璃月『月海亭』で秘書を務める甘雨の朝は早い。というより、彼女は仕事柄夜を明かすことが珍しくないためこうして一日の始まりから行うことは稀であった。
だが、今日は逆にその珍しい日。海灯祭も迫る中、より一層仕事に着手をするという、ある意味で周囲が悲鳴を上げかねない気合いを入れて準備を終える甘雨。個室の姿見鏡で確認する彼女自身の服装は、乱れなく美しい完璧な姿だった。
「おう、甘雨。来てやったぜ」
「あ……」
その男が、ノックもせずに部屋に入ってくるまでは。
月海亭に相応しい身だしなみを整えた甘雨とは対照的に、男は実に乱雑な姿だった。ボサボサの髪にだらけた衣服。こんな服を着て甘雨に会うなど、下手をしなくてもつまみ出されるだけでは済まない。しかも、七星秘書の地位にある甘雨に対して気安い声掛けという狼藉。如何に普段の甘雨が穏やかな物腰であろうと限度はある。
「あぁ? おまえ、何て格好してんだ」
「ひゃっ」
あまつさえ、完璧な形で整えられた甘雨の衣服に男はニタニタと笑いながらケチを付け始めた。姿見鏡の前に立つ彼女の後ろに絡み付き、まず身体のあちこちをまさぐる。
「相変わらず柔けぇいい身体だ。仙人の血が流れてるにしてはだらしねぇがな」
「あ、んん……っ」
触れるというより握る。甘雨も擽ったさに我慢をするというより、触れられる恥ずかしさに熱を帯びた吐息を吐いてしまうものだ。
だが何故か彼女は抵抗をしなかった。ボディタイツを膨らませる美巨乳を揉まれ、股を擦られ尻を撫で回され。けれど甘雨は男を振り払うことを選ばない。
「横乳全部隠しやがって。少しは露出しておくのが周りへの礼儀だろ」
さらに男はそのまま甘雨の衣服を〝直して〟いく。胸の形がハッキリとわかる黒のボディタイツを弄り、少しどころか大胆に横胸を暴き、動けば乳輪が見えかねない雄を誘うような格好へ。
「タイツは股間を強く圧迫して着ることが礼儀! ケツは丸見えが常識!」
「いぎっ!?」
手は下半身にまで及び、甘雨のハイレグを無理やり引き上げ割れ目が浮かんで見えてしまうほど食い込ませ、ヒラヒラと扇情的な衣服を下品なほど底上げし、前も後ろも丸見えにする。もちろん、秘部の形がわかるほど食い込んだハイレグスーツも余すことなく目に見えている。
上半身は溢れんばかりに横胸を露出。下半身は割れ目を浮かばせ黒タイツの尻がどっぷりと浮かぶ。夜の街へ誘う女だとしても、この甘雨よりはマシな格好をして男の手を取るであろう。
股に痛みが走る強引な衣装直し。そうでなくても身勝手極まる発言と数々のセクハラ。さしもの甘雨といえど既に堪忍袋の緒は切れている。
「――――ごめんなさい。私、とても恥ずかしい格好をしていたんですね」
切れていなければならない、はずだった。しかし、彼女は頬に片手を当てて先ほどまでの正しい自分を叱咤した。正しいはずの格好を変えられて、間違っていたと自分自身の過ちを恥じ入る。この格好は恥ずかしいが、彼が言うことに間違いがあるはずがない。彼女が敬意を払うどんな存在より、彼の言葉は甘雨の中で正しいのだ。
「ありがとうございます。危うく失礼な格好で今日を過ごすことになっていました。あなたの――――〝私の秘書官〟のおかげです」
甘雨を管理する『秘書官』の言葉のまま、彼女は全てを受け入れる。月海亭の秘書である甘雨を〝管理〟する〝秘書〟。彼女がどれほどの仕事中毒者であろうと、このような粗悪な人間に己の管理を任せるなど有り得てはならないこと。
けれど甘雨は見るも恥ずかしい格好で秘書に笑いかける。その微笑みには全幅の信頼がある。彼の、甘雨秘書官たる男の言行は正しいものだという認識がある。その内容が倫理に外れ恥ずかしいものだとしても、甘雨が一番恥ずべきは彼の言葉を疑うこと。
「ああ、俺様に感謝しろよ?」
「はい。ありがとうございます!」
傲慢な態度で感謝を受け入れる秘書官に、甘雨は土下座をしかねない勢いで頭を下げて深い感謝を示す。角が頭を垂れ、丸出しになった黒タイツの尻が眩しく鏡に映り込んでいる。
明らかな異常性。誰とも知れぬ甘雨の秘書官。瑠月に蔓延る淫猥な影は、今日も美しい女を穢していた。
◆
仕事が始まれば甘雨は凄まじい集中力で業務をこなす。それは他の人間が三人で束になり休み無しで追い縋ったとしても、まるで歯が立たず進行が引き離されるほどだ。
「……っ」
しかし、彼女の集中力を以てしてもその視線は無視できるものではなかった。
(この格好……やっぱり〝少し〟だけ恥ずかしい……)
何せ秘書官が手ずから整えた礼儀の衣服だ。座って腕を動かすだけで揺れる胸が零れかけ、立ち上がれば艶めかしい尻にハイレグが食い込んだ秘部が丸見え。同性だとしても目を引き、甘雨が管理されるようになってから〝増えた〟男の目はあからさま、露骨という二文字が似合う。
そうして頬の内側から浮かぶ熱が広がり、耳にまで達し始めたところで彼女はようやく一人になれる環境を得ることができた。
「ふぅ……」
熱くなった身体を冷ます吐息には、他にも喜びの意味合いが読み取れた。人の目が少ない個室での『食事』である。
過去の苦い経験から食事には気を使う甘雨ではあったが、だからこそ食の楽しみを知っている。好物を気軽に食べられないのは残念だが、限られた中で良いものを食べる。その考えで甘雨が喜びを露にするのは何ら不思議なことではなかった。
「――――あの人が教えてくれた〝正しい〟やり方は、これを使うんでしたね」
もっとも、そんな食事すら甘雨は秘書官に『管理』をされているのだけれど。
一人取り出したのは本日の食事。複数のボトル容器をテーブルに並べ、そのうちの一つに当たる輝く黄褐色を甘雨は手に取った。
「んっ、と」
たぷん♥
そして、あれほど恥ずかしがっていた横胸露出のボディタイツを胸の谷間に挟み、そのたわわな果実を戒めから解き放った。
人の目がないとはいえ惜しげもなく乳房を晒す羞恥。だが、これは秘書から教えられた〝正しい〟食事法なのだと甘雨は躊躇わず、当然疑うこともしなかった。ボトルのキャップを外し、容器の中身を己の美巨乳に垂らす。強い粘りと甘みを感じる匂い。高い栄養価のある蜂蜜を胸に塗りたくった甘雨は。
「あむっ、ちゅる……ぷちゅるるっ。ちゅぱ、れろぉ♥」
そのまま口で舐め始めた。己の胸を持ち上げ、己の口に運ぶ。好物を舐める妖艶な舌使いで蜂蜜濡れの巨乳を舐め上げ、固まり始めた乳首をコロコロと転がす。蜂蜜が足りなくなれば継ぎ足し、また口を付けて一生懸命舐め上げる。
常識を逸した『食事』も秘書からの助言によって、甘雨の中では常識となる。しかし、他者から見ればどうであろうか。
「甘雨、ここにいるの? あなたの担当で少し話が……きゃっ!?」
たとえば、扉を開けた途端に甘雨の『食事』風景を見て悲鳴を上げた可憐な少女。七星が一人・刻晴などは違和感を持って当然ではないだろうか。
「ん、ちゅぱ……刻晴さん?」
「か、甘雨? あなた、それは食事……なの?」
訪れた顔見知りに甘雨は蜂蜜乳房から口を離し、愛らしく小首を傾げる。刻晴はそんな彼女を見て顔を赤らめ、もっともな疑問を口にした。
刻晴の疑問は当然のものだ。いっそ自慰行為をしていた、と連想した方が無理はないように思えるが、あくまで食事だと感じたのは甘雨を知る刻晴だったが故か――――――
「はい。〝私の〟秘書から助言をいただいてしまいまして……」
「ああ、あの男。それなら〝当たり前〟のことよね」
刻晴もまた、甘雨の秘書と名乗る男を認知しているか、であろう。
この場合は後者であった。微かな違和感や疑念も甘雨の秘書が命じた、否、言葉にした『助言』ならば再考に値しない。刻晴の顔色から赤みと疑問の念は消え、胸を丸出しにしてしゃぶりつく甘雨の恥ずかしい食事風景にも完全な納得を得てしまっていた。
璃月七星でさえ例外なく甘雨の秘書を認知し、影響(支配)を受けている。
「あ……刻晴さんを見かけたら、秘書から与えられた〝命令〟を実行しろ、と言われていました。お時間はよろしいでしょうか?」
「あの男の〝命令〟なんでしょう? なら断る理由はないわね」
璃月七星とその秘書に〝命令〟を下す秘書官。何から何まで歪な支配権に彼女たちは抗うことができない。違和感を感じることもない。まして高圧的で異常性のある命令は、どんな予定より優先して事に当たる。
甘雨が取り出したのは事前に与えられていた液体状の薬だ。それを煽るように口に含むと、乱れた衣服のまま刻晴と抱き合い、唇を交わした。
「ちゅ、る……」
「んっ」
得体の知れない液体を口に含むどころか、自らの上司にキスで分け与える。優れた面の少女たちが織り成す口付けは艶めかしい音を立て、互いの唾液を混ぜ合わせてゆっくりと液体を嚥下させていく。
「ん……ふぅ。変な味がするわね」
「媚薬と利尿作用が複合された薬だそうです。この薬を飲んでからは、あの人の許可があるまで絶頂と排尿を禁止するとも言っていました」
「ふぅん。わかった、気を付けるわ。じゃあまた後で」
キスを終え、互いの唇を伝い橋を作る唾液の糸を指で掬い、刻晴は平然とした表情で追加の命令を受け取って甘雨の元を去っていった。本来あった彼女への時間は、全て件の秘書からの命令に使ってしまった形になったというのに、刻晴は何の後悔も憤りも感じさせなかった。
事実、感じていないのだろう。媚薬と利尿剤という彼女に縁遠いものを投与されようと、食事を再開した甘雨と同じくあの秘書の言葉は絶対なのである。
「……ん、ちゅぱっ♥ はぁ……あ、つ……ぷちゅ、れろっ♥」
今度は生クリームを乳房に塗りたくり、薬の効果で声に艶やかさと乳首に硬さを増した甘雨のように。
甘雨が『食事』に集中するように刻晴も『仕事』に集中するのだろう。媚薬による欲求不満と排尿を禁じられた苦しみを感じながら。誰もその違和感に気づけない。あの秘書の助言。そのたった一言で、彼の僅かな行動で、彼女たちは『管理』されてしまうのだ。
◆
一日の業務を手早く終え、帰宅を始める甘雨。いつもより遥かに早い帰りだが、これも秘書の助言であるなら疑問に思う理由は彼女になかった。食事を終えてからというもの、ハイレグの食い込みに淫らな濡れ透けが生じる股間部を擦り合わせて甘雨は街中を歩く。
「〜〜〜〜〜〜っ!」
業務中の視線や〝行動〟ならいざ知らず、街の人間に胸の半分や股間の割れ目を晒しながら、しかも尿意を我慢して内股で歩く姿を見せるなど恥ずかしいにも程があった。顔が熱で焼け焦げてしまいそうなくらいに甘雨は真っ赤になる。無論、媚薬による興奮作用があったことも否定はしないだろうが。
帰宅のルートに関しては指示を受けていないため、甘雨は胸タイツにくっきりと浮かんだ乳首と尿意が限界に達しつつある股間を手で隠し、何とか人目に付かない裏道を使って帰路に着く。
「……!!」
町外れに到達し、人の目も消え始めたその時だ。甘雨を悪寒が襲い、咄嗟に構えを取れたのは。
「ヒルチャール!」
黒い皮膚に甘雨とは異なる角を持ち、独自の仮面を被った魔物。大陸の各地に住み着いたヒルチャールという種族。手足などは人と似ているが、知能は圧倒的に劣り操る言語も彼ら独自のものだ。
「ですが……」
町外れとはいえヒルチャールがここまで侵入した理由。それを甘雨は素早く見抜き眉をひそめた。甘雨の前に現れて叫びを上げたヒルチャールだが、どこか声は心許ないように思えた。しかも、個体の脆弱さ故に徒党を組むはずのヒルチャールが1体。
間違いなく〝はぐれ〟ヒルチャールだ。何らかの理由で集団から外れ、不自由な生き方を強いられた悲しい個体。だから不用意に街の近くに現れ、孤立した人間と思わしき甘雨に襲いかかろうとしたのであろう。
「仕方ありません。私が相手をします」
追い返すか、それともここで命を絶つことが慈悲か。甘雨を見て単独で襲いかかるような個体では、どの道先は長くないだろう。矮小とはいえ放置はできないのがヒルチャールの厄介な生体だ。
甘雨の判断は実に早かった。圧倒的に格下であるヒルチャール一匹に対しても油断はしない。足元を掬われないため、彼女はある行動を起こした。
「はっ!♥」
食い込み激しいハイレグを見せびらかすガニ股開脚。両手を頭の後ろで組み、千年は健康的な腋を見せつける。
ガニ股腋見せポーズ。戦いの際には無防備な姿を取って抵抗をするな、という〝秘書のアドバイス〟を甘雨は忠実に実行した。
そんな甘雨にヒルチャールは不可思議なものを見た反応を示す。可憐な少女が目の前でガニ股になって股を開けば、ヒルチャールでなくとも困惑をする。そして事態を把握すれば得体がしれず逃げ出すか、或いは甘雨の容姿に興奮して襲うかの二択だ。
ヒルチャールの場合は――――当然後者だ。
「ひゃあ!?」
甘雨の背に回って飛び掛り、小柄な彼女に組み付いて身動きを封じる。そのまま攻撃を、となるところだが甘雨に限ればそうはならなかった。
人間の知性があれば甘雨のおかしな行動に常識的な解答を導いたかもしれない。だが、甘雨の相手はヒルチャールだ。矮小な知性は相手が何であるかを半ば本能に任せて嗅ぎ取る。
濡れた股を見せつけ、両手を上げて停止する――――この雌は自身に屈して情けない命乞いをしている。人の言葉に変換すれば、はぐれヒルチャールの考えはこの形に収束する。甘雨は元素を操るでも武器を振るうでもなく、格下の雑魚ヒルチャールにガニ股腋見せ屈服ポーズで命乞いをしてしまったのだ。
「あ、んんっ♥ だめ……そんなもの、擦り付けられたら……あぁんっ♥」
そうとも知らずガニ股を続ける甘雨は、けれど秘書の助言に従って無抵抗を貫くしかない。甘雨の屈服に興奮し、背中に組み付いて腰布から飛び出したチンポを股に擦られながらも、彼女は官能の声を上げることしかできなかった。
ヒルチャールの性的興奮は一般的な人間のそれとは少々異なる。彼らは生殖行為より蹂躙を好む。特に弱者を虐げることを何よりも好んでいる。ヒルチャールの美的感覚は彼らにしかわからないが、少なくとも甘雨の容姿は合格なのだろう。
美しい少女が自らに無様な命乞いをしている。ヒルチャールが己の肉棒を滾らせるには十分すぎる興奮だった。
「あ、角は触らないで……あぅ!?」
命乞いをした相手の言葉などヒルチャールには届かない。彼に祈るものがあったのなら、こんな獲物を独り占めできる幸運に感謝をしていることだろう。群れからはぐれ、秘書の助言に囚われた甘雨と出会えたその絶大な幸運に。
もっともヒルチャールにそのような理性があるとは到底思えない。甘雨の両角をハンドルのように握り、彼女を地面に押し倒した荒々しい動作からそれは感じられた。
「動いては駄目……抵抗しては駄目……う、うぅぅぅぅ……あ♥」
対して甘雨は秘書の助言を信じて無抵抗を貫き通す。装飾の音色が鳴ってヒルチャール如きに押し倒され、触れられたくない角を持ち手に乗り物のように扱われる。屈辱、恥辱の感情以外に甘雨の中に何かがあるとすれば、肉棒を擦り付けられて濡れた秘部と下腹部の猛烈な疼きであろう。
ヒルチャールに犯される趣味はないにしろ、媚薬で火照った身体に膨張した雄の肉棒は毒々しい。雄の体液は雌の体液と絡まり合って身体に染み込み、有り体に言えば甘雨をどうしようもなく発情させる代物だった。
「んっ、くあぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」
それは、強引に秘部を割って入った肉棒の圧に、痛みではなく官能の声を上げたことで言い訳のしようがなくなる。
最低限のタイツを引き千切り、凌辱に血を滾らせたヒルチャールチンポを仙獣マンコにぶち込む。高尚な血筋である甘雨に低俗な血を注がんと腰を振る。それによって最高の快感を得るために、甘雨の角を掴んで肉棒をマンコの奥に突き入れていった。
「あっあっ♥ あぁっ、ひぎっ♥♥♥ っ〜〜〜〜〜〜♥♥ は、ぐ、いぐっ♥♥♥ ヒルチャールの、モノッ、奥に、きてぇ!♥♥」
四つん這いでヒルチャールという異種と繋がる仙女。無様な交尾に甘雨は喘ぐ。角を掴まれ、顔を俯かせることも許されない。解れたマンコの奥底をずちゅぐちゅドチュッ♥ と突き穿たれる。掲げられた顔はヒルチャールに組み敷かれレイプされる女の顔というには蕩けている。瞳は潤み声は喜悦に満ちている。ただ、絶頂の我慢という点を守ろうとして、媚薬とチンポが混ざり合う快感に必死に抗うことはしていた。
「ッッッ!♥ あ゛♥♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁーーッ!!♥♥♥♥」
ドプッ♥ ブリュドブビュルルルルビュクビュクッ!♥
しかしヒルチャールは甘雨の心情など知ったことではないと子宮口を押し込んだ亀頭でこじ開け、弱者を征服する絶頂のザーメンを胎内に流し込む。
レイプからの膣内射精。拒絶をするべき行為に対し、甘雨が叫びを上げたのはやはり涙ではなく官能の声。首を反らして舌根を突き出し、膣壁の締め付けから感じるヒルチャールのチンポに、子宮で覚えたザーメンの熱に脳髄を焼き尽くされる。
「あ、あ、あっ、あぁぁぁぁ、ふぁぁぁぁぁ♥♥」
ちょろっ、ちょろちょろっ、プシャァァァァァァァァ♥♥♥
次いでゴポリと濁った白濁液が溢れる甘雨の秘部から黄金水。放射状に弾け、甘雨に残ったタイツや前掛けに滴り変色を促し、地面に溜りを作る膨大な水。利尿剤で何時間と我慢を重ねた小便が、同じく戒めていた絶頂と共に膀胱から溢れてしまう。
「あ、だめ……あの人の、命令、破って……ん、んんんん……ひぎぃっ!?」
バチィン!♥
命令は絶対。守らなければと手遅れになった尿道を惨めに締めようとした甘雨は、襲いかかったヒルチャールの平手で尻を打たれて悲鳴を上げ、何とか弱めていた放尿をさらに加速させられてしまう。ヒルチャールの鋭い爪が引っかかり裂けた腫れた甘雨の尻から、びちゃびちゃぷしゃぷしゃと溜め込んだ色濃い尿が無常にも溢れていく。
ヒルチャールからすれば甘雨の失禁我慢など知ったことではないし、彼女が尿を抑えようとした行為に反応を示したわけでもない。ただ、自分に犯され怯えた雌の失禁姿が楽しくて喜ばしくて仕方がないと、ヒルチャールなりに解釈をしたに過ぎなかった。
「はぎっ、ひぎゃぁ! お尻、叩かない……叩かれ、てぇ!?♥♥」
何度も何度も。艶めかしいタイツが裂けていやらしいケツが腫れる様が見えるほど。その熱を伴う痛みに嬌声が入り交じるほど。ヒルチャールの手で仙獣のケツドラムを奏でられながら、甘雨は精液の匂いをかき消すほどの尿を排泄し続けた。
「はぁ、はぁ……っっ!? そ、そこは違います! お尻のあ――――なあ゛ぁぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」
仮に放尿が終わったとして、子宮に精液を注がれたとしてもヒルチャールの欲求は沈まない。町外れで矮小な魔物に犯される仙獣の悲鳴、嬌声。誰も近寄らせない獣とケダモノの交尾の声は、それから何時間と続くのだった。
◆
「……で、今日の報告は?」
「っ……は、はい……」
特別な機関とも言える月海亭に負けないしっかりとした作り。一個人が、それも上級の立場に着けるとは思えない男が住むには些か行き過ぎた豪奢な家の中で、見窄らしい少女が『報告』を行っている。
いいや、見窄らしいというより凄惨な格好の少女という表現が適している。質感の良い衣服は自身の体液と魔物の精液が何層にも渡ってこびりつき、もはや使い物にならない。タイツが引きちぎられた乳房には歯の痕。剥き出しの股からは白濁液が溢れている。衣服と同じく精液を塗りたくられた顔面は乾いた精液という見るに堪えない汚れを付着させ、疲労からか息も荒い。
それはそうだろう。ヒルチャールに散々犯された後、彼女は秘書を待たせまいとレイプされた身体を引きずってここを訪れたのだから。さすがに汚れた身体で追い返す、などということはしない秘書だったが、あくまで甘雨を休ませるなどの考えはない。労い一つない横暴な態度で椅子に座り、甘雨の報告を待つ。
「業務の途中は……色々な人に、見られました。偶然を装って、胸やお、お尻を嬲られたりもしました。刻晴さんには薬を分けて、あなたの命令を届けてあります」
女はともかく、住み着かせた男が甘雨に触れない理由はない。横乳丸出しハイレグ姿のエロ仙女など、男を誘っているようなものだ。むしろ、あの場で甘雨を犯さなかった彼らの臆病さを秘書は嘲笑う。
「帰り道は……ヒルチャールに、犯されました。助言通り無防備な姿で……角を握られて、お、オマンコを肉棒……お、おちんぽ、で……それから命令を破って絶頂、失禁をしてしまい……お尻、アナルを犯されて、角を握られたままおちんぽを喉の奥まで入れられて……けぷっ♥ ご、ごめんなさい。精液を、ザーメンを胃の中に流し込まれてしまいました。沢山、たくさん身体にマーキングされて……何とか、解放してもらいました」
その点はぐれヒルチャールは大したものだ。見るからに激しく扱われながら、未だ人間の低俗な淫語に吃る愛らしい女を徹底的に凌辱した。憐れなレイプ被害者になった甘雨は、瑠月七星の秘書官とは思えない無様な姿だ。あまりに愉快で、最高の快感に脳が痺れるままに今すぐ大声で笑いたいところではあったが、彼はあくまで『甘雨の秘書』に徹して言葉を発した。
「ああわかった。てめぇがヒルチャール如きに犯される無能ってことがな。さっさと刻晴を呼んでこい。あいつも漏らしてたら、お前と同じように駄目なところを指摘してやるからな」
「はい。私たちのためにありがとうございます!」
指示をされたことで害を受けた。だというのに、その矛盾を理解できずに土下座で頭を垂れる。不合理な指摘、助言も彼からの言葉であれば全て正しい。何もかもが、どんなものでも、人として扱われないことであろうとも。
月海亭秘書の甘雨の男秘書。明日もまた甘雨は恥辱を受ける。それを当たり前のこととして『管理』される。杜撰な命令に屈伏して三つ指を衝く甘雨の姿は淫らで無様という意味では――――最高に美しいものであった。