公爵家次期当主好色物語 作:ルペッタ好き
悪魔という種族は、会話に於いて苦労しない種族だ。あらゆる言語を理解する耳と、理解させる口を持つ。
これはおそらく我々の種族が属する『聖書の神話』のエピソードに由来する能力だと俺は考えている。
あれだ、有名なバベルの塔の話だ。
昔々、おそらくはバビロニアと呼ばれていただろう地の話。
その頃の人々は、皆が同じ言葉を話し仲良くしていた。そして彼らはこう話し合った。
「皆で協力して天にも届く立派な塔を建てて目印にしよう。この先も皆が協力していくための象徴として」
そうやって人間たちが頑張って一致団結し、大きく高い塔を建てていると、それを見物しに『聖書の神』が天界から降りて来た。
そして、天にも届かんとする塔を築こうとしている人々を見て言ったのだ。
「人々が一つの民族であると思い合い、同じ言葉で話し協力し合っている。これでは、人間たちは本当に天に届く塔を建ててしまうかもしれない。これはいけない。だから降りて行って人間たちの言葉を混乱させて、お互いの言葉が通じないようにしてしまおう」と。
こうして、この町は混乱の意味を持つバベルの名で呼ばれるようになった。その地で『聖書の神』が人間たちの言葉を混乱させ、人々を分断し世界中に散らしたから。
まぁ、だいたいこんな感じのこの神話、これまた有名なノアの箱舟、大洪水の話の後の出来事になるらしい。
だからまぁ、あれだ、大洪水で溺れた記憶もあるところで、人間たちは一致団結して高い塔を建てようとしていたわけだ。避難所かな?
で、そこに聖書の神がやって来て、このまま人間たちが協力し合うのは気に喰わない。よし、こいつらの言葉が通じないようにして仲を悪くしてやろう。そうすれば、喧嘩を始めてなにも上手く行かなくなるだろうといったことを考えて実行した、と。
聖書の神は、他者が団結して力を高め合い、大きなことを成し遂げるのが嫌いなのだろう。人間に知恵の実を与え、考えることを教えたサマエルさんにも激怒したらしいし。
しかし、あれだな。下の者たちに力を持たせると、邪な考えや悪意を抱いて反逆するに違いないっていう『王の駒』関連でのベルゼブブさまの意見や、平民たちを愚鈍にしようとしているように思える兄上の政策にも通じる話だ。聖書の神と魔王で、下の立場の者を制御する際の意見が一致しているっぽいのは少し面白いところではあるか。
俺的には、『悪魔』は皆で強くなり、武威でもって他を従え、一緒に栄耀栄華を満喫しようぜ! と思うのだが。
我々は、『神の敵対者』たる『悪魔』なのだから。
とはいえ、いくらグレモリー家が名家といっても次期当主程度の意見ではなかなかなぁ……。
もっと様々な意味での力を付けないと堕天使退治にすら行かせてもらえない。
まぁ、楽園追放にしろ、バベルの塔にしろ、「どうして人間は死んじゃうの?」とか「どうして色んな言葉を話す人がいるの?」って質問に答えるために創作された神話なのだろう。俺はそう思っている。いろんな神話に似たような感じのがあるらしいし。
人間たちが言葉が通じず、文化が違い、協力し合えず、争い合う現状を神の行いってことにしたのだな。
ま、この辺りの考えは、前世の大学の教授とかの話そのままだったりするのだが。
人間をやっていた頃は神話は神話、人間は人間、現実とフィクションは違います。そんな話もあるのだなーって思っているだけで良かった。
しかし、生まれ変わって『
このバベルの塔のエピソードで、聖書の神に『話し言葉を混乱させられ、世界各地に散らされた』のはあくまでも人間たちだけだ。
悪魔は対象外。なので、我々悪魔は『話し言葉』に不自由しないって寸法よ。これは実にお得だった。
魔力で亜空間収納を使えることも考えると、いわゆる『会話に不自由しない』と『アイテムボックス』の異世界転生する系の物語によくあったお得セットが種族の標準装備だったようなものだ。とても便利。
だが、文字は別だ。会話は出来ても読み書きは覚えなければならない。
そして、グローバル化が叫ばれて久しく、『現代のバベルの塔』と呼ばれることもあるインターネットが普及した今日この頃、悪魔に要求される言語知識は非常に多い。人間世界各国の文字を覚えなければならないのだ。
「ネットで依頼来ましたー!」「読めませーん!」「解読しましたー! でも返事が難しいです!」ではお話にならない。
神話的に考えると、たくさん文字を覚えなければならないのは聖書の神のせいってことになる。
くそ、余計なことしやがって! 人間の言葉が一つだけだったなら、ずっと簡単だったものを。
ま、脳みそスペック高いからいいけどさ。
と、愚痴はともかくとして、まず必須なのは悪魔文字だ。冥界で悪魔が用いている文字なので、これはもう完全に扱えなければ悪魔やっていられない。
平民レベルならばともかく、貴族でこれがきっちり出来ないとなると落ちこぼれ認定確実である。
その他、人間界で広く用いられている言語も大概必須科目だ。では日本語はどうかというと……選択科目なのである。まぁ、そこまで広く使われていない気がするし仕方ないかな。
ということで、日本語の読み書きが不自由でも別に恥ずかしくないのが悪魔社会。でも、俺の眷属となれば事情は変わってくる。俺の縄張り、日本の駒王町だからね。きちんと覚えてもらわないと困る。
さて、うちの『女王』は日本語をどれぐらい勉強してくれたのかな?
薄明りの和室。その中央に敷かれた布団の上に、膨らみ始めた胸を下に向け膝を立てた姿勢のレイヴェルが居る。
彼女の着物の肩や襟は大きくはだけられ、胴は帯の上まで、腕は肘の辺りまでが捲られ、両手は背の半ばで長い振袖と縄によって拘束されている。薄暗い室内に白く浮かび上がる、細く小柄な上半身は幼げながらも淫靡に蠢いていた。
下半身もまた大きく肌を晒している。足の先こそ白い足袋に包まれているものの、それ以外は何も身に着けていない。腰上の帯まで捲り上げられた着物は彼女のふくらはぎも、太ももも、小振りなお尻も、そして女の大事な場所も隠してはくれない。
レイヴェルの後ろに回って立てた両ひざの間に視線をやれば、彼女の興奮具合とついさきほどの性交の跡がはっきりと見えてしまう。
「旦那さまぁ……♡」
はやく弄ってとねだり、尻肉を左右に弾ませる年若い婚約者の姿にニヤリとした笑みが止まらない。
彼女の背に片手をのせ、魔力を流し込む。紅と紫の入り混じったそれはレイヴェルの身体全体を覆うように広がって行き、着物も髪も肌の艶や張りも失わせることなく体表面に付着した汗や様々な液を『消滅』させた。
「ふああ……っ♡」
消滅魔力に全身を呑まれる危険な状況にも、レイヴェルは恍惚の表情を見せるだけ。掃除が終わり、さらりと程よく整ったキャンパスに筆先を下ろす。
左のふくらはぎから膝裏、後ろ腿を通って円を描くようにして尻肉をくすぐり、今度は逆順で右足をなぞる。乾いた柔らかい毛で出来た筆先を肌の上で滑らせると、それに反応して彼女はゾクゾクッと身を震わせた。
くすぐったさと、その中に孕む快感。少し前に達したばかりで敏感になっているだろうレイヴェルの中ではどちらがより強く感じられているのだろうか。
「綺麗にしたばかりなのに、もう溢れてる」
「ああっ……恥ずかしいですわ……」
その答えは、肉の割れ目からこぼれて内腿を伝い始めた淫蜜を見ればまる分かりだ。綺麗に掃除したばかりだというのに、もう汚してしまっている。
「両手を縛られ顔を床に付け、いやらしい格好で尻を高く上げさせられ、少し撫でられただけでこれか……」
「はぁう……言わないでくださいまし」
「俺の妻はとんだ淫乱女だったみたいだ」
しゅるりしゅるり。言葉でなじりながら、レイヴェルの肌に筆を走らせ続ける。
「あ、妻……んっ……はぁっ♡ ……ふぅん♡」
下半身をあらかたなぞり終えたところで、ぷっくりと膨れ上がって刺激を待ちわびていた箇所にちょんと触れてやる。
「ひぃぃん……♡♡」
もぞもぞと緩い快感に揺れていた女体が跳ねた。クリトリスのスイッチを続けざまに何度も押してやると、それに合わせて彼女は金色の髪を振り乱しながら腰を幾度もヒクつかせる。
秘裂付近を弄ったせいで、乾いていた筆先が湿り気を帯びてしまった。ならもういいか、と淫蜜を滴らせる割れ目に筆を当てたっぷりと水気を吸わせていく。
筆先を鼻に近づけ息を吸うと、発情したメスの匂いが鼻腔を満たした。
「文字を書くから、それを当てるんだ。『女王』がきちんと縄張りの言葉を勉強している確かめないとな」
ぬるりとした粘液の詰まったビンの蓋を開ける。ビンの中身はとある使い魔から採取した媚薬効果のある体液を加工したもの。
さほど効能が強いわけではないが、『赤龍帝の籠手』を用いて強化すれば官能に頭をやられた廃人を量産する魔薬にもなる代物だ。もちろん、レイヴェルにそんな真似はしない。すでに出来上がってスイッチが入っているのだからする必要もない。
弱効能媚薬ローションのビンの中に淫蜜の染みた筆先を漬ける。なに、このままならば特に問題はない。普通に使えばちょっと刺激のあるローションのようなものなのだから。
過去にメイド三人で試用して安全性は確認済みだ。ぬるぬるローション4Pは良いものだった。
「んっ……『あ』ですわ。あっ!」
彼女の背中に筆を躍らせると、少し考えた後に正答が返って来る。続けて幾つかひらがなを書いては、消滅させていくとどれも正解。
カタカナも問題ないらしい。
「正解のご褒美をあげなきゃいけないな」
背中の翼を出す箇所は、彼女の悦ぶ場所でもある。そこを重点的に何度も繰り返し筆で責めてやると、レイヴェルの背がグッと反り返っていく。
それだけで達する程の快感ではない。だが、無視できるほど弱くもない。くすぐったさともどかしさの混ざった責め。
「あぁ……、あぁ……、そこ、それ……んぅぅぅっ♡」
もっと強い刺激が欲しい。そう言っているかのように彼女は尻をフリフリ、肉筆を蜜壺へと誘ってくる。
そうやって誘惑されるとすぐにでもぶち込んでしまいたくなる。
が、今日はこれからの抱負を書き込み、それを未来の正妻に了承させる大事な仕事があるのだ。まだまだ、焦らさねばならないだろう。
堪え性のない次男坊には辛いことだが、これからのために必要なことだから我慢できる。
一度は縁がなかったかと諦めたお宝。しかし、魔王になればそのお宝を手に入れられると分かったのだ。ならば、狙うしかない。
それは同時にレイヴェルの願いを果たすことにも繋がるのだから……普通に説得してもいけそうな気はする。が、やはりエロで篭絡した方がお互い楽しいに決まっている。
「そろそろこっちが寂しいだろう?」
筆を持たない側の手を膝をつくレイヴェルの下にまわし、ツンと尖った胸の先端を指で弾く。
「ひぃん……♡ はい……。でも、もう……」
と、おねだり眼で腰を振って見上げてくる金髪お嬢様をくるりとひっくり返した。
縛られた両手を背に回され、仰向けの状態で縦ロールの髪を布団の上に散らすレイヴェル。そんな彼女の脚を左右に大きく広げ、その間に自分の両膝をつき閉じられないようにする。
ガチガチに膨張し硬くなった逸物で彼女のクリを数度叩くと、そのまま上にのせておく。接近した肉棒の熱に反応しているのか、淫らに蠢く肉壺の入口が実にいやらしい。
「まだダメだ。ここからは漢字も混ぜた文章にするか……ご褒美はそれからだな」
すぐにでも欲しいのか、レイヴェルは腕と違って縛られていない両脚をこちらに絡めて来た。
男を脚で捕まえ、腰を上下させてなんとか肉棒を膣内に迎え入れようとする我が婚約者。その腹を片手で抑え勝手に咥え込めないようにすると、もう一方の手に握った筆で彼女の胸を弄り回す。
と、見せかけて後ろで縛られることで少し隙間の出来ている彼女の脇に筆先を突っ込んだ。
「ひゃっ、あはは、くすぐったいだけですわ。やめてくださいまし」
ふふん、笑っていられるのも今のうち。するりするりとしばらく繰り返していると、だんだんとレイヴェルの口の形が変わってくる。
「ひぃう……♡ あぁ……んんぅっ♡ くふっ、んん……♡」
くすぐったい場所は基本的に性感帯である。レイヴェルくらい回数を重ねている相手のそんなところを開発していないはずがない。
いつもの指や舌ではないから、最初は笑ってしまっていたようだが……。
「んー? くすぐったいだけじゃなかったのか?」
「あぁぁ、だって……そっちをそんなにされたらぁ……♡ 感じてしまいますわ」
挿入をせがむ割れ目と、彼女の欲しがりなクリトリスを肉棒でこすってやればこの通り。
基本的にうちの嫁さんはえっちぃのだ。そこがイイのだが。
「次は反対の脇だぞー」
「ああん、そんなぁ……ひゃん♡ そんなに、いじめないでくださいまし」
右から左へ、筆を持ち換えるついでに乳首をピン、ピンと弾いておく。
「いじめてほしいって言ったのはレイヴェルだよ?」
「そんなこと言ってませんわ。あ、うぅっん、んふふ、あぁ……♡」
くく、まだ慣れていないこっちは、気持ち良さとくすぐったさが半々と言った様子だな。
「いや、言ったから」
「言ってませんわ」
「言った」
「言ってませんー! あふ、んぅぅふっ、はぁぁん♡」
こやつ結構楽しんでいるな。声がそんな感じに弾んでいる。
「朱乃みたいにして欲しいって言ったよね?」
「いじめて欲しいなんて言ってませんわ、あっ、ちょっ……それ、卑怯ですわ。くっふふ……ダメ、もう止めてくださいまし」
「止めない。それにこっちもそろそろよくなってきてるだろ? それ、こしょこしょっと」
「ひゃん、あは、あふっ、んん……っ♡」
「それにこれは、あっちと比べてマイルドな感じだろう?」
「そう、ですけ……ど、はぁっ♡ んくっく」
忘れがちになるが、レイヴェルはまだまだかなり遊びたい盛りなのだ。ズッコンバッコンしまくっておいてなんだが。
俺もまぁ、こういうの嫌いではない。むしろ、大好きだ。いいよね、イチャイチャしながら遊ぶの。
レイヴェルが羨ましがった朱乃とのは、ジャンルが違うからなぁ。フェニックスに鞭とか、相当キツクしないと意味ないし。山が吹き飛ぶレベルの打擲が必要になる。
魔力を籠めれば出来なくはないが、ミスって床にぶち当てると城が壊れてしまう。
「ということで、くすぐるくらいが丁度いい」
「もう、どうしてそうなるのですか」
「でも、ちょっと楽しくなってるだろ?」
「知りませんわ! ……まあ、その、少しは」
ふむ、くすぐるといえば、やはりここだな。
身体の向きを変え、レイヴェルの脚に手をかける。
「あっ、ちょっ……文字がどうというのはどうされますの?」
「ここにも書けるだろう」
ぐっと持ち上げて、彼女の脚のラインをツーっとなぞっていく。白く細い脚に、ねっとりとした粘液の筋が引かれていくのはなかなかにエロい。
舐め上げたくなる。
「あっ、やぁぁ♡」
うーん、しかし、こうしてみると、足袋というのも結構そそるものだ。兄上の所への訪問だったから正装用の白いのなのだが、柄や色付きよりもこれが一番クルような気がする。喪服スキーとかも世の中には多いと聞くところでもある。巫女さん萌えにも繋がるところがあるのかもしれないな。この親指のところが股になっているのがポイントなのかもしれない。いつもと違う装いというものは、女の新しい魅力を教えてくれるものだ。
フェチな感はあるが、俺のメイドスキーも似たようなものだし、うん、これもなかなかに良い良い。
まぁ、今夜の俺は嫁スキーだが。
空いた片手で脚を持ち上げ、ふくらはぎや太腿に筆をサラサラと……。
「あっ、『好き』ですわ」
「そうか、レイヴェルはこういうのも好きか」
「ちがっ、書かれた文字を当てろとおっしゃったから」
「ふふふ、じゃあ、これはどうだ」
「『好き』……」
「これは?」
「『大好き』……ですわ。もう……似たようなこと書かないでくださいまし」
照れてる。可愛い。
「でも、本当だからな。レイヴェルの身体で、俺が好きだと思っていないところはないから」
「ああっ、もう、もう、いつもそんなこと……言って」
「一番好きなのは目だが、髪もいいし、首から肩のラインもついなぞりたくなる──」
と彼女の各部位を上げながら、どういうときのこんな仕草が良いだとかの話も交えて、好きなところをつらつらと並べてみた。
うん、ちょっと俺、レイヴェルのことを見過ぎなのではないだろうか……。引かれていないかと振り返って伺うと、どうやら照れまくっている様子。なら、良し。
「ということで、ここをくすぐろうと思う」
「やだ、やめてくださいまし」
足袋を脱がせて素足にしていくのは、何やら下着を脱がすのとは違った趣があるな。
「いや、前ここを舐めたとき、物凄く悦んでたじゃないか。あの後も凄かったし」
「あ、あれは……だって、旦那さまが、バランスブレイクして、魔王のお姿で……」
分かる、分かる。足の指舐めさせるのって、征服感がこみ上げて来てグッとくるものな。レイヴェルも倒錯的な気分で盛り上がったのだろう。
まぁ、手を縛られて筆でくすぐられるのは、その逆な感覚になるだろうが。でも、ま、本当に嫌なら縄くらい焼き切ればいいだけなので、口でどうこう言っても彼女だった楽しんでいるはずだ。
「ほらほら、どうだ」
「いやぁ。やめぇっ……うぅっ、ふっ、くぅ、んっふっ……」
指の間や土踏まず、足裏の様々な箇所を蹂躙していくと、彼女は声をこらえようと頑張って口を閉じようとする。
だが、その努力もこの猛攻の前には儚いもの。やがては口を開き、はしたない声を上げてしまうのだ。
「あっ、うぅぅふっ……あはっ、やぁっ、だめぇっ、んあぁあ、やめっ、やめてくださいましぃっ!」
攻め手は緩めず、悶えるレイヴェルの脚を押さえつけて弄び続けてやると。彼女は縄で括られた両手を背の下にしたまま、もう耐えきれないと金髪を振り乱して暴れまわる。
声を漏らすまいと閉じていた口はいつしか開き、あられもない響きで室内を満たす。
「ふふふ、お前はフェニックス家本家のお姫さまだからな、こんな扱いを受けたことはないだろう? 蝶よ花よと育てられたワガママお嬢さまめ、俺の責めに屈するがいい!」
「いやぁぁぁ! もう、もうやめてぇ……、こんあ、こんあの、もう、ああっ耐えられませんわ」
「俺はお前の婚約者であり、未来の夫。何よりも主人だぞ? 主の手に服従しろ!」
「あはぁっ、だめぇ……もう、もう許してくださいまし! こん、こんなこと続けられたらぁ……んあぁぁっん!」
と言葉遊びも交えながら、レイヴェルの可愛い二つの足を嬲ることしばし。彼女が本気で感じ始め、笑い声ではなく甘い声を出すようになったところでくすぐり責めを終了とした。
「はぁ……♡ はぁ……♡」
ぐったりと疲れ、両脚をだらりとあられもない角度で広げているレイヴェルのお腹を撫でる。着物の帯はそのままなので、むしろポンポンと叩く感じの方が響くだろうか。
「ぐっしょりじゃないか、くすぐられて感じてたんだな」
「もう、ほんとうに……私、旦那さまとこうしだしてから、どんどんおかしなことを覚えてしまっていますわ」
乱れた髪を顔に張り付かせ、どこか呆けたような目をするレイヴェル。また新たな開発を進めてしまったらしい。グッド。
そんな彼女をポンポンと叩いてから、頑張ったご褒美を挿入してやる。
「んんっ……♡ あぁぁっ♡」
ずぶずぶと肉棒を割れ目へと押し込んでいくと、行き場を失った愛液がじゅぼっと吹き出して来た。
ああ、いい感じだ。このフィット感。この身体の最初の相手だからか、実に馴染む。
「あんっ、旦那さまぁ……♡ どうして?」
挿入されたことで、レイヴェルはくねりくねりと身をよじり始めるが、俺はまだ動かない。
「まだ、残ってるからな」
一旦置いていた筆を手に取り、ビンの中の粘液に先を浸し、彼女の胸の周りをくるくるとなぞっていく。
「やぁん……♡ あっん♡」
螺旋を描く様に少しづつ中央へと寄せていき、ピンクの乳輪をすーっとすーっと。
「はぁん……♡」
乳首はずっと前から触って欲しくてビンビンだ。そこを弱く、優しく、激しく、強く、タッチを様々に変えながらいじめると、
「あんんっ……♡!!」
レイヴェルが大きな声で鳴いた。次は反対の胸だ……。
ひとしきり昂らせたところで、腰を揺すって膣内への刺激も上げていく。
「んんっ……♡ あぁぁっう♡ ひぃぃん♡」
思い出したようにときどき筆を持っていない方の手で、クリトリスをにゅるりにゅるり。
「はぁぁっ、旦那さまぁ……♡ もう、もう……動いてくださいまし。……切ないですわ」
ピストンをねだる腰遣いについ応えてやりたくなるところだが、まだ大事な話が残っている。
「まだ、ダメだ。ほら、ここにも欲しいだろう?」
お腹。これまでにも散々撫でまわし、こういうときでなくとも、「胸やマンコじゃないんだ。腹ならいいだろう?」と人前でも開発を進めてきた場所。そこを帯の上からたたく。
お陰様で俺とレイヴェルは人前でも熱っぽい瞳を向けあうようなベッタベタな交際関係なのだと、その光景を目撃した連中の口から知れ渡ってしまっている。
まあ、事実なのでいいが。むしろ好都合。仲良きことは美しきかな、とか言うし。美しいのは良いことだ。
「あぁぁん♡ はやく、はやく、くださいまし」
「よしよし、今ほどいてやるからな」
はて、着物の帯というのはどう解くのか。これがどうしてよく分からない。なかなかスマートにはいかないものだ。着付けとかに詳しいのがいると良いのだが。
肉棒で膣内をあやしながら、帯と格闘することしばらく。ようやくの御開帳だ。
「ああっ……はぁ♡」
両手を後ろで縛られ、足を拡げて股間を貫かれ、乱れに乱れた豪奢な着物の上に白く細く可愛らしい裸体が転がる。
色情の熱を帯びた瞳と、緩んだ口から吐き出される期待の籠った吐息が、俺の行為を待っている。
写真に撮っておきたくなる実に良い光景だ。撮らないが。
「また、文字を書くから」
まずは、一番上、胸の間から始めてさらさらとヒトの名前を書く。
「あんっ、『レイヴェル』」
「当たりだ。これが一番目の名前だな」
俺は彼女のお腹をそっと撫でてから、そこに三つの名前を順に書きこんでいくことに。
「え……?」
「答えを教えてくれるか?」
「ら、『ラティア・アスタロト』……んっぅ♡」
腰を少し引いて、とんと一突きしてから二つめの名を。
「次は?」
「い……え? 『イリューカ・グラシャラボラス』……あんぅっ♡」
またとんと突き上げ、最後の名前だ。
「『ソーナ・シトリー』……あの……これは?」
どこか不安そうに見上げてくるレイヴェルの膣内をこね回し始める。
「んんっっ……ぁ……♡ え、あぁぅ♡」
「なあ、レイヴェル。今日も思ったんだが、やはり縁ってものは必要だな」
アジュカ・ベルゼブブさまが話を聞いてくださったのは、ラティアやディオドラとの縁があったことが大きいと思う。
……ほとんどラティアの影響だったような気はするが。
「それで、だ。古い神々のやり方に倣ってみようかと思ってな」
「はぁん♡ あっ、ああっ♡ 神々、の?」
「日本で正月と言えば七福神と呼ばれる七柱の神の出番なんだが、その中に大黒天という神がいるのは?」
「えっ、うん♡ 存じておりますけど、たし、か、シヴァ神の異名だとか……あっ♡」
チンコでっけー神話を持つことで有名なかの神は異名の多い神で、その中に
「それが日本だと、ダイコクって読みが、大国に通じるからと日本神話の大国主神とも言われていてな……。それでだ、この二柱の神には共通点があるんだが」
「共通点……で、すか?」
「妻が多いんだ。版図を拡げ勢力を拡大していく過程で、吸収した他勢力の女神を妻として娶っていったらしい」
そうやって縁を作ることで、平定していったわけだな。他所から来た強い侵略者ではなく、他所から来た我らの姫さまの夫として。
そうなると、うちのお姫さまの夫なのだから酷いことはするまいという考えも浮かんでくる。実際に統治が問題なければ馴染んでもいこう。
子供が出来ればなおさらだ。場合によっては、自分たちの姫の産んだ子供が強者であり勝者である者の跡継ぎになることも考えられる。併呑された地域出身の姫の子を支配者として配置する方法もあるしな。
「では、この名前は……」
「ああ、レイヴェル……お前を『女王』にしたとき約束したように、取るぞ。まずは、悪魔の中での足場を固めに行く」
シヴァ神が他勢力を併合していったのとは少しばかり異なるが、まずは婚姻によって悪魔内の大派閥すべてに話を通しやすくするのだ。
現ルシファー派は、貴族家としてはグレモリー家がトップ。問題ない。
大王派の実質的な領袖であるゼクラム祖父さんも、まあ問題ないだろう。現当主の叔父上とはアレだが、次期当主のマグダランとも良好な関係だ。
レイヴェルのフェニックス家は、俺との婚約があったので現ルシファー派となっている。かかあ天下の伝統で知られるグレモリー家の夫人を送り出したことで発言力もかなり強い。金もあるしな。
レーティングゲームの必需品、『フェニックスの涙』の製造元でもある。そのため、ゲームプレイヤーの上級悪魔との――ローゼンクロイツのような伸し上がって来た優秀な転生悪魔も含めて――ツテも多い。
「レイヴェルは、近頃のラティアの様子をどう思う? 俺としては、押し倒したらいけそうな雰囲気を感じているが」
「それは、ぁ……んっ♡ はい」
ラティアはアスタロト家の分家の娘だ。分家と言ってもそこはアジュカさまの兄弟の家。彼女は魔王ベルゼブブの姪なのだ。
同時にラティアの母親はアガレス大公の妹なので、シーグヴァイラの従姉妹でもあるわけだ。
アジュカさまの実家であるアスタロト家は現ベルゼブブ派の筆頭で、アガレス大公は中立派のトップ。ついでに、この二派閥はかなり良好な関係でもある。
アガレス家は領地にある重要な遺跡『アグレアス』の調査・研究を長い間ベルゼブブ眷属に任せていて、ついこの間にはアガレス家次期当主のシーグヴァイラがベルゼブブ眷属になったほどだ。
「レイヴェルなら、俺がラティアをものにする意味……分かるよな?」
「それは……分かりますけどぉ♡ また、いつもの……んっあぁ♡」
じゅぷじゅぷと肉棒が膣内を出入りするピストンの卑猥な音がする。
「いつもの」ってあれだ、俺の女癖のことだろう。
「ああ、それはもちろんだ。俺はラティアも好きだからな」
当たり前だが、不細工や好きになれそうもない女は無理だ。
「いいんっ♡ イリューカさんと、は……」
イリューカ・グラシャラボラスは、グラシャラボラス本家の姫君。
ここは魔王アスモデウスさまを輩出した御家なので、現アスモデウス派のトップになっている。
「イリューカとは話したこともないが、レイヴェルから聞いた限りでは問題ないだろう」
悪魔ならば、特に貴族ならば顔は良いのが当たり前だ。イリューカとレイヴェルは同い年なので、スタイルはこれからの楽しみとするとして……まぁ、極端に太ったり、やせ細ったりはしないだろう。おっぱいの守備範囲は広い方だしな、俺。
性格は、ちょっと変わっているらしいが悪くはなく、好奇心が強めらしい。
あとボクっ娘とのこと。大変よろしい。
全然いける。だから、頂いて仕舞おう。婚約者とかが出来てややこしくなる前にパクッとなぁ!
「ソーナさまは、次期当主ですわ」
「ベルゼブブさまが先例を作ってくれたからな。魔王になってからなら、次期当主だろうが現当主だろうが構わないってことだ」
ソーナは言うまでもない。セラフォルーさんの妹だ。現レヴィアタンさまに溺愛されている。
次期当主の立場にあるので難易度は高いが、なに、ソーナを手に入れるためだ。魔王くらいなってみせようじゃないか。武力的には現時点でも足りている気がするのだ。あとは功績を積み上げるだけ。
シーグヴァイラは実にいい仕事をしてくれた。そして、堕天使どもには俺がソーナを手に入れるための生贄、手柄首になってもらおう。
ソーナに関しても、婚約話が出てきてしまうだろうことが問題だ。この間一件断ったとは聞いたが……今後もそうであり続けるなんて保証はない。「俺が魔王になるまで待っていてくれ」なんて感じで口説けたらいいのだが。
できればソーナの近くに俺の息のかかった者を置きたいところだけれど、動向とか知りたいし。シトリー家の姫のそばに、いきなり都合よくそんな者を潜り込ませるなんて難しいだろうな。
「では、書初めに」
そして、俺は筆を運び、レイヴェルに今後の抱負を書きこんだ。
「私が『魔王の……』……はぁっ♡」
鋭い爪の生えた籠手でレイヴェルの片脚を掴んで持ち上げる。ぐいっと体勢を変え、横寝の姿勢になった彼女の股を割るように脚を肩にのせる。
「いいか、レイヴェル! お前が『女王』だ! 一番目の女だ! だから、上手くやれ! 管理しろ! 俺のためになッ!」
「ああっ♡♡ はぃぃっ♡ はいッ♡♡ アッ、イイっ♡ いんんぅ♡♡!」
籠手の内側の手で腹を撫でまわしながら、突き込む! 突き込む! 突き込む!
どちゅっ、どちゅっ、どちゅっと音を立てて、レイヴェルと俺とがぶつかり合う場所から淫液のしぶきが飛び散っていく。
「ぐっ、締め付けてくるな。興奮してるのか!?」
「ええっ、ええっ! 魔王、まおう、わたしのまおうさま……ああっん♡」
打ち込んだ肉棒の先端が、入り口にぶつかる。不死鳥に手加減は必要ない。思いっきり叩き込む!
肉の槍が突き刺さり、内側から膨れた腹を上から押さえ、ぐいぐいと中のモノこすりつける!
「あっ、それぇ♡♡ それっ♡♡ すごい、すごい、あっぁ気持ちいい♡♡ わたひ、が……わたしの……♡♡♡」
興奮でだんだんと頭の中が煮えてくる、もうこの女を犯しまくることしか考えられなくなってきた。
「いいぞ! ここか! え!? これがいいんだな!?」
「あぁぁぁッ♡゛♡゛ はいぃ♡゛♡゛ そこぉ……それがぁぁッ♡゛♡゛!」
腕を縄で縛られている状況、普段あまりしない体位。強烈な勢いで捩じり込まれる肉槍。
レイヴェルの顎がくくっと持ち上がり、背が弓なりに反れていく。
「イケっ! ほらっ、イってしまえ!」
「はぁっい♡♡ いいんっ、イクッ♡゛♡゛ イグっ♡゛♡゛ イウぅぅぅッ♡゛♡゛♡゛!!!」
伸し掛かかり、体重をかけ、深く深く、もっと奥まで突き刺されと、槍の先を押し付ける!
「おっ、お゛ッ!! レイヴェル!!」
「ああぁッッッ♡゛♡゛♡゛!!! リアスさまぁぁぁ♡♡♡!!」
放出を終えても、一向に萎えてくれない。
余韻に浸り、息を整えながら俺の『初めの姫』を見ると、
「あぁ……♡ すごく、よかったですわ」
「俺もだ」
彼女も大変満足そうな笑みを見せてくれた。
「縄、ほどくか」
「ええ……」
彼女の腕を縛る縄をほどくと、寄り添うように寝転がり、抱きしめた。
「まだいけるよな?」
「ええ……でも、しばらくはこのままでいてくださいまし」
普通に話してもたぶん行けたのだろうが、この方がお互い愉しいからな。
父上もこんな感じで、ヤっているのだろうか?
ふと、そんなことを思い浮かべたあと、俺はレイヴェルとの睦み合いに没頭していった。
大黒さんの妻の話は、たしかメガテンの設定資料集のコラムか何かにあったものが元ネタです。