1話
とある一軒家の前で、ある男が家人が出て来るのを待ち伏せしている。
表札には近江とあり、彼はその家に住む少女を狙っていた。
「ふっふっふ……」
男は下卑た笑い声をあげながら、出て来た家の住人に目を付ける。
一見すると優男風の風貌だが、その瞳の奥はギラついていた。
「お母さん、お姉ちゃん、行って来ま~す♪」
栗色の髪をツーサイドアップにした、東雲女子高校の制服を着た少女が男の前を通り過ぎた。
目論みどうり、次女の遥が1番先に家を出てきたようだ。
しかし、男は焦らず、悠然とその後ろ姿を見送ると、少ししてから彼女の後を追った。
暫く歩くと、バス停に着き、そこにちょうどバスがやって来た。
既に車内は満員で、男は自然に遥の真後ろに陣取る事が出来た。
(やった……今朝もバッチリだな)
男はニヤつきそうになる表情を抑えつつ、遥の様子を窺う。
どうやら彼女はスマホに夢中になっていて、背後にいる男の存在に気づいていないようだ。
そんな彼女を尻目に、男はバスの揺れに合わせて、そっと手を動かして行く。
そして、スカート越しに彼女の太腿へと触れさせたのだ。
「ひゃあっ!?」
突然の事に驚いたのか、遥は可愛らしい悲鳴を上げてしまった。
その瞬間、周囲の乗客たちの視線が集まる。
当人は顔を真っ赤にして俯いてしまっていた。
「ごめんね。大丈夫?」
男は周囲に愛想の良い笑みを浮かべると、心配そうな声でそう言った。
「あ、いえ……。こちらこそすいません」
遥の方も慌てて謝罪する。
どうやら痴漢された事より、周りの目を気にしているようだった。
それからは何事も無かったかのようにバスは走り出す。
その間、男はずっと遥のお尻に触れていたが、時折、スカートの中へ指先を入れようとしたりしていた。
しかし、流石にそれを実行する時間は無く、ただ撫でるだけに終わってしまうのだった。
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(ああ……お尻、撫でたり揉まれてるぅ♡)
遥は見ず知らずの他人に体を触れられてる居るのに、快感を感じていた。
男の手が動く度にビクッと反応してしまい、まるで感じている事をアピールしているかのようである。
当然、それは痴漢をしている男にも伝わっていたが、その日はそれ以上触れられることは無かった。
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(ふむ。彼女は中々感度が良いみたいだ。これならもう少し大胆に行ってもいいかもしれないなぁ)
次の日の朝、男は昨日の続きをしていた。
今度は臀部だけでなく、脇腹や胸元などにも手を伸ばして行った。
遥は相変わらず俯いて、男にされるがままになっていたが、明らかに吐息は熱を帯びており、頬も紅潮し始めていた。
やがて降車予定の停留所に到着し、他の客と共にバスを降りると、男の手は名残惜しげに離れて行く。
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(昨日と数本ずらしたのに!また触られてる!)
今朝はお尻だけではなく、脇腹やオッパイまで撫でられ、揉まれてしまう。
遥だって、健康な年頃の娘なので自慰だって、生理前のムラムラした時にしている。
それ故か、男の指技が凄いのか、遥は嫌悪感どころか快感を感じていた。
(オッパイとお尻、同時に揉んじゃ……駄目ッ!此の侭じゃ……)
遥が達しそうに成った瞬間にバスは停留所に着き、背後の男が離れ……降りて行った。
(よ、良かった……でも……身体火照ったままだよ……)
遥はホッとしたような残念な様な複雑な気分だったが、すぐに気を取り直して学校へと向かった。