公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
「今日の所は以上だが、何か質問はあるか?」
「えーっと、その縄張り関係がよくわからないにゃん」
「ああ、そこはまだ正式には話が来ていないんだ。といってもすぐに話が来るだろうから、その時に他の眷属も連れて何度か視察に行く予定だ」
「りょーかい」
さてこちらからの説明もおおむね終わったところで、今度は黒歌のことをいろいろと教えてもらわなければならないだろう。
そう、全俺がお待ちかねのセクハラタイムだ。いや、向こうもあんな格好で誘ってきているんだから、合意だな合意。
「それで、だ。こちらからはここまでだが、次は黒歌のことを教えて欲しい」
「んん? 私のことを……?」
言いながら俺は立ち上がり、椅子に座る黒歌の後ろへと回った。
「なに、男の悪魔、それも女好きと言われている俺の眷属になるんだ。こっちの方も大事だろう? 長い付き合いになるんだ、お前のことをよく知っておきたいと思うのは普通だろう?」
ミスラさんとの一件以来、俺は「女好き」の評価は貴族社会に一気に広まった。狭い交友関係だが、聞こえてくる話によるとそうらしい。
まぁ、バアル家現当主の妻を、いくら冷遇されているとはいえ寝取った形になるのだから当たり前だ。
そして俺はそのことについて、特に後ろめたくも思ってはいないし、特に恥じてもいない。色欲旺盛なのは、悪魔として誇るべきことだからな。
彼女の頬から首筋、そして胸の谷間あたりまでを、指先でそっとなぞると、「んにゃん」と吐息を漏らした。
両肩から胸の双丘の上側までのほとんどの肌を晒した黒歌が、微弱な快感に身を震わせる姿はやはり煽情的だ。
「ん、そう……よね」
声はどうにも硬いが、感度は悪くなさそうだ。彼女の身体の声がそれを教えてくれる。
「ん? 嫌なのか? そんな挑発的な格好で来ているんだ、まさか俺の勘違いとは言わないよな」
少し脅しつけるような声音でそう言うと、黒歌はビクリと身体を硬くした。
ま、先日のゲームで『力』の差を思い知らせたところだ。怖いかもしれないな。
ついでに言えば、実際のところ眷属のトレードには下僕悪魔本人の意思は特に必要とされない。『王』と『王』の間で話が付けばそれで決まりなのだ。下僕あるいは奴隷に過ぎない眷属悪魔達はそれに反感を持つことは出来ても取引を止める権利はないのだ。
レイヴェルのような純血悪魔の場合を除くと、下僕の運命はおおむね主に握られていると言ってもいい。そんな、トレード後の己の待遇を握る俺に嫌われたくはないだろう。さっきまでトレード後の待遇面の良さを説明してきたことも多少は効いていると思いたいところだ。
「それは……勘違いじゃない……にゃん」
とってつけたように語尾に「にゃん」と付けて誤魔化しているが、あまり乗り気ではなさそうだ。
だが、俺の股間は既に臨戦態勢。今さらじゃあまた今度にするか、などでは済ませない。というか、ここまで来て退いてはヘタレでしかない。
それに言葉の意味としては拒否しているわけでもないしな。
「んんぅッ!」
黒歌の顎を掴んで肩越しにキスをした。
見開かれた黒歌の金瞳を見据え、逆らうなと視線で命じた。どこか悲し気に揺れる彼女の瞳を見つめていると、情欲がより沸き立ってくる。
しばらく唇だけを重ねていたが、黒歌の唇は固く閉じたまま。ギュッと結んでこちらの侵入を拒んでいる。
顔を上げると黒歌は強張った表情でこちらを見上げて来た。
「どうした、まさか初めてなんてことはないだろう?」
顔を赤く染めつつも、何かに耐えるような表情の黒歌に訊ねる。どうにもこなれていない感じがあるな。
ある程度の交流があり、最初から好意的だったレイヴェル。初体験前にかなり親交を深めていた朱乃。覚悟済みで来ていたメイドや、遊び人だったリュイ。小さい頃から知っていて、子持ちのミスラさん。
これまでの相手と比べると、なるほど黒歌は今日が初対面。見た目の印象で慣れた女かと思っていたが、実はまだ青くて硬かったわけだ。
「そんなことない……にゃん」
裸の肩を押して立ち上がる様に促すと、黒歌はそれには逆らわずに素直に立ち上がった。
正面からそっと抱きしめ、背中をゆっくりとなでてやる。肩甲骨の辺りから徐々に下へとズラしながら。
身長差の差はあまりないので、彼女の豊かな胸が俺の胸板でぐにゅりと潰れて心地よいな。
「猫又には発情期があるらしいが、今はその時期ではなということか?」
それならば、まぁ分かる。種族の生態的に、どうしても決まった時期にしか乗り気になれないというのなら、それまで待つくらいのことはしてもいい。
その時に乱れまくる肢体を思うさま堪能させてもらうだけだ。
「仙術で、散らしてるから。いつでも、大丈夫よ」
黒歌は首を横に振って、今もオッケーなのだと言う。
となると、ムードの問題か? いや、強引にヤッてしまってもいいんだが……まぁ、少しばかりお話しながら解していくとするか。
「散らす……というのはどういう意味だ?」
軽い口づけを何度も繰り返し、背骨に沿って愛撫しながら合間に疑問を口にした。
「んにゃ……、発情期は怖いから……一気に来ないように、一年間に分散させてるのよ」
聞いてみると、猫又の発情期の性欲はかなりのものらしく、チンコが欲しくて欲しくてどうしようもなくなってしまうらしい。なんだそれ、えっろ。
そうなると見境がなくなってしまい、普段の自分がいなくなってしまいそうで怖くなるらしい。
だから、一年の内の特定の時期にだけ強烈に襲ってくる性欲、繁殖欲求を、生命を操る仙術を用いて一年間に引き伸ばし薄めているのだそうだ。つまり、この黒歌は年中弱めの発情期ということか。なんだそれ、えっろ。
さすがは女しか産まれず、次代の繁殖のために他種族の男の精を必要とするとかいうエロ種族だ。ラミアやハーピーなどもそういった種族だったが、この手のメスしかいない異形は総じてエロい。姿形、文化、育った環境、諸々の異なる他種族のオスを誘惑して精を搾り取る者なのだから当然か。
となると、そんなエロ種族の黒歌の主(予定)なのに、微妙に乗り気になってもらえていない俺って実は……モテない男なのか? 凹むわ……。いや、肉棒はギンギンに凸っているのだが。
はぁ、黒歌の唇柔らか……着物越しの尻の感触もいいし……腰も細いし……胸と胸がぶつかり合ってグニィィてなってるし……、俺の戦いはここからだ!
「そうか、では今のように発情を散らし始めたのはいつからなんだ?」
片手で彼女の背を抱いて首筋に吸い付き、もう一方の手で二股の尻尾を弄ぶ。
「きょ、去年のでわけわかんなくなって、それで、もう嫌だったから……んやぁ、そこ、そこダメぇ♡」
ほう、ここが弱いのか。二股尻尾の付け根の上側、トントンとしてやると猫のシロが尻をうううっと持ち上げて背を反らすポイントだ。
ここは猫の性感帯だったのか。なるほど、もっとトントンしてやろう。
「ここがいいんだな」
「にゃぁん♡ やめっ、んにゃ、ああっ♡」
快感から逃れようと引けていた黒歌の腰が前に出てくる。正面から抱き合う形になっているので、そんなことをすれば──。
「どうしたそんなに押し付けて来て、こっちでもいいぞ」
俺のいきり立った肉棒に股間を押し付ける形になるわけだ。
女の方から割れ目をすり寄せてくるのだ、応えてやらないとな。
「んんぁ、にゃ、んにゃぁん♡ おちんちん、こすりつけないでぇ……」
黒歌の尻尾の付け根を指でリズミカルに叩いて責める。彼女がそれから逃げようと腰を前に出したら、肉棒で迎え撃って押し返す。ふふふ、クリちゃんはどこかな?
前後から責め立てられた黒歌の吐息に艶が滲んで、甘い声を出し始めた。
おお、いいぞ。興奮する。まだ服を着ているから、チンポの先から出てきた汁が下着に染みていっている。ああ、ヤバいな……これずっと続けていると、このまま出してしまいそうだ。
だが、せっかく女が乱れ始めてきたんだ。このままこうしていたい気もする。悩ましいな。
「それで、去年はどうしたんだ? ワケがわからなってしまったんだろう?」
もうちょっと楽しむとするか。まぁ、まだ我慢できる。着衣のまま暴発などしない。
しかし、こうなると顎の下とかも好きなのかもしれないな。ふふふ、ごろにゃーんと言わせてやる。
「んん、んやぁ、んにゃぁ♡ これ、これやめてぇ、は、話すから、これされてると、話せない……にゃぁん♡」
ふむ、前言撤回。ちょっと休憩を入れるか。俺は自分の考えに固執して、変更をためらう男ではないのだ。
「そうか、それなら少し場所を変えるとするか」
だいぶ柔らかくなった黒歌を抱えあげると、部屋の隅に待機していたリュイが転送魔方陣を発動させた。今回はちょっと演出に凝っていて、
「それでは若様、ごゆっくりどうぞ」
「あ、やだ、いままで見られて……」
「ああ、一応夕食の準備はしておけ。黒歌は何かリクエストがあるか?」
「え、なに? ご飯? そんなの急に聞かれても……」
「そうだな。なら、肉メインにしておいてくれ」
「かしこまりました」
深々と頭を下げるリュイが襖を開くと、その向こうは枕が二つ並んだお布団がデデンと敷かれた和室になっていた。窓のない室内を行燈のぼんやりとした灯りが薄暗く照らしている。
結構ムーディーじゃないかね、これは。
しかし、黒歌も忘れてしまうほど気配を殺していたとは、やはり俺のリュイは出来るメイドだな。あとでご褒美をやらねば。
俺たちが門を潜ると、後ろでスッと襖が閉められた。
黒歌を畳の上に降ろし、和服の前をはだける。
「帯をほどいてここへ来い」
掛け布団をめくり、敷布団に横たわると隣に寝るよう命じた。
「あ……うん。そう、よね」
布団に肘をついて顎を乗せ、覚悟を決めたらしい黒歌が帯をほどく様子を眺める。
女が脱いでいく様というのは、いつ眺めても良いものだ。脱がすのとはまた違った趣がある。
しゅるしゅると音を立てて帯がほどけ、黒歌の着物の前が開いた。
「下も履いていなかったのか。それに……」
パサリと帯を床に落とした黒歌は、着物の下に何もつけていなかった。
元から肩を出し、豊かな胸を半分ほど露出させていたが、締める帯がなくなったことで大きく開いた生地の内から乳首がこぼれだしている。
薄明りの中、和服を肘に引っ掛けているだけの美女が、乳房も女陰も曝け出して立っている様子はなんとも妖艶だ。
「剃っているのか?」
寝転がる俺を見下ろす位置まで進んできた黒歌の股座をよく見ると、陰毛がほとんどなかった。ただ、元々無毛というわけではないらしい。
「火の魔力で焼いてるのにゃん」
首を伸ばしてよく見ると、なるほどごく短い毛の先端が焼けて縮れたようになっている。
そういえば昔、時代小説を読んでいた時に、遊女が陰毛を線香で焼いて処理しているシーンがあったな。剣豪ものとか、意外と濡れ場が多いのだが、それで初めて江戸時代の遊女はお客さんと自分の毛が絡んで痛くないようにしていたのだと知ったものだ。まぁ、あくまで小説内での設定なので、事実かどうかは知らないが。
「少し見せてみろ」
「ん、んにゃぁ♡」
よしよし濡れ始めているな。しかし、ほう、こうなるのか、毛を焼くのか、へぇ……。
いままでにない毛触りを少しばかり楽しんでから、布団をポンポンと叩いた。
「ほら、ここに寝ろ」
大人しく横になった黒歌の着物の中へ腕を入れる。衣服と素肌の間に手を挿し込むこの瞬間が、半脱げックスの醍醐味よ。全裸も良い、完全着衣でパンツだけズラしてぶち込むのも良い。
だが、この半脱げが一番エロいと個人的には思っている。全裸にしたメイドは、もはやただの美人さんだからな。メイド服がどこかしらに残っていなくては。
「んやぁ、またそこ、いにゃぁ……♡」
厚めの着物の布地の上からでも感じていたのだ、直に愛撫されたらたまらないだろう。
ま、そこは丁度いい加減が必要だが。感じるってことは、神経か何かが集中している部位なのだろうし。あれか、尻尾を動かすための器官というか、そんなものがあるのかな。
「あまり強くはしないから、さっきの続きを聞かせろ」
布団の上で横になって向き合い、右手で黒歌の尻から尻尾付近を優しく、ゆっくり、ねちっこく、執拗に撫でる。
同時に、割れ目やクリトリスにこれまたそっと、カウパー液を滲ませるバキバキの勃起を添えておく。こっちはまだ動かさない。先端で女体の感触を愉しむだけだ。
尻を撫でまわのとは別の手で黒歌の頬や顎、首筋から喉をくすぐるように愛撫しながら、質問を続けた。
「前の発情期の時はどうしたんだ?」
ほどよい快感にうっとりをしてきた黒歌の顔を眺めつつ、返事を待っていると彼女はボソボソと話し始めた。
「っ……シたくてたまらなくなって、それで……街に出て、適当な男を捕まえて、誘って……」
「ふむ、黒歌には決まった男がいるのか?」
だとすると、ちょいと面倒だな。まぁヤレればいいといえばいいのだが……、俺は眷属ハーレムを築きたいので趣向が少し変わってくることになる。
「決まった相手はいないのよ。毎回、違う男を相手にしたし……」
「ふーん……それはまたなんでだ? 場合によっては危ないこともあるだろうに」
言っては何だが、冥界の治安はよろしくない。黒歌のような女が適当に男を誘うようにしてフラフラしていたら、
いや、比較対象が俺の前世、十数年前の日本な時点で厳しいのだが。あそこ、人間界でもかなり治安が良い地域になるんだよな。人間やってた頃は意識していなかったけれど、死んでから分かる大事さだな。
「同じ相手ばかりだと、向こうが勘違いしそうじゃない。こっちはそんな気ないのに、勝手に盛り上がられても困るにゃん。それに、私って結構強いからそんな危ないことなんて、ちょっとぐらいはあったけど返り討ちよ」
まぁ、そうなるか。
「この間、手も足も出ずに負けちゃったからそう思えないかもしれないけどね。えっと……」
黒歌は困ったようにこちらを見つめてくる。
「なんて呼んだらいいのかにゃー、って」
「ああ、そうだな……」
別に名前でもいいのだが、「マスター」とか呼ばせてるヤツもいた気がするし、……ふむ。
ああ、たしか……線香で処理する話で、客のことを、
「じゃあ、とりあえずは、
まだトレード成立していないから、ご主人様でもないのに文字だけ見ると「
「主さん……? 主さんは、強いから私が弱く見えてるのかもしれないけど」
「俺から見ると下級悪魔も上級悪魔も大差ないからなぁ……」
どちらにせよ、一撃で終わるのだ。違いと言えば手加減するときの難易度が変わるくらいか。
「それで、発情期が過ぎたらもうその頃の男どもとは会っていないのか?」
「名前も知らないし、なんなら顔も覚えてないくらい。……んあっ、そこ、そんないじっちゃ、んにゃぁぁ♡」
おっと、つい嬉しくなってサービスしてしまった。彼氏がいないというのなら、遠慮はいらないな。いても遠慮はしないが。
「んやぁん、あっん、吸っちゃんんっ、にゃぁ♡」
目の前でふるふると弾力ある震えをして誘ってくる豊かな果実に吸い付いた。
ちゅっちゅっと音を立てて、乳首のこりこりとした感触を愉しむ。しばらくそうしているとシコってきたので、今度はもう一方の乳房に吸い付いてそちらも硬くしていく。
「んふっ……んっ、ひっうぅ……♡ ふにゃぁぅ♡」
猫耳もぜひ触りたいところだが、右手は尻と尻尾いじりに使っているし、左手は彼女の顎下や喉を愛撫している。チンコはマンコの入口に照準を合わせて接触状態で待機中で、口は乳に吸い付くので忙しい。
うーん、手が足りない。
「はぁ……ああっ♡ そん、そんあに、したら、んにゃぁぁん♡」
デレっと蕩け始めて柔らかくなり始めた気がする。よいよい。
やっぱ、お布団効果だろうか。別室での硬さが嘘だったかのようだ。
「気持ちよくなってきているみたいだな」
「あ、う、うん……ああっ、なんか優しい感じがして……これ、好きかもにゃん♡」
「ん? なんだ、前の男どもはこういうことをしてこなかったのか?」
前戯は大事だぞ。これの具合で後の膣内具合も変わってくるのだから。
強引にいきなりぶち込むのもありだとは思うが、そういうのはもうちょっと慣れてからか……あとは気にする必要もない「敵の女」にでもすれば良いだろう。
黒歌は眷属ほぼ内定状態なのだから、ほぼほぼ身内になる。グレモリーたる者、身内には甘々ックスでいかなければなるまい。
いや、女の方が無茶苦茶にされたい嬲られたいというのなら、その欲望にも応えるけどさ。
「は、発情期だと、こっちが余裕なくて、すぐに欲しくなってるから……」
「ああ、お前の方が我慢できないのか」
どんなだったんだ、発情期黒歌は……。前回にしておそらく初回の発情期黒歌を喰ったというか、黒歌に喰われた(?)男どもは、みんな速攻でハメハメパコパコに行っちまったのか……。
「にゃぁ……ああ、ダメ。これ……ダメ……♡ ああっ、いやぁ、いや、ダメになっちゃう」
「なんだ、ダメになるって」
「んんっ……ダメなのよ。ダメ、だから主さん……私に優しくするのやめて」
「ん? いや、お前は優しくされる方が好きだろう?」
発情期は知らんが、少なくとも今の黒歌の身体は言葉とは違って大喜びだ。
メス穴もヒクヒクとし動きだして、突きつけているこちらの肉棒を咥え込もうと涎を垂らしだしている。
「好きになったら、ダメだから。男を好きなったら……ダメなのよ。んんや、にゃ、んにゃぁぁ、あっい、いやぁ♡」
「黒歌、キスするぞ。抱きしめ合おう、な?」
「や、やぁ、やめて、優しくしないでぇ」
ふふん、こっちの方が感じて蕩けさせられると分かっていて、やめる男がいるだろうか? いや、いないだろう。
「んんっ……んぅ、んっちゅっ……、んじゅっ……んにゃ♡ ゃぁん♡」
唇を合わせると先ほどと比べて随分と柔らかくなっていたので、舌で上下の間を何度も何度もなぞる。そうしていると、やがて隙間が開いたので、遠慮なくお邪魔させてもらうことにした。
「んっ、ふぅん……ちゅっ、じゅりゅっ……んっはぁ♡ んぅう、あぁ♡」
黒歌の腕が俺の背に回った。足も絡めてきている。ああ、この密着感がいいんだよ。
今すぐにでもガチガチになったモノを埋めてやりたくなるが、ここはまだ我慢のしどころかな?
「ぷはっ……なぜ男を好きになったらダメなんだ? 他の男はともかくとして、相手が俺ならばむしろ喜ばしいことだろうに。何せ、これから長い付き合いになるんだ」
黒歌に好かれていなくても、俺は抱くのをやめないだろう。回数は減るかもしれんが。
だが、どうせなら好かれていた方が良いし、黒歌としてもその方が良さそうな気がするのだが。
いや、俺も大概自信家になったものだ。抱けば好かれる愛されるだなんて、そんなこと……ドラゴンとグレモリーのオーラ的には十分にあるんだけどさ。
「いや、いやいや、私はあの人みたいになりたくないの! 母さんみたいになりたくない!」
おっと、何やら地雷を踏んでしまった予感。
母親と確執でもあったのか? しかし、こういう言葉が出てくるってことは、ある意味かなり心が開けているってことでもあるか。
「わかった、ほら、わかったから。俺は今はこんなナリだが、お前よりも年上なんだ。前世持ちだからな。ほら、言いたいことがあるなら言ってみろ、な」
ちょっと責めを緩めて、抱きしめ頭を撫でてみる。見た目的には俺の方が若いが、資料にあった黒歌の年齢を考えると……もしも前世で結婚していて娘がいたとすると、このぐらいでもおかしくないんだよなぁ。
「うっ、ひっうっ……なんで、私ばっかり……こんな……ウッ、グスッ」
泣かせてしまった……なんだ、情緒不安定か……? どうしよう……。
いや、ここはグレモリーの魔力を信じるしかない! よく分からんが、撫でて欲しい、抱きしめて欲しいって身体の方は言ってるし!
とりあえず、母親のことはなにかマズイっぽいので、別方面から聞いてみるか。
黒歌:
発情期は一度だけ経験あり。種族の本能がどうしようもなくて、大変だったらしい。
その後、仙術で発情期のムラムラを年間に分散してやり過ごすようにし始めたところ。
そこでナベリウス分家当主から「龍帝の精液絞って持ち帰ってこい」とか言われて、実はかなり参っている。ついでに、母親がロクデナシ研究バカに惚れ込んで尽くしまくってしまった結果が、悪魔への身売りなので、男に入れ込みたくはないと思っている。
ここでは、現在の白音くらいの年の頃に両親が死亡し、二・三歳の妹を抱えて路頭に迷った経験あり。白音はそんな姉に守られて育ち、養われて暮らしている。
人間なら小学生の年齢で両親を亡くし、「妖怪が妖怪を助けるはずがないでしょ(初登場時セリフ)」らしいので助けてくれる者はいなくて、悪魔に身売りして、妹にはとてもさせられないような苦しいナベリウス分家での鍛錬に耐えてきたお姉ちゃんという解釈でやっていきます。
原作24巻からすると、ナベリウスのところで自分が苦しい思いをする分には我慢できていたっぽい。が、妹には同じことをとてもさせられないと思いあまって主殺しの「はぐれ悪魔」になった。
が、その妹からは仙術で邪気を集めて凶悪化し、力に酔って主を殺して逃亡。自分が他の悪魔達から責め立てられた原因になったと思われていた(ということになるのかな?)。
つるぺったんとは程遠いスタイルだけど、やや思うところはありつつも守らなきゃいけない愛すべき者がいる弱者な立場のキャラはそういないので、その枠で