今回のテーマは浮気。
ひと夏の熱い恋……と呼ぶにはあまりにも背徳的な行為を書いていきたいと思います。
今作、胸糞悪い要素はあまりありません。女の子に気持ち良くなってもらうのがモットーですから。
しかし寝取られ要素があるので、苦手な人は注意です。
「キャロット、渡したいものがあるんだ」
「団長さん? 何なに~?」
キャロットが金色の長い髪を揺らしながら、団長をくりっとした瞳で見つめる。
「これなんだが……」
団長が恐る恐る取り出したもの。それは手のひらサイズの黒い箱だった。それを開けると中からは、
「指輪……ってことはつまり……」
キャロットの言葉にコクリと頷く。二人とも顔は真っ赤だ。
「う、うぇぇ~ん! 嬉しいよ団長さん~!」
「な、泣くことはないじゃないか……それで、返事を聞かせて欲しい」
少しの沈黙の後、キャロットがゆっくりと口を開いた。
「よろしく……お願いします」
《数ヶ月後》
「いらっしゃいませ~」
「旦那の出迎えにその掛け声はないんじゃないか?」
「えへへ、冗談だよ。お帰りなさい、あなた♪」
幸せな笑みがこぼれる。新婚の二人は幸福感で溢れていた。
「ねぇ団長さん、せっかく早く帰ってきたんだから、今日はたくさんエッチしよ?」
「まったく、君という人は……」
「えへへ……」
「あなた、来てぇ♡」
キャロットが自分の手で花園を開く。固くそそりたった肉棒がそれに狙いを定め、ゆっくりと挿入されていく。
「んっ……あんっ♡」
白いシーツがくしゃくしゃに乱れる。どちらともなく腰が動き、汗が飛び散る。
「団長さん、団長さん♡」
「はぁ……はぁ……キャロット、もう」
キスをし、舌を絡ませながら、子宮に精液を吐き出す。
「あぅっ♡ たくさん出てるよぉ♡」
柔らかい腕と脚が団長の身体に絡み付いていく。せっかく受け取った子種を一滴も漏らさないよう、キャロットは膣をキュウキュウに締め付けてそれを甘受していた。
「ねぇ~、もう一回しようよ~」
先程までとは打って変わって、不満そうな声を漏らすキャロット。その横にはぐったりと横になる団長の姿があった。
「すまん、もう打ち止めだ……」
「え~」
キャロットは団長の頬をツンツンと突く。
あれから三回射精したところで団長が根を上げた。しかしキャロットは全然満足していないようだ。花騎士は身体を使う職業、性欲は一般人よりも遥かに強い。花騎士と結婚した男性は夜の営みに苦労する者が多いらしいが、それも当然か。
「すまんなキャロット……」
「いいよ。そう言うちょっと情けない所も、私は好きだから」
「うっ……男としてはあまり言われたくない言葉だな……まぁ仕方ないか……」
その後はピロートークを楽しみながら夜を明かした。
夜の営みには若干不満を抱えながらも、二人の結婚生活は幸せそのものであった。
「帰省?」
「うん。もうすぐ夏休みシーズンでしょ? 実家も忙しくなるし、手伝ってあげようと思って」
キャロットの実家はバナナオーシャンにある海の家だ。彼女の店員のような口癖も、小さい頃に実家の手伝いをしていたことで身に付いたらしい。
「大変だな。私も一緒に行こうか?」
「いいよ! 団長さんがそんなに休んだら騎士団が大変でしょ? 気持ちだけ受け取っておくよ」
「そうか……しかし……」
それでも納得していない団長に対し、キャロットは満面の笑みを見せた。
「ありがとう、団長さん。本当に気持ちだけで嬉しいよ。お母さんとお父さんにも伝えておくね」
「うん、よろしく頼む」
「ん~、この暑さ。やっぱり懐かしいなぁ~」
麦わら帽子のつばの向こうから、ギラギラと輝く太陽を仰ぎ見る。キャロットの顔に、彼女の手の形の影が出来る。団長から貰った誓いの指輪が、彼女の薬指でキラリと光った。
「おかえりキャロット」
キャロットの母が彼女を迎える。キャロットと同じ金色の長い髪。成人した娘がいるとは思えない程若く美しい風貌。白いTシャツの下からへそを覗かせているのは、流石バナナオーシャン民といったところか。
「今年もお店は大繁盛かな?」
「ええ。今年は他の国からのお客さんも多くてね~。まぁその分バイトさんも多く雇ったんだけどね」
「そっか。そう聞くと店員魂が騒ぐよ。一週間だけだけど、精一杯お手伝いするね♪」
「いらっしゃいませ~」
波の音に負けない程の、キャロット達の声がこだまする。今日も海の家は大繁盛。キャロットを始め、若い女性店員は水着で接客を行っている。
「〇〇ちゃん、4番テーブルお願い」
「はい!」
(大変だけど、バイトさんは皆真面目な子だし、何とかなりそうかな)
「君可愛いね~。仕事終わったら俺達と遊ばない?」
「そ、それはちょっと……すみません」
その気弱そうな声にキャロットが振り返ると、若いバイトの店員が二人組の男に絡まれていた。いわゆるナンパというやつだ。
(いるんだよね、ああいうお客も……)
「申し訳ありません、お客様。当店ではそのようなサービスは行っておりませんので」
キャロットが店員と男達の間に割って入った。
「え~、いいじゃん……って、凄い美少女来た! それなら君が遊んでくれない?」
「で・す・か・ら! そのようなサービスは行っておりません。お引き取り下さい」
段々と笑顔が強張っていく。あまり悪質なら出禁もやむを得ないか、そう考えた時だった。
「いやぁ、すみません。こいつらが迷惑掛けちゃったみたいで」
一人の金髪の男が後ろから声を掛けてきた。二人組の仲間のようで、彼らの肩をポンと叩き、キャロットと女性店員に頭を下げてきた。
「本当すみません。ほら、お前らもちゃんと謝れ」
「す、すみません……」
「い、いえ……」
素直に謝られ、キャロットの怒りもすっかり静まってしまった。
「じゃあ俺達はお暇します。お代はここに置いておきますね」
「あ、ありがとうございました……」
そそくさと行ってしまった。あの男が若干気にはなったが、キャロット達はそのまま接客に戻ることにした。
「キャロット~、久しぶり~」
「あっ、本当に久しぶりだね~」
二人の女性がやって来た。キャロットの騎士学校時代から交流のある、地元の花騎士だ。
「変わんないね、身長とかも」
「身長のことは言うな~」
和気あいあいと談笑しながら、席の方へ案内する。
「そうだキャロット、今夜飲み会があるんだけど、キャロットも来る?」
「飲み会? うん、行く行く」
昔懐かしい仲間との再会と、彼女達との飲み会を楽しみにしながら、キャロットはその日一日汗だくになりながら働いた。
「乾杯!」
三つのグラスが重なる。口元に泡を付けながら、花騎士たちは楽しそうに笑い合う。
「しかしキャロットがブロッサムヒルで旦那さん捕まえてくるとはね~」
「捕まえたって、人聞きの悪いこと言わないでよ~」
「馴れ初めとか、聞いてもいい?」
「もう~……」
困ったように笑うキャロット。しかし満更でもなさそうだ。
「それで団長さんが指輪くれてさ~」
酔いも回ってきたのか、キャロットは上機嫌で惚気ている。そんな時だった。
「こんばんは」
男三人組が彼女達に声を掛けてきた。
「えっ、ナンパ? いやぁ参っちゃうな~」
急に機嫌が良くなった友人をスルーし、キャロットは彼ら三人組を良く見てみる。
(ん? 何か見覚えがあるような……あっ)
「あっ」
向こうもキャロットに気付いた。そう、海の家でナンパしていたあの三人組だったのだ。
「へぇ~、花騎士さんかぁ~」
「そうなんですよ~」
ベタベタと身体をくっ付け合う男二人と花騎士二人。キャロットと一人の男は一歩引いてその様子を見守る。
「俺達だけ溢れちゃったね」
「う、うん……」
キャロットの隣に座っているのは、海の家で後から来て謝ってきた男。キャロットはこの男が若干気になってはいた。
(この人の声、それに匂い、ちょっと気になる……って、何考えてるの!)
首を振って邪な考えを振り払うが、既に頬は紅潮していた。キャロットは一般人よりも嗅覚や聴覚に優れている。そんな彼女だからこそ、体臭や声には人一倍敏感なのだ。
「いやぁ、人妻だとは思わなかったよ」
「あっ、えへへ……」
ぎこちなく微笑む。人懐こい彼女には珍しい反応だった。
(花騎士って聞いてラッキーだと思ったのになぁ……でも)
男はチラリとキャロットの方を見る。その頬の赤さ、目線の動きから何かを察した。
(もうちょっと押せば、何とかなるかも知れないな)
「キャロットちゃんは帰省中なんだよね? いつまでいるの?」
「一週間だけ」
「結構早いんだね」
(時間はあんまりないか。でもこんな上玉だし、逃がしたくねぇな~……)
「おっと、もうこんな時間か。そろそろお開きにしようぜ」
腕時計を見ながら、キャロットの隣の男(便宜上Aと呼ぶ)がそう切り出した。
「じゃあ俺らはこれで」
一人の花騎士の肩を抱きながら、男は店の外へ出ていった。
「おいおい、お持ち帰りかよ。羨ましいな」
「あの、Aさん。俺達も……」
もう一人の男も恥ずかしそうにそう切り出す。
結局、店にはキャロットとAだけが取り残された。
「それじゃあ帰ろうか。送るよ、キャロットちゃん」
「い、いいよ……花騎士だし、襲われても大丈夫だから」
と、断りながらも結局は送ってもらうことになってしまった。キャロットの頬からは未だに赤みが消えない。
(どうして私、こんなに恥ずかしがってるんだろう……)
「ここでいい?」
「うん、ありがとう。じゃあまた……ってちょっと待って。何か聞こえない?」
茂みの中から、人間のものと思われる声が聞こえてきた。気になって覗いてみると、そこにいたのは……
「あっ、んぅ♡ もっと、もっと突いてぇ♡」
(って、あの二人何やってるの!?)
そこにいたのは、先程お別れした一組の男女。
「あ~、そう言えばアイツの家少し遠いんだった。我慢出来なくて外で始めちゃったのかもな」
「そんな、動物じゃないんだから……」
と完全に否定することは出来なかった。そもそもバナナオーシャンでは青姦自体は珍しいことではない。余程のことがなければ憲兵も見逃してくれる。春庭の中でも特に性にフリーダムなこの国の、暗黙の了解といったところか。
(うわぁ、あんなに気持ち良さそうに……あんなに激しく……)
共感しやすい性質からだろうか、キャロットは友人の痴態を見て、高揚が抑えられなくなっていた。愛液がスパッツを濡らしていく。
もじもじと内股を擦る彼女を見て、Aはニヤリと不適な笑みを見せた。
「キャロットちゃん、大丈夫?」
肩にそっと触れる。すると彼女の身体はビクンと弾けた。
「ふぁぁっ!? あっ、あぁ……」
見ると柔らかな太ももを液体が伝っている。
(発情しちゃってるじゃん。やっぱり花騎士だけあって性欲凄いんだな)
「もしかしてキャロットちゃん、興奮しちゃってる?」
「そんなこと……」
「隠さなくたっていいって。ほら、俺だって興奮してるし」
「……!?」
スボンに張られたテントに目がいってしまい、キャロットは思わず目を反らした。
「へ、変態!」
「それを言ったらキャロットちゃんも変態でしょ? こんなに濡らしちゃってさ」
男の手が肩から下へ這っていく。触られた部分がピクピクと痙攣する。股はどんどん濡れていく。
「や、やめてぇ……」
「止めちゃっていいの? 旦那さんいないのに、これどうやって処理するつもり?」
彼の浅黒いゴツゴツした手は、やがてキャロットの太ももを触り始める。いつしかキャロットの口からは甘い声が混じっていた。
「これはキャロットちゃんのオナニーを手伝うだけ。だから浮気じゃないよ」
(浮気じゃない……?)
勿論そんなはずはないが、これ以上ない程発情してしまっていたことから、キャロットは正常な判断が出来なくなっていた。
「で、でも……」
顔を赤らめ、内股を濡らすキャロット。男はそんな彼女を背後からそっと抱きしめ、耳元に唇を寄せた。
「じゃあ、挿入は無し。触るだけ。それならいいでしょ?」
(その声で囁かないで……お股濡れちゃう……)
「な、いいだろ? キャロットちゃん?」
「んあぁぅ♡」
首元にキスをされて、キャロットは膝から崩れ落ちた。そして、男の言葉に、頷いてしまった。
男の自宅は、都心部のマンションの最上階にあった。
「お金持ちなの?」
「いや、俺は学生。親が事業家でね」
「そっか……」
そんな他愛もない話をしながらも、キャロットの胸は高鳴っていた。
(これからこの人の部屋に……そうしたら私は……)
浮気の二文字が脳内によぎる。高揚感と背徳感がキャロットを支配していた。
「お邪魔しまんぅっ!?」
玄関に入ると同時に口を塞がれる。チュパ……チュパ……と卑猥な音を立てて舌が絡んでいく。
(音やだぁ……唾液やだぁ……♡)
耳も鼻も口も、ありとあらゆる場所が犯される。
「綺麗だよ、キャロットちゃん」
ベッドに押し倒され、服を脱がされる。スパッツが下ろされた時、股間の部分に糸が伝った。
「やっ、やぁ……」
あまりの恥ずかしさに顔を手で覆い隠す。しかし男はその手を掴み、無理矢理顔を覗き込んだ。
「隠すなって。そんな可愛い顔なんだから」
「あうぅ……んっ」
再びキスをする。先程まで無理矢理掴んでいた手は、恋人のように指が絡んでいる。
数分程キスを堪能した後、男の興味はキャロットの下半身に注がれた。
「本当に綺麗な身体だね」
舌が這いずる。胸から腹へ、腹から太ももへ。そして……。
「ひゃぁん♡」
キャロットの一番大事な部分が男の唾液で汚された。
「あっ、あうぅっ……あぁんっ♡」
真っ白いシーツの上、キャロットは髪を振り乱しながら身体をくねらせる。
(ダメぇ……お股ペロペロするのダメぇ……おかしくなっちゃう♡)
「あぁぁぁっ♡」
ビクンと大きく身体を震わせ、キャロットの股からは小水が放たれた。
(い、イっちゃった……団長さんじゃないのに……)
一度絶頂しても、男の舌はお構いなしに彼女を責め立てる。乱れ、濡れていくベッド。そして二度目の絶頂が、あっけなく彼女を襲った。
「ふあぁっ……あぁ……♡」
上と下の口からよだれを垂らし惚けるキャロット。そんな彼女の目の前に、Aのイチモツが姿を現す。
「舐めてよ」
その巨大な亀頭を彼女の唇に当て、男は言い放った。
(凄い匂い……雄の匂い……)
人よりも敏感な嗅覚を刺激され、キャロットの秘所は更に濡れていく。
そして彼女の舌が、ゆっくりとその亀頭に纏わりついた。
「んっ……ちゅぱっ……ちゅっ♡」
やがて肉棒全体を自ら咥え込んでいく彼女を見て、男は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「いいよ。そのまま、舌全体を使って」
「んぅ……♡」
(このちんぽ凄い……団長さんのよりおっきくて固い……それに匂いも強い♡)
彼女の脳内にはもうAの肉棒のことしか存在しなかった。この雄々しい肉棒に比べれば、相手が夫以外の男であることなど些細なことであった。
「じゃ、そろそろ出すよ」
「んっ♡ ふあぁっ♡」
男がペニスを引き抜くと、彼女の顔に精液を吐き出した。
(あっ♡ くらくらしちゃう……♡)
男は優しい笑みを浮かべながら、精液まみれになったキャロットの頭を撫でる。そして未だに萎えることのない肉棒を彼女の口元に当て、今度は思いっ切り押し込んだ。
「んっ!? んんっ……んぅ♡」
初めは苦しかったその行為も、やがて快楽に変わっていく。
(喉奥犯されるの……気持ちいいよぉ♡)
団長とのセックスでは味わうことが出来なかった快楽を、キャロットは身をよじらせて甘受している。そんな彼女の昂った媚肉を、Aは指で弄り始めた。
「あっ……あんっ♡ ひゃうぅ♡」
(ダメ……両方一緒はダメなのぉ♡ こ、こんなの知らないぃ♡)
キャロットは再び絶頂に達してしまった。同時に男も精液を吐き出す。部屋の中は二人の体液の匂いが充満していた。
「キャロットちゃん、本当に感じやすいよね?」
「そんなことないもん……」
ベッドの中、全裸で肩を寄せ合う二人。その様子は傍から見ると恋人のように見えた。
(あれから何度もイっちゃった……精液もたくさん出されて……それでもおちんぽはずっと固くて……)
思い出すだけで濡れてしまう程情熱的な行為。
しかし男は、挿入しないという事前の約束はまだ守っていた。
「キャロットちゃん」
「んっ……んぅ♡」
もはや何度目だろう。二人の舌がねっとりと絡んでいく。男の手はキャロットのまだ未熟な尻に。そしてペニスは……
「そ、挿入はダメだからね!?」
「分かってるよ、擦るだけ」
(今日は、ね)
既に抵抗はなくなっていた。昂ってしまった身体はもう自分ではどうすることもできない。それでも最後の一線だけは越えさせてはいけない。それを越えられたら……
(これ挿入れられちゃったら……おかしくなっちゃう……ちんぽのことしか考えられなくなっちゃう……)
「ひゃぅっ……あぁんっ♡」
「どう、気持ちいい? って、聞く必要もないか」
(気持ちいい……気持ちいいよぉ……♡)
くちゅくちゅと性器が擦れ合う音が鳴り響く。
「たくさん楽しもうね。夜はまだまだ長いんだから」
「ん……あぁん♡」
その夜、キャロットの蕩けた嬌声は止むことがなかった。
まだ本番には至っていないキャロットちゃん。これからどうなるんでしょうねぇ(すっとぼけ)
今作は不定期連載になります。気に入ってくださった方は、気長に待っていただければと思います。
しかし、私ナンパなんてしたことありませんので、どう書けばいいのか全然分からない!
まぁあんまり現実感は無いかも知れませんね……。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。