※この作品はR-18です。

公爵家次期当主好色物語   作:ルペッタ好き

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SМを書こうとしたが、なかなか難しかった件
でも、投稿しないと話が進まないのでそのまま投稿します。
R18小説、初心者なので許して







2-36 聖夜に響く鞭の音(後)

 カメラがある映像を映している。画面の隅に表示された時刻は、12月24日の夜間。

 

 画面端に十字架が映り、信者たちが座るためだろう長椅子がいくつか置かれていることから、どうやらここが教会らしき場所のようであることが分かる。

 ただし、どうにも手入れされているとは言い難い様子。十字架は薄汚れ、いくつかの長椅子は破損したまま放置されていた。

 数か月以上、あるいは数年単位だろうか、画面に映る部屋は本来の目的で使われてはいなかったようだ。

 

 画面中央で、一人の少女が毛布に包まれ横向きに眠っている。乱れた長い黒髪が艶やかで美しい、まだどこか幼さを残した整った顔立ちの少女だ。

 大人と子供。その中間の年頃にだけ許された儚い美。少女の年齢は十代の半ばほどだろうか。

 そんな美少女の顔には、眠りながらも苦痛の色が滲み、目元には涙の跡が残されていた。 

 

「起きろ」

 

 足音と共に、画面内に少年が姿を現した。紅の髪をした少年は片手にバケツを持ち、少女を見おろしながら冷たい声を発する。

 少女は、起きない。目を開くことを拒否するかのように、顎を床へと近づけ身体を丸めようとする。

 

「なら、目覚ましにこいつをくれてやる」

 

 少年は少女から毛布を剥ぎ取るやいなや、手にしていたバケツの中身を彼女へとぶちまけた。水だ。

 

「ひぃゃぁぁぁっん!!♡」

 

 それに驚いた少女は跳び起きようとして、しかし起き上がれず床の上でもがき始めた。

 毛布に隠されていた少女の身体。その身に着けているも(・)の(・)のせいだ。

 

「あっ……、ひぃっ、えっぅ、なに? えっ!? ああっ、いやぁ……♡!!」

 

 少年の姿に気付いた少女は、恐怖と悲しみに満ちた表情で彼を見上げた。冬に水をかけられたせいだけではない震えが、少女を襲っている。

 

「その格好は俺からのクリスマスプレゼントだ。楽しませてくれた礼もこめてな」

 

 少女はおびえた様子で少年から逃げようとするが、その手足は一向に役に立たない。

 

「なに、なにこれッ!? 手も、足もっ!」

 

 少女の首には、首輪がはめられていた。その首輪から伸びる長めのリードは、近くの長い椅子の脚に結ばれている。

 少女の豊かな胸には、その膨らみをより強調するように光沢を放つ黒い帯が取り付けられていた。∞の字のような形でツンとバストを突き出させているその帯は、背中の金属リングと首輪にも結ばれズレないようにされている。

 少女の腕には、異様なものが取り付けられていた。指の無い手袋とその手首を抑え固定する手枷、そして黒いゴムバンドだ。手袋をした彼女の手は、肘で折り曲げられ手首の腕輪と二の腕をゴムバンドで繋がれ締めあげられている。肘を折り曲げた状態を強制する形で固定されているのだ。

 少女の脚にも、腕を似た造りのゴムバンドが取り付けられている。足首に付けられた枷の輪と太腿を結ぶその帯によって、彼女は膝を曲げたままの姿勢を強制されていた。

 首輪、胸の上下に渡された黒い帯、指の動きを阻害する手袋、手枷、足枷、手足の自由を封じる黒いバンド。少女が今身に着けているものは、それだけだった。

 少女のもがく動きに合わせてふるふると揺れる形の良い大きなバスト、くびれた腰から艶めかしい曲線で繋がるヒップ、そして少女の両腿の間に挟まれた大事な場所。それらを隠してくれるものは何もない。

 

 特殊な性戯で使用されるボンテージと呼ばれる衣装と、逃走を妨害する拘束を兼ねた姿。少女はそんな格好をさせられていた。

 

「お前が気を失っている間につけてやったんだ。ふふ、気に入ってくれたか?」

 

 少年はそう言いながらか弱い抵抗しか出来ない少女を押さえつけ、彼女の拘束された両脚を開いていく。

 

「いや、いやぁーっ! やめて、やめ、見ないでぇッ♡!」

 

 泣き叫ぶ声に耳を貸さず、少年の手は力任せに彼女の脚を横に開ききった。

 

「ハハハッ、まだ垂れてるじゃないか。……寝ぼけて忘れてないよな? ここにお前を連れて来て、服を剥いで股を開かせ、犯してやったことを!」

 

 必死で身体を揺らし、手足をバタつかせて抵抗する少女の股座、そこにある女の大事な割れ目からは白く濁った粘性の液がこぼれていた。

 彼女は犯されたのだ。そして、そのショックで意識を失っている間に、さらなる恥辱の準備をされてしまった。

 

「っ……、ひいぅ……、うぅ……、っ……」

 

 少女は必死で脚を閉じようとし、不自由な手で両胸を隠そうとしながら恐怖の記憶に嗚咽をこぼす。

 

「家出したんだったな。それで、その日に知り合った名前も知らない男に薬を盛られて……、ハハッ、ハハハハ、いい具合だったぞ。──最後に行った店があっただろ。あの店のマスターとは知り合いでなぁ。いろいろと融通が利くんだよ」

「ああっ……、いやあぁ、いやぁー……」

 

 そのときのことを思い出して泣き叫ぶ少女に伸し掛かり、少年は彼女の顎を掴んで強引に唇を重ねた。首を振って望まぬ口づけから逃れようとする女の抵抗を楽しむかのように、何度もそれを繰り返す。

 

「嫌? イヤじゃないだろ。最後には、あんなに自分から腰を振って善がっていたクセに酷いな。なあッ!」

 

 バチンと肉を打つ音が響いた。少年が手の甲で少女の頬を叩いたのだ。

 

「ひぃっ! いた、い……やめ」

「まぁ、気持ちよくなる薬を使ったんだがな」

 

 少年は立ち上がると、どこからか取り出した乗馬鞭を手に少女の周囲を回り始めた。

 捕らえた獲物をどこから嬲ってやろうか。そう品定めするような目で見下された少女は、怯えた瞳で凌辱者を見上げる。

 

「やだ、いやぁ……、助け、たすけて」

 

 少年が手にする鞭の長さは今(・)は(・)60㎝程。釣り竿のような構造で長さを調節可能でありながらしなやかで弾力のある特殊素材で作られているらしく、彼の手によってたわめられてもすぐに勢いよく元の真っすぐな形状に戻る。鞭の先端部はやや幅広くなっており、♡(ハート)マークあるいは♠(スペード)のような形状で、先端が尖り、丸みを帯びた返しのついた矢尻のようだ。

 少年は、時折手にしたソレで床を叩き、聴覚だけでも痛みを覚えそうな音を響かせながら少女にサディスッティックな声音を向ける。

 

「あの時にな、分かったんだよ。お前には素質があると……エムの、マゾの素質があるってな。いくら薬の効果があったにしても、レイプされてああも乱れたんだ、間違いない」

「ちが、違うっ……私、そんなのじゃ……。そんなの、ない。だから、帰して……帰らせてよ」

 

 膝と肘を曲げたままの形に拘束され、満足に動かせない少女はそれでもなんとか恥ずかしい場所を隠そうと努力していた。両足をピッチリと閉じ、腕を胸の前で合わせて身体を横に倒す。

 しかし、それ以外の場所はどうにもならない。

 怯え、震える少女の姿に嗜虐的な笑みを浮かべると、少年は鞭を彼女の尻に叩き込んだ。

 

「ひぃーィッ♡!」

 

 破裂音とほぼ同時に、少女の叫び声もまた聖堂内に響き渡った。

 

「帰る? お前に帰る場所なんてあるのか? ロクデナシの父親と同じ家に居たくなくて、家出したんだったよな? 家出少女の朱(・)乃(・)ちゃんはッ!」

「いいッ……っ゛♡!」

 

 パシンッと今度は少女=朱乃の背を乗馬鞭のシャフトに比べてやや幅広になった先端が打ち据える。

 腕で胸を庇い、両脚を閉じて丸まっている朱乃の背中は無防備そのもので、少年の嗜虐を防ぐ術はなかった。

 

「ひぃ、いい、やめ、痛い……痛いの」

 

 哀し気な顔に涙を浮かべ朱乃は必死で胸を隠そうとしているが、肘で折りたたまれ自由の効かない腕ではそのEカップにもなるバストを隠しおおせるはずもない。

 むしろ、両側から挟み込まれることでその盛り上がりはより一層強調され、男の情欲を猛り狂わせるだけだった。

 

「いやらしい胸だ。その年齢でこれなら、この先どれだけ大きくなるんだ? なぁ!」

 

 隠しきれていない朱乃の胸の露わになっている部分に鞭が飛ぶ。

 

「あ゛、イぃーッ♡♡!」

 

 柔らかな乳肉への打擲に、朱乃は身をよじらせた。

 胸を打たれまいと朱乃が苦痛に顔をゆがませながら、肘と膝とを身体の下側に抱え込んでうずくまると、今度はヒタリと尻の割れ目に鞭の先が突き刺さる。

 正座したまま頭を下げた状態に近い態勢は、どうしてもヒップが無防備になってしまう。むしろ、打って下さいとばかりに差し出しているようにさえ見える。

 

「そうやって胸と股を隠しても、ここはどうにもならないな」

 

 床と身体を使って胸の豊かな双丘と、白濁を垂らす牝穴を庇う朱乃の丸い尻を鞭の先がツーっとなぞっていく。

 

「やめて、やめぇ……いたい、いたいの……。──アッ♡ヒィーいん♡!」

 

 ぶすりと悪魔の尻尾の先のような鞭の先の尖りが、朱乃の尻穴にめりこんでくる。

 キュッとしまった飴色の菊門(*)に、スペード(♠)の先が徐々に沈み込み、朱乃の口から苦悶の声が漏れた。

 

「ほら、よく見ろ。お前がそうしているつもりなら、コイツをケツの穴に挿し込んでやる。これが奥まで入り込んだらどうなるか分かるな?」

 

 少年は矢尻の半ばまで押し込んだ鞭を引き抜くと、朱乃の眼前にそれを突き付ける。

 

「ああっ、ひぃ、うっ……。いやぁあぁ!」

「見ろと言った。どうなるか……分かったな」

 

 鞭の先から目を逸らそうとする朱乃の髪を乱暴に掴み、少年は彼女の目の前でそれを振って見せる。

 矢尻の返しの部分まで埋め込まれたら、そう簡単には穴から抜けなくなってしまう。無理に引き抜けば、尻穴が裂けてしまうに違いない。

 

「いや、いや、イヤイヤ、やめてぇ♡!」

 

 朱乃の顔に浮かんだ恐怖の色がより一層濃くなるのを見届けてから、少年は再び鞭の先端を彼女の菊蕾に向かわせた。

 アヌスを突き刺され、引き裂かれることを恐れた朱乃は、尻を激しく振って挿入させまいとする。

 

「ハハハ、いいぞ朱乃。そんなに尻を振って……いい眺めだ」

 

 美しい少女が嗚咽混じりの声を上げ、必死で尻を振りたくる様子に少年は残忍な笑みを浮かべた。

 鞭に触れられるのを恐れて上下左右に逃れようとする朱乃の尻肉は、淫蕩な女が男を誘う姿にも見えてしまう。

 

「あっ、やぁ……。ひっ、ひぃぃ……」

 

 少年が朱乃の右の尻たぶに鞭をピタリと当てると、彼女は左に逃れようとする。それに合わせて左から小突けば、今度は右に逃げ出そうとする。

 朱乃の尻肉を大きく映すようにズームされた画面の中で、彼女の白い大桃のような双丘が淫らに揺れ動く。

 

「やはり才能があるな。男を悦ばせるのが上手いぞ」

 

 右から左から、上からも、下からも、少年はそうやって朱乃を鞭一本を軽く動かすだけで弄んで悦に入っているのだ。

 しばらくの間、少女の痴態を堪能していた少年は、やがて鞭を握った手を大きく振り上げた。

 

「なかなかの見世物だったが、そろそろ次に進むとしよう。そらッ!」

 

 これまでよりもひと際大きなモーションで力強く振り下ろされた鞭が、朱乃の尻を打ち大きな炸裂音を響かせる。

 

「ヒッィイイイ♡♡! あぁっ、あ゛っィ……♡!」

「もう一発だ」

 

 右尻に赤い跡を刻んだ鞭が再び振り上げられ、今度は左斜め上から叩きつけられた。

 

「んぁああ゛♡! いた、いたひ、イイぃーん゛♡!!」

 

 激痛に身体を震わせ、涙を流す朱乃。彼女は痛みのあまり、尻を揺らすことを止めてしまった。

 

「ハハ、そうら挿れてやろう」

 

 その隙を見逃さず、紅髪の少年が操る鞭の先端の矢尻が再び朱乃の菊門に突き刺さる。

 

「いやぁー、やめて……、ゆるして。ゆるしてください……ひどいこと、しないでぇ」

「ダメだ、許さん。そら、そら、いいのか朱乃? そのままうずくまったままで……前に進めば助かるのになぁ」

「あっ、ひぃ、ううぅ……うぁ」

 

 徐々に尻穴を裂いてめり込んでくる矢尻の先から逃れようと、朱乃は折り曲げられた形で拘束された両手両足を動かし始めた。

 前に、前に進まなければ、刺されてしまう。

 

「そら、どうした。遅いぞ朱乃。そんなことでは、お前の腹の中に鞭が刺さったままになってしまうぞ」

 

 不自由な手足を動かし、ヒィヒィと声を上げながら四つん這いで進む朱乃の後ろを、少年は残虐な笑みを浮かべてゆったりと歩いてついていく。

 少しでも朱乃が速度を落とせば、アヌスを引き裂かれてしまう。

 どうにか矢尻を尻穴から外そうとしているのか、朱乃は前に進みながら腰を捻って尻を左右に振りくる。

 だが、少年は巧みに鞭の角度を変えて彼女に突き立てた矢尻を外させない。

 

「ひぅぅっ……。うっ、ひっう……たすけ、たすけてぇ……誰か、誰か、たすけてぇ!!」

 

 やがて朱乃は追い詰められた、首輪に結ばれたリードが伸び切ってしまいそれ以上進むことが出来なくなったのだ。

 助けを乞う彼女の声に応える者はいない。悲痛な叫びを耳にしているのは、彼女を甚振っている少年だけだ。

 

「ここは町はずれにあるもう使われていない教会だ。お前がどれだけ泣きわめこうが、助けなど来るものか」

 

 ズズズッと矢尻が押し込まれた。

 

「クク、もうすぐ返(・)し(・)が入ってしまうな。どうする朱乃? お前が助けを乞えるのは、一人しかいないぞ」

 

 もうすぐ、あと少しで鞭の先端(♠)が菊の窄みを越えて中に入ってしまう。そうなれば、もうそう簡単には引き抜けない。

 

「助けて、助けてください。壊れちゃう、私のお尻、壊さないで……お願いします」

 

 涙と鼻水でグシャグシャになった顔で許しを乞う朱乃。尻穴を突き刺され、身体を捻って見上げてくるその哀れな様子に満足の笑みを浮かべると──少年は愉悦を隠さない口調で彼女に告げた。

 

「なら、『ご主人さま、どうかあなたのマゾペットにしてください』と言ってみろ。そうしたら、考えてやらなくもない」

 

 ニタニタを嗜虐の笑みを浮かべる少年に、朱乃の顔が絶望に染まる。

 

「そん、な……そんなの……言えま──」

「なら、仕方がないな。お前が素直に言えるようになるまで甚振り尽くしてやるとしようか」

 

 クククと嘲笑う声に、朱乃は「ああぁー……、ううぅ……っ」と悲嘆の涙をボロボロと流した。

 そして、そうする以外にどうしようもないことを理解し──。

 

「どうか、私を、朱乃を、ご主人さまのマゾペットにしてください。そしてご主人さまのお好きなだけ、存分に甚振ってください……。ひぃっく、うぅっううん♡♡」

 

 マゾペット宣言を聞き届けると、少年=ご主人さまは鞭の先を尻穴から抜き去り、代わりに朱乃の背を靴裏で踏みつけた。

 

「そうか、そうか、そんなに俺のペットになりたいのか。そこまで言われては仕方がない、マゾの牝犬として飼ってやろう。そして、甚振る代わりに存分に可愛がってやる。ほら、伏(・)せ(・)だ。その手と足を横に開いて腹を床に付けろ」

 

 男一人の体重──少年の背は160㎝台の半ばほどあり、引き締まった体形をしている──を背中にかけられた朱乃は苦しそうに呻きながら言われたような姿勢を取った。

 

「うぅん……♡ ご主人さまの言いつけ通りにいたしました」

「よーし、よくできたな朱乃。そら、ご褒美だ!」

 

 パァンッ! と朱乃の尻から破裂音が響いた。ご主人さまの鞭が振るわれたのだ。

 

「ひぃぃん♡!」

 

 どこか艶の混じった悲鳴を上げながら、朱乃はご主人さまの足の下で身をくねらせる。彼女の顔には、マゾペット宣言前から僅かに見え隠れしていた被虐の悦楽の色がより濃く浮かんでいた。

 

「鞭で打たれて嬉しいか? 嬉しいよなぁ? お前は俺のマゾペットの牝犬なのだから」

「はひ……マゾペットの朱乃は、ご主人さまの鞭をいただいて、嬉しいです」

「そうか、嬉しいか。なら、もっと可愛がって欲しいよな?」

「は……い、もっと可愛がってください」

 

 それを聞いたご主人さまは朱乃の背から足を退かすと、椅子に結ばれていた首輪に繋がるリードをほどき始める。

 

「では、散歩でもするとしようか。牝犬にも運動は必要だからな」

 

 聖堂の外へと続く大扉を見ながらのご主人さまの言葉に、朱乃は身体をブルりと震わせた。

 

「ゆる、ゆるしてください。外は……こんな格好で外は……」

 

 朱乃の言葉を聞いたご主人さまは、それに一瞬だけ呆けたような表情を浮かべる。が、すぐに嗜虐的で余裕のある支配者の面構えに戻った。

 

「ハハ、ハハハハハハハッ! 外か! 朱乃、お前は外に行きたいのか! 外に出れば逃げられるとでも思ったのか? 嫌がるフリをすれば、俺がお前の思惑通りに動くと考えたのか? ──どうやら、まだペットとしての心構えがなっていないようだな」

 

 鞭が幾度も飛んだ。朱乃の背に、尻に、横っ腹に赤い線がいくつも走る。

 

「ひっイイッ♡! ごめんなさい、ごめんなさいっ! 外に出れば逃げられるなどと思ってしまって、申し訳ありません。どうか、どうか許してください」

「そら、さっさと歩けッ! まずはそこの忌々しい十字架の下までだ。はりつけにされた男の足元でマゾ鳴きの声を上げろッ!」

 

 パァンッと大きく尻を打たれ、朱乃は拘束されたままの四つ足で歩き始めた。

 朱乃の四肢は曲げられた形で固められているので、肘と膝を使って歩むことになる。さらに、少しでもその歩みが遅いとご主人さまが見なせば、すぐに鞭打ちが飛んでくる。

 自然、朱乃の四つ足歩きは身体をくねらせ尻肉を振りたくる形になった。 

 

「はひぃ、はひぃ……ひぃッう♡ ヒィィん♡」

 

 いや、自然にそうなっているわけではないようだ。

 鞭が朱乃の動きを制御していた。打ち付ける角度、位置、回数、それらによって打ち手の望む結果を引き出そうとしている。

 

「そら、もっといやらしく腰を振って見せろ。脚を開き尻を高く上げろ。お前の痴態で俺を楽しませることを意識しろ」

 

 パチンッ、パチンッと軽く当てられる鞭の痛みは、強い打擲には及ばない。それでも、痛みがあることは間違いない。

 それなのに、朱乃の上げる声にはマゾ牝の卑しい悦びがはっきりと表れ始めていた。彼女の股間からじくじくと滴り落ち、床を汚している露がその証拠だ。

 

「もうすぐ着くぞ、朱乃。そうしたら罰をくれてやろう。マゾペットのお前は、鞭の罰も嬉しいだろう?」

「は、はい。嬉しいです。どうか、このマゾの朱乃に罰を与えてください」

 

 彼女の心の中でどんな変化があったのか。映像だけではその内面をうかがい知ることは出来ない。

 

 しかし──逆らえない。助けは来ない。ご主人さまに従うしかない。

 

 それらを突き付けられ、自らペットになると口にした瞬間から朱乃の有り様は明らかに変わってしまっていた。

 鞭で打たれる度に浮かべる陶然とした表情。逆に打擲の間隔が開いた際の瞳に宿った、懇願するような色合い。

 

「よし、そこでいいぞ。仰向けになって服従の仕草をしろ。牝犬のな」

「ああっ、はい。そ、その……こ、これでよろしいですか?」

 

『ご主人さま』の命令に嬉々として従う様子。甘えと媚びを含んだ声音に、ご主人さまの機嫌を伺う卑屈な視線。

 褒められることと、なじられることを同時に望んでいるかのような、その仕草のすべてから彼女の資質が分かってしまう。

 

「ああ、それでいい。だが、その手と足が邪魔だな」

 

 言われるままに仰向けになった朱乃は、しかし両脚をピタリと閉じ、両手で胸を隠そうとしていた。

 それは一見、恥ずかしい場所を必死に隠そうとしているように見える。

 だが、実際はそうではないことは彼女の瞳と口元が物語ってしまっていた。女の瞳の中に期待がある。口元に被虐の悦びが浮かんでいる。

 

「ひっ、ここだけは、どうか……許して。……恥ずかしいの」

 

 朱乃の甘ったるい声は、男におもねり許しを請うているようでいて──。

 

「ひぃああぁぁん♡」

 

 ──鞭を受けた際の声を聞けば、彼女の求めているものがその逆であったことは明らかだった。

 

「さっさと股を開け、そのいやらしい胸を曝け出せ。罰を受けろ!」

「ひぎぃ♡ いたっ♡ やぁっ♡ ああッ♡゛」

 

 腹に、腕や脚のむき出しになっている箇所に次々と鞭跡が刻まれていく。

 

「お前がどうしようもないマゾだということはもう分かっている。無駄な抵抗はやめてさっさとそれを受け入れろ。この変態がァツ!!」

 

 ピィッシーン!! とこれまでで最も大きな破裂音が鳴った。

 

「いぃぃいぃ゛いい゛ッ♡♡♡゛!!」

 

 強烈な痛みに飛びあがるほどに身体を仰け反らせた朱乃は、その後にぐったりと脱力し、大粒の涙を流しながらも瞳をトロリとさせ、だらしなく開いた口から唾液の糸を垂らす。

 ヒクヒクと痙攣し呆けた表情の朱乃の顔を、ご主人さまの靴が踏み躙った。

 

「くく、俺が思った以上の変態だったようだな。鞭で打たれてイったのか」

 

 靴裏の感触を顔面で受け止めながら、朱乃は途切れ途切れに息を吐く。

 

「はひぃ、はひぃ、うぅっ……」

「踏みつけにされて嬉しいか?」

「は、ひ……」

「そうか、ならこのままお前の綺麗な形の鼻をひしゃげさせてやろう」

 

 グッとご主人さまの足に力が入る。

 顔にかかる圧迫感に朱乃はもがき、許しを乞た。

 

「やめ、やめてください。は、はひぃい……いやぁ、たすけ、おねが、い」

 

 すると足が退けられ、代わりに冷たい眼差しが朱乃を見下ろす。

 

「なら、今度はちゃんと出来るな? さっさとしろ!」

「は、はい」

 

 涙と鼻水と唾液とを靴の裏でぬたくられた顔を哀しそうに歪め、朱乃はゆっくりとためらいがちに、しかし止めることなく脚と腕を開いた。

 

「俺を誘うためにあるような身体だな」

 

 屈辱に濡れた顔、鞭の跡があちらこちらに残る肢体、肘と膝を折りたたんだ形で拘束された両手両足。それらをご主人さまは鞭の先でくすぐるようになぞっていく。

 

「ああっ……ひぃん♡ あっ、ひゃんっ♡」

 

 くすぐったさに朱乃が身じろぎすると、まだ幼さの残る美貌には不釣り合いなほどに大きな二つの胸の果実が揺れ動き、ピンと尖って主張する乳首が踊る。

 やがて鞭は朱乃の一番大事な場所に触れた。

 

「くく、どうしたんだこの有様は? どうしてこうなっているのか自分で言ってみろ」

 

 朱乃の秘所は犯された際に大量に注ぎ込まれた白濁と、彼女自身が分泌した愛液でいっぱいになっていた。

 ご主人さまは先端のヘラ部分でそれを掬い上げると、その汁を朱乃の口周りに塗り付ける。

 

「あ、朱乃はマゾの変態なので、ご主人さまに鞭で叩いていただいたり、踏みつけていただくと、嬉しくてオマンコをぐしょぐしょに濡らしてしまうのです」

 

 朱乃のその言葉を聞いて、ご主人さまは不機嫌そうに鼻を鳴らした。

 

「ふん、これから仕込んでやろうと思っていたのに、どこでそんな言葉を覚えた」

「あっ……えっ……その、あっ……しょ、小説、です。いやらしい私は、隠れてえっちな小説を読んで、自分がそうなったら……と、想像していました」

「それは男にこうされることを元々望んでいたということか。このレイプ願望のマゾメスがッ!」

 

 容赦なく振るわれた鞭の先端は、朱乃の右胸の乳首を的確に捉え強く弾いた。

 

「あひぃぃーイ、いっ、いいっ♡♡ 痛い、痛いの、やめてぇ」

「どの口が言っている。こっちも欲しいんだろう?」

 

 打たれた右とは逆、左の乳首を矢尻がつつく。次はここを打つと宣言され、朱乃は腰をくねらせた。

 

「ひぃ、うぁぁ……ください。打ってください。鞭で、思いっきり、このマゾ乳首を懲らしめてください」

「まったく、これでは罰にならないな。このドМ女がッ!」

「ひゃぁぃぃん♡♡ ううっ、ひぃうう♡ ハァ、ハァぁ……ああっ、ご主人さまぁ♡ もっと、もっと……朱乃に罰をお与えください」

 

 敏感な部分に痛撃を受けたというのに悦ぶ朱乃を、ご主人さまはつまらなそうに見下ろす。

 

「興が削がれるな。嫌がり悶え苦しませながら落とし込むのが面白いというのに、すぐにこのざまでは……。素質があり過ぎると言うのも考えものか」

 

 簡単すぎるゲームを飽きたと放り出す子供のように、興味が失せたと態度で示すご主人さまの足元。

 そこによたよたとすり寄った朱乃は哀願の眼差しで見上げながら、彼の靴に口づける。

 

「ああっ……そんな……、やめないで……やめないでください。お願いします、ご主人さま。朱乃をもっと甚振ってください」

 

 

 不自由な手足で必死に少年に這い寄り靴へのキスを繰り返しながら懇願する朱乃。

 その無様な様子に紅髪の少年はふうとため息をついた後、口角をニタリと吊り上げて見せた。

 

「なら、俺がお前を可愛がってやりたくなるように、もっと上手に踊って見せろ」

 

 鞭が肉を打つ音、肉が肉にぶつかる音、少年の命令口調、少女の嬌声、それらがかつて神聖だったはずの場所に響き渡る。

 

 この後も映像は延々と続いている……。

 

 

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