夏休み、グループ課題で僕の部屋を訪れた結城明日奈と桐ヶ谷直葉 作:黒胡椒サラミ
クーラーを修理する前に、僕の部屋に物が増えた。新しいマグカップと、皿と、スプーンやなんかのカトラリーだ。シンプルなデザインだけど、いつも使っている百均じゃなくて、駅ビルの、それなりにちゃんとした店で買ってみた。
「ふ~ん、結構いい感じなんじゃないかしら」
「そう?」
「壊れたクーラーを修理するのが、普通なら先だと思うけどね」
「う~ん、調子が悪いだけで、ちょっとは涼しくなるからなぁ」
「はいはい……」
「喫茶店とか行く?」
「それは絶対にイヤ」
明日奈はきっぱりと断った。まあ、それはそうだろう。僕と明日奈は単なるセフレである。しかも、明日奈には桐ヶ谷というれっきとした恋人がいる。つまり、僕が明日奈とこんな風に話せるのも、この部屋の中だけというわけだ。
「でも、どうしてこんなもの買ったの? それなら扇風機でも買えばいいのに」
「あ、そっか」
それはいいアイデアだと思い、僕が手のひらに拳を打ち付けると、明日奈は呆れたように少しため息をついた。さっきまでセックスしていたから、髪が少しほつれている。桐ケ谷といるときの、キラキラとした彼女とは全然違う、ダウナーで気だるげな感じ。それでも明日奈は美少女だった。そんな美少女とセックスできて、こうやってくだらないことをくっちゃべっている。例え彼女が僕に一ミリも好意を抱いていないとしても、それで充分過ぎる。
ちなみに、マグカップや皿を新調したのは、今度泊まりに来る直葉のためだ。彼女とも所詮は身体だけの関係だけど、最低限、女の子が食事をするときにイヤじゃないくらいの食器でもそろえておこうと思った。
「……ねぇ」
「え?」
「あなた、もう直葉ちゃんには手を出してないわよね?」
「うん、もちろん」
明日奈は勘が鋭い。でも、僕はしれっと嘘をついた。適当に、欲望に素直に生きると決めたら、嘘をつくのも簡単だ。何せ彼女は、「直葉ちゃんを僕から守るために」僕に抱かれているのだ。その前提を崩してしまうのはマズいだろう。幸い、明日奈はそれ以上追及してこなかった。
「それより、もう一回ヤろうよ。バックからハメてあげる。明日奈もバック好きでしょ?」
「ちょっとはムードを考えなさいよ……」
明日奈はそうつぶやいたけれど、セフレにムードを重視されたら、それはそれで困らないだろうか。僕がそう思ったら、明日奈もそう考えたらしい。彼女は「やっぱり何でもない」と首を振って、カーペットからベッドに上がった。そして素直に四つん這いになるあたり、僕と彼女は距離が近づいたと言って良いのだろうか。難しい問題だ。
「桐ヶ谷とは、あんまりバックでしないの?」
「だから、いちいち和人君のことを言わないでって……まあ、和人君は、正面から抱き締めてくれることが多いけど……――んっ♡」
「へぇ~」
桐ヶ谷とのセックスについても話すあたり、やっぱり、今日の明日奈は妙に素直だ。ひょっとしたら、ヤツと何かあったのだろうか。明日奈の腰を掴み、マンコにゴム付きチンポを挿入しながら、僕はそんなことを考えていた。
「あっ♡ ああっ♡ はぁっ♡」
「でも、明日奈はバックが一番好きなんだよね」
「そんな――ことっ、別にっ、ああんっ♡♡」
「分かるよ。他の体位の時と、アソコの締まり方が違うから」
「――んお゛っ♡ んっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ イ゛っ♡ ん゛おおっ♡」
「ほら、背中側のトコ擦るだけで、そんな声が出ちゃうし」
「ひ、人の身体で、遊ばないで――んオ゛っ♡♡♡ ~~~~~っ♡♡♡」
「ごめんごめん、今からちゃんとするから、明日奈も頭空っぽにして、気持ち良くなることだけに集中して……――よっ!! ほらっ!!」
「んぐぅっ!!??♡♡♡♡ おっ♡ おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡んおっ♡」
僕が乱暴に突き始めると、明日奈はみっともない声を出してイキヨガる。チンポが与えてくれる快楽に集中するため、上半身だけベッドに突っ伏して、お尻を高く上げる。僕は明日奈がいくら下品に喘いでも気にしないけど、明日奈はやっぱり恥ずかしいようで、枕を抱えてそこに顔を埋めてしまった。
「――んんっ♡♡ むぅっ♡♡ んっ♡♡ んんぅっ♡♡」
明日奈は凄く感じている。僕のチンポも気持ちイイ。顔が見えない女の子にチンポをハメるっていうのは、セックスじゃなくて、その子のカラダを使ってオナニーしているみたいだ。だからついつい、ピストンも身勝手になってしまう。でも、明日奈はそういう乱暴さも嫌いじゃないようだ。優しい和人君は、明日奈をオナホール扱いなんて絶対にしないだろう。
「んむぅ~~っ♡♡ ん゛っ♡♡ ん゛ぅ~~~~っ♡♡♡」
(ああ……! 人の彼女のマンコ、やっぱり最高だ! ゴム越しでも、吸い付いてくるの分かる……! ていうかキツくてゴム外れそう……! クソっ、もう出る!!)
「うううっ!!!!」
「――っっっっ!?!?♡♡♡ ~~っ~~~っっ♡♡♡♡」
特に言葉をかけなくても、僕が射精する瞬間に、明日奈は一番深くイク。コンドームをしているから何の遠慮も無い。明日奈の一番奥にチンポを押し付けて、僕はザーメンを発射した。明日奈の滑らかなお尻が、僕の目の前でブルブルと震えている。明日奈は枕により強くしがみつき、絶頂の波に意識を浚われないよう堪えている。汗の浮いたうなじや、背骨と肩甲骨のラインがとても悩ましい。
何度出しても飽きる気配すら見えない身体。これの所有権が桐ヶ谷にあるのは残念だけど、僕もヤツに内緒で存分に使い倒させてもらっているから、おあいこと言ったところだろうか。
「――うっ!! はぁ……はぁ……はぁ~~。……あ~、イったぁ……」
「ハッ♡ ハッ♡ ハッ♡ ハぁッ♡ わ、わたしも……たくさん……」
「明日奈、やっぱりバック好きだよね?」
「うん……」
「一回抜くよ? ゴム取り換えるから」
「うん……――あっ♡ んぅっ♡」
チンポを引き抜くと、明日奈のマン肉が僕の竿を追いかけてくる。イったばかりで敏感になっていたので、たったそれだけの動きで、僕らは腰をガクガク震わせた。亀頭が抜けると、勃起したままの僕のチンポはブルンと上に跳ね上がる。そしてその瞬間、ゴムの先端が明日奈のマンコに食いつかれ、ずるぅっと外れてしまった。
「あ……やっぱり外れた」
「ちょっと、危ない……。もう、中に入っちゃったらどうするの?」
「ごめんごめん、明日奈の締まりが良すぎるからさぁ。あ~あ、シーツに零れちゃった」
そのままバックで二回戦目に突入しようと思っていたのに、いったん中断する流れが生まれた。明日奈はうつ伏せから仰向けになり、僕はティッシュで零れたザーメンを拭きとる。シーツは汗やよだれや愛液で酷いことになっているから、どっちにしても洗わないといけないんだけど。明日奈は仰向けのまま、息を整えつつ僕の動きを見ていた。
「ねぇ、次はどんな格好でするの?」
「う~ん、また後ろから? ていうか、なんか今日は積極的だね、明日奈」
「別に……そういう気分の時もあるでしょ」
「桐ヶ谷となんかあった?」
「さあ……」
明日奈は誤魔化したけど、完全に否定しないのが何かあった証拠のようなものだ。それに、表情が少しムッとしている。僕も多少は察することができる。学校でも、桐ヶ谷の周囲にはなぜかカワイイ女子が多く、「彼女」としては、何かと気苦労があるのだろう。
僕に彼らの恋愛事情は関係ないけど、それで明日奈が僕との浮気セックスでストレス解消しようと思ってくれるのなら、感謝でしかない。実際、明日奈が僕の部屋を訪れる頻度は上がっている。今は直葉とほぼ交代で、鉢合わせたらどうしようかというペースだ。まあ、鉢合わせたら鉢合わせたで、適当に3Pに持ち込むつもりなんだけど。
「そんなことより、するならしましょう?」
「はは、もちろんするよ。よっと!」
「あ……っ」
どこか自暴自棄になって、それゆえにいつもより淫らな感じを見せている明日奈を、僕は正面からベッドに押し倒した。
「ねぇ明日奈、キスしてみない?」
「え……」
上から覆いかぶさって、明日奈の瞳を見つめながら、僕は何度目かになる提案をした。いつもなら、それはダメだとすぐに拒否する明日奈が、今日は少し戸惑った。
「それは……ダメ」
「ふ~ん」
「あっ♡」
「じゃあ、このままセックスしよっか」
させてくれないなら、無理に固執しない。代わりに直葉とたくさんしよう。僕はあっさりと唇を諦め、明日奈の首筋に吸い付いた。手ではおっぱいとマンコを弄る。
「んっ♡ やぁっ♡ 痕、のこさないでっ、ああんっ♡♡」
キスマークを付けるつもりはなかったけど、そう言われると、付けてみたいという欲望に駆られる。大好きな和人君の前で、モブのような僕に付けられたキスマークがバレないかと気が気じゃない明日奈っていうのもソソるだろう。僕がわざと大きな音を立てて、鎖骨や胸元に吸い付くと、明日奈は甲高い喘ぎ声を上げながら大きく身をよじった。
「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」
「準備できたね? じゃあ挿れるよ」
「う――んっ、んはぁっ♡♡♡」
明日奈の片脚を抱え込んでの側位。正常位より、さらに奥までチンポが届く。チンポが根本までハマった瞬間、明日奈は八の字に眉を寄せながら、悩ましい吐息を漏らした。
「あっ♡ ああっ♡ ああああっ♡ それっ♡ おくっ♡ イイっ♡」
行き止まりに押し付けながら、円を描くように腰を動かすと、明日奈は胸をビクビクと震わせながら、気持ち良さそうな声で鳴いた。明日奈は今、そんな風にチンポを奥に押し付けられての、弱くても連続的な快感を求めている。ガチなピストンによる獣アクメはさっき味わったから、別の刺激を欲しているのだ。そんなことも、彼女とたくさん身体を重ねた僕には、読み取れるようになっていた。
安物のシングルベッドに二人分の体重は重く、しかもそれが激しく運動しているので、ギシギシという悲鳴は耳障りなくらいだ。でも、これもセックスの音だ。僕は今、結城明日奈とセックスしている。その事実は、何度確認しても、僕の頭を沸騰しそうなくらい興奮させる。チンポもパンパンで破裂しそうなくらいだった。
「ハぁっ♡ ンっ♡ おっ♡ おおおっ♡ イ゛っ――⁉♡♡♡♡」
「うううっ!!!!」
「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ 出てる……? あなたもイってる……? んんぅっ!!♡♡♡」
「うん、めっちゃ出てる……まだ出る……ああ……」
「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡ また、一緒にイっちゃったね……。あっ♡ あああっ♡♡ なんか、熱いよ……――んぅっ♡」
明日奈はゴム越しに僕の精液の熱を感じているのだろう。僕にも、ザーメンが溜まって、ゴムの先端が膨らんでいっているのが分かる。そうやって、繋がった部分で何が起こっているのか想像しながら腰をぷるぷる震わせていると、やがてそれも止まった。思う存分イったあとの心地よい虚脱感が、僕らを包む。
明日奈からチンポを抜くと、僕は彼女の横にごろりと転がった。
「はぁ~……すっごい気持ち良かったぁ……」
「うん……」
それだけで、あとは言葉を交わすこともなく、両手を満足に広げる事すらできない狭いベッドの上で、僕らは身体を寄せ合うようにしながら、ぼんやりと天井を眺めていた。たぶん、三十分くらいはそのままそうしていたと思う。
次に何か喋ったのは、明日奈のほうだった。
「はぁ……暑いね……」
「そうだね……」
「シャワー浴びようよ……」
「そうしよっか……」
あとから気付いたけど、明日奈はこの時、僕に対してかなり砕けた口調で話すようになっていた。それ以前は単なる同級生に対する口調で、半ば無理やり初エッチしてからは、明らかに壁のある喋り方だったのに。でも、この時点の僕はそれに気付かず、普通に彼女と喋っていた。
「早く行きましょ」
「え……? 一人で浴びるんじゃないの? 僕も行っていいの?」
「あ……っ。いや、それは……君がまた乱入してきたら困るから」
明日奈は照れた顔を背けた。僕は、そんな彼女の表情に、何か胸がざわつくのを感じながら、明日奈の腰を捕まえた。
「じゃあ一緒に浴びようか。身体を洗ってあげるよ」
「エッチなことはしないでよ……?」
「もちろん」
そして僕は、明日奈の腰を抱いたまま移動し、ユニットバスの扉を開けた。
「――んぅっ♡ きゃっ♡ そんなヌルヌルしないで♡ ――あっ♡ おっぱい、揉んじゃイヤぁっ♡」
もちろん、エッチなことをしないという約束は守らなかった。
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例えばシャボン玉のように、「泡」というのは人間の心をときめかせて、童心に帰らせる効果を持っているのだろうか。ボディソープを泡立てて、明日奈のカラダを洗っているうち、僕はいつの間にかタオルを使わなくなり、彼女の皮膚に直に両手を這い回らせていた。
「きゃっ♡ んふっ、くすぐったいってば、やめてっ、やめてよ、あはっ」
「明日奈も僕をくすぐってるだろ? お互い様さ」
「それは君が先に始めたから……んぅっ♡ おっぱいヌルヌルするの、そんなに楽しい?」
「楽しい」
「真顔で言うことかな、あっ♡ ああんっ♡」
泡だらけになってくすぐり合いっこをするのは、本当にマジで楽しい。歳が歳だから風俗に行ったことはないけど、ソープとかにもこういう魅力があるんだろうか。
明日奈のおっぱいや太ももはいつもスベスベだけど、石鹸でさらにスベスベになっている。引き締まったお腹に手を這わせるのも、それだけで何か楽しい。僕が彼女にそうしているように、明日奈のほっそりとした手指も、僕の身体の表面を滑っていく。腋をくすぐられたり、お返しと言わんばかりに胸を揉まれたりするのも楽しくてたまらない。ガッチガチになったチンポに指が触れると、ビクンビクンと大きく跳ねる。
その時、明日奈は笑顔になっていた。苦笑に近い笑顔だけど、それでも笑顔は笑顔だった。鼻の頭に白い泡を乗せて笑う彼女は、どこか無邪気に見えた。
「ふふ……っ、ねぇ、もうちゃんと洗いましょ? ○○く――あっ」
明日奈の笑顔が止まった。
僕が彼女を、強い力で抱きしめたからだ。
「どうしたの……?」
僕にも分からない。ただ、無性に涙が零れそうだ。それを誤魔化すために、僕はさらに強く彼女の身体にすがりつく。
「…………」
明日奈はしばらく、僕にされるままになっていたけれど、やがて何を思ったのか、彼女も僕の背中に手を回してきた。
「もういい?」
「……うん」
僕は明日奈から離れた。せっかくいい雰囲気だったのに、僕のほうからそれを壊すような真似をしたのは失敗だった。僕は気分を切り替えるように適当な笑いを浮かべると、明日奈に言った。
「ははっ、明日奈、せっかくだしさ、僕らで何か新しいことやってみない?」
「新しいこと? って何? ――あっ♡」
「例えば――」
僕は再び明日奈の肢体をまさぐる。おっぱいやお尻を揉み、筋肉が弛緩したところを狙って、彼女のお尻の穴――アナルの表面に指を滑り込ませた。
「ひっ♡ ぐっ♡」
「こことかさ」
「な、にっ♡ これっ♡」
明日奈は異物感に全身を緊張させる。彼女の指が僕の二の腕に食い込み、痛いくらいだ。でも、アナルを撫でられて、明日奈は確かに反応していた。前に偶然弄った時に、彼女はここの才能もあるんじゃないかと思ったけど、やっぱりそうみたいだ。
「あっ、へんだよっ、これぇっ♡」
「和人君には、こんなとこ弄ってもらえないだろ?」
「やめてっ! 汚いよぉっ――んっ♡ あっ♡」
「明日奈に汚いとこなんて無いさ」
結構真面目に、僕はその言葉を囁いていた。
「今度から、こっちも挑戦してみようよ。ローションとか買っとくから」
「そんっ、なっ、あっ♡」
「ああ、マンコも濡れてるね。取りあえず、今はこっちにチンポ突っ込んであげるよ。マンコで感じながら、お尻も気持ち良くなれるようにしよっか」
「――あっ♡ いっ♡ んおお゛っ♡♡♡」
すぼまったお尻の穴に人差し指の第一関節を差し込むと、明日奈は汚い声を漏らす。
でも、そんな声も、やっぱり明日奈だから汚くない。それに、彼女がこういう声を上げられるのは、桐ヶ谷の前じゃなく、僕の前でだけだ。だから僕は、うっとりとその声に耳を傾けていた。
「ハァっ♡ ハァっ♡ ハァっ♡」
「ああ……出した……今日はもう無理……」
「ハァっ♡ ハァっ♡ ハァっ♡ ヒっ♡♡」
「明日奈もいっぱい感じてたね……嬉しいよ」
それから二時間くらい経って、アナルを弄りながらのセックスで、明日奈は限界を迎えていた。でも、それは僕も同じだった。チンポを食い千切りそうなくらい締め付けてくる明日奈のナカで、イっても精液が出ないくらいまでイキ続けた。
ユニットバスの浴槽に倒れ掛かるようにしている明日奈の頬を、僕はそっと撫でた。
「またおいでよ、今度はもっと、もっと気持ち良くするから」
「――んっ、ぐっ♡」
明日奈はぎゅっと目をつぶり、目尻に涙を浮かべながら唾を飲み込む。そんな彼女を、僕は再び抱き締めた。明日奈のほうも、まるで縋り付くように、僕の背中に腕を回した。