公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
貴族の住まう屋敷としてはみすぼらしく、平民ならば御屋敷と呼称してもおかしくない。そんな建物の奥まった一室に、肉と肉がぶつかる音と、淫らな水音、そしてその屋敷の女主人の嬌声が響いている。
「は、はうぅぅ、はっぁ、だめぇぇ♡ いやぁ、もう、もう、あぁぁん♡」
「なにが、ダメなんですか、こんなに咥え込んで離さないくせに」
彼の怒張に犯され抉られ、襞をめくられ、奥を突きこまれ、ミスラはあられもない声を抑えることが出来なくなっていた。
油を塗りたくられ、淫靡に照り光る胸の二つの肉塊が、彼の腰の振りに少し遅れて揺れる。
「あっぁう♡ イイっ、イイっ、あああっ♡」
ベッドの上、交尾をねだる猫のようなポーズで後ろから突かれる。
膝上に乗せられ、両脚を大きく開かされて、突き上げられる。
組み伏せられ、Мの字に開いた両脚の間に入り込んだ彼のモノで、じりじりと削り取る様にされながら、開発されてしまった胸を攻められる。
そのたびに、ミスラは快楽に喘ぎを抑えきれず、よがり狂わされ、許しを請うて涙を流し、それを啜られた。
時計の針は、ミスラがこの部屋に運び込まれてから数時間の経過を示していた。
「次は、こうしましょうか」
柔らかくなった子宮の口を緩々とほぐされながら、胸をこねくられて達した。その直後、彼はミスラの片足を持ち上げ自身の肩の上に乗せてしまう。
そうして、横向きにされたミスラのシーツの上に残された足を跨ぐようにして、ずいと腰を進めてきた。
「ああっ♡ んんっ、んあぁっ♡ ねっ、もう、もうっっ、むっり゛♡」
シーツを握りしめ、上気しきった身体をよじらせ、ミスラはそのひと突きで軽く達してしまう。快感の渦に飲み込まれ、今の自分が達しているのか、そうでないのかの区別すら既に曖昧になってきていた。
もしかしてら、常にイキ続けているのかもしれないとさえ思ってしまう。
「ほら、これ飲んでください」
これだけのことをして責め立てておきながら、意外に優しい声音で水を差しだされる。人間たちがよく使うというペットボトルに入れられたそれを、ミスラは貪るように飲み干した。
「あれだけ吹いたんですから、のど渇きますよね」
「いやぁぁ、言わないで、言わないでぇ」
ベッドの上も、彼の身体も、快感のあまりにミスラが吹いた潮でビショビショになってしまっている。
「それで、どうです。叔父上と俺とどっちがイイですか?」
「そん、な。そんなこと……また言わせるの」
途中、何度か言わされたやり取りだ。そんなもの、答えは決まっている。
突き込まれた先端で、奥をこすり上げられると、そこから伝わってくる痺れに飲み込まれて何も考えられなくなってしまう。
「イイッ、イイの……貴方の方が、イイッ! あんな男と……なんて」
彼との行為を体験してしまうと、夫との情交がなんと義務的なものだったのだろうかと思わされてしまう。夫は手早く射精し子供を作ろうとしていただけ、そんな気になってくる。
いや、実際そうだったのだろう。もしも、そこになんらかの情があったのならば、今のミスラはこんな場所で、こんなことをしてはいないはずだ。
「はは、それじゃあ、俺のものになってくれますよね?」
嬉しそうな声音で、同じことを聞かれる。ミスラはそれに、いやいやと首を横に振って拒否をしめした。
「いや、いやっ、……ああっ、あああああっ、はぁっん゛♡」
一時止んでいたピストンが再開され、ミスラは口を大きく開け、踊る舌と白い歯を見せて甘い声を上げさせられる。それは悦楽の叫びであり、抵抗の意志の表明でもあったが──
「もう、分かってますよね? 戻れないって」
「あっ、んぅっ、いやぁ♡ だめ、だめぇっ、あああっ、んぅううう♡」
自ら挿入をねだってしまった、あの時が分岐点だったのだ。そう、もう時間の問題なのだろう。
彼の余裕の表情と、自らの止められない痴態が、ミスラにそれを確信させてしまう。
もう、逆らえなくされてる。
命じられると悦んでしまう身体が恨めしい。体位を変えると言われ、様々な格好を要求されても、それに嬉々として従ってしまうのだ。
「もう一度イキましょうか。ああ、それとも、もうずっとイッってるんですかね? この感じは」
「あぁぁ、あっ、また、そこぉ、いやぁ、そこダメなの、んぁあ♡ ああっ、ああんあ゛♡」
艶めいた声を止められない。身体が彼の逸物の虜にされてしまっている。ガンガンと突き立てられるたびに、刺すような快感が脳天まで奔り、ビクビクと背骨から首を引きつらせる。
横寝の姿勢を激しくくねらせて、ミスラはいずれ来てしまう、屈服の時を少しでも伸ばそうと必死にシーツを握りしめていた。
ああ、ダメに、ダメになる。いや、なのに、いやなはずなのに……ダメにされてしまう。それが、心地よくなってきている。
「ああっ、私、わたし、もうっ、ああっ♡ だめぇ♡ だめにぃ!!!!」
淫らな叫びが木霊す。屋敷中に響き渡るかと思うほどの声を上げてしまう。
「ミスラさん、そんなに声上げたら使用人に聞こえてしまいますよ」
「はっ、はっ、はっ、あっっ、あっ、ああ、けっか、けっかいを……」
「ああ、あれでしたら、随分前に時間切れで効果がなくなってますけど」
「いやあああぁぁ! そん、な、ああ、いやぁぁ!」
全部聞かれていた? 今の声も? あんなに甘ったるく媚びるような声音を、屋敷の者たちに、全部?
「すいません。つい夢中で張り忘れていました」
「な、なにを……。あっ、さ、サイラオーグに、は……」
「たぶん、まだ帰って来ていないと思いますけど……ああ、もうすぐ着くのかな?」
庭先に使い魔を置いているのでと説明され、ミスラは慌てて脱ぎ捨てた服を着ようとするが、
「ダメですよ。俺がまだ満足していませんから」
押さえつけられて、中に入ったままの肉棒を動かされてしまう。
「んっ……んんっ~~~~~~゛♡」
必死で声を抑える。両手を口に押し付けて、どうしても止められない嬌声を押し込めようとする。
「んんっんっ、んん~~~゛♡」
ミスラのそんな仕草に興奮したのか、彼の動きはより激しくバチュンバチュンと腰を打ち付けてくる。
「ああ、ここに来ますね。出迎えてあげましょうか」
「あっ、いっ、なに、え、やめ、て」
貫かれたまま持ち上げられ、ベッドの上から床へとそっと降ろされた。
四つん這いの姿勢を取らされたミスラは、そのまま後ろから怒張に押し込まれて、扉へと向かって四つ足で歩かされる。
「ねぇ……、ねぇ……、やめて……ウソでしょ? こん、な」
まさか息子にこんな姿を見せつける気なのか? ミスラの中が不安でいっぱいになる。
ドアに押し付けられて、ミスラはノブを掴んで立ち上がることを強要された。
「ふぅ~~~~゛♡ ふっ、ん~~~~~゛♡」
片手でドアノブを掴んで、砕けた腰を支え、もう一方の腕を噛んで喘ぎ声を押し殺す。
首を左右に振りたくって、やめてくれと願っても、彼は腰を打ち付けることをやめてくれない。とうの昔に出来上がってしまっているミスラの身体は、危機が迫っているにも関わらず、彼のくい打ちに反応して官能の津波を繰り返し発生させてしまう。
やめ、やめてぇ。息子が、サイラオーグが……!
コン、とノックの最初の音に、ミスラはビクリと背をそらして反応した。続けて音がもう一度鳴り、それに合わせて彼の腰が止まった。ホッと息をつく間もなく、もう一度音がして、息子の声が向こう側から聞こえてきた。
「母上、お加減が悪いと聞いたのですが……」
どうすれば、いいの? 少し、待った方が? でも、ああっ……やめて、奥をこすらないで!
「だ、だい、じょうぶ、ですよ。すこ、し、疲れただけですから。今日は、このまま寝ることに、するので」
「ああ……はい。その……リアス……は? どうしました?」
「か、彼なら、転移で帰ったから……」
「……分かりました。それでは、どうか」
「ええ、おやすみなさい」
サイラオーグの足音が少しずつ遠ざかる中、彼のピストンが再開された。
「ひぅっ~~~~~~~゛♡ ふうっ~~~~~~~♡」
「ミスラさん、今、すごくうねってますよ」
「やめっ、なんて、ことを、させる、の、ああっ~~~~~゛♡」
また腕を噛んで声を抑える。言われたように、膣内がさっきまでよりも、もっと……。
ああっ、んあ、なん、ぁあ、だめぇ、あああっ、私、おかし、く、ああああん。
「んっ~~~~~~~゛♡」
「まぁ、たぶん気付いてましたね、サイラオーグ。気を使えるようになったって言ってましたし。ああ、洒落じゃないですよ」
肉棒を引き抜かれ、抱き上げられてベッドへと運ばれる途中で、こともなげにそんなことを言う。
ミスラが彼のその顔を睨みつけると、きょとんとした様子で見つめ返される。
「いや、いずれ知らせることですし」
「なにを……言ってるの?」
「ああ、そのモノにするとか言ってますけどね。その方が盛り上がるからってだけですから。叔父上と別れてもらって、その後時期をみて俺と、そのまぁ、結婚してもらいたいなと。うん、そうなるとサイラオーグは義理の息子になるのか……」
ぽかんと口を開けてしまったミスラに笑いかけると、彼は「いや、俺、グレモリーなので……。ああ、でもその、正妻は別にいるので、まぁ、えーっと」と誤魔化すように続けた。
「本気で言っているの?」
「冗談で、バアル家の第一夫人に手を出すと思いますか?」
「そう……なのね」
ふと、ミスラは違和感を覚えた。なんだか、自分の声が僅かに高かったような気がしたのだ。
「ふっ、ははははっ、ミスラさん……、ああ、いや、ミスラ」
「え?」
急に呼び方を変えられて、やや戸惑ってしまうが、また何か盛り上がるか何かとそんな話なのだろう。
「あはははは、こんな可愛いことをするんですね」
「何を言っているの?」
笑われながらベッドに寝かされ、上に彼が覆いかぶさってくる。なんだか、面白くない。何を笑われているのか。嘲笑ではないようだが、何かこう微笑ましいものを見るような目線が気になる。
それに、なにかがおかしい。彼はこんなに背があっただろうか。先ほどまでと、体格が違って見える。
「まさか無意識ですか。あっと、無意識なのか……可愛いな、ミスラは」
顔を撫でられる。急に変わった彼の雰囲気についていけない。
「なに、を言っているの?」
「いや、今日はこれで帰るよ。あとで鏡を見たらいい」
ミスラの頭をニヤニヤと嬉しそうに笑いながら撫でて、彼は転移の魔力の中へと消えて行った。
彼がいなくなると、急に眠気が襲って来た。起き上がることが出来ない。部屋の中が酷いことに……なって、いる……のに……。
翌日の昼過ぎに、ミスラは目を覚ました。ハッとなって室内を見渡すと、綺麗に片付けられている。あれは夢だったのだろうか?
一瞬そう思ったが、寝間着を着ていることから、おそらく使用人たちが片付けたのだろう。
周りでそれだけのことをされて、服まで着せられて、それでも眠ったままだったなんて……。
恥ずかしい。そう思いながら鏡台に向かったミスラは、鏡に映った自身の姿を見て、より一層赤面の度合いを強くした。
「私は……なんてことなの……あんな一言で、その気になって……合わせてしまうなんて、恥ずかしい」
鏡の中には顔を真っ赤にした、十代の半ばくらいの少女がいた。
オリ主:叔父上はダメだから、俺がパパになるんだよ!(自称:前世合わせたらオッサン)