第2回スクールアイドルフェスティバルの会場は野蛮な男達によって快楽の坩堝と化していた。
草葉の陰、建物の陰で少女達は嬌声を上げ続けている。
高咲貴方は、その喧噪に併せてサイレンサー付きの拳銃を構えていた。
銃口の先には4人の女生徒がいる。
彼女達は彼に受け入れられたと勘違いしていたようだ。
鐘嵐珠、ミア・テイラー。
裏切り者の宮下愛、朝香果林。
”パッシュ、パッシュ、パッシュ、パッシュ“
彼は引き金を引いた。
それぞれの額を撃ち抜くが、ミア・テイラーと朝香果林からは血が出ていない。
「果林さんと、ミアちゃんは好きにして良いよ」
拳銃を男に渡しながら貴方は言い切った。
「おいおい。この4人は仲間だったんだろうに……何故2人は殺ったんだ?」
男は不思議そうに言った。
「僕はね、自分の手で殺したい人間だけを殺すんだよ」
貴方は微笑みながら答えた。
男は納得したようにうなずき、銃を受け取り、1枚の紙を渡していた。
「ありがとう」
そして、その男は朝香果林の服を脱がし始めた。
ミアには別の男が手を出していた。其れを見届けた巧はその場を離れるのだった。
「馬鹿親の鐘理事長と栞子ちゃんにはこの不祥事の責任を取ってもらうとして……二度と日の当たる世界に戻れないよね……ははは♪」
(そして……僕は悲劇の末に自殺と)
貴方は自身と同じくらいの背格好、同じ血液型の男の顔面を無茶苦茶にしてから、その男着ていた服に着換え、偽りの身分証を確かめる。
「今から俺は……」
かつて貴方と呼ばれて居た男は駆け出すのだった。
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「3年、エマ・ヴェルデ、近江彼方。2年上原歩夢、優木せつ菜こと中川奈々。1年中須かすみ、桜坂しずく、天王寺璃奈。以上7人が行方不明ですか」
「はい、嵐珠に愛さんが銃殺され、ミアさんと果林さんが絞殺。スクールアイドル同好会の部長である貴方さんは自殺と……如何して?」
三船栞子は、理事長にスクールアイドルフェスティバルの不祥事の報告をしていた。
勿論その後、スクールアイドルフェスティバルの不祥事の責任を取って鐘理事長は辞任……と云うか解任「。
生徒会長であった、三船栞子もだ。
鐘理事長に至っては、数々の悪事が張れて刑務所に。
三船栞子も解任後行方不明になってしまった……表向きは。
上原歩夢、中須かすみ、桜坂しずく、中川奈々(優木せつ菜)、近江彼方、エマ・ヴェルデ、天王寺璃奈、三船栞子の8人はかつて高咲貴方と呼ばれて居た男によって、ある秘密のサークルに売り飛ばされていたのだった。
「ふはは♪復讐は終わった♪俺をこけにした連中を地獄に送ってやったぜ!おお、定期報告か……律儀だね~」
貴方は上機嫌でスマホを操作している。
かつては考えられない豪華な生活を送っているのだ。
(スクールアイドル様々だな♪)
貴方はこの日の為にあらゆる手を尽くしてきたのだ。
法の及ばない方々に同好会のメンバーを売り飛ばし、巨万の富を得る。
目的を果たした彼は、もうスクールアイドルなどどうでも良かった。
貴方は今日も優雅なティータイムを過ごしている。