夏休み、グループ課題で僕の部屋を訪れた結城明日奈と桐ヶ谷直葉 作:黒胡椒サラミ
「あ゛おっ、う゛っ、うううっ、う~~~っ♡」
お尻の穴にねじ込んだアナルプラグをグリっとひねった瞬間、カーペットにうつぶせていた明日奈は、少しだけ甘い音色が混じった声を響かせ、背中をのけ反らせた。
「おっ、今のは気持ち良かったんじゃない?」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ――わ、分かんないよ。で、でも、へ、変な感じ」
「う~ん、つまりもうちょっとって感じかなぁ? じゃあ、次はマンコをイカせながらやってみるね?」
「え? う、うん。――んっ♡♡ はぁおっ!?♡♡♡」
僕は右手でアナルプラグをひねりながら、左手の指を明日奈のマンコに差し入れた。彼女のイカせかたはおおむね心得ている。指をくの字に曲げ、Gスポットのあたりを押してやると、明日奈は面白いくらいビクンビクンと腰を跳ねさせた。
楽しい浮気セックスの合間合間に行う明日奈のアナル開発は、とても順調だった。明日奈のお尻の穴は、最初に使ったものより二回り大きなアナルプラグを飲み込めるようになっていた。お尻をいじる時に前の穴でもこまめにイカせるようにしたから、「アナルに何かを入れられるのは気持ちイイこと」という摺り込みもできつつあった。
「そろそろチンポいけるかなぁ……。どう? 明日奈」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……♡ 君って、私の身体のこと、オモチャか何かだと思ってない? もうちょっと思いやりとか……」
「ははは、オモチャってことは無いけどさ。僕らはセフレじゃん。逆に変に思いやられたら、明日奈だって迷惑じゃない?」
「そうかもしれないけど……」
「そもそも僕らみたいな思春期真っ盛りの男子と女子が、一人だけとセックスして満足できるわけないよな。桐ヶ谷の手が回らないぶん、僕が明日奈の性欲解消に付き合ってあげる」
「それって真顔で言うセリフ……?」
明日奈には、浮気セックスという意味をあまり真面目に考えてもらいたくない。軽く適当に、スポーツ感覚でエッチを楽しんでもらいたい。少なくとも、完全に後戻りできなくなるくらいまでは。その方針に従って、僕はあたかも自分がチャラいヤリチンであるかのように振舞っていた。
「――ん? あれ?」
僕は自分で自分の思考に首をひねった。人の彼女と浮気エッチを繰り返し、さらにそいつの義妹ともセックスしまくっている僕は、本当にチャラいヤリチンなのかもしれない。
「う~ん」
「なぁに? 今度はなに難しい顔で唸ってるの?」
「ん? いやぁ、自分のことは自分じゃ分からないもんだなぁって」
「……さっきの流れからどうしてそうなったのか、一回頭を割って見てみたいわ」
明日奈がジト目で僕を睨む。彼女が僕の前で見せる表情にも、着実にレパートリーが増えていた。明日奈はうつ伏せの状態から横寝になると、胡坐をかいている僕の膝を枕にした。
「ねぇ、もうこれ抜いていい?」
「まだダメだよ。できるだけ長い時間慣らさないと。明日奈も早くアナルセックスしてみたいでしょ?」
「別にしたくないんですけど……はぁ、もう」
「抱っこしておっぱい揉んであげるから、それでしばらく我慢して」
「それだって、君が揉みたいだけだよね? ……はいはい」
明日奈は大儀そうに身体を起こすと、僕の膝に後ろ向きに腰掛けた。
「――んしょ。はい、お好きにどうぞ。――あっ♡ んっ♡ もう、どうして男の子って、こんなにおっぱいが好きなの……?」
「桐ヶ谷もそうなの?」
「まあ……そうかも。――んぅっ♡ ああっ♡ そこ、クリクリされるのやぁ♡」
「桐ヶ谷と僕と、どっちが上手い?」
「和人君に決まってるでしょ……あっ♡ ああっ♡ そうっ♡ それっ♡」
そう言われたら、本気を出さない訳にいかない。僕には直葉のおっぱいを揉んで培ったテクニックもある。僕は自分が楽しむためというよりも、明日奈を気持ち良くすることだけに神経を集中させて、ふわふわの乳房を揉んだりピンク色の乳輪や乳首を刺激した。
「あっ♡ あっ♡ んぅっ♡ ああっ♡ あああっ♡♡」
「肌がしっとりしてきたよ。息もあがってる。おっぱいどんな感じ?」
「な、なんだか、奥がジンジンする感じっ♡♡」
「それでいいよ。ほら、力を抜いて、僕に体重を預けるんだ。おっぱいだけに集中して」
「うっ、うん。はぁ……はぁ……はぁ……んっ♡♡ んんぅっ♡♡♡」
「イキそうだろ? そうなんだろ? ほら、おっぱいだけでイっちゃいな」
「そ、そんなの――あっ♡♡ んぅ~~~~~っ♡♡♡♡」
僕にやわやわと揉まれ続け、明日奈はついに胸だけでイってしまった。乳首イキでもなく、乳房で感じるオーガズムだ。明日奈は、僕の肩に後頭部を乗せるようにのけ反って、自分の右手の人差し指を咥え、しばらくピクピクと痙攣していた。やがて彼女の身体から、どっと力が抜ける。
「和人君と、どっちが上手かった?」
「はぁ……っ、はぁ……っ、はぁ……――んっ♡♡」
明日奈は何も言わなかったけど、耳元で囁いた僕の頭を、艶めかしく伸びてきた彼女の左手が撫でた。それが彼女の答えのような気がして、僕はニヤリと笑うと、次は乳首で彼女を絶頂させるべく、指の間でコリコリと刺激し始めた。
「ハっ♡ あぉっ♡♡ んぅうっ!?♡♡」
胸イキで感度が上がった明日奈は、僕の膝の上でさらに激しく身もだえした。僕の股間にグリグリとお尻を押し付けるたび、アナルプラグに刺激が加わり、明日奈は何が何だか分からないという風に頭をイヤイヤと振ったりする。僕の勃起チンポも我慢汁をダラダラ垂れ流して、早く挿入させろと訴えていた。
「あっ♡ イ゛っ♡♡♡ あ゛~~~っ♡♡♡」
「明日奈、乳首もイケた?」
明日奈はほとんど涙目になりながら、コクコクと頷いた。僕は明日奈のあごに手を添えると、無理やりこっちのほうを振り向かせた。そして、彼女の顔に自分の唇を近づけていく。
「ん~~~っ!!」
キスだけは絶対にするな。そこだけは愛しい「和人君」のものだ。それが、明日奈が僕との関係に引いた大切な防衛線だ。彼女はきっと、僕がそのラインを踏み越えようとしていると感じたのだろう。でも、それで明日奈が唇を守るために顔を逸らしたかというと、そんなことはない。彼女はただ、目をぎゅっとつぶり、噛み締めるように唇を引き結んだだけだ。
今や、明日奈の抵抗力はほぼ皆無である。このまま強引に唇を奪えないことはない。でも――
「お疲れ様、明日奈」
「あ……」
僕は明日奈の唇ではなく、彼女の目から零れた涙に合わせるように、頬のあたりに軽くキスをした。明日奈がぽかんと口を開けたのは、拍子抜けしたからだろうか。それとも、期待外れだったからだろうか。
僕はこの状況に似つかわしくない爽やかな笑顔で微笑むと、よしよしと明日奈の髪を撫でた。強張っていた彼女の身体が、へにゃっと弛緩する。僕は軽薄な口調で、彼女をからかった。
「明日奈はやっぱりエロいよなぁ。おっぱいだけでイッちゃうなんて」
「え……? う、うん……」
「ていうか、もうチンポ限界なんだけど。ハメていい?」
「う、うん、いいよ……」
「よ~し、セックスするぞ~」
「あっ……」
価値観と倫理観が倒錯した状態に長く置かれて、明日奈は明らかに正常な判断能力を失っていた。唇を奪われなかったことに安堵して、それより堅く守り通さなければならないものを、簡単に僕に奪われてしまう。僕は明日奈を再びカーペットに転がすと、すらっとした脚の片方を抱え込んで、側位でチンポをハメた。
「あ゛っ♡ ひあっ♡♡ んお゛おっ♡♡」
「ヤッバいな~、明日奈のナカぬるぬるなんだけど。マジでチンポ気持ちイイよ?」
「あ゛っ♡ お゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡」
「っはは、明日奈もうガチイキしてないか? マンコがすっごい絞り上げてくる。――ああそっか、忘れてた。お尻も弄ってあげるからね」
「ひぐぅっ!?!?♡♡♡♡」
僕がアナルプラグを強くねじ込むと、明日奈は獣じみた嬌声を上げた。「和人君」が聞いたら、ドン引きするのは間違いない。自分の彼女が別の男のチンポに貫かれ、半分白目を向いて、口の端からよだれを垂れ流してアヘヨガっているのを見たら、どう思うだろうか。ひょっとしたら「和人君」には、この「メス」としか言いようのない状態の明日奈が、明日奈だとは分からないかもしれない。
僕は乱暴に腰を振り、アナルプラグを弄って明日奈を鳴かせながら、僕しか見られない彼女のこんなみっともない痴態を、うっとりと眺めていた。
明日奈は身をよじりつつ、声が枯れそうな勢いで叫ぶ。隣の部屋に聞こえるかもなんていう心配をする余裕すら、今の明日奈には残されていない。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?♡♡♡♡ やめっ♡♡ もうやめぇっ!!♡♡♡ ゆるひてぇっ!!♡♡♡」
あの場所で、「閃光のアスナ」と呼ばれていた時の彼女を、僕は知っている。モブ同然の僕よりも、はるかに強くて凛々しかった。速くて、綺麗で、輝いていて、余りに遠く、直接話すことすらできなかった。正直言って、僕はあのころ、確かに彼女に憧れていた。
そんなアスナが、今は僕に組み敷かれ、恋人には見せられない汚い部分を曝け出し、ペニスで突かれて許しを請い願っている。桐ヶ谷がどうとかを抜きにしても、チンポがギンギンにならないわけがない。
「ははははっ! 明日奈、今の君、本当にみっともないよ! 本当に!」
僕は狂ったように笑いながら、明日奈を犯した。そこには、大切な思い出の品を自分の手で粉々にしているような、そんな暗い悦びがあった。
「よだれまみれで、ひっどい顔だよ! 明日奈! 明日奈! 綺麗だよ明日奈!」
矛盾したことを叫んでいたけど、僕は本気だった。今の彼女は、あの時よりも絶対に綺麗だ。そしてあの時とは違い、今は僕の手が、明日奈に届いている。温もりを持った身体に、確かに触れている。
「はははっ! もっとイケよ明日奈!! ああああっ、締まる! 出る! 僕も出すぞ!」
「あ゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡ い゛っっっ~~~~~~!?!?♡♡♡♡」
「おおおおっ!!!! うううっ!!!! うっ!!!!」
獣のように荒れ狂っていた僕らの身体が、突然ピタリと停止した。腰が小刻みに震えている以外は、何の動きもない。僕も明日奈も、まるで魂が抜けてしまったように、ぽかんと口を開けた表情になって、口の端からよだれを零していた。
静止した身体の内部では、明日奈の膣内が激しく蠢き、ビクビクと暴れながらザーメンを吐き出す僕のチンポを扱き上げている。寿命が十年縮むと思うくらい、圧倒的な射精感が僕の全身を支配していた。
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「あー、あー。……ンんっ。ねぇ、変じゃない? 枯れてない?」
「枯れてないよ。いつもの明日奈の声だ」
「本当? あー」
シャワーを浴びてから、僕はベッドに寄りかかって座り、ぼんやりと休憩していた。ユニットバスのほうでは、明日奈が鏡を見ながら発声練習している。
「ねぇ、本当に大丈夫かな?」
「ホントにホント」
「う~ん」
ようやく満足したのか、ドライヤーの音が再び響き始める。それからしばらくして、つやつやの髪を輝かせながら、洗面所から明日奈が出てきた。上はキャミソールで、下はショーツだけというラフ過ぎる格好だ。もっとも、僕はその下も全部見ているから、明日奈も羞恥心がマヒしているのかもしれない。
「ふう、さっぱりした」
「ドライヤーなんて持ってきてたの?」
「うん、無いと不便じゃない? そもそも、君は今までどうしてたの?」
「適当にタオルで拭いて……」
「ちょっと待って、持ってくるから」
明日奈は洗面所に引き返し、ドライヤーを手に持ってきた。そしてその辺のコンセントにプラグを差し込むと、僕の髪に温風を当て始める。
「あつ……」
「だから、クーラーを直せばいいでしょ?」
「そう思って、電気屋さんに電話してみたんだ」
「え、そうなの? それで?」
「夏一杯は予定が空いてないってさ」
「はぁ~……」
明日奈はこれ見よがしに大きなため息をついた。でも、そこで僕は思い出した。クーラーが修理できないと知ってから、代わりに駅前の雑貨屋で買ったものがある。
「え~っと」
「なに探してるの?」
「あった」
僕が机の引き出しから取り出したのは、それが入った小さな箱である。明日奈は立ち上がり、僕が両手に持ったそれを、怪訝そうに見る。僕は少し得意げな顔をしてから、箱を開いた。明日奈の怪訝な表情が、さらに怪訝になった。
「風鈴……?」
「うん。いいだろ?」
「……はぁ」
明日奈はまた小さくため息をついた。少し思い描いていた反応と違うなと、僕が首を傾げると、彼女はクスリと笑った。
「悔しいけど、ちょっといいかもって思っちゃった」
「窓のとこに吊るそうかなって」
「うん」
風鈴を吊るすのに、それほど手間は要らなかった。吊るし終わると、音を聞くために、わざと窓を少し開けてみる。むわっとした空気が入って来たけど、凛とした音色が、それをかき消した気がした。
「ねぇ、まだする?」
「何が?」
「だから、セックス……」
「あ……。う~ん、やめとこう」
「え……?」
明日奈は驚いた顔をした。でも、その日の僕は、それ以上彼女とセックスしなかった。二人でなんとなくベッドに寄りかかって座り、風鈴の音に耳を傾けながら、なんとなく他愛ない話をした。射精一回だけで物凄く疲労してしまったからということもあるし、なんとなく、彼女と話したい気分だったから。
「宿題はやってる?」
「ずっと前に終わった」
「え、意外かも……」
「それ以外にやること無いし」
「……ふぅん」
日が傾き、西日が差してくると、さすがに開けていた窓とカーテンを閉じた。夕飯を食べていかないかという僕の誘いに対して、明日奈は首を横に振った。
「今日は早く帰るって言ってきたから」
「そっか。じゃあ……」
「うん、またね。お夕飯は、今度ご馳走になるわ」
「あ、そうだ、ドライヤー忘れてるよ」
「置いておいて」
確かに、ドライヤーくらい、明日奈の家には何本もありそうだ。やっぱりお嬢様なんだねと僕が言うと、明日奈は苦笑いをした。そして、玄関で靴を履いて立ちっぱなしだった明日奈は、ようやくドアのほうを振り向きかけて、やめた。それから少し白々しい口調で、「……あ、そうだ」と言った。
「ん?」
「洗面所にゴミ袋が有ったんだけど」
「あ……出し忘れた奴だ」
「うん、それでね」
そして明日奈は、何を思ったのか僕に顔を近づけると、タンクトップシャツから露出した肩に、突然ガリっと噛みついた。
「いてっ!?」
「……直葉ちゃんとは、あんなにシてるんだね」
「いった……え?」
予想もしていなかった痛みに気を奪われた僕には、明日奈のつぶやきが聞き取れなかった。そして、困惑する僕を部屋に残して、明日奈は出ていった。
「何なんだよ……」
しばらくしてから、僕は洗面所に入り、肩の傷の具合を確かめるために鏡をのぞいた。そしてようやく、間抜けな僕は自分の過ちに気付いた。僕の右肩には、確かに明日奈の歯形がしっかりとついていたけど、左肩の周辺にはそれ以上に、直葉が付けた噛み痕が残っていた。
洗面所の下に置かれた透明ゴミ袋には、他のゴミに混じって、大量の使用済みコンドームが入っている。これはやってしまったかなと思ったけど、僕は明日奈の言葉を思い出して、むしろ口に笑いを浮かべた。
それでも、明日奈はまた来ると言ったのだ。