※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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夢の終わりに(第1回)

 発情したクレーリアにとある服を渡し、着替え終わるのを待つ。

 その待機時間の間、心の中でどこぞのアニメか漫画のとある人物の演説を真似してみようと思う。

 

 俺はエロが好きだ。俺はコスプレが好きだ。俺はエロ衣装が大好きだ。

 女学生の制服姿が好きだ。ナースが好きだ。巫女が好きだ。シスターが好きだ。エレガが好きだ。スチュワーデスが好きだ。テニス部員が好きだ。水着が好きだ。魔法少女が好きだ。

 教室で、病室で、神社で、教会で、エレーベーターや飛行機の中で、コートの上、砂浜、路上に謎空間。

 まだまだいくらでもあるコスチュームに、シチュエーション。それらありとあらゆるエロが大好きだ。

 肉棒の先から放たれる白濁発射を子宮に叩きつけてイカせるのが好きだ。痙攣し肢体を跳ね上げた女が胸を弾ませ快楽に沈んでいくさまに心がおどる。

 イラマチオを強い、無理矢理喉奥にぶち込んだザーメンを呑ませるのが好きだ。肉棒をほお張りながら悦楽の火に焼かれ、ゴックンした女が自ら股を開いた時など、それだけで発射してしまいそうになった。

 

 はて、この続きはどんなセリフだっただろうか? とくだらないことを考えている内に着替え終わったクレーリアが戻って来た。

 

「こんな服、恥ずかしい……」

 

 股間を手のひらで、腕を使って胸を隠すクレーリア。恥ずかしそうにしながらも、彼女の瞳は情欲のへの期待に緩んでいる。

 黒いハイヒール。照り光る黒いストッキング。肩出しで胸の谷間を覗かせ、光沢のある黒のハイレグボディスーツ。スーツのお尻には白く丸い尻尾飾り。付け襟リボンに、白カフス。止めに頭に乗せたウサミミヘアバンド。

 そう、いわゆるバニーガールである。実にエロい。さすが、超有名男性向け成人誌発祥とされる格好だけのことはある。セックスアピールのためにあるような衣装だ。

 

「ここのカジノの接客係の制服なんだけど、よく似合ってる」

 

 俺は彼女の周りをくるくると回って、その出来栄えに大変満足した。やはり純血悪魔女性というのは良いものだ。美形は大概の服装が似合う。

 日本全国の各地に展開中のサーゼクスホテルでは、現在カジノを開設中。悪魔に人間の法律は関係ないので違法ではない。カジノ自体も異空間フィールド内に作られているので、日本国内ではないしね。

 そこで見事稼いだお客様は、コインと引き換えに接客係の淫魔たちをホテルの部屋にお持ち帰りもできるって寸法だ。

 当ホテルのカジノは、金の無い貧乏人も安心して参加できます。寿命から魂まで、様々なものをカジノコインと交換可能。勝てば何も問題なし、夢のひと時をお過ごしいただけます。敗者は悪魔に人生を売り飛ばせ。

 まぁ、風俗その他R18な内容の仕事はクレーリアとその眷属たちは基本ノータッチだけどな。稼ぎも大きいので、この仕事はお勉強中の縄張り運営初心者悪魔にはお任せできないのだ。

 

「私たちが関わってないお仕事って、結構多いよね」

 

 太ももをもじもじとさせるクレーリアの尻から腿を撫でる。濃い黒のボディスーツとストッキング越しの感触は、裸の肌とはまた違った良さがあるものだ。

 

「あっ……! やっ……あ゛♡」

 

 しばらくハイレグと黒ストの形作るエロのコントラストを楽しみながら尻を撫でまわす。ストッキングの上から尻肉や腿肉に指を喰い込ませて変形させ、卑猥な陰影とむちむちとした感触を楽しんだり、尻の割れ目からクリまでの道筋に指をするする滑らせる。

 

「もう欲しくなってきたかな?」

 

 ボディスーツの股布部分を細く絞って上に引っ張ると、たらたらと愛液が垂れてくる。

 

「あ……♡ は……♡ あっ♡」

 

 ビリッとストッキングを破り、スーツの股間部分をズラして秘所を露出させてみる。マンコの中はとろっとろで、ヒクッヒクッと蠢いている。そこにフッと息を吹きかけてやると、クレーリアの腰がビクッと動いた。

 もうすっかり調理済みの食べごろジューシー肉汁たっぷり素敵肉が出来上がっているようだ。

 

「着替えながら濡らしてた? それとも、さっきのキスでこうなっちゃった?」

「……ううん。それより、前……から」

「いつもみたいに、この部屋に来た時にはもう濡らしてた、と」

 

 メス穴にぐちゅっと指を突っ込む。二本の指で濡れ濡れぐちゅマンコを穿ってやると、女の尻により一層の震えが奔る。

 

「ふあっ♡ あ♡ ああっ♡ あーっ♡」

「この年中発情してる灰色エロウサギが。もっといじって欲しかったら、そこのベッドの柱に掴まって……そう、尻をこっちに突き出すんだ。尻尾振ってみせろ」

 

 少し強めの口調で命じると、クレーリアは言われるがままに尻を突き出した。

 ベッドの足側、天蓋を支えるポールの内の一本に縋り付く様にして、彼女はケツを振って見せる。おねだりダンスでふりふりしている尻の高さは、丁度俺が立ったままチンポをぶち込んで腰振りしやすい位置になっている。よく覚えているものだ。

 そしてこの夢の中でついた偽りをよく魂に刻み込んで置いて欲しい。人間の子供が幼い頃に行った旅行の思い出なんて、大きく成れば大半は忘れてしまうものだ。だが、人格の形成に影響はする。

 降り積もるのだ。心のどこかにうっすらとした記憶が。

 この夢もそう。積み重ねて積み重ねて、クレーリアの魂に刻まれた愛情の対象の比重を、俺側へと傾ける。

 言葉では言わせた。書面にも書かせた。必要に駆られて、保身のためにさせたことだが、ここからはそれを繰り返し繰り返し宣言させて、偽りを本当へと変えていく。

 

「そんな、に……ぐちゅぐちゅされたら……はぁぁ♡」

「されたらどうなるのかな?」

 

 とろマンコに指を突っ込み、ブチュブジュとほじくりまくる。夢の中なのでクレーリアは肉体があるように思っているが、実際のところ彼女は魂だけの存在だ。

 ここで言ったこと、記したことの影響は亡くした肉体ではなく、魂に大きく影響を与える。

 

「されたら……本気で、いっぱいされたらぁ……♡」

「きゅんきゅん締め付けてくるなぁ。もっとして欲しいよね?」

「してぇ、もっとかきまわしてぇ♡」

 

 右手で牝穴をほじくりながら、左手を彼女の胸へと伸ばす。バニー衣装のバストカップをペロリと引っ張ってはがせば、乳房がポロリとこぼれ出る。半脱げにしてヤルつもりだったので、パンツもブラもなしだ。

 

「ここもビンビンになってる。いつからこんなに立たせてたのかな?」

 

 おっぱいを、もみっ(「あ♡」)もみッ(「あ♡」)。乳首をくにぃ(「あっ♡」)くにぃ(「んぅ♡」)くり(「ああ♡」)くりぃ(「んは♡」)とこねくり回し、剥いた時から勃起している突起を摘まんで、ぎゅうぅ(「やぁっ~~♡゛」)と引っ張る。

 

「あっ、それぇ♡ ああ♡ そんな、片方だけ、なんて……」

 

 左のおっぱいばかりを責めていたから、右側が(欲しい)(欲しい)と啼いているようだ。

 

「こっちもいじってほしい?」

「う、ん……」

「だったら、おねだりしないと」

 

 クリトリスとGスポットへのイジメは、今もゆるゆると継続中。まんこはびちゃぐちゃ(「あ゛♡ あ゛♡ あ゛ッ♡」)、指を出し入れするたびにグチュッ(「あっあっ♡」)、ブジュゥッ(「ん゛ッ♡」)と卑猥な音がしまくっている。

 

「わたしの、クレーリアのおっぱい……もっといじめてぇ♡ 乳首摘まんでぇ、もみもみしてぇ♡」

 

 おねだりには応えてあげるのが俺の流儀だ。

 

「それじゃあ、こっちもしっかりと揉み解そうかな」

 

 こうして(「あ、あ♡」)いるとまるで生きている(「ああっ♡」)かのようだが、クレーリアは亡霊だ。(「んあ゛♡」)

 幽霊(「はぁ♡」)、怨霊と呼んでもいい(「あ……んっ♡♡゛」)。

 生前に抱いていた(「はぁっ♡」)、執着や怨恨(「あっ♡ あ♡」)。死を前にして浮かんだ(「んんぅ♡」)、心残り(「あ♡」)。

 それらが(「ふぅん♡」)、彼女の存在を繋ぎとめている(「あああッ♡♡」)。

 

「メス穴ほじくられて、胸をもみくちゃにされて嬉しい?」

「嬉し……い♡ 気持ちいいのぉ♡ だから、止めないでぇ……もうちょっと、だからぁ♡」

 

 既に死んでしまっている彼女は、もう大きく変わることは出来ないだろう。

 クレーリア亡霊の執着の対象は八重垣正臣。男への愛欲が彼女の魂を消滅させず、現世に留まらせている。これを無理矢理引き離すと、クレーリアは消え去ってしまうだろう。

 だから、この女を完全にモノにするには、亡霊の執着の対象をこの俺に切り替えさせなければならない。 

 

「クレーリアは、もう俺のオンナになったんだよね?」

 

 服を脱ぎ捨てながら尋ねる。

 ──上書きが必要だ。

 

「オン……ナ……? 私が、リアスくんの……? ダメ、それは……ダメ」

 

 裸になった俺は、首を横に振るクレーリアの唇に勃起肉棒を押し付けた。

 ──徹底的に犯し尽くし、塗りつぶさなければならない。

 

「あんぅ……れろ……ん゛~♡ ん、んふぅっ♡」

 

 クレーリアは瞳をとろんとさせ(「ア~~♡」)、肉棒を舐めしゃぶる(「ハァ♡」)。もう何も言わなくてもチンポ(「んふ♡」)を前に出してやるだけで舌を伸ばす(「れろ♡」)ようになった。

 カラダはとっくに堕ちて(「ん~♡」)いるのだ。この夢の中だけの仮初の肉体だ(「んじゅぅ♡」)としても、クレーリアのカラダは俺のもの(「ハァ♡」)だ。

 

「俺はクレーリアのことが好きなんだけどな。クレーリアは違うのか?」

「ハァ♡ 好き。好きだけど……」

 

 牝穴の中の指をぐるりと回す(「んああぁ♡」)。

 ──尊敬していたという従兄への感情を上回ることは出来た。だが、まだ八重垣を忘れさせることが出来ていない。

 

「この穴はもう俺に惚れてるみたいだけど?」

 

 この女のマンコは、もう俺の肉棒が大好きになっている。ザーメン中毒の快楽依存穴だ。

 

(好きぃ♡)(欲しい……♡)(オチンポぉ♡)(チンポ好きぃ♡)(いれてぇ♡)(メチャクチャに犯して欲しいの♡)(子宮にかけてぇ♡)

 

 この堕落牝穴を少し弄ってやれば、クレーリアは俺に逆らえない。

 女の口から離した肉棒の先を割れ目にあてがうと、きゅうきゅう(「はッ♡ はッ♡」)と肉襞が吸い付いて((あ、来る♡)(来てぇ♡))くる。

 

「イジメてぇ、私のこと好きにしてぇ♡ 奥、はやく、一番奥までっ、はやくっ、ください……っ♡」

 

 膣内射精のたびに、少しずつクレーリアの魂から失われているオーラを補充して来た甲斐があったというものだ。

 精液を流し込まれることが、肉の快楽が、俺に犯されることが、存在し続けるために必要なことだと彼女の魂(カラダ)は覚えている。

 

「ほら、そんなに尻を振ったら入れにくいだろう? 慌てなくても入れてあげるから」

 

 ズッヂュッッ(「はあぁ♡゛」)! ジュボッ(「あッ♡゛」)! ヂュポッ(「ハッ♡゛」)! ジュッポ(「あ゛♡」)! グジュッ(「ああッ♡゛」)! ズッヂュ(「ひあ♡゛」」)! グッジュッ(「あっハァ♡♡゛」)! ヂュボッグチャ(「んあァァッ♡♡゛」)! 

 

 淫らな音を好き放題に響かせながら、お望みどおりにクレーリアの膣内を蹂躙していく。

 

「あ゛あ゛あ゛っ♡♡ ふああぁああっっ♡♡」

「ココはこんなに素直なのに……、まだ俺の牝(モノ)になれないんだ?」

 

 ベッドポールに縋り付くクレーリア。その向こうに置かれた鏡には、完全にトロけ顔(「は~♡」)になった彼女の顔が映っている。彼女のカラダは肉棒が淫襞に与える摩擦(「あ゛~♡」)と、子宮に突き込む衝撃(「んあ゛ッ♡ あ゛あッ♡♡」)の官能でふにゃふにゃだ。

 

「あ、好き♡ 好きっ♡ 大好きっ♡」

「愛してるよ、クレーリア」

「私も、ああッ♡♡ 私も、愛してるッ♡♡」

 

 俺の下腹部と彼女の尻がぶつかって肉が肉を打つ音が響く。

 

 パン(「ん♡」)! パン(「ん♡」)! パン(「あ♡」)! パン(「あ♡」)! パン(「んあ♡」)! 

 

「これでも、まだ八重垣の方がいいのか!?」

「んんぅ~゛、んん゛、うっ、くぅ……あ♡ ダ、メっ……リアスくんのこと好きだけど、愛してるけど……でもぉ♡」

 

 強情な女だ。本当に。

 さすがに地獄の責め苦に遭っている男に寄り添っていただのことはある。いや、寄り添うと言うか、憑りついていたという感じか。

 

「気付いてるか? あそこにカメラがあるぞ」

「え、ああッ♡ カメラ!? あっ♡ ああッ♡♡ うそ、撮って、これ、あんッ♡♡」

 

 だけど、この女。ヤってる最中に八重垣のことを持ち出すと、締りがグッとよくなる。

 

「イキまくってるクレーリアの姿を、八重垣に見せてやろうな?」

「ああッ、ダメぇぇぇ♡ ダメッ、やめてぇ♡♡!」

 

 浮気セックスで興奮しまくりやがって。エロ女め。絶対俺のモノにしてやるからな! 

 

「出すぞ、中に! 子宮にぶっかけてやる!」

「アアっ♡ 来る、来ちゃう♡! ザーメン出されちゃう! 正臣に見られちゃうのにィ……ッ♡♡!!」

「好きだろ、中出しッ! イケっ、奥に精液かけられてイケっ!」

「はッ、あッ、シテっ♡ 中出し、シテぇ♡♡ リアスくんのザーメンぶちまけてぇぇぇ♡♡!!」

 

 快楽に頭の茹ったクレーリア。恋人とは違う男に中出しをねだって、昇り詰めていくクレーリア。

 妄執に染まった亡霊でなければ、完全に堕ちているだろうってセリフ。口から教え込んだいつもの言葉を吐き出す彼女の膣内が、俺の肉棒を射精に導こうとうねり狂う。  

 

「ああ、ああ! 見られると分かって興奮しまくりのバカ女の中に、たっぷりとくれてやるッッ! 受け取れッッ!!」

 

 どびゅッッ(「ああっ♡♡!」)! ドビュっビュゅっ(「中にぃ♡ 当たってぇ♡♡!」)! ブジュルルッっっ(「んあっ、ふぁぁぁッ♡♡!」)!! と音がしそうな勢いで膨れ上がった肉棒から精液が噴出していく。

 

「あああああ♡♡ んああッッッ♡゛♡゛! イクっ♡ イクっイクっ、イクっ♡♡ 中に出されてイっグぅぅぅ♡゛♡゛♡゛!!」

 

 中出し絶頂で力が抜けポールに掴まっていることも出来なくなったのか、クレーリアの身体がぐたっと床に崩れ落ちた。

 床に這いつくばって顔を腕で隠し、「はぁ~♡ はぁ~~♡゛」と荒い息を吐いている姿を見ていると、発射直後の肉棒がムクムクと勢いを取り戻す。

 

(はああぁ……♡ 幸せ……♡)(このオチンポ、すごいの♡)(ご主人さまぁ~~♡)

 

 もう一度膣内にずじゅぅぅぅ(「ふぁっ♡ あああっ♡♡」)と肉の槍を挿し込んでやれば、そこから聞こえてくるのは屈服したメスの声。カラダは堕ちているのだ。カラダは。

 生前に、クレーリアが生きていた頃に会っていれば、もっと簡単に奪い取れただろう。

 

「ほら、分かったよね? クレーリアはもう俺のオンナになってるってこと」

「まだ、イってりゅのに……♡ ああ゛~~♡ ああぁ~~♡゛」

 

 敏感になっているところに挿し込まれたクレーリアは、身体をビクッ(「あ……♡」)、ビクッ(「は……♡」)と痙攣させて感じている。 

 

「俺のメス下僕になれ。そうしたら、もっともっと可愛がってあげるからさ」

「だ……めぇ……♡」

「強情だなぁ……ほら! ほらほら、オラァ!」

「んあああっ♡♡ んっああっ♡♡ また、またぁ♡ イクっ♡ ああッ♡♡」

 

 そのままピストンし続け、二度、三度とイカせ。それでも頷かないクレーリアをさらにイカせまくる。

 

「お前のカラダは、もう俺のモノになってるぞ」

「んふぅ♡♡ んっぅぅ……♡ ああぁぁ……すごいよぉ……♡」

「断言してもいいけど、人間の八重垣じゃあ、絶対にクレーリアをここまで感じさせられない」

「んふぁっ……♡ あげる……♡ リアスくんに私のカラダ、全部あげる……♡ でも、心は……。カラダだけなら……キミの牝(モノ)でいいからぁぁ……♡♡」

 

 心では八重垣との恋愛に浸りたい。カラダでは俺との肉欲に溺れたい。欲しいものを何も諦めたくない。

 本当に『強欲』な女だ。大王派のベリアル家出身なだけのことはある。

 思えば、クレーリアには生前からしてそんなところがあったか。

 

 まぁ、これはこれで面白いと思えばいいか。よくエロ漫画の悪役が「簡単には堕ちてくれるなよ」とか「くくく、並の女ならとっくに堕ちているというのに、さすがだな。……だが、これならどうかな?」とか言ってるしな。難易度が高いほど、ヤリ甲斐が湧いてくるってものだ。

 もう決めた。クレーリアはチンポをハメてもらうことしか考えられない女にしてやる。俺のことだけを考える媚びまくりの全肯定メス下僕にしてやる。牝穴のことしか頭にない、バカ女に堕としてしまおう。

 俺は賢くてデキル女が好きだが、おバカで媚び媚びな女が嫌いなわけではない。

 というか、たぶんそれぐらいしないとダメだな。快楽で壊して、執着の対象を俺に塗り替える。そして、俺が居ないと存在し続ける気力を失って、消滅してしまうような女にしてしまうしかなさそうだ。

 

『若さまぁ~、そろそろお時間ですけど。延長されますかぁ~?』

 

 さて、この後どうしたものだろうかと考えていると、頭の中に声が響いた。

 甘ったるい声だ。ヤッてる最中のクレーリアよりもどろどろに溶けたミルクチョコレートのようなサキュバスの声。

 

『もうそんな時間か。まぁ、初回はこんなところだろう』

 

 とりあえず、クレーリアの中で二番目までは行けた。亡霊ではなく肉体のある状態なら完全に堕とせていただろう。

 

『それじゃあ、今日はここまでということでよろしいですかぁ?』

『ああ、まだやることも多いしな』

『ではでは~、ちょっとだけサービスさせていただきまして、今回のエピローグとさせていただきますねぇ』

『なんというか、ゲームみたいな感じだな』

 

 エンディングが複数あるエロゲみたいだ。

 

『ええ、はい。そんな感じですねぇ。たとえるなら「エンドB:カラダはあげても、心はまだ……」みたいな? でも、今回のことは次回にある程度引き継がれますからねぇ~。強くてニューゲームじゃないですけども。それでは、夢の終わりに』

 

 

 ──それから幾年かの月日が過ぎた。

 

 

 クレーリアはリヴラクスとの肉体関係を続けながらも、八重垣との逢瀬も続けていた。恋人とのひと時と、愛人として悦楽の夜が繰り返される日々。

 ただ、長い年月を生きる悪魔のクレーリアと人間の八重垣とでは、過行く年月に対する意識が決定的に違っていたのだ。

 クレーリアの見た目は相変わらず十代後半のままだが、八重垣はもう三十代。

 

「イギリスに戻ることになったんだ」

「え……」

 

 出会った頃はまだ若かった八重垣だが、今はもう彼よりも若い戦士たちが多くいる。

 

「上司の娘さんが、あちらで戦士の訓練を積むことになってね。丁度良いから、僕も本部で訓練を受けないかって言われて」

 

 八重垣は十年に一人の腕前とまでは行かないが、それでも同期の中では腕の立つことで知られた戦士。そろそろ部下を持ち、率い導くことを覚えなくてはならない年齢だ。

 人間の世代交代は早い。体力が肝心の戦士であればなおさら。四十を過ぎれば前線から身を引くことを考えるものだ。誰もが皆、八十を過ぎてなお最強と謳われる伝説的な戦士のようになれるわけではないのだから。

 

 そうして、八重垣はイギリスへと行ってしまった。

 八重垣がクレーリアに「毎日するよ」と言っていた電話は、一か月もしないうちに来なくなった。

 上の立場になれば、考え方も変わる。人間とはそういうものだ。それに……欧州は悪魔と教会との戦いの最前線。教会の戦士部隊を率いる者が、悪魔の貴族と連絡を取り合っていられるはずもない。

 八重垣が自ら連絡を絶ったのか。それとも……クレーリアとの繋がりが教会組織に知られたことで二度と連絡出来ない状態になったのか。クレーリアにはそれを知る術はなかった。

 

 あるいは、リヴラクスを頼れば八重垣がどうなったのか知ることは出来たのかもしれない。だけど、クレーリアはそうしなかった。

 その代わり、寂しさを埋めるように肉欲に溺れ、自らリヴラクスのところへと通う日々を過ごした。

 

「婚約者が出来た。だから、もう今までのようには会えない」

「え……」

 

 出会った頃はまだ幼かったリヴラクスだが、今はもう成長期。身長もクレーリアと並ぶほどになった。事情があって鍛えていることもあって数年後にはクレーリア好みの、逞しい男性になることだろう。

 女の子のように可愛らしかった声は艶のある低音に変わっていた。力強く抱きしめられながら甘い言葉を囁かれると、うっとりと蕩けてしまうほど。

 

「父上から、拒否は許さんと言われてね。前から知っていた子だったから、俺としても断る理由はなかった」

 

 心は八重垣にあると言い続けてきたクレーリアは、リヴラクスに何も言えなかった。

 

 ただ、そのときにクレーリアが浮かべた表情は……。

 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 

『嫉妬』か。

 

 目が覚めた。

 しかし、ラストに一枚絵みたいなのを出すとか、本気でゲームみたいなことをしてくれるものだ。

 

「リュイ」

「はい、若さま」

「時間は?」

「予定通りです」

 

 リュイに時間を聞いてから、なんだか気持ちいいなと股間を見ると──。

 

「んじゅっ……ぺちゅっ……あふぅ……ごちそうさまでしたぁ♡」

 

 サキュバスがマイサンをフェラっていた。

 

「だいぶ出していたか?」

「ええ、それはもう大量に。とっても美味しかったですよぉ♡ うふ♡」

 

 まぁ、いわゆる夢精というヤツである。眠ったまま天井に向けて発射していたのを、この淫魔が処理していたってことだ。うん、契約にも書いていたから問題ない。

 ちなみにこのサキュバスだが、クレーリアと八重垣の間にあったことは知っている。駒王町でR18な「悪魔のお仕事」を担当している悪魔ならば当然のことだ。

 クレーリアたちは「えっちい依頼」は扱っていなかったので、そっち方面はこのサキュバスたちが昔から処理していた。

 で、R18依頼担当のこの淫魔たちからすると、クレーリアと八重垣は同じ区域にいるお貴族さまと敵勢力の尖兵ということになる。

 動向をチェックしていないはずがない。そして、お偉いさんたちのイザコザに巻き込まれたくない淫魔たちは、じっと黙って事の推移を見守っていたわけだな。

 まぁ、そうするしかないよな。

 

「ベテランの淫魔から、何かアドバイスをもらえないだろうか?」

 

 一発で決めてやるぜ、と思っていたわけではない。ないのだが、何とも悔しい。

 

「そうですねぇ~、次は八重垣さんも混ぜたらいいかもしれませんねぇ」

 

 俺には、男と同じ夢に浸る趣味はない。正直、嫌である。心で接してくるオスなど、ドライグだけでもう十分なのだ。

 特に隠すつもりもないので、それを思いっきり表情に出した。

 

「これは人間の間で、結構言われていることなんですけどね──」

 

 俺の表情を見て取ったサキュバスは、ふふんと一本だけ立てた人差し指を左右に振った。

 

「愛し合う恋人たちを別れさせる手っ取り早い手段は……両方に別のお相手を作ってあげること、らしいですよ? ドラマで観ました」

「ドラマか……。いや、まぁ参考にはなるか? ふむ、両方に別の相手……。クレーリアは俺が頂くわけだから……」

 

 サキュバスは、「はい、は~い」と自分の顔を指さしている。

 つまり、俺がクレーリアを寝取り。このサキュバスが八重垣を堕とす、と。

 

「はい、八重垣さんはわたしがお相手して差し上げようかと思いまして……。これでも、わたしぃ~、今までに結構な数の信徒の男性を堕落させて来たんですよ?」

 

 まぁ、サキュバスってのはそういうものだ。淫魔の大好物は、信心深い男だと聞いている。

 昔々の神父や牧師などは、夢精しちゃったときに「淫らな夢を見てしまったのは、私が悪いのではない。サキュバスの仕業だ!」と言ってたらしいとか聞いたことあるしな。

 

「料金は?」

「オプションですので~。これぐらい頂きますけど、どうされますかぁ?」

 

 提示された金額を確認し、俺は頷いた。何事も経験であるということにしよう。

 

「なら、お前も今度創る『時間加速』のフィールドに来てもらうことになるな」

「二十年でしたっけ?」

「ああ」

「二十年間、わたしを貸し切りってことですかぁ?」

「そうなるな」

「お買い上げ、ありがとうございまーす♡」

 

 その後、サキュバスはちょっとした助言を俺に残して去って行った。

 うん、クレーリアのことはまた時間があるときに考えることにするか。

 

 近頃の俺はなかなか忙しいのだ。

 

 もうすぐ冬休みが終わるので、明日は「御家に帰りたくありませんわ」と寂しがっていたレイヴェルと過ごすことにしよう。

 で、二月に入って学校が始まったらラティアがやって来る。とりあえずは『時間』術式特化フィールドの創造だ。ラティアは三月まで学校を休むと言っていたので、フィールド完成後の二十年間でみっちりとイチャつきたいね。

 で、義姉上との温泉旅行もある。重要。レイヴェルが学校に行っていて、帰る先もフェニックス家って日取りだ。ドキドキしちゃう。

 で、その次は……ディオドラが「そろそろ手伝ってもらうから」とか言っていたので、まぁ、ジャンヌ・ダルクの魂を受け継いだ転生者の顔でも拝みに行ってくるとしよう。

 で、半月もあればフィールドも完成するらしいので、そこからは加速世界で二十年だな。朱乃や黒歌も連れて行って……。

『僧侶』候補の魔女のこともあったか……。

 四月からの縄張り運営のこともあるし、黒歌との結婚式も準備しないとだし……。

 

 うむ、忙しいな。まだ、何か忘れていることがありそうな気がするが、今のところはこんなものか? 

 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 

 視界には無明の闇だけがあった。生前に有し、死の後にも備えている闇を見通す眼をもってしても目に映るのは真っ黒な世界だけ。

 つまりここは目に映るものが何もない場所ということ。

 耳は一切の音を拾ってくれない。肉体を失った魂であっても、悪魔の会話能力は健在で音も聞き取れる。

 しかし、ここは無音の世界。

 存在しない肌は一切の感触を伝えてこない。何かに触れることは出来ない。

 匂いもないので嗅覚も働かない。物を食べることも出来ないので、味わうことも出来ない。

 視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚。その他一切の肉体的な感覚がない。

 

 そんな世界の中にあって、感じ取れるのはオーラだけ。

 紅と紫の入り混じった魅惑的な悪魔のオーラ。魔力。

 強烈な存在感で心を惹きつける龍のオーラ。

 

 それだけが、宝玉に封じられた状態のクレーリアが感じられるものの全てだ。

 

(夢……を見ていたような?)

 

 他に何も感じ取れない空間に閉じ込められ、ただそのオーラだけに包まれ、浸り続けるだけの時間が過ぎていく。そのせいだろうか、このオーラの持ち主の出てくる夢を見ていたような気がする。

 夢の記憶は淡いもので、起きてすぐに書き留めでもしなければすぐに薄れて行ってしまう。どんな内容だったのか、思い出せなくなってくる。

 

(気持ちいい……?)

 

 心地よい。夢を見る前よりも、この空間の居心地が良くなったような気がする。

 

(それに……)

 

 力が戻っていた。死んでからずっと、徐々に失われ続けていた魂の力。存在し続けるためのエネルギー。それが夢を見る前と比べてずっと増えていた。

 今ならば、このクレーリアの魂を封じこめている術式を『無価値』なものとし、外に出ることも可能に思えた。

 もはや肉体の無いクレーリアにとって、残された魔力(オーラ)とは存在そのものだ。使い切ってしまえば存在自体が消滅してしまう。そのために出来なかったことが、今なら出来る。

 だけど、離れがたい。このオーラの中にもっと浸っていたい。そう思ってしまう自分が居る。

 どうにかしてこの宝玉から出たい。八重垣の魂のところに行きたい。そう思っていたはずなのに……。

 

 







これにて終章。


次章は『魔女裁判のラ・ピュセル』で、章はじめなのでレイヴェルから。


駒王町のサキュバス:
オリキャラ。原作でリアス部長が言っていた「えっちな依頼担当者」の一人。
仕事柄エロゲにも詳しい。
美少女へのTS願望持ち男性に夢を見せ、触手で嬲ってあげたりもする闇の先生。


最初、三話ぐらいで終わらせるつもりでいた『王の駒』が妙に長くなってしまった件。
クレーリア編は時間を開けてもうちょっとだけ続くんじゃ……。

ところでクレーリアの粛清は実は『王の駒』が原因だったのですが、八重垣は普通に悪魔との恋愛だけで粛清ってことですよね?


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