ロウラットに転生したのでヴェルミィーナと結婚したい 作:とある槍男
「あらあら……♡
ふふ、今回は残念でしたけれども…
これからもっと、素敵になることを期待していますわ♡」
「うるせー」ボソッ
負けた身に染みる言葉だ。
「それでは、旅立たれるのであれば、まずは………あら?」
気づいたらさっきまでヤってたレッサーサキュバスがこちらにやってきた。
「ねぇ、お兄さん…、あたしも一緒に行っちゃダメ?
また、さっきみたいに気持ち良いコトして欲しいんだぁ♡
もちろん、ちゃんと言うこと聞くから♪」
「あらあら、すっかり懐かれてしまったようですわね」
「まじかよ…」
「夢世界は夢魔の巣窟。
ですが、貴方の恒久的な精の献上を対価に契約を交わす事で、夢魔を仲間に引き入れることができますの」
「ねぇ、いいでしょ?私も連れていってよ~♡」
甘えるようにレッサーサキュバスがおねだりする。
「やだ」
無慈悲に断ると途端に悲しそうな顔をされた。
何が悲しゅうて負けた相手と契約しなければならないんだ…
「えぇ~…、そんなぁ…。
もっとお兄さんとちゅーとかえっちしたいよ~。
ね、いいでしょ?連れてってよぉ♡」
「イヤです」
更に断ってみる。
「んもう…強情なお兄さんだなぁ、こんな可愛い女の子が頼んでるのにぃ。
契約してくれたら好きなだけ抱いていいんだよ?
なんだったらもうずーっとでも…♡
ね、おねがぁい♡」
今度は可愛らしく頼まれた。
「だが断る」
そう言ってまた断ると寂しそうな顔をされた。
「んぅ…お兄さんがそういうなら仕方ないよね……
ううん、でもこれで最後。やっぱり…ダメかな?
あたしを連れていって…、お願い」
その寂しそうな顔が昔の自分のことを思い出させてしまう。
「はぁ……、そんな顔されたら仕方ない。契約するよ」
そう言うと虚をつかれた顔を彼女はした。
「えっ、いいの?」
「うん」
「ほんとのほんとにいいの?」
「いいって言ったよ。男に二言はない」
「えっ………」
彼女は目をうるうるさせてこちらに飛びついてきた。
「ありがとう!」
唐突に飛んでくるものだから支えきれずにうしろに倒れてしまったのでちょっと文句を言おうと思ったが、彼女の嬉しそうな顔を見ると言う気が無くなった。
彼女の笑顔がとても綺麗で直視が出来そうになかった。
「はいはい、今後ともよろしく」
僕は照れ隠しにとあるゲームで仲魔ができた時に言われる言葉を使うのだった。
「それじゃ行こうか、ほら立って」
「うん!」
背中をトントンと叩いて促して立たせ、自分も立ち上がる。
「ねぇ、手繋いでもいい?」
「ん、わかった」
「えへへ、ありがと♡」
手を繋いで更に奥へと進んで行く
物語はまだ始まったばかりでこれからどんなことが起こるのかは分からないし
最初から負けてしまったりもしたけど
これからの旅は自分にとって楽しみに感じた。
「あの……、私……空気になってませんこと?」