公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
正常位。仰向けに寝たクレーリアは自身の両脚を広げさせられ、蕩けた膣内をゆっくりと探るようにピストンが繰り返される。弱いところを暴き出し、まだ気づいていない性感を掘り起こすようなセックス。
少年のチンポが、じゅぶりじゅぶりとスローペースで膣の天井や床、左右の壁を擦り上げる。
「ああっ……どんどんおっきくなってる……んっんっぅ♡」
少年のモノはクレーリアの膣内で徐々に膨張していく。長く、太く、硬さと熱はそのままに、身体に打ち込まれたオス肉の存在感が増して行くだけで、女の口からこぼれるあえぎが大きくなる。
最初に見たリヴラクスのモノは、硬く熱くとも年齢相応の子供のサイズだった。それが女の穴の中で、急速に大人のモノへと変貌し始めている。
「ふふっ、どうかな? クレーリアのいいところに当たってるかな?」
少年のモノの膨張に合わせて、膣孔が広がっていく。内側からみっちりと押し広げられた入口はリング状に変形し、肉襞は高くなっていくカリの段差でこそがれる。
それでいて、膣洞内部には襞を蠢かせる余地が残されていた。女の側から収縮と蠕動によって、男に奉仕するための僅かな隙間がある。
「くっぅぅ……ああ……イ……イイっ……あああッ♡」
クレーリアの反応を見た少年の口角が上がった。己のモノで女を喘がせ、メスへと変えることに悦びを見出すオスの笑みだ。
「はあ……ん♡ どうし、て……私……これ、いままで……こんな……んぅぅふぁ♡」
「クレーリアが今までどんな男と付き合って来たのか知らないけどさ。俺以上の魔力持ちはいなかったんじゃないかな?」
クレーリアのこれまでの生の中で、リヴラクス以上の魔力を保有した者とこれほどの至近距離で接したことはない。
膣内に埋め込まれたモノの放つ強烈な存在感が、否応なしに女の意識をそこへと集中させてしまう。
「何も言ってないのに、自分から締め付けてきていい感じだ」
ここまでの行為で膣内はすっかり蕩けていた。そこにクレーリアは知らないことだが、女を愛欲の虜にする魔力に満ちたモノを突き込まれてしまっている。
オス肉を意識してしまえば、女の身体が勝手に反応してしまう。少年が腰を振って一突きするたびに、クレーリアはそれに合わせて膣を締めてしまっていた。
メスがより快感を感じられるように、オスにより気持ちよくなってもらえるようにと媚肉が蠢く。
自身の感じる場所を緩やかに刺激していく男根に、クレーリアの膣内が自ら纏わりついていた。メス肉が快感を貪ろうとオスの突き込みに合わせて収縮しているのだ。
「中はよくほぐれているし、濡れ方もすごいね。俺もシーツもクレーリアの汁でびちゃびちゃだ」
「いやぁ、そんなこと、言わないでぇ……」
太い根元に栓をされるので、押し込まれても愛液の逃げ場がない。リヴラクスの腰がクレーリアに密着するたびに、膣内の圧が高まる。そして、少年が腰を引くタイミングでブジュッと下品な音を立てて淫汁が掻き出されていく。
その卑猥な音が、クレーリアの耳から心を犯していた。
「ほら、もうすぐ奥まで届きそうだ」
徐々に深くまで押し入ってくる突き込みが、いよいよ膣の一番奥まで達しようとしている。
クレーリアの胎内を肉悦の快感で痺れさせて屈服させ、従順に奉仕する牝奴隷マンコに仕立て上げながら、怒張はカタチを変えて最奥へと迫っていた。
「ああぁぁっ……、と、とどく……もうすぐ……はぁっ、おへその下まできちゃう……♡」
「クレーリアは子宮キス好きかな?」
ついに肉棒の先端が、柔粘膜と比べてると硬めでコリコリとしたドーナツ状の壁に当たった。肉棒の先端の鈴口が、ついばむように子宮口に三、四回口付けてくる。
「ああぁ……触られちゃってる。そこ、あっ♡ やあっ♡ 押し込まないでぇ……ああぁんっ♡」
軽く触れ合うだけでは物足りない。そう主張するクレーリアの子宮を、オス肉の先端がグイグイと押し込み始めた。押し込んでは、戻す。押し込んでは戻す。
子宮の形を歪められ、戻され、歪められて、戻されて……と繰り返される。その度に甘苦しい感覚がクレーリアを襲い、あえぎ声が止められない。
「クレーリアのここは、もっと強く叩きつけて欲しいみたいだ」
処女を一から仕込んで躾けること、既にある程度開発されている女体を上書き再教育すること。リヴラクスはそのどちらも好む。
クレーリアほどの年齢の悪魔が未経験などという恥ずかしいことはなく、彼女の膣はある程度男を知っていた。身体を鍛えた逞しい男が好みの彼女の中は、パワフルなセックスがお好みらしい。
今の子供の姿のリヴラクスではその期待の全てには応えられないが、足りない分を補う術はある。
少年の片手に、赤い籠手が顕現した。そして、音もなく何か光のようなものがクレーリアの下腹部に吸い込まれて行く。
「な、なに……? なにを……したの?」
「なに、ちょっと性感を倍増させただけだよ。この『赤龍帝の籠手』でね。これをされたら、どんな女だって悶え狂う」
すぐに籠手を消した少年は、ゆったりと腰を振り始めた。
軽く引かれた腰がじゅぷり音を立てながら押し込まれると、先走りを滴らせた先端が的確に子宮口を押し込む。
「はぁっ、あああああああぁぁッ♡ ……あああぁん♡ はあぁっ……♡ はぁぁぁぅぅッ……♡♡ ナニ、え、ナニ、こえぇ……、こえ、やめぇ♡ ッ、いやあぁぁ♡♡!」
「そんな甘ったるい声でイヤって言われてもなぁ……。ま、
肉棒の切っ先が子宮口に打ち付けられるたびに、骨の髄が溶けるような官能が奔る。お腹の底、ヘソの下辺りから湧き上がる快楽が、全身を駆け巡ってクレーリアの意識を染め上げる。
「無理ぃ、こんあ、こんあの、むりぃ♡! こん、な……ことに神滅具と使う……なんてぇ……あっ♡ ああッ♡ あッ♡ ふああッ♡!!」
「戦いなんかに使うよりよっぽど有意義な使い方だと思うけど?」
神すら滅する具現を使われてしまっては、どうしようもない。
(こんなのされたら……感じちゃっても……仕方ないの?)
浮かび上がったその思考がクレーリアの心の
「ふぁッ♡! あヒぅッ♡! あああッ♡ かんじ、感じすぎてぇぇぇ……あンゥゥゥっ♡♡!」
気持ち良すぎる。クレーリアがこれまでに経験してきた全ての行為が、おままごとだったかのような強烈な快感。どうにか意識をその発信源から逸らしたいのに、どうしてもソコに全神経が集中してしまう。
身体中の力が抜ける。蕩けるような心地よさに浸されて、抵抗の意思が一切働かない。
(イクッ♡ あっ、イクッ! ああっ、またイっちゃ……、やだ、これ、止められない! んッ、あああッ……イクッ! ひっ、イクッゥゥゥッ♡♡♡!!)
クレーリアは、自身の口から獣のような声が勝手に飛び出していくのを止められない。ぐじゅッ! ぐじゅッ! と肉棒が突き込まれると、すぐにイってしまう。
時間の感覚がなくなる。心の中が、肉棒のもたらす快楽だけになっていく。
(はあっ……♡ はあっ……♡ ああっ……♡ あっ、もう……♡ あたま……おかしく♡ いやっ……♡ こんな……のっ♡ もう、いや……なのにぃ……♡♡ いやなのに、でもぉ……♡♡)
心の中さえ喘ぎ声に埋め尽くされる。
「もっと欲しいよね?」
「あぁ♡ あんッ♡ うんッ、うん♡ 欲しい、ああっ、リアスくんのチンポ、もっと欲しいのぉ♡ もっと、あっ♡ もっと突いてぇ♡♡」
自分が何を口走っているのか、理解できない。ただただ、情欲だけがどこまでも昂り続ける。
一突き、一突き、突かれれば突かれるほどに淫靡な感覚が昂り、白く泡立つ汁が飛び散った。
「イキまくってるね。今、何回目?」
「わか、わかりゃな……ふっ、あンッ♡♡」
「それじゃ、そろそろ俺も
クレーリアの意思を離れて、肉棒を絞っては緩めることを繰り返す媚肉。その中に包まれた少年の怒張が、急速に膨れ上がる。
ドクドクと脈打つ男根から射精の気配を察知した牝膣が、精液を受け入れようと勝手にこれまで以上の襞愛撫で奉仕し始めた。
(アッ、くる♡ きちゃう♡ 濃いの、来るッ♡)
注ぎ込まれる。射貫かれる。子宮の中に、叩きつけられる。これまでにクレーリアが経験したものとは次元の違う、濃厚過ぎるオーラを宿した精液を。
「あっ♡ 出してぇ……♡ なかに、なかにぃ♡ いっぱい、出してぇッッ♡」
この瞬間、クレーリアは自分の口から出た言葉に愕然とした。
(ちがっ、ちがうッ! 私、わたしは……この子のなんて、欲しく……ないのに……。正臣の……)
しかし、浮かんだその想いはすぐに粉々に砕け散ってしまう。
脈動の最高潮に達した肉棒が、クレーリアの大事な場所に熱い精液を大量にぶち込んできたのだ。
「はぁぁぅぁぁぅぅッッッ♡♡! ああッッッ♡♡!!」
膣内射精を受けたクレーリアの身体が突っ張る。いつのまにかシーツを握りしめていた指が、これまで以上の力でギュッと握りしめられる。足指までもシーツをかきむしるようにして震えている。
子宮の入り口から撃ち込まれたザーメンが、子宮内部に叩きつけられる衝撃で幾度も達してしまう。散々にイキまくらされた肢体が、中出し絶頂に悦び震える。
脳幹が蕩けるような快楽。白い肌は紅潮しきり、灰色の瞳と眉はだらしなく垂れ落ちて、情欲にどろりと濁り堕ちて揺れる。
「あはぁぁぁ♡♡ すご、イイっッ……ふぁあぁぁ……♡♡ こんな、のぉ……初めてぇ……♡♡ ふァァンンン♡♡」
少年の射精はまだ終わっていない。最初の強烈な一波の後も、どぴゅッ! ドピュッ! と二射、三射と続いていて、どろどろのそれはクレーリアの子供の部屋に侵入し続けていた。
知らず腰が浮いていた。自分から腰を動かし、少年の射精を促していた。恋人ではない男の精をもっと搾り取ろうと、愛人マンコを揺すってしまっていた。
(ごめん、ごめんなさい……正臣。わたし……欲しがっちゃった。この子の、欲しいって……。言葉だけじゃなくて、演技でもなくて……。ごめんなさい。ごめんなさい……)
射精の余韻で少年の行為が中断したところで、クレーリアは心の中で八重垣への謝罪を繰り返し涙をこぼした。いいように肉欲に染め上げられ、我を忘れてしまった自分が嫌になってくる。
そんなクレーリアを見下ろしながら、少年は彼女の膣内からずるりと肉棒を引き抜いた。射精直後だというのに未だ勃起したままのソレのカリ首が、敏感になり過ぎている女の膣を引っ掻けて嬌声を上げさせる。
「んんっ♡ ああっ♡」
「見なよ。これがクレーリアの欲望の形だ」
その様子に満足そうな笑みを浮かべるリヴラクス。彼はクレーリアの身体を跨ぐと、彼女の鼻のすぐ前に肉棒を突き付けた。
「うっ……あっ……」
鼻を突く精液と愛液の入り混じった強烈な性臭。野太い根元に、コブのようなものさえ見える反り返った幹、大きく開いた傘に、精液の名残を滴らせる先端。
少年の肉棒は、あまりにもグロテクスで禍々しい形状をしていた。
小さかった。むしろ可愛らしくさえあった子供ペニスが、クレーリアとの交わりでこのようになってしまったのだ。
クレーリアの膣を感じさせるための形が、コレ。この凶器は、クレーリアの肉欲の具現そのもの。幼げな美少年の股間にそんな代物がついている。
「すご……い♡」
眼前に突きつけられた己の欲望の形と、その持ち主の倒錯的な有様にクレーリアはクラクラとしてしまう。
鼻をつく淫らな匂いを嗅がされると、射精を受けたばかりの膣が疼きだす。
「今度はバックからがいいな」
「ああッ……♡ これで……いい?」
クレーリアは身体の向きを変え、シーツの上で犬の姿勢を取った。情欲に紅く染まった尻肉が、少年を誘ってゆらゆらと左右に揺れる……。
一度外された心の
こうして、クレーリアの愛人生活が始まった。毎日ではないが結構な頻度でホテルに呼び出され、長時間のセックス漬けにされる日々。
そして、リヴラクスからの呼び出しは「八重垣と会った日」に特に偏っていた。
「正臣……」
「クレーリア……」
この日の昼間、「悪魔のお仕事」のない時間。クレーリアは八重垣と優しく唇を重ね合わせていた。軽くそっと触れ合わせるだけのキス。
八重垣はそれだけで満足そうだった……。
しかし、一方のクレーリアはその日の夜にはホテルの最上階に呼び出されていて──。
「んむっ……あむっ……、んんんっぅ……」
ベッドのヘッドボードに枕をもたれ掛からせ、それに背を預けるリヴラクス。前に投げ出された少年の足の間にクレーリアは頭を埋めていた。
クレーリアはフェラチオをさせられているのだ。「しゃぶれ」と命じられて、ソレを顔に押し付けられると、もう逆らうことが出来なかった。
愛人関係がどうこうというものではなく、自身の欲の形そのものを目に映し、立ち上る精臭を嗅いでしまうと、情交への期待に頭の中が埋め尽くされ霞んでいってしまう。
「だいぶ奉仕に熱が入ってくるようになったね」
じゅぽっじゅぽっと音を立てて、頭を大きく前後させる。口の端から垂れた唾液が形の良い顎をつたいシーツへと落ちていく。
褒め言葉と共に少年の手がクレーリアの頭を撫で、髪をすくっては弄ぶ。
恋人との優しい口づけに喜んでいた彼女の唇は、少年の肉棒を咥え込んでしごいている。淫らな行為の出来を誉められ、恋人と触れ合わせたこともないピンクの舌が亀頭を舐め回しながら悦んでいる。
「れろ、れろっ……んふぅ、んっちゅっ……ふあぁっ♡」
髪を撫でられても、耳に触れられても気持ち良くなってしまう。クレーリアは、少年の手で身体のどこを愛撫されても感じてしまう状態になってしまっていた。
肉棒を舐めまわす舌が、擦りつける口内粘膜が、頭を掴まれ奥まで突き込まれる喉さえも、性器になってしまったよう。
「クレーリア。お前は、俺の愛人だ」
「ふぁい……」
「お前は俺のことを考えないといけない。俺にいらない、必要ないと思われたらどうなるか……分かるよね?」
「んっ、れりょ……はぁぁ……♡ ひゃ、い」
語り掛けられる間も、口淫奉仕を緩めてはならない。今のクレーリアはそう言われている。
「いいか、俺の立場になって物を考えるんだ。こうしたらどうなるのか、ああしたらどうなってしまうのか。それをよく考えてから行動しろ。俺に迷惑をかけるようなことをするな。俺を不快にさせるようなこともするな」
「ちゅぷっ、んちゅっル……れりょりゅ……。んじゅりゅ……あはぁ♡ ……はい」
中出し、舌奉仕、中出し、舌奉仕。そのサイクルを一晩に渡って延々と続けられた。
イキ狂わされながら、何度も何度も愛人宣言をさせられ、蕩け切った頭の中にチンポ快楽を徹底的に叩きつけられ……。
その後は、奉仕しろと舌を遣うことを命じられ……。少年のモノを見せられただけで愛液を垂らすような、キスの一つで発情するような女にしてやると言われながら肉棒をしゃぶらされる。
「余計なことをしようと思うな。何かあれば、まずは俺に相談しろ。いいな?」
「んっ、はい。んゅちゅっ……あむっ……うぐぅ……あっぁ♡」
少年の手が乳房を弄り始めると、クレーリアの背にゾクゾクとしたものが奔り、牝穴から愛液と共に白濁がどぷりと零れ出た。
「よしよし、ならまたハメてやる。俺が
「あっ、むり、そんあの……無理だから……んぁあぁあゥッ♡!!」
寝バックの姿勢で貫かれたクレーリアは、二十秒とかからずイってしまった。既に癖を付けられてしまっている。少年のチンポを受け入れたら、簡単にイク女に仕立てられてしまっているのだ。
「射精するまで我慢しろって言ったのに、もうイったんだ?」
「イって、ない……。イってないからぁぁ♡ あッ、ああッッ♡」
「じゃあ、これでどうかな?」
ぐじゅッ、グジュッ、ぐじゅッと肉棒が膣を抉るように出入りすると、クレーリアの膣肉が貪欲にむしゃぶりつく。そうして、自分自身の締め付けでより快感を強くして──
「ああぁ……イク♡ んあぁっ……イっちゃう♡♡ ああああああぁぁぁっッッ……♡♡♡」
──すぐに絶頂歓喜へと押し上げられていった。
一年の月日が過ぎても、クレーリアと八重垣との関係は進まなかった。八重垣は教会の戦士のままで、クレーリアも駒王町を縄張りとする悪魔のまま。
ある日、クレーリアと八重垣は互いの背に腕を回し抱きしめ合っていた。恋人たちのハグはそっと寄り添い合うようなもの。
(わたし……どうして……)
恋人からの抱擁はいつもどこか遠慮がちで、クレーリアは強く抱きしめられたことはない。そのことにどうにも満たされない思いが湧き上がってくる。
抱き合っている相手とは別の男の、紅の髪と紫の瞳の影が頭の中にチラつく。
八重垣からもっと強く抱きしめられたい。
でも、クレーリアの側からそれを言いだすことは出来なかった。
正面から抱き合っていた身体を離すと、真っ赤なった八重垣の顔がよく見える。恋人の視線はクレーリアの胸にチラチラと向かい、すぐに恥ずかしがるように逸らされ、また戻ってくる。
八重垣正臣は童貞だ。教会は「そういったことは結婚してからしなさい」と教えている。教えに忠実な八重垣は、それをよく守っていた。八重垣も男だ。生物として、男として、女体に興味はある。それでも欲望を抑えて行動している。そうあろうと努めている。
クレーリアは彼のそんな悪魔の中では出会ったことのなかった在り方に惹かれていたはずなのだから……。
「うっ……ふぅ……。はぁ、はぁ……」
八重垣との逢瀬を終え、拠点へ向かって歩んでいたクレーリアの息が荒くなる。彼女は人目を気にするように辺りを見渡すと、何かを堪えるように両脚をすり合わせてから、物陰に身を隠した。
スカートの中へと手を忍ばせると、濡れ始めてしまっている。
「いや……だ」
恋人と会っている間ではなく、別れた後に火照り始める肉体。
リヴラクスは決まって、クレーリアが八重垣と会った後に連絡してくる。そのことを彼女の身体は覚えてしまっていた。
「うっ……あっ……んっ……」
指が勝手に動き始める。湿り気を帯び始めた下着の上から、秘所をなぞって自身を慰めだす。
一年の月日が過ぎても、八重垣は立派な教会の信徒であろうとしていた。悪魔との逢瀬を繰り返すという大罪を犯しながらも、それ以外の部分では聖書の教えを守り続けている。
だが、クレーリアは変わってしまった。淫蕩な悪魔の性が、肌を重ねる少年を求めてしまう。
「はぁっ……ふぅっ……」
スカートの中に入れた片手を忙しなく動かしながら、クレーリアはもう一方の手でケータイを操作し始めた。
着信履歴に残る、少年からの連絡時間を視線が追いかける。現在の時刻と
「あと……二時間、くらい? んっ……ふぅっんんッ……!」
クレーリアの身体が僅かに震え、そろりとスカートの中から現れた指が濡れて匂う。
気が付くとクレーリアはホテルのロビーにいた。顔見知りになってしまった従業員に先導され、いつものフロアへと向かう。
このホテルのワンフロアがリヴラクスによる貸し切りだ。実質的には、彼の愛人をしているクレーリアに与えられたスペースと言ってもいい。
開かれた扉をくぐると、後ろでドアの閉まる音がした。オートロックがカチリと掛かる。
室内を見て回るがどの部屋にもリヴラクスの気配はない。
「はぁ……」
熱っぽいため息をこぼしながら、クレーリアはフロア内にいくつかあるソファの一つに身を投げ出した。しばらく天井を見上げ、それから視線を彷徨わせる。
視界に映るベッドも、扉の向こうの浴室も、大きな一枚ガラスの窓際も、今寝転んでいるこのソファも……それからトイレでさえ、この部屋の様々な箇所で幾度も犯された。そして、何処の記憶でも最後にはクレーリア自身からもっと強い快楽を与えて欲しいと懇願させられてしまっていた。
「ううっ……くっ……んんぅっ……」
泣き出したくなるような記憶のはずなのに、それらを思い出すと身体が火照ってしまう。
目を閉じ身体を丸め、昂ぶりを鎮めようとしても、ジクジクとした官能への期待が湧き上がって来て止まらない。
どれほどそうしていたのだろうか。眠りと覚醒の狭間のような状態にあった耳が、カチャリという音を捉える。するとピクンと背筋を跳ねさせて、クレーリアはすぐに立ち上がった。
「来てたんだ」
部屋にやって来たリヴラクスが、嬉しそうな笑みを浮かべながら見つめてくる。
その視線を受けたクレーリアの顔が
「だ、誰……?」
リヴラクスに続いて部屋の中に入って来たのは、成熟した悪魔の男だった。いわゆる中年といった見た目で、スーツ姿だ。
「ああ、こちらはバアル家の方でさ。クレーリアに話があるらしいよ。電話で伝えてからと思っていたんだけど……ここで会えたのは都合が良かったのかな?」
心臓がバクバクと動いている。怒り? 失望? 恐怖? いろいろな感情がごちゃ混ぜになっている。
「バアル家の……?」
「そう、バアル家の。まぁ、あっちで話しましょうか」
そう言って、リヴラクスは来客との談話用の部屋へとバアル家の男性を誘導した。
「それで……私に話というのは?」
挨拶を済ませ、クレーリアはバアル家からの使者に尋ねた。テーブルを挟んで向かい合う形の二つのソファ。
使者はテーブルの向こうに一人で座り、クレーリアの隣にはリヴラクスがいる。少年はクレーリアの震える手を、そっと握ってくれた。
たったそれだけで、心が落ち着きを取り戻す。ぐちゃぐちゃになっていた感情の波が静まり、沸き立っていた怒りが冷めて甘やかなものになる。
「大丈夫だから、俺に任せて」
耳元に寄せられた少年の唇からの囁きが、妙に頼もしい。
そんな二人の様子を見たバアル家からの使者は、最初に浮かべていた厳しそうな表情を崩し、安心したといった様子で話し始めた。
話の内容は簡単だ。教会の戦士である八重垣正臣とクレーリアの関係を問いただしに来たというだけのもの。
内容を聞き始めたところでクレーリアはリヴラクスに責めるような視線を向けてしまったが、彼が話したわけではないらしい。
単純にバアル家から土地を貸し出した相手の様子を見に来たバアル家の調査員が、八重垣と一緒にいるクレーリアを見かけて調べたのだと言う。元々、この地にいる教会関係者の調査は行われていたので、八重垣が教会の戦士であることは一目で分かったそうだ。
(ど、どうしよう……。なんて、答えたら……)
事実をそのまま伝える──ダメだ。そんなことをすれば、悪魔と教会の信徒との恋愛など許してはもらえない。おそらくだけれど、付き添ってくれているリヴラクスにも迷惑が掛かる。
(あ、れ? そういえば……)
クレーリアは、隣の少年に目を向けた。バアル家の使者からの話がクレーリアと八重垣のことだけならば、ここにリヴラクスがいる理由がない。
ベリアル家とバアル家の事情、場合によっては大王派の不祥事になりかねない話だ。いくら土地を共同管理してきたと言っても、対立派閥の筆頭であるグレモリー家の次期当主がいるのはおかしい。順番からして、先にクレーリアに質問が来る方が自然に思える。
それなのに、使者はリヴラクスに連れられてやって来た。
「どういうこと……? どうしてリアスくんが……?」
「ん? ああ、前に叔父上……バアル家の当主様と会った時に言い合いになってさ。話しの流れと勢いで、クレーリアと付き合ってるって言っちゃったことがあるんだよね。その後で秘密にして欲しいって頼んではいたんだけど、そのことがあったから先に俺の方に確認が来たんだ」
「はっ、えっ……ええっ!」
少年の手がクレーリアの頬に添えられた。引き寄せるような仕草。
「だから……さ。分かるよね?」
「え、あ……っ」
頭が自然に動いた。いつものようにされた身体が、まだクレーリアよりも背の低い少年の方へと倒れていく。
「このヒトも、俺とクレーリアの様子を見たら納得してくれるよ」
いつの間にか、少年とのキスに抵抗感を覚えなくなっていた。むしろ、今では恋人以外の男と積極的に唇を重ね合わせてしまうほどになっている。
美しい少年の顔が眼前にある。紫の瞳が大きく迫ってきて、色形の良い唇同士が密着した。絶妙な柔らかさと弾力が触れ合う。
「んふぅ……んん……んぅっ」
上唇を吸われ、下唇を挟み込まれる。クレーリアもまたそれ応じて少年の唇を吸い上げ、食んでいった。
まだ舌は入れていない。唇同士を吸い合っているだけで、胸の奥が燃え上がり、目元が蕩け、吸引と共に僅かに流れ込んでくる唾液の甘さに口元が緩む。
人前だというのに、昂ぶりが止められない。
「今日は連絡もしていないのに来ていたけど、早く会いたくて待っていたのかな?」
かがみ込んで唇を合わせているクレーリアから少し顔を引いて、少年は問いかけてきた。
少年よりもまだ背の高いクレーリアの口からツバが少年の唇へと垂れ落ちると、ピンク色の舌がチロリと覗いてそれを舐め取っていった。
「ええ、そう……なの。早く、会いたくなっちゃって……我慢できなくて……んむぅぅ、んっちゅっ」
顔同士の角度を変えながら、何度も口づけを繰り返す。自身の上唇と下唇で挟み込むように、すり合わせるように。
少年の手が頭の後ろに回ると、クレーリアも彼の身体に腕を回し始める。
(ああぅ……、見られてる……すっごく見られてるのに……)
横目でテーブルの向こうを見れば、ニヤニヤとした中年男性の姿が目に映る。
「んふぅっ……んっ、ちゅっ……あふぅっ……恥ずかしいよ……んんっぅ」
そう言いながらも、クレーリアの腕は少年を逃がすまいとするかのように彼の身体に回されている。
胸に少年の体温を抱えていると陶酔感が渦を巻く。見知らぬ中年に痴態を見られている状況に、倒錯感がこみ上げる。
リヴラクスの意図は分かる。でも、それは……。
(私が、正臣とはそういうのじゃないって一言伝えるだけで良かった……はず。こんなの……見せなくても……)
恋人とは一度もしたことのない、貪り合うような接吻。愛人としてだけ見せる、この少年とはもう何度交わしたのかすら分からない、性感に蕩けた表情でのキス。
鼻にかかり吸い込んでしまう少年の鼻息が、唇の間を通して交わし合う吐息が心地好く甘い痺れをもたらす。
(私、この子と付き合っていることになっているの……?)
クレーリアの唇の間から、そろりと舌が伸びた。少年の唇に甘えるよう這わせる。
ついバアル家当主に言ってしまったということだけれど、おそらく庇われたのだろうことくらいはクレーリアにも分かった。
(正臣の方が好きだけど……でも、今は、今はいいよね……? こうしないと……全部ダメになっちゃうから……)
他人の目があることによって、いつもより自分の中の感情を意識してしまう。
クレーリアの誘いに応えて、少年の舌が入り込んできた。
「んむぅっ……んふ♡ んぢゅぅる……んんふぅ♡」
硬く尖らせた舌先が口蓋をなぞる。白い歯に、桜色の歯茎に、少年の舌が唾液の跡をつけていくと、クレーリアの心臓がバクバクと音を立てる。
甘い蜜のような刺激が口内を駆け巡り、頭の芯からとろりとした官能の波が広がっていく。鼻から漏れる息はどんどんと艶めいたものになり、蠢く舌は少年のものとの接触を求めて追いかけ回す。
(ああっ……見られてるのに……見られてるから? これ、すごい……)
口中から伝わる官能の波が下半身に達し、カラダが淫らに反応し始める。納まったはずの火照りがぶり返し、下着に染みが広がり始めてしまう。
強くなっていく、濃くなっていく。舌が止められない。唇が疼く。もしも他人の目がなければ、もっと触れ合おうとしていたことだろう。
「んぅぅ……♡ ふぅ、んふっ……♡ はああ♡」
優しく甘い舌と舌の摩擦が、背筋に痺れを奔らせる。
胸の高鳴りが、止まらない。舌の側面が擦れる、裏側をくすぐり合う、表側の味蕾粒同士がねっとりと重なり合う。悦楽の火が燃え盛っていく。
「あう、ああ……♡ あふぁぁっ……ああっん゛♡」
時折、唇の間から漏れる自身のあえぎ声に耳を犯される。こんな状況で裏返った声色をさせていることに余計に興奮してしまう。
普段から垂れ目がちなクレーリアの瞳、その目尻がさらにとろりと落ちていく。性の陶酔に浸されて、涙が浮かんで瞳を潤ませる。
口から始まり、頭から広がっていく快感の中に、電流のような強い刺激が混ざり始めた。身体がヒクリと震え始め、同時にふわりと浮き上がるような感覚に染まり始めた。
(ああ……これ、ダメ……このままだと……。リアスくん以外のヒトに見られながら……)
気持ち良すぎる。他人に見られながらのディープキスの倒錯感が、背徳的な快感となって駆け巡る。
絶頂感が迫っていた。靴の中で指先を丸めてしまう。少年の背に回した手に力が籠り、指先が彼の服をギュッと握りしめる。
「あ、まって……これ、だめ……。リアスくん……、こん、な……はぁ、ふぅぅん♡」
どうにか顔を離して涎の橋をかけながら、中止を願ったけれど。
すぐに再び唇を重ねられ、今度は舌を絡めとられて少年の口内へと吸い込まれてしまった。後頭部を強く抱え込まれ、逃げられない状態で強く強く吸われる。
「ふぅッッ、ふぅッんんんゥゥゥゥんんっ♡♡!!」
ビクンッ! とクレーリアの身体が跳ねた。絶頂の息が鼻腔を突き抜けていく。
紅潮しきった顔に艶めいた表情が浮かべ、弛緩した身体の重みを全て少年へと預けてしまう。
(あっ、はぁぁぁ……♡ わた、し……知らないヒトに見られながら……キスだけでイッっちゃった……はぁぁッ♡)
俺に舌を吸われながら、クレーリアは甘い痺れに身体を震わせている。キスイキを決めさせ、頭をとろんとさせている彼女の口内に、さらなる追撃をしかけていく。
しつこく、しつこく、ねちっこく。達して柔くなった彼女の頭を引き寄せながら、こちらの口内に吸い込んだ舌を嬲り尽くす。
絶頂で力が抜けているはずなのに、俺の背に回された彼女の手は離れて行かない。むしろギュウギュウと抱き寄せてくる。
数分間、そのまま舌嬲りを続け、それから顔を離す。それでも俺と彼女は、ねとりとした唾液の糸で繋がっていた。
「クレーリア……」
髪や梳り、頬を撫でながらクレーリアの耳に口を寄せ、これから彼女が言うべきことを小声で伝える。
快感に潤んで曇った瞳、上気した頬、汗ばむ首筋、身体のどこもかしこも淫靡な熱に冒された彼女は、こくりと確かに頷いた。
「愛してるよ。大好きだ」
テーブルの向こうに聞こえる声量でそう言えば、
「私も、私もリアスくんが好き。愛してる」
ちゃんと答えてくれたことに悦びを覚えつつ、続きを促す。
「お前にとっての八重垣は、どういう相手なのかな?」
髪を梳いていた手を下に向かって走らせ、するりとクレーリアの背を撫でる。
「あっ、正臣は……
良く言えたねと褒める代わりに、唇を重ねていく。
この夢のクレーリアも、
「はあ……はあ……あンっ、ちゅぅっ♡」
バアル家の者が何やら書類を書くのを眺めながら、バカみたいにクレーリアとイチャついておく。俺はこれが夢だと分かっているのだが、それを知りえないクレーリアの方は他人がそこにいることで興奮してしまっているらしい。
あえて困難な恋に身を投じて引き返さず、反対されるほどに燃え上がるような情の性質を持つクレーリア。彼女には十分過ぎるほどのマゾっ気があるのだろう。
やがて、使者が書類をこちらに提示してきた。同じ内容の書面が三枚。その書類には、署名欄がある。
使者の説明によると、調査報告書といった態のものになるらしい。まぁ、夢の住人とは言えコイツもお仕事で来ていることになっているのだ。帰ってから報告する際に必要なのだろう。
といったことをクレーリアに俺の口から説明し、書類にサインするように言った。
書面の内容は大したものではない。
バアル家が確認し問題視していた、『ベリアル分家のクレーリアと教会戦士の八重垣との関係』は悪魔がよくする神の信徒を堕落させようとする試みだった。なお、クレーリアの本命はリヴラクス・グレモリーの模様。
といったようなことが書かれているだけだ。これにクレーリアが署名すれば、彼女自身がこの内容を認めたことになる。
「え、と……これ三回も、三枚も書かないといけないの?」
「一枚はクレーリアが手元で保管しておく用かな」
テーブルの上に視線を落とし、握ったペンの先を彷徨わせるクレーリア。俺はそんな彼女の横に座りながら、手をそろりとスカートにやらしい曲線を描かせている彼女の尻を撫でる。撫でると言うか、揉んだりもする。
「んっ……リ、リアスくん……」
「ほら、さっさと書いて続きをしよう。……それとも、クレーリアはもう満足したのかな?」
クレーリアの視線が、ズボンを持ち上げテントを張る俺の股間のモノに数秒ほど留まった。
それから彼女は視線を紙面へと戻すと、署名をし始める。そのペン先は実に滑らかなものだ。
供述調書的な代物にサインしてるって分かってるのかね。分かってないだろうな。ボーっとしちゃってるし。
バアル家からのお客さんは、クレーリアのサイン入り書類を確認して一つ頷くと退去していった。もうバアル家の出番はない。
この夢の中のクレーリアは、魔王の施設に侵入とかしてないしな。俺の相手をするのに忙しくて、ここの彼女にはそんな暇はなかったともいう。
ふへへ、もうこのクレーリアは、従兄のおにいちゃんにかけられている疑惑どうこうよりも、俺のチンポを味わうことの方が大事になっちまってるってことだ。
やれやれ、俺が事件当時のクレーリアと知り合いだったなら、この夢のように『八重垣はただの玩具。一回神の信徒を堕落させてみたいなーって。「王の駒」なんて探るより、おチンポでオマンコまさぐられてる方がいいのぉ、はーと』状態にして生存させてやれたものを。
当時に知り合えていて、なおかつ俺が精通致していたならば……。
まぁいい。ここからは、セックスの時間である。
オリ主くんが6、7歳くらいで発情し始め、父上からバアル家とグレモリー家の共同管理地である駒王町のことを聞いて見に行く。
そこからのNTR成功でクレーリア生存ルートに出来たかもねっていう夢。
(なお、取られた方の八重垣さんは失意のままヨーロッパ方面に転勤、心配した上司から信徒女性を紹介され、過去の苦い思い出を噛みしめつつ平凡な幸せを~みたいな。バアル家も一安心で、イリナパパは部下殺しをせずに済み、ベリアル家的には良縁)