公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
朝のホームルーム前。シグネは教室の自分の席で本を読んでいた。
それは今までに読んだことのないジャンルの本で、先生から「夏休みの旅行用のテキストだ。予習と思って目を通しておいてくれ」と渡されたものだ。
「おはよ! 何? 朝から読書? うわ……難しそう……。シグネってそういうの読むタイプだったっけ?」
朝の挨拶もそこそこに、クラスメイトから珍しがられてしまう。それはそうだろう、転校して来てからこれまでのシグネとは大いにキャラが違う。
シグネが手にしている本のタイトルは『神曲』。14世紀にイタリアの詩人ダンテによって書かれ、その後の世界文学に大きな影響を与えた『聖書の神話』の叙事詩だ。
先生の言うところによると「聖書の神話に属する者がこれから受けた影響は相当なもの」らしい。冥界=地獄の最下層がコキュートスと呼ばれているのも、この本の影響ではないかと言っていた。
神や仏、悪魔に妖怪。超常にして異形の存在や、それらが暮らす異世界は儚い人の夢から創られる。だから、人間が夢や幻として思い描くものの影響を受けてしまう。それが、先生の考えだ。
「んー、なんか世界文学の最高峰って言われているらしいわ。難しいけど」
「ふーん……」
あの初めての夜が明けた後の日曜日は、朝から夕方までホテルで魔力の練習や、えっちなことをして過ごした。
そうして帰りに「読んでおけ」と本を渡されてから読み始めたシグネだが、まだ『地獄篇』『煉獄篇』『天国篇』の三部作の内、第一部の『地獄篇』の途中までしか読み進められていない。ちょうど、ダンテとウェルギリウスが巨人のアンタイオスと会話している辺りまで。
なかなか読み進められないのには理由がある、他のことが気になってしまってなかなか本に集中できないから。
(先生のせいで……私、えっちな子になっちゃったわ)
今日は夏休み目前の水曜日。日曜の夜も、月曜日も、昨日の火曜日も、シグネは先生に会えていない。冥界で用事があるらしく、この世にはいないから。
冥界にいる先生の姿を思い浮かべると、胸が切なくなり、心が寂しくなり、下腹部がじっとりと熱を孕んでしまう。数日前までは知らなかったことなのに、今では先生のいない生活なんて考えられなくなってしまった。一人でベッドに寝ていると、シグネは布団の中でもぞもぞとしてしまうのだ。
「はぁ~」
会いたい気持ちが湧き上がり、ため息がこぼれた。
それを耳ざとく聞き取ったクラスメイトは、ニヤニヤとした笑みをシグネへと向けてくる。
「あんたさ、男が出来たでしょ?」
「へっ!?」
先生とは秘密の関係だ。駒王学園高等部の女子生徒と理事長が男女の関係だなんて、知られてはならないことだ。
あたふたと手を動かして誤魔化そうとするシグネだったが、その紅潮した顔を隠せていない。
「あー、やっぱねー。なるほど、なるほど、そういうことか。それで急にそんな本を読みだしたと……男の影響か? ん~?」
「ちっ、ちがっ……」
違わない。先週までは興味の欠片もなかった本を読んでいるのは、先生に勧められたからだ。
「うわ、図星っぽいね、これは……で、どんなヒトなのさ?」
この頃になると、教室内に密かなざわめきが広がっていた。クラスのみんなは、シグネの恋バナに興味津々で聞き耳を立てている。女子生徒ばかりの教室ではあるが、いずれこの話は数少ない男子学生にまでも広まって、彼らに失意のため息を吐かせることだろう。
「ど、どんなってその……」
「この間まで理事長せんせー、理事長せんせーって言ってた七滝詩求子さんを射止めたのはどんな男なのか、気になるな~」
どんな男かと言えば、その理事長先生本人だ。シグネのハートを射止めたどころか、子宮に精液を射込んで、下僕にまでした悪魔である。
追及の手はしつこそうだが、本当のことは口に出来ない。どうしたものかとシグネは考えた。
「えっと、そう! 理事長先生と同じくらいカッコいいヒトだよ」
咄嗟に出てきた言葉だが、嘘は言っていない。
教室内のざわめきが大きくなった。駒王学園の理事長は途轍もない美形で、女子生徒の憧れの的なのだからこれは仕方がないことだ。
「はぁ!? 理事長クラスって……シグネはそんな男どこで掴まえたのよ。教えなさい」
「教えろって言われても……焼肉屋さん?」
「どこの!?」
シグネの口から出た店の名前は、クラスメイトたちの脳にはっきりと刻まれたのだった。
「あっ、来てる」
そんなことがあった朝も教師の登場でお開きとなり、午前中の授業を終えたシグネが情報端末を確認すると、先生からの連絡が届いていた。
「さーて、シグネ。朝の話を詳しくって……ああっ、逃げた!」
連絡の内容を素早く確認したシグネは、教室の扉を勢いよく開けると廊下を走り出す。
目指すは食堂ではなく、高等部校舎の屋上。そこで先生が待っているらしい。
神器から来る大妖怪饕餮のパワーと、内に宿した『戦車』の駒のパワー。二つのパワーが合わさったシグネの脚力は、現代戦車の正面装甲を軽くぶち抜くほど。その脚力を以て廊下を破壊しない程度に走れば、屋上なんてあっという間だ。追跡しようとしたクラスメイトが教室から出たときには、すでに廊下の端の階段を駆け上がっている。
「せんせッ!」
鍵のかかっていなかった屋上へと続く扉を勢いよく開いたシグネは、目にした紅髪の人影に勢いよく飛びつく。
「こら、力の加減をしろ」
ようやくこの声を聞けた。すぐ近くにある彼の口からこぼれる吐息を嗅いだだけで、シグネの心に湧き上がってくるものがある。
それは、日曜日に受けた授業の内容だ。魔力や悪魔の成り立ちについてではなく、いやらしい方の授業内容を思い出してしまう。
あのあと、シグネは先生にベッドに連れていかれ、秘所を貫かれたまま抜かずの三連射を受け止めた。その一回ごとに得も言われぬ境地に押し上げられ、魂の奥底から湧き上がってくる法悦に満たされ啼かされた。
その後はみっちりと口淫奉仕の授業。先生の両脚の間にしゃがみこんでひたすらフェラチオに専念し指導を受けた。長い時間をかけて舐めまわし、口中の粘膜を使って摩擦する。そうしたあとにザーメンを胃袋へと注ぎ込まれる悦びを教え込まれ、その味に酔った。
舌を先端に這わせて先走りの液を味わうだけで、頭がぼうっとなって下半身が熱を帯びる。先生に言われるがままに舌と口を動かし、上手くできたら頭を撫でて褒めてもらえるのが嬉しくて仕方がなかった。
どれぐらいの『時間』をそうして過ごしたのだろう、5回は精液を飲み下した覚えがある。
白濁としたものが顔にもついてしまったので、歯を磨いてもらった後にまた一緒にお風呂に入った。敏感な部分にシャワーを当てられながら、胸をもみほぐされ、お互いの全身を泡だらけにして洗い合う。シグネの身体のどこにも、先生に触れられていない場所などない。シグネも先生の身体に触れてまわり、胸や牝の割れ目など身体全体を使って男を洗う方法を覚えさせられた。
洗いっこが終わると、浴室の壁に手をつかされ、立ったまま後ろから挿入してもらった。前夜から従順に先生に従うようになっていたシグネの媚肉は、肉棒が中に入ってくるとすぐに歓迎し、吸い付くようにして奥へ奥へと誘っていく。一番奥の本当は入ってはいけない場所までペニスを導くと、下僕のシグネは自ら腰を振りたくる。
先生はそんなシグネを満足げに犯し尽くした。緩急を混ぜた突き込みは女を牝に変えるに十分なもので、シグネの膣内がどんどんと開発されていく。先生専用の牝穴になっていったのだ。
激しいピストンに牝啼きし、ゆったりとしたグラインドで蕩けさせられる。その悦楽はシグネが先生の女になったことを、一切後悔させないほどのものだった。
(はぁぁ♡ 悪魔になって、地獄に堕ちて良かったわ)
先生のためだったらなんだってできる。なんでもする。いいえ、してあげたい。『悪魔の駒』を飲み込む前に思ったことを、何度も何度も繰り返し再認識していく。
朝から始まったまぐわいは、おそろしく長く感じられた。夕方までが何日にも感じられたほどだ。途中に休憩と食事を挟みながら、体位を幾度も変えながらセックスし続けた。
先生は女を抱きかかえるのを好んだ。正面から向き合い、ついばむようなキスを繰り返し、深く舌を絡め合い唾液を啜り合いながら繋がり続ける。シグネはバックも嫌いではなかったが、やはり口を吸い合う形の交わりのもたらす悦楽は一段違うものがあった。上の口と下の口、双方が満たされると、魂が甘く溶けていってしまうような気がするのだ。
(帰りたくないよ。私も一緒に冥界に連れて行って欲しい。先生と離れたくないわ)
何度も何度も絶頂を極めた後の別れ際、夕暮れ時にはそう言って縋り付きたくなっていた。
でも、先生に迷惑をかけたくなくて、邪魔だと思われたくなくて、シグネは口を閉じて俯いてしまう。
そんなシグネのあごを持ち上げ、先生は「また連絡する」と言って優しいキスを落としてくれた。
それから二日、連絡はなかった。日曜日の夜はまだ良かった。長い長い行為の名残があったから。
でも、月曜日、火曜日と過ぎるごとに渇きと疼きが強まって、先生に抱いて欲しくて仕方がなくなってしまった。
「せんせ、せんせぇ♡」
そうして飢え切ったところでようやく会えたのだ。シグネが人目も気にせず抱き着いてしまうのも無理のないこと。
そんなシグネの状況を分かっていたのか、先生は密かに魔力を漲らせて少女の強力な抱き着きを受け止め抱き返す。
強く抱き合ったことで、シグネのおっぱいが先生の身体に押し付けられて、ぐにゅりとひしゃげる。
駒王学園の女子制服は、冬服も夏服も胸を強調するようなデザインをしている。首回りは黒いリボンタイでしっかりと締めるし、肩から二の腕までの半袖は可愛らしく膨らんでいるけれど、胸サイズに合わせアンダーバストと腰をきっちりと締めるデザインが、女子生徒のスタイルを露骨に浮き上がらせてしまう。
このデザインは、先生の兄である魔王サーゼクス・ルシファーさまが考案したものらしい。やっぱり、先生のお兄さんだけあってエッチなヒトなんだ、とそのことを聞いたシグネはすぐに納得したものだった。
「まずは食事からだぞ。午後も授業はあるんだからな」
先生の用意してくれていた昼食を一緒に食べる。このときのシグネの動きは神速だった。昼休みは短く、先生の隣に座って口を動かすシグネは、彼の手のせいで発情してしまっていたから。
バストを強調する制服の上から、男の指がシグネの綺麗な形の胸に食い込み形を変えていく。ぐにりぐにりと乳房を下から持ち上げるようにされたかと思えば、今度は付け根から絞るようにされる。制服とブラ越しに尖った先を爪で弾かれると、もうたまらない。
「あぅぅん♡ せんせい、そんあのされたら……食べられないよ」
季節は夏。天気は雲一つない晴れ。校舎の屋上はうだるような暑さになっているはずだが、周囲の空気は涼しかった。魔力によって温度を操作されているのだ。
そうだというのに、シグネの身体にはじっとりと汗が浮かび始めていた。その原因は、これからのことに期待した肢体が、内側からの情欲の火に焙られてるからに他ならない。
それを煽るように、先生の指はシグネの胸を責め続ける。そうされると、すぐに挿れて欲しくなってしまう。
でも、出された食事は食べきらないといけない。先生が用意してくれたものだから。そのせいで、シグネの昼食はおそろしい早食いになっていた。
「立ってそこの壁に手を付け」
シグネが食べ終わるのを待って、先生はいきり勃った股間のモノを露わにする。
言われたとおりにシグネがすると、駒王学園女子制服の短いスカートが捲られ、情交への期待で濡れた下着が男の眼前にさらされた。
「ほら、欲しいんだろう?」
下着越しに肉棒を割れ目に擦りつけられる。そうすると、日曜日に何日分もの調教を受けたシグネは尻を揺すってねだるしかなくなってしまう。
「あぁ、先生、せんせぇ♡ せんせいのオチンチン、挿れて欲しいわ」
いやらしく見えるように、先生がその気になってくれるように、シグネは淫らに尻を揺らし、濡れたパンツを肉棒に擦りつける。
ずぶり、と股布をズラして肉棒が膣内に入り込んできた。硬く太く逞しいものが、シグネの中を押し広げ征服していく。広がった肉傘がくちゅりくちゅりと牝襞を掻き分け奥へと沈んでいく。
(あれ? 何か違うような……あ、いっん♡)
挿入されていく肉棒にシグネは違和感を覚えたが、それはすぐに訪れた衝撃にかき消されてしまう。
子宮の入口に到達した肉の杭の先が、背徳の扉をドスリとこじ開けたのだ。
「ああッ、ハァァッん♡♡」
その衝撃でシグネは軽くイッてしまった。快感のるつぼに一気に押し上げられ、背が反り返る。足ががくがくと震えて崩れ落ちてしまいそう。
「声を抑えろ。ここは学校の屋上だぞ」
官能に溶け落ちそうな足腰を必死に踏ん張らせながら、シグネは片手を口に当てた。
「ふぅーん♡ ふっー♡ ひぅ~~ん♡゛」
学校で、声を聞かれてしまいそうな場所で、それを必死に抑えながらのセックス。その興奮にホテルのときとは違ったものを覚えながらも、シグネの心には違和感が広がっていく。
腰から広がる快美感が弱い。どこか遠い。
「せんせ、あ、んっ♡ なに? これ、ヘンだよぉ……♡」
ぐちゅりぐちゅりと突き込まれるたびに快感の波が押し寄せてくるが、それがどこかおかしい。
「気付いたか」
先生は一旦腰を引き、シグネの眼に己の肉棒を見せつける。
「あ、ゴム……」
そのペニスにはコンドームが装着されていた。違和感の正体はこれだったのだ。ほんのわずかな薄皮一枚。それが官能の濃度を著しく低下させていた。
最初の時から生だけを味わって来たシグネには、ゴム付きの肉棒から得られる快楽の味わいはどこか素っ気なく思えてしまう。
もっとくっつきたいのだ、シグネの膣肉は。白い精液を、どっぷりと子宮に撃ち込んで欲しいのだ。子宮内射精の悦楽だけを徹底的に教え込まれた牝にとって、それを邪魔する薄いゴムの存在はひどく辛い。
「生の方が良かったか?」
「あっ、うん♡ とって、それとって、せんせぇ、おねがい、生でしてぇ♡」
シグネの哀願に気を良くしながらも、先生はゴムを付けたまま再び彼女の中へと肉棒を沈めていった。
「はぁん、なんでぇ……♡」
ずっちゅっ、ずっちゅっと注送を繰り返しながら、先生はシグネの耳に唇を寄せた。耳たぶを何度か甘噛みしてから、男はさも気遣っているかのような声音で囁く。
「午後の授業中どうするつもりだ。垂らしてしまったら大変だろう?」
シグネは生中出しを受けた後の授業風景を想像し、ぶるりと震えた。先生の精液は多い。他の男を知らないシグネだが、何度も大量のザーメンを注ぎ込まれたのだ。なんとなくは分かる。
普通の女の子なら、午後の間ずっと割れ目から垂らしてしまうことを気にしながら過ごすのは厳しそうだ。
でも……シグネは『饕餮』だ。
「だ、だいじょうぶだから……中にだしてぇ♡」
「大丈夫じゃないだろう。だから、ねだってもダメだ。放課後まで待っていろ」
「そんあ、あぁぁん♡」
先生は中出しをおねだりするシグネに応えず、ただただ貫き続ける。
「俺の臭いをプンプンと漂わせるシグネというのも魅力的だが、そんな姿を他の男に見せてやることはない。お前は俺だけの女なのだから」
「はぁ、ああっ♡ せんせ、せんせぇ♡ ゴムやだよぉ……♡」
「それに、こういったゆるりとしたセックスもいいものだ」
壁に片手をつき、大声を上げないように口を抑えながら、シグネは顔だけを後ろに向けて先生の顔を見ていた。
「んぅぅん……♡ いじわる♡」
「ふふっ、放課後までお預けだ」
意地の悪そうな笑みを浮かべた先生に、シグネは昼休みいっぱい焦らされ続けてしまうのだった。
―○●○―
そして、学舎の屋上で盛り合う二人の姿を、遥か天空の彼方から見下ろす『眼』があった……。そのことに二人は気付いていない。
『赤龍帝の籠手』に宿る天龍でさえも、さすがに宇宙に浮かぶ堕天使製人工衛星には気付くことが出来なかったのだ。
「あー、くっそ羨ましいなぁオイ。昼休みに学校の屋上で制服女子高生とパコパコたぁ、良いご身分だぜ『
堕天使総督ピーピング・アザゼルは、こうして四凶最強『饕餮』の所有者と目されていた七滝詩求子が悪魔側に堕ちたことを確認した。
―○●○―
「うう……」
放課後、クラスメイトの追求をなんとか躱したシグネは、旧校舎へと歩いていた。
午後の授業中はとても辛いものだった。精液を欲しがる身体にされてしまったというのに、昼休みの間は先生がイってもゴムを取り換えるだけ。
シグネも何度かイってしまったけれど、射精を受け止めない絶頂では何度も味わったあの恍惚にはどうしても届いてくれない。
下腹部からジワジワとこみ上げてくる欲求をこらえながらの数時間は、自分がどれだけ先生のものになっているのかを思い知らされた時間でもあった。
もう、先生に
「こんにちはー……」
旧校舎の扉は軋みを上げることなく開いた。廊下にも埃はなく、定期的に清掃はされているようだ。
人気のない校舎の中は、夏ということもあってまだ明るい。これが夜中だったらオバケが出そうな感じに……とそこまで考えてシグネは首を振った。
今やシグネ自身がオバケの仲間だ。むしろ大妖怪『饕餮』で悪魔なのだから、オバケの中でも相当強い方だろう。
「えっと、基本の造りは今の校舎と同じなのよね」
先生から放課後に来るよう言われた部屋は、新校舎でのシグネのクラスと同じ2年生の教室だ。
その教室の前まで来ると室内からくぐもった声と粘性の水音のようなものが聞こえてくる。
「先生……?」
なんだろうと思いながらシグネは扉を開けた。するとそこには生徒用の椅子に座る先生とその前に跪き、彼の股間に頭を埋める女子生徒の姿があった。
その女子生徒服装は高等部のものではない。長い黒髪の後ろ姿にはどこか覚えがある。
扉の開く音とシグネの声にビクリと肩を震わせて振り向いた女子生徒は、シグネと同じ寮に住む後輩の真羅椿姫だった。
「あ、七滝先輩……」
振り向いた椿姫の口周りは、彼女自身の唾液とカウパー液でぬらぬらとぬめり光っていた。
シグネの登場に驚きつつも、首筋を紅く火照らせ陶然とした表情を見せる椿姫には年下とは思えない艶がある。それは女の、牝の顔だ。
「シグネも来たか。椿姫が待ちきれないようだったから先に始めていたぞ」
「椿姫ちゃんまで……どうして」
まさか三つ年下の椿姫まで先生の『
戸惑うシグネの前で先生は椿姫の頭を撫でると、彼女に立つように促した。
「椿姫も悪魔だ。同じ学園の同じ寮に住む悪魔同士、紹介しておいた方がいいと思ってな」
先生に撫でられとろんとした顔を見せた椿姫は立ち上がると、淫らな雫を太腿に伝わらせながら状況に似合わない丁寧なお辞儀をして見せる。
「ソーナ・シトリーさまの『女王』真羅椿姫です。七滝先輩、悪魔としてもよろしくお願いします」
椿姫の背に、バサリと悪魔の翼が広がる。
「あっ、えっと……リヴラクス・グレモリーさまの『戦車』七滝詩求子です。こちらこそよろしくお願いします」
つられて翼を広げつつ頭を下げたシグネは、いやらしい笑みを浮かべている先生に眼を向けた。
「なんだ、シグネ。怒っているのか?」
「それは、その……だって、椿姫ちゃんはまだ……その、悪魔だけど」
まだ高等部でもない子に、と思ったけれど椿姫は悪魔だ。だったら、人間の価値観で考える方がおかしいのかもしれない。
シグネの頭にはそんな考えも浮かび上がってくる。それに、真羅椿姫はもう十分にいやらしい身体つきをしていた。
艶やかな長い黒髪で、背丈もあって、男のヒトの好きそうなすごく大きな胸をしている。普段寮で見かけるときは、眼鏡の奥でキリッとしている瞳にはさっきまで先生のモノを口にしていたせいなのか、どろりとした淫欲の光が宿っていて、とても色っぽい。
「それは困ったな。俺の大事な『戦車』が椿姫とはスルなと言っているようだが……俺としてはシグネの意見を優先しないといけないのかな?」
「あ、あ……そん、な……」
先生の言葉一つで、椿姫の表情がぐしゃりと歪んだ。
切羽詰まった様子で、椿姫はシグネの方へと迫ってくる。
「お願い、お願いします先輩。私も理事長のお傍に居させてください」
縋り付かれたシグネは、困った顔を先生へと向けた。
「先生……」
「ふふふ。シグネの思った通りに言ってやればいい。椿姫の話を聞いてからな」
神器のせいで、小さい頃から親戚一同に蔑まれ、隔離され、悪魔に頼って転生し、そうして初めて出会った父親以外の親しい男性が椿姫にとっての先生だった。
そうして抱かれてしまえば、離れられなくなる。それはシグネにもよく分かることだった。
この後輩に向かって、もう先生とこういうことをしない方が良いだなんて、とても言えやしない。
「そんなの……ダメって言えないよ」
これは男にとってシグネの中にある倫理観を崩していくための行いだった。日本で人間として育った以上、どうしても受けてしまっている『聖書の神話』の影響。それを突き崩していくための一歩である。
わざわざこんなことをせずとも良さそうだとは考えていたが、やれることはやっておこうという腹積もりだ。
「話はまとまったようだな。なら、そろそろコイツを頼めるか?」
先生はそう言って、ズボンと下着をおろして股間を剥き出し揺すって見せた。
昼休みと違って、太く硬く精力を漲らせて上向く一物にはあの邪魔なゴムがない。
シグネの喉がゴクリとなった。椿姫はと見れば、彼女もまた居ても立ってもいられないといった様子だ。
二人の女子生徒の視線が交錯する。
「せ、先輩からどうぞ……」
譲られたシグネは遠慮しなかった。首元のリボンタイとしゅるりと外し、ブラウスのボタンを外していく。
はだけられた制服から転げ出た美乳は、清楚な下着に包まれていても男の欲棒を滾らせるに十分だ。
そうしてから、シグネは先生の前に足をひろげてしゃがみこむ。胸の谷間に見下ろす先生の視線を感じたシグネは、頬が火照ってくるの止められない。
両足を大きく広げたことで、短いスカートからのぞく白い太ももの露出も大きくなり、湿って股布の色が変わってしまったパンツが露わになった。
「椿姫もこっちへ来い」
呼ばれた椿姫はいそいそと先生とシグネの横に立った。
(ああ……椿姫ちゃんに見られちゃってるわ)
胸の谷間にじわりと汗が浮かんでくる。自分でも発情しているのがはっきりと分かる。
股間が淫らに疼く。先生のものを埋め込んで欲しいと蠢き始めている。
(私、見られて興奮しちゃってる)
シグネは両手を先生の股間に伸ばし、肉棒の幹を握り、そっと上下にしごき始めた。この太さ、この硬さ、それからこのグッと広がったエラの部分がシグネを気持ちよくしてくれるのだ。
左右の手で肉棒を優しく撫でさすり、ときおり陰嚢へも愛撫を繰り出す。
「ああっ、はぁぁっ……」
シグネが肉棒の先に口を付けると、椿姫が呻いた。横目で後輩の様子をうかがうと、もう我慢できないといった様子で両脚をすり合わせている。
「んっちゅ……先生、椿姫ちゃんにも……」
「お前が良ければ構わないぞ」
全部言わなくても先生には伝わったようだ。
シグネは自分の位置を横にズラすと、椿姫に声をかけた。
「椿姫ちゃんも、ここに」
「ああ、先輩」
椿姫もまたシグネと同じようにして、ブラに包まれた谷間とパンツを見せる形で先生の前に傅いた。
彼女の秘部もまた、じっとりと濡れそぼっている。シグネが来るまでの間、しゃぶっていたのだから当然だろう。この男根には、女をそうさせる魔力がある。
「んちゅっ、ちゅぅ……せんせぇ♥」
「理事長……んぅっ、れろぉ♡」
二人の女子生徒による手淫・口淫。唾液と先走りに濡れた肉槍を、少女たちの柔らかな手が這いまわってくすぐり、玉袋を優しく撫で擦る。
熱い肉棒のカリ首を、二枚の舌が競い合うように甞めまわしていく。
「ああ、いいぞ二人とも」
うっとりとした顔で己のペニスに奉仕する二人の美少女転生悪魔。その様子を男は愉悦の紫瞳で見下ろす。
椿姫の方が仕込まれた期間が長い分上手いのだが、まだどこか拙さの残るシグネの舌遣いもまた男を悦ばせる。
ピチャピチャと淫らな水音を二重奏で響かせながら、互いのいやらしいを有様を見せ合う少女たちは、そのことでより一層の興奮を覚えているようだ。
「せんぱい」
「つばきちゃ」
二人の美少女の舌は肉棒を這いまわる内に触れ合い、唇が重なる瞬間もあった。
そんな二人の間にある肉棒の先端、尿道口からプクリと丸い水玉が湧き出てくる。四つの瞳が交錯した。二人は暗黙の了解で、カウパー液の雫を交互に舐めとっていく。
最初は遠慮し合っているところもあった二人だが、少しずつその動きは大胆なものになっていった。
先生の悦ぶ声が聞こえると、嬉しくなってしまってそれはどんどんと加速していってしまう。
駒王学園の先輩と後輩が、奪い合うように男根への奉仕を過熱させていく。
(あんぅ……♥ 熱いよぉ♥)
舌で感じる先生の肉棒の熱さ、この状況と、鳴りやまない淫らな水音がシグネの肢体を昂らせ熱くする。
「んうぅ、ふぅ……♥」
「くっちゅ、んれろぉ♡」
椿姫の艶っぽい鼻息が、シグネの顔にかかる。シグネの息も彼女に嗅がれてしまっているだろう。
夢中になって奉仕し続けていると、肉棒がググっと膨らみ始めた。
(ああっ、来るわ♥)
射精の前兆に心を焦がして、シグネの舌遣いは一層激しくなった。椿姫も同じなのだろう。
陰嚢をもみほぐす指に、幹を擦る手に、ザーメンの駆け上がる振動が伝わる。
「おおッ、出すぞ!」
勢いよく噴きあがった白濁が降り注ぎ、シグネと椿姫の顔を髪を、制服を白濁で染め上げていく。
「んあぁぁ♥ すごいわ」
「はぁぁ、りじちょ……んんっぅ♡♡」
濃厚なオスの匂いが、シグネの頭を沸騰させた。
眼鏡の前が見えなくなるほどにぶっかけられた椿姫は、それだけで軽い絶頂を覚えてしまったようだ。
恍惚の表情で見上げる二人を、先生は満足そうに見下ろすと亜空間から黒い布を取り出した。
「さて、これをつけて犯してやろう」
布は目隠しだった。シグネと椿姫は黒い布で目を覆われ、四つん這い姿勢を取らされた。
濡れそぼったパンツはどちらも膝まで下げられ、露わになったメスの割れ目の媚肉を先生の指が弄り回す。
「いいっ、んっ♥ せん、せ、あっう♥」
「はぁん、そこ、ばっかりぃ♡ んっぅ、ダメぇ♡」
男の手が美少女たちの秘裂をほじくり返す。
「ふたりともトロトロになっているな。もうすっかり欲しくなっているようだ。さて、どちらから挿れてやろう」
先生は意地の悪いことを言いながら、シグネと椿姫をたまらなくさせていく。もう、欲しくて欲しくて仕方がない。
「せんせぇ♥ いれてぇ♥」
「ああっ、ダメです。私に、私にください」
おしゃぶりは先輩に譲ろうとした椿姫だが、こちらはそうするつもりは無いようだった。いや、そうするだけの余裕がない。
挿入されたくて、されたくて、たまらなくなってしまっているのだ。
「命令だ。これから何があっても、歯を立てたり暴れたりするなよ」
先生はそう言うと、シグネの尻肉をぐっと掴んだ。
(あんっ♥ いれてもらえるわ♥)
悦ぶシグネの想いに反して、先生の肉棒は椿姫の膣内へと埋め込まれた。
「んっああぁっ……りじちょ、ああっ、ひぃん♡♡ ああっ、オマンコ、オマンコいいですっ♡ おちんちん気持ちいいのぉ♡」
ずっちゅずっちゅと隣から聞こえてくる音に、シグネは切なくなって腰を揺すって先生にアピールする。
「せんせ、私も、私にもぉ♥ ……あっ♥」
すると、シグネの腰を両側から掴む手があった。ずっしりと硬い肉棒の感触が尻の割れ目の上に置かれる。
「いいっ……ん♡ すごい、ああっ、りじちょ……はぁぁイイのぉ♡」
先生の肉棒はシグネの尻の上に置かれているはずなのに、何故か椿姫の口からはセックスに蕩けた女の啼き声が聞こえてくるままだ。
(さっきの命令……ウソ、やだ)
椿姫と繋がっているのが先生なら、今、シグネの後ろにいるのは誰なのだ。
おそろしい想像にシグネはいやいやと首を振った。
「やだ、やだよ先生。わた、わたし、先生の、先生だけのものなのに、先生しかやだぁ!!」
「命令だ。抵抗するな」
シグネの抗議に冷たい返事が戻って来た。そして──ズブリと牝の割れ目が肉の槍に貫かれていく。
「あああっ、やだぁぁぁ! うあぁぁぁん、やだぁぁぁ! ああっ……いうっ……!」
シグネの膣内に入り込んできた侵略者は、先生のものと遜色ない硬さ太さ長さでもって膣内を蹂躙していった。
首を振り回し、髪を振り乱すシグネの悲鳴を意に介さず、男のモノが子宮の入口に打ち付けられる。
「イッう……んっ♥ やだ、なんで、私、嫌なのに……」
それだけで軽くイってしまった。先生にされたときと同じだ。それから、覚え込まされたようにノックを繰り返されると入口が開いて行ってしまう。
(なんで、私、わた、し、なんで感じちゃってるの……)
シグネの中に埋め込まれた男根には、オーラがあった。先生のそれと寸分たがわぬ魔力の味わい。
「あっ、先生? せんせぇ♥」
それでシグネは思った、椿姫が違う男で、自分の中にいるのは先生なのだと。
返事の無いままピストン運動が開始された。ぐちゅりぐちゅりとシグネの中を抉り穿つ巧みな腰運びは、先生のものだった。
「はぁん、イイ。気持ちいい♥ せんせっ、せんせ、ああっ♥」
目隠しの内側を滲ませていたシグネの涙が、嬉し涙に変わる。
少女の表情が蕩け、口がだらしなく開いて舌がのび、涎が口の端から床へと垂れていく。昼休みにお預けされた、生挿入なのだ。
その気持ち良さにシグネの頭はどろりと蕩けて行った。
「ふふ、シグネ。そのだらしない口も使うんだ。噛むなよ」
「えっ!? うぐぅッ……んんんぅー!!」
先生の肉棒は膣内に入れられているのに、別の肉棒に口を犯されている。
シグネは噛み千切ってやろうとしたが、命令を思い出してそれを止まった。
(先生、なんで……私、先生だけの女じゃなかったの? やだよ、こんなの)
前から口を犯される。後ろから膣を擦り上げられ、子宮の中を按摩される。
腰から広がる官能が、口に含んだものへの嫌悪感を薄れさせ、いつのまにか舌が踊り始めていた。その味わいも、オーラも……。
(あれ? これ、先生の味……なんで?)
口が、胃が、このペニスは先生のものだと認識している。
「歯が食い込んできたときはひやひやしたぞ。あまり悪戯をするものではないな」
先生の声がして、目隠しが取り去られた。
口に入れられたまま上目遣いで見上げると、目の前に居たのは先生だった。
じゃあ後ろは、と振り返ろうとすると後ろからも先生の顔が覗き込んできた。
椿姫もまた、前と後ろから犯されていた。そのどちらも先生と同じ姿で、同じオーラを感じる。
「体位を変えるぞ。よっと」
口の中からペニスが抜かれ、繋がっている先生がシグネの腰を抱えて持ち上げ、背面坐位の姿勢にされる。
「あっ、はっぁぁん♥♥」
自分の体重で刺し貫かれ、シグネの口から甘い鳴き声が漏れた。先生が腰を揺すって子宮内をゴリゴリと削ってくると、シグネはたまらず喘ぎながらそれに応えてしまう。
ブラを取り去られ、生乳を揉みしだかれる。
「はぁ、ああっ♥ せんせ、なに、どうなって。ふぅぅん♥♥」
喘ぎの止まらぬ唇に、もう一人の先生が肉棒を押し付けてくる。シグネは迷うことなく舌を伸ばしてそれを舐めた。
「お前の神器の分身を見て、『饕餮』が増えるのならば俺も出来るんじゃないかと考えて、二日ばかりラティアのところで修行をしてきた」
ラティアというのは、先生の『騎士』の名前だと聞いている。それが今どんな関係があるのか分からないけれど。
「それで、俺自身の数を『倍加』出来るようにしてきたわけだ。お前は下の口を攻められているとき、上が寂しそうだったからな。これで一度にどちらにもぶち込んでやれるってものだ」
先生の肉棒がグイグイとシグネの唇を割り開く。
「ひどい、よ、せんせぇ♥ いじわる♥」
「俺は好きな子にはいじわるなんだ、よ」
口内を埋め尽くした肉棒の味に、シグネはうっとりと瞳を蕩けさせた。下から突き上げられて子宮で感じ、口の中も先生の味でいっぱい。
幸せ過ぎて、多幸感でおかしくなってしまいそうだった。
「はっふー♥ ふぅー♥ んっふー♥ ふぅうっーんんっ♥♥゛」
見れば椿姫も同じ状況のようだった。
「ふぅ♡♡ んぅふ♡♡ ふぅ♡♡ ふぅぅぅん♡♡」
シグネと椿姫を四人に増えた先生が取り囲み、前から後ろから、マンコと口を好き放題にしている。
「イキそうだな椿姫。シグネもイカせてやる。上にも下にもたっぷりとくれてやるから飲み干せよ!」
先生たちの動きが早くなっていく、ピストンが加速し、ばちゅばちゅと淫らな水音が旧校舎に流れていく、肉と肉が打ち付け合う卑猥な音もバチンバチンと鳴り響く。
少女たちはそれに応えていやらしく腰を使い、舌と唇、口と膣の粘膜で男のモノを悦ばせようとする。
「いくぞ!」
先生の腰がグイグイと前に出て、肉棒がこれでもかと最奥に押し付けられる。吐き出された精液が子宮と口の中で暴れまわり、美少女たちのビクビクと身体を痙攣させながら弓なりに背を反らした。
「いうぅ、んぃっぅううう、いうぅぅ♥゛♥゛♥゛!!」
「ふぅぅッ、ひぃぅっぅぐぅん♡゛♡゛♡゛!!」
『赤龍帝の籠手』:一人で複数穴同時制覇も可能にするすごい神器。
思うところあって非公開設定にしてみたところ、思いのほか執筆がはかどることに気が付きました。
なので、今後非公開になっていたら只今執筆中ということでご了解ください。