※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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DX-2-6 DQ:吸血鬼のヒメゴト

 三国志だったか、どこかの戦記物だったか。

 敵対する陣営へと出向いた使者が、「ええい! 話にならん! 首を刎ね、塩漬けにして送り返せ!」などと言われて殺されてしまうシーンを何度か目にした覚えがある。

 

 他所の勢力への使者として出向く者には相応の格が必要だ。

 名を知られてもいない下級悪魔一匹送って、いい返事をもらって来いなんてことは悪魔でもしない。そんなことをすれば、相手側が無礼(なめ)られたと思って機嫌を悪くすることは間違いない。

 そのため、使者として出向く者には相手側が納得するだけの名声なり家格なりが必要になるのだ。

 

 エルメンヒルデ・カルンスタインの立場は、その使者として出向くのに丁度良いところにあるらしい。相手に無礼だと思われない程度の家格を持ち、それでいて国を維持していくのに欠かせない人材でもない。

 階級社会における、上層部の中の下層域。悪魔同様、純血の吸血鬼は増えにくいらしいので、エルメンヒルデのそんな立ち位置は何(・)事(・)も(・)な(・)け(・)れ(・)ば(・)そのまま百年・二百年と続いていくことになるのだろう。

 

 基本、吸血鬼は他種族に対して高圧的で高慢で、狭量かつ閉鎖的なスタンスを取っている。だが、それでもときには交渉などをしなければならないときがある。

 それはどういった場合かと言うと、今回の俺のような相手の方が強大な存在であるときだ。弱い相手ならば無視するなり踏みつぶせばいい。しかし、相手が強いのなら出来る限り吸血鬼としての基本姿勢を崩さないままに、話をまとめる必要がある。

 異形の界隈に限らず、人間だってそんなものだ。

 

 つまり、エルメンヒルデが出向かなければならない場合というのは、ほぼ厳しい状況ということだ。

 

 俺ならば絶対にお断りな立場だ。柱にしがみついてでもやりたくない。弱い相手を一方的に踏み躙るのが良いのだ。同レベルの敵と競り合うなんて好かんし、いわんや俺よりも強い相手に決死で挑むなんてことはしたくない。

 勝利は圧倒的であるべきなのだ。それ以外は、退いても構わない。

 確実かつ安全に利益を確保する。これに勝るものはないと思う。ゲームならば話は別だが、実戦となるとな。

 

 

 

 

 椅子に腰かけ、脚を大きく開く。

 その両脚の間に床に膝をついた女の頭があり、その女は触覚の集中する敏感な末端部分に舌を這わせている。

 人間や悪魔のそれとは異なるひんやりとした口内は、十分な官能をこちらへと与えてくれていた。ぬるりとして柔らかい舌が命の露を滴らせる割れ目を幾度も行き来し、口内の粘膜が吸い付くように周囲を包む。

 冷たい唇は、きゅと窄まって咥え込んだものを離すまいと締め付けてきたかと思えば、急に緩まって扱く様に前後する。

 

「これは、気持ちいいいな。今までにない感覚だ」

「ちゅる……じゅっむ……んぅちゅぱ……じゅりゅぅぅっ……」

 

 瞳を閉じ、飽きることを知らないかのように舌を動かすエルメンヒルデは、時折目を見開いて上目遣いで見上げてくると、ねだるように細めてみせる。 

 じっとその瞳を見下ろしていると魅了されたような気分になって、ついつい許可を出してしまう。

 

「続けていいぞ、エルメ」

 

 その言葉を紡ぐとすぐに、雫を滴らせていた裂け目にチクリとした痛みが奔り、すぐにそれが快感へと変わる。

 ヴァンパイアの吸血行為には性的な官能が伴う。そんな一部界隈でありふれていた能力を、彼女はたしかに持っていた。

 捕食の際に獲物に快感を与えることで、抵抗力を奪う。そればかりか、次を、さらに次をと獲物自らが喰われることを望むようにしてしまう。ある意味非常に合理的な吸血鬼の能力と言えるだろう。

 

「じゅぅぅりゅ……、んっく……はぁぁ……」

 

 恍惚を帯びた吐息をこぼしながら、エルメンヒルデは突き立てた牙を引き抜き舌遣いを再開させる。

 彼女の纏うオーラが、紅と紫に染まり、徐々に徐々に強くなっている。その『力』の総量は既に現魔王レヴィアタンのそれを超えているだろう。

 

「ぴぃちゅぅっ……、はあぁぁ……素晴らしい味わいですね。それにこの圧倒的な力の上昇がもたらす恍惚感……。ふふ、病みつきになってしまいそうです」

 

 一度口を離してそう言うと、彼女は尖らせた舌先で牙の刺し傷を舐め上げ、唾液に濡れた末端部にちゅっと唇を吸い付かせた。

 

「ぺりょっ……ぢゅっんっ……、ちゅりゅぅぅ……んちゅ……」

 

 しかし、エロい。あちらにとっては食事行為だと分かってはいるのだが、あまりにもエロい。勃起が収まらず、萎えることを許してくれない。

 エルメも俺が性的な興奮をぐつぐつと昂らせているのを分かっているようで、あえてからかうように牙痕とは別の箇所へも舌を伸ばしてきたりするものだから……んん゛、たまらん! 

 

 

 

 

 どうしてこんなことになっているのかと言えば、それはティアマットの財宝返還交渉時にさかのぼる。

 

 俺としては、いつになるのかは分からないが、いつかはエルメンヒルデを手に入れられるのならばそれで良かった。吸血鬼の国になにがしかの危機的状況が発生し、どうしても外部から戦力を借りなければならないような事態が起きてくれればいいのだ。それが起こるのが数年先でも数百年先でも別に構わない。悪魔の生の先は長いのだ、いつかの楽しみというものを残しておいた方が張り合いがあるというもの。

 

 エルメンヒルデとしては、カーミラ派内での自身の立ち位置を上に持っていきたかったらしい。現状の上層部の使い走りの在り方から、もう少し尊重される立ち位置に上がりたい。そんな思惑があったようだ。

 悪魔もそうだが、他種族を見下しつつ、さらに自種族内でも出来る限り上に立ちたいと誰しも思うものらしい。

 そのために、エルメンヒルデだけが『純血悪魔の赤龍帝召喚契約』の札を握る形にすることは、それなりに効果があると彼女は踏んだようだ。──まぁ、核兵器の発射スイッチを手元に持ち歩くようなものだな。

 

 そのカードが切れるのは、そもそも吸血鬼の国、あるいはカーミラ派が壊滅的な被害を受けているような場面となる。

 だから、もしも契約書を使用するような事態となって彼女が自身を俺に引き渡すことになったとしても、その時、カーミラ派は大損害を受けていることだろう。そういった状況ならば、ホワイトで知られるグレモリー家に身を寄せるのもそこまでは悪くなさそうだとの判断が彼女の中で下ったように見受けられた。

 

『そもそも危機的状況など発生させなければ良いだけのこと』というのが、吸血鬼的な考え方なのだろうか。

 まぁ、たしかに何も起きなければ、起こさせなければ、カードを握ったまま、国内での地位を高めたままでいられるだろう。

 

 俺としては、今起きようとしているらしい何事かが無事に治められてしまったとしても、数百年、数千年の期間があれば、どこかでまた何事か起きるだろう……そんなスタンスでいるつもりだったのだが。

 

 ああ、くっそ。こんなエロい感じにされたら、今すぐ欲しくなってしまうじゃないか。

 

 契約の内容をまとめて、それを持ち歩いている古式ゆかしい悪魔の契約書に記すときに、魔力を込めやすいように血文字を使ったのがアレだったなぁ。

 指をサクッとやって血で内容を記したんだが、エルメの視線が……こう、血の垂れる俺の指先に釣られてスッ、スッと動くものだから。ついつい、吸いたいのかなとサービスしてしまったんだよな。美少女だし。

 

 吸血鬼的には、将来超越者認定確実と言われている赤龍帝で純血悪魔で、人間の魂もちの俺の血液はかなりのレア物らしく、是非味わってみたいと彼女の屋敷の奥まったところまで招待されたワケなのだが……。

 最初は、普通に高い位置で血の飲ませていたのだ。だけど、やはり腕を下げた方が出が良かったらしく、だんだんと指先の位置が下がっていって……俺のノリも手伝って現在のこの体勢になったという。

 

 これなぁ、指ちゅぱなんだが、横から見たら見た目はきっと口淫奉仕っぽい絵面なんだろうな。と、想像するとより硬くなってしまう。肉棒がズボンの布地をぐいぐい押し上げようとして痛くなってしまう。

 

 エルメもエルメで、なんかこう吸血鬼の能力の一つであると聞く、飲んだ血によって異能を発揮できるとか、そんな感じの能力の資質が高かったのか、俺の血がもたらす『力』の感覚に酔っているっぽいし。

 

 圧倒的な『力』ってヤツは、気分がいいものだ。本当にこれは、もうどんな美食や美酒よりも勝る快感だと思う。

 女好きな俺だが、『力』と比べるとどっちを取るか迷うくらいだ。いや、やはり『力』かな……『力』さえあれば女に限らず大概のものを手に入れられるってことは、既に良く知っているところだから。

 

「ああ……頭がおかしくなりそう! もっと……よろしいですか?」

 

 このエルメの上目遣いなおねだり視線。これ絶対、吸血鬼の能力でも有名な魅了の魔眼だかが発動しているだろ。

 彼女の『力』が増大しているからか、俺でもかなりクラクラと来る。

 こっちも気持ちいいから、何回もオッケー出してしまっているのだけれど……あれ? 既にかかってしまっているのか? この状況は……? 

 

「ああ、構わない」

「それでは……んんっ……、ちゅくぅっ……んちゅ……、ちゅる……んふぅ……じゅっぅ……」

 

 ああ、俺の異性を惹きつけるとかいう赤龍帝ドラゴンオーラ満ち満ち血液に酔っぱらっているエルメと、エルメの魅了の魔眼に半ばかかってきている俺。

 これは……いかん。いかんぞ……。

 悪魔なのに……俺は悪魔なのに……契約書さっき作ったばかりなのに……、指の代わりにチンポなめさせたい衝動が抑えきれなくなってしまう! 

 それをやったら、もう終わりだ。イクところまでイかねば、止まらなくなる自信がある。

 なんなら、もう契約なんぞどうでもいい! 知ったことか! となって攫ってお持ち帰りまでしてしまいそうな気がする……。

 

 ああ、くっそ! だからその、エロい上目遣いで魅了を仕掛けてくるな……と……。

 

 俺はドラゴンでもあるので、欲しくなったら力づくで奪い取るのもアリか? 

 

 いやいや、悪魔たるもの契約だけは遵守せねば! 

 

 くぅ……悪い貴族な俺は、もっとこう欲を満たしつつ上手いこと切り抜ける方法を思いつかないものだろうか……。

 

*1

 

 

 俺の中の龍が吠え猛る。欲しい宝が目の前にあるのだ。奪い取って何が悪い! 力づくで頂いてしまえ!! 

 

 ああ、欲しい、欲しい、欲しい、この女が欲しく欲しくて、もう我慢なんて出来ない! 外交何ぞ知ったことか!! 

 

「エルメっ!!」

 

 牙に裂かれるのも構わず、指を彼女の口内から強引に引き抜いた。代わりにその唇に吸い付き、舌を挿し込む。

 

「んむっ?!」

 

 舌を噛まれた。彼女の牙が俺の舌を突き破り穴を開け、痛みの後に強烈な快感を与えてくる。

 至近距離で見つめ合う深紅の瞳が、妖しい魅力で俺の頭の悩乱し、彼女にもっともっと血を与えたくて仕方がなくなる。

 ああ、これは完全に術中に嵌まってしまった。エルメンヒルデのお願いならば、なんでも言うことを聞いてやりたくなってしまう。だが、それが同時に俺の欲望を際限なく高め、彼女を欲する以外の何もかもをどうでもよくさせていく。

 

 絹を引き裂く音が室内に響いた。 女の悲鳴ではなく、実際に俺の手が彼女のドレスを掴んで引き裂いたのだ。

 

 抵抗しようともがくエルメの腕を抑え込み、いつの間にか顕現させていた『赤龍帝の籠手』を起動する。今のエルメの『力』は通常時の俺と同等クラス。旧ルシファーの十倍ほど。超越者級と言っていい。

 だが、

 

『WelshDragonBalanceBreaker(ウェルシュドラゴンバランスブレイカー)!!!!!!』

 

 悪魔としての素の「力」ではない。『龍』としての俺の力はその遥か上を行く。

 

 魔王の衣を纏うと、それをすぐさまはだけさせ肉棒を取り出す。霧や蝙蝠と化して逃走しようとするエルメを極限まで増大させた魔力で押さえつけ、魔力の術式でもって縛り上げる。

 吸血鬼の牙に舌が裂かれる心地よさに溺れながら、唇を離して女の艶姿を見下ろす。

 

「エルメ! エルメ!! エルメ! お前が欲しくてたまらないんだ!」

「なに、を……!」

「そんなに誘惑しやがって、お望みのものをくれてやる!」

 

 引き裂いたドレスの中から現れたエルメの下着。ドロワーズを強引にズリ下げようとする。

 

「やめッ!」

 

 抵抗はあったが、俺の力にも彼女の力にも、ただの布が耐えられるはずがない。ビリッと剥ぎ取った布地を放り投げると、露わになった彼女の秘部に血走った目を向ける。

 

「はは、いいぞ。可愛いなエルメ! お前もその気になってるじゃないか!」

 

 エルメンヒルデ・カルンスタインのそこは無毛だった。

 血の気のない病的な白い肌は毛に覆われることなく、彼女の興奮をダイレクトに見せつけてくる。パクパクとオスを求める秘裂が、薄暗い明りの下で粘性のぬめりを吐き出し始めていた。

 

『Transfer!!』

 

 力づくで股を開かせ肉棒を押し込んだ。同時に譲渡するのは、彼女がたっぷりと俺にくれた『魅了』の効果によって芽生えたのだろう、「目を合わせた相手」に対する圧倒的な好意と、それによってどうしようもなく高まった俺の情欲だ。

 

「あああああっ、あっ、ああっ♡♡ 欲しい! 欲しい! 欲しい! 貴方が欲しくてたまらない! なんでも言ってください! ああっ♡ 入って、動いて! 犯してぇ♡♡」

「飲め、吸え、いくらでも俺に噛みついて、血を啜れ! 俺を喰えエルメ!」

 

 彼女に覆いかぶさり、首筋を差し出すとすぐにガブリと噛みつかれた。

 気持ちいい、気持ちいい。なんだこれは! 

 

「ああっ、この味っ! 力の、この力の感覚ッ! 頭が、脳髄がッ、ああっ♡♡ 溶けてしまいそうな、おかしくなる! あっ♡ そこ、そこを、んあっ♡」

「ああ、エルメ、エルメ! 好きだ、大好きだ! 愛してる! お前をくれ! 俺にくれ! 全部よこせ!!」

「こんあっ、こんなの、初めてッ♡ ああっダメ、ダメなのに、好きになって……ああっ、もっとください、ください♡♡」

 

 首筋に付けられた傷口から流れ出る血を、彼女の舌が舐めとるたびに快感の波が押し寄せて頭を犯される。すぐにも射精をしたい、叩き込みたいと、肉棒がいつもよりもずっと硬く大きくなっている。

 ああ、出したい、すぐに注いでやりたい。だが、俺だけが先にイッてしまうなど、そんなことは出来ない。エルメを先に飛ばさなければ! 

 訳の分からない意地で発射を抑えながら、腰を振りたくる。ひんやりとした彼女の膣内は吸血鬼の表向きの高慢さとは裏腹に、オスの象徴にまとわりついて離そうとはしてくれない。

 

「おおっ、もう我慢できない! 出すぞ、出すぞエルメ!」

「んんぁっ♡ んぁうう♡ くだっ、ください、ください!!」

 

 ぐっ、ぐぐぐっ、と根元から生じた昂ぶりが竿の中を突き進んでいく。

 

「くっ、あおッ!」

「あああっ♡ きて、る、なかに、ああっ♡ おとこに、ああっ、うああああっ♡♡」

 

 エルメの奥にグリグリと押し付けながら、長い長い射精を続ける。これまでになかった放出の時間だ。快楽に腰が抜けそうになるのを歯を食いしばってこらえながら、ひたすらグラインドを続ける。

 

「ああっ♡ んああああっ、んひい、ひぃ、あおおお゛っ♡♡♡!!」

「イッたか? イッたな? ええ、イッたのか!?」

「ああ、はぁ……。ああっ……はぁ……っ♡ ああはぁ……」

 

 コクリと頷いて見せるエルメの姿に、たちまち肉欲が滾りなおした。

 

「あっ、また……いえ、なぜ、こんな……カーミラの女の、私が……男に、無理矢理され、て……んあっ♡」

 

 蒼白の美貌に朱を差したエルメンヒルデの瞳に困惑と、隷属の悦楽を見た気がする。女尊主義の吸血鬼、カーミラ派の女性吸血鬼は普段どんなセックスをしているだろうか。

 そんなことは分からないが、基本は女性上位なのではなかろうか。だとすると、男に組み伏せられて好きにされてしまう経験は少ない、あるいはこれまでに一度も無かったことなのかもしれない。

 従えてやりたい、これまで男を下に見て、見下して、従える立場だった女を、もっと、もっと犯してやりたい! 

 

「エルメ、これが何か分かるか?」

 

 俺は亜空間から取り出した指でつまめるサイズのモノを、エルメの眼前に突きつけた。

 

「それ、は……まさか、やめ、やめてくだ……んんぅうぁ♡♡」

 

 ガチガチに回復した肉棒で、エルメの膣内を蹂躙する。

 

『Transfer!!』

 

 倍増させた官能に染め上げて抵抗できなくし、彼女の身体の声を聞きとって徹底的に責め犯す! 

 

「ああっ、んっぐッ!」

 

 また牙をたてられた。ああ、くぉっ、気持ちいい。

 

「おぐっ、いいぞ、イイ、吸血鬼は、こん、な……」

 

 ダメだ、これは、俺も、俺もヤってみたい。どんな気分なんだ、血を啜りながらの交尾は! 

 幸い手段はある。なら、やるしかないだろう。

 

「んぐっ、じゅぅぅッ、んん、こく……」

「エルメ、エルメ! お前を俺の下僕にするぞ! ああっ、お」

 

 一旦引き抜き、即座に『駒』を彼女の割れ目に押し込んだ。『兵士』! それもたったの一つ! それが光を放って、これだけで十分だと教えてくれている! 

 おかしいな。今のエルメンヒルデの『力』は、平時の俺に匹敵するというのに、この駒価値の判断はどんな基準だ!? 

 

「んあああっ、悪魔の、これ、あ、んぁっ♡ あくまに、され……なの、に、んふっ♡ んんんっ♡」

「エルメ、くれてやるぞ! 『力』を、『力』に酔っているんだな? お前は欲しいんだろう俺の『力』が、『血』が!」

 

 どこの誰だったか、たしか「神は死んだ」とか言ったヤツの言葉だったか? 

『豪華な家、美味い食事、娯楽、あらゆるものを与えても人は満足しない。彼らが本当に求めているものは、圧倒的な「力」なのだから』とかそんな言葉があった気がする。

 エルメンヒルデの牙が、喉が、瞳が、俺の血がもたらす『力』が欲しいと訴えてくる。俺が彼女に与えている快楽よりもなお強く! 

 

「ああっ、欲しい! 欲しい! 欲しい!」

「俺を喰え! これからは、俺の血を飲んで生きていけ! 従属の対価に『力』をくれてやる!」

 

 これから先、この女が口にするのは、生きる糧とするのは、俺の『血』だけでいい。

 

「ああっ♡ くだ、さい、ください、ください!!」

「さあ、俺の『兵士』になれ!!」

「ああああっ! んああああっつ♡♡♡」

 

 俺の首にいくつも穿たれた牙痕から、血が滴りエルメンヒルデを紅に染める。血濡れた口元を恍惚に緩めながら、エルメンヒルデは背をぐいっとそらして痙攣し、絶頂と共に悪魔になった。

 

 

 

 

 ―○●○―

 

 

 

 さて、その後の話なのだが、当たり前のように俺とエルメは事後に二人して「どうしよう」と頭を抱えるハメになってしまった。

 だが、まぁやってしまったものはもうどうにもならん。俺はもうエルメを手放すつもりはないし、転生悪魔になってしまった彼女ももう吸血鬼の国にはいられない。

 

「カーミラの女王よ! 俺はこの女が気に入った! この契約の手付として頂いていく! 代わりになにかあれば、召喚するがいい!」

 

 まぁあれだ、女尊主義吸血鬼の親玉のところに衣服をボロボロにしたエルメを抱えたまま乗り込んで、攫って行くぞ宣言。契約書の文言はそのままに、勝手に手付だか前金代わりにエルメを頂いていくと言い放って掻っ攫って行くことにしたのであった。

 

「リアスさま! どうしてティアマットの財宝を取り返しに行ったはずが、吸血鬼を連れ帰っているのですか!」

「うん、まぁ……俺がコイツを欲しくなってしまって、どうにも我慢できなくなっただけだ」

 

 で、三日ほどヤリまくってからエルメを抱えてお家に帰ったら、嫁さんがプンスカになってしまった。

 

「私がいつものくせで獲物を魅了してしまっただけですので、お気になさらず」

「いや、俺(・)が(・)我慢できなくなっただけで」

「いえ、どうにも急に湧いてきた『力』が手放し難かったので、私(・)が(・)自分のものにしたくなっただけですので」

「いやいや、俺(・)が(・)エルメを下僕の『兵士』にしたんだろう?」

「いえいえ、私(・)が(・)貴方の『血』を自分のものにしたのです」

 

 おのれ、あくまでも自分が主導権を持っていたのだと言い張るのかエルメンヒルデ! 女尊主義の吸血鬼め! 

 お前も事後に「どうしましょう」とか言ってたじゃないか。なのに、さも計画通り! みたいな顔と言い方しやがって!

 好き、好き、大好き、愛してる、お前が欲しい、ずっと一緒に居ろ、俺の血以外は飲むな、とか言いまくったせいか増長しやがって! 

 

 くそっ、だからその血の色の瞳でジッと見上げてくるなと……まぁ、いいか、こういうタイプの女はいなかったしな。

 

「会って間もないようですのにかばい合うなんて……とても仲がよろしいようで、ずるいですわ」

 

 はぁ、可愛い。うちの嫁さん可愛い。ぷーっとふくれてる。

 禁手状態でなら吸血鬼の能力が使えるようになったんだが……今晩、血を吸いながら頂いてもいいかな。不死身だから出血多量で死亡なんてこともないし。

 

 よく考えたら、グレモリー家は元から女が上に来る家だったしな。うん。

 

 

 

*1:
オリ主の選択は? ドラゴン!! 655 / 67% 悪魔らしく205 / 21% 貴族したいな116 / 12%




1:暴力的なドラゴンの俺は、そのままさらって行くことにした。(即日お持ち帰り)

2:ビジネスライクな悪魔の俺は、ジッと我慢することにした。(高3までおあずけ)

3:残念、何も思いつかず状況に流されてしまった俺は、そのままズルズルと関係を……。(国交のない他国かつ異種族の貴族女性と密通する悪い貴族)





なお、(エロチート能力があるので)どれを選んでも流れに大差はないです。(本編でのエルメンヒルデ登場時期が変わる程度)。

オリ主の選択は?
ドラゴン!!655 / 67%
悪魔らしく205 / 21%
貴族したいな116 / 12%



エルメンヒルデ・カルンスタイン:『兵士(変異)』×1

最強の『兵士』。主食はオリ主の体液。三度のメシがオリ主。
純血の上級吸血鬼としては凡庸で、吸血鬼としての能力は全て平均レベルで使える。
ただし、飲んだ血の主の能力を再現する特性だけは非常に高い。
吸血鬼に新陳代謝とかあるのか分からないが、そのうち身体のほとんどがオリ主(純血悪魔の超越者クラス)由来になる。
食事を変えない限りは、だいたい通常時の『力』が籠手無しオリ主と同等クラスの……駒価値「1」な「兵士」。
好かれていることを前提としてマウントを取りたがる女尊主義派閥出身だが、男に守られるとか、命令されるのもそれはそれで嫌いではないとか(でもエッチの時以外は口にしない)。


『譲渡』カウンター:いつの間にか、自身の受けている悪影響を他に(強制的に)譲り渡せるように神器が通常進化。
ゲーム的に言うと、バッドステータスとHPダメージを敵に押し付けるスキル。

例:白龍皇から受けた「半減」を白龍皇に譲り渡す。
サイラオーグに殴られた瞬間、その衝撃をサイラオーグに譲り渡す。




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