夏休み、グループ課題で僕の部屋を訪れた結城明日奈と桐ヶ谷直葉 作:黒胡椒サラミ
前は僕も、週末や祝日が楽しみだった。学校が休みの日、何をしようか。どうやって過ごそうか。そんなことを考えてワクワクしていた。たいていの場合は、ほとんどの時間をゲームに費やして、親に怒られるだけだったけれど。
僕はゲームをやらなくなった。やりたくなくなった。休みの日も楽しみじゃなくなった。部屋に帰っても、誰も居ない。何もない一人の部屋で、やることはない。だから、夏休みも嫌だった。
でも、今はそうでもない。やることができたから。
夏休みは、まだまだこれからだ。
「ほら明日奈、もっと力抜いて」
「んあっ、お゛っ、ぐうぅ~……っ!」
「よーし、全部入ったよ。結構すんなりいったね」
と言っても、僕がやってることは、実に不健全で倫理観にもとる行為だ。僕は今、人の彼女のお尻の穴――アナルを絶賛開発中である。そう言うとちょっと間抜けな感じがするけど、やってみると意外に熱中する。
「い゛っ、あっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……。こんなの、どこで買ったの……?」
「キツい?」
「――んっ。慣れると大丈夫……かも」
カーペットに横向きに寝た明日奈のお尻には、僕が近所の怪しいビデオショップで手に入れてきたアナルプラグが、ずっぽりと入っている。
「でもなんか、スースーする……んぅっ」
「ローションのせいかなぁ。明日奈が暑い暑いっていうから、『夏向きの清涼感』ってやつを買ってみたんだけど」
「バカみたい……はぁっ、はぁっ」
「息が荒いよ? 興奮してる?」
「恥ずかしいだけ……! もうっ」
明日奈は顔を真っ赤にして、両手で顔を覆ってしまった。恋人に隠れてセフレと浮気エッチするだけで飽き足らず、ついに変態プレイにまで手を出してしまったのだから無理もないか。
でも、そのおかげと言うべきだろうか。これまで明日奈とセックスした時は、彼女はいつも、なんだか重苦しい雰囲気をまとわせていた気がするけれど、今日はそうでもない。ある種のバカバカしさが、イイ感じに空気をやわらげている。楽しくエッチできるなら、それに越したことはない。
「どうしてこうなったの……? まさか、ホントにお尻の穴でしたいなんて――……変態」
「いいじゃん変態で。どうせこの部屋の中だけのことなんだし、二人で変態になっちゃおうよ。ほら、おっぱい揉んであげる。少しは気がまぎれるかも」
「あっ♡ やっ、あんっ♡ ちょっと、あっ♡ ああっ♡」
明日奈の背後に回り、後ろから両乳首の周りをしゅりしゅりと指で刺激する。そうすると、すぐに乳首が立ってきた。
「すぐにチンポ挿れるのは無理だろうけど……少しずつ慣らしていこっか。大丈夫、明日奈は才能が有るみたいだし」
「うれしくっ、ないよ! ああっ♡ あああっ♡」
明日奈はやっぱり興奮している。少し胸を揉まれ、首筋にキスされただけで、喉をのけ反らせて感じ始めた。
そもそも、僕がどうして明日奈のアナルを開発しようと思ったのか。それは、純粋に興味が有ったからというのもあるけど、それよりも大きな理由が存在する。
明日奈はさっき、変態だと言った。言葉通り、彼女はお尻の穴でシたがる僕を変態だと思っている。そして彼女は、大好きな和人君に僕のような変態であってほしくない。つまり、明日奈は絶対に、お尻の穴を和人君に触らせない。本当なら見せるのも嫌なはずだ。
だから、「ここ」は僕がもらう。僕は別に、明日奈にとって変態のセックスフレンドで構わない。その代わりに、明日奈の後ろの処女は僕がもらう。それ以外にも、明日奈が和人君とは汚くてできないようなことを、たくさんさせてもらう。そういうわけだ。
「汗だくだね、明日奈。どんな感じで弄ってほしい? 正直に言ってみな」
「あっ♡ ああっ♡ んぅっ♡ 乳首の先っ、引っ掻いてっ――あお゛っ!?♡♡ おう゛うっ!?♡♡ そ、それぇっ! あっ♡ んぃ゛っ!?♡♡」
もっと欲望を素直に口にすればいい。桐ヶ谷の前で恥ずかしくて言えなかったことを、正直に曝け出せばいい。明日奈は美人で、性格が良くて、スタイルも良くて、成績優秀で、運動もできて、誰もが憧れるお金持ちのお嬢様で、好き合っている大切な恋人もいる。そんな結城明日奈を全部忘れて、汚い部分も見せればいい。
どうせここには僕しかいない。明日奈の身体にしか興味の無い、ただのセックスフレンドしか。ここで起こったことは、この場限りの記憶でしかない。だから明日奈には、気軽に、軽率に、そしてできれば自分から、道を踏み外してもらいたい。
明日奈がアナルプラグを装着し、彼女のイメージから外れた濁音混じりの汚い喘ぎ声を漏らすのを、僕はとても満足しながら聞いていた。この結城明日奈は、桐ヶ谷のものでもない、誰のものでもない、僕だけのものだからだ。
「明日奈、腋汗も凄いよ……」
「ひゃぅっ⁉ そんな、汚いからぁっ!」
明日奈が手を頭の上にあげて身をよじっていたせいで、丸見えになっていた腋も舐める。しょっぱい。それに、確かに他の部分に流れる汗よりも匂いが濃い気がする。明日奈の体臭はそれ自体が花の香りのように甘くて、汗がほのかにすっぱくて、男を惑わせるフェロモンに満ちている。不快だとは微塵も思わない。だけど、僕は明日奈の羞恥心を煽るために、舌で舐める傍ら、わざと鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。
「良い匂いだよ、明日奈。めちゃくちゃ興奮して、チンポガチガチになる。ほら」
「もう、押し付けないで……! 最低……っ!」
「イヤなの? でもさ、じゃあどうして逃げないの? ホントは明日奈も、こういうことやってみたかったんでしょ? なら楽しもうよ」
「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」
「マンコも濡れまくってるしさぁ。おっぱいの奥で心臓バクバクだよ? 認めたら? 自分は変態だって」
明日奈は身をよじった挙句、うつ伏せになって這いずり、僕から逃げようとしている。でも、本気じゃない。その気になれば、彼女は僕を叩きのめすことだって普通にできるはずだ。僕に背後から覆いかぶさられ、胸や股間をまさぐられるのを、明日奈は本気では嫌がっていない。
せっかくだ、明日奈が無理やり風味で犯されたいなら、それも叶えてあげよう。僕はカーペットを這いずる明日奈を上から押さえつけると、ニヤニヤしながら、寝バックでマンコにチンポを挿入した。
「んお゛っ♡♡ んぅ~~っ!?♡♡」
「やっば、いつもよりキッツ……! 明日奈、締め過ぎてチンポ入れにくいよ、もっと緩めて。でないと無理やり押し込むぞ?」
「あ゛っ♡ んぅ゛っ♡♡ い゛っ♡♡ あ゛っ♡♡ ――ん゛おっ!?♡♡」
「あ~っ! 入ったぁ……!!」
締め付けて押し返してくるマン肉をかき分け、ワインのコルク抜きをグリグリとねじ込むようにチンポを挿入する。アナルに入っているオモチャのせいか、それとも無理やり風味というシチュエーションのせいか、マンコが三割増しくらいにキツい。どうかするとチンポが痛いくらいだ。
「ははっ、このまま床に押さえつけてヤってあげるよ。桐ヶ谷が絶対やんない、乱暴な感じでね!」
僕も楽しくなってきた。明日奈を初めて犯したあの日を思い出す。僕は明日奈に全体重をかけて、僕の身体とカーペットの間でプレスしながら、バチュバチュと音を鳴らして雑に腰を振りまくった。
「んお゛っ♡♡ あ゛ーっ♡♡ い゛っううっ♡♡♡」
「おっおっおっおっ! チンポめっちゃ扱かれる! やっば!」
普段よりIQを半分以下に下げて行うセックスは、確かに気持ちいい。優しく求めあうようなセックスと異なる良さが、ここには有る。このままお互いの最も下劣な部分を曝け出して、ケダモノになってしまおう。僕は喘ぎまくる明日奈の口に右手の指を突っ込み、口内も蹂躙し始めた。
「むぐぅ! もごっ、んむぅううっ♡♡」
明日奈の舌を捕まえ、歯茎や奥歯の形も指でなぞる。手指にべっとりと付着した彼女の唾液を、僕はじゅるりと音を立てて啜った。
「明日奈っ! 明日奈っ!! 明日奈っ!!」
僕は明日奈の背中に唇をつけると、そこでも音を立ててキスマークを付けていく。桐ヶ谷にバレたら、それがなんだって言うんだ? 明日奈から目を離したお前が悪い。それだけのことだろ? 明日奈もそうだ。僕に身体を許した明日奈が悪い。
僕はほとんどトランス状態で腰を振りたくり、明日奈の胸を愛撫し、背中から首筋にキスマークを付けていく。やがて彼女の背筋が、僕の体重を押し返すくらいの力で大きくのけ反った。
「んぃい゛い゛い~~~~~~っ!?!?♡♡♡♡」
ガチイキ絶叫にしか聞こえないアクメ声。歯をカチカチと鳴らしながら、明日奈はチンポでイってしまった。そして、彼女がイクなら僕もイク。そういうものだ。気付いた時には、僕の亀頭の先から、大量のザーメンが噴き出ていた。
「あおっ!? ぐぅっ!! おおおっ!!」
「お゛っ♡♡♡ んおお゛~~~~~~っ!!??♡♡♡♡」
絶叫しながら射精し、膣イキする。今の僕らは、本当にケダモノと変わらない。知性の匂いの欠片も無い。でも、そんなみっともない彼女だからこそ、今だけは僕の明日奈だ。ずっと遠くから眺めていた、桐ヶ谷の隣に居るキラキラした幸せそうな君じゃなくても、今だけは僕だけの君だ。
「明日奈っ!! 明日奈っ!! 明日奈ぁっ!!」
射精が終わる前から、僕は再び腰を振りだす。前後に振るだけじゃなく、押し付けるようにして円を描く。その時ついでに、アナルプラグの先をお腹で押してやる。お尻の穴に差し込まれたプラグが、さらにグリっと侵入し、明日奈は情けないイキ声をあげる。
「お゛っあぉおおっ!?!?♡♡♡♡ い゛ぅううウ~~っっ♡♡♡♡♡」
「また出るっ! 明日奈っ!! 君の中に!! 明日奈っ!! ――ううっ!!!!」
抜かずのまま、一発目からほとんど間を置かず、僕は二発目を解き放っていた。一発目のザーメンを溜め込んでいたゴムの先が、明日奈のナカでさらに膨らんでいく。僕は明日奈を精一杯の力で床に縫い留めたまま、これ以上ないくらい腰を押し付け、金タマを空にする勢いで射精していた。
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「私のお尻が、もしもがばがばになっちゃったら、君のせいだからね?」
「うん……」
「どうしたの?」
明日奈は小首を傾げ、怪訝な表情で僕を見る。でも、そうしたいのは僕のほうだった。僕はまた、彼女に酷いことをした。頬を張り倒されてもおかしくないし、警察を呼ばれたって不思議じゃない。なのにどうして、明日奈は僕と一緒にシャワーを浴びているんだろう。
「ほら、手を挙げて。腋の下が洗えないから」
「うん……」
しかも彼女は、ボディソープを付けたスポンジを使って、僕の身体を甲斐甲斐しく洗っている。まるで、しっかり者の姉が、出来の悪い小学校低学年の弟にするように。どうして明日奈は、あんなことをされても、僕のことを嫌いにならないんだろう。好きの反対は無関心というけれど、やっぱり僕という人間は、彼女にとって好悪の対象外なモブでしかないんだろうか。
「ほら、背中」
「うん……」
「この傷、なに?」
「うん……え?」
「何かに引っ掻かれたみたいな……」
僕のフワフワとした思考が、背中を這う明日奈の指の感触によって現実に引き戻された。明日奈がじっと見ているのは、もちろん直葉が僕の背中を引っ搔いた傷だ。こういう時、僕は適当に答えることにしている。
「あ~っと、寝てる間に自分で引っ掻いたかな? 寝相が悪いんだよね、僕」
「ふ~ん……」
明日奈はしばらく、僕の背中を洗いながら撫でていた。
「いてっ」
弱い痛みを感じて、僕は首だけで振り返った。
「なんかした?」
「してない。それよりも、このスポンジは買ったの? 前はタオルしか無かったよね」
「え? ああ、うん、駅前の雑貨屋で」
「どうして?」
「まあ……なんとなく?」
なんとなく、女の子が身体を洗うには、タオルよりもこっちのほうが良いのかなと思っただけだ。
「次は絶対クーラーを直してよね」
それは、次が有るってことだろうか。
「ほら、しゃがんで。頭も洗うから」
「うん」
何かフワフワとしたまま、僕は明日奈に全身を洗ってもらった。そのフワフワは、決して嫌な感覚じゃなかった。髪をタオルで拭いてもらってから、僕は明日奈に、次は僕が君を洗おうかと聞いてみた。
「イヤ。絶対にエッチなことするつもりだよね?」
「しないよ」
「嘘ばっかり」
何度か僕にシャワー中に乱入されて、明日奈は学習したようだ。髪も洗いたいから出ていってと言われると、僕はすごすごと出ていくしかなかった。明日奈が自分の身体を洗っているあいだ、僕は大人しく部屋の片づけをしていた。僕が脱がせてその辺に散らかした明日奈の服も、一応は畳んで重ねてみた。
明日奈のシャワーは長く、片づけが済んでからも結構な時間、僕は一人でカーペットの上に座っていた。やがて、ユニットバスのドアが開き、そこから明日奈が、バスタオルで身体を拭きながら出てきた。
「ふぅ……少しさっぱりしたかも」
「…………」
「……なぁに?」
「あ……いや……綺麗だなって」
「そういう風に褒めたら、女の子は喜ぶって思ってる?」
明日奈の濡れた髪や、丸みを帯びた肩が綺麗だと思ったのは、本当だ。でも、確かに僕が言っていいことじゃない。明日奈はその時はじめて、少し気を悪くしたようだった。
「やっぱり、替えの下着とか持ってきたほうが良いのかな。どうしても汗かくし……そのまま着るのって、なんか気持ち悪いよね」
「え? ああ、うん、いいんじゃない?」
「うん」
なんだろう、妙に会話のリズムが定まらないけど、明日奈はやっぱり、まだこの部屋に来るつもりのようだ。その意味を考えるには、今日の僕の頭はフワフワし過ぎている。僕はそのまま、着衣を整えた明日奈を玄関のドアまで見送った。
「じゃあ、またね」
やけにすっきりとした表情で、少しだけ微笑んで、明日奈は去っていった。