公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
バアル領辺境の屋敷、その自室でミスラはため息をついた。
「ああ、私どうしたらいいの」
あの夜から、彼の年齢に合わせるかのように見た目を変えてしまった夜から、彼は昼間に訪れるようになった。
息子が学校へと出かけたのを見計らって現れると、ミスラをベッドへと引きずり込み愛欲の限りを尽くそうとしてくるのだ。
そのたびごとに感じさせられる絶頂の快感。あの強烈な悦びを思い返してしまうと……。
「ああっ……」
朝、出かける息子を見送ったミスラは、窓の外、彼がやって来るだろう道を見つめ吐息を漏らした。
「ミスラさん、今日も綺麗ですね」
やって来るなり、彼は部屋に一人でいたミスラにを壁際に追い詰めるようににじり寄って来た。
「ねえ、やめましょう? これ以上、私をからかわないで」
夫と別れて、結婚してくれだなんて……そんなことを本気で言っているはずがない。
これ以上されて、本気になってしまって。その後に放り出されたら、もう、私は……。
「からかうなんて……ひどいな。それに、もう拒否できませんよね?」
ミスラの背が壁に当たる。もう後退りはできない。彼が壁についた両腕がミスラの顔の左右を塞いで、逃れることを許してくれない。
いいや、逃げたくないのだ。彼によって教え込まされてしまった身体が、求めてしまっている。
いやいやと横に振るあご先を掴まれ、情欲と支配欲に満ちた紫の瞳がどんどんと大きくなってくると、ミスラの唇が自然と半開きになった。
「んっ……んふぅ……」
また淫らに喘ぎ狂わされるのだ。胸を揺らし、尻を振って、男を誘わされ、膣内に入れて欲しいと懇願させられてしまう。
口内に侵入してきた彼の舌に応えながら、ミスラは期待に震える身体を寄せて彼の背に腕を回した。
「どこに行くの……?」
口づけされながらあちこちを弄り回され、火照ったミスラの腰には彼の腕が回されている。
ふらつく身体を彼にしがみついて支え、よろめく足のまま部屋から連れ出されてしまう。
「ねぇ、やめて……外なんて……」
玄関の扉が近づいてくる。彼はミスラの声に返事をよこさず、ただ腰に回している腕に力を込めて来た。
「やめ、やめましょう? ねぇ、やめて……ダメよ」
外の光がミスラの身体を照らし、羞恥と淫楽に染まった肌を冥界のぬるりとした風が撫でていく。
ブルリと震えるその肢体を彼の指がくすぐりまさぐって、必死に消そうとする情欲の火を燃え上がらせてくる。
「んんっ~~~~゛」
誰に見られているかも分からないのに、なんてことを……。
耳をついばまれた。首筋に舌が這う、服の上から胸をもみほぐす彼の指先の動きのなんといやらしいことか。
それ以上に、その一つ一つに反応して喘ぎをこらえる女の淫らな有様を下級悪魔の平民風情に見られたりしたら……。
「ミスラさん、スカートに染みが出来てますよ。感じてるんですね」
「……そんなこと言わないで、ね、やめましょう? 中で、中でなら、いいから」
「中がいいんですね。ええ、たくさん中にあげますよ」
スカートにまで染みが出来ているのは、彼がこうやって布を押し付けてくるからだ。
グイグイと女の急所をスカートの上から、彼の指が無遠慮に押し込んでくる。
「んんっ、んんんっ……」
連れていかれたのは、屋敷の近くにある林の中だった。道路がすぐ近くにある。木々が邪魔をして、ただ通り過ぎるだけならば誰も気が付かないかもしれない。
でも、もしミスラが声をあげてしまい、それに通りがかった誰かが気を取られ、そして注意深く林の奥に目をこらしたなら……。
ああ、きっと見られてしまう……。私のこんな姿を……。
胸の奥がバクバクと鳴っている。心臓が音が辺りに響いて、それで居場所がバレてしまわないかと心配になってしまうほど。
「それじゃあ、脱いでもらえますか?」
「こ、こんな……外でなんて」
ためらうミスラに焦れたように、彼の手が服を剥ぎ取っていく。
「仕方ないですね。なら下着は残してあげますよ」
「いや、ダメよ……やめて」
拒絶の言葉とは裏腹に、ミスラは強い抵抗を示さない。
ブラとパンツだけを残して脱がせた服を彼は、自身の亜空間へと仕舞いこんでしまった。
「いいですね。似合ってますよ、その下着」
「これは、あなたが着ろって」
ミスラが今身に着けている下着は、彼から贈られたものだった。
男の情欲を刺激するレースの多い煽情的なデザイン。その股布を彼の指がなぞっていくと、ミスラはブルリと震えて瞳を潤ませてしまう。
「こんなに涎を垂らして、本当にお似合いですね」
「ああっ……いやっ」
「いや、じゃないでしょう? イイんですよね? 俺にこうされるのが好きで好きでたまらない、そうでしょう?」
「うっ……んぅ……うぅ……んっ♡」
下着だけの半裸の背を後ろから抱きしめられ、クリトリスを布越しにいじられると何も言えなくなってしまう。
ミスラは必死に喉からこぼれ出そうな甘い声を抑え、激しく腰をよじらせた。
「それじゃあ、まずは口でしてくださいよ」
ジーっとファスナーを下ろす音がして、彼の欲望の滾りがミスラの両脚に間から生えてくる。
熱く、硬く、強い。女を支配しようとするオーラに満ちた剛直。
内ももに感じるそのオスの熱に、じわりじわりと温度を上げていたミスラの女の割れ目が急反応し、どぽりと溶けて汁を滴らせた。
ああっ、私は……もう……。
ここのところ何度も何度も頭の中で繰り返した想いを再認識させられる。もうどうしようもなく、自分の身体は彼のモノにされてしまってるのだと。
「わかって……いるわ」
ミスラは土と落ち葉で形成された地面にむき出しの白い肌の膝をつき、彼の肉棒に舌を這わせ始めた。
尖らせた舌先でちろちろと先端を愛撫し、柔らかく広げた舌の中央で裏筋を包むような気持ちでくすぐる。
「あむっ……んく」
唇を使って亀頭の上側をなぞり、幾度もミスラの膣襞を掻き出した高いカリまでを呑み込んで舌を絡めきゅっと吸い込む。
「ああ、いいですよ。上手になりましたね」
そう言いながら彼はミスラの頭を撫でてくる。耳や髪、頬に首筋、それらに優し触れられながら褒められると嬉しくなってしまう。
気持ちがそうなると、口内にあるオスの滾りの逞しさに頭がぼんやりとして霞がかかり、それが与えてくれた快感が思い起こされて愛しささえこみ上げてくる。
「んん、んっぅう……んぐっ……」
半裸のミスラが上を見上げると、見下ろす紫の瞳を目が合った。その瞳の中にある支配欲、独占欲、情欲。それを今、一身に浴びている。
そう思うと背筋に甘い痺れが奔り、ミスラの口淫奉仕もまた熱のこもったものになっていった。
ふしだらなブラに包まれた胸を揺らしながら、ミスラは熱心に顔を前後させる。赤く火照った頬に額から流れた汗が伝う。
そこにいるのは、彼のモノに魅入られてしまったメスだ。フェラチオに没頭するミスラの頭の中で、なめしゃぶっているものに貫かれ支配される中で味わう悦楽の境地への期待が膨れ上がっていく。
ああ、たまらない。なんて、ああ……。
舌と口で彼を味わっていると、心が熱くなる。身体は火照りきって、パンツの布地に隠された秘部はその内側でパクパクと喘ぎ、滴らせた淫液で土の上にぬるりとした水の溜まりを作る。
「んんん、んんぅ、んっ、んっ、んんっ」
懸命に怒張に舌を絡め、先から染み出てくる汁を吸い、唇で扱き続ける。すると彼のモノが、さらに硬く、大きく、急な角度を描き始めてきた。
「もういいですよ。ミスラさんの気持ちがよく分かりましたから」
口の中から出て行こうとする肉棒を、ミスラの舌と唇が追いかけた。
「んんっ……」
「おっと……ふふ、じゃあこうしましょう」
一旦抜き出そうとしたソレを、彼が押し込んでくる。頭の後ろを抑えられ逃げられない状態で喉奥まで突き込まれると、苦しくて嗚咽がこらえきれない。
それなのに、ミスラは目を閉じて彼の腰に両腕を回しうっとりとその感触を味わってしまう。
「んんぁ……んぁお゛……んぐっ……」
ゴツンゴツンと口の奥を連続して突かれ、呻きをもらすことが心地よくなってしまっていた。
「んおっ、飲んでくださいよ」
肉棒が膨張し、ビクビクと震えながら白濁を流し込んでくる。
「ん゛っ、んんっ、ぐっ……んあっ。……んあぁぁ♡」
どくどくと注ぎ込んできたたくましいモノが引き抜かれると、ミスラの口からはオスの精の匂いと共に甘い声が漏れ出た。
淫猥な霧が脳内を埋め尽くし、肉悦への期待に震えて腰が砕け、膝だけでなく手を土の上について身体を支える。
「もう欲しいですよね?」
そんなミスラの眼前に、一向に萎える様子のない剛直を突きつけ彼はそう言った。
コクリと頷くミスラに満足そうな笑みを浮かべると、彼は近くの樹木に指を向ける。
「あの木に手をついて、後ろからで」
「え、ええ……あぁっ……」
言われるがままにふら付く足取りで、ミスラは木にしがみつく様にして尻を突き出した。
グッと背をそらし、男を受け入れやすい態勢をとる。
「脱がしますよ」
彼の手によってブラを外され、ずり下げられたパンツが足首に輪を作った。
ああ、私、わたし……こんな場所で裸で……。
ふと、道路の方へと目をやるが──誰もいない。ああ、良かったと思う間もなく、彼の肉棒がミスラの女の入口をこすり始めた。
「あっ、んっ、ああっ♡ ねぇ、あんっ♡ 焦らさないで、ねぇ……」
「奥まで挿れて欲しいんですか?」
「ああ……」
また、言わされてしまうのだ。欲しい、欲しいと浅ましくねだらされてしまう。
いつもそれが悔しくて、悔しくて、
「んんぅ……んんぅっ……♡」
感じてしまう。
ミスラは身体をくねらせた。胸をゆすり、尻を振って、膣の入口をクリトリスを彼の逸物に擦りつけて、甘え媚びたメスの声で懇願する。
裸にされてオスをねだる自分と、着衣のまま肉棒だけを取り出して見下ろす少年。
その構図が二人の関係をそのまま表しているかのようで、ミスラの被虐心を燃え立たせる。
「ああっ、欲しいの……、挿れて欲しいのよ……。奥までぜんぶ、埋めて欲しいの……。ちょうだい? ねぇ、私にオチンチンちょうだい? あっ、んぅっ♡」
後ろに振り返って、ミスラの尻を撫でまわす彼の目を見つめた。
彼はまだミスラの媚び具合に満足していないようで、その肉棒は入り口とクリをかすめるだけで入って来てくれない。
「ああっ、うううっ、いじわるしないでぇ……、もう、もう我慢できないの……挿れて、挿れてください。おねがいします。ああぅ♡ おねがいよ、欲しいの、愛してぇ! ……んあああっ♡♡」
何が琴線に触れたのか、彼のモノがミスラの奥まで一気に突き込まれた。腹の奥にどすりと快感が押し付けられ、遅れてかき分けられた膣ヒダの刺激が襲ってくる。
「ああっ、んあああッ♡♡! あ、イイ……すごい、あああっ♡」
ゆるゆると彼の腰が引かれていくと、それに追いすがる膣内がカリに引っ掛けられてたまらなくなり、ミスラははしたない声を上げて悦んだ。
焦らされてぐつぐつになっていた膣内を、じっくりとなぶる様に男根が前後し始める。
「あああっ♡ んんぅ……♡ はあああん♡」
覚え込まされた彼の感触に全身が甘い痺れに襲われ、力が抜けていく。
恐ろしい快感にミスラの心は千々に乱れ、必死に木に掴まりながら首を左右に振りながらよがり啼き始めた。
ああ、すごい。気持ちいい……いつまでもこうされていたい。
心までも彼の与えてくれる官能に支配されている。そう思い知らされるほどに快感が高まっていく。
「そろそろ激しくしてあげますね」
ミスラの膣内がギュッとしまった。勢いよく子宮口を叩いてくる怒張のリズムに合わせて、より快楽を貪ろうとメスの本能のままに肉棒へと奉仕する。
「ミスラさん、俺の子供、産んでくださいね」
「あああっ♡ いいの? わたし、いいの? 産んでもいいの!?」
心の傷口が押し広げられ、そこに彼の言葉がしみ込んで、肉体の悦楽と一緒になって燃え上がる。
「産め。俺が貴女との子供が欲しいって言ってるんだ。産め、いいな?」
「ううぁ、あああ♡ はい……はい! んんっ、うれ、嬉しい……♡」
欲深い肉の洞穴が、男を深く強く咥え込んで離すまいとし、彼はそれに抵抗しようと歯を食いしばって腰を激しく前後させる。
繰り返されるピストンに合わせて、ミスラの胸の双丘が狂ったように暴れまわった。蜜でいっぱいになったミスラの膣は、肉の杭が撃ち込まれる度に水っぽい破裂音を響かせてあふれ出る汁を飛び散らせた。
「あ、ああ、んああっ♡」
発情しきった雌獅子は、だらしなく開いた口からよだれを垂らして短かく荒い呼吸を繰り返し、紅潮した肌に玉の汗を浮かべた。
内側から感じる牡の器官の膨張、発射の前兆に応えて牝の穴が収縮を繰り返す。膣内の襞という襞が蠢いて肉棒を奥へ奥へとこすりたて、子宮へと飲み込もうとする。
「おお、出る、出る!」
「ああっ、ちょうだい! ちょうだい! あなたの子種でイカせてぇ♡♡!!」
ぐいぐいと男根の切っ先が子宮の口に押し付けられる。彼が吐き出すときの癖だ。まるで子宮の中にまで入り込みたいのかと思うほどに強く、強く押し込まれ──ぐずりと愛欲の槍がミスラの最奥を
「ひぁぁっ! ああ、イク、イクっ、イッちゃ! ……あああっ、子種でイクぅぅぅ♡♡♡!!」
信じられないことに、彼のモノが直接子宮の中にまで入り込んできた。そうとしか思えない感覚、快楽。
あり得ないはずなのに、それが現実としか思えなくて、ミスラは樹木に五指の爪をめり込ませて子種を吹き付けられながら達した。
それから三度、彼の不思議な
「うっん、はぁん♡ あっ、イっ♡ イイのぉ……いい♡ うぁん♡ んっ、はぁ♡」
もはや喘ぎ声を上げることしか出来ない。彼に抱かれている、犯されている、もうその他のことはどうでもよくなってしまう。
「ミスラさん、叔父上と別れてくれますね?」
「あ、ああ、わか、わかれ、る……別れるわ。ああん♡」
気持ちいい。気持ちいい。セックスがこんなに気持ち良かったなんて……。
「良かった。それじゃあ……俺の女になってくっれますよ、ね!」
ぐぐぐうと膣の奥に押し付けながら言われると何もかも肯定してしまいたくなる。逆らいたくない、もっと、もっとして欲しい。
「なる、なるわ……あなたの、あなたの女にして……。して、してぇ……♡」
彼は心底嬉しそうに笑うと、また激しくミスラを責め立て始めた。
「これで、これでミスラさんは俺の妻だ!」
「ああっ、あなた、あなたぁ……♡♡」
「もっと、もっと可愛がってやるからな」
「ああ、もっと、もっと……ふぅん♡」
嬉しい。嬉しい。身体中を歓喜に満たして、振り返ろうとすると、彼が肉棒を引き抜いていった。
「ああ、なんで? あっ、あああ」
膣内から彼の怒張が抜けていく寂しさにミスラが涙をこぼす。
すると彼はミスラの腰を掴んで身体の向きを変えさせ、正面から抱き合う形ですぐさま挿入してきた。
裸の背中が樹木の表皮に押し当てられ、幹に向かって串刺しにするように肉の杭が撃ち込まれる。
「たくさん産んでくださいね。俺の子供、たくさん、たくさん」
「ああ、産むわ。たくさん、産ませてぇ♡ たくさんんっ! ああっ、いい、イイのぉ♡♡」
抱き合う形で肉悦を貪り続けていると、ふと彼が道路へと目を向けた。
「誰か歩いてますね」
「ひっ、あああッ♡」
言われてミスラも道路を見る。ああ、たしかにそこには道を歩く下賤の輩の姿があった。
「大きな声を出すと気づくかもしれません、ね!」
「んんんぁっ♡♡ あっ、あああ、やめ、やめて、こえ、でちゃう、でちゃうの、やめ♡」
「ああ、すごい締め付けてくる。見られたいんですね」
「ちがっ、ああ♡ ちがうの、ちがう、ちがう……んんあぁ♡♡」
彼の抜き差しは人目を気にして止まるどころか、より激しくなった。ミスラはその刺激をこらえることが出来ない。
散々盛り上がって、盛り合って、出来上がった牝の身体だ、突き上げられればどうしようもない。
手で口を抑えてはとも思うが、彼の背中に回した腕を外したくないのだ。抱きしめていたい、胸を押し付けていたい、もっともっと近くに感じていたくて仕方がない。
それに比べたら、ああ、あんな平民に見られてしまう、知られてしまうことなど、どうでもいいことではないのだろうか?
いや、だめだ。そんなこと、できはしない。
「んんっ~~~~~゛♡ んっ~~~~~゛♡♡」
ミスラが選んだのは、ぎゅっと目を閉じ彼の肩に顔を埋めることだった。
歯をたてないように気を付けながら、唇を懸命に彼の首筋にあて吸う。そうすると自然と舌が蠢いて、彼の肌を舐めしゃぶりだした。
見つかるなら見つかってしまえばいい。そうすれば、そうなって、自分が彼の女になったのだと知れ渡ってしまえばいい。
それは甘美な想像だった。近隣の下級悪魔どもに、ミスラ・バアルは年端もいかぬ少年悪魔に翻弄されて、林の中で痴態を晒すふしだらで淫蕩な女だと噂され、もう彼に逆らえない存在になってしまったのだと吹聴される。
その場面を思うと、心の深奥がゾクゾクとしてくる。後戻りできない、そんな状況に自ら堕ち込んで行きたくなる。イク、イク、イクッ!!
「もう行きましたよ」
「そう、なの……あっ♡」
「なんだか残念そうですね。ひょっとして見られたかったとか?」
「んんっ♡ そんあ、わけ、ないで、しょう……ひゃん♡」
「まあいいですけどね。ミスラさんのここは、ものすごいことになってましたけど……」
彼が腰を動かすと、連続した絶頂の余韻が響いて、頭が甘く蕩けて身体に多幸感が拡散する。もうどうなってもいい、とそう思った事実が染みわたって幸せで仕方がなくなる。
そんなドロドロに蕩けたミスラの尻に彼の指が伸びた。
「いっん、そこは……ああっ♡ ダメよ、そんな、とこ……」
アナルだ。肛門をいじられている。これまでも行為の最中に幾度か弄り回されて来た場所だ。
彼の指が菊の穴を割ってずるりと腸の内へと侵入してくる。これまでは拒んできたのに、今はむしろ……。
「ミスラさん、ここは経験ありますか?」
「え、あん♡ ない、ないわ……そんなところ、ああっ♡」
「叔父上に挿れられたことはない? 誰にも?」
「ええ、ないわ……はぁぁん♡」
「じゃあ、こっちは処女なんだ」
「しょ、処女って……いい、んっ♡」
指が三本、肛肉を広げて入り込んでいる。彼が指を動かすと、それに合わせてアナルが開閉を繰り返し、これまで知らなかった悦楽が脳髄を震わせる。
「ミスラさんの処女、俺にくれませんか?」
「わた、わたしの……はじめて……」
「あっと、小さくならないでくださいね」
言われてハッと気づき、魔力の暴走を抑えようとする。
「その姿でないとキツイでしょうから」
お尻の穴でなんて、そんなのオカシイ。でも、ああ、でも彼に初めてをあげられる場所が……。
「もらって、くれる? わたしの、ミスラの……お尻の初めて、もらって……」
「ええ、きっと愉しませますからね」
彼は心底嬉しそうな笑みを見せ、ミスラの頭を撫でながら膣内から肉棒を引き抜いていった……。
ふと気が付くと、ミスラは観覧車の順番を待つ列に並んでいた。
隣には
一瞬、「あれ?」と思うがすぐにその疑問は消えてなくなり、隣に立つ彼に身を寄せる。どうしたのと見下ろしてくる彼の瞳には優しさが溢れているようで、ミスラの心は幸せでいっぱいになった。
自分には可愛らし過ぎるワンピースを着て、あまりにも若作りな格好で男の子とデートをしている。恥ずかしいけれど、それが嬉しくて嬉しくてどうしようもなかった。
「観覧車って乗ったことありますか?」
「いいえ、こっちに来ることなんてほとんどなかったから」
悪魔の国にも娯楽施設はあるが、自前の翼で空を舞う悪魔にとって高所の景観を楽しむためにあるのだろうこの「観覧車」という設備はあまり縁がない。
冥界に設置したとして、誰が使うのだろうか。
「これはですね。二人きりの空間を貸してくれるんですよ」
彼はミスラの耳に唇を寄せ、「観覧車の中ですること」を伝えてきた。
途端、ボッと音を立てるようにして、ミスラの顔が真っ赤に染まる。
「そ、そうなの……こ、これは……そういうものなのね……」
ドキドキと胸を弾ませ、ジワリと染み出してくるものを両脚をギュッとくっつけて堪える。
大人の姿でも、少女の姿でも、彼に「そういうこと」をすると言われると、すぐにこうなってしまう。ミスラはそういう女になっていた。
「ねぇ、どうすれば……いいの?」
すぐに順番がやって来て二人だけの空間に乗り込むと、ミスラは愛欲に満ちた瞳で彼を見上げた。頬を撫でられて、上向かされると唇が触れ合った。
「んっ、ちゅっ……」
少女の姿の時の方が、彼は優しい気がする。でも、大人の姿の方が激しくしてくれる。
ミスラはそのどちらも好きだった。優しく抱き寄せられながら、甘く蕩けるように舌を絡め合わせる。
「そこに立って」
言われるままに観覧車の入口の反対側を背にして立つと、「スカートをまくり上げて」と指示される。
ああ、恥ずかしい。でも……。
とろとろと蜜をにじませるそこに、膝をついた彼の顔が寄せられて、清楚なパンツの上から舌で肉芽をつついてくる。
ビリッとした快感に腰を動かしてしまうと、その動きを予想していたように彼の手がスルスルとパンツを脱がせていった。
「ミスラはいつも濡らしてるな」
「ああ、だって、だって……あなたが、わたしを……」
「そうだな。そうしたんだ、だから──」
彼の舌が秘裂の縦スジをほぐしてくる。片手がクリトリスに当てられ、もう一方の手がすっかり開発されてしまったアナルに伸びた。
「制限時間があるから。まぁ、そこがいいんだろうけど」
観覧車はまだその円周の頂点に到達していない。だが、降りるまでに後始末まですることを考えると決して時間に余裕があるとは言えない。
肉芽の鞘を彼の指がスッとめくった。アナルのしわをほぐすように、蠢きだす。舌が潜り込んできて出入りを繰り返す。
「ああっ、あなた、あなた、あなたぁ♡♡ おかしくなる、おかしくなっちゃうわ、あああんっ♡♡」
三か所を一気に責め立てられ、ミスラは猛烈な勢いで追い込まれる。
「一回、イッておこうか」
「ああんっ、溶けちゃう、オマンコ溶けちゃう、お尻も、クリも、イイ、イイの、よすぎて、だめに、ああっんんんっ♡♡」
儚さと清楚さを併せ持った十三歳ほどの少女の外見には似合わない淫らに蕩けた表情を浮かべ、同じ年頃の少年に弄り回され喘ぎまくる。
そうして、あっけなくミスラは果てた。
「ふぅ……、はぁ、はぁ、ハァ……」
体重を観覧車の壁に預け、絶頂の余韻に浸りながら息を整えようとするが、彼はそんな暇を与えてはくれなかった。
「向こうのヤツ、見てるな」
「え?」
と彼の視線を追うと、どこかで見たような気がする黒髪の男の子が、反対側の下っていくゴンドラの中からこちらへと安っぽい双眼鏡を向けて見下ろしていた。
「覗きか……さっき何か叫んでたヤツみたいだな」
「あ、え……ああっ、ダメぇ♡♡」
彼は覗き魔に見せつけるようにミスラを抱きしめ、いつの間にか取り出していた肉棒を絶頂の余韻の残る秘裂へと沈めてくる。
「ああっ、見られ、みて、みてるんんっ♡ ああっ、んああっ、やぁあぁぁ♡♡」
熱い、熱い、ああ、あんな下賤な、人間なんかに見られながらなんて……。
「きっつ、すごい締めて……くぅっ、おッ!」
「ああ、まって、ああん♡ 胸まで、ああ、めくれない、でぇ♡♡」
ワンピースを胸が見えてしまうほどにまくり上げられ、成長途中の胸をブラの上から揉みしだかれる。
尖った乳首がブラと擦れて痛くて、それ以上に心地いい。抽送されながらだと、荒々しい愛撫にも反応してしまう。
抜け出そうとするとキュウッと締め付けてしまう男根が、無理矢理引き抜かれて肉襞を削る様に持っていく。そしてそれが戻ってくるときの、燃えるような熱さと官能に声と身悶えを抑えられない。
「んあぁぁ♡ イイ、いい、いいのぉ♡ みられ、みられながら、イって、いっちゃ……ねぇ、ああ、ねぇぇ♡♡」
快楽に蕩け舌を躍らせる口をツイと突き出すと、彼はすぐさまそれを貪ってくれた。
ねぶられ、からめられ、ねぶり、からめて、下から上から、胸から、快感が全身を満たしていく。
その中でふと、横目で向かい側のゴンドラを見ると、身を乗り出すようにしてこちらへと双眼鏡向けている黒髪の少年の姿がどんどんと視界の下側へと消えて行くところだった。
夢を見ているのだと、思う。
終わらない幸せな夢。
もしも目覚めたときに彼がいなかったら、きっと私は壊れてしまう。
あの人にまで捨てられたら、もう生きてはいけない。
あの人はいつまでも待っている、目覚めの時を待ち続けてくれると言ってくれたけれど……でも、もしもと想ってしまうと怖くて怖くて目を開けられない。
だから、いつまでも眠り続けていたい。眠ってさえいれば、そのまま死んでしまうとしても、幸せなままでいられるから。
目を開けたくない。起こさないで欲しい。
ああ、だと言うのに──。
「起きろ」と彼の声が聞こえてくる気がする。
ふと気が付くと、ミスラはサバンナに立っていた。
横には彼がいて、そう遠くない場所にミスラの実家ウァプラ家の司る獅子の群れが見えている。
一頭のオスとそれを取り巻く複数のメス。それからその子供たち。そんな構成の群れだった。
ライオンたちは、ミスラや彼に襲い掛かってはこない。むしろ首を垂れ腹を見せるようにして、抵抗の意志がないことを示してくる。
当たり前だ。それがウァプラの魔力の性質の一つなのだから。もしくは圧倒的な龍の暴威を前に、ただそうすることしか出来ないのか。
「ねぇ、してみる?」
「ん、何をですか?」
人間界のライオンを見てみたいと言ったのは、ミスラの方だった。あまりこちらに来たことがなかったので、獅子の家の娘でありながらじっくりと見たことがなかったのだ。
「言ってなかったかしら? その、私が……あの姿になって……って」
何を口走っているのだろうか。そんなことを、してみたいだなんて……。
ミスラの指し示した、牝の獅子を見て彼は「ああ」と得心し頷いた。
「自分で言うのもあれですけど、ドラゴンのって……ものすごく、その、凶悪ですよ」
「そ、そうなの……?」
彼の魔力が滾り、その姿が変化していく。怯えたライオンたちは逃げることも忘れて縮こまる。
「ああ……なんて……」
龍と化した彼の逸物は、既に臨戦態勢で……大きく、雄々しく、刺々しく、荒々しく、女に一度突き刺したらもう抜けないというほどの幹全体に逆棘すら備えた凶悪な代物だった。
あんなモノを受け入れてしまったら、終わってしまう。何もかも消し飛ばされて、死んでしまいそうな……そんな代物だった。
ゴクリと喉が鳴ったのが分かった。
「いい、わ……わたし、壊されてもいいの……あなたになら」
巨大な、実物の獅子よりも遥かに巨大な雌獅子へと変じたミスラは、グイと背をそらして尾を持ち上げた。
見捨てられて心が壊れるくらいなら、身体を貫かれて死んでしまいたい。
『Boost! Boost! Boost! Boost! Boost! Boost! Boost!!!』
何か、強大な力の鼓動を感じる。
「そんなことを言われたら、もう止められませんからね」
逃げられないように鉤爪で押さえつけられる。龍の吐息がかかる。熱い、熱い、焼けてしまいそう。
「オオオオッ!」
『Penetrate!!』
眠りの中に沈んだままでいたい。そんな呪いの霧を、強烈な、あまりにも莫大な快感が透り過ぎ、引き裂いていく。
「アアアアアッ! アアアアアッ!!!」
雌獅子が吠えた。目を細め、開いた口から性感に満ちた絶叫を上げる。
膣から子宮を抜けて、胴の中を撃ち抜かれ、脳天から噴出する途轍もない快楽の波動に乱れ舞い狂う。
―○●○―
「ああああッッッ♡♡!! ああん、はぁあああん、イイッイんん、イクッッぅぅぅぅぅ♡♡♡♡!!!」
あまりにも、そうあまりにも強烈な快楽を叩き込まれ、ミスラは目を見開いた。
眠りの病の霧を貫き払った、男根のもたらす快楽に身悶えし絶叫を上げながら。
「は、はははは……起きた、ほんとに、起きた……ミスラさんが、目を覚ました……ハハハ、うっ」
気が付くとミスラはあの城の、眠り続けるだろうミスラのために用意された部屋にいた。
その部屋の中央に置かれたベッドの上で、彼に覆いかぶさられて膣内に硬い肉棒の感触がある。それに、何度も中に出されている感じもする。
「泣いて、いるの……?」
自分の胸に顔を埋めて、彼が泣いている。その頭に手をやってそっと撫でると、ぐずぐずとさせながら彼が顔を上げた。
「すいません、嬉しくて」
「これは、夢……ではない、のよね?」
「ええ、はい、はい……! ミスラさん起きたんですよ、眠り病から、戻ってこれたんです」
眠りから覚めたら、何か怖いことがあるような気がしていた。そんな覚えがある。それは何だっただろう?
夢の中の恐怖は朧げで、砂浜に書いた文字のように記憶から消えていく。
「本当に……待っていて、くれたの?」
「待つってほど経ってないですよ」
聞いてみると、本当に短い期間だったらしい。悪魔の寿命から考えると、だけれど。
それでも、目覚めたときに彼が居てくれたことがたまらなく嬉しかった。
「ねぇ、あなた……私ね、もう……」
あなたのためなら──。
「死んでもいいわ」
心が壊れてしまったのだと思う。私はあなたのものよ、だなんて。
「え……ああ、ミスラさん……日本のこと勉強してましたね。そういえば」
「ええ、あなたが前世を過ごした国ですもの。少しは知っておかないと」
後日、『眠り病』の治療例の第一号として、その治療方法と共に学会に発表したいと医者に言われ、ミスラは全力で断ることになった。
治療方法はともかくとして、その相手が誰だったかなんてことを公式な文章に載せられて、挙句報道までされてしまったりした日には、たまったものではない。
「……恥ずかしいわ」
「眷属、なってくれないんですか」
「そんなに落ち込まないで……、でも、若い子たちに混ざってレーティングゲームだなんて……ね」
「うーん、残念だなぁ」
「他の事なら、手伝うから……あと、その私は何番目でも、いいえ、一番後ろでいいから。あなたが新しい娘を連れてきたら……その娘を優先してあげて」
目が覚めても、彼は待っていてくれたけれど、女の数は増えていた。婚約者の娘と、堕天使と人間のハーフの娘くらいしかいなかったはずなのに――ほんの少しの間に増えているなんて。
でも、仕方がないのかしら。
「ミスラさん……自分は最後でいいなんて……そういうの、俺……俺……」
何故かその言葉に興奮した彼にミスラは押し倒されてしまった。
これでエピソード:ミスラは終了の予定。
最後の方は、一年後くらいだと思って下さい。
本編では、ミスラさんはしばらくお休みです。
サイラオーグが旅に出て、戻ってきたころに起床しますので。
次回から(ようやく)黒猫編のつもりです。