火埜翔織のHーEROACADEMYANOTHERLIFE 作:完全怠惰宣言
仕事終わらねぇ(涙)
「ひのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
サポート科の一室から男性の悲鳴が聞こえてきた。
「はぁ、今回は4日か」
食堂で鬼盛りの山菜うどんに舌鼓を打っていた火埜は器に口をつけると半分以上残っていた中身を飲み干した。
「んじゃ、行ってくる」
「むぅ、最近私たちの扱いが悪い気がするんやけど」
本日、火埜のおやつに同伴した彼女の一人である麗日お茶子は不満をありありと明言する。
関係を持って以降、皆が自分の欲望に素直になってきたからか、こういった気持ちを素直に表すようになったのは火埜のうれしい誤算であった。
「ゴメンって、今度埋め合わせするから」
そう言うと麗日の柔らかく舌触りの良い頬に『チュッ』と音が鳴る程度に強めにキスをしていく。
キスをされた事実を認識した麗日は火埜の唇の感触が残る自分の頬に手を当て雌として躾けられてしまった身体が起こす甘美な快楽に浸りかけていた。
「全く、ウチらの旦那様はたらしやなぁ」
雌として蕩けきった笑顔で呟かれたその一言は、幸いにも他の人間に聞かれることはなかった。
サポートアイテム開発室第0番部屋。
とある少女が入学して以降、ほぼ毎日といって良い周期で爆発が起きるサポート科教員パワーローダーの元準備室は本日も見事に黒く煤けていた。
「んで、今日は何やらかしたんですか」
「四徹強行したせいで基盤ミスしたらしくお前に頼まれたアイテムが爆発した」
「あぁ、“あれ”は急ぎじゃないのに頑張ってくれたんだ。全くもう」
「最近のこいつの原動力がお前に褒められたいも含まれてからはアイテム発明のスピードが上がったのは良いがあまり無茶させるな」
「申し訳ありませんでしたパワーローダー先生。それじゃ、回収していきますね」
「全く、お前の気配がしたらこの顔だよ。愛されてるな」
「えぇ、愛してもいますよ」
「ケッ!!さっさと帰りやがれ!!」
「それじゃ、失礼しました。ほら“明”も」
「では、さよならぱわぁろぉだぁせんえい」
体育祭以降、定期的に無茶をするようになった発目明を回収して送ることが増えた火埜。
教師達の間でも“とある法案”の認可により緩くなったボーダーラインだったが最終面接官の「
「ふぅ、しっかし女の子を連れ込むことに抵抗なくなったなぁ」
雄英高校から近い火埜のマンションにボロボロな発目を連れ込んだ感想がそれだった。
以前であれば体中が汚れていようと、汗の匂いがしようとも気にせず発明に邁進していた発目であったが、火埜に好意を持ってからは変った。
徹夜はしてもお風呂には入り、汗の匂いが気になるからと実習後はシャワーを浴びるようになった。
「ほら、起きて明。お風呂入るよ」
「にゅふ、ひさしぶりのだぁりんのにおいです。ひぃろぉかのみなさんはよくこんなにこいにおいにがまんできますね」
「あ、本格的に拙いなこれ」
ネクタイを緩め、Yシャツの一番目のボタンを外し火埜の首もとへと顔を押し付ける発目。
彼女は新たな一面を、新たな業を見出だしてしまった。
そう、「火埜限定匂いフェチ」という業を。
着ていた制服を脱がせ、発目を風呂場に手へと引いて歩く火埜。
そんな、火埜に衣類の全てを脱がされ水着になったどこか嬉しそうに歩く発目。
発目にとってこの時間は火埜を独占できる御褒美のような時間となっていた。
火埜の嫁の座を得た者達の中で実は密かに憧れの視線を受けている者がいる。
大人代表「送崎信乃」。
ヒロコスの時は振り切って意識しないようにしているが、本人は落ち着いた服装を好む。
その為、「脱ぐと凄い!!」が代名詞になりつつあり、その形の美しさには女性であろうと見返すほどである。
生徒代表「八百万百」。
言わずと知れた、というか個性も相まって毎週の如く買い換えなければならないと言う事態に陥っている。
最近では実家が下着ブランドを立ち上げてくれたお陰で自分の個性で賄うときもあるが、買ったばかりのお気に入りが自身の圧力で弾けとんだ時は流石に泣いたとか。
まぁ、ぶっちゃけ「おっぱい」の話なんだけどね。
そんな中、普段が普段なだけにあまり知られてないが発目も実は見事なたわわを持っており、成長率に関して言えば八百万を超えて週の終わりにはきつくなるが当たり前になってしまい、実はきつめのタンクトップで押さえているノーブラ女子なのであった。
まぁ、その原因の一部には。
「はぁ、だぁりんとおふろ、さいこぉですぅ」
「うん、役得だけどまた大きくなったね」
毎度の如く揉んでる火埜がいるのだが。
「にゅふにゅふ、だぁりんとおなじにおいです」
「肥った訳じゃなくて筋肉もついてるからか感触が凄いな」
発目の身体全てをまさぐる火埜。
必然的に二人の身体は密着していくわけで発目は思う存分、火埜の匂いを堪能している。
そうすると、発目の目の前には火埜の口が見えてくる。
そして、当然のように発目はその口にかじりつく。
「あむぅ」
身体をまさぐられることに対しては一切恥じらいはない、というかむしろ愛しい人の体温が自分に溶け込んでいく感覚が病み付きになっていてやめられないのがげんじょうなのだが、それ以上にやめられないのが火埜を味わうことだった。
「ん、ん~。んむぅ~。」
「あむぅ、むぅ~(あぁ、ダーリン美味しすぎます)」
そこそこ広いバスタブの中、馬乗り状態で貪るようなキスを受ける火埜。
そんな火埜を貪るように味わうようにキスをする発目。
この行為は、発目が満足して正気に戻るまで行われるのであった。
「明て
「はい?いえいえ、食性は一般の方々と同じだと自負しておりますが」
風呂から上がり、全裸は流石に目の毒だと自噴の服を着ることを許可している火埜の好意に甘え、火埜のブカブカのロンT を着て差し出されたホットミルクを飲む発目。
「時々、本当に明に食べられるんじゃないか心配になるくらい噛りついてくるじゃん。なんで?」
そう言われた発目の視線。
その先には火埜の首もとにくっきりと付けられた歯形があった。
「だって、こうしておけばダーリンに変な虫が着かないでしょう?私達は勇気を出して告白したんですから少しは主張しても良いではないですか」
「それに、」
なにかを言い欠けて止めると少し冷めたミルクに口をつける発目。
ハチミツが入っているのかほんのり甘さを感じるそれは目の前で困ったような笑顔を自分に向けてくれる火埜のようであると発目は感じていた。
「ん?」
「なんでもありません」
「(それに、私だけダーリンと会える時間が皆さんより少ないんです。少しでも貴方に私を刻み付けたいんです)」
発目明、本人の認識以上に「自分の物」への執着心を持っている少女であった。
「でも、まだ入らないのが悔しいです」
「そこはまぁ、おいおいに。ね」