※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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2文字万越えました。



DX-4-7 援助交際の饕餮 -SLASHDØG-

 ベッドの真ん中に仰向けに寝かされたシグネは、アクメの余韻に未だ浸っており茫洋とした表情で天井を見上げていた。

 

「脱がすぞ」

 

 そんな少女の両脚の間に手を進め、男は彼女のパンツを引き下ろそうとする。

 夢心地のままにシグネは腰を浮かせて協力し、びしょ濡れの下着はするりと抵抗なく少女の足から抜けていった。

 

「あっ……」

 

 はだけられた半袖の白いシャツの下にブラジャーはなく、膝上丈のチェックスカートの下にパンツはない。両足に履いたソックスと下着を失った上下の衣類、それだけが今のシグネの身体に申し訳程度に纏わりついていた。ほぼ開いてしまっているシャツの間から美乳をまろびださせ、めくれ上がったスカートはいやらしく涎を垂らす下の口を隠せていない。

 ベッドシーツの上でだらしなく寝そべる美少女の髪は乱れ、官能に蕩けた瞳で見上げてくる。

 多くの男をいきり立たせるだろうその光景に、シグネの通う学園の理事長はギラギラとした獣欲を瞳に滾らせた。男の下半身、ズボンの股間の布地がはち切れそうに盛り上がっている。

 

(……怖い。……でも、ああっ……先生)

 

 あの男根の大きさと硬さをシグネの手は覚えていた。触れて、撫でて、擦った感触がまだはっきりと残っている。

 脚の方向から膝立ちで自身を見下ろしてくる紫の瞳。そこに宿るギラついた性欲の光に背が震える。 

 でも……そう、でも、だ。それ以上に、少女の心の奥から湧き上がってきたのは嬉しさだった。

 自分は、この人からそう見られていることに悦びを覚えている。それを改めて自覚すると、きゅっと甘く切ない感覚が下腹部の芯に襲って来た。

 

「せんせ……えっ? あ、やだ……」

 

 何かを言いかけたシグネの両脚に、男の手が掛かった。ぐいと脚を広げようとする力に反射的に逆らおうとするが、そんな少女の抵抗など知らないとばかりに男は力を籠めてくる。

 抗えない強い力でゆっくりと少女の股が開かれていく。勢いをつけて一気に押し開くのではなく、じわじわと力の差を教え込むように。

 

「そんなに近くで見ないでぇ……恥ずかしいわ」

 

 紫瞳が秘部の近く息がかかるほどの距離にある。恥ずかしい場所をまじまじと見つめられ、シグネは羞恥に悶えながら上体を起こし男の頭を押して遠ざけようとした。

 脚を広げられたからか、身体を起こす動きのせいか、それとも大事な場所を観察されてしまっている興奮によるものか……少女の肉襞がぬちゃりと音を立てて剥がれた。少女のアソコが奥に溜まっていた愛液をとぷりとあふれ出させる。

 男は女の両の太ももを両腕で抱え込むと、押しのけようとするシグネの力を意に介さずにぐいと顔を割れ目に近づけた。

 

「ふぁっ、あぁぁぁん♡ いやぁ、そんな、とこ……なめちゃ……んあぁ♡」

 

 先生の舌がぬるりにゅるりとシグネの割れ目を舐め上げる。

 じゅっじゅっと卑猥な音を立てて愛液を吸われると、少女は男の頭に置いた手を頼りに肢体を揺すらせてしまう。

 

「大丈夫だ。俺に任せて、シグネは気持ち良くなることだけを考えていればいい」

「だ、だいじょうぶじゃないよぉ……あ♡ やだ♡ そこ、それ……だめぇッ♡!」

 

 下着越しでも強烈な快感を教えられたクリトリス。ぷくりと膨れたその敏感すぎる急所を、男の唇が挟み込んでいた。

 巧みに唇をつかって鞘ごと肉芽を扱かれ、舌で舐め転がされ、時折歯でチクリと甘噛みされる。

 

「あっ♡ ひぃぃっ♡ つよ、んっぁ♡!」 

 

 脚を抱え込む男の力は強く、強すぎる快感から逃れようと腰を左右に揺らしてもビクともしない。

 逆に官能の電流に翻弄されるシグネの手からは力が抜けてしまって、彼の頭に添えた手は何の役にも立っていなかった。

 恥ずかしい場所に顔を埋められ舐めまわされていると思うと、指で弄られたとき以上に感じてしまう。

 

(ああっ♡ 食べられちゃってる。私のアソコ、先生に食べられちゃってるよぉ……!)

 

 季節は夏、どうしても汗をかく。蒸れたそこの臭いを大好きな先生に嗅がれてしまっている。

 

(恥ずかしい、気持ちいい! あんっ♡ せんせぇ……うぁあん♡ せんせ……に食べられるの、キモチイイよぉ♡♡!)

 

 快感を受け止めきれず顔を振りたくるシグネの髪が、右に左にとのたうち回った。

 

「あっ、アッ、イッッ♡゛♡゛!! ……ふぅッ、んんん゛~~~♡゛♡゛」

 

 自分でも驚くほど大きな声を出してしまっている。決して狭くはない部屋の中に嬌声が響き渡る。

 その声に籠った甘く切ない色合いにビクリとし、恥ずかしさからシグネは必死に唇を噛んで口を閉じようとした。 

 

「声を抑えなくてもいい。ここには俺達しかいないんだ。部屋の外に音が漏れることもない。だから、もっとお前の可愛い声を聞かせてくれ。俺はその方が嬉しい」

 

 少女の股座から一旦口を離すと、男はそう言ってシグネの声を褒めた。

 それだけのことで処女の心は嬉しさをあふれ出させ、子宮がより一層の切なさを訴え出す。

 

(どうしよう……私、もう、先生と繋がりたいって思っちゃってるわ。はやく、挿れてほしいって……アソコが……)

 

 でも、自分からそれを言いだすのはためらわれた。恥ずかしいし、淫らな娘だと思われたくない。

 そんな少女の逡巡は口には出さずともその顔に現れてしまっていて……。多くの女子学生を喰らって来た男は、それを見逃しはしなかった。

 

「シグネ……まだ続けるが、これはお前のためだ。よく解しておいた方が初めてでも痛みが少ない」

 

 低く艶のある声音が、陰唇を揺らすようだった。その奥に息づく肉襞が、優しく声をかけてくる男の肉棒を求めて色めき蠢く。

 

(わたしの……ため? 先生は……私が痛くないようにって……こうしてくれてるの?)

 

 イク寸前まで昂らされた身体は、はやくはやくと男との結合を求めていた。

 獣欲の滾りを見せながらも、あくまでシグネを大切に扱ってくれる先生に心がときめく。魂の奥までこの男の色に染まっていくかのようだ。

 だから、シグネは言ってしまおうかどうしようかと迷っていた言葉を呑み込むことにする。

 

「お前が痛いのが好きだと言うのなら止めるが……どうする?」

「ううん……続けて、ください」

 

 お腹いっぱい美味しいものを食べるのは好きだけれど、痛いのは好きじゃない。シグネは首を振り、続きをねだる言葉を口にした。

 彼の気遣いを無駄にしたくないと思ったから。

 シグネの言葉を聞いた男はどこかホッとしたような表情を見せると、再び少女の秘唇と陰核への責めを始める。

 それはつまり、さらに長い間、挿入と言う止めをお預けされ、焦らされ続けると言うことだ。

 

「はぁぁぁん♡ ふぅっっあ♡ ああっ、うっふっぅ♡」

「シグネ、さっき教えたように、イクときは……」

 

 絶頂の寸前まで熱されていた少女の肢体は、再び開始された陰唇へのクンニと、男の指でクリトリスを嬲られて、すぐにも決壊に追い込まれた。

 男はその兆候を感じ取ると顔を上げ、指さばきを速める。

 

「ああっんん……♡ せんせ、せんせい……わ、わたひ、もう、もう……♡ あっひぃっんん゛また、またイっちゃうッ♡゛♡゛♡゛!!」

 

 身体全体を突っ張らせビクビクと痙攣する処女の秘唇に再度顔を埋めながら、悪魔は口の端を吊り上げた。

 

 七滝詩求子は高校二年生の初心な少女だ。だが、彼女の心の底、魂の中には中華最大級の妖魔が宿っている。

 

『饕餮(トウテツ)』

 

 伝承によっては、中国神話において武神・軍神、あるいは邪神とされる『蚩尤(シユウ)』と同一の存在とも、その頭部の変化した姿とも言われる大妖怪。

 蚩尤を象徴する色は赤で、炎帝(エンテイ)を先祖に持つと言われているのだから、消えぬ炎の伝説を持つ紅髪の赤龍帝との相性は悪くないように思える。それに、饕餮自身にも龍の子という説があるのも良い。

 

「あっ、だめぇ! せんせ……まだ、わたひ……イったばっかりだかりゃ……まだ、たべちゃ……あぁぁうんぅ♡」

 

 多くの女を毒牙にかけてきたこの悪魔にとって、男女の行為の何もかもが初めてのシグネを堕とすこと自体はそう難しくはない。龍のオーラと情愛の魔力だけでも十分すぎる。

 この悪魔の真の狙いは、彼女の魂と深くつながっている饕餮にある。

 女の身体と一体化し、女の魂と同調し深く繋がっている状態の大妖をメスに堕として従えること。それがこの情愛の悪魔の目的だ。

『饕餮』は大喰らいだ。鉄や岩どころか、概念すらも喰らうほどの悪食で知られている。その貪欲な食への渇望に、シグネという宿主の少女の愛欲を上乗せしようというのだ。

 

「せん、せ……せんせぇ! また、またイっちゃ……♡ イク……ああっ♡゛ イク、イクッッ♡゛♡゛!!」

 

 貪欲な妖魔に、己の味をじっくりことこと教え込んでやろう。

 悪魔は引きつるシグネの肢体を味わい、ゆったりと追い込んでいく。

 

「ああっ、また……♡ まだ、んッ……♡ せんせい、わたし、わたし……もう! んんっ……気持ちいいよぉ♡」

「大丈夫か? もう少しだからな」

 

 努めて優しく声をかけ、長いクンニを受け乱れに乱れて息を切らす少女の太ももを労わるようにそっと撫でる。

 

「だいじょうぶじゃないよ……先生。こんなの……おかしくなっちゃうわ」

「大丈夫だ。俺の前では、おかしくなっていい。シグネがどんなにエッチな子でも嫌いになったりはしない」

 

 彼女の下腹部、内に子宮のあるだろう付近に手を置き、少しずつ紅色の魔力を流し込んでいく。狙うのは身体ではない。魂、正確にはその奥に繋がっているだろう神器の中に眠る者。

 悪魔の言葉にホッと表情を緩める彼女。だが、その瞳には隠しきれない切望が浮かんでいた。もう欲しくて欲しくて仕方がなくなってしまっている。

 そんな少女の秘部に、悪魔はまた舌を這わせ始めた。

 

「あと少し、ほぐすからな」

 

 この世で最も美味な食事は何か。この問いに対する答えは多く有るだろう。

 その答えの中でも有力な物の一つとして挙げられるのが、飢えと渇きの中で振舞われる一杯の粥、あるいは温かなスープである。

 その味わいは、とある偉大な者がその一皿を転機として考え方を改めたなどという話があるほどだ。

 

「んっ……♡ は、い……」

 

 肉棒の挿入を乞う女の瞳に、今にも繋がりたい衝動が湧き上がってくる。それを堪えて悪魔はじっくりと、大妖を堕としにかかった。

 焦らして、焦らして、焦らして、その後に初めての一撃の衝撃と共に白く濁ったスープを喰らわせて一息に突き崩してやろうと──。

 

「あーっ♡ あーっ♡ ああ~~~ッ♡♡゛」 

 

 先生の口にアソコを食べられ始めてから、何度絶頂を迎えたのか。シグネはもうその回数を覚えていない。

 三度目までは覚えていたけれど、打ち寄せ続ける官能の波に洗われて頭の中が真っ白になってしまっていた。

 彼の身体に触れたくて伸ばした両手が股の間で上下する紅色の髪に触れ、指の間を心地よい感触が通り抜けていく。

 

(あ、これ、気持ちいい。男の人が髪に触れたがる気持ち、少し分かったかもしれないわ)

 

 漂白された思考の中に浮かんでくるのは、たった一人の男性の姿だけ。

 はしたない姿、淫らに快楽に溺れ、よがり狂う様子を見られ続けてしまったヒト。喘ぎ声を上げ過ぎて呼吸が苦しいくらい、それを全部聞かれてしまったヒト。

 指の間をくすぐっては離れていく、紅(あか)い──ストロベリーブロンドよりもさらに鮮やかな紅の髪。それと同じ鮮血の色合いが心の奥を染めていく。

 

「あっ、はっ……♡ はぁっ……はぁっ……♡」

 

 シグネを狂わせる波が、ふっと止んだ。

 涙にぼやける視界の向こうに、先生の立ち上がる姿が映った。自分の上げる甘ったるい声と、彼の舌が奏でるいやらしい水音に慣れた鼓膜をカチリという金属音が震わせる。

 それは、男がベルトを外す音だった。

 

(先生、服、脱いでる)

 

 まとまらない思考の中、シグネはじっとその様子を見つめ、

 

(あ、やっぱり先生、鍛えてるんだ)

 

 服を着ていると細く見えるのに……と、彼女の顔にうっとりした表情が浮かぶ。

 男性の体形の好みは人それぞれなのだろうけれど、シグネには先生のそれが一番に思えた。家族を亡くし、無条件に頼ることの出来る相手、庇護者を失っていた少女の目には、彼の姿がとても好ましいものとして映る。

 

「先生……?」

 

 スッと頭を持ち上げられると、後頭部の下に適度に柔らかく、それでいて力が入るととても硬い、そんな感触のものが滑り込んできた。

 

(ひざまくら、されてるの?)

 

 先生の手で身体の向きを変えられる。仰向けから、横寝の姿勢に。

 

「あっ……」

 

 そこには裸になった先生がいて、シグネの目の前には凶悪な男の象徴がそそり立っていた。

 

(大きい……男のヒトのって……こんなに……)

 

 子宮からの疼きに思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった少女は、慌ててソレから目をそらし先生の顔に視線を向ける。

 すると、優し気な色合いをたたえた紫の双眸と目があった。見つめ合っていると、少女の心が幸福感でふわりと浮き上がる。

 それが何か恥ずかしくなってしまい、シグネは彼の顔から視線を下へと移動させた。

 首、胸板、腹筋……それから……。

 

(あ、う……先生の……)

 

 そこをまた見つめてしまっていることに気付いて、視線を上に、また目が合って……下に……また上に、と目がぐるぐるとさまよってしまう。

 

「俺のは少し大きめでな。それで時間をかけた」

 

 比較対象を知らないシグネは、そう言われてようやく先生のモノが大きい方なのだと知った。

 

(これが、私の膣(なか)にはいるのよね……?)

 

 禍々しいとでも形容したくなるような凶悪な肉の柱。

 それを見つめていると、シグネの口内には何故か唾が湧いてきた。目の前に薄桃色の霧が掛かっているような気分だ。

 

「触ってみるか?」

 

 先生はそう言いながら、何度かペニスを右手でしごいて見せた。

 逞しい男根が揺れる様に、少女のドロドロに溶かされた理性はあっさりと負け、そっとソコに指を伸ばす。

 

(硬い……、それに熱い……ここ、こんなに張り出して……)

 

 太く、長く、硬く、熱い。こんなモノがこれから……。

 ブルリと肢体に奔った震えは、怖さによるものだけではない。口だけであんなに気持ち良かったのに、コレを入れられたらどうなってしまうのだろうという期待もあった。

 恐る恐ると言った態で、指先で幾度かつつく。少しそれに慣れてくると、手のひらも使って擦ってみる。

 そうしていると、凶悪な形の肉の塊がピクリピクリと反応して、その様子がなんだか愛おしく思えてしまう。

 

(先っちょから……何か)

 

 肉棒の先端の割れ目から、ジワリと透明な汁が出てくるのを見たシグネは、腹部の内側にキュッと締め付けるような感覚を覚えて……。

 気が付くとそれを舐めとっていた。

 

(え、私……なにしちゃってるの?)

 

 思わずしてしまった行動に困惑するも、ペロペロと肉棒の先を舐める舌は止まらない。

 

「シグネは可愛いな。何も言っていないのにこんなことまでしてくれるのか」

 

 少女の頭を撫で始めた先生の声はとても嬉しそうで、シグネまで嬉しくなってきてしまう。

 喜んでもらえるのが嬉しくて、誉めるように頭を撫でてもらえるのも嬉しい。

 思い出せば、さっき見た先生の顔はシグネの噴き出した露で濡れ光っていた。

 

(先生も、私の……してくれたから)

 

 汗で頬に張り付いた髪をそっと寄せてくれる男の指が心地よい。

 ペロリペロリとソフトクリームを舐めるようにシグネは舌を動かして、舐めても舐めても、後から後から出てくる露を掬い取る。

 

「んぁぁっ♡」

 

 不意に男の指がヌルリとシグネの膣に潜り込んできた。じゅぽじゅぽと音を立てながら気持ちよくされて、シグネの舌奉仕は徐々に熱を帯びていく。

 

「んぅっ……♡ んんぅ……♡」

 

 喰い付いた! 

 

 少女の膣の浅いところを左手でかき回し、右手はその髪の手触りを楽しみながら、悪魔は満足そうに己の股間を見下ろしていた。

 紫の瞳に映るのは、肉棒の先を柔らかな処女の舌が舐めまわす光景。饕餮(シグネ)は美味そうにむしゃぶりついている。

 生物の最も根源的な欲は、食欲だ。異物を体内に取り込みエネルギーに変換・同化する行為である「食べる」ことこそが、生物と無生物を分かつ境界線だと唱える学者もいるくらいに。

 そんな食欲の権化とも言える妖怪『饕餮』は、覚醒寸前の神器の中でエネルギーを求めている。神器に大きく影響を与え出力を増大させる赤龍帝の宿主の体液は、今の饕餮にとっては途轍もない御馳走だろう。そこに掘り起こした女の性欲が混ぜ合わさればどうなるか。

 その結果は、悪魔が今見ている通り。

 饕餮だけであれば、下手をすると喰い千切られる恐れがある。だが、そこにシグネの感情が絡んでいるのならば案ずることは無い。その確信が悪魔にはあった。

 

(ヘンな味……でも、美味しい)

 

 にじみ出る先走りの露を舐めとり胃に送る。その行為に饕餮(シグネ)は夢中になっていた。

 満たされる。どんなに食べても足りなかったものが、お腹の中に溜まっていく。いつかの夜に口にしたエンジードリンクなんてものではない。

 もっと欲しくて、饕餮(シグネ)は唇を大きく開いた。この愛しい硬く大きな肉の塊を、口いっぱいに頬張りたくて仕方がない。

 

(あっ……歯が当たっちゃうわ)

 

 唇は通せそう。でも、太いカリ首が上下の歯の間を通ってくれそうにない。どうにかしようとすると、顎が外れてしまう。

 自分が痛くないように、とあんなにしてくれた先生の大事な場所に痛いことなんてできるわけがない。

 

「無理はするな。そこまでしなくてもいい。そうだな……」

 

 膣内をゆっくりとほぐしていた先生の指が、シグネのクリトリスに当てられた。

 

「ああっ♡ そ、こ……んぁん♡」

 

 長く弄られたそこを摘まんでしごく様にされたり、転がされるとたまらなくなり少女の腰はもぞもぞと動いてしまう。

 ひとしきり過敏になってしまっている陰核をもてあそぶと、先生の指はまた少女の中の肉襞をいじりはじめる。

 

(さっき、先生がしてくれたこと……)

 

 シグネは唇をひょっとこのように前に伸ばしてから戻すことで、肉棒の感触をなるべく多く味わおうとする。

 同時に限界まで開いた歯を肉棒の傘の様に広がっていく部分にそうっと当て、ほんの少しだけ力を込めて弾力を愉しみ始めた。

 

(美味しい、先生のおちんちん……美味しいわ。舐めるの止められない)

 

 口の中にある男のモノを、いつまでも味わい続けていたくなる。

 今の自分の顔は、ものすごくみっともないことになってしまっているに違いない。そう思うのに、やめられないのだ。

 

「ああ、気持ちいいぞ。饕餮(シグネ)」

 

 先生はそんなシグネを誉めてくれた。その嬉しそうな声音に心が弾む。

 なんだか、自分だけではなく、他の誰かも一緒に呼ばれたような気がしたけれど、その誰かはやっぱり自分のような気もして……。

 先生は、どちらの自分もこうして愛してくれている。

 

 だから、いい。こんな私を見せてしまってもいい。

 

 口をめいいっぱいに使ってペニスをなるべく多く咥え込み、舌をちろちろと動かして染み出してくる露を舐めとる。

 片手は肉の幹の根元から傘の開いた場所まで往復させ、もう一方の手でパンパンに膨れたぶら下がっている二つの袋をそっとこね回す。

 先生に言われるままそうしていると、露だけでは物足りなくなってきてしまう。

 

(欲しい……飲みたい……、美味しいの……いっぱい……)

 

 唾がどんどん湧いてきて逞しいペニスをべったりと濡らし、シグネの口の端から垂れ落ちていく。

 舌先でツンと美味しい露の出てくる割れ目をつつく、禍々しい見た目をしているのに自分のちょっとした動きにピクピクと反応する様子なんだか可愛いく思えてきていた。

 

(私、先生の、食べちゃってるわ……♡ すごい、おっきい……♡ おいしい……♡)

 

 コレをずっと口に含んで舐め続けていたいとさえ思えてしまう。

 

(ああ、でも……欲しいよ。もっと、濃くてどろどろして……美味しいもの……お腹いっぱい飲ませて欲しい♡)

 

 学校の授業で習った。興味を覚えて、そういった動画を見てしまったこともある。

 先生と出会ってから、夜に、ベッドの中で想像してしまったことだって……。

 シグネの情欲と、妖魔の食欲が混ざり合う。魂の色が注ぎ込まれる紅色の魔力を巻き込みながら、ぐるぐるとかき混ぜられ、攪拌されていく。

 

 饕餮(シグネ)の欲望と、詩求子(トウテツ)の欲望が一体化・同調し、口の中の雄々しいものから噴き出す白い濁り汁を求めて沸騰した! 

 

「これは……亜種か」

 

 シグネの膣の入口と頭をあやし続けていた先生が、小さく何かつぶやいた。

 そのつぶやきが聞こえたと思うと、ぬるんと肉棒がシグネの口内に深く入ってきた。

 

(あっ……飲み込めちゃった、あふっん♡ おいし……♡)

 

 ようやく口の中に迎え入れることの出来た肉塊を、シグネの舌と口内粘膜が愛おしそうに、貪るように蠢いて出迎える。

 

(ふとぉい……あんぅ♡)

 

 口の中、舌の付け根まで飲み込んだモノの味を、少女は舌を左右に往復させながら味わった。上あごの裏を先で擦られると、鼻に抜けるくすぐったさが広がって、歯ブラシで擦られたことや、指でくすぐられたこと、深いキスのときに這入って来た先生の舌遣いが脳裏に浮かんでくる。

 

(きもひいい……♡ せんせぇの……もっと奥まで……♡)

 

 シグネが自身の腰におずおずと腕を回し、肉棒を根元まで飲み込んでいく。その姿に悪魔の口の端が吊り上がった。

 

 あそこまで飲み込んでしまっては、まともな人間ならば息が苦しいはずだ。それなのに、一向に気にせずむしゃぶりついているのは『饕餮』の神器が覚醒したからだろう。

 口にモノを入れ、飲み込むことにかけてはこれ以上の存在はそうそういないだろう怪物を宿した神器。その発現形態は、独立具現型の通常のそれとは異なっていた。

 封じられた魔物の姿を元にした姿の分身を形成し操るのが、独立具現型神器の本来の形だ。だが、シグネの発現したそれは、ヘッドホンにバイザーを組み合わせたような形状をしている。

 神器が覚醒し形を形成、発現する前にシグネと饕餮との一体化が進んでいた結果、亜種形態となったのかもしれない。

 顔の口以外の部分を隠すようなバイザーは、シグネの違和感を覚えていない様子からして内側からは視線が通るようだ。悪魔の側からは、赤を基調とした板に金の装飾で饕餮紋と呼ばれる紋様を描いた代物に見えていた。

 目を隠すその形状は、彼女が小さい頃にオッドアイをよくからかわれたと言っていたことが関係しているのかもしれない。

 そう考えた悪魔は、彼女の顔を覆うバイザーに手を掛ける。

 

「シグネ(トウテツ)」

 

 名前を呼ばれたシグネは、男の股間に顔を埋めながら首をひねって彼を見上げた。

 紫の瞳が、彼女の顔をじっと見つめてくる。彼の両手がシグネの顎や頬を撫でてから上に動いていくと、カチンと金属質な音が聞こえて来た。

 その音は、いつの間にかシグネの頭部についていた奇妙な代物からのものだ。

 なにこれ、とキョトンとするシグネに「今は気にするな」と言いながら先生は少女の目元を親指でぬぐう。

 

「俺は好きだぞ、シグネ(トウテツ)のその目の色。引きこまれそうで、ずっと見つめていたくなる」

 

 なんてことは無い誉め言葉。他の誰かから違う状況で聞かされてもどうとも思わないようなそれも、情欲に沸いたこの状況、その相手である男からのものなら話は別だ。

 シグネは顔をふにゃりと蕩けさせ、目を細める。その表情は親しい者に誉められて無邪気に喜ぶ幼子のようでもあり、性の官能に震える女のようでもあった。

 

(あっ……先生、そういえばいつも……はぁぁっ♡)

 

 きゅうと下腹部の切なさが高まって、上の口から胃袋へとドロドロとしたスープを飲み下したい欲求と、下の口に挿し込んで欲しい気持ちとの順序が入れ替わる。

 男が腰を引き、ずるずると口から長大な剛直が抜け出ていく。それを名残惜しそうに見つめた後、シグネは先生におねだりの上目遣いを送っていた。

 

「あの……せんせい……その……」

「もう我慢できそうにない」

「あっ!」

 

 どう言おうかとシグネが言葉を探していると、仰向けにされ、両脚を左右に開かれた。

 

「そのまま手で脚を抑えていろ」

 

 低い声で命じられるまま、シグネが男の手で開かれた両脚をさらに自分の手で拡げていくと、股の間の割れ目がパクリと裂けていやらしい涎がどろりと垂れ落ちる。

 そこに肉の槍の切っ先が近づくと、女の本能なのか腰がくくっと勝手に浮き上がった。

 

(はぁぁっ……私、すごい格好しちゃってるわ)

 

 自分の両手で股を開き、腰を浮かせて男のモノを挿れやすくしてしまっている。

 情欲に突き動かされてしまっている淫らな自分自身の行動に、その様子を嬉しそうに見つめる紫の瞳に、シグネの頭の中が陶酔に染まった。

 

「せんせい……いれて♡」

 

 処女からの破瓜懇願を受けて、幹との間に深い段差を作るカリ首の先が、ぐにぃ……っと陰唇を割り開いて侵入してくる。

 蜜に濡れた柔らかな粘膜をめくりあげ、肉の傘が浅い部分を押し広げた。

 

(ああっ♡ 入ってくる。せんせいが、私の中に……♡)

 

 熱く硬いものが入り口から少しだけ入り込み、浅い場所で円を描く。

 

「んぁぁ……っ♡ あ、んんぅ……ン♡」

 

 オスの熱を感じ、太いモノでこねまわされ、とうにふやけていた蜜壺が嬉しそうに男を歓迎し奥の部屋に導こうとうねり出す。 

 

「痛くないか?」

「うぁ、うん……だいじょうぶ。先生がたくさんシてくれたから、痛くないわ」

 

 膝裏から尻にかけてを撫で擦られながらの優しい声に、シグネは熱の籠った吐息を漏らしながら頷いた。

 優しい、先生。眼光をギラギラとさせているのに、それを堪えて気遣ってくれている。

 

(先生もすぐにシたいんだ……)

 

 これまでに他の男たちから向けられた粘ついた視線を思い出す。先生にもそういうところがあって、でも大事にしてくれている。

 まだ触れてもらっていない子宮から、尾てい骨、腰、背骨を通って首の後ろ、後頭部へとゾゾゾと甘い痺れが流れ……。

 気が付くと脚を少し曲げ、腰を突き出してしまっていた。肉壺の中からメリメリと音が聞こえてきたような気がする。

 

(ハヤク、ハヤク、タベサセテ)

 

 心の中のもう一人の自分、飢えて渇いた何かがシグネを後押しして大胆な行動を取らせていた。

 

「今、どこに当たっているか分かるか?」

 

 先生の切っ先が、シグネの処女の証に触れている。テニスラケットのガットを手で押したように、膜がぐにりとたわんでいるかのよう。

 

「うん……うん、分かるよ、先生」

 

 こんなに誘っているのに、先生はコレを破ってくれない。くちりくちりと腰を遣って肉棒を動かし、浅いところを攪拌してくるばかり。

 

「ところで、コイツはどうする?」

 

 先っちょだけ挿れられた生殺しの状態の切なさにわななく少女の眼の前で、男はどこからか取り出したゴムの袋を揺すって見せた。

 

(あっ、いま、これ、そのまま……赤ちゃんできちゃう……)

 

 シグネはまだ学生だ。もしも出来てしまったら、育てられる自信がない。どうなってしまうのか分からない。

 デモ、ホシイ。ノミタイ。

 子宮の中がいっぱいになるまで注ぎ込まれる様を想像し、喉がゴクリとなってしまう。

 

「俺はこのままお前を感じたいが……。どうしても嫌なら付けよう」

 

 膜の手前、入り口を焦らし続ける生の感触と熱さに、シグネは頷いてしまいたくなる。

 もう一人の自分の声が、心のどこか奥の方から『ポッ(ホシイ)、ポォ(ホシイ)、ポン(ホシイ)……フウ(チョウダイ)!』と響いてくる気がした。

 

「せんせい……そのまま、そのまま……で」

 

 どうなってもいい……。もう、がまんできない。

 涙を浮かべ顔をぐちゃぐちゃにした美少女の告白に、男は身体を前に倒し彼女の耳元で囁き答える。

 

「嬉しいよ。子供が出来たら、一緒に育てような」

 

 ぎゅぅぅッとシグネのメス穴が、オスの種付けを待つ形に変わっていく。

 

「せんせい、それって……」

「ああ、お前も、お前との子供も面倒を見る。ひもじい思いをさせるようなことはない」

「あぁ……あぁ……♡ でも奥さんは……?」

 

 黒髪の女性の姿が思い浮かぶ。

 

「大丈夫だ」

「だいじょうぶじゃ……ないよね?」

「問題ない」

 

 そう言いきられたシグネは、「先生……信じてるから」とすぐそばにある彼の顔に口づけた。

 すると、「可愛いな」と言われながら耳、首、頬、額、それから多幸感に伏し目がちになった瞼の上にお返しのキスが降ってくる。

 

「もう手を放してもいいぞ。一気にいくから、好きなところにつかまっていろ」

「はい……♡ その、じゃあ、手、握って……?」

 

 脚を抑えていた手に、彼の指が触れる。両手の指を絡め合いながら、シグネはその時を待った。

 唇に一瞬柔らかい感触。

 

「いくぞ」

「うん♡」

 

 身体を起こした男は、体重をかけ一息にシグネを穿った。太い肉の杭が処女膣の奥まで貫く。最奥に、どすっと衝撃がくる。

 今まで触れられたことの無い場所、自分自身でさえも知らない身体の内側に異物が潜り込んでも、痛みはほとんど感じられなかった。

 処女膜を破って大人の女にしてもらい。ペニスを一番奥まで埋め込んでもらえた。うれしさがこみ上げてくる。

 

「大丈夫か?」

「うん♡ だいじょうぶ、先生が優しくしてくれたから、ぜんぜん痛くなかったわ」

 

 好きな人のものが、自分の中をいっぱいにしてくれている。赤ちゃんの部屋の入口を押し開こうとしてくれている。 

 

(オナカ、イッパイ) 

 

 腹の中を満たされる感覚が心地好い。お腹いっぱいにものを食べた時よりも、ずっと幸せ。

 今まで知らなかった場所がはち切れそうに膨らんでいる。そうしてくれている男のものが愛おしくて仕方がない。

 

「これでお前は俺のものだ。俺の女だ」

 

 女を所有物のように言う先生の言葉にも、不快感は湧いてこない。

 

(私、もう先生のものなんだ。先生に食べられちゃったんだ♡)

 

 絡め合っている指に入る力が強くなる。征服されたことに恍惚としてしまう。

 下腹部を割り裂き、深く潜り込んでいるものがゆっくりと動き始めると、その気持ちはさらに強くなっていった。

 先生の腰が回すように揺れる。シグネの一番奥に自分の形、大きさを教え込むように。

 深く埋め込んでもらいながら、角度を変えてドーナツ状の子宮の入口器官を躾けられていく。

 

(本当に……先生のものにされていってるよ♡)

 

 生まれて初めて男を受け入れた。もうそれ以前には戻れない。

 処女を捧げた、自分からそれを求めた相手に、ものにされていく悦び。

 その悦びがシグネの心を震わせ、男への情愛の沼に自ら頭まではまり込んでいく。

 

「くぅ、ふぅ♡ んあっ♡ ……いい♡ ぁぁ……ん、ふぅん♡」

 

 いつしかシグネは男の動きに合わせて腰を動かし始めていた。粘膜同士がこすれ合い、にちゃにちゃと音を立てる。みっちりとはまり込んだ肉塊によって行き場を失った愛液が、結合部から零れ落ちていく。

 そうしていると、子宮の口から先生がどんどんと入り込んできているような気さえしてくる。

 

「せんせぇ、気持ちいい。気持ちいいよぉ♡ あ、すごい、こんなの……♡」

「無理はしていないか? 少しずつ慣らしていくからな」

 

 魔力が流れ込んでいた。シグネの中に息づく妖魔が肉棒の先端から流し込まれる龍と悪魔の力を、貪欲に飲み干している。

 吸い込まれそうな膣の具合に、悪魔は内心で舌を巻いていた。正直なところ、膣内の入口から最奥手前までの具合はそこまででもない。処女らしく締め付けは強いが、他はまだまだこれから開発して行こうといった段階だ。

 だが、奥がすごい。子宮口が吸い付いてくる。いや、吸い取ってくる。口もそうだったが、どうやら飲み込むことにかけては途轍もないパフォーマンスを発揮するらしい。

 下手をすると押し付けているだけで、そのまま吸い出されてしまいそうだ。

 実際、吸われていた。魔力を、オーラを、カウパー汁と一緒に吸われるエナジードレインの快感に呻きそうになる。

 こんなもの並の悪魔ではすぐさま干上がってしまうだろう。

 だが、初めての女の子を不安にさせるわけにはいかない。あくまでも余裕の表情で安心感を与えつつ、全てを成し遂げる。

 神器に覚醒し、饕餮との融合が深く進んだシグネ。その恐るべき最深部に、悪魔は負けてなるものかと挑みかかった。

 

(くっついてる……。わたしの奥のとこ、先生のに……ちゅっ♡ ちゅっ♡ って吸い付いちゃってるわ)

 

 くりくりと肉棒の先端がシグネに教え込んでくる。自分の一番奥がどんな形をしているのか、どんなことをしているのか、快感の刺激として頭の中に送られてくる。

 女の下の口、その一番奥にあるメスの口が、オスの肉と汁を求めて蠢いている。少しでもくっ付こうと、くぱくぱと少しずつ開閉を繰り返しているようにさえ思えてくる。

 もっと奥まで突き込んで欲しい。挿れたらダメなところまで咥えこんで、たっぷりと味わってみたい。

 もっと、もっと、と心の奥から滲みだしてくる貪欲な欲求が、シグネの頭と下腹部を飢えさせる。

 

「そろそろ良さそうだ」

 

 そう言うと、先生は腰を引き始めた。

 離れていく。今まで押し付けられていた肉槍の先が遠ざかっていく感覚に、シグネの子宮がきゅうと啼いた。

 もっと押し付けて欲しい。中まで突き込んで欲しい。そこを濃い精の塊でいっぱいにして欲しい。

 

「はぁっ♡ はぁぁん……せん、せ……うぅん♡」

 

 抜け出てしまいそうなところまで引き抜かれたペニスが、今度はズルズルと戻ってくる。

 奥へと押し込まれてくる肉塊が膣を掻き分ける感触に、シグネは淫らな声を上げた。

 くちゅりと先端が奥に触れ、ゆっくりと持ち上げるようにコリコリとした入り口部分を圧迫する。

 

「ああっ、これっ……んんぅ♡」

「お前の、ここは、吸い付いてくるな」

 

 ついさっきまで、じっくりと時間をかけて躾けられたドーナツ型の奥部。そこを亀頭で押されると、その周囲が肉棒を包み込むように張り出してしまう。

 

(あっ、こんな……。セックスって……すごい♡ もっと、くっついてぇ♡)

 

 つぶつぶの粘膜が肉棒の先にねっとりと癒着し、男に快感を与えようとしている。それは同時に、シグネ自身の性感帯を先生のものに張り付けることでもあった。

 自身の意図しないところで起きた身体の反応。それによって猛烈に高まった一体感が喜悦をより深め、骨が髄から溶けてしまいそう。

 

「んあぁっ、ふあぁぁぅっ……あっぅぅ♡」

 

 絡め合わせた手と手。シグネの指先が先生の手の甲に食い込んで、爪の色が真っ白に変わる。

 悦楽の中、少女は先生に貫いてもらっている幸福感に酔いしれた。興奮、愉悦、快感、お腹の中をいっぱいにしてもらっている満足感。

 

「せんせぇ……せん、せ♡ もっと、もっと奥までぇ……♡」  

 

 初めての性交で、子宮口を押し上げられている処女が口に出していいセリフではない。 

 

「無茶を、言うな、壊れてしまうぞ」

「ああんっ、でも、でもぉ……♡ ほしい、欲しいんです」

 

 壊されてもいいから、この奥の口をもっと押し広げてさらに中まで埋め尽くして欲しい。

 甘え泣くシグネの願いを、先生は叶えてはくれなかった。肉棒は再び引き出されて行き、追いすがる最奥周辺の粘膜が寂しさに啼いてしまう。

 

「いきなり、そんな、ことは……無理だ。まったく、とんでもないことを、言うな」

「あぁぁう……わた、わたし……おかしいの?」

 

 シグネは知らない。初めてだから。

 興味を覚えたことはあったけれど、そこまで詳しく調べたわけでもない。

 でも、先生がそう言うのならきっと、なにか、おかしくなってしまっているのだろう。

 

「俺は、お前に、優しくしたいんだ。……分かって、くれるな?」

「んぅぅ、でも……っ。あぁ……んぁぁあん♡」

 

 先生のものが、膣の入り口近くを行ったり来たりする。へその側の浅いところを開いた傘の部分が幾度も幾度も繰り返し引っ掻いて……。

 

(あぁ……気持ちいいよぉ……。ここ、も……)

 

 一番奥までハメ込んでもらった時ほどの満足感はない。でも、その部分を執拗に責めてもらっていると喘ぎ以外の言葉が出て来なくなってしまう。

 

「あっ♡ そこっ♡ あっ♡ そこ、ばっかり……んっ♡」

「ここも気持ちいいだろう? まずはここでイクんだ」

 

 気持ちのいいところをずっとこすられ、乙女の肌が歓喜に震えた。

 時折、深くまでズブズブと突き込んでもらうと、待ちかねていた最奥が喜んで吸い付いているのが分かる。

 浅いところを可愛がられ、じっとりとしたストロークでほぐされていく。シグネの膣内はざわめき、男の味を覚え始めていた。

 

(ホシイ、ホシイ、ココニ、イッパイ)

 

 子宮が疼く。膣道が悦びを覚えさせられていくごとに、もっと奥に欲しい、出して、飲ませて、味わわせて……と、おあずけされているナニカが騒ぎ立てる。

 先生が上体を倒してきて、シグネの胸に吸い付いた。

 仰向けになっても見事な形を保ったままの美乳。その先の尖ったところを交互に唇ではさまれ、吸われ、舌で転がされる。

 ぷる、ぷるん、と弾ける瑞々しい二つの果実に、唾液のぬめりが垂れて光った。

 もしも両手が塞がっていなければ、先生の頭を抱きかかえたい。ぎゅっと抱きしめてこの感情を伝えたい。

 でも、シグネの両手は今、その先生の手と繋がっていて……絡め合わせた指を離したくはなかった。

 いろいろとしたいのに、してあげたいのに、それが出来ない。もどかしくて、そう感じてしまう自分がいることが幸せで幸せで仕方がなくなる。

 

「はぅ……っ、んんっ♡ あふぅ、あんぅ……♡ ぅ……ぁぅ♡」

 

 硬くしこった乳首を中心に乳房から甘い波が広がっていく。

 膣内をじっくりと摩擦していく肉棒からの悦楽。胸にしゃぶりつく愛おしい男の唇からの快感。

 気持ち良さに頭の中が肉悦と愛欲に染まっていく。とっくに染まり切ったと思っていたのに、まだ、もっと、奥がある。

 それとは別に、子宮が疼いた。オスの精を受けることに焦がれる、メス器官の貪欲な渇き。

 陶酔と焦燥に心が埋め尽くされて、シグネは男のしてくれている行為だけを感じるようになっていた。

 

 クリをきゅっと摘ままれる──。

 

「ほら、イけ。まずはここから覚えろ」

 

 昂ぶりが最大値に達する寸前にそう命じられたシグネの心と身体は、言われるがままに跳ね上がった。

 

「はひっ♡♡゛ イッ……くっ♡ せん、せ、イキま、イう゛ッ♡♡゛ イう゛ッッ♡♡゛♡゛!!」

 

 少女の足指がぎゅっと丸められていく。白い歯を覗かせた口の中で舌がぴんと張る。

 

 頭の中が痺れて意識が虚ろになり、目の前がかすんで先生の顔だけが焼き付く。下腹部に感じる先生の肉棒。絡め合った指。見下ろしてくる紫の瞳。

 

 シグネの心と身体は、一人の男の与えてくれるものだけでいっぱいになって……。

 

「ふっぁぁ……はぁぁ♡♡」 

 

 意識が飛んでいた。

 そして、それが戻って来たとき自分の中に彼の逞しいモノを感じ、ゆらゆらと揺すり擦られている心地よさ。シグネはその陶酔感にだらしなく涎を垂らしながら浸っていた。

 強張った身体がふにゃりと蕩けて、左右異色の瞳に映る愛おしい顔にうっとりとしてしまう。

 

「どうだった? 俺が初めての男で良かったか?」

 

 頷きたかったけれど、力が抜けきった身体ではかすかにあごを引いてみせることしか出来ない。喜悦の名残がシグネの中で波打っていた。

 そんなところに、触れるだけの優しい口づけを落とされる。

 

(せんせぇ……♡ せんせぇ……♡)

 

 思考が回らない。頭の中で考えることは、心に浮かんでくるものは、すべて彼のことばかり。

 

「初めてだったんだ。もう休んだ方がいい」

 

 先生は口では優しく気遣うように言いながら、シグネの一番奥を肉の槍でトンと突き上げてくる。

 

「はぁっぅ♡♡!」

 

 軽く小突いて、すぐに抜け出て行こうとする彼のモノ。余韻に浸っていたシグネの心の奥に、忘我とともに飛ばされていた渇きがカッとこみ上げてくる。

 

(まだ、まだ行っちゃいやだ……。もっと……ううん、中に……ほしいわ)

 

 気が付くと、シグネは細く長い両脚を男の身体に巻き付けていた。

 

「せん、せ……先生も、気持ちよくなって……ほしいわ」

 

 この言葉はシグネの本心からのものだった。もっと、彼にも気持ちよくなって欲しい。自分の身体で、感じて欲しい。

 だって自分の中から出て行きかけている男のモノは、まだ硬いまま。一度もその精を放ってはいない。

 男の紫の瞳には、たしかに牝を貪ろうとする獣欲の滾りがあって……それなのに、シグネのためだと言って休ませてくれようとする。

 

(もっと、食べて欲しい。たくさん、いくらでも……わたしを……)

 

 このヒトが望むなら、なんだってして上げたい。いくらでも貪って欲しいと想う。

 

「無理はしなくていい。俺はお前が感じてくれただけで嬉しいからな」

「先生……私の……気持ち良くなかった……?」

 

 同時にもう一人のシグネの本音でもあった。

 欲しかった。熱くドロドロとした、男の精を女の一番奥のところにあふれるぐらい注ぎこんで欲しい。

 彼の精をもっと、もっと、もっと……貪らせて欲しいと魂の奥から衝動がこみ上げて来てもいた。

 

「いいや……」

 

 手を振りほどかれた。絡み合っていた指と指が離れてしまい、シグネの手がはらりとシーツの上に落ちる。

 

(あっ……手……離しちゃ、やだ。んっぅ……ああっ、でも……せんせいのが……ふぅぁ♡)

 

 自分を貫いているオスの器官が、ぐっと大きくなっていた。さっきまでよりも、もっと硬く、太く感じる。

 

「あっ、せんせ……いた、いよぉ♡」

 

 気が付いたら抱きしめられていた。同時に、深く強く子宮の口に肉槍の先がめり込んでくる。

 汗でぐしゃぐしゃになったシャツ越しに強く、強く抱きしめられて背中が少し痛い。深々と挿し込まれた男根に、子宮を押し上げられて少し苦しい。

 でも、それが途轍もなく嬉しくて、心地よく感じてしまう。

 

「シグネ(饕餮)……俺の女に、俺の下僕(もの)になれ」

 

 耳元そう囁き命じる声に、すでに堕ちていたシグネの心がより深みへと沈んでいった。

 耳、首筋、頬、鼻の頭、額とキスの感触が落ちて来て、お互いの荒い吐息が睫毛を揺らす距離で見下ろされる。

 先生の荒々しい呼吸に、シグネはこの先を期待して熱に浮かされた声を上げた。

 

「うん、私、わたし、もう先生のだから……先生のものだから……、せんせいの好きにして」

 

 見下ろすオスの紫の瞳は隠すつもりもない情欲が燃えていて、それに見つめられたメスの色違いの瞳がどろりと服従の色に染まっていく。

 

「シグネ……、俺が人間ではなくても、悪魔でも構わないな?」

 

 少し痛いぐらいだった抱擁にさらに力が籠められた。その力が、逃がさない、離さないと男の意志を伝えてくる。

 

「あく、ま……」

 

 ばさり、と先生の背から黒く大きく禍々しい翼が広がった。

 同時に強烈なナニカ、圧力のようなものがシグネの子宮から脳天へと駆け抜けていく。紅と紫の光が頭の中で瞬いた。

 不思議と驚きはない。人間離れした美貌の男には、悪魔だと言われてもストンと納得してしまうそんな雰囲気が元からどこかにあった。そして、シグネが生まれたときから魂の奥に潜み、神器が覚醒した今となってはかなりの深度で同調・融合している妖魔にとっては、そんなことは既に承知のことだ。

 

「あむぅん……♡」

 

 衝撃に呆けて半開きになっていた唇に、奇妙な感触の物を押し当てられる。

 それが先生の与えてくれたものだと分かると、シグネは特に抵抗もなく『駒』を口に含んでいた。

 

(なんだろ、これ……。あんっ……これ、せんせいのあじがする……おいしい)

 

 尖っている部分があって、硬いような気もする。でも何故かひどく馴染んできて、舌の上で溶けてしまうような感覚もする。

 口の中に入れられたよく分からないものを、シグネの舌は美味しそうに舐め転がしていた。

 先生がくれた、先生の味がするもの。だから、指や舌や、肉棒と同じように……これはきっとこうするものなのだろう。

 そんな認識がいつの間にか少女の中に出来上がっていた。

 

「それはな、お前を悪魔に変えるモノだ。俺の女、下僕として、人間を止めて悪魔になってもいいと思えたら飲み込め」

 

 先生の腰が動き始めた。優しく細やかにメスを蕩けさせようとする律動だ。

 飴玉のように飲み込んだら悪魔になってしまうというモノを舐めしゃぶりながら、シグネは鼻から甘えた声を漏らす。

 申し訳程度に巻き付いているスカートの布が揺れる度に、心地よさが少女を満たしていった。

 

(悪魔って……わるいヒトだよね……。せんせいも、悪いヒト? アアッ……でも、こんなの……わたし♡♡)

 

 先生の鍛えた体に伸し掛かられ、シグネの綺麗な形の胸が圧し潰される。ぐにゅりと形を変えた二つの胸肉が、リズムに合わせて変形し、乳首が擦れて……。

 

 子宮の近くにあるコリコリとしたところに肉棒の傘の開いた部分をハメ込まれぐらりぐらりと揺すられる。すると、お腹の奥からじんわりとした鈍く切ない悦びがシグネの全身に行き渡った。

 シグネはもう、自分がどこまで蕩けていくのか分からなくなっていた。もうこれ以上ないというくらいに気持ちいいと思っていたのに、その先を教えてもらえる。もっと深く、もっと柔らかく、もっと甘く、もっと強く、もっと激しく、もっと優しく、ときには意地悪く……様々な快感が初心な乙女だったシグネに、早く下僕になってしまえと誘惑を繰り返す。

 

 いつのまにか、シグネは先生の身体に両腕を回していた。

 両腕と両脚を男の身体に絡みつけ、愛欲と肉悦をねだる淫らなその様は、もう清らかな処女のものではない。オスに犯される悦びに浸り、淫蕩に身体と心を蕩けさせたメスの姿だ。

 

(せんせい……せんせぇ……こんな……んぅぅっ♡ 私、先生のためだったら……なんでも……してあげたいっておもってる)

 

 でも、とシグネを躊躇わせるのは悪魔という響きに抵抗する良心などではなかった。愛欲に心を塗りつぶされ、魂の半分以上が妖魔と癒着したシグネにはもうそんなものはほとんどない。

 躊躇わせているのは、彼女の中にある人間ではなくなることへの怯え。

 それと、中華最大級の邪神にして戦神、五兵主神『蚩尤』の頭部とも伝わる大妖怪『饕餮』の持つ悪魔の軍門に下ることへの抵抗心だ。

 

「くっ……、シグネ、よく、見て、いろ」

 

 美味しい飴玉をうっかり飲み込まないように気を付けながら、シグネは声を上げた。

 

「あんっぅ……♡♡ あっ、せん、せ……が」

 

 先生の姿が変わっていく。大学を卒業したくらいの今日一日ですっかり見慣れた姿から、シグネの父親くらいの年代へと──。

 年の離れた男性。お父さんくらいのヒトと下半身で繋がっている。視覚から入ってくるその情報は、シグネの脳に倒錯した思いを抱かせた。

 

「うっ……んぅふぅぅ♡♡」

 

 今度は先生の姿が若返っていく。元の青年の姿からさらに若く、シグネと同い年くらいから……年下の中学生くらいに……さらにそれよりも若い。

 シグネの膣内を拡げていたペニスが男の若返りに合わせて小さくなっていく。

 

(ああっ、ヤダぁ……♡♡)

 

 紅色の髪をした小学生くらいの男の子。信じられないくらい可愛らしい女の子のようにも見えるその子は、

 

「どうかな? この姿が好きだってヒトもいるんだけど」

 

 やはり可愛らしい声でそう言ってくる。

 

(ああっやだぁ、ヘンな気分になっちゃうわ……♡)

 

 たしかに、大人の姿よりも小さい。しかし、精液を欲しがって、孕みたがって降りてきているシグネの子宮の入口に彼の逸物は届いていた。

 

「こっちなら、遠慮なく動かしてもいいよね?」

 

 可愛らしい小学生くらいの見た目になった彼は激しく腰を振り始める。

 

「んあっ♡ んあっ♡ あっんっ♡ せんせ、それ、やめ、おかし、く、ヘンな……はぁっん♡」

 

 ばちゅんばちゅんと水音を立て叩きつけられる。大人の姿のときの優しさを感じさせない自分勝手で暴力的なセックス。

 それを、こんなに小さくて可愛い子にされている思うと……シグネは頭がおかしくなりそうだった。

 

「イキそうだね。ほら、イクときはなんて言えば良かったかな?」

 

 何度も何度も執拗にノックされ、シグネはすぐに絶頂へと追い込まれていく。

 既に彼のする何もかもを受け入れたい気持ちになっているのだから、耐えることなんてできるわけがない。

 

「あっう、イっちゃ、っん♡゛♡゛ イクッ、わた、こん、な、ああっん♡♡゛イグっ♡ イクぅぅ♡♡♡!!」

 

 欲しいものをもらえないまま、またイカされてしまった。その余韻からシグネが醒める瞬間を狙いすましたかのように、ぐぐっと強く肉棒が押し込まれる。

 太く、逞しい。叩きつけるような衝撃はないけれど、奥を押し上げられた少女は目を見開いて呻いた。

 

「うぁんっ♡ ああっん♡ せん、せぇ……♡ あっ、ダメぇ……♡」

 

 先生の姿は元に戻っていた。青年の逞しさで突き上げられると、シグネの欲しがりな最奥はキュッと反応して粘膜を肉傘に張り付けてしまう。

 雁や裏筋にぴっちりとくっついた少女の柔い粘膜が、射精をねだってヒクヒクと蠢いている。

 

「シグネ、悪魔はこうやって身体の年齢を自在に変えられる。そして、人間から悪魔になった者の寿命は一万年。この意味が分かるか?」

 

 一万年。まだ二十歳にもなっていないシグネにとって、それは途方もない時間だ。想像もつかない。

 

「お前はもう俺の女だ。お前が悪魔にならなくても、言った通りに面倒はみる。老いて死ぬまでな。ただ……」

 

 獣の昂りを紫の瞳に宿しながら、先生は腰をぐいっと引いた。

 そうして、離れていく肉の熱に寂しがるシグネの膣奥を焦らすように巧みに腰を使い始める。シグネの膣内の欲しがっている場所を的確に見抜いて亀頭で擦りあげ、高い段差を作るエラで肉襞を掻き出し押し戻す。また、その力加減がまた絶妙でシグネを最も感じさせる具合を熟知しているかのようだった。

 

(あぁ~~♡ あぁ~~♡ すごい、気持ちいい……でも、奥欲しい……射精して欲しい……あぁ~~♡♡゛)

 

 極上の餌を目前にして、舐めさせられるだけで食べさせてもらえない。焦れに焦れたシグネの中の大妖は、行儀の悪い犬のようになっていた。鎖に繋がれ、ギリギリ届かない場所に餌の皿を置かれた飢えた獣だ。

 

「二十年か、三十年か……いずれこういうことはシテやれなくなる。今のお前は好きだが……な」

 

 二十年、三十年後の自分の姿。一万年なんて途方もないものより身近なそれをシグネは想像し、いやいやと首を振った。

 人は老いる者だ。悪魔とは違う。

 今は美少女と言われるシグネもいずれは老いさらばえていく……おばさんになり、おばあさんになり……先生はもうこうして抱いてはくれなくなる。

 年老いてシワの増えた自分の横に立つ、若く美しいままの男の姿。

 どちらも人間で共に老いていくのならばいい。でも、自分だけが……。その想像の中の光景は、まだ若く美しい少女には耐えられないものだった。

 

「シグネ……人間を止めて、俺と生きろ。『悪魔の駒』、人を悪魔に転生させるそれは、そう数がない特別なものだ。俺は、お前にならそれを与えてもいい」

 

(とく、べ、つ……わたし、先生の特別……。ああ、もう……本当に、わたし……)

 

 それは、一人の少女が人間を終えることを決めた瞬間だった。

 そして、それは同時に『聖書の神』によって、所有者=少女の魂と深く結びつけられてしまった大妖が悪魔の下僕へと堕ちる瞬間でもあった。

 

「は……はい」

 

 ずっと味わい続けていたい。そう思って口の中でねぶり続けていた甘美な『駒』を喉へと運ぶ。

 狂ったように嬉しそうな表情を浮かべ、シグネはごくりと喉を鳴らした。

 人間を悪魔へと変えてしまう『悪魔の駒』。魔王がチェスの駒を模して造った邪な結晶が少女の体内へと呑み込まれ、乙女の身体を作り変える。

 穢れていく、染まっていく、悪に、魔に、何よりも──。

 

(わたし……ああっ♡♡ すごい、全部、わ(・)た(・)し(・)の(・)ぜ(・)ん(・)ぶ(・)が……先(・)生(・)の(・)も(・)の(・)になってるわ)

 

 少女の魂が喜悦の中で悪魔の下僕へと転じていく、それに引きずられて魂の奥底で彼女と融合している饕餮もまた悪魔の下僕へと生まれ変わっていく。

 

 ──堕ちた。

 

 紅髪紫眼の悪魔は、その様子に三日月のような邪悪な笑みを浮かべた。

 それを見つめ返すシグネの顔にも主によく似た笑みが浮かんでいる。

 

「可愛いな。お前は本当に可愛いなシグネ。俺の『戦車』!」

 

 女を抱きしめる腕に力が籠る。悦びのあまり抑えきれなくなった魔力が溢れ出してしまう。そうしなければ耐えられないほどに、抱き着いてくるシグネの腕力が強いということもある。

 怪力無双にして貪欲の化身とも呼ばれる大妖怪『饕餮』。その性は卑劣であると言う。強者に媚び諂い、弱者を虐げ毟り取り、喰らい尽くしてしまう悪逆の輩。

 そんな悪性の怪物が、今、人間の少女の欲望に呑み込まれた。

 ダークブロンドの髪と左右異色の瞳を持つ美少女の内に溶け込んだ妖魔は、もはや彼の虜であり言いなりの下僕『戦車』となったのだ。 

 

 ことの成就に肉棒がいきり勃つ。既にガチガチの発射寸前。我慢に我慢を重ねてきた男のモノが興奮でさらに膨張し硬度を増していく。

 

「せんせぇ……♡ せんせぇ……わたし先生のだから……♡ せんせぇのものになったから……♡♡」

 

 媚びと甘えに満ちた声で自分を呼ぶ可愛い眷属を、彼女が望んだとおりに犯し尽くしたくて仕方がなくなっていた。

 昨日まで処女だった女の……。まだ子供を産んだこともない女の挿れてはいけない場所にまでぶち込み刺し貫いて、真っ白になるまでぶちまけて、子種で埋め尽くす。

 

「ああ……いいぞ、どうして欲しい?」

 

 ぐいぐいと子宮の口に肉棒を押し込みながら、男は彼女に訊ねた。答えなんて分かり切っているが。

 

「欲しいの……。せんせいの、たくさん、私の中に、赤ちゃんの部屋に、いっぱい射精(だし)てぇ……♡」

 

 牝啼きの声とともに、肉の槍先を塞いでいたコリコリとしたドーナツ状の器官が緩む。なんでも食べてしまう性質故なのか、赤子が通るための穴がオス肉を咥え込みたがり子宮口が開きだしているのだ。

 

「ああ、お前の一番奥の奥にぶちまけてやる。そのまましがみついていろよ」

 

 言われるままにシグネが彼にしがみつくと、先生は翼をはためかせてぐっと身体を起こした。

 一瞬、二人の身体が宙に浮かぶ。少女の膣の一番奥、彼の肉棒はそれ以上はいけない場所にめり込んだまま。

 空中でシグネは彼の膝の上に乗る形になった。正常位から対面座位になり、そのままシーツの上に着地する。

 

(ああっ♡ くる♡ 来ちゃう♡♡)

 

 ぐっとシーツがたわみ、スプリングが跳ねた。シグネの体重が挿し込まれている肉槍にかかって……。

 

「あッ!! あっぁぁぁッ♡♡♡!!」

 

 次の瞬間には、ずぶりとお腹の一番奥の大事な部屋に彼を迎え入れていた。

 ここまでずっと外側から押されて来た場所の内側に、高い段差を持ったカリ首が引っ掛かっている。

 

「んぅぁぁぁ♡♡ すご、い……うン……っ♡ あはぁ……♡」

 

 シグネの背からバサリと音がした。悪魔に堕ちた証、黒く歪な翼が彼女の背中から生えている。

 少女は生やしたばかりの翼を、男の大きな翼に触れ合わせた。悪魔の証同士が、くねくねと纏わり付き合って睦会い始める。

 

「シグネ、お前を犯し尽くすぞ。俺のものになった記念に、お前の中を全部、ぐちゃぐちゃにしてやる!」

「あぁっ♡ あぁっ……ッ! うれ、っしい! して……せんせぇ、わたしを、シグネを先生の好きにしてぇ。ああっ……してぇ♡♡」

「これはもう邪魔だな」

 

 布が引き裂かれる音がした。シグネの身体に張り付いていた白いシャツが、ボロボロに千切られて投げ捨てられた。

 シグネと彼との結合部を覆い隠していたスカートが、ビリィと音を立てて剥ぎ取られ放り出される。

 

「ああっ♡ なかっ……なかからぁっ♡♡」

「分かるか、ここは、普通は、入らない、ところ、だ。俺も、これ、は……初めて、だ」

 

 本来、子宮口は狭い。センチもない。ミリ単位だ。それが太いペニスを通せるほどに広がっているのは異常なこと。

 赤子が生れ落ちるときにしか開かないはずの場所、本当なら挿入出来ないはずの角度の部屋。そこに自身の肉棒を埋め込んでいる。

 そのことに男の興奮は留まるところを知らない。何処までも昂っていく。

 男は裸に向いた少女の尻に両手を回し、柔らかですべすべとした尻肉をぐにいと鷲掴んだ。

 ベッドのスプリング。腰の動き。掴んだ牝尻を持ち上げては落とす。それらのタイミングを合わせて、ゆったりとした背徳の抽送が始まった。

 

「せんせ……、せんせぇのはじめて? あはっ♡ うれ、ひい♡」

 

 ぐにぐにと、入り口の外から押し上げられて気持ちよくなっていた場所の中を肉棒が上下する。

 その感覚にシグネは身体を震わせた。先生のしてくれる上下の動きに合わせて腰が前後左右にクネってしまう。

 ぶち込まれたモノに、赤ちゃんのための場所をぬるりぬるりとこすりつけるように。 

 

「はぁ……ああァ♡♡」

 

 狭いはずの道を押し広げながら、亀頭がずるりと奥へと潜っていく。内部にまで侵入した肉槍が、そこだけはキュッと締まったままの子宮内をぐりぐりと擦り上げた。

 ぞくぞくとした幸福感、官能が駆け抜け、シグネの胸の奥がきゅんと鳴る。頭の中が蕩けて、肉悦を貪ることしか考えられなくなり、喘ぎが止まることなく口から漏れ出てしまう。

 

「あっ、あンッ……♡♡ ひっかかって……ふぁぁっ♡♡」

 

 子宮内を堪能した肉棒が引き抜かれるときは、また別の快感がシグネを襲った。高い段差を作るカリ首が、子宮口を下へと引っ掛けていくのだ。内側から、そこをぐにりと捻じ曲げられるとなんとも言い難い快楽が湧き上がってくる。

 

「うあぁああん、あぅ♡ あぅ♡ あぅぅ♡ せん、せぇ♡♡ せんせぇ……♡♡」

「くっおッ……吸われるッ! すごいぞ、シグネ……」

「気持ちいい? せんせ、わたひの、ここ、気持ちいいでしゅか?」

「ああ! ああ! ああッ! いいぞ、シグネ……気持ちいい」

 

 喜んでもらえたことに、嬉しさがこみ上げてくる。

 気持ちよさそうにしている先生の顔を見ていると、もっと何かしてあげたくなってしまう。シグネはもっと、もっと、と双胸を男の胸板に押し付け、すり寄せ、腰をさらに悩まし気に振りたくり始めた。

 

「あぁうっ♡ はぁぁぁん♡♡ はぅ♡ あぅん♡」

 

 オスの抽送とメスの腰振りが徐々に激しくなっていくと、結合部からぐちぐちと音を立てて泡立ったような愛液が垂れ落ちる。

 二対の黒い悪魔の翼が捩じれるようにして絡まり合っていた。互いの口と口が言葉もなく重なり合って、舌が双方の口内を行ったり来たりし始めた。

 少女は縋り付くようにして先生の首に両手を絡ませた。

 淫楽の頂点に向かっている自覚がある。意識がどこかに飛んで行ってしまいそうだった。

 コリコリとしながらも柔くなった肉器官を押し分けて這入ってもらう。大事な部屋の中をかき回してもらう。蕩けた赤子の道を掻き出してもらう。その度ごとに瞼の裏でチカチカと光が瞬くようだった。

 少女の細い肢体が、細かく痙攣する。甘い痺れが身体中に広がって、抑えきれないほどに高まっていく。

 

「ふぁっ♡♡」

 

 どちらからというでもなく唇を離した。

 

「せんせぇ、わたし、もう、イっちゃうわ♡ おねがい、せんせぇ……射精(だし)てぇ……♡♡ いっしょ、一緒に……♡♡」

 

 絶頂が迫っている。今日一日で、何度も何度も体験させてもらった、あの感覚。次のそれは、これまでのどれをも超えてしまいそう。そんな予感する。

 

「ああ、もちろんだ。俺も、もう限界だ。ここに! この中に、ぶちまけるぞ!」

 

 男はねじ込んだ肉棒で部屋の中をかき回しながら、子宮内射精を宣言した。

 

「はぁうッ♡ ふあぁぁん♡♡ うん、あはっ♡ うれ、しい♡♡」

 

 悦びに声を上げるシグネの身体が大きく持ち上げられ、ズルズルと肉棒が引き抜かれていく。奥も奥、最深部だけで感じていたカリが膣道全体をこする官能が淫らな電流となってシグネの芯を貫いていく。

 ズンッと長いストロークが打ち込まれる。Gスポットから、子宮の中まで、一気に貫かれて、あまりの快感に上ずった喘ぎは悲鳴のようだった。

 持ち上げられて、シグネ自身の体重で一気にぶち抜かれる。その繰り返しに、少女はすっかり蕩けて柔らかくなった美乳をたふんたふんと揺らしながら背を弓のように反り返らせた。

 

「せんせぇ……。もう、もうダメぇ、イッちゃう、イッちゃうわぁ♡♡ なか、なかにぃ♡♡」

「ああ、受け取れ!」

 

 先生の肉棒の先から、溜まりに溜まった精液が濁流となって噴きあがり、シグネの赤ちゃんの部屋に叩きつけられた! 

 

「ひっぃあッ♡゛♡゛!! ひぁっああああああぁっ……♡゛♡゛♡゛♡!! あぁっ……♡゛♡!! ひっぅ……♡゛♡!!」

 

 今日一番のオルガスムスが押し寄せて来た。それも一度ではない、噴火は一度きりではなく、何度も繰り返され、どぴゅるる! と精液が部屋の壁を叩く度にシグネを高みへと押し上げていく。

 降りて来られない。目の前が明滅して気を失ってしまいそうなのに、次々と襲ってくる連続絶頂の強烈な刺激がそれすらも許してくれない。

 意識が飛びそうになっては、次の射精でたたき起こされる、そしてまた飛びそうになって……。

 

(ああっ、すご……すごいよぉ♡♡ こんあ、こんあの……ああっ、せんせぇの、美味しい、はぁっ♡ はぁっ♡)

 

 心も思考も魂も、シグネの何もかもが至福を感じていた。これ以上ない一番深いところで繋がっているという一体感。愛おしいヒトの精を受け止める幸福。飢えを満たす美味。

 混然一体となったそれらの要素が、シグネを快楽の絶頂と深淵の間で行き来させる。

 子宮が震えていた。ビクリビクリと痙攣を繰り返し、そこから生まれた熱が全身を駆け巡る。血管という血管、神経という神経、皮が肉が骨が、脳髄が、心と魂が理解させられる。

 もうこのヒトから離れられないと覚え込まされていく。

 

(あっ……これ、先生の精液が……♡ わたしの……あっん♡)

 

 シグネの胎内で、ナニカが形を成そうとしていた。 

 龍帝の体液に含まれるエネルギーを糧として、神器所有者の女の身から生じようとしている者。

 それは、独立具現型神器の本来の形。

 所有者の分身としての、神器に封じられし異形の似姿であった。

 

 

 

 





「ポォ」







七滝詩求子:『戦車』
『史上最強の饕餮使い』、身体能力は高め、着物の着付けが得意、大食いの家系(ここまで原作設定)
 独立具現型神器の力を引き出すには、神器の中の魔物と同調~~らしいので、原作で『史上最強の饕餮使い』と言われているのできっとシンクロ率的なものがすごく高いはず。
原作の描写的にこの時点でライザー兄貴を正面から倒せそう。あと街一つくらいは喰らい尽くせるとか……。
でも神器的には神滅具より格下なので、サイラオーグのレグルス(兵士×7)よりは低コスト



饕餮:
ここでは蚩尤の頭部の変化した妖怪って設定

蚩尤:
五兵(様々な武装)を考案・運用した兵主神とかどうとか。炎帝の子孫と伝わる。HDD原作には出ていない……はず。

炎帝:ポケモンのエンテイの由来

赤龍帝:ドライグの称号。名前の由来はポケモンのエンテイ



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