話の進行上、夏設定に変更致しました。
合わせて、一話の冬設定の部分は夏設定に変えさせていただきます。
初心者あるあるで許して下さいください(涙)
土曜日の夕方、美琴と浩一は準備を始めた。
まず、4人を1階に降ろした。
意識の無い人間を2階から1階に降ろすのはかなりの重労働になる。
本人に歩かせた方が楽なのだ。
今日は特別飯を食わせると嘘をついて1階に連れていった。
彼らがその話を信じたかどうかは知らないが、少しの望みがあるなら従わざるを得なかったのだろう。
素直に従った。
服は着せる必要が無い。
身元確認を楽にする必要が無いからだ。
次に睡眠薬入りの緑茶を用意し、彼らに飲ませた。
久しぶりの大量?の水分を用意され、ごくごくと呑んでいた。
眠りに付くと、浩一が脇を抱え、美琴は足から抱えて、一人づつ車に乗せた。
決行時間は午後7時。
この時間は、まだ人が比較的多い時間だが、美琴や浩一が家族から疑われないようにするためのギリギリの時間だった。
まぁ、山に入れば、あとは崖から落とすだけなので、時間はかからない。
車の運転は浩一がした。
途中、パトカーが後ろを走っていて冷や冷やしたが、無事やり過ごし、山へ入って行った。
崖の手前で、車の向きを崖の方へ向ける。
勿論、少しでも速度をつけるため傾斜のある場所を選んだ。
美琴と顔を見合わせ、左足でブレーキを踏んで、クラッチをドライブに入れた。
車は動き出し、あっという間に崖から落ちて行った。
覗いてみると、車は豆粒程の大きさにしか見えない。
仮に誰かがここから下を覗いても、車が黒いこともあって、見つけにくい状態になるだろう。
睡眠薬でまだ眠ったままだったのだ。
眠ったまま死ねることに感謝してもらいたい。
彼らが発見されるにしても、年月が経っていれば、浩一達が捕まるリスクはかなり低くなる。
昨日起きた殺人事件より、数年前の殺人事件の方が捜査が難しくなるのは当たり前の話だ。
美琴と浩一は熱く、ディープキスを交わし、見つからないことを願った。
帰りは暗い夜道を一人で歩かせるわけにもいかないので、民家が見えるところまで行き、タクシーを呼んだ。
タクシーが来たら、さもその家の住人のふりをして美琴を乗せ、見送った。
親にはテスト前の勉強で友達の家に行っていることになっていて、9時には帰ると言っている。
あと1時間と少しか。
浩一は1時間は歩けるなと思い、麻美に〝とりあえず無事終了〝とメールを打ってから歩き出した。
しばらくして、麻美から、
「気をつけて帰ってね」
と、メールが届いた。
翌日、春風からメールがきた。
指紋がベタベタついてるけど大丈夫だろうか?
という内容だった。
家族以外の指紋が検出されたら、スマホに登録している人の指紋くらいは採取するかも知れない。
拭き取って、あと、コロコロもしたほうがいいと思う。
僕も行くよ。
と、浩一は返信した。
美琴と浩一は工藤の家に行き、指紋の拭き取りとコロコロをかけていった。
風呂場も拭き取ろうとした時、美琴が、
「ここはまだいいの」
と、赤くなりながら言った。
冷めてる割にはわかりやすい奴だと浩一は思った。
自分たちが通ったところや、触った場所は丁寧に拭き取った。
これで間違いなく〝他殺〟は確定することになるが…………
作業が終わった後、2人で風呂場に行った。
金曜日、土曜日と2日あいただけなのに、美琴は遠距離恋愛のカップルが久しぶりにエッチをするように、浩一に抱きつき、ディープキスを求め、キスをしながら自ら服を脱ぎ、そして浩一の服をも脱がしていった。
激しく抱き合ったあと、シャワーのノブなどもきれいに拭き取って、服を着、工藤の家を後にした。
折角だから、何か食べていこうという話になり、ファミレスに向かった。
そこで金曜日に麻美から言われた話、
美琴と関係を持ってもいい、3人はこれから何があっても、離れない関係だという話をした。
「今野さんがそんなことをね〜、で、山本くんは?それでいいの?」
「麻美がそれでいいって言ってるんだから、それでいいよ。ただ、僕の身体が持つかどうかだね」
「確かにね〜、私まだまだ山本くんと色んなエッチしてみたいし」
「お手柔らかに頼むよ」
2人は笑いながら、そんな話をした。