転移後即死したら美醜逆転ロリ&ムチ肉長乳竜人族に保護されて主様(ヒモ)になりました。 作:hentai提督
待 た せ た な ! !(いつもの)
毎度の如く更新遅れまくってすまない……俺が悪いんだよ……!
そして今回が最終話だと言ったな、あれは嘘だ(次がラスト)
ついでにセラフィムが最高位天使だとは知らなかった作者、痛恨のミス(n敗)
「あ~……マジで可愛すぎて生きるのが辛い……」
普段から覇気など欠片もない顔を幾倍にも緩めに緩めて破顔しまくる。
気負っている様子など殆ど見せなくなってはいたが、それにしたって相も変わらず玉座がこの上なく似合わないヒモ男が小さな赤ん坊をあやしていた。
男に抱き抱えられる赤子は愛くるしい瞳をせわしなくキョロキョロぱちぱちとさせ、小さな手の動きに合わせて羽と尻尾もぴこぴこと跳ねさせている。
「うむ、うむ。本当に主様に似てめんこい娘じゃ」
「いや、どこをどう見て熟考しても俺の面影なんて欠片も無いと思うんですがそれは……」
というか無い方が良いだろう、常識的に考えて。
男の隣に腰掛け、己が娘を慈愛に満ち溢れた瞳で見守るネラが嬉しそうに発した言葉に、ヒモ男は首を傾げざるを得なかった。
彼女の周りには他にも4人の愛らしい子ども達がじゃれつき、母に縋ろうと角に羽、尻尾にしがみついている。
なんだこの桃源郷、ここが楽園か。楽園だったわ。
本当にただの人間である自分の血が混ざった子どもなのかと疑いたくなるくらい、自分の腕に抱かれた娘は非の打ち所がないほどに美しい。
多分に親馬鹿としての惚気も含まれてはいるが、まあ母親であるネラがそもそも彫刻品すら恥じ入る美を持ち、そもそも竜人族そのものが絶世の美女しかいないのだから当然と言えば当然か。
女の子は父親に似ると地球では良く言うが、そうでなくて本当に良かったと思う。
そもそも混血とかなんか諸々大丈夫なのかと一時期不安になりはしたが、
『竜人族の血は強いから大丈夫』
などと科学的根拠など欠片もないがしかしこれ以上ない説得力ある当人達の一言で、男はもう考えるのをやめていた。
(そらそうよ、山一つ軽く消し飛ばせる種族の血がちょっとやそっとで薄まるか? いや、ありえん)
この世界に来てからそれなりの時間が経ち、まあ色々とありはしたがその間にこの竜人族とかいう種族は本当にとんでもないということは心の底から思い知らされた。
なんでこの種族こんなに強いのに俺のちんぽには勝てないんだろう。
謎である。
「ちょっと、お姉さまばかりずるいじゃない。この娘たちの相手もしてあげて、お兄様――じゃなかった、ぱぱ?♡」
「ゴルトにその呼び方されると犯罪臭が半端ないな……」
「? 何言ってるの、ぱぱはぱぱでしょ。ね~♡ 意地悪なお父様だねぇ♡」
これまでのメスガキっぷりが随分と鳴りを潜め、最近は母親としての貫禄が竜人族内で抜きん出ているゴルトがゆったりとした足取りで歩み寄りながら、我が子に女神のような微笑みを向けて話しかけている。一番ロリロリしいのが一番母親としてしっかりしているとはこれ如何に。
いや、別に他の皆がダメとか言うんじゃない。滅茶苦茶てんやわんやしているだけで、精一杯愛情を注いで育ててくれている。イヴアールはいつも通りな感じだが、あれで何でもそつなくこなすので心配いらないだろう。
そんな母性MAXなゴルトもまた全身に娘たちを抱きかかえ――引っ付けて?――器用に羽と尻尾を使ってあやしていた。白金竜の名に違わぬ純白の美しさは子ども達にもしっかりと受け継がれており、やっぱり光が反射しまくって眩しいことこの上ない。
いやもう目に入れても痛くないくらい溺愛してるから良いんですけどね、マジで可愛いが過ぎんだろ……護らねば。
え? お前は護られる方だろって? ――ッスネェ。
「そういやゴルトだけか?」
「そうよお兄様。ほら、前にも言ったじゃない。私達にはそれぞれ適した場所があるって」
「あぁ……」
自分の娘たちが可愛すぎてただでさえ考えなしの脳みそが溶けまくっているのでアレだが、そういやそんなことも聞いてたな。
ネラとゴルトは例外として、竜人族にはそれぞれ属性みたいなのがある。所謂四大元素ってやつで、炎・水・風・土だ。それらに応じて力を発揮しやすい場所があり、ローゼさんは火山、クォーツさんは水晶の洞窟、クッショ――もといネフライトさんに至っては空中に漂いながら子育てをしている。
地球の常識が通用しないのはわかってはいたが、未だに規格外過ぎる生活様式やら風習なんかを見せつけられると目をひん剝きそうになることが後を絶たないこの異世界である。お空にぷかぷか浮かびながらの育児ってどういうことなの……。ちなみにイヴアールはいつも通りどこぞの草原で子ども達と一緒に殆ど寝て過ごしている。
いやまあ天敵なんて天敵はそうそういないんだろうけどさぁ……。
「いくらなんでも無警戒すぎません?」
「大丈夫じゃよ、主様。竜から子を奪おうなどと考える愚か者はそうそうおらん」
「いやまあ、強いのは知ってるけど……」
「ふふ、お兄様は心配性ね。大丈夫、子を産んだ者には相応の護衛がついているもの。それに、この城の近辺から必要以上に離れることは禁じてあるわ。何かあればすぐに駆け付けられる。だから――」
「?」
「そういう不届き者には、相応の罰をくれてやらんとな」
「うおっ――!?」
話しながら僅かばかりに気配を鋭くしていく2人に怪訝なものを抱いていると、いきなり現れた召使いさん達に抱え上げられて玉座の裏に隠され、何やらよくわからん力の壁に娘達と一緒に閉じ込められてしまった。
いつもお世話をしてくれる彼女らに、「申し訳ございません、少しばかりご辛抱なさってください」と、本当に申し訳なさそうな顔で言われて黙って頷く。ちょっとでも不服そうにしたら自害でもしそうな目で思い詰めてるもんだからそうするしかないだろう。突然のことで目をぱちくりさせる我が子らを抱き寄せながら気配を探ると、四元竜やら種族内でも腕の立つ竜人族らが一斉に玉座の間に集まっているようだった。
―
「これはこれは。招かれざる客にしては、随分な面々じゃな」
表向きはにこやかに対応しつつ、ネラの目は一切笑ってなどいなかった。
遠見も転移も防ぐ頑強であった筈の阻害結界。しかも王城且つ玉座の間という、最も強固な筈のこの場に直接転移を行使し、実行できている目の前の四柱を見遣りながら。
「久しいな小娘。まあそうカッカするでない」
「突然の無礼は詫びましょう、竜人王」
「正直ありえないのはわかってるけどさぁ。ま、しょーがないじゃん?」
「……」
魔族の王、エルフの長、宵闇の主、そして熾天使。
竜人族を除く5部族の長が一堂に会し、しかも他勢力の本丸にいきなり飛び込んできたという異常事態。有り得てはいけない現状に、警戒するなというのは無理な話であった。
玉座を前に双璧となるネラとゴルトの両脇を固める四元竜。その一角たるローゼフラムが一呼吸置き、前に出て問う。
「――どうやってここに転移なされた。貴公らが力を持つ者なのは重々承知しているが、我らの心臓部に直接だなどと……いくらなんでも、常軌を逸している」
ローゼフラムが探るように言葉を紡ぐ間に、この世界でも別格の存在4人との間を少しずつ詰めていく四元竜以下の竜人族達。
できれば戦いたくはない。戦闘ともなれば、ここにいる大半が無事に済むはずもない。何よりも、今この場で目の前の化け物4人とやり合うのだけは避けなければならない。だが、いざという時は――この場にいる竜人族の全てが覚悟を決めた時であった。
「できちゃった☆」
「……は?」
場の空気にあまりにそぐわない吸血鬼の言葉に、鳩が豆鉄砲を食ったような声を反射的にあげてしまうローゼフラム。
そんな間の抜けた隣の蝙蝠に頭を抱えるエルフと天使を尻目に、やれやれと目を細める魔王が口を開いた。
「お前たちの内で何かあったのはすぐに勘づいておった。バルバトスらが報告を挙げておったしな。だだ、下手に手を出すわけにもいかんでな」
「……ですので、貴方方を除いた4部族で話し合った結果、協力して遠見をしてみたのです」
「そしたらビックリ! 見事に覗き見できちゃったわけ! いやーもう今までの苦労はなんだったんだっつー話じゃん?」
「……はぁ」
何やらとんでもないことをぺらぺらと喋り出した四柱を前に、開いた口が塞がらない竜人族の面々。協力? 目の前のこいつらが? 冗談だろう? 云百年、それこそ云千年といがみ合ってきた連中だ。自分達も含めて。
とんでもない話の内容に目を点にする竜人族なんぞお構いなしに、心底不服ですと溜め息を吐く熾天使以外が話を続ける。
「いやはや。儂も随分と長く生きたが、まさかこうも上手くいくとは思わなんだ。年を食っても新しいことには挑戦してみるもんだの」
「年齢の話はしないでいただけます? ――まあそういう訳ですので、竜人族の皆様が随分と良い思いをされているのが白日の下に晒されたのです」
「ほんっっとあんな恥ずかしハレンチ羨ましい――やば、鼻血垂れてきちゃった……」
「許されざる冒涜です。ええ、全くもって許されません。神に対してあのような――あんな不敬な…………んんっ♡」
「セラフィム様が鼻血出してる……」
「えぇ……」
信じられないものを見させられている。そんな心情が零れるようにクォーツァイトが呟きゴルトがドン引きすると、熾天使様は慌てて鼻を手で覆うと力を行使し、何事もなかったかのように澄まし顔で咳払いした。
何やら妙な雰囲気に呆れ半分、それでも警戒は解かずにネフライトとイヴアールが問うた。
「あ~……そのだね、揃いも揃って異種族の最奥に乗り込んできたのは、まあ理由は察するけど看過できるものじゃない」
「わかるけど、話して」
「わかりきっていることを一々問い質すとは、あまり賢いやり方とは言えんな、小童どもが」
自分達を囲む面々を見渡し、最後に玉座の奥を見透かすように目を細める四柱。
それに気づいたネラとゴルトが隙間を埋めるように身を寄せ合って視線を遮った。狙いなどわかり切っていたこと。彼女らにしてみればあまりに強引なやり口に疑念を抱き、この場に跳躍するために余程の代償を払ったであろうことも容易に想像がつく。それでも、力づくで奪おうというのなら、例え刺し違えようとも許す訳にはいかない。そんな想いが具現化するように、この場にいる全ての竜人族が魔力の鎧を身に纏い、それに伴い四柱も悍ましい程の力をその身から解放した。
「――我が子というのは、良いものか?」
力と力が干渉し合い、壁や柱に亀裂が走り、張り詰めて弾ける寸前の玉座の間に、独白のような魔王の声が静かに響き渡った。
「我らをここに送るのに、我が民たちの殆どは疲弊しうずくまっておる」
「この転移は、そう安いものではなかったのです。当然ですわ」
「あたしたちがやり合っちゃったら、お互いタダじゃ済まない。だから――」
「甚だ不服ではあります。業腹ではありますが……致し方ありません」
四柱がそれまで放っていた力の奔流が噓のように静まり返り、膝をついて頭を垂れた。
この世界でも無類の強さを誇る彼女たちのこの行為は、本来あってはならなかった。膝をつき、腰を折り、頭を下げる。いくら自尊心が傷つけられていようと、3大種族以外にこのような姿をみせるなど屈辱の極み。
それでも彼女達がそうしたのは――、
「……今しかないから、ですか」
普段の口調も忘れ、ネラが力を解いて問いかける。
それは己自身にも投げかけているような、そんな声色を秘めていた。
「そうじゃ、そなたらの主は人間。その命は我らに比べればあまりにか細く、脆い」
「このような奇跡は又と起きはしないでしょう。この機を逃せば、私達にあるのは緩やかな死だけ。……ですが、心得違いは起こさぬように」
「そうよ。あたしがこうしてるのは、アンタらに対してじゃない。――絶対に」
「我が種の存続の為。我が天啓に殉ずる為。我らが崇拝するはただ1人。御身に天上の奉仕と至福を。どうか我らに、一滴(ひとしずく)の加護と祝福を」
久々がシリアル……だと……?
だからこの小説はギャグカテゴリなんだっつってんだルルォ!?
そして次こそ最終回です!!