「如何だった?璃奈ちゃん」
「歩夢さん……この飲み物からは強力な即効性の媚薬が検出されたよ」
「やっぱり……拓人君ったら、そうまでして、私が欲しかったんだね♡」
スクールアイドルフェスティバルから数日後。
私は、急に発情した訳を知りたくて……もしかしてと思い、拓人君から渡された飲み物を璃奈ちゃんに調べてもらったの。
結果はビンゴ!
しかも、かなり強力で、普通の人なら一瞬で理性が吹き飛ぶ程なんだって。
だから私、あんなに乱れちゃったんだ。
「歩夢さん……侑さんには?」
「話してないよ……まあ、拓人君とつき合い始めたのは話したけど」
「でも、侑さんはきっと気付いてる」
「そうだよね?バレてるかなぁ~?だって、最近の侑ちゃん、やたらとスキンシップが多いし……今日なんか朝からずっと私の事、ジロジロ見てくるんだよ?」
「何だかんだ言って、侑さんも重い……」
「あはは♪」
***
僕は高咲さんに呼ばれて、屋上に来ていた。
そして開口一番に、こんなことを言われた。
「歩夢がさ……安藤君との話ばかりするんだよねぇ~」
「そ、そうなんですか?」
「そうなんですよ!昨日だって『拓人君はね』とか、『私、拓人君の事が好きなの!』って、毎日聞かされてるんだけど!」
それは、すみませんでした。
「そうですか……歩夢さんが……」
「だから、ちょっと聞いてみたいんだけど……二人はどこまで進んでるの?」
「どこまでとは?」
「決まってんじゃん!もうエッチは済ませたのかなってことだよ」
「なっ!?」
「その反応は……まだなんだ?ふーん♪」
幾ら歩夢さんをでも、高咲さんへ全部話してないみたいですね。
当たり障りのない程度に、説明しますか……。
説明し終わると、高咲さんは
「安藤君!歩夢の事、宜しくね♪あと、泣かせたりしたら許さないからね!」
そう言って、僕の背中をパチンッと叩いてきた。
「分かってます」
「それじゃ、また明日ね」
疾走ときびき帰る、高咲さんに僕は「はい」っと、決意を新たに返事をした。
翌日から、僕の呼び方が『たっくん』に変わり、歩夢さんが積極的にアプローチしてくるようになった。
僕達のお話は、まだまだ続く。
***
「あ、そうだ♡たっくん、SIFの時の差し入れに媚薬入れてたんでしょ?」
「な、なんの事かなぁ~?」
何とか誤魔化そうとしたけど……。
「もう、ダメだよぉ?あの時の差し入れを璃奈ちゃんに調べてもらったんだから♡如何して、あんな事したの?」
あの天才、天王寺璃奈ちゃんにか……腹、括るしかないな……。
「そりゃ、僕も男だし……歩夢さんが魅力的すぎて我慢出来なかったからです」
僕が内心を吐露すると歩夢さんは……。
「嬉しい♡私もたっくんが大好きだから、我慢できなかった♡」
そう言いながら僕に抱きついてきた。
「僕も好きですよ」
僕は歩夢さんの頭を撫でてあげる。
気持ち良さそうに目を細める姿が兎のようで可愛い。
豊満な身体を押し付けて来るから、色々と柔らかい感触が伝わってきて、ヤバいな。
「ねえ、たっくん♡キスしてもいい?」
「いいよ」
「やったぁ!」
歩夢さんは嬉しそうに微笑むと、唇を重ねて来た。
お互いの舌を絡め合い、唾液を交換し合うような濃厚な口付け。
息継ぎの為に一度、口を離すと銀色の糸を引いた。
それがとてもエロくて、僕達は何度も求め合った。