公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
あのあと滅茶苦茶セックスした、大変気持ちよかった、まる。
で終わればめでたしめでたしだったのだが、少々問題があった。滅茶苦茶性交したところ、レイヴェルが滅茶苦茶になってしまったのだ。
いや、フェニックスでなければ喉を枯れさせていたかもしれない。身も世もなく嬌声を上げ、俺の背をかきむしり、シーツを掴んで激しく悶え「やめてぇ♡ もぅ、ゆる♡ し♡ て、くだひゃい♡ ませぇ♡」と泣き叫ぶ彼女をさらなる連続絶頂へと追い込んでいくのは実に楽しかった。
それで調子に乗りすぎた結果が、今の俺の現状である。実に悩ましい。混乱しているといってもいい。
レイヴェル? 俺の横で寝てるよ。幸せそうな顔で腕枕に頭のっけてくっついてきてる。
レイヴェルはエロくて素直な子だから、「やめてくだしましぃ♡」「無理、もう無理ぃ♡ ダメェ♡」「いぐぅ、また、またぁ♡ いっちゃあ゛♡」「あお゛ぉ♡ おぁ♡ お゛、も♡ もぉ゛♡ おぁ♡ ぅがぁ♡」
と強火で一気にドロドロのグチャグチャコースを何度も何度も許してあげないで繰り返した後に、彼女の大好きな優しくゆっくりペースのじっくりとろとろコースをしてあげたら、でろでろに蕩けてくれたのだ。
最後の方はもう「好きぃ♡ 好きぃ♡」としか言ってなかったような気がする。まぁ、良いことだ。俺もそんなこと言ってたような覚えなので、両想いってことでヨシとしよう。
さて俺のようなつい先日まで素人童貞野郎だった男に、何故そのそうなことが出来たのか。それが問題だ。
『なあドライグ』
『なんだ……』
んふー、と幸せ寝顔でくっついてくるレイヴェルの髪をいじりながら、俺はドライグに尋ねた。くるくる。
『《赤龍帝の籠手》にはおマンコの声を聞き取る力があったのか?』
『あるわけがないだろう! あるわけが!』
そうなのだ。いくらレイヴェルが初体験エロ娘だったとはいえ、俺ごときの素の実力では、たった一夜で女の子を快楽完堕ち状態にまで堕とせるはずがない。好き好き大好きおめめハートマークなんでもしくださいませ状態ってヤツにだよ。
『いや、でもレイヴェルが叫んでる時でも、口塞いでる時でも聞こえてきてたよな?』
『ぐぅぅ……たしかにその事実は認めなければならないかもしれん。だが、あれは断じて《赤龍帝の籠手》……俺の力に由来するものではない』
そこでその原因にして要因となった『謎の声』について、歴代赤龍帝の夜の戦を魂の繋がった状態で見続けてきた歴戦のピーピングドラゴンに相談しているところ。それが目が覚めてレイヴェルを一通り愛でた後の俺の現状である。
ふむ、ゆるっと金髪サラサラ縦ロール……ここに突っ込んで髪で……ほほう、これは興味深い。頼んだらしてくれるかな? と、まぁ、余計なことも考えているが。
いやしかし、あれはなんとも不思議で素晴らしい体験だった。
レイヴェルを剥き終えて、その後に一発発射した後だったか。どうやらレイヴェルは絶頂時に涙を流す癖があることが分かった。
なんでも、フェニックス家の特産品にして最大の資金源でもある超高級回復薬である《フェニックスの涙》を製造するには、フェニックスの魔力特性を持つ者が心を無にしつつ涙を流す必要があるらしい。その練習としてレイヴェルは心が無にする訓練をし、その際に自然と涙を流すようになっていったとか。
つまり、何にも考えられないくらい気持ちイィィイな状態に至ると、涙が出ちゃう女の子だもん、となると。
それを聞いた俺は、レイヴェルをもっと泣かせて鳴かせてやろうとハッスルした。絶頂に押し上げては涙をすすり、無我の境地に突き上げては涙をなめとる。女の泣き顔大好きな異常者になりそうな勢いだ。なんだかよく分からないが興奮してしまったのだから仕方がない。
しかし、何事にも限界はある。俺の神珍鉄如意金箍棒も、ついには硬度と長さを維持することが出来なくなってしまったのだ。
特殊な儀式(房中術的な)を施し、無の心でレイヴェルが流した涙を、超魔王級の魔力持ち赤龍帝である俺が飲む。コイツはもしや精力剤的な効果があるのでは? という気がしていたが、まぁ無限セックスは無理だったということだ。
そんな風に諦めかけたときだ。不思議なことが起こったのは──
「うっ……! レイヴェル!! 出るっ!!」
「あ゛ぁっ♡ あっうんぅっぅっっんん゛っ♡♡!!」
上手くいった同時イキに、ほやぁと蕩けた彼女の目じりをちゅっと吸い頬を舐めた。心地よい脱力感に身を任せ、だらりと体重をレイヴェルに預けてピタリとくっつく。
触れ合う肌も心地よい。交わる視線に幸福感を感じ、もう今日はこれでよいかな。お互い初めての身体にしては、よく頑張った。自分と彼女を誉めてやりたい。そんな気分になったのだ。
溜め込んだ性欲と、この状況に衰えを知らぬかに見えた若さ滾るちんちんもようやくその硬さを衰えさせてきたことであるし。彼女の膣内でふにょりとしているのも、これはこれで良い。
「ああ……あなたぁ♡ もっとぉ……♡」
うん、我が婚約者にして未来の嫁たるレイヴェルちゃんは性豪であった。まだまだ足りないとおっしゃる。肉体の負傷は自動修復なので、スタミナが尽きるまでは貪り合いたいとおっしゃる。
これはなんとか応えねば。なんだか、レイヴェルのピンクに茹った脳内では俺たちは既に結婚してることになってるようだし。
だがしかし、勃たぬものは起たぬ。されどこの身は、悪魔。こうまで求められてその欲望に応えられないのは如何なものか。
「魔力、そう魔力さえあれば」
「はぁー、んっ♡ ふぅふぅー♡ ひゅふぅ……♡ くださいませぇ♡」
寄せあった頬に感じる熱いエロ吐息。鼓膜を揺らす情欲に濡れた媚声。
必要なのは魔力だ。成熟した悪魔の肉体は魔力によって不老も若返りも自由自在。ならば魔力で勃てられないはずがない。古き魔王を置き去りにした魔力量はなんのためにある! エロでしょ!
ハーレムのために頑張って来たんだ。十回やそこらでダウンしてどうするんだ、俺! 眷属ハーレムを作るとしたらフルメンバーで十五駒。一人一回でも十五発。せめて一人三回はしてあげたいと思うのなら、四十五発。ぶっかけたり飲ませたりも楽しみたいなら、五十回は余裕でこなせなければならない。
魔力はイメージと意志。魔力量は十分。
俺は悪魔だ、ドラゴンだ。イメージするのはエロゲの魔王。何十人の美女・美少女を侍らせ、その全員を快楽漬けにしてトロ顔にした上で、豪華な椅子に座ってさらに弄り犯しながらも余裕の表情を浮かべているような、女の肉を堪能しまくっているああいう魔王。
「あんっ♡ また、おおきくなりましたわ♡」
性獣フェニックスの一羽くらいに負けてどうする。まだ最初の一人目だぞ。俺のハーレム道は、ここからだ!!
「レイヴェル」
「はい♡」
嬉しそうな顔しやがって。俺は負けない。
腰を振る。それに悦ぶ女に何度も何度も打ち付ける。精力を倍加すればいけるのかもしれない。二倍、四倍、八倍、十六倍、その先までいけばなんとかなるだろう。
だが、ことコレに関してはドライグに頼りたくはない。殺し合いの戦闘だけで十分だ。
バアル家の血筋からくる魔力特性も役には立たない。アレも殺し合いには有用だが、ベッドの上の戦いでは何の助けにもならない。
頼れるのは悪魔の身体と、魔力量。グレモリー家の血筋に多いとされる、恵まれた魔力量。それをひたすら鍛え上げ続けてきて、これからも伸ばし続けていくだろう魔力の豊富さだ。
グレモリーの血にこそ、超悦者への道がある。
そんな考えに至ったとき、それは起こった。
(あ♡ そこっ♡)(やんっ、こっちもぉ♡)(ここをね、ぐりぐりってしてほしいな♡)(おくぅーっ♡ もっと、もっとおくに欲しいん♡)(つまんで? ♡)(撫でて欲しいなぁ♡ うん♡ そう♡ すーって、触れるか触れないか、あっ♡ そう、それがいいよぉ♡)(抉って♡)(ぐちゅってしてよぉ♡)(ごりごりきてー♡)(もみもみしてぇ♡)(唇さんが寂しがってるんだけどなぁ♡)
レイヴェルの身体のあちらこちらから、声が聞こえてきたのだ。主に挿し込んでいる穴の中が多いが、それ以外からも聞こえてくる。
なんだこれは!? なんだこれは!?
声は全部レイヴェルのものだ。しかし、彼女の口を塞いでも聞こえてくる。俺の頭の中に直接、どこがどうして欲しいと語りかけてくる。
(あっ♡ イイっ♡)(やだ、うれし♡)(あぉーん♡)(んぅん♡ んぅぅう♡)(ああっ♡ トンっトンっ♡ てぇ♡)(もっと、もっとぎゅーってしてぇ♡)(ああぁー、ぺろぺろも好きぃ♡)(んぎぃ♡)(お゛♡ お゛♡ おお゛ぉ♡)(あぁ、イイけどぉ♡ もっと強く♡ めちゃくちゃにしてぇ♡)(ちゅっ♡ れろ、にゅちゅ♡ ああ、もっと絡めてぇ♡)
頭がおかしくなりそうだった。いや、おかしくなっていた。レイヴェルの艶声が幾重にも重なって心の中に響いてくる。でも、おかしくなって構わないくらいそにれが気持ちよくて、俺はその声に応えまくった。
「んんっ──♡♡♡ んっ、んにゅ♡ ん゛ん゛ん゛──♡♡♡ ふっいひぃ────♡♡♡」
((((((あああぁぁ、イクっ♡ イグっ♡ またイクぅ♡ とまんな♡ ずっと♡ すぎょひぃ♡ すきぃ♡ これぇ♡ ほぁん゛♡))))))
そのうちふと頭の中の茹で上がった情欲の熱が冷めて、ぐったりとしてだらしないことこの上ない顔になっているレイヴェルに気づいた。その後は、無理をさせたなと労わるように抱いて眠りについた。その間、俺の股間硬度は常に確保されていたことを付け加えておく。
やはり魔力量こそ至高。基礎スペックの強化こそ最重要の項目なのだ。
うん、思い出していたらググッと来た。
『うーん、あれはつまりレイヴェルの弱いところの声だったのだろうか?』
『俺に聞くな』
『いや、ドライグって男の赤龍帝とも女の赤龍帝とも魂つなげて来たんだよな? なんか神器の中に居たし』
『ああ……そうだ』
『てことは、どっちの立場でも経験済みってことになるよな? だから詳しいのかなって』
『うぉぉぉぉぉおん! なぜ、この俺が、天龍と呼ばれたこの俺が! 人間どもの情事に付き合わねばならんのだ!!』
聖書の神は残酷だ。そしてその考えは理解できない。俺がトカゲックスに情欲を抱かないように、ドライグは人間の交尾など興味ないだろう。だというのに長い長い期間、ドライグは龍でありながら人間のそれを味わわされて来たのだ。聖書の神はドライグに人類愛(性癖)でも植え付けるつもりだったのだろうか。
『というか、ベッドでレイヴェル抱えて寝転がってる状態でこうやって話してると……』
『ん?』
『なんかドライグとピロートークしてるみたいで微妙な気分になる』
『……やめろ。その思考を消せ。こういうことをするときに俺の存在を思い出すな。いいな!?』
『あっ、はい。あー、ただ……』
『ただ?』
『夢中になってると無防備になると思うので、寝てるとき同様の周辺警戒だけお願いできればと』
『ああ、分かった。それはやっておいてやる。だから、俺のことは思い出すな。忘れていろ。絶対だぞ!!』
ガチの本気を感じた。怖い。
俺は性行為やその事前事後にはドライグの存在を忘れる。気にしない。見られているとか、聞かれているとか、そんなことでどうこう思わない。俺、覚えた。
「んぅん……あれ? ふゆ? ……あっ♡」
そのうちにレイヴェルが目を覚ました。最初は寝ぼけていたのか状況がつかめず戸惑っていたようだが、俺の顔を見るなりにへらと笑ってくっついてくる。
「おはよう」
「おはようございます。あの……」
「可愛かったよ。絶対、この子と結婚しようって思った」
「まぁ! 私もですわ。嬉しい……その、とっても素敵でした」
実際のところ、レイヴェルは大変な優良物件だ。相性がよほど合わないということでもなければ手放すことがあり得ない。
悪魔の戦闘遊戯レーティングゲーム。それによって需要の増しているフェニックスの涙の利権を握るフェニックス家の娘なのだから、財力もあり、各所へのコネも期待できる。
上に兄が三人いるというのも良い。かつての天使・堕天使・悪魔三つ巴の大戦の結果、悪魔の貴族は人数が少なくなっている。そのため若くとも家を継がなければならない立場となっている者が多い。俺のように。年齢の近い知り合いの純血悪魔たちも、大概が次期当主なんて立場にいる。
そうなると他家から嫁や婿を迎えることが大変なのだ。相手を見繕うのも一苦労だろう。さらに上手く婚約したとしても、次期当主の立場の兄姉がなんらかの事情で跡を継げなくなることもある。ポックリ逝ったり、眠り病にかかったりで。そうなると、婚約は続けられない。婚約者が自分の実家を継ぐことになってしまうからだ。
レイヴェル上に兄が三人いるので、そうなる可能性はまずない。
これで純血貴族悪魔にしてはかなり性格も良さそうな上に、エッチも良いとくれば、そりゃもう確定でしょう。これを横からかっさらわれたりした日には、《赤龍帝の籠手》で最大倍加した滅びのハイパーオーラキャノンで冥界を滅すると脅すことも辞さない。
「んー」
「うん」
甘えてくるの抱き返し、身体を回してレイヴェルを上に乗っける。そうしてしばしイチャイチャしていると──。
「あら♡」
「あー、する?」
また大きくなってくる自分自身。
「んふ♡ はい──」
「ゴホンっ!!」とレイヴェルの承諾の声にかぶさる音があった。実にわざとらしい咳払いだ。
二人してそれにギョッとして抱き合いながら、咳払いの主を探すと──そこに銀髪のメイドさんがいた。義姉上だ。ついでに我が家のメイドの長であり、さらに魔王の妻というワケわからなくなる悪魔である。
「リヴラクスさま、レイヴェルさま。お二人の仲が大変よろしいことはまことに喜ばしいのですが、お待たせしている方々がいらっしゃいますので……」
レイヴェルも貴族。我が義姉上のグレイフィアが何者であるかは当然知っている。メイドという名の上位権力者の登場に、俺と彼女はコクコクとそろって頷きを返すのみ。
メイドに時計を示されれば、なるほど既に結構な時間。朝食には遅く、昼食にはまだ早いくらい。
「グレイフィア、フェニックス卿はどうされている?」
「昨晩は当家で宿泊されました。今は当主さま方と朝食をご一緒され、そのまま談笑されているところかと」
なるほど、父上母上とフェニックス家の夫妻。この四人を待たせている、と。うん、よろしくないね。
「あわわわ……ど、どうしましょう?」
状況を悟って慌てるレイヴェルの頭を撫でつつ、グレイフィアを見上げた。俺はまだベッドで寝ころんだままだ。
「慌てずゆっくり身を整えさせるように、との指示を受けております。つきましては、お二人にはこれから入浴していただきたいのですが」
スンスンと匂いを嗅ぐ。うん、臭いね。事後の臭いがプンプンしてる。俺にもレイヴェルにも、エロエロな汁が体中に乾き張り付いているから、そりゃ風呂は必須だろう。
まぁ、消滅魔力で身体を覆えば汚れ程度どうとでもなると言えばなるし、レイヴェルも一回全身を自己焼却して蘇生再生すれば綺麗にはなるのだろうが。そこまでしなくても風呂入った方が楽で気分も良いはずだ。
「分かった。行こう」
言って、レイヴェルもごとシーツに包まるようにして立ち上がった。ベッドの下、グレイフィアの足元には転移の魔方陣。グレイフィアは俺たちを風呂場まで直接跳ばすつもりでいるらしい。
ただし、その魔方陣は二つある。
「ん、どっちだ?」
「お風呂は別々ですよ。リヴラクス」
むむ、これは半目で俺をちょっとたしなめる時の義姉さん風の声。くっ、逆らいにくい。お風呂でイチャイチャ洗いっこしようと思っていたのに。
確かにそれでは、そのまま迎え酒ならぬ迎えックスに突入してしまう可能性が高い。
そうして待たせまくったフェニックス卿に向かって、「いやー、お宅の娘さんと風呂場でガンガン交尾してたら遅くなっちゃいましたわー。いや、ホント、すいませんねぇ」などと言ってのける勇気や豪胆さは俺の手持ちにはないものだ。致し方なし。余は無情である。
「ほら、お義姉ちゃんが洗ってあげるから、早くしなさい」
「え?」
唐突に聞こえた意外な言葉にひょんと嬉しくなって声を上げたら、レイヴェルに如意棒をくにっとされた。
「ううう……」
「ちょっ! ちょっと待って、レイヴェル! 痛いから」
そんな俺たちを見て、義姉さんはふっと笑みを浮かべ「冗談です」と頭を下げた。
そうやって、義弟をからかうのやめてくれませんかねぇ。
「口では嫌がって見せても、身体は正直だな」
「お前のここは、俺のモノが欲しいと言っているようだぞ」
「物欲しそうにしているな。ほら、ここを弄ってほしいんだろう?」
などのセリフをマジに発言できそうな、おっぱいだけに特別思い入れがあるわけでもないヤツのパイリンガル相当のナニカ。
女体のどこからでも聞こえてくるが、とりわけ中からの声が一番大きいらしいぞ。