ふに、ふに
むに、もに
「あ、あの…んっ、楽郎くん……♡」
「なに?玲さん」
さわ、さわ
つん、つん
「触り方、ひぅっ♡いやらしい、です…ふぅ、ん…♡」
「ふっ…そりゃ…やらしいこと、してるからね…」
互いに全裸でベッドのへりに改めて腰を降ろし、俺の股の間に玲さんを座らせ、その背後から胸を揉む。
この状況の時点でもうヤバい。何がヤバいって俺の興奮度合いがヤバい。
(笑えるくらいギンギンなんですけど。俺の身体正直にも程があんだろ…)
俺の逸物は臨戦どころか臨界に達している。
そんな状態で俺の足から玲さんの尻や太ももの感触が伝わり、手からは玲さんの胸の感触が伝わり、フル勃起状態の逸物は時折先端が玲さんの腰に当たる。
布の隔たり無く送られてくる、柔らかい&柔らかい&弱点への刺激でボルテージが青天井に伸びていく。気を抜けばその瞬間に暴発してしまいそうだ。
だが触られてもいないのに達してしまうのは情けないってレベルじゃない。ので!根性で耐えている。意地を捨てたら人間終わりだと思います…っ!
「はぁ…それにしても、玲さんの胸凄い…一生触ってたい…」
「きゅ、急にそんなこと、言うの、はうっ♡ダメ♡ダメですっ♡」
母性に飢える男の気持ちってこういう事なんだろうか。この胸に溺れてしまいたくなる。てかすでにちょっとトリップしてるわ危なっ。
柔らかくて、しっとりしていて、手に吸い付いては指に合わせて形を変える。
経験の無い新鮮な感触が、俺を強く惹きつける。
下手に強く揉むと玲さんも痛いだろう。そう思うと手付きはフェザータッチにならざるを得ない。
嗚呼、ディプスロのせいで無駄に頭に溜まった性知識にまさか役立つ日が来ようとは。
少しくらい感謝を…いややっぱしないわ。この程度でお前の評価がプラスになると思うなよ。
脇腹の横から回した手で、抱えるように玲さんの胸を支える「ふぁ…」。
指を滑らせる「ひんっ♡」。
第一関節だけ曲げて触れる「ひゃっ♡」。
時折胸の先端――乳首をつつく「あんっ♡」。
聞きかじりの、テクニックとも呼べない代物だが、そんな俺の動き一つ一つに玲さんは反応する。
どんな触れ方をしても、玲さんは上ずった喘ぎ声を漏らす。敏感なのかな?
「乳首っ♡乳首は…ダメぇ…」
「…ダメなの?じゃあやめる?」
多分この「ダメ」は「ダメじゃない」のだろうが、一応聞いてみる。
玲さんが腕をバタバタさせてあからさまに慌てている。可愛いなぁ…
数秒ほど、無言の間。その間も俺の手は玲さんの胸を、乳首を避けて触れ続けている。
「はぁっ♡…楽郎くん、いじわるです…」
「ごめんね。…でもさ、俺経験無くてわかんないから…。玲さんがどう思ってるかは、玲さんから聞くしかないじゃない?」
「それは…っ、そうかも、しれない、です、けどぉ…♡」
俺はそっと顔を玲さんの耳元まで近づける。
フフ、玲さんも味わってみるが良い。岩巻さん直伝「どの乙女ゲーでも毎回このシチュエーション(中略)後ろから耳元で呟くタイプのウィスパーボイス」!
あっ逸物の密着度合いが増したやばいやばいやばい!ぬん!気合!よし耐えた!!
「―――だから教えてよ、可愛い仔猫ちゃん」
「っ♡♡!!?」
面白いように玲さんの身体が跳ねる。ディプスロ相手に使った時はこれの本当の意味を理解していなかったが、今ならわかる。これの破壊力は結構ヤバい。親愛度バフが付くと更に。
あと意味がわかった上で使うのは自分にもダメージが返ってくる諸刃の剣だということも今わかった。顔あっつ。
もし俺が玲さんに同じ真似をされたのなら、同じように身体を震わせてしまうだろう。…玲さんに出来るかどうかは置いといて。
…?なんでディプスロはあんなバグって…いや、今考えることじゃないな。
玲さんの顔が忙しなく動く。逡巡しているのだろうか。このまま眺めているのも楽しそうだが、こうも思ったとおりに動いてくれるともっといじめたくなってしまう。
「言わないと、やめるよ?ほら、5…4…」
「!!!」
カウントダウンで急かしてみる。さてどうする?
「さーん、にーーい…」
「ま、まって…!」
消え入りそうな、けれど熱を帯びた声。なんていじらしい。なんて愛おしい。
「どうしたの?玲さん」
「い、言います…言いますから…」
玲さんの肩が上下している。深呼吸かな?
「さ…さわって…ください…」
「あれ、どこのことだっけ?」
「~~~っ!わ、私の……っち…ち………ちくび、を…」
「仰せの通りに!」
焦らしたお詫びを受け取ってくれよな!両胸の乳首を強めにつまみ、そのまま引っ張る!
「ひゃうぅぅぅんっ!!!」
「のわっ!?」
突然大声を出すもんだからちょっとびっくりしてしまった。ついノリで強めにやってしまったが痛かったのかな。
…あれ、今のまさか?視線を玲さんの足の間へ。
ははぁなるほどこれは俗に言う…
「…イったってやつ?」
「っ!!!!!」
両手で自分の顔を隠す玲さん。これまた可愛いね。
いやしかし…マジか。なんか、嬉しい。
俺がテクニシャンというよりは玲さんが敏感すぎるんじゃないかと思うのだが、俺の手で玲さんを絶頂させることが出来た。
恋人として、ひとつ名誉と言えるのではなかろうか。
「もういっぱいいっぱいだったってわけ?」
「はぁ…♡はふ♡……楽郎くん…ひどいです…」
こっちに振り向いた玲さんの目に涙。う、うわまずい!流石にやりすぎたか!
「ご、ごめん玲さん…!途中から楽しくなっちゃって…調子乗ってすいませんでした!」
こ、こういう時どんな声をかければ良いんだ!?教えてエロい人ーッ!
「…ふふっ、良いですよ、許してあげます」
「え、ほんと?」
思ったよりあっさり許された…
おや玲さん、床に腰を降ろして一体何を?
「ええ、許してあげます。……楽郎くんの『これ』、触らせてくれたら…ですけど♪」
許されてなかった!
「いやちょっと今はマジでまずいっていうか玲さんなんかスイッチ入って「えい」ぬふぅおっ!??!」
徐に逸物を握られて素っ頓狂な声が漏れてしまう。
やばいやばいやばい出ちゃうってこれ!
「玲っ、さ…!それっ、刺激が…強…!」
「ふぁ…楽郎くんの、逞しくて、硬くて、びくびく、してます…♡」
「聞こえてらっしゃらないィ!?」
すり、すり
さす、さす
白くなめらかな指。俺の知らない感触が俺の逸物の上を滑る。
他人に、玲さんに触れられるだけでこれほどまでに気持ちがいいのか。
歯を食いしばって最後の一線を越えないよう耐えているが、このままではそれも時間の問題…!
「あ、さきっぽがぷっくりしてます…これがカウパー液…ですよね?」
「あんましッ!?声にっ…出さないでぇ!恥っず、かしい…か、らぁ!」
「さっきまで私をさんざん辱めたんですから、仕返しですっ」
クッソ!なんであんなに調子乗ったんださっきまでの俺ェ!
このままだと…!けど、どうにも…ならない…っ!
「やば………マジで………出、る……っ!」
「ふぇ?」
予想外だったのか玲さんが顔を上げるのと、俺が臨界点を超えるのは同時だった。
「ぐっ!!」
「あ…ひゃわ!」
びゅるるっ!びるっ!びるるるるっ!
肉棒が2度、3度と脈動し、その度に白く濁った液体が真上に打ち上げられ、重力に引かれて落下する。
今の今まで必死に溜め込んでいた快感の爆発。
意識が飛びそうなほどの絶頂感に酔いしれてしばらく放心状態だった俺は、十秒前後の余韻を経て、ようやく現実を認識する余裕を持てた。
「はぁ…やっば…玲さん、すごか…っ!」
乱雑にぶちまけた精液は、俺の足やベッドのシーツだけでなく、玲さんの手や顔をも汚していた。
玲さんも俺同様放心していたのか、俺の逸物を握ったままぼーっとどこかを見上げている。
綺麗なものを汚す後ろめたい興奮を覚え、俺の逸物に再び血液が流れ込むのを感じる。
さっきは笑えてたが、今度は泣けてくるな…。俺の身体さぁ、節操無さすぎ無い?違う。玲さんの身体が魅力的すぎる。物事はポジティブに考えた方が得だからな。
バスタオルでそっと顔を拭う。後でちゃんとシャワーを浴び直した方が良いと思うが、今はこれが関の山。
「わっぷ…!あ、楽郎くん…どうして…?」
その「どうして」をどの意味に捉えれば良いんだ俺は。
まぁなんであれこちらから言えるのは「言わせんな恥ずかしい」だけなんだけど。
「…いっぱいいっぱいはお互い様でしたって事で。それより…も!」
「ひゃ!?」
玲さんを抱き上げてベッドの中央へ転がす。出したばかりで力がうまく入らずに引きずり気味になったのはご愛嬌。
そのまま覆いかぶさる。
「俺の弱点を弄り回してくれたお礼がいるよねぇ?」
「へ?そ、それは楽郎くんが私をいじめたからで…んひっ!?」
俺の指が玲さんの秘所を覆う肉に触れる。とっくに濡れそぼっていたそこは、俺の指が軽く触れる度にくち、くちと湿った音を立て、玲さんの身体が小さく跳ねる。
…やっぱ玲さん敏感すぎ案件じゃないかなこれは。
(どこかな…)
ぺちぺちと指で優しく叩きながら目当ての場所を探す。さっきやりすぎて仕返しされたので、今度はしっかりと玲さんの顔から目を離さず、塩梅を見極める。
指の感覚に頼るしかないが、うまくいくかな…
俺は、人並み…そうあくまで人並みの性知識を持っているが、実際の位置感覚というのは体験してみないとわからない。
具体的に言うとこれから突っ込む事になる穴の場所を探しているのだ。ここまで来てうまく入らなくて失敗なんて無様は御免被る。
ん、なんか小さくて硬い突起物の感触。えい。
「ひっ♡♡♡そこ♡♡だめ♡だめぇ♡♡♡」
…まぁ流石にもう同じネタで弄るまい。ははぁこれがね、アレですね、ハイ。
ココまでくれば知識と照らし合わせて本命の場所も察しが付く。……ここかな?
指が1本、明確に沈み込む感触。
途端、指の先端を熱い肉が包み込む。
同時に、玲さんの腰が跳ね上がる。当たりっぽい。
「っ!!?そこはぁ♡」
玲さんの手が体内に潜り込む俺の手を退けようとするが、いくら玲さんのフィジカルが強くても、腰の入ってない動きではさしたる抵抗にはならない。
「退けちゃダメだよ。これから指よりゴツいのを…そう、挿れることになるんだから。慣らさないと…ね…」
「んくぅ♡…それは…そうです、けど…♡」
指を根本まで差し込む。
包み込むどころか締め付ける圧力を押しのけて、指を曲げて前後に動かし膣肉を耕す。
必要な行為とはいえ、相手の体内をかき回すってとんでもないことしてんぞ俺。
「はっ♡ぁ♡ひんっ♡らくろーくん♡これ♡すごい♡♡すごいれすぅ♡♡♡」
「凄いかぁ…凄いならもっと凄くしてあげないとね…!」
玲さんがエロすぎる。興奮だけでこっちがイッてしまいそうだ。
けど喘ぎ声ばかり聞こえるのは、慣れてきた証だろうか?
今度はこっちの精神的な余裕が無くなってきたので、ペースを上げる。
拡張という意味ではここからが本番だ。
指を二本に増やし、指を開いて別々の方向に動かす。
…ここまでノリと勢いだけでやってるけど、合ってるよね…?
「っ!?はぐっ!んっく、はぁっ…!」
「れ、玲さん!大丈夫!?」
明らかに痛みから引き出される声に手を止める。急ぎすぎたか!?
「だ、だいじょぶ、です…から、続けて、ください…」
「ほ、本当に…?無理とかしてない?」
さっきまで快感に浸っていたからか、痛みに引き戻されてもなお、玲さんの視線はどこか朧げ。
「ほんとうに、だいじょぶですから…あ、でも……」
「何?何をすればいい?」
玲さんが両腕を広げる。
「ぎゅってして、なでなでしてくれたら、もっと、だいじょうぶかも、です…」
「………っ」
その素直さはぁ、反則じゃあないかなぁ!
「いいよ、ほら」
寝転んだまま身体を密着させ、片腕を背中から頭に回してゆっくりと撫でる。
玲さんも腕を回して俺に抱きついてくる。
胸が押し付けられて気持ちいいのはあるが、それよりも多幸感?安心感?とにかく心が安らいでいく。ハグしゅごい。
「えっと…安心する?」
「ふぁぁ…はい…、すっごく…どきどきして、あんしんします…」
玲さんの身体が弛緩していく。未知の行為に緊張していたのはお互い様だったのか。
宿泊で部屋を取って良かった。こんなことになるとは思いもしなかったが、時間を気にしなくて良いのは助かる。
やってやりすぎることはあるまい。改めて、玲さんの中に差し込んだ指を動かす。
さっきの反省を踏まえて、慎重に…。
そう、慎重に…。
時間をかけて…
じっくりと…
前作もそうでしたが、全部書いてから区切って投稿しているので区切りどころに悩んでいます。