長くなってすみません。
初体験の記憶を思い出す。
「はぁ、はぁ、はぁ。あ、アリーザの胸、スゴい」
「ン!……ちょ、す、スタン、いたっ」
「もう我慢出来ない。いれるよ」
「え?ちょ、い、いたっ!痛いって……ば!?!」
「うっ……キッツ♡」
「いっっっっっっぃっ」
童貞と処女のどこにでもある不器用で甘酸っぱい思い出。
何故、今、思い出すんだろう。
「ぅう~〜〜っ///」
「ちゅ……ちゅ……る」
いつものマッサージ。
先程からグランに耳たぶを舐められ、アリーザはビクンビクンと小刻みに震えている。
時折、指でつぅーっと背中を撫でられたり、髪を優しく触れられる度に
「ン〜〜っ♡」
と甘える声が漏れてしまう。
しかしそれでもグランは決して胸や股間には触ってこない。
それがひたすらもどかしくて。
アリーザはいつからか無意識に胸や股をグランの身体にスリスリと擦りつけていた。
「はぁっ…はァッ……ぐ、グランっ……ン♡」
トロンと上気した上目遣いでグランを見る。
スタンなら、いや、普通の男なら獣のように押し倒していただろう。
「ちゅ」
「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
しかしグランはアリーザの額に優しく口付けして、離れた。
それは『マッサージ』の終わりの合図でもある。
もう何日、寸止めされているのだろうか。
アリーザの中で理性を支えていたスタンの微笑みがタルウィの呪いの騒動で、すれ違い、少しずつ薄くなっていた。
代わりにアリーザをずっと支えていたのはグランの微笑みと下心の無い抱擁だった。
そして、今日。
スタンは修行の旅に出た。
「……アリーザ」
「……や……」
「アリーザ?」
「……っ……ゃだ」
それは何の拒絶なのか。
アリーザは真っ赤になったまま、ゆっくりとキャミソールを脱ぎ、豊満な乳房を露わにした。
ごく
グランが唾を飲み込む音が聞こえる。
絡みつく視線にゾクゾクする。
「ま……まずいよ。アリーザには……スタンがいるのに」
その言葉は弱々しく、視線はアリーザの胸を凝視したままだ。
「やだ」
まっすぐ見つめて、短い一言。
それでグランも陥落した。
「んっ……ン♡……ン♡……ゥン♡」
気付いた時にはアリーザとキスをしていた。
背中から抱きしめて、支えるように両胸に軽く触れていく。
あくまで、優しく。緩やかに、乳房全体に指を這わせる。
まだ乳首には触れないように。
どんな時も平常心を保とうとする騎空団団長としてのサガが、グラン本来の持つ自分を後回しにする優しさが、アリーザをより焦らし昂らせていく。
「んっ……ん…♡…うぅ…♡グラン〜〜っ♡」
そして遂におねだりする様に濡れた瞳でアリーザが懇願した。
クリッ
「アッッッ♡♡♡」
グランがアリーザの勃起した乳首を指で優しく摘んだ時、有り得ない声が漏れた。
クリッ……クリッ……クリッ
「アンッ♡……アンッ♡……アンッ♡」
グランの力加減は絶妙で、指で擦られる度にアリーザは仰け反って震えた。
ギュッ♡
「オッッッ!?!!♡♡♡」
プシュッ……プシュッ……プシュッ
不意に少し強く摘んだ時に、アリーザの乳首から僅かに母乳が溢れた。
「はぁっ♡はぁっ♡……んっ……ほ、ほんとに母乳でるんだ♡」
ドラフの女性は性的に絶頂すると母乳が出る、というのはアリーザも知っていた。
だから自分はきっと不感症なんだろうと、ずっと思っていた。
「スタンとしてる時は出なかったの?」
「出てないよ~♡は、初めてだよ〜〜っ♡」
両手で顔を隠しながらアリーザが子どもみたいに恥ずかしそうに震えている。
チュッ♡
グランは痛そうなくらい勃起したアリーザの乳首に吸い付いた。
「アッ♡……ヒンッ♡♡♡」
「ちゅう……チュッ♡……チュゥゥ♡」
プシュッ♡プシュッ♡プシュッ♡
「ァァぃぃぃぃぃぃぃ~~~♡♡♡」
アリーザは仰け反り、乳首からは噴水の様に母乳が吹き出し続けた。
なんで?
なんでこんなにでるの?
なんでこんなにきもちいいの?
スタンとの時は出なかったのに。
……グランだから?
それは、今まで散々グランが寸止めの優しい愛撫をしてきたからに他ならないが、アリーザもグランも、原因はわからなかった。
「アリーザ…可愛いよ♡…ン……母乳もすごく美味しい。ずっと飲んでたい。んッ♡」
「ぐ、グラン~~~♡♡♡」
冷静なグランが子どもみたいに母乳に吸い付き、甘えてくる。
アリーザは今まで感じた事のない感情を覚え、震えた。
背中が仰け反る程の、喜びと恍惚と…………仄暗い優越感。
スタンの微笑みは既に空の彼方。
今はただ、目の前の強く優しい特別なグランにお返ししたかった。
「んッ♡グランの……おっひぃ♡…チュパ♡」
気付いた時にはグランの勃起したペニスを愛おしそうに咥えていた。
「あ、アリーザ!?え?ちょ、う、ぅそっ……ふぁぁぁ!?」
出会った頃のようなあどけないグランの反応に、アリーザの身体は更に昂る。
意外な事に、おそらくグランは童貞なんだろう。
特別な彼の初めてを、全て自分が手に入れる悦びにアリーザの下腹部はキュンキュンッと痙攣する。
「ちょ、ま、で、出ちゃう!出ちゃうよ?アリーザっ……あっ♡」
それでも必死に離れようとしてくれる優しい優しいグラン。
強引に角を掴んで喉の奥に無理やり射精しようとする短絡的なスタンとはどこまでも対称的だ。
「いぃよ♡……じゅぱ♡……らして♡……らして♡……ん~~~チュゥゥ♡♡♡」
「あぁぁぁ~~~ッ♡」
ドビュッ♡ドビュッ♡ドビュッ♡
有り得ない程の射精。
アリーザは一滴も逃すまいと、大嫌いだった口内射精を自分から受け入れ、最後まで必死に吸い続けた。
「はぁっ……はぁっ……ご、ごめん……アリーザ」
「ん……はぁっ♡……はぁっ♡……ん♡……、は、初めて、飲んじゃった♡ぇへ♡」
そう言われた瞬間、グランは弾かれたようにアリーザの唇を吸った。
「んッ♡……や……ん…ンんッ♡……ぢゅ♡」
スタンはアリーザがフェラチオをした後は決してキスをしなかった。
精液くさいから当然だと、アリーザも思っていた。
しかしグランは躊躇なく舌を入れたキスをしてくれる。
アリーザは戸惑いながらも、嬉しそうに彼のベロキスを受け入れた。
こんなに頭がふわふわするキスは初めてだったから。
もう、だめだ。
ガマンできない。
この人の全てが欲しい。
「グラン……しよ?」
アリーザはグチョグチョになった下着を下ろし、脚を広げて誘ったが
「アリーザ……ちゃぷ♡」
グランは冷静にそこに吸い付いた。
「え?あっ♡ぐ、グラン♡も、もういーからっ♡」
「だめだよ。僕もアリーザに気持ちよくなって欲しいんだ。……チュゥゥ♡」
「ア♡……ん♡……は♡……き、きもちい♡きもちくなってるからぁ♡……ああぁぁぁ~~~ッ♡」
どうして。
どうしてこんなに優しく触れてくれるのか。
スタンはクンニもこんなに丁寧に長くしてくれた事は無かった。それが男の子の普通だと思っていたのに。
アリーザの中でスタンとの性行為が次々とグランに上書きされていく。
これ以上続けたら戻れない。
アタマではわかっていても、身体は、心はグランを求めてしまっていた。
「も、もういれて♡いれてよ~~~グラン~~~ッ♡が、ガマンできないのっ♡」
「アリーザっ……いれるよ?」
「うんっ♡きて♡きて♡はやく♡ぃれてっっ♡♡」
じゅぷん…♡
「アッッッ♡♡♡♡♡」
グランはそれでもゆっくりと挿入した。
新雪を優しく踏み込むように。
ニュル♡ニュル♡……じゅぷん♡
「~~~ッッッッ♡♡♡♡♡♡♡」
そして、アリーザはグランが奥まで到達しただけで、深い絶頂を味わってしまった。
「んっ♡……はぁっ♡……はぁっ♡……んッ♡……はぁっ♡」
スタンなら既に猿みたいに腰を振り付けて果てている頃だ。
しかしグランは挿入したまま、動かず、優しくアリーザの唇を啄み続けている。
時折互いの身体が微かに動き、媚肉が擦れる感触が堪らなく心地いい。
こんな、こんなセックスがあるなんて。
スローセックスというモノ。
勿論、グランとアリーザにそんな知識は無く。
グランは童貞の拙さが大きかったし、アリーザも一般的な思春期丸出しのスタンしか知らないという理由。
図らずとも二人の都合は一致し、その『偶然』は幼い二人が道を踏み外すには十分過ぎるほど、甘く魅惑的なモノだった。
「グラン……♡……んッ♡……う、動いて?……あたし、もうむり♡」
「ぼ、僕も、むりだよっ……う、動いたら、出ちゃう、から♡」
「だしてっ……ぃっ♡から♡あたしもう…ずっとイッてる♡イッてるの♡」
グランはいつもアリーザの欲しい反応をしてくれる。
アリーザはいつもグランの欲しい反応をしてくれる。
「アリーザ……っ♡」
「んおっ♡おっ♡ヒンッ♡アッッッ♡あひっ♡」
グランが抽挿を開始すると、それだけでバチバチとアリーザの全身に電流が走った。
「ご、ごめんっ♡アリーザっ♡も、もうでちゃ♡あっ♡」
「グラン♡グラン♡ぐらん♡グラン♡」
パンパンと肉がぶつかる音。
グチュッグチュッと互いの体液が溢れる音。
狂ったように互いの名前を呼びながら。
「んっ♡~~~~~~ッ♡」
「アッッッ♡アッッッっっっっ♡♡♡~~~~~~ッッッ♡」
グランとアリーザは共に果てた。
抽挿をし始めてからの時間はスタンとさほど変わらないはずだ。
それなのに、アリーザは初めての深い絶頂を何度も何度も味わった。
もう、だめ。
最後の思い出までグランに上書きされてしまった。
それが堪らなく気持ちいい。
「はぁっ♡はぁっ♡はぁっ♡」
「ア♡……かは♡……んッ♡……はぁっ♡………は…初めて、ナカで出されちゃった♡」
「はぁっ……はぁっ♡……す、スタンはナカで出してないんだ?」
「うん♡グランだけ、だよ♡」
「~~~っ……アリーザ♡」
「ゃん♡……ぐ、グラン、またおっきくなってる♡あっ♡すっごぃ♡アンッ♡」
「スタンはっ、何回も、してくれないの?」
「ぅん♡……す、スタンは一回出したら終わっちゃうの♡アッッッ♡ヒンッ♡♡♡オッッッ♡」
いつからだろうか。
二人は引き合いにスタンという名前を出した。
スタンとグランを比べる事で、得も言えぬ恍惚を味わえるからだ。
幼子が血で遊ぶ様に。
二人は朝までスタンを当て馬にして、腰を振ってキスをしてナメクジみたいに絡み合いながら悦んだ。
……
……
…
深夜のグランサイファー。
隣であっさり果てたスタンが眠っている。
「むにゃ……アリーザぁ……へへ」
その幸せそうな笑顔に罪悪感を覚えるも、アリーザはゆっくり部屋から抜け出しグランの部屋に向かった。
「グラン♡今日も、マッサージいい?」
「いいよ♡」
団長の部屋の扉がゆっくり締まる。
程なくして、アリーザとは判別出来ないような獣じみた嬌声が朝まで聞こえた。
スタンが戻ってきた時に始まった新しい日課である。
グランとアリーザの残酷な遊びは、まだ始まったばかり。