「……トリニティの生徒が暴れてる?」
ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナは眉根を寄せてそう言葉を返した。同じくゲヘナ風紀委員、行政官であるヒナの秘書官とも言える立場を務める天雨アコが神妙な表情で首肯を返した。
「報告によれば数はそう多くないとのことですが……」
「タイミングが良くない。ちょうど他の管轄区域でみんな出払ってるから。けど、ゲヘナ地区で暴れるなら放置もできないし――――アコ、出撃する。準備して」
「はい」
即断即決とはこのことだった。ヒナは出払った風紀委員の人数、敵の人数、ゲヘナの領地でトリニティの生徒が暴れ回るという異常性。それらを総合的に判断し、即座に自分が出張るべきだと行動を起こした。そして、彼女を補佐するアコも微笑を浮かべて手短な返事をする。不満どころか、ヒナと二人で楽な仕事をこなせることに密かな喜びさえ見出しているのかもしれない。
楽な仕事。それは、そうだろう。トリニティの生徒がゲヘナの管轄区域で暴れる。これは珍しくもあり、ないとは言いきれないものだ。ゲヘナ生徒とトリニティ生徒は水と油のようなもの。顔を合わせればいがみ合い、自由すぎる校風のゲヘナと表向きにはお嬢様然としたトリニティという面でさえ噛み合わない。ここにはより深い事情があるのだが、その辺りは本件には関わらない。
肝心なのは、少数の武装勢力を相手にゲヘナ最強の生徒である空崎ヒナとその補佐官が出撃したという点だ。
それが罠とも知らずに。否、知っていたところでヒナとアコなら問題にならないと判断したであろう。個人の軍隊という矛盾した圧倒的な戦力を持つヒナと、情報戦において右に出るものはいないアコ。彼女たちが並の生徒に負けるはずがない。まして、他校の地区で暴れ回る考え無しの生徒たちなど、と。
その慢心が彼女たちを底の見えない奈落へと突き落とすことになると、現場に辿り着いた二人は僅か数分後に知ることになる。
「こちらゲヘナ風紀委員。こちらの管轄区域で無許可の戦闘行為、覚悟は出来ていると見た……一応聞く。武器を捨てて投降するつもりはある?」
随分とトリニティの生徒が暴れ回ったのだろう。瓦礫が積まれた街中に、小柄な体躯ながら長身の銃を持ち威風堂々たる振る舞いでヒナが立つ。問題行動しか起こさない生徒たちを武力による介入で日々取り締まっているため、こういった一連の流れに慣れているのだろう。
違いがあるとすれば、やはり生徒の衣服がゲヘナではなく間違いなくトリニティのものである、ということ。偽装にしては手が込んでいる上、そうするならトリニティ総合学園の制服より、向こうの正義実行委員を語る方が話が拗れやすい。
「あるわけないでしょ! 待ってたわ、ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナ!」
「……そう。なら容赦しない」
つまりはゲヘナとトリニティ全体ではなく、純粋にゲヘナ憎しで無益な行動を起こした連中だ。手短に、手っ取り早く、シンプルイズベスト。その方が面倒がなくていい、と人を射殺せるような視線で正面に立つトリニティ生徒を睨みつけたヒナ。
彼女には朝から晩まで風紀委員の仕事が溜まっている。結局のところ、彼女たちが投降しようがしまいが大して変わりはない。ヒナが武力を行使するかしないか、その程度の差だ。
「アコ、彼女たちの位置の把握は」
『完了しています。情報は転送済みです』
「ありがとう。あとは任せて」
人数差はあろうと戦力差は明確。どこに隠れようが、アコの情報網とヒナの齎す破壊力から逃げられるはずもない。
「ふん。あなたがイキってられるのも今だけよ!」
それでもトリニティの生徒たちは折れない。お嬢様然としている、とは言ったがキヴォトス出身者は銃を片手に武力を行使することが日常茶飯事。彼女たちもその例に漏れず、ヒナを前にして銃口を突きつけた。
ヒナの実力は知っているだろうに、わざわざ挑むためにゲヘナ地区で暴れ回るその蛮勇。ツケはヒナの愛銃から放たれる火力を受けることで、払われるであろう。
「もらった!!」
その結末を捻じ曲げようとしたのは、ヒナの背後から放たれた数発の銃弾だった。
「無駄」
たかが数発。弾丸の一弾倉分を近距離で全弾命中させても奪えるかわからないヒナの身体に、たった数発の銃弾が何になるというのか。
銃弾を避けさせ、本命の位置に誘導する気かもしれない。ヒナは敢えて回避行動を取らず、真正面に反撃の銃口を突き返した。
――――これも早いか遅いかの違いだ。ヒナが判断を違え、銃弾を避けたとしても代わりの銃弾が彼女を襲うだろう。圧倒的な実力差があるとはいえ、彼女も包囲された状態で弾一つ掠らせずに反撃をするには相応の場所が必要だ。即ち、トリニティの生徒たちからすれば、ヒナを表に引っ張り出した時点で〝勝利が確定している〟ようなものだった。
無数の弾丸、その一発がヒナの身体を掠めるように撃ち抜いた。
「かひゅっ♥♥♥」
直後、空崎ヒナ風紀委員長の愛らしくも凛々しい表情は、呆気なく崩壊した。
敵を前にして吊り上がった眉根は八の字に下がり、唇は空気が抜けるような奇っ怪な吐息を発して鋭く尖る。確かに地面を踏みしめていた直立の両脚が、無様に内股を描いて蹲る。咄嗟のことにヒナが反応できたのは、銃を捨てて両手で股間部を抑えることくらいだった。
「あ゛♥♥ あ゛ぅ……お゛、おぉぉぉぉぉ……っ?♥♥♥」
プシュッ♥ プシュプシュプシュッ♥
しかし、彼女の小さな両手でタイトスカート下から弾けるように溢れた水を受け止めることは不可能。パタパタパタ、と銃弾飛び交う瓦礫の街に似つかわしくない水音が響き、ヒナの細い生脚にねっとりとした液体が滴っていく。
何が起こったのかヒナの聡明な頭脳であっても理解が追いつかない。銃弾が当たった箇所から甘い電流が背筋を駆け抜けるようにして真上に走り、ヘイローに到達した瞬間にバチバチバチッとショートしたような火花を散らした。ヘイローを狂わせる感覚は、そのまま折り返すようにヒナの全身を駆け巡った。
「お゛ッ♥♥♥♥」
ヒナが知覚できたのはそこまで。全身を駆け巡る何かに抵抗し、おかしな顔で食いしばっていた歯が開く。涎の糸を作りながら大きく開いた口から、信じられないほど大きく太い悲鳴が響き渡った。
「ほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♥♥♥ ん゛お゛っ、う゛え゛っ、きゅぶ……お゛っお゛っ、ん゛ぐお゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥♥」
プシャァァァァァァッ♥ じょろっ、ちょろろろろろろろっ♥
特徴的な色の瞳がぐるんと反転して白を暴かれ、内股で隠れた股間からとてつもない量の愛液がぶちまけられ、絶頂で感覚を狂わされた膀胱が尿意を勘違いして中身をありったけ放出。愛液とおしっこのコラボレーションによって、ヒナの下半身はあられもないものに成り果てた。
無論、あられもないのは下半身だけではない。言葉にならない野太い嬌声を轟かせるヒナの顔面は、白目を剥いて鼻の下を伸ばし、わけもわからずアヘ顔でイキ狂うことに頭を振り乱すことしかできていなかった。
「――――委員長!? どうされました、応答してください、ヒナ委員長!!」
同時刻。サポート役として後方の建物を拠点とし情報を探っていたアコは、通信に飛び込んでくるヒナのものと思われる声に対して必死に呼びかけていた。
『フヒュッ♥♥ が、あ゛……ン゛ォ゛ッ、ホオ゛ッ、オ゛ッォ゛♥♥♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ーーーーッ!!♥♥♥♥』
だが、返ってくる声はヒナのものと思われる、ヒナのものと思いたくない汚声のみ。とてもヒナのものとは思えないし、思いたくない。しかしアコの震える鼓膜はその声を間違いなくヒナのものだと認識していた。それは通信機との距離感の問題だけではなく、アコが敬愛する委員長の声を聞き紛うはずがないからだ。
「そ、そんな……一体何が……返事をしてください、ヒナ委員長!」
その下品なアクメ声は間違いなくヒナのもの。通信から聞こえてくるイキ潮の水音も、轟く潰れたカエルのような濁声。アコの心境は否定をしたいのに、アコの脳はそれを勝手にヒナのものと認識してしまっていた。
一体何が起こっているのか。ヒナほどの実力者を手玉に取る生徒があの中にいたとでも。冷静だが冷静ではない、ともすれば常識に囚われた思考でアコは自身の過失を叱責し不十分な情報を精査する。
「見つけたわ。ゲヘナの行政官……イケ!」
それが致命的な隙に繋がる。まさかヒナが弾丸一発で仕留められたなど受け入れられなかったアコは、完全に位置を把握しきっていたはずの敵生徒に居場所を突き止められ、自身の背中に全く同じ銃弾を浴びてしまった。
ヒナを一撃でイキ狂わせた狂気の弾丸。現実を信じることができないアコも、それに撃ち抜かれた瞬間に真実を受け入れざるを得なくなった。
「イグッ!!♥♥♥♥」
絶頂。ヒナを慮る焦りの表情を一転させ、舌根を突き出して絶頂を叫び上げるアコ。一瞬にして性感の頂点を味わったアコは、全身の痙攣で大きな胸と尻を断続的に弾ませながら股から湯気が立つほど熱い汁を一気に流してイク。
「イクッ♥ イクイクイグッ!!♥♥♥ イクッイクッイグーーーーッ!?♥♥♥♥」
その後もアコは絶頂し続ける。衝撃のあまりガニ股になってキヴォトスきっての豊満な身体てブリッジを描くように仰け反り、湿ったパンツをモロ見えにしながらアヘ顔で長く強烈なエクスタシーを体感していた。
「やった! 本当に成功したわ!」
「自分たちでも試したからわかってはいたけど、この弾丸はやっぱり本物……!」
ヒナに続きアコまでみっともない体勢で喘ぎ声を上げるだけの無力な状態に持ち込むことができた。勝利を確信したトリニティの生徒たちは、勝利の美酒と自分たちの銃に装填された弾丸の威力に震えるように愉悦の笑みを浮かべた。
ヘイローを絶頂させる弾丸。
それが一介のトリニティ生徒でしかない彼女たちが、実利の面でゲヘナの事実上トップに君臨するヒナと補佐官のアコを制圧できた絶対的な兵装である。
弾丸が対象に命中した瞬間、本来なら不可侵であるべきキヴォトス生徒の脳とも言えるヘイローに衝撃を与え、無力化する。その衝撃というのが『性的な絶頂』であり、ふざけた力とは裏腹に性能が本物であることはヒナとアコの醜態から見て取れるだろう。
ヘイローを破壊する爆弾と違い、対象の無力化という面に特化したこの弾丸は末端の兵に持たせるだけで驚異となる。そして、もっとも警戒すべきだった『ヘイローを絶頂させる弾丸』の特性は。
「油断するな! 相手はあの風紀委員だ。持ち込んだ分はありったけ撃ち込め!」
圧倒的な低コスト。言ってしまえばこの弾丸、戦車を作れるコストがあれば優に数千発は補給できるほどにローリスクハイリターンな武装になっている。
ヘイローを持つキヴォトス生徒に限る話ではあるが、無力化という一点に集約すればこれほど驚異的な抑止力は存在しない。何せ、一発掠めただけでヘイローの絶頂に連動して全身がイキ狂うのだ。驚異的な耐久力を持つキヴォトス生徒を一瞬で制圧できると考えれば、この兵器は実に優れたものだ。
問題があるとするなら、受けた側の生徒は問答無用で思考停止のアクメループに気が狂うことと、よりにもよって支給をされた相手が道徳と倫理観を損なったトリニティの一般生徒であったことか。
「やべッ♥ やべでッ♥♥ う゛ッお゛♥♥♥ お゛ぉぉぉぉぉぉぉ、お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」
「イグッ♥ またイグッ、イグッイグッイクイグッ!!♥♥♥♥ イグ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥♥」
一発でも気が狂い数分はイキ続ける絶頂弾丸の雨がヒナとアコを襲う。抑止力にするのではなく、憎きゲヘナに鉄槌を。
物理的な威力を極限まで低め、性的絶頂に特化した銃弾で全身を蜂の巣にされる。身体に傷はつかないが、ヘイローは妖しい色の火花を散らして発光し、二人の身体を後戻りできない快楽漬けにする。
一発で複数の絶頂感がヘイローという脳髄と肉体を駆け巡る。ヒナは地べたにのたうち回りながら野太い悲鳴のアクメを行い、アコはつま先がピンッと引き攣り腰がヘコヘコと上下する下品全力ブリッジで、丸見えずぶ濡れショーツから継続的な潮吹きをぶちまけイキ宣言。
どちらも無様極まりない敗北アクメに晒され、戦闘に持ち込んだ銃弾の弾倉が空になるまで撃ち抜かれてしまう。長い銃弾の豪雨が止んだ頃、二人はそれぞれの地面に倒れ伏していた。
「お゛……お゛ぉッ♥♥♥♥」
「……ィい……いぐ……ぅ♥♥♥♥」
ヒナは小さく華奢な四肢を投げ出し、声に合わせてカエルのような惨めなバンザイガニ股ポーズで絶頂の余韻による絶頂というループを味わい、染みだらけのパンツから透明な水を垂れ流す。目は完全に剥き上がり、口は舌を垂れさせて元に戻る気配が見られない。
アコはアコでブリッジした姿勢から戻れず、仰け反り舌出しアクメで固まってしまっていた。絶頂弾丸の破壊力が目に見えた形だ。
「ふふ、はは、あはははは! やったわ、やってやったわ! デカい顔してたゲヘナの風紀委員を、こんな簡単に倒せるなんて!」
「今までよくも私たちの邪魔をしてくれてたわね……この! この!」
勝利に歓喜するトリニティ生徒たち。本来手も足も出ないゲヘナ風紀委員トップの二人をこうもあっさり倒せただけでなく、これほどの醜態を晒させることができたのは彼女たちに得も言えぬ高揚感と征服感を抱かせていた。
「う゛ッお゛ぉ!?♥♥」
「おほぉ!?♥ あひっ、おっ、あおおぉぉぉぉぉ!!♥♥♥」
ヒナの愛液と失禁汁が絡まる股間を踏みつけ、仰け反るあまりに横から零れたアコの乳を念入りに足蹴にする。絶頂から絶頂のループにのたうち回っていたヒナとアコは、そのような暴力的な行為にも身体が反応してしまい、揃ってアクメ声とアヘ顔を返してしまった。
「行政官の方も終わったみたい……こいつら、このまま運びましょう。使われてない例の監獄区域に」
「そうね。トリニティに逆らった罰……もっとたっぷり受けてもらわないと気が済まないわ」
トリニティとゲヘナ。水と油で犬猿の仲。どうしてその憎しみを抱いたのか理由を知らず、その憎しみ自体を憂さ晴らしという形に昇華した彼女たち。
この程度では全く満足できないと、ヒナとアコの身体を引き摺りながら帰還を果たす。その道すがらには、絶頂を続ける二人の淫靡な水跡が刻まれていた。
先だって告げたように、トリニティの生徒たちに大義名分はない。あるのは、ゲヘナへの憎しみが溜まりに溜まった鬱憤だけだ。その憂さ晴らしを最高の形で出来るとなれば、もう彼女たちの両手は捕まえた二人に向かって止まることを知らなかった。
トリニティ総合学園の監獄区域。今は使われず、廃棄もされず忘れ去られた場所の裏の名称は、監獄ではなく拷問部屋。壁や床に汚れが目立ち、少々古い外観ではあるが、ゲヘナトップの生徒をトリニティに監禁するにはうってつけの場所だ。
「……これ以上の行為は、学園全体の問題になるはず。学園の恥を……晒すのは、止めた方がいい」
息も絶え絶えの様子だが、気丈なヒナがトリニティ側の生徒に警告を発した。頬に熱が溜まり、思考が回復しきっていない中で素晴らしい精神力と言えるだろう。
――――それで格好がまともなら、流石と称することができたかもしれない。
「ぷっ、くく……恥を晒してるのはどっちかしら、ヒナ風紀委員長様♥」
「みっともなくお股を見せつける気分はどうでちゅか?♥ 恥ずかしくて脚が震えてまちゅねー♥」
「く……ッ!」
武装を解除させられ、全裸に剥かれたヒナは悔しげに歯噛みをする。だが、特殊な拘束器具に取り付けられたヒナに出来ることは言葉による反抗のみであった。
金属のフラフープのような円状の器具が立てられ、その上部と下部に付けられた手枷を手首と足首に嵌められたヒナ。円状の器具は固定され、絶頂で弱ったヒナの膂力ではビクともしない。両手を軽い降参のポーズ、両脚を大胆な横開きのエロ蹲踞で固定され、剥き出しのパイパンマンコからぴちょぴちょと愛液を滴らせる姿は、確かに恥ずかしすぎるみっともない格好だ。
(このままだと不味い……頭もまだ、ぼんやりして……アコを連れて、早く脱出を……けど、どうすれば……考えが、纏まらない!)
ゲヘナ最強の風紀委員長が、全裸ガニ股エロ蹲踞で完全拘束されるこの醜態。絶頂弾丸の雨を浴びた身体からは未だ性感の余韻が抜け切らず、戦闘能力という絶対的な要素が無力化されたヒナは、見た目通り子供のような扱いで小馬鹿にされる。
何故トリニティの生徒があの弾丸を。早く脱出。アコだけでも逃がして、危険性を周知して、けれど弾丸一発で無力化される状態でどうすれば――――快感で茹でった思考が一向に纏まらない中で、ヒナのエロ蹲踞拘束をニヤニヤと笑っていた生徒の一人が手を伸ばす。
「えいっ♥」
曲げた人差し指を親指で抑え、勢いをつけて解き放つ。俗に言うデコピンを邪気しかない笑みで行使した生徒の指は、愛液を噴き出しすぎて皮が向けて飛び出したヒナのクリトリスに直撃した。
「うひぃぃぃぃぃッ!?♥♥♥♥」
ビクビクッと跳ね上がったヒナの腰。甲高い素っ頓狂な嬌声を伴い、痙攣したクリトリスを擦り上げるように愛液がマンコから打ち上がった。引き締め直したはずの頬は緩み、目は捲れるように寄り目になってアクメ顔を生み出す。
「あはは♥ まさかクリピンでイッたの?♥ 風紀委員長のクリトリス、いくらなんでも弱すぎるでしょ♥ えいっ、えいっ♥」
「おひょっ♥ えひっ♥♥ あ゛ぁっ、ぁーーッ!!♥♥♥♥」
ピンッ♥ ピンッ♥ ピンッ♥
執拗に指で弾かれるヒナの陰核。充血して縦伸びで肥大化したクリトリスに、寸分違わず指の打撃が打ち込まれてヒナに強烈な絶頂感を齎した。
絶頂弾丸の恐ろしい面はヘイローに干渉することで、生徒に逃れられない快楽を植え付けることにもある。一度強制的な絶頂に目覚めさせられた身体は、途端にあらゆる刺激が快感に変わる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ ッ、ッ、ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」
そこに本人の意思は介在しない、できない。例えば充血しフル勃起した陰核は、空気に触れるだけでマンコから本気汁を垂れ流すように生成させ、一度触れれば今のヒナのように言葉を失うほどの絶頂を味わわせる。
ブシュゥゥゥゥ♥ と力強いイキ潮が打ち上がり、エロ蹲踞でつま先立ちになっていた脚がさらに鋭く尖る。横からクリピンが放たれる度に絶頂するヒナの姿は滑稽極まりなく、彼女に憎しみを抱く生徒たちの嗜虐心を満たす。しかし、満たされ切らない欲求はさらに膨れ上がってヒナを責め立てた。
「じゃあ私は……風紀委員長様の小さなおっぱい♥」
「ほに゛ょ!?♥♥」
そう。トリニティの生徒〝たち〟はヒナをあらゆる方向から責めに行く。歯が立たなかった風紀委員長が、一人の生徒から少し刺激されるだけでみっともなく喘ぎまくる。そんな光景を前にして彼女たちが黙っているはずがない。普段なら歯牙にもかけない複数人というハンデが、ここに来てヒナの精神を削る最大の攻撃と化した。
背中から脇を通ってヒナの胸を鷲掴みにする両手。女の華奢な手であっても、ほんのりとした膨らみしか持たないヒナの乳房を包み込むには十分であり、硬く尖った乳首をシコシコと扱き上げるにも、十分。
「ひに゛ょッ♥♥♥ に゛ょほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
「クスクス♥ 風紀委員がしちゃいけない顔、してますよ〜♥」
「鼻水まで垂らしてみっともなーい♥ 最強の風紀委員長様が最弱乳首でこんな声出していいのかしらぁ♥」
全身の至るところが超絶敏感な性感帯。小さな胸全体を揉まれながら乳首をシコシコと擦られ、陰核を執拗に虐め抜かれる。ヒナに出来るのは、鼻水が止まらない鼻の下を伸ばしたイキ顔を晒して珍妙な嬌声を上げることだけだった。
一方その頃、別室に監禁された天雨アコもヒナと同じく全裸で拘束されていた。
「離し、なさい!! 委員長はどこに!? 彼女に何かしたら、絶対に許しません!!」
「そんな格好で凄まれてもねぇ……」
「誰がそうしたと思ってるんですか!」
逆さまの視界でよくそれだけ叫べるものだと感心せざるを得ない。頭や髪は尻を置くべき椅子の上に、足先がその頭の上を通り越してベルトで硬く固定されたアコは、一糸纏わぬ身体で逆まんぐり返しという酷く破廉恥な姿勢で固められていた。
豊満な胸はムチムチの両脚に挟まれ、隠されるべきマンコやアナルはむしろひけらかすように生徒たちの目線近くで掲げられてしまっている。それでも、ヒナの安否が第一条件のアコは人権無視の扱いより委員長はどこだと吠えていたが。
「あぁもう、委員長委員長うるさないなぁ! 犬みたいに吠えないでよ!! また撃たれたいわけ!?」
「ひっ……!?」
カチャリと構えられた銃口に短く悲鳴を漏らしてしまう。普段ならば銃口一つ程度で怯えるアコではない。ヒナの雷ややりすぎた反省文の方が余程恐ろしい。
しかし、ヒステリックに叫んだ女の銃にはあの弾が込められている。ヒナとアコを一瞬で敗北へと追いやった恐怖の弾丸が。
「う……撃ってみればいいじゃないですか! そんな虚仮威しで、私はあなた方に屈したりしません!!」
撃たれただけで絶頂する弾丸など、そんな眉唾物のふざけた弾丸があれ以上存在するわけがない。あるいは、撃たれたところで気をしっかり持てば耐えられると考えているのか。
売り言葉に買い言葉、反骨精神で叫び返したアコにニヤリと唇を歪めた女生徒は、一切の迷いもなくその引き金を引いた。
「あっそ。じゃあ遠慮なく」
「へ? あ、や、まっ――――――」
引き金が絞られるまでにアコの身体を駆け巡るおぞましい拒絶感。答えに困惑し、来るべき感覚に恐怖し、直面した未来に制止の言葉が自然と零れ――――零れきる前に、アコの身体に銃弾は直撃した。
「イグゥッ!!!!♥♥♥♥」
瞬間、アコは脇目も振らずにアヘ顔を作り上げ、ブジュッ♥ とイキ汁を顔面目掛けてぶちまけながら快楽の頂点に思考を到達させた。困惑も恐怖も制止もなく、そこには絶頂という感情だけが浮かんでは消えてまた浮かぶ。
「イグッ♥♥ イグイグッ♥♥♥ イッ♥ ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」
「『イクッ』♥ どこにイクのよ♥ あんたの場所はもうここだけでしょ♥」
「違う違う♥ 『イク〜〜』でしょ♥ はーあ、行政官ってもっとご立派な言葉遣いかと思ってたけど、凄くみっともないわねぇ♥」
どこにも逃げ場はない。正気に返れば取り囲む視線に見下され、正気に戻れなければ徹底的な絶頂感の嵐に呑み込まれる。マンコからマン汁が顔面に浴びせかけられ、限界以上に反れたアコの顔は不細工とまで呼べそうなアヘ顔になる。
「んほーッ!?♥♥♥」
その顔がさらに面白おかしく歪んだのは、一人の女子生徒が吹きさらしになったアコのアナルに指を捩じ込んだ瞬間だ。
「イキすぎてお尻がギュウギュウだったから、ちょっとは開いておかないと駄目になっちゃうわよ♥ ほら、もっとお尻の穴を緩めなさい♥」
「おっほ♥♥ ほほっ、むりっ、ひゃめっ、んほほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
イキ狂い状態でキュッと締め上げられたアコの尻穴。無駄な毛が一本も混じらず、卑猥な皺を引いて窪みを作ったそのアナルに少女の指が抜き差しされる。窪みと捲れを行き来するアナルから伝わる官能が絶頂弾丸の快感と混じり合い、漏れ出る悲鳴が完全に制御不能な段階になりつつある。
「う゛ごぉ!?♥」
そうしてみっともなく大口を開けたアコの喉奥目掛け、太く長いディルドが挿入された。
「お゛ぉっ♥♥ はお゛、ん゛ぶお゛ぉ!?♥」
「口うるさい行政官にお・に・あ・い♥ なものを用意してあげましたぁ♥」
それも単なるディルドではない。ボールギャグの裏側に取り付けられ、喉を制圧しながら顎を無理やり開かせて唾液を垂れ流しにする特殊な口枷だ。
「うぶっ!!♥♥ お゛ぉ!!♥♥ う゛ごぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥」
「何言ってるか全然わからないから、もっと続けちゃうわね♥」
これによってアコは得意とする口先を封じられ、絶頂を宣言することすら困難になった。逆さまに拘束されたアコに出来ることを上げるなら、身体の痙攣で果てたことをアピールし、マンコから吹き出る愛液とボールギャグの隙間から溢れる唾液でその顔面を濡らすことくらいなもの――――つまりは、何も出来ず調教を受け入れるしか出来ないと全身が告げていた。
「お゛ごぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
ケダモノのような悲鳴。くぐもった声が理性と美貌に溢れていたはずの少女から発せられる。
反抗の度に弾丸を。服従を強いる調教を。一瞬のうちに敗北したヒナとアコは、永遠にも思える一晩で心を徹底的に弱らせられつつあった。
誰もが収まったと考えたトリニティ生徒によるゲヘナ領地での暴動。それが始まったのが今朝方、太陽が煌々と輝いていた。今は空に星が明かりとなり、煌々と照らしていた眩い太陽は影のある月へと変貌していた。
今日の夜は静寂。ここはトリニティの領地で、整えられた公園であるということもある。ゲヘナの野蛮な連中とは違うという腹案が滲み出ているようだ。
「うふふ、どうかしら♥ ここは静かで風通しも良くて、あなたも気持ちいいでしょう……アコ♥」
「……っ♥」
あまりの恥辱に言葉も出ない。取るに足らない貧弱なお嬢様生徒に見下されて〝リード〟を引かれながら、アコは気丈に睨みを返すことしかできずにいた。
地面を踏みしめる両手と膝。アコの巨乳が地に垂れる四つん這いの姿勢。裸の身体は当たり前のものとして、首に赤い犬用の首輪を取り付けられた挙句、そこにリードと『負け犬♥』と書かれたボロボロの板を吊り下げられている。
それだけで済むならまだいい。けれど、負け犬の文字だけで許されなかったアコの巨尻には『私はトリニティ学園の皆様に逆らって敗北し、犬畜生になりました♥ 負け犬ワンコの天雨アコです♥』などと長々とした落書きが施され、どこまでも敗者として首輪付きの〝散歩〟を強要。アコの顔は屈辱で真っ赤に染まり、身体は夜の冷たい風を一身に浴びて否が応にも羞恥色に輝いていた。
「なに? その生意気な目♥ 負け犬わんちゃんの癖に私たちに逆らう気かしら♥」
「あ……そ、そんなこと。けど、流石にこんな場所で……」
「あら、いいじゃない♥ 人前でイキ狂う変態雌犬♥ ここでいつもの遠吠えをあげたりしたらぁ……とっても気持ちいいかもね♥」
カチャリと音を立てて向けられる銃口。リードを握る傍らで、その銃は絶えず四つん這いのアコに狙いを定めている。当然、不自由な歩行の彼女に弾丸は避けられない。
「ひっ! や、やめて……やめて、ください……っ♥」
弾丸に込められた弾はもちろんアコをイキ狂わせた件の代物。もはや銃口を突きつけられるだけでアコは肩を情けなく震わせ、絶頂を想像するだけでマンコを濡らす変態マゾ犬に成り果てようとしていた。
「ならいいわよね♥ 大丈夫、ちゃーんと負け犬わんちゃんが楽しくなるお散歩コースにしてあげたから♥ いきましょ、アコ♥」
「……はい」
仕方なしに首肯を返したアコ。直後、彼女の首輪が締められるように強く引かれ、彼女は短い悲鳴を漏らした。
「ひぐっ♥」
「わんちゃんの返事♥」
「……わ、わんっ♥」
よくできました、とリードを優しく引いて歩く生徒に涙目で付き添う四つん這い全裸のアコ。どこまでも辱められ、どこまでも服従を強いられる。
負け犬という立場を弁えさせられる散歩。胸を揺らし尻を震えさせ、いつ誰が来るかもわからない公園の道を地面を這って続けさせられていると、視界の先に人影が映った。
「とうちゃーく♥ 待っていましたわ♥」
アコは知らぬ誰かに見られるのでは、と戦々恐々の様子だったが、人影の正体はアコを辱めるトリニティ生徒の一人。天真爛漫な笑顔で一人と一匹を出迎える。
無論、事情を知らない者でないことがアコの救いになるわけではない。逆に人員が配置されていたことで何をされるのかと不安を覚え、心臓がバクバクと嫌な音を立てていた。
「わんちゃんかくし芸〜♥」
「へ?」
しかし、アコは思い違いをしていた。ここは彼女が何かをされるのではなく――――天雨アコという負け犬が何かを披露する場所であることを。
「ルールは簡単♥ 時間内に指定された負け犬わんちゃんのかくし芸をすること♥ それだけ――――はい、『三回回ってわん』っ!♥」
「へ、え、えぇ!?」
突如として告げられた『負け犬かくし芸』に面食らったアコは、その場で数秒硬直してしまった。
単純に人としての常識的な思考が足を引っ張った。全裸の四つん這いで犬の真似という異常な状況、絶頂弾丸をチラつかされる恐怖感がアコに逡巡を抱かせた。
だがこの場において人間的な思考など邪魔なだけだ。尊厳を徹底的に奪われたアコがすべきことは、負け犬らしく全力で彼女たちに媚を売ること。
バチィンッ!!
「いぎゃあぁぁぁんっ!?♥♥」
さもなくばアコの尻に飛ぶ折檻は止められない。大量の落書きが施されたみっともないデカケツに更なる無様な痕、少女の手のひらがくっきりと残る殴打を叩き込まれたアコが大きな悲鳴を上げて鳴いた。
「ざんねーん、時間切れでーす♥ 失敗する度に躾不足のお尻をぺんぺーんしちゃいまぁす♥」
「ひ、はひっ♥ しょんな……う、うぅぅ……♥」
絶頂弾丸の効果が抜けず、正常化しないヘイローによって全身が性感帯のように過敏な状態のアコが、尻を全力で叩かれた場合の反応。それは火を見るより明らかであり、今のアコが全てだろう。
尻を叩かれた瞬間に激しい痛みが走って下半身を吊り上げ、一秒と待たずしてその痛みが快感に変わりマンコからブシュッと愛液を吹き散らす。痛気持ちいいという屈辱の極みに精神が泣き叫び、地を這う負け犬は涙ながらに呻き声を上げる。
ゲームに失敗することを選べば屈辱のスパンキング。ゲームに成功することを選べば恥辱のかくし芸。しかしどちらがマシかと、どちらが機嫌を損ねずに済むかと考えた時、アコの精神は自然とそれを選んでいた。
「『おすわり』♥」
「わ、わんっ♥ く、くぅ〜〜〜〜ん♥」
生の地面に尻と手を付け泣きっ面の笑顔で犬の鳴き声を響かせる。
機嫌を損ねて地獄を見る反抗と、機嫌を取ってまだマシな尊厳の陵辱。どちらが〝楽〟かは言うまでもないこと。
「じゃあ……『ちんちん』っ!♥」
「わ……わんっ!!♥♥ わんわん……っ♥」
だが、それは楽な道であって抗う手段ではない。
太ももとふくらはぎでむにゅっ♥ と肉厚で気持ちいいクッションを作り、マンコ全開きのエロ蹲踞。両手は握り拳で顔の横に付けられ、甘えるように手首を曲げる。
全てを晒す変態大開脚。それは反逆と正反対に位置する服従の『ちんちんポーズ』。負け犬を極めるようなみっともない姿勢をアコは僅かな逡巡で行った。
「えらいえらい♥ よくできました〜♥ なでなで〜♥」
「くぅ〜ん♥ ぁ……ぁ、あぁ……っ♥」
――――それは彼女の中で大事なものが折れた証だ。
アコが野外で服従し、頭を撫でられ泣き顔を晒している頃、風紀委員長の空崎ヒナは屋内のとある場所に立っていた。
屋内に立っている。そう聞くだけならアコよりまともな境遇であると思えるかもしれない。けれど、言葉をもう少し正しく並べれば、ヒナもまたアコと同様まともな扱いを受けていないことが読み取れるだろう。
夜闇に潜んで工作したことで貸切になった学園の劇場用ステージ。磨き上げられた流麗な舞台の上で一人の少女が〝裸〟で〝踊って〟いた。
「うふふ♥ 良い調子♥ このままテンポを上げていきましょう♥」
「ッ……」
全裸のままステージに立つ少女がゲヘナ最強の生徒であり、空崎ヒナであると信じられるものが何人いるだろうか。
両手には銀色のお盆。両脚は膝に一本の開脚バーを取り付けられて強制ガニ股開き。非常に下品な足使いのヒナを囲むようにトリニティ生徒たちが手を叩き声を掛け、特徴的な音楽が流れると同時にヒナの両手が使われ始めた。
『お股♥ お胸♥ お尻♥ お胸♥ お尻とお股♥ はいはいはーい♥』
「ッ♥ ッ♥ っっ!♥」
お盆が両脚の下品さに負けないほどの腕使いで振り回される。風を切ってピタリと止まり、ヒナの小ぶりな胸、尻、糸を垂らすマンコ。生徒たちの掛け声に合わせ、ヒナが指定された自身の身体を丸い銀板で覆い隠す。
「掛け声を忘れずに♥」
「〜〜〜〜〜〜っ♥ ほ、ほいっ♥ ほっほっ♥ ほい、ほほいのほいっ♥」
両手のお盆で恥部を隠しながら、人を殺せそうな殺意の視線で間抜けな掛け声を上げる。
恥ずかしいなどという次元ではない。言葉で言い表し切れはしない尊厳の冒涜。ガニ股かくし芸のド変態ダンスをヒナは踊らされていた。
サッサッと指定された部位がお盆に隠れ、すぐに姿を見せる。ヒナの小さな身体を大きなお盆が隠し、暴き、隠して踊る。
「お股♥ お尻♥ 右手はお胸♥ 左手はお尻♥」
「右手はお股♥ 左手はお胸♥ 右手はお尻と左手はお股♥」
「ほっ♥ ほっ♥ ほっほっほっ♥ おほいおほいっ♥」
段々と音楽がスピードアップし、指定もどちらの手を使うかまで事細かなものになっていく。ヒナはそれに対応し、即座に腕を動かし品のない盆踊りを遂行する。
ヒナの驚異的な戦闘能力によって支えられる下品なガニ股全裸の盆踊り。一言で表現するなら、無様。言葉を重ねるなら生き恥。ヒナを追い詰める醜いまでの恨みつらみの憂さ晴らしに、彼女は従いながらも諦めてはいなかった。
しかし、それだけでは面白くない。ゲヘナの風紀委員長様がガニ股全裸で盆踊りをしている、という構図は当然のこと永久保存だ。が、あのヒナが自分たちに従っているという嗜虐的な欲求の肥大化は終わらない。
「右手でお胸……と思わせて右手でお尻♥」
「!?」
突如として音にないフェイントをかけられたヒナの右手が戸惑いを顕にする。だが流石と言うべきか、僅かな迷いを振り切ってヒナの右手のお盆は尻を隠した。
「かーらーの♥ お股でしたー♥ ざんね〜ん♥ ヒナ委員長の負け〜♥」
「な!?」
その速さが仇となったのは、二度目のフェイント……言うなれば〝後出しジャンケン〟に敗れた後だ。
ヒナが反射神経で反応して見せたとしても、結果を変えられてしまえば意味がない。
「い、今のは……!」
卑怯だ。そう抗議を口にしかけたヒナの言葉は、自らの悲鳴によって遮られることになる。
ひゅんっという風切り音で振りかぶられるモノが、ヒナの小ぶりで可愛らしいケツを直撃し銃撃もかくやという悲鳴を上げさせた。
「ひぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥」
怒りの表情が目を剥いた悶絶の顔に変わり、その鼻と口から勢いよく液体を吹き出す。ガニ股で固定された両脚がガックガックと歪な踊りを披露したかと思えば、その股座から真っ黄色の水がちょろちょろちょろと溢れ出した。
「うわ♥ お尻叩かれてお漏らしですって♥ その歳にもなって子供みたい♥」
「いいんじゃない?♥ 見た目は子供そのものなんだし♥ お尻ぺんぺんでおしっこ漏らすくらいがちょうどいいわ♥」
「お゛♥ おぉぉぉ……っ♥」
お尻ぺんぺん、などという可愛らしい表現が似つかわしくない拷問用の鉄鋲付きラケットの威力にヒナは失禁しながら悶絶した声を上げることしかできない。
尻にはハンコ注射の跡にも似た赤い腫れが広がり、股からは強制絶頂で開かれて癖になったおしっこが見事なアーチを描いている。ガクガクと震える下半身と鼻水と涎を垂らした顔面は、いよいよガニ股全裸盆踊りに相応しい絵になりつつある。
「失敗したから最初からね♥ ミスする度にお尻ぺんぺんで、次からはミスの回数分叩くから♥ 頑張ってね、ヒナ風紀委員長♥」
「ひ――――ひぃぃぃぃぃぃっ♥♥」
遂にヒナの口から零れ落ちた情けない悲鳴は、夜が明けるまで延々と響き渡っていた。
夜が明けても照明が必要なほどくらい監獄区域。半ばトリニティ生徒たちのアジトと化した場所の広場のような一室で、ヒナとアコは見るも無惨な姿で拘束されていた。
「う、うぅ……」
「…………」
十字架にT字で磔にされた二人。アコは引き攣った顔で涙を流し、ヒナは言葉こそないものの顔に疲労の跡が滲んでいる。身体は真っ赤に火照り、十字架の枷に囚われた両手と両脚に拘束を振り払うだけの力は残されていなかった。
「これより、ゲヘナ風紀委員長・空崎ヒナ、同じく風紀委員行政官・天雨アコの処刑を始める!」
――――十字架という戒めは、正義は我にありという傲慢さの表れだろう。
ヒナとアコの正面には尋常ではない銃口が向けられ、ニヤリと笑ったトリニティ生徒の言葉通りの〝処刑〟が今まさに実行されようとしていた。
ただの処刑ではない。単なる弾丸では幾つの弾が必要になるかわからない。故に、絶頂弾丸による処刑――――快楽を与え続けてヘイローを破壊する『絶頂死(デスアクメ)』を執り行う。
(ここまで、か……ごめん、アコ。ごめんなさい……先生……)
キヴォトスの生徒を一瞬で鎮圧する驚異的な威力の弾丸は、そのまま処刑にすら流用できるということだ。
そして一晩で威力のほどを思い知ったヒナの心は、既に諦めの境地にあると言っていい。仮に抗う力が残っていたとしても、あの弾丸には叶わないし、死ぬ前に調教で恥を晒すことになるだけだ。
「総員、構え!」
「ッ!」
ならばいっそ楽になれれば。そう覚悟を決めてギュッと目を瞑るヒナ。次の瞬間に訪れるであろう想像を絶するデスアクメに、彼女は皮肉にも外見相応に怯えた表情を浮かべていた。
「許して……ください……」
しかし彼女以上に怯え、惨めでみっともない涙声と顔を作っていた者が銃口を前に言葉を零した。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ……!」
「ア、コ?」
天雨アコ。ヒナ以上に弾丸を味わい、彼女ほど割り切れもしなかったアコはヒナが驚いて目を見開く間に身を捩りながら叫びを上げた。
「ごめんなさい! もうゆるして、堪忍じてぇぇぇぇぇぇ! ひっく、ぐす……ごんなごどで、じにだぐな゛い゛! ゆるじで、ゆるじで! なんでもじまずがらぁ゛! わたしたちを……こ、殺さないで、ください!!」
ちょろっ♥ ちょろろろろろろろろ♥
泣き喚いて嗚咽で言葉を途切れさせながら、その股から液体を溢れさせて失禁で両脚を汚しながら、天雨アコは助命の嘆願を叫び上げた。
殺されたくない。デスアクメなんかで死にたくない。苛烈な調教で弱り切ったアコの命乞いにトリニティ生徒がクスクスと嘲笑を浴びせるが、それでも快楽で死ぬよりマシだとアコは失禁しながら懇願し続けた。
「そうねぇ……行政官様がどうしてもって言うなら、私たちの奴隷になる? 私たちに絶対服従♥ 地位も名誉も人権も、何もかも投げ捨てて命だけは助けてください♥ 負け犬の分際で迷惑かけてごめんなさい♥ そうやって頭を下げてくれたら、処刑を取り止めてもいいよ♥」
「なります! 奴隷になります! 土下座します!! だからたすけてぇ!!」
一も二もなく人権と尊厳を捨て、命だけは助かる最悪の選択をしてしまうアコ。
「……だそうだけど。風紀委員長様はどうするのかしら♥」
「…………」
最悪も最悪だ。けれど、ヒナの答えも決まり切っていた。
ヒナがここで首を横に振れば、間違いなく処刑は実行される。隣で縋るような目をしてヒナを見るアコごと、おぞましい銃弾の雨に晒され汚らしい液体と悲鳴を漏らしながら殺される。
「………………降伏、する。あなたたちに従い……ます」
心が折れたアコを見捨てて一人楽になることなど、面倒くさがりでも責任感の強いヒナにはできないことだった。
二人の同意によって身体が十字架から降ろされる。だが逃げるチャンスというわけではなく――――ヒナとアコはトリニティの生徒たちへ深々と頭を下げた。
腰を曲げるだけでは足りず、手と膝を床につけてそこに頭を擦り付けることまで加え、ようやく彼女たちに必要な全裸土下座という極限の屈服になるのだ。
「……ゲヘナがトリニティの皆様にご迷惑をおかけしてきたこと、ゲヘナ全生徒に代わって空崎ヒナと天雨アコが謝罪します♥」
「その罰として、私たちは皆様の奴隷になります♥ 人権を投げ捨てます♥ だから命だけはお助けください♥ 浅ましい負け犬をどうかお許しください♥」
「これからはゲヘナのクソザコ風紀委員としてではなく、トリニティのアクメ奴隷として生きていきます♥ 皆様の寛大なお心に感謝し、私たちは絶対服従をここに宣言いたします♥」
全面的な降伏と絶対服従の誓い。全裸土下座で並ぶゲヘナ最強の風紀委員とその行政官。
「「大変、申し訳ありませんでした!!♥」」
栄光ある地位と知性と力を持っていた彼女たちは、たった今からトリニティ生徒のアクメ奴隷に成り果てたのだった。
◆
――――結論から言えば、空崎ヒナと天雨アコはゲヘナ学園に戻る形で開放された。
それはトップの二人が突如として消えれば面倒事になる、というトリニティ側の判断によるものだった。ヒナの狙いはそこにあり、処刑によって自分が姿を消すことで事を明るみにし、彼女たち諸共破滅する。
「ごめんなさい……ごめんなさい……お゛ぁ♥ ご、ごめんなさいぃ……♥」
「……もういいよ、アコ。これは私の……あ、んっ♥ 選択、だか、らぁ♥」
アコの懇願があったとはいえ、その計画が失敗したヒナの命運は悲惨極まりないものだった。
解放に当たり、トリニティ生徒が彼女たちに敷いた条件は数え切れないほどにある。風紀委員の執務室で謝罪をするアコがお尻を抑えて悶え、ヒナも椅子で俯きがちに震えているのはその条件に関連する事柄だ。
『これからは昼夜職務飲食就寝、全て問わず局部に淫具を装着し続けること♥』
『一時間ごとに局部の写真を送り、淫具を付けていることを欠かさず報告すること♥』
『不定期に開催されるゲームには必ず参加し、クリアすること。不参加、もしくは失敗した場合にはお仕置確定♥』
『排泄行為は許可制。したくなったら必ず連絡し、許可が降りたら指定の場所で行うこと♥』
数を絞って取り上げた条件で、これだけの制約がヒナとアコを縛り付けていた。生き延びるために人権を捨てたとなれば、当然こうなることは想定していただろうと。
乳首やクリトリスにはローター。アナルには太いバイブが蠢き、敏感な状態から抜け出せない二人を責め立てる。時間が来れば隠れて各所の自撮りを送り、淫具を外していないことを自らの汗と愛液で照明。ゲームは人前で目を盗みノーパンスカートをたくし上げる、オナニーをする、校舎内で裸になってガニ股腋見せ屈服ポーズで忠誠を叫ぶ。それらを片方が撮影し動画を送る。
果ては排泄の許可制。それを懇願することは小さなプライドが許さず、何とか堪えているが時間の問題だ。荷重な制約に風紀委員としての業務にも支障が出始めている。あるいは、ヒナたちの評判を落とすことで風紀委員を止めさせ、常に手元に置く腹積もりなのか。
もっとも、トリニティ生徒たちがそこまでのことを考えているわけではない。彼女たちは手に入れたゲヘナ最強の駒を弄ぶことに、心の底から夢中になっているだけだ。
その証拠に――――昼間から呼び出しのコールが鳴り響く。
「っ、アコ!」
「わかり、ました……んんっ、あ♥」
解放条件、否、奴隷への命令に『呼び出しがあればすぐに飛んでくること♥』という単純明快ながら無茶苦茶なものがあった。
今のように日常生活の中であろうと、風紀委員として抗争の真っ只中にあろうと、トリニティから呼び出しがかかればヒナたちは向かわなければならない。
ゲヘナからトリニティへ、誰にも見つからず敵対もせず急行する。それがどれだけ難しいことか、アコが快楽我慢の中で導いたルートでも三十分は消費してしまったことからわかることだ。
「着くのが遅い、このノロマ奴隷!!」
だが、二人の苦労などトリニティ生徒たちには知ったことではない。自分たちはご主人様で、彼女たちは奴隷。アジト代わりの監獄区域に辿り着いたヒナたちを前に、恐れ知らずの生徒が叱責を加える。
「ご、ごめんなさい!」
「今すぐ謝罪します……!」
――――恐れ知らずなどではない。恐れる必要がないのだ。
叱責からのお仕置に怯え、恐怖で引き攣った顔を揃えた二人が徐にスカートを脱ぎ捨てた。淫具の都合で下着を着用できないため、ボトムレスの変態衣装を見せつけたヒナとアコは、あまつさえ両手を頭の後ろで組んで降参のポーズを取り、直立状態でトリニティ生徒たちへ背中を向ける。
揃えた両方の尻には深く突き刺さり、振動の音を立てるアナルバイブ。そして『奴隷の証として消えない刻印を入れろ♥』という命令により、尻肌に大きく大きく焼入れられた【負け犬】の文字を見せつけた。
「負け犬の分際で呼び出しに遅れてしまった愚行♥ ここに謝罪します♥」
「大変申し訳ございません♥ どうか、私たちのみっともないケツ振りダンスで怒りを治めてください♥」
たとえばそれは勇ましく戦う時も。
たとえばそれは大切な者の前で笑みを見せる時も。
たとえばそれは……今のようにお仕置を免れるため、小刻みにケツを揺らす時も。
これから一生付いて回る二度と消えない【負け犬】の痕。
「「せーの♥」」
「「へ?」」
その無様な痕が刻まれた尻に向かって鉄鋲付きのスパンキングラケットが振りかぶられる。媚を売ることに必死になり、視線を後ろには向けていなかったヒナとアコの素っ頓狂な吐息が走り――――――
「「お゛ん゛ッぎょほお゛おお゛おぉお゛おおぉぉぉおおぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?!?♥♥♥♥♥」」
黄色い失禁のアーチを描きながら、野太い嬌声が嘲笑の渦に響き渡った。
腰は砕けても足は崩さない。たとえ二人揃って下品なガニ股でおしっこを漏らしていようと、倒れてはどんなお仕置をされてしまうかわからない。怯えた心はみっともなかろうが媚を売ることを選ぶ。
それが逆にトリニティ生徒達の嗜虐心を湧かせてしまっていると、奴隷に成り果てたヒナとアコが察することはもうない。
心が壊れた乱暴に扱っても壊れない玩具。人として矛盾して、奴隷として正しい空崎ヒナと天雨アコを、トリニティ生徒たちは心行くまで責め立てるのであった――――――――