※この作品はR-18です。

夏休み、グループ課題で僕の部屋を訪れた結城明日奈と桐ヶ谷直葉   作:黒胡椒サラミ

3 / 19
③(直葉)

「お兄ちゃんには、明日奈さんがいるし……」

 

 桐ヶ谷に隠れて僕とセックスしていることについて、どう思っているのか。桐ヶ谷の妹である直葉に聞いたら、彼女はそんなふうに答えた。直葉だって、明日奈がセフレとして、僕に抱かれていることを知っているはずなのに、その辺はどう考えているんだろうとは追求しなかった。大事なのは、直葉も僕とのセフレ関係を継続しているということだ。

 

「でもさぁ直葉、君がこれだけセックスにハマるなんて、お兄ちゃんが知ったら悲しむんじゃないの?」

「――あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

「って、聞いてないか。――うっ……! その腰遣い、すっごくイイよ……!」

「あっ♡ ああっ♡ あっ♡ あっ♡ あんっ♡」

 

 相変わらず、僕らがヤるのは僕の部屋の中でだ。

 僕はカーペットの上に仰向けに寝っ転がっていて、その上に直葉が跨り、騎乗位で腰を振っている。明日奈も直葉も僕のセフレという点では同じなのだが、どっちかと言うと、直葉のほうがセックスに対して積極的だ。これはちょっと意外だった。喘ぎ声は明日奈より可愛らしいけれど、腰つきは結構エグい。剣道をやってて鍛えられてるから、マンコの締まりも強いし持久力もある。直葉が童顔なのもあって、そのギャップが、余計に僕のチンポを硬くする。

 少し前まで、僕にとっての桐ケ谷直葉という少女は、「桐ケ谷和人の妹で、剣道は強いらしいけど大人しい感じの子」以外の印象が無かった。どこかから漏れてきた噂で、桐ヶ谷と直葉は実の兄妹じゃないらしいという話を聞いた。こんな可愛い子が義妹で、しかも明らかに慕われているというのに、それでもあんなスカした顔をしている桐ヶ谷は、やっぱり気に入らない。その話を聞いた時はそう思った。

 でも、僕は最近、あれだけ気に入らなかった桐ヶ谷のことも許せるようになっていた。あいつの彼女と妹が、僕のチンポでヒィヒィ言ってると思えば、あいつの性格が多少気に入らなかろうと些細なことだ。

 

「あっ♡ んっ♡ んんッ!♡♡ ん――っ♡♡ んぅ――っ♡♡ ――んはぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」

「あーあ、またイったね? 直葉のマンコ、ビクンビクンしてるよ」

「だっ、だって……先輩のが硬くて……あたし、また……――ンぅっ♡」

 

 明日奈と違って初物だった直葉のマンコは、僕のモノにすっかりと馴染んでいる。竿全体に隙間なくフィットしてきて居心地がいい。直葉のほうも、僕のチンポで膣イキするためのコツのようなものを掴んだみたいだ。お陰で僕らは、今日も蒸し暑い部屋で汗だくセックスをして、お互いにとても気持ち良くなれている。

 使用済みコンドームが散らばり、ゴミ箱にも丸めたティッシュが満載されている僕の部屋は、もう淫臭ですごい事になっていた。

 

「まだ腰振れそう? さっき出したばっかだから、イクまでもう少しかかりそうなんだけど、僕」

「は、はい、がんばります。――んっ♡ んっ♡ んっ♡ ――んっ♡んっ♡んっ♡んっ♡んっ♡」

 

 二、三回動きを試すように腰を振ってから、直葉は上下運動のペースを上げる。時折前後の動きも加わるので、僕のチンポを飽きさせない。今日は既に何発か射精しているので、ギチギチに締めてくる直葉のマンコを愉しむ余裕もある。直葉はかなり胸があるので、腰つきにあわせてぶるんぶるんと揺れるおっぱいを見るのは、目にも優しい。

 献身的な後輩のお陰で、僕は何もせずに仰向けで寝っ転がっているだけで、睾丸から尿道へ、みるみると射精感がせり上がってきた。

 

「あー出そう。出るかも。出すよ直葉」

「あっ♡あっ♡あっ♡ はっ♡ いっ♡ どうぞっ♡ ――んんっ♡♡♡♡」

 

 僕のチンポがビクビク震えているのを察知した直葉は、射精の瞬間、一番深くまで勢いよく腰を下ろした。根本まで納まった僕のチンポを、直葉の後輩妹マンコが握りしめてくる。最高に気持ち良くなれる形で、僕は射精を開始した。

 

「あー……出てる……ドクドク出てる……」

「~ぅ~っ♡♡ ~~ぁ~っ♡♡♡」

 

 僕と直葉は、繋がったまま、しばらく全身を痙攣させていた。

 

==

 

「いっそクーラーは消して、窓を開けたほうが涼しいのかなぁ……。直葉はどう思う?」

「んっ♡ んぐっ♡ じゅるぅ……っ♡ ――え?」

 

 僕のチンポから口を離した直葉が、小首を傾げる。どうやら、お掃除フェラに集中していて聞いていなかったようだ。何でもないよと僕が言うと、直葉は再びフェラに戻った。

 

「はぁむ……♡ んぐっ♡ れろぉ……♡」

「いいよ直葉……もっとしゃぶって、吸い付いて」

「じゅるぅ♡ あむ……♡ じゅるるる……っ♡」

 

 苦手なヤツの可愛い妹の口内は、とても暖かく、舌の感触がヌルヌルとしてたまらない。マンコとは違った感じだけど、直葉のフェラも絶品だった。最初やらせたときは歯を立ててきて痛かったけど、チンポしゃぶりにもだいぶ慣れたようである。何も知らなかった女の子をエロく調教している実感があって、支配欲が満たされる。

 僕は、窓際の壁に背中を寄りかからせて、脚を投げ出し床に座っている。直葉は半分うつぶせのような姿勢で、僕のチンポにしゃぶりついていた。気持ち良いけど、それにしても暑い。やっぱりクーラーの修理を考えるべきなんだろうか。そんなことを思いながら、僕は手を伸ばして窓を開けた。けっこう強い風が入ってきて、むわっとした室内の空気と外気が入れ替わっていく。ついでに、何人かの子どもたちが、外ではしゃいでいる声が遠くから聞こえた。きっと小学生くらいだろう。こんな炎天下で、元気なものだ。

 

「やっぱり外のほうが涼しいかもなぁ……。今日は風もあるし。ねぇ直葉、今度は外でヤってみない?」

「ん……ちゅぷ……♡ え? それはちょっと……」

「えー、夜とかなら、きっと誰にも見られないから大丈夫さ。ね、どう?」

「れろ……♡ そんなことばっかり言ってたら、もうエッチしませんよ? ちゅ……っ♡」

「う~ん、分かったよ」

 

 そう言いながら、僕はなんとか直葉を外に連れ出せないかと考えていた。せっかくだから、学生でいるあいだ、ヤれるうちに色々なことをヤってみたい。

 真夏の午後の室内に、だらだらとした空気が流れる。直葉はチンポを舐めしゃぶるのに一生懸命で、僕は少し手持無沙汰だ。そう言えば宿題もやらないとなぁとか、あっちこっちに思考が飛んで、そのどれもがぼんやりとしていた。

 

「あ、直葉、ちょっと待った」

「――?」

「上目遣いで見ないで……もう出そうだからチンポ離して。直葉の中でイキたい」

「――……もう、仕方ないですね」

 

 直葉に僕の汚いザーメンを飲んでもらうのも魅力的だけど、今は直葉のキツキツマンコの中で射精したい気分だった。直葉は僕のワガママに呆れた口ぶりだったけど、表情は決して嫌がっていなかった。それに、彼女は「あたしがつけてあげますね」と、自分の手で僕のチンポにコンドームを着せてくれた。

 そして対面座位で繋がろうとする直前、僕は直葉に尋ねた。

 

「セックスは気持ちいいだろ、直葉」

「……急になに言ってるんですか。もう挿れちゃいますよ……? ――んっ♡ ああっ♡」

「ヤバ……フェラされてたからすぐにイキそう」

「んっ♡ んっ♡ んんっ♡ いいですよ、イってください。先輩のタイミングで射精してください」

「でも、それだと直葉がイけないだろ? ――うあっ」

「そんなの別に……、ていうか、最初の時に無理やりエッチしてきたくせに……」

 

 ジト目になった直葉が、抗議するように僕のチンポを絞り上げる。僕は口から情けない声を出して、首をのけ反らせて天井を見た。これは――耐えられない。出る。

 

「うっ! おっ! ああっ!」

「はぁ……っん♡ 先輩の……♡ ビクビク、してますよ……っ♡」

「おっ、おお、うっ」

「……ふふっ」

 

 いつもより敏感になってしまって、腰がキツくなるくらいの快感が僕を襲う。そのせいで僕が情けない声を出し続けていたら、直葉はちょっと笑った。何か下に見られたような気がして、少し悔しい。けど、直葉のナカでイクのは止められなかった。

 前までの直葉はその名前の通り、真っ直ぐな可愛い後輩だと思っていたのに、僕とエッチを繰り返したことで、変な方向にスイッチが入ったのだろうか。今も彼女は、射精し終わった僕の耳元で、ゾクっとするほど淫靡な声で囁く。

 

「あ~あ、あたしより先にイっちゃいましたね、先輩」

「はぁ……はぁ……分かったよ、負けたよ。はぁ……いつも直葉が先にイクくせに……」

「先輩の、まだ元気ですけど……もう一回しますか?」

「いや、ちょっと休もう。やっぱ暑いよ」

「汗だくですもんね、あたしたち。……クーラー、なんで直さないんですか?」

 

 直葉は立ち上がり、僕のチンポをマンコから引き抜いた。僕は壁にぐでっと寄りかかって、怠惰な調子で直葉に言う。

 

「直葉、飲み物持ってきて」

「もう、それくらい自分で……はいはい、分かりました」

「スポドリが良いな」

 

 まさに長時間の激しい運動を行ったあとなので、身体が水分を欲していた。直葉の形の良いお尻が、冷蔵庫のほうに遠ざかっていく。

 暑さがお互いの恥じらいを麻痺させていて、僕らはすっかり裸族だった。直葉は裸のまま、ペットボトルを一つとマグカップを二つ持ってきた。そしてテーブルの傍に腰を下ろすと、マグカップにスポーツドリンクを注いだ。僕も壁際から離れ、テーブルの横に座る。二人して無言で水分補給をしたけど、その時もやっぱり裸だった。

 直葉は両手でマグカップを持って、結構な勢いでそれを飲んだ。相当喉が渇いていたのだろう。彼女はさも美味しそうに喉を鳴らす。直葉は何も着ていないから、鎖骨、へそ、胸、乳首、全部が丸見えだ。彼女の口から入った冷たいスポーツドリンクが、喉を通って体内に吸収されていく様子まで分かるような気がした。

 

「――はぁ……美味しい……、――? なに見てるんですか、先輩」

「直葉を見てる」

「あ……もう……」

 

 直葉は、自分が男の前で裸だったことに、ようやく気付いたかのように、頬を赤く染めて胸を腕で隠すような仕草をした。直葉は僕が胸を見ているのだと思ったみたいだけど、それは違う。

 僕が見ていたのは、直葉の唇だ。

 

「柔らかそうだよね」

「だから……そういうのやめてください、先輩。結構からかわれるんですから」

「触ってもいい?」

「さっきもいっぱい触りましたよね。好きにしたらいいんじゃないですか?」

「いや、おっぱいじゃなくって」

「え?」

「直葉の唇。キスしてもいい?」

 

 ようやくそこで、直葉は僕が言っていることを理解した。

 

「……え?」

 

 呆気にとられたような、意表を突かれたような表情をして、直葉は自分の唇に指先を添えた。スポーツドリンクで濡れた彼女の唇は、桃色で、潤っていて、やっぱりとても柔らかそうだ。今の僕には、それが彼女のたわわなおっぱいよりも魅力的に見えた。

 

「キス……?」

 

 僕らは今まで、性欲の命じるまま、これだけ何度も激しくサカり合っておきながら、キスをしたことが無かった。まあ、明日奈は桐ケ谷に操を立ててるからしょうがないとして、直葉が僕とキスできない理由は無いはずだ。僕としては、あのプルプルとした唇とキスできたら気持ち良いだろうなと思って何となく提案しただけなのだけれど、直葉はしばらく目を見開いたまま固まっていた。

 直葉の瞳は、真っ直ぐに僕のほうに向いている。

 

「いいだろ別に、キスくらい」

「え……あ……うん……」

「じゃあするね」

 

 許可をもらったので、僕は直葉のほうに身体を近づけた。既に僕に身体を許し、処女を捧げてしまったこの子が、どうしてキスくらいでこんなに戸惑うのか、僕には分からない――ってことはない。少なくとも、この時点では分かっていた。分かっていながら分からないふりをして、キスくらいなんでもないという雰囲気を出しながら、直葉の唇を奪おうとしていた。

 この子もきっと、明日奈と同じなんだろう。流されて僕という男に身体を任せてしまったけれど、唇だけは守り通すことで、誰かに言い訳をしたかったのだ。そして、直葉が言い訳をしたい相手というのも、きっと明日奈と同じ。

 

「君のお兄ちゃんには、明日奈っていう彼女がいるんだしさ」

「――――!!」

 

 唇が触れる直前、僕は直葉に囁きかけた。直葉が大切なお兄ちゃんのことを頭に思い浮かべた瞬間、僕は彼女の唇に、自分の唇を重ねていた。

 

「ん……っ!!」

 

 その時、直葉の身体は硬直し、彼女は硬く目を閉じた。その唇も、まるで僕を拒むかのように引き結ばれる。僕は直葉の唇を塞いだまま、安物の木製テーブルを手でどけながら、身体全体を彼女に寄せる。直葉の裸体を抱きしめて、片手で胸を揉みしだき、彼女の心ではなく肉体のほうを開かせようと試みる。

 

「んあ……っ♡ はぁ……っ♡」

 

 拒むには、直葉は自分の身体の弱点を、これまで僕に晒し過ぎた。直葉の身体はすぐに火照りはじめ、吐息に熱いものが混じると同時に、引き結ばれていた唇もほどけていく。それをさらにこじ開けるように、僕はその隙間に自分の舌をねじ込んだ。

 

「……ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅぅ……♡ ちゅる……♡ せんぱい……っ♡」

「どう、直葉」

「ふぁ……? せんぱい……?」

「なんか脳にビリビリ来るんだけど、君はどう?」

「はい……あたま、ジンジンします……――ちゅ♡ ちゅう……っ♡」

 

 これは凄い。ヤバい。語彙が急速に消滅するくらい、脳に直接クる。口が頭に近い場所にあるからなんだろうか。思考がまとまらない。ぼーっとする。もっとこの子とキスをして、舌を絡め合わせたい。

 僕らのファーストキスは、そのまま自然な流れでディープキスへと移行していく。最初は僕の舌が一方的に侵入しているだけだったけど、直葉も徐々に、僕の舌に自分の舌を絡め、逆に僕の口内へと逆侵入してくる。

 純粋な粘膜と粘膜の接触。味覚を司る、身体の中でも特に敏感な器官で互いを感じるという行為。相手の顔に触れそうなくらい鼻が近づいているので、嗅覚もダイレクトに刺激される。舌と舌が交わる音は、頭蓋骨を伝って聴覚に響く。目を開ければ彼女しか見えない。裸で抱き合っているから、触覚の全てが直葉で満たされている。

 まるで麻薬だ。キスというのは、こういう行為だったのか。確かにこれは、そこら辺の男と、おいそれとはできない。僕は頭の片隅で、明日奈や直葉がキスをためらう理由を何となく納得した。

 僕はキスをしながら、直葉の身体をカーペットに押し倒した。より密着できる姿勢に持っていき、さらにガチガチになっていたチンポを、直葉のマンコの入り口にあてがう。コンドームはしていない。ナマだったけど、それはどうでも良かった。

 ずるりと、直葉のマンコは驚くくらいスムーズに、まるで自ら望むように、すんなりと僕のチンポを受け入れた。僕が塞いだ直葉の唇の隙間から、溶けたように甘い音色が漏れる。

 

「ん~っ♡ んぅ~~っ♡♡」

 

 

(うわっ、キツいっ!? それに、ドロドロで……っ!)

 

 挿入のはじめはスムーズだったのに、マンコの内部は今までよりも狭くキツく感じられた。それに、亀頭の先に何かが吸い付いてきている。「何か」が降りてきているせいで、直葉の膣内はいつもより浅い。僕はその「何か」を亀頭で押し返しながら、根本までチンポをねじ込んだ。

 

「――っ!?♡♡ ~~っっ!!♡♡ ――っっっ!?!?♡♡♡♡」

 

 僕にプレスされた直葉の身体は、心配になるくらいガクビクと痙攣している。それなのに、まるで無意識の動きのように、直葉の両脚は僕の腰にガシっと絡みついてきていた。ザラザラとしたゼラチン質の壁が、まるで雑巾でも絞るかのように、僕のチンポを容赦なく絞ってくる。

 

(こ、こんなの我慢できるわけ――っ!! で、出る!! ――ううううっっ!!!!)

 

 今日何度目の発射か数えていないけれど、その射精は、今までで一番――もしかしたら人生で一番の量が出た。ぶりゅぶりゅと、射精している音が耳に伝わってくるような気さえした。僕の心臓は荒れ狂い、脳内では快楽物質が異常分泌されていて、網膜に無数の星が輝いて、視界を白く染めていた。

 

「――んっ、ぐぅっ、直葉、直葉……!」

「んぅ♡ むちゅ……♡ せんぱい……♡ せんぱぁい……♡」

 

 経験したことの無い快楽に理性を溶かした僕らは、抱き締め合いながらお互いを呼び、舌と舌を交わらせながら腰を振るだけの機械になっていた。射精したのに萎えない。もっともっと射精したい。そうやってこのメスを支配したい。それだけが、僕を突き動かしていた。

 僕らの衝動が収まり、二人で力尽きてカーペットに倒れ込んだのは、外が暗くなりはじめた頃だった。

 

 

 

 

 

==

「あ……」

「直葉、どうした……?」

 

 出し過ぎてチンポが勃たなくなってからも、電気も付けない薄暗い部屋の中で、僕と直葉は互いのカラダをペッティングしていた。そこに直葉のスマホ画面が点灯した。

 

「着信……お母さんから……」

「そっか……」

「ん……♡ あぁ……っ♡ せんぱい、もう離して……帰らなきゃ」

 

 名残惜しいけど、直葉の言う通りだった。ここで彼女の家族に怪しまれて、直葉とセックスできなくなるのは、僕としても嫌だった。そこからさらに十分くらいキスをしてから、僕は直葉を解放した。

 

「直葉、『お前』さ、今度はここに泊まりに来いよ。着替えとかも持ってきな」

 

 服を着た直葉が玄関のドアを開ける前に、僕は彼女にそう言った。僕の直葉に対する言葉遣いは、より一段と横柄なものになっていた。直葉はそれに気を悪くした様子も無く、そして僕の提案に驚いた様子も無く、ただ頬を赤らめて、コクリと頷いた。

 

「……はい、先輩――あ、ん♡」

 

 僕は直葉の肩を掴み、再び唇を塞いだ。

 直葉の手元では、またスマホが彼女の家族からの着信を知らせていた。

 着信画面の「おにいちゃん」の文字を見る事もなく、僕らはしばらくキスを続けた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。