「うっ、うぅっ・・・・・・」
それは王都終末決戦を終えたある日のこと。あたりを見回しながらランドソルの街を散策していたヒヨリは、地面で泣き崩れる老爺を発見した。
「あのー!おじいさん、どうかしたんですか?」
涙にぬれた目をごしごしとぬぐった老爺は、苦悶に満ちた表情でヒヨリを視認した。
「う・・・・・・お、お前さんは・・・・・・?」
「あたし、トゥインクルウィッシュのヒヨリって言います!困った事があるなら力になりますよ」
「トゥインクルウィッシュというと、あの・・・・・・」
ギルド名を聞いた老爺の目に、微かに希望の光が灯る。次の瞬間、老爺は必死の形相でヒヨリの腕に縋り付いた。
「頼む!わしの孫を・・・・・・孫を助けてくれ!!」
「えっ、お、お孫さん?!ちょ、ちょっと落ち着いて!順を追って説明してください!」
「あ、あぁ・・・・・・」
ヒヨリの腕から手を放し、老爺は一呼吸吐く。そして、つい先日起きた事件のあらましを語り始めた。
「わしの孫が・・・・・・盗賊に攫われてしまったんじゃ」
「盗賊に?!ギルド管理協会には依頼したんですか?!」
「わしの家は貧乏での・・・・・・その日の食を確保するのにも難儀する有様じゃ。ギルド管理協会にクエストを依頼することなんてとてもとても・・・・・・それに、今この瞬間にも孫がどんな目にあってるのかと思うと・・・・・・盗賊団の事じゃ。孫を奴隷として売りさばく気かもしれん。そうなれば、行方を追うことはより困難になる。万事休すじゃ・・・・・・」
頭を抱えてガタガタと身体を震える老爺の姿に、ヒヨリは即座に決心を固めた。
「まっかせてよ!そんな悪い人たち、あたしがやっつけてあげる!それでおじいさん、その盗賊団のアジトのある場所に心当たりとかないかな?」
「む、むぅ・・・・・・どうやら奴らは北の方角に引き上げるらしい、ということぐらいしか・・・・・・」
「北かぁ・・・・・・ちょっと範囲が広すぎるなぁ」
こめかみを軽く叩いたヒヨリは、頭にアストライア大陸の地図を浮かべて思案する。
(うーん・・・・・・とりあえず、パラス高原あたりからあたってみよう。誰かに手伝ってもらいたいけど・・・・・・ユイちゃんとレイちゃんは別件で出かけてるし、騎士君は赤ちゃんだし、シェフィちゃんの世話で美食殿のみんなも忙しい・・・・・・よし!)
「善は急げ!おじいさん、早速あたし行ってくるね!」
「おお、行ってくれるか!わしも他に助力を頼める者がいないか探してみる!この礼はいつか必ずすると約束しよう!」
「あはは、いいっていいって」
人懐っこい笑顔で肉球グローブをふりふりして、ヒヨリは北の方角へと駆けだした。
それを遠く、姿が見えなくなるまでを見届けた老爺はゆっくりと項垂れる。その足元に、突如出現した紫紺の魔法陣から吹き出た禍々しい光が、老爺の身体を包み込んだ。
「フフフ・・・・・・」
隙間から歪んだ口角を覗かせ、光の奔流に飲み込まれた老爺の身体は、魔法陣の消失と共に姿を消した。
三日三晩の捜索の末、ヒヨリはついに盗賊団のアジトらしき場所を突き止めた。
岩陰に身を潜めたヒヨリは、そっとアジトと思われる洞窟を窺う。見張りの二人はいかにも盗賊というような身なりで、退屈そうに煙草をふかしている。
ヒヨリは目を閉じて深呼吸を一つ、両足に力を限界まで溜めると、
「いち、にぃ、のっ・・・・・・さんっ!」
岩陰から跳躍、見張り二人に襲い掛かった!
「んぁ・・・・・・?」
「なんだ?」
呆けた盗賊達が緩慢な動作で頭上を見上げるより速く、
「おじいさんのお孫さん、返してもらうよっ!」
それぞれ顎とみぞおちに拳を叩きこんで昏倒させると、薄暗い洞窟の中へと迷いなく駆けていった。
出会った盗賊は応援を呼ばれる前に意識を奪い、枝分かれした道では、視覚・聴覚・嗅覚を総動員させて、進むべき道にあたりをつけていく。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・・!」
と、足早に進んでいたヒヨリの鋭敏な耳がぴこんと動き、これまでと違う物音を感知した。
「なんだろう・・・・・・?」
呼吸を整えがてら、立ち止まって耳を澄ませてみる。
最初に複数の男達の哄笑。次に肉と肉を打ち付ける音、ぐちゅぐちゅという水音。そして、
「ひぐっ・・・・・・ぐすんっ、んっ、あっ、やだぁ、もぉ、やだぁっ・・・・・・!かえしてよぉ・・・・・・・おうちに、かえしてよぉっ・・・・・・」
――――――無駄だととうに知りながら、すすり泣き、息を詰まらせて、必死に懇願する少女の声。
「っ!!!」
いったい何が起こっているのか。本能的に察したヒヨリは、頭を真っ白にさせて洞窟を全速力で駆け抜け、やがて大空洞とでもいうべき広大な空間に躍り出た。そこでは複数の男達が、少女を取り囲んで、自らの性器をこすりつけ、暴行を働いていた。
「やあああっ!!!!」
全力の拳を振り上げ、ヒヨリは男達に狙いを定める。だが、
「うぉらぁっ!!!!」
間一髪、不意に側面から振るわれた戦斧の一撃を、どうにか紙一重で背後に跳んで躱した。
「ここから先は通さねぇぜ」
立ちはだかる巨漢が、ただ落としただけの斧の先端から巨大な土ぼこりが舞う。
(この人、強い・・・・・・!)
びりびりと、肌でそれを感じ取ったヒヨリはぎりっと奥歯をかむ。少女に対する暴行は収まる気配がない。巨漢の立ちはだかるその先で行われている光景が、じりじりと焦燥感を募らせていく。
「どいてよっ!」
力を込めて突き出した拳が、斧によって容易く弾かれる。一旦バックステップを踏み、再度踏み込んだ身体は、斧をかいくぐって巨漢の懐へ飛び込んだ。
「甘ぇよ!」
「っ!」
しかし、斧を持っているのとは逆の拳が、むき出しの腹に突き刺さる。
「ぅ、がはっ・・・・・・!」
大きく殴り飛ばされたヒヨリの身体が弧を描き、二度バウンドして、自然の岩壁に受け止められる。
よろよろと、ヒヨリは地面に手を付いて立ち上がる。ごほっ、ごほっ、とせき込むと、口の中から逆流してきた胃液が垂れた。
気づけば、戦闘の音を聞きつけた巨漢の周囲に、部下と思しき盗賊達が集結していた。
「ン゛ッ!ングッ!ンンッッッッ!!!!」
無理矢理押し開かれた口腔へと、肉棒を突きこまれた少女の見開かれた目から、大量の涙が溢れていた。瞳孔は縮小し、鼻水と唾液で顔をぐちゃぐちゃにして、過剰な赤みがかかった肌には絞った雑巾のように発汗機能の限界まで汗を滴らせ、そして抽送を続けられるあそこからは、一突き毎にわずかに残った水分を吹き出している。まるで、消える直前にいっそう燃え上がる蝋燭の火を彷彿とさせた。
「!!!!!!」
とても冷静さを保っていられるような状況ではなかった。どうにか立ち上がったヒヨリは、呼吸を整える間もなく、巨漢を含めた盗賊の集団に突っ込んでいく。
一人目の盗賊の意識を拳一発で奪うと、二人目の剣撃は身体をひねって躱し、三人目がナイフを振り上げると同時に、一人目の盗賊の身体を投げつけるように防ぎ、すれ違いざまに四人目の顎に打ち込んで脳震盪を起こす。五人目と六人目の手が、ヒヨリの手首とジャケットを掴む。五人目の額に頭突きをかますして手首の拘束をほどくと、解放された手で六人目の頬に肉球グローブを叩きこんだ。そして七人目――――――
「とりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃああああああっっっ!!!!!」
最後の力を振り絞って、ひとまとまりになっていた男達全員をラッシュで叩きのめした。
最後に、部下たちを盾に、戦況を傍観していた巨漢に肉薄するヒヨリ。
「ふんっ!!」
巨漢が斧を振り下ろす。急制動をかけたヒヨリの顔を、衝撃波が強かに撃ち付けた。それを腕を交差して防いだその時、
ばぁんっ!
と、ヒヨリの背で紫紺の魔法陣が爆ぜた。
「あうっ!」
冷静さを失った上で満身創痍に陥り、更には前方に意識を割いている最中の、後方からの不意打ち。ヒヨリは成す術なく打ちのめされ、地面に叩きつけられた。
それでも立ち上がろうとしたヒヨリに、斧を放り出した巨漢が馬乗りになって抑え込んだ。
「ぅ・・・・・・くっ」
どうにか首を持ち上げ、ヒヨリは背後に目を向ける。
「フフフ・・・・・・」
怪しげな笑い声は、以前に聴いたそれとは別人の声色で、
「お、おじいさん・・・・・・なんで・・・・・・?」
その人は、最初に孫を助けてくれと懇願してきた老爺で、
この時になって、ようやく自分は騙されたのだと、ヒヨリは悟った。
「さすがの貴女も、ここまで追い込まれた上、隠密に長けた魔法使いに背後を取られてはひとたまりもありませんか」
ヒヨリに不意打ちを放った魔法使いはくつくつと笑い、自分の耳元に手をかけると、びりっと顔の表皮をはぎとった。中から現れたのは、これまでよりより一層醜悪な老け顔だ。
「さて、ではお楽しみの時間と参りましょう」
魔法使いは懐から小瓶を手に取り、中から錠剤を取り出す。巨漢がヒヨリの前髪を乱暴につかんで持ち上げると、魔法使いはそれに応えて、錠剤をヒヨリの口へと近づけていく。
あれを飲んではいけない、とヒヨリの本能が警鐘を鳴らす。髪がぶちぶちとちぎれるのもおかまいなしに、首を捻って顔を背け、最後の抵抗を示す。しかし巨漢は今度は顎を持ち上げ、完全に抵抗する手段を奪う。
(やだ・・・・・・やだ、やだ・・・・・・!)
迫りくる絶望に、ヒヨリの瞳が恐怖に揺れる。もはや暴行を受けている少女の声も光景も、ヒヨリの意識には入ってこなかった。無理矢理に口を開かされ、錠剤が投入される。
「あ、あ、ぁ・・・・・・!」
続けて、飲み下すための水が注がれ、口が塞がれる。肺が酸素を求め、呼吸を促す。でもそのためにはまず水を飲み込まなくてはならない。いやだ。くるしい。はきだしたい。できない。やだ。こわい。たすけて。れいちゃん。ゆいちゃん。きしくん。
そして、ついに、
ごくんっ
口内を満たす水全てを錠剤ごと、身体の中に取り込んでしまった。次の瞬間、
「・・・・・・ぅ」
ドクッ!
と、心臓が波打った。次いで感じたのは、二の腕の痙攣だった。飲み込んでしまった錠剤による身体の異変は、瞬く間に全身に広がっていく。
「はじまったか」
巨漢がにやりと笑って、ヒヨリの拘束を解いた。
ヒヨリは立ち上がる事すら忘れて、引き起こされる身体の変容に翻弄されていった。
「けほっ、えほっ!はぁ、はぁ、けほっ!」
何度も何度も、せき込むように大量の唾液を吐き散らし、だくだくと大粒の涙を流す。全身から力が抜けていく。五感全てが、曖昧かつ明確な違和感を訴える。
「はぁ、はぁ、はぁ――――――」
荒い息を吐きながら、異変が収束したことをヒヨリは感じ取った。
「ぇ・・・・・・?」
どこかへ状況を置き去りにした、呆けたようなヒヨリの声。
目の前に広がるのは、地面だ。その地面がおかしい。先ほどまで自分が吐き出していた唾液の跡。それが先より遠く、かつ大きさを増して見えていたのだ。
最初はその違和感がなんなのか、わからなかった。それでも、気付いてしまった本能から、おそるおそる、巨漢を見上げてみる。
「ふ・・・・・・」
気付けば、世界が変わっていた。
元より広かった大空洞は、更に広大さを増していた。周囲の雑音だってそう。さっきよりも若干高く、遠い位置から聞こえる。
対峙していた時よりもずっと巨大な巨漢は、使い捨てのおもちゃを見るような目でヒヨリを見下していた。
(ちがう。かわったのはまわりじゃない)
ここまで揃えば、何が起こったかは明白だった。
(かわっちゃったのは、あた)
ぷすっ
頭の中で弾きだした答えは、二の腕を貫いた痛みによってせき止められた。
唇の端を引きつらせて、ゆっくりと痛みの下へ視線を向けると、魔法使いが手にした注射器を、"小さくなった”二の腕に刺し、ピストンを打ち込んでいた。
じんわりと、不吉な愉悦感が広がっていく。だめ、これにこころをゆるしちゃ。これはきっと、あたしのすべてをだいなしにするしあわせだ。でも、でも、でも、でも、でも。
やんわりと魔法使いの手を除ける。しかしその力は、当の魔法使いが簡単に押さえられるほど弱弱しいものだった。巨漢が手首をつかみ、持ち上げると、ヒヨリの身体はいとも容易く宙に浮かされた。先ほどよりもずっと軽く、小さいその身体を、巨漢は無造作に放り投げる。
「・・・・・・」
ゴミのように力なく投げ出されたヒヨリの頭は、痛みは感じないほどに混濁していた。
鼻を鳴らし、巨漢がヒヨリの前までやってくる。するとズボンのファスナーを下げ、自らの怒張したモノを取り出した。しばらくぼぅっと眺めていたヒヨリだが、視界が明朗になるにつれて、それが何かを認識し、目を丸くした。
両の手首を掴まれる。身体の小さな子供が、大の大人にである。たったそれだけで、今まで味わったこともないほどの強い恐怖が、ヒヨリの胸中を満たした。
振りほどこうと込めた力は、しかし叶わず、微かに腕を震えさせたのみで終わってしまった。
「やら・・・・・・」
呂律の回らない口調で、ヒヨリは首を振って拒絶の意を示す。
巨漢がヒヨリの股布をずらし、むき出しにしたモノをぴっちりと閉じた縦スジにあてがった。先走り液をスジにこすりつけて濡らすと、わずかに覗く桃色の媚肉をかきわけ、押し開き、挿入のための準備を終える。そして、
「いくぜぇっ!!」
「やらぁ、やらぁっ!やらっ――――――」
びりっ!
と、股が裂ける凄絶な痛み。叩きつけられた肉と肉の間に挟まれ、血が勢いよく弾けた。
とうとう、見開かれたヒヨリの目から、涙が一滴零れ落ちた。
「ふんっ、ふんっ!ふんっ!!」
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
巨漢は、幼いヒヨリの身体を容赦のない激しいピストン運動で蹂躙した。
注射の作用で意識が混濁し、恐怖と痛みで脳内がショートしたヒヨリは、壊れたカセットテープみたいにただひたすらに「やだ、やだ」と繰り返す。
「そらそらそらそらぁっ!」
ピストンの激しさを増しながら、巨漢は器用にも、スジ上部にある突起に指の腹をあてがい、潤滑油として結合部から漏れ出た分泌液を塗りつけながら、素早く擦り続ける。
「やらやらやらやらやらぁっ!やらよぉっ!」
おびただしい量の血に、愛液が混ざり始める。ビクン、ビクンッと火照った肌を何度も跳ねさせ、ヒヨリは言葉だけの拒絶を示し続ける。
「うおぉぉぉぉッ!!!!締まる締まる締まる!!!!もう出ちまいそうだッ!!!」
あまりの締め付けに、巨漢の息が荒くなっていく。ヒヨリの口から漏れ出る拒絶の言葉は、次第に自らの過呼吸に塗りつぶされていく。
限界まで速度をあげた巨漢のモノが、ヒヨリの中で一際大きく膨らむ。突然の変化を感じたヒヨリの恐怖が大量の涙となって、ピストンごとにどくどくとあふれ出す。
「やらやらやらやらやらやらやらやらやらぁっ!!!!!!!!」
「初体験一発目、いくぞぉっ!!はぁ、はぁっ、くっ!!!!!」
びゅるっっっっっ!!!!!!!
巨漢は自身の中の大量かつ粘度の高い精液を、ヒヨリの中に解き放った。それもため込んだ上での時間をかけた射精ではなく、一瞬で。だが射精は射精。本来であれば、そこで一区切りとなるはずだった。
本来であれば。
「はぁ、はぁっ、出るっ、でるっ!でるっ!」
「えっ、へっ?えっ、ぁっ、やぁっ、えっ、えっ?!なんっ、なんひぇっ?」
あろうことか巨漢は、一度目の射精後もピストンを区切ることなく続け、しかも一突きごとに一回目と同等の量を、変わらず吐き出し続けたのだ。そんな精液を、幼児化したヒヨリは、絶えず子宮の中で受け止め続けることとなった。
粘度が高く、流れ出る前にお腹の中へとため込まれた精液が、ぼこり、ぼこりと子宮内膜を押し広げ、まるで幼女ながらに妊娠しているかのような体を形作ってゆく。
やがて・・・・・・
「・・・・・・」
言葉を発しないヒヨリは、ただ巨漢の玩具となり、愛液をクジラの潮のように噴き出し続けた。