火埜翔織のHーEROACADEMYANOTHERLIFE 作:完全怠惰宣言
「好き、貴方が好きです」
ガチ恋距離に笑顔が暖かな女の子が居たら皆さんだったらどうしますか?
しかも、それがパッツパツのヒロコスのせいで出るとこ出ていて非常に柔らかく感じたら、貴方ならどうしますか?
「アブネ!!」
麗日の対人スキルを磨く訓練は「G・M・A(ガンヘッド・マーシャル・アーツ)」を会得してからも続いており、放課後訓練でもその威力を遺憾なく発揮するようになってきたそんな日だった。
USJ山岳地帯での訓練中、鉄哲・切島・尾白・砂藤・宍田・庄田・常闇がバトルロワイヤル形式で戦闘訓練を行っていた傍らで火埜と麗日がゆっくりと相手と動きを合わせながら打ち合う様に組み手をしていた時だった。
最初、それに気が付けたのはダークシャドーだった。
度重なる戦闘による振動が山岳を揺らし削り徐々に異変は起きていた。
その異変に止めを指したのは切島と鉄哲の踏み込みだった。
最大硬化と鋼鉄の破壊力を伴った踏み込みにより頂上部が崩れ火埜と麗日へと岩石が降り注ぐ。
ダークシャドーの声にいち早く反応した火埜は麗日を抱きしめると麗日を下にして覆い被さるように倒れると全力で雷の焔を照射して防御壁を形成する。
地崩れの如き事故であったが、2人寝転がれる空間が出来、火埜の焔の壁により焼き溶けた岩がドームとなり地面と結合し、周囲の岩は凡戸により瞬間的に固められたため二次被害も起きなくなった。
現状、パワー系の個性でも破壊不可能な状態になってしまい監督しているオールマイトを呼びに行くという声と他の教師を呼びに行くという声が聞こえてくる。
そして、冒頭に戻る。
「麗日、状況解ってる?今オレ相当キツいんだけど」
「ウソ、焔で完全に溶かしきってるから岩が落ちてくることはないし後は私を気にしないで倒れてくればいいんよ」
その一言共に麗日は火埜を抱きしめる。
【ふにょん】
当然、パツパツのヒロコスの麗日の柔らかさをダイレクトで体感できてしまうわけで。
「(“これ”を避けたかったのに!!)」
「なぁ、火埜君ウチの何がダメなの」
声に反応して下を向く火埜、そこには不安そうな顔色をした麗日がいたが、火埜は正直それどころではなかった。
「(あぁ!!柔らかい!!全体的に柔らかい!!てか胸、胸の感触がヤバい!!)いや、あの別にダメというわけではなくてですね」
「でも、訓練以外であまり私に近づいてきてくれなくなったよね」
火埜が麗日に近づかなくなったのは理由があった。
それは単純に麗日の接触距離が近くなったのに他ならない。
①登校中に緑谷と一緒に腕に抱きつく
(※その際、胸に抱きかかえるように抱きつくため胸の感触がダイレクトに腕越しに伝わってくる)。
②移動教室の際には隣でニコニコ嬉しそうに話しかけてくる
(※お小遣いに余裕が出来たからかケアも怠らなくなったため“女の子”らしい“とても良い匂い”がするようになった)。
③緑谷引子特製弁当とランチラッシュの特製日替わり定食のおかずを嬉しそうに交換する
(※その際、“あーん”がデフォになっている)。
このように麗日お茶子のパーソナルスペースは火埜翔織に対してだいぶ開かれているのである。
しかも、無自覚なのだろうか嬉しいことがあった時は真っ先に火埜に報告をしにくるようになった。
その速さたるや“生涯雌犬宣言”の葉隠を凌駕する速さである。
「逆に聞くけどなんでオレ?顔面偏差値なら轟のほうが良いし、面倒見なら口は悪いけど勝己の方が良いし」
「火埜君は“私”を見てくれるから」
麗日の言葉に火埜は諦める理由を渡されたように感じた。
火埜が名前を挙げた2人は麗日個人を見ているようで違っている。
轟はクラスメートとしてのフィルターを、爆豪は緑谷と仲の良い女友達としてのフィルターを通して見ている。
しかし、火埜は違った。
火埜の中に存在する知識、デジャブとしての感覚であるがそれは失礼なことだとして火埜はありのままの全員を見ていた。
だからこそ受け入れる、受け入れてしまう。
目の前の少女がとても感受性が強く、誰かの痛みを自分事のように捉えてしまう優しさを持っていることを。
火埜にとって自分の周りにいる存在は受け入れるべき存在でしかない。
それを理解してしまえているから麗日は心の底から火埜を信じ火埜を欲している。
火埜が麗日の地面と僅かに隙間が空いた背中に手を回すと身体を傾ける。
その反動で火埜と麗日の位置が入れ替わる。
その際、火埜の首に両腕を回していた麗日の両手が再び触れて麗日の個性が解除される。
重力に従い、麗日は火埜の腕の中に収まってしまう。
「“お茶子”、言っとくけどオレは自分の物が誰かにどうこうされるのが嫌いだ」
「あ、なまえ」
「だから」
麗日の脇の下に回される形になった火埜の腕、その腕を持ち上げるような動きをすると麗日の首筋と火埜の顔が同じ位置に来る。
そのまま、まるで吸血鬼のように麗日のヒロコスで隠れていた首筋を捲りあげ、歯をたてる火埜。
「あぅん」
「もう、嫌だと言っても君を離さないからな」
歯をたてた首筋を今度は労るように舌で噛み痕をなぞる。
それは、あたかも2人の契約の儀式のようであった。
ピチャッと音がなる度に麗日は背筋に言語化出来ない感覚が昇ってくるのを感じていた。
他人の本来接触することの無いはずの器官が自分に触れられる嫌悪感のようで、自分が好意を抱いた存在に摂食される背徳感のようで、他者に自分を明け渡し所有される従属感のような、言語化することが難しい感覚が麗日の背筋を通して全身へと行き渡っていく。
「火埜少年、麗日少女大丈夫かい!!」
他の生徒を監督していたオールマイトの声が聞こえた麗日は現実に引き戻されるように覚醒する。
あまりの驚きに上ずった声がでそうになる。
「ちょっと、静かにしてようか」
そう言われ口内に異物感が現れる。
それは、火埜のグローブに包まれた中指と人差し指だった。
そして、麗日は反射的に無意識に口内に指し込まれた2本の指を味わうように舐めていた。
「オールマイト、大丈夫です。麗日がちょっと気絶してるけど脈とかはもんだいありません」
麗日の舌が火埜の指を味わうように動くなか、火埜の空いた左手は麗日の太ももを、撫で回す。
先程まで安心させるように背中を撫でていたその手は、今少女の未知の領域の近くに手を伸ばしていた。
「済まないがもう少し耐えてくれ君の焔で硬化した岩が下の地盤と同化していまい私だと二次被害が起きそうなんだ」
「ということはパワーローダー先生待ちですか」
麗日を置いてきぼりにして話は進むが、今の麗日にはどうでも良かった。
幸いにして空気が巡回する隙間はあったようで窒息はしないようだが、麗日にとって今この状況を享受する事、それに意識の大半が削がれている。
オールマイトと話ながらも火埜の左手は麗日の太ももの内側を、そして麗日にとってはあまり触られたくない大きめのお尻をなれた手つきで撫で回している。
口を塞がれ鼻で呼吸するしかない麗日は呼吸の度に火埜の匂いを嗅いでしまい、舌を蹂躙する指で火埜の味を覚えさせられ、撫で回される下半身は自分の感覚とは思えない程に敏感になっていく。
朦朧とする意識のなか、額に新たな感触を感じる。
気が付くと口の中の指は抜かれ、撫で回され敏感になっていた下半身は甘い毒のように快楽を残し、浮上する意識は額に軽く口付けされた今しがた愛を伝えた異性にしてはしっとりとした愛する男の唇の感触だと認識する。
「だいぶ、きてるみたいだけど続きはまた今度だね」
その声と共に自分達を覆っていたドームが壊される。
身体に残る快楽で上手く立ち上がれない麗日を気絶の影響と判断した教師陣により発目が上級生と合作した自動式タンカーで運んでいく。
そして、保健室に着くが救護支援で現場に呼び出されリカバリーガールは不在。
戻ってくるまで火埜と麗日は待機を命じられた。
「続きはまた今度ね」
男の色気、というべきなのか解らない何かを浴びながら麗日は首筋に感じる痛みで今までのことが夢でないと教えられる。
あれだけ荒々しく自分を遊んだと思えない安心感を覚える手で頭を撫でられながら、麗日は眠りにつく。
調子に乗った痕跡はリカバリーガールが戻ってくるまでに火埜が必死で何とかした。
ヒロアカ終わっちゃったけど、まだまだヴィジランテもあるし10周年もあるし、Plus Ultraせねば!