公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
ひとりの少女の記憶と想い。それは穢れを知らぬ蛇にとっては身を焼き焦がす猛毒だった。たった一つの毒リンゴが、無限をダメにする。
幼い身で母を殺された記憶。帰る場所、拠り所を失いあてどなく彷徨った記憶。
いつも追われていた。死の危険が常にあった。誰も助けてはくれない。寒さに震え、ひもじさに呻き、寂しさに泣いて……。
その果てに血を分けた親類に殺されそうになり、追い詰められたときに助けてくれた相手がいた。
依存し執着するヒトに隷属することを許されている喜び。その方に蹂躙され、羞恥と被虐に悶え狂う悦び。
どんな形であれ傍に在りたい。何をされても絶対に裏切らない。そのことを信じて欲しい……。
甘く暗く重く渦を巻く猛毒が、どろりどろりとオーフィスの内を駆け巡る。
オーフィスは死への恐れを感じたことがない。痛みも、寒さも、飢えも知らない。
悠久の年月の間、寂しさには縁がなかった。ひとりで完結していた。誰かに助けを求めたことはなく、助けを必要としたこともなかった。
今は少し違う。グレートレッドが現れたことで、生まれた場所を追われ彷徨っている。どうにか戻れないかと手段を探している。
毒は僅かな共通点から侵入し、浸食し、オーフィスの心に染み込み始めていた。
オーフィスの中を駆け巡る毒は、肉欲のために創造主である神を裏切った堕天使と、愛欲に溺れて家を裏切った巫女の血で出来ている。さらにそこにたっぷりと情愛の悪魔の淫欲をまぶしてこね回した代物だ。どう考えてもロクなものではない。
悪魔の公爵の息子、魔公子リヴラクス・グレモリー。龍化の術の解けた彼は、血のような紅色の髪と、妖しい紫の瞳をもった美少年の姿に戻っていた。
内包していた力の大半を使い果たし次元の狭間を漂う彼の姿を見て、どうやらもう抵抗する力と意志を失ったらしいと判断したオーフィスは、巨大な蛇龍から童女の姿へと変化した。
人型の存在と対話を試みる際は、やはり人型を取った方が話しやすいことが多い。それは、次元の狭間を離れてから学んだことだった。
「
彼に近寄り話しかけようとしたオーフィスは、これまでの長い生の中にあって一度も感じたことの無い感情を覚え、言葉を止めてしまう。
「なぁ、オーフィス。ひとつ聞いていいか?」
情欲の熱を宿した紫の瞳。魔公子の視線が品定めでもするようにオーフィスの身体をなぞる。すると、視線の通り過ぎた箇所が熱くなってくるように感じてしまう。
「なに?」
人型をとったオーフィスの姿は、後ろから見ればゴスロリドレスを着た黒髪の幼い少女と言ったところ。
だが、その印象は正面に回ってみると一気に変わることになる。
大きな黒い瞳、表情は乏しいが整った造形の顔立ち、大きなリボンの付いたチョーカーの巻かれた細い首。ここまでは良い。
だが、その下には乳首を×の字型のニプレスで隠しただけ、僅かな膨らみを見せる乳房の大半は地肌を晒している。あろうことか、オーフィスの着用しているゴシックなドレスは前面のほとんどの部分を露出させたデザインなのだ。
腹もヘソも、下着であるドロワーズも全て見えている。彼女の身体の前面で隠されているのは、胸下とヘソ下にドレスの背面部分から伸びて結ばれている紐の部分だけだ。
「どうしてそんな恥ずかしい格好をしている?」
はっきり言って、オーフィスの今の装いは痴女と呼ばれても致し方のない代物だ。子供の姿を取っているからまだマシに見えるが、この服装を成熟した大人の女性が身に着けたのならば他人の目には下品に映ることだろう。寝室で男を誘うための衣装にしか見えない。公衆の面前に晒すような服装ではない。
「我、恥ずかしい?」
聞き返しながら、オーフィスはドレスの布を引っ張った。左右から後ろの布を手繰り寄せて、肌や下着を魔公子の視線から隠そうとする。
(恥ずかしい……。我、恥ずかしい? 顔が、熱い……なぜ?)
こんなことは、これまで一度もなかった。オーフィスは他者からの視線など意に介さなかった。誰からどう思われようが、ただ独りで完結していたオーフィスにとってはどうでも良いことだったから。
「いっそ全裸の方が潔くてマシなくらいには卑猥だ」
「卑猥……我が」
長い長い間、オーフィスは最強の者として君臨してきた。統治はせずとも、稀に会う者たちからは畏怖か敬意をもって扱われて来た。これまで、こんな扱いを受けたことは無い。そうだというのに、どうしてこうも言葉でなじられることに興奮を覚えてしまうのだろう。
深淵の闇を湛えたオーフィスの漆黒の瞳。その黒の中にかすかな光が宿り始める。
「どうしたんだ。なぜ隠そうとする。今までその衣装で出歩いていたんだろう?」
手で後ろから引っ張ってきたドレス生地で、ニプレスを貼った胸をどうにか隠そうとしているオーフィス。魔公子にその仕草を嘲笑われると、なぜか張り付けたシールで抑えている乳首が痛いくらいに疼き、股の間が熱く潤み始めてしまう。
「……ぁ……ぁ。我、おかしい……」
いやらしい衣装に身を包み、男の視線を受け止めている自分。そのことを意識してしまうと、お腹の下あたりが熱くなってきてしまう。
恥じらいを覚えていた。これまでそういった感情が存在することを知ってはいても、自分自身のものとして味わったことのない感覚に戸惑ってしまう。強い羞恥に細い脚線が震える。
無限の龍神にとって、衣装を変えるくらいのことは造作もない。そうでなくとも後ろを向くだけで、恥ずかしくも露出させている部分が視線に晒されることはなくなる。
それが分かっているのに、オーフィスはどうにも出来ないでいた。男からの舐めるような熱っぽい視線を受け止めていたいと思ってしまう。
視線で焙られた肌の表面がとろとろと蕩けていくような心地になっていた。オーフィスの全身が、覚えたばかりの羞恥心で燃え上がる。
身体が重く感じられる。胸を隠せば下半身に、ドロワーズを隠そうとすればまた別の場所に……自身の動きに合わせて責め立てる箇所を変えてくる妖しい情欲の目線に翻弄されてしまう。
「無限の龍神も案外可愛らしいものだな」
そう言われたオーフィスは、潤み始めた瞳から涙を溢しそうな表情を浮かべた。初めての興奮に腿がすり合わされる。
「我になにをした? おかしい、ヘン……」
男の股間が膨らんでいるのが目に入った。──その途端、ゾクリと子宮が疼く。与えられた女の毒が、淫らな責め苦を望む性が、無限の龍神を蝕む。子宮口から垂れ落ちる毒液が、膣内を濡らす。
(力が……抜ける)
次元の狭間の空に浮かんでいる状態であったから免れたが、もしも地に足を付けている状態であれば腰が砕けて蹲ってしまいそうな状態だ。
視姦されているだけだというのに、恐ろしい興奮がオーフィスの肢体を駆け巡り支配しようとしてくる。劣情を宿した目で見られていることに、身体が悦びを覚えてしまう。
その悦びが子宮を疼かせ、蜜路を搾り上げ、垂れ落ちた雫が太腿を伝う。細い腿を締め付けるドロワーズのゴム部分がじわりと色を変えていく。
「何も大したことはしていない。ただ、少し教えてやっただけだ」
紫の視線がオーフィスを突き刺す。
「み、みるな……。我を……みる……な……っ。おかしくなる、おかしく……っ」
胸と股間を視線から庇おうと、オーフィスは身体を丸めた。無限の龍神の力があれば、魔公子を消し飛ばすことも、どこへなり転移することも可能だというのに、それをしようとはしない。ただただ、恥ずかしそうに縮こまり、潤んだ上目遣いを男に向けながら龍神は肩を震わせ身を揉む。
「そんなことを言って、本当は見られたいんだろう?」
知らず知らずのうちにオーフィスは男にすり寄っていた。視線に恥ずかしさを覚え、近寄るの止めたときにはあった距離がいつの間にかなくなっている。
「いや、触られたいのか?」
リヴラクスの手が伸び、足首を掴む。片足を引かれて力の入らない抵抗すると、もう一方の足首も掴まれてしまった。
「ぁ……ッ」
脚が左右に開かれていく。身をよじり抗おうとするオーフィスの長い黒髪が、万華鏡の空に振り乱され広がった。
(なぜ、止められない? どうして、従ってしまう?)
身体が言うことを聞かない。割り拡げられていく両脚の付け根を見られることを、心が悦んでしまう。焼き付けられた『オンナ』の
辱めの体勢が、龍神の頭の中をぼやけさせた。自覚させられた羞恥心が、蹂躙されることを期待してしまっている。
緩く股間を覆い隠すドロワーズの下で、男を知らない秘唇が涎を垂らして喘ぎだす。触れられたことのないクリトリスがはしたなく主張し始める。アナルの窄まりまでもが、ヒクヒクと蠢いていた。
薄い笑みを浮かべた魔公子が、嗜虐的な目でくねくねと腰を踊らせるオーフィスを見下してきた。
「クッ……ハハハッ! 見られただけで発情しやがって、このマゾ雌がッ!」
罵倒の声を浴びせられると、ゾクゾクと妖しい快感が背筋を奔り抜けていく。
恥ずかしいという感情を初めて知った。恥じらうという行為を初めてした。覚えたての羞恥心を、踏みにじられている。
それなのに首を横に振ることができない。分かってしまうのだ。自分の中に植え付けられた『オンナ』が、悦んでしまていることが……。
ずっと年下の、簡単に圧倒できるはずの少年にいい様にされ、抗えないでいる。そう思うと、なぜか身体が火照ってしまう。ひどく疼く。被虐の愉悦に浸かっていく。
「ぅ……ぁ……」
なにも言い返せないでいるうちに、オーフィスの両脚はとうとう割り開かれてきってしまった。魔公子の纏う魔王の外套がふわりと広がり、リヴラクスの腹を両脚で挟むような形で抱き寄せられてしまう。
腰を抱えられ強く抱きしめられると、股座に少年の腹筋を感じた。押し付けられたドロワーズが濡れた割れ目に密着し、いやらしい汁が布に染み出していく。自身の卑猥な器官から分泌された液が外套の下から現れた貴族服にまで滲む。外套に包み込まれるように抱かれたオーフィスの瞳にも羞恥が滲み、思わずこぼしてしまった吐息はどこか熱っぽいものになっていた。
最強の存在には似つかわしくない縋るような目を上向かせると、冷たい嗜虐の青と熱情の赤が混ざり合った魔公子の見下す紫眼と目が合う。
「俺がどれだけ攻撃しても気にも留めなかった龍神が、まさかこんな変態だったとはな」
蔑みの視線と言葉に射貫かれたオーフィスの心は炙られたようになり、ヴァギナがこれまで以上の熱を帯び始めた。黒い瞳に宿り始めた濁った欲の光が、さらに強くなる。
「こいつが欲しいんだろう?」
リヴラクスが腰を動かすと、淫靡な熱を宿して肥大化した牡の肉塊の感触がオーフィスの尻に触れた。
(当たってる。これ……)
雄の気配に怯えたように龍神はその両脚をとうの男の腹に絡みつかせた。自分から押し付けてしまった秘部の入口から、小さな官能の波が奥の肉襞へと流れ込む。
知らないはずの牡の器官の味わいを期待してしまった腰が痙攣し始め、可愛らしい靴の中でつま先がキュッと折り曲げられる。女性器の中の牝襞が、無数の蛇が絡まりのたうち回っているかのように動き出す。
膨張した雄の熱を感じて落ち着きを無くしたオーフィスの腰は、もぞもぞと左右にくねりだした。男のモノに擦りつけ──この先を誘うように、挿入を乞うように──尻を左右に揺すってしまう。
「違う……我は、これ、求めてない。我は静寂を……」
予感があった。このオトコのモノを受け入れてしまえば、もう元には戻れなくなってしまうだろう。
誰もいない次元の狭間を独り漂い、何にも煩わされずに静寂の中に居続けた日々に戻れなくなってしまうはずだ。
身体と心に転写された味わい。オーフィスがこれまでに、味わったことがないはずの感覚がそう伝えてくる。
ソレを本当の意味で味わわされてしまったら──きっと、孤高の座から転落させられてしまうに違いないと。
(堕とされてしまう)
変質させられる恐怖に怯え、いやいやと首を横に振る。オーフィスは魔公子を押しのけようとした。
「どこが違うんだ? お前がその気になれば俺程度を跳ね除けることなど簡単だろう? それなのにこんな弱々しい抵抗をしてみせて……誘っているとしか思えないぞ」
力の入らない抵抗を嗤われてしまう。逃げ出せるのに逃げ出さない龍神の仕草は、雌を屈服させることに興奮を覚える雄の性を煽ろうとしているようにしか見えなかった。
寂しさに震える心が、孤独を恐れる想いが、人肌を恋しがるオンナの弱さが──本来オーフィスが持ち得なかったものが、悪魔の抱擁から抜け出させてくれない。
心が、抱きしめられ捕らえられることを望んでしまう。身体が、この男の抱かれながら甚振られることを悦んでしまう。
なじられるほどに貫かれたがる雌穴が、歓喜の涙を垂れ流す。
「違う」
もう一度、男の胸板を押しのけようとする。
すると今度はあっさりと上半身を後ろに逃がせた。ただし、腰だけは男の片手でがっちりと抱え込まれていて下半身から湧き上がってくる熱は逃がせない。
「なんだ、その恥ずかしい衣装をよく見せてくれるのか?」
正面から見ると裸に近い上半身を、魔公子の視線が無遠慮に舐めまわす。視線に突き刺されたニプレスの下で乳首が反応し、胸から
露わな肌を撫で回すように鑑賞されたオーフィスは、恥じらいに頬を真っ赤に染めた。
「見るな。放せ……」
懇願をクッと笑って受け止めた魔公子は、片手をオーフィスの腹に当てた。リヴラクスの手が、緊張にひくつく腹部の手触りを楽しみながら撫で擦る。
「っ……!」
愛撫に吐息が漏れた。優しく羽でなぞるように擦られた部位が淫熱を孕み、肌の表面からジクジクと熱さが染み込んでくる。
妖しい快感の波が身体の中心、すでに焙られている背骨にまで達すると、熱と熱が合わさって全身が火照っていく。
「や、あ、熱い……」
未知の官能に、耳まで熱く赤くなる。下腹部が燃えるようだ。子宮が焼ける。そこに繋がる肉襞の穴の中で無数の蛇がとぐろを巻き、雄肉を求めて舌を伸ばす。股間の挿入口の肉の膨らみが、人間に合わせた体温を超える高い発情熱を放つ。
「ひ……ぃ……ぁ♡」
これまでの長い生の中で、一度も出したことの無い甘え媚びた声。そんなものが己の口から出たことにオーフィスは恥ずかしさを覚え、それがさらに肉体を昂らせていった。
「少し撫でただけでこれか。感じやすいんだな、オーフィス」
淫熱が身体中を炙る。そうして一通り上半身を撫で回した掌が、ゆっくりとオーフィスの下半身へと向かい始めた。
両の胸をからかうようにかすめ、わきばらをくすぐり、腹の中心を真っすぐに下っていく掌。その向かう先には、女の身体でもっとも淫らな肉の豆。快感を得るためだけに存在する器官だ。
オーフィスを身悶えさせる愛撫の指先が、彼女のドロワーズの中へと潜り込んでいく。
「だめ、だめ……だめ……っ」
身を捩らせてはみても、身体が触れられたがっている。心がそこを蹂躙されたがっている。
「龍神さまは、おねだりが上手だな」
下着への侵入を許してしまったオーフィスは、淫らな指先から敏感な箇所を逃がそうといじらしいダンスで出迎えた。
嗜虐心を満足させるその痴態に、魔公子の唇が歪に吊り上がる。
「やめっ……」
敏感な肉芽を摘まみ上げられた瞬間、オーフィスは両手をリヴラクスの身体に回して抱き着いた。小さく細い手足の指がクイッと曲がる。雌臭い汁が噴き出し、両脚の根元にこれまでよりもぬるりと濃い粘液が垂れる。
「そら、捕まえた。ハハッ、ここが無限のダメな場所か」
クリクリと弄り回された媚豆は、プクリと膨れ上がっていく。すりすりと指紋の溝で擦られ、ヤスリをかけるように弄ばれる。
(なぜ……? この、感じ……擦られるだけ、で……ヘンに……っ。ヘンに……なる)
強烈な刺激に眼を見開き、快感から逃げるように目を閉じる。オーフィスは目の開閉を繰り返し、睫毛が何度も上下して震える。
「切っても焼いても消滅させても何も感じていなかったのに、クリトリスをちょっと弄られただけでこの有様か」
せつなげに悶える龍神の姿にニヤニヤとした笑みを浮かべながら、魔公子ははち切れそうなほどに浅ましく膨れ上がった肉芽に爪を立てて鞘を剥き──捻り上げた。
「ぃ……ッ! ぁ……んっ♡」
残虐な刺激が敏感な淫豆を貫く。剥かれた箇所をぐりぐりと蹂躙され、オーフィスは押し殺した悲鳴を上げた。
声の調子から無限の龍神の性感を掌中にしたことを把握した悪魔は、時に苛烈に責め立て、時にゆるりと優しく、そこを凌辱し始める。
「ぁ……っ、ぁぁっ♡ ん……ぁっ♡」
オーフィスはリヴラクスの背に爪を喰い込ませ、その責めを受け続けた。甚振られ、愛でられ、緩急をつけた責めに肉芽が早くも屈しようとしている。もっといじめて欲しいと、されるがまま。
喘ぎ、痙攣し、男の胸に顔を押し付け歓喜の嬌声を絞り出す様子は、同じ黒髪黒目のオンナによく似ていた。
「ククッ、小さい頃のアイツを苛めているみたいな気分になるな」
小さな快楽器官を自在に操縦され、オーフィスは官能の波に翻弄されていく。蕩けるような快感が背筋を奔り抜け、頭の中で弾けて雌の悦びを刻み込む。
(くるっ……っ、なにか……くる。指で触られているだけで……我、おかしくなる)
毒を呑まされた龍神の肉芽は、悦楽に堕ちた。もっと、もっと触って欲しいと自分から悪魔の指先に押し付けていく。
もう少し、もう少しで、何かが来て、おかしくなる。おかしくなれる。
その直前で魔公子は手が止まると、せつなそうにオーフィスのスカートだけが揺れ続けた。
「なぜ……止める?」
哀し気な声を上げてしまったオーフィスは、はたと気づいて瞳を潤ませた。もっと続けて欲しかったように聞こえたのではないかと思ったのだ。こみ上げる羞恥に悦びの涙が浮かぶ。
「なに、そろそろこっちも寂しいだろうと思っただけだ」
リヴラクスは、ドロワーズから抜き出した片手で自身にしがみつくオーフィスの肩を押しやるとクッと歯を見せる。
密着状態から解放されたオーフィスは、寂しそうな表情を浮かべ……直後に、ひくんっ、と肢体を大きく跳ねさせた。
「ひっ……ぃ……、ひぅ……っ♡」
魔公子の歯が、かすかな膨らみを見せる乳房の中心、ニプレスに隠された乳首を噛んだのだ。白く綺麗な歯が、貼り付けの下に押さえつけられた乳首に喰い込む。
シールごとコリコリと歯形を刻み込まれ、痛みと快感にオーフィスの胸が篭絡されていく。右の乳首を噛み締められ、左の乳首を指で圧し潰すようにされ、オーフィスは啼いた。
啼きながら背を反らしていくその姿は、快感から逃れようとしているようにも、快楽に誑かされて何も考えられなくなっている浅ましいオンナのようにも見える。
「いやらしいな、オーフィスは。こんな子供みたいなナリをしておいて、しっかりと雌の反応をしてるじゃないか」
ひとしきりオーフィスの乳房を苛め抜いた後、リヴラクスは口を離してそう言った。
半開きにした唇の中で何かを求めるように舌をくねらせていたオーフィスは、トロリと濁った光を宿した目を魔公子に向ける。
「いやらしい? 我が……?」
「ああ、お前はマゾ雌だ。ここを噛まれて自分から痛みを感じて、それでよがっているんだからな」
被虐の悦びを得ていると断定された龍神は、なぜか嬉しくなってしまう。
おあずけされた絶頂が、ジンジンと解放のときを待っている。心が焦れる。身体が焦がれる。焦らされていることが、嬉しくなってくる。
「我……こんなことされたこと……なかった……」
堕落に向かってぐらつくオーフィス。グレートレッドを除けば最強に座にある龍神をマゾ奴隷へと躾ける愉悦は、リヴラクスに堪らない優越感を与えてくれる。
無限を蹂躙しようとする魔公子は、亜空間を開くと自らの『戦車』の大好物を取り出した。
「いやらしいマゾ雌のオーフィスは、もっと俺にいじめられたいよな?」
取り出した乗馬鞭の先端を、ひたりとオーフィスの頬に当てる。本来、『無限の龍神』相手に鞭など意味はない。鞭に限らずあらゆる攻撃は通用しない。
だが、オーフィス自身が痛みを受けたがっているのなら話は別だ。味わいたがっているのだから、自分からその感覚を受け入れる。
「そらッ!」
「ぃ……ぁ゛っ」
あどけないとさえ言えるオーフィスの頬から、ピシィッと乾いた音が鳴った。打たれた頬にうっすらと赤い痕が残り、そこからオーフィスの身体に痛みが染み渡る。
「嬉しそうだな?」
「んっ……ぁ♡」
頬の痕に手を当てたオーフィスの唇が、悦びにほころぶ。再び鞭を振り上げるリヴラクスに、乞うような目を向ける。
「ひっ……っ♡」
パシィィィンと強く打たれた腹から発した喜悦が、全身を犯していく。
ついにマゾ雌毒に浸食され切った身体は、鞭で打たれることに歓喜を覚える淫らなオンナのものになってしまった。鞭が振るわれるごとに、雌の肉肌に赤い痕がつくごとに、オーフィスの嬌声が大きくなる。
痛みは快感であり、ご主人さまからの鞭は悦んで受け止めるものになった。
ピシィッ! ピシィッ! と叩かれた箇所から熱い官能の波が広がる。
「オーフィス、鞭の味はどうだ?」
「ぅぁ……♡ ぁ……♡ ぁ……ぁっ♡ きもち、いいっ♡」
鞭の味を自分から受け取りにいく。どうとでも出来るはずの相手の振るう鞭に、従順に身体を投げ出す。
淫毒に蕩けた雌肉に、悪魔の公子の鞭が屈服と隷属の悦びを叩き込む。
「ぁー……♡ あっ、ぅぁぁっ……♡」
「ほら、もっとくれてやるから、いい声で啼けッ! クソマゾのオーフィス!」
鞭で打たれてよがり、嬌声を上げて乱れ、恍惚とする『無限の龍神』。
深淵の闇のようだった瞳は悦楽の色に染まって歓喜の涙を流す。超然としていた表情は今やだらしなく崩れ、舌を躍らせて口の端から涎を垂らす無様を晒している。
「もっと? あっ……もっと……いじめて♡」
ツンと鞭の先が次に打つ場所を突く。オーフィスは、予告された箇所を自ら前に差し出した。
「いっ……ぁぁッ♡」
乳首を隠していたニプレスが鞭で打たれて剥がれ落ちる。露わになったピンクの肉柱に、追い打ちを受けて悶え狂う。
右が終われば、左。執拗に交互に打たれる左右の桜色の肉塔とその周辺は、赤い鞭痕が重なって痛々しい紅に染まっていった。
「はっ……ぁ♡ ぁぁ……ッ♡」
服で隠されていない部分のほとんどに鞭の味を教え込まれたオーフィスの瞳が、堕落色の光に満ちていく。もう、毒の効果が切れても完全に元の光の無い漆黒に戻ることはないだろう。
「気持ちよさそうだな」
鞭の先端がドロワーズの中心付近をまさぐり始め、雌の割れ目を擦り上げられると堪らなくなってしまう。焦げ付く絶頂の予感に頭の中がチリチリと焼け溶ける。
「ぁぅ……ぅん♡」
淫汁を湧かす割れ目を布越しに鞭で責められ乱れよがるオーフィスの姿に舌なめずりしたリヴラクスは、鞭の先で肉芽を探り当てた。その敏感な部位を圧し潰しながら、サディスティックな笑みを浮かべて彼女を覗き込んだ。
紫の瞳に情欲の光を灯し、残虐な声音で短く命じる。
「脱げ」
言われるままに命令される悦びに浸りながら、オーフィスは魅入られたように下着を脱ぎ捨て始めた。
「ん……っ」
幼い外見通りのつるりとした陰部は、しかしその見た目に反した淫らに仕上がっていた。たらたらと流れ出る愛液でぐっしょりと濡れた陰唇周辺。はち切れそうに勃ち上がった陰核。
「どこに止めを欲しい?」
鞭が太ももを撫で、ヴァギナから掬い上げた愛液を龍神少女の身体のあちこちに塗り付けていく。時折クリトリスを突かれると、その度に電流が奔ったようになってオーフィスは腰をヒクリと動かしてしまう。
「……ここ。ここに欲しい」
無言のまま鞭で指定された場所への責めを、オーフィスもまた望んでしまっていた。
「いいだろう。脚を開いて腰を前に突き出せ」
被虐快楽に蕩けた身体が勝手に動き、命じられるままに堕落させられた肉の豆を強調するように腰を前に突き出す。マゾ奴隷がご主人さまにおねだりする姿勢だ。
「っ……ぅぅん」
ひどく恥ずかしいことをしている。そのことに興奮してしまう。
リヴラクスの手が大きく振り上げられた。
「ぁっ……ぃぅぅぅッッッン♡♡♡」
一際大きい鞭の音が鳴り響くと、オーフィスの身体がビクンッと跳ね、彼女の頭の中が真っ白になった。雌汁を噴き上げながらの絶頂快楽に何もかもが押し流されて、空っぽになる。
その意識の空白は、無垢で純粋であったはずの『無限の龍神』を穢し堕とすのに十分な間隙だった。 理性、矜持、目的、様々なものが蕩けて堕ちていく……。
「鞭の後には飴が必要だ」
悪魔は笑みを浮かべながら余韻に溺れるオーフィスを抱きかかえ、周辺を見渡し手ごろな大地を探し始めた。
―○●○―
ふぁさりと魔王の装束の外套が砕け散った大陸の欠片の上に広げられた。欠片と言っても元は広大な大陸だ、人間サイズの者が情事に耽るには十分な面積がある。
(気持ちいい……)
気が付くとオーフィスは男の胸に抱かれていた。ニプレスは剥がれ落ち、自ら脱ぎ捨てたドロワーズはもうない。後ろから見ればゴシックロリータドレスの少女、正面から見れば胸も股間もオンナの情欲の滾りを顕わにした雌と化した龍神の瞳には、魔公子の白い肌がいっぱいに映り込んでいる。
胡坐をかいて座ったリヴラクスの膝の上に、正面から抱き合う形でオーフィスは座らされていた。上着を脱ぎ捨てた男の上半身は裸で、素肌と素肌の触れ合う感覚が鞭痕の残る身体に酷く心地よい。
焦点の合わないぼやけた視界を上に向けると、愛おしい者を見るような優し気な紫の瞳と目が合った。
抱きしめられながら、長い黒髪に手櫛を通されているのだと気付いた。上から下へ、髪の間を男の指が何度も何度も繰り返し通り過ぎていくたびに嬉しさが込み上げる。
髪に触れる手とは反対の手が、オーフィスを抱き寄せながら背中を擦っている。ドレス越しに柔く擦られる感覚と、手のひらから伝わってくる体温が何ともこそばゆい。
何かを耳元で囁かれ、額に口付けを落とされた。
「なにを……している?」
蔑みと罵りに続き、これまで自分に向けられたことのないものに触れたオーフィスの胸の奥から、えも言われぬせつなさが湧き上がってくる。
「そうだな、愛しているところかな? いや、愛でているといったほうがいいのか?」
身体か心のどこかにある、せつなさの生まれるところがギュッと苦しくなり、締め付けられたように痛む。苛烈な鞭責めから一転、飴を舐め転がすような愛撫が被虐の淫熱を孕んだ身体を甘く苛む。鞭を与えて打ち砕き、飴の甘さで溶かす悪魔のやり口だ。
事態に気付いたオーフィスは、身体を強張らせるが──
「そのまま俺に身を任せておけばいい。もっとよくしてやる」
少し尖った耳を優しい吐息でくすぐられると、その硬さはすぐにほぐされていった。あやすような魔公子の言葉を吹き込まれながら、ドレス越しに背の側を撫でられる。鞭を受けていない背の肌を生地に擦られるのがどうにも心地好く、囁かれるままに身を預けてしまいたくなる。
「んっ……くすぐった……ぃ♡」
頬や首筋、ときには手を取られてその小さく白い指までも、悪魔の舌先にくすぐられ唾液を塗りたくられていく。肉体のあちこちをしゃぶられ、味見されていると、まるで自分がこの男のものにされていくような気分になる。
消さずに残してしまっている鞭の痕が疼く。愛撫に身を委ねながら、幼く白い柔肌に幾重に付けられたヒリヒリと熱い箇所を男の肌に重ね合わせる。熱く疼く場所が人肌に密着する感覚に、オーフィスはうっとりと息を吐いた。
「……ん♡ ……ん♡ ……んぅ♡」
妖しい恍惚が龍神少女を支配していく。
甘い睦言を囁かれたことなど無かった。優しくあやすように髪や背を撫でられたこともない。いやらしい劣情をぬたくりつけるように甞めまわされたことなどあるはずもなく──頭の中がドロドロに溶かされてしまいそう。
心が攪拌されメスになる。肉悦にほだされた身体がオスに媚び始める。
「その気になって来たみたいだな」
「ぇ……ぁ……ぅぅん」
いつの間にか、オーフィスは自ら身体を男に擦りつけ始めていた。火照った肌をすり寄せると、艶めかしい官能のさざ波が生まれる。人肌を求めて甘えかかっていると、これまでに過ごした長い長い年月が孤独で酷く寂しいものに思われて、寄る辺ない身の
背に、髪に、愛おしそうに触れてくる男の手に抱かれていると、その苦しみがほどけていく。何とも思っていなかったはずの心に植え付けられ強制的に認識させられた冷たい寂しさ、その孤独の穴をじわりじわりと男の体温で埋められていくと、リヴラクスが悠久の時の果てにようやく出会えた愛しい人のようにさえ思えて来てしまうのだ。
「っ♡ っ♡ っ♡」
しつこく打たれて充血しきった乳首がピクピクと跳ねて疼く。その尖り切ったニプルを男の肌に当て、擦り、強く押し付け、いっそ懸命とさえ言える仕草でオーフィスは自らを慰めていた。
男に抱かれ、愛撫を受けながら自慰に耽る。漆黒の瞳を悦楽に潤ませながら、幼げな龍神は熱く張り詰めた胸の先を擦りつけていく。
止められない。止めたくない。身体が制御できない。淫らな衝動がオーフィスの心を染め上げていた。乳首から広がる幸福感にほんのりとした乳房の膨らみ全体が蕩けていくよう。
「ぅぅ……ん♡ ……ぅぁ♡ ……あんぅ♡」
紅潮した顔を胸板に寄せ、とろんとした表情で頬ずりをする。男もまた自身と同じく興奮して熱を発していることが、たまらなく嬉しく感じた。
あやすように背を撫でていた魔公子の手が背骨をなぞりながら下へと滑り降り、オーフィスの尻をまさぐる。黒いゴシックロリータドレスのスカートはもみくちゃにされ、卑猥な皺を作っては崩し、作っては崩し、幾度も形を変えていった。
背筋を伝い降り、小さな尻肉を揉み解した指先に後ろの肉の窄まりを押し込まれると、妖しい恍惚感が襲ってきて腰が前に動く。
「ぃ……んっ♡」
すると、ここまで蕩けさせられながらも、まだどこかに自分を壊される恐怖が残っていたのか。積極的に触れさせることを避けていた箇所。露を滴らせる裸のメスの割れ目が、ズボンの中で窮屈そうにそそり立つオスの肉棒に擦りつけられる。
「欲しくなったか?」
「んんっ、んぅっ……いらない」
男の指がドレスの生地ごと尻穴を押し込んでくる。ここまでの愛撫で骨抜きにされたオーフィスは弄ばれても抗えず、指技に促されるまま腰を前後させてしまう。これまでの自分が壊れていくことへの拒否感が崩壊しだす。
剛直を収めたズボンの生地は龍神の股間から溢れ出す愛液でぐっしょりと濡れそぼり、内包する雄肉の放つ淫靡な熱と形を伝えてくる。物欲しげな陰唇と堕落したクリトリスが勝手にペニスへと吸い付いていった。
「こんな顔をしておいて、強情だな」
黒髪を弄んでいた男の手がオーフィスの頬に添えられ、小指で耳をくすぐりながら親指の付け根で顎を上向かせようとする。
目と目が合った。情欲と愛欲に満ちた視線が交差すると、龍神少女はリヴラクスの首に腕を回してしまう。身をかがめた男の顔が近づいてくる。体勢の変化によって離れていく相手の腰をオーフィスの脚が絡めとって離さない。
布を挟んで密着する性器と性器が熱くて仕方が無かった。
「あっ……むぅ……ぷぁ……んちゅ……っ」
しがみつき唇を押し付け合う。接吻は徐々に激しさを増していき、すぐに舌と舌が絡まり始める。蛇はときに二重螺旋のように絡まり合いながら長時間の交尾に及ぶことがあるが、ふたりの口内で行われている行為はそれに似ていた。
見上げる形のオーフィスの口内に唾液が流れ込んで来て、それを嚥下するたびに喉や胃、身体の内側まで男のものにされていくような気分なってくる。受け入れるほどに心が蕩けていってしまう。
尻を弄っていた手がするりとくっつき合う身体と身体の間に滑り込むと、ベルト付近から音が聞こえてきた。リヴラクスの意図を察したオーフィスが唇と身体を少し離れさせると、名残を惜しむように唾液の橋が架かり、崩れてふたりの間に垂れ落ちる。
ファスナーの下りる音がすると、待ちかねたように窮屈さから解放された肉棒が飛び出した。布を越して染み込んだ愛液に濡れた男性器は照り光り、オーフィスの目を吸い付け媚熱を孕んだ吐息を零れさせる。
「なぁ、オーフィス……勝負をしようか?」
「勝負?」
「ああ、お前がコイツを欲しいと言ったら俺の勝ちだ」
「言わなければ我の勝ち?」
魔公子はどうあってもオーフィスの口から、おねだりの言葉を引き出したいようだ。この悦楽にどろどろに蕩けさせられ、理性のふやけた状態ならば簡単に挿入出来るというのに、合意の言質を取ろうとしている。
質問に肯定の答えを得た龍神は、中断させられた肉と情の愉悦の続きを求めてコクリと頷いてしまった。
「……ぃ……ぃん♡ ……ぁぇぇ……ぁっ♡」
悪魔の思惑通りに淫らな宴は再開され、これまでズボンを挟んでいたもどかしさの分を取り戻すように性器同士が擦り合わされる。生の男根と生の女陰が愛液濡れでぬるぬると触れ合う。皮の剥けた雌芽の尖りが雄の肉とぶつかると、オンナの裂け目がヒクヒクと蠢いて濃厚な涎を撒き散らす。
オーフィスは情欲に潤んだ瞳を男に向け、肢体を捩じらせ、くねらせ、悶えまわった。魔公子の成長途中の身体に、幼い肢体を擦りつけていく。
陰核を肉棒に擦りつけ身体を上下させるのに合わせて、黒いドレスのスカートがヒラヒラと舞う。淫蕩に浸り、快楽に溺れ、重ねた唇が離れると喉が唾液混じりの甘ったるい嬌声に揺れる。
「ほら、言ってしまえ」
「だ、め……ぇぇ、……ぁっ♡」
情欲にのぼせ呆けた表情を浮かべながらなおも粘るオーフィスの姿を男は面白そうに笑い、腰を動かし始めた。大きくグラインドする肉棒は陰唇と陰核を的確に刺激するが、決して蜜壺の中に入って行こうとはしない。
幼い作りに見えていたオーフィスの雌肉がグチャグチャに歪まされる。愛液はとめどなく溢れ出て、胡坐をかいたリヴラクスを濡らしていく。
ペニスの鈴口と陰唇が口づけを交わすと、オーフィスの腰が動いて肉棒を呑み込もうとする。魔公子はそれをするりと躱しながら、接吻だけを何度も何度も繰り返した。
すぐ近くで肉棒が上下動を繰り返しているというのに突いてもらえず、抉ってもらえない蜜路と肉襞が啼き声を上げている。
「……ぅぅっ……くぅ……♡ ぅぅ……はぁ……っ♡ ぁぁ……ぅっ♡」
悪魔の玩具にされた龍神少女は、切なさに眉を寄せ男にギュッとしがみついた。頬をすり寄せ、唇を吸い付け、言葉にすることだけは我慢しながら甘え縋る。
堕とされた肉芽を中心にして、身体中に恍惚の波が広がりつつあった。触れ合わせこすり合わせている男のモノもオーフィスの興奮に合わせるかのように脈動し始めている。
「いいのか? 中でなくて?」
いやいやと首を横に振るオーフィスの腰を強く引き寄せ、男はこれまで以上の勢いで性器同士をすり合わせる。
「なら、このままイってしまえ!」
割れ目から濁り切った濃い体液を溢しながら、オーフィスは背を仰け反らせた。魔公子になすがままに弄ばれ、肢体を幾度も跳ねさせる。ヒクン、ヒクンと迫る快感の前兆に震え、訪れる甘い歓喜を願ってダンスを踊る。
絶頂の瞬間、オーフィスは両手で男の服を掴んだ。仰け反ろうとする背に逆らって男の胸に顔を埋める。
「──ッ♡♡ ──♡゛♡゛!」
先に達したオンナのヴァギナから雌汁が大量に噴き出した。それに撃たれた男根が、ググっと膨れる。
「下を向け」
リヴラクスは、しがみつくオーフィスの頭を押さえ顔を下に向かせた。
そうして眼前に逸物を突き付けられたオーフィスに向けて──
「──ッ」
白濁を思いっきり発射した。驚いて目を閉じたオーフィスの顔面に、胸に、腹に、大量のスペルマがぶちまけられる!
「ふぁ……っ、ぁぁぁ……あっ♡」
ドビュッ! ドビュビュビュッ! と何度も噴き上がる白いどろどろとした体液。無限の龍神の身体を白い濁流が汚し続ける。
浴びせられた側のオーフィスは、初めは戸惑った様子を見せていたが……。しばらくして、その頬を嬉しそうに緩めた。
変質させられた龍神の瞳に淫靡な情愛の色がより一層濃いものとなって宿り、唇に付いた白濁をねろりと舐め取る。さらにオーフィスは身体のあちこちを汚したザーメンを指でぬぐい取って味わうと、唇を歪ませニヤリと笑んだ。彼女の唇が描いたその笑みの形は、鞭を振るっていたときの魔公子のものとよく似ている。
「我は、欲しいとは言わない」
オーフィスにトンと押され、リヴラクスの背が地に付いた。
仰向けに倒れた魔公子の上に無限の龍神は覆いかぶさり、彼の頭を掴んで口を吸う。押さえつけるようにしてキスを交わしながら、オーフィスはその身体から無数の蛇を生みだした。しゅるしゅるとリヴラクスの身体に蛇が巻き付いていく。
「んっ……っちゅ、……はぁっ♡」
唇を離したオーフィスは恍惚と嗜虐の表情を浮かべ、男の腹に手をつき腰を上げる。そうして、天に向かって屹立する肉棒の先端に、涎を垂らす雌穴の入口を宛がった。
欲しければ力で奪えばいい。
次回は騎乗位スタート
オーフィス:おねだりしなければ勝ちだと思ってる。
オリ主:挿入を認めさせたら勝ちだと思ってる。
朱乃:MでありSでもある。
ドライグ&ラティア:
盆休みの間だけ公開しておいて、またこっそり隠れます。