ランドソル王都某所。流麗で扇情的なドレスにも似た騎士服を身に纏った少女が剣を振るい、白いローブに顔を隠した怪しげな者たちを一蹴する。
「うーん、あなたたちに用はないし、無駄な力を使いたくないから……大人しく『教祖』って人、出してもらえないかな?」
「く……貴様のような怪しい女に、教祖様を会わせるわけがなかろう!」
「王都で好き勝手に女の子を拐うような人の方が、私より余っ程怪しいと思うけどなー」
複数の『信徒』たちを歯牙にもかけない少女の名はシズル。ランドソル王都を最近になって騒がせている事件、女性の大量失踪の調査に乗り出したギルド【ラビリンス】の女剣士である。
種族の違いを問わず女性が次々と失踪する謎の事件。シャドウとも異なる異常を察し、シズルは独自に調査を開始した。その結果だが、結論が早く行動力にも秀でているシズルはこの事件に関わる怪しげな宗教団体の本拠地に堂々と乗り込み、教祖と呼ばれる者を打ち倒すことを選んだようだ。
あまりに性急な結論ではあったが、ある事情からこれ以上の犠牲者を増やしたくないというのと、回りくどいやり方では教祖の毒牙にかかる可能性がある、という判断故だ。そして、王都の領地に堂々と構えられた新興宗教の教会に飛び込んだシズルは、遂に『教祖』と対面することになる。
「おまえたち、下がりなさい」
「な、きょ、教祖様!?」
「ッ!!」
大仰な白いローブを引きずって現れた女性は、シズルに歯が立たなかった信徒とは纏う空気そのものが違った。
歳はシズルよりは上だが二十歳を超えてしばらく、という程度だろうか。しかし、曲がりなりにも教祖などと名乗る威厳はあるのか、部下の信徒たちを一声で下がらせた彼女はシズルと怪しげな微笑みを蓄えながら相対した。
「困るわ。わたくしの大切な信徒たちに乱暴をするなんて……一体、この神聖な教会に何用ですの? 我々はしがない小さな教団でしかありませんのに……」
「その小さな教団っていうのは、女の子の意識を捻じ曲げる催眠や洗脳を使うことを言うのかな?」
ニコリと目が笑っていない笑みを向けたシズルに対し、教祖もまたニヤリと唇を醜悪な笑みの形に歪めて返した。
「何だ、バレてたのね。まあ、そろそろ大胆に動きすぎたかしらとは思っていたのよ。忠実で扱いやすい信徒と、わたくしの大切な人形ちゃんも上手く増やせてきたところだったし」
「じゃあ本当なんだ――――気に入った子の自我を奪って、自分のコレクションにしてるっていうの」
シズルの調査で判明した教団の所業。女を拐うこと。拐われた者たちは皆、女性教祖の洗脳によって信者となり規模を拡大し、洗脳とは関係のない先のような信者も増やしているということ。
そして中でも最悪なものが、教祖がお気に入りと定めた女性から自我を奪い、彼女の命令のみを聞く人形とする強力な洗脳を施し、自らのコレクションとして飾っているというものだ。流石に情報だけでは半信半疑だったシズルも、教祖本人が認めてしまえば信じる他ない。
人の意思を奪って人形芸術のように扱う。とても人間とは思えないサイコパスじみた女だ。そういう手合いに話し合いは不可能だと、シズルはゆらりと長剣を構えることで意思を示した。
「あら、もう戦うの? あなた、かなり良い〝素質〟を持っているから是非わたくしの教団にと思ったのだけれど」
「どんなに頼まれても願い下げだよ。それに、弟くんのお友達に手を出したなら許しておけない」
剣を握る手により一層の力が籠る。シズルがここに来た理由は義憤と、何より大切な彼を悲しませる教祖の行いを許してはおけないのだ。
拐われ、行方不明になった女性たちの中にはシズルが弟くんと呼ぶ少年の親しい知人も大勢いた。それだけでシズルが即座に動くには十分な理由だった。
「弟くんは優しいから、どうしてお姉ちゃん一人ってわけにはいかないんだ。だから、拐った子たちを返してもらうよ。弟くんの笑顔のためにも!!」
「弟思いな子なのね。好きよ、そういう可愛い子は……操りたくなっちゃう♥」
「操られたりしないよ。弟くんのために戦うお姉ちゃんは、絶対無敵なんだから!!」
暗雲立ち込めるランドソル、その原因である教団本拠地で始まった戦闘。それは教祖にとっても久方ぶりとなる戦いの場であった――――――――
「さて、こんなものかしら?」
が、十分と満たない時間で教会内に静寂が舞い戻る。シズルが乗り込む前の静けさを取り戻した一見して清らかな教会で、コンと床に杖を立てた女教祖がシズルに語りかける。
「ごめんなさいね。ちょっと強い子と戦うのは久しぶりだったから、加減をし損なっちゃったわ♥」
「……ぅ、あ、が……ゅっ……」
おどろおどろしい色の魔力球体、その中で磔に処されたような姿で浮かんだシズルへと彼女は語りかけたのだ。
シズルからの返答はなく、途切れ途切れに細い呼吸を伴っている。煌びやかだった騎士衣装の大半はボロボロになり、レオタードが露出し濡れた股間のマン筋までくっきりと見えてしまっていた。
それはシズルという少女の明確な敗北。衣服がボロ布になるほど一瞬で痛めつけられ、あっさりと返り討ちにあって捕まってしまった姿であった。シズルは相当な実力者であり、大切な彼を想えばその力は何倍にもなるという理屈ではない強さを持っていた。ならば何故負けてしまったのか。
――――女教祖は強かった。シズルが敗北した理由はただそれだけだ。教祖はこの世界を創った七冠と呼ばれる者たちを出し抜き、上回るほどの力を持っている。しかし彼女はある一定の時間を過ぎなければ姿を見せず、見せたとしても自身の嗜好のため私利私欲を尽くす外道の狡猾者。
「まあでも記録は十分取れたことだし、別にいいわよね。さぁて、あなたも私の可愛い信者にしてあげるわ」
「……あぇ?」
ポウと杖の先端に仕込まれた宝珠が輝き、項垂れていたシズルが口を半開きにして焦点の合っていない目を剥いた間抜け面を晒してしまう。教祖が法力と称する魔法の一つ、シズルが操られたりしないと豪語していた洗脳魔法に、捕まえられた彼女は一瞬にして支配されてしまう。
これで彼女も教祖に忠実な信仰を捧げる信者の一人になる。
「……けど、これだけじゃあ面白くないわ。せっかくここまでいらしてくれたのだもの。もっと〝歓迎〟してあげないと」
はずだったシズルだが、教祖は全く違う考えを以て唇をペロリと舐めた。彼女が洗脳した女は吟味されている。シズルはそういう意味でも合格だった。
鮮やかな群青の長髪に整った顔立ち。女性にしては長身の女体はグラマラスで肉付きが良く、総じて彼女はスタイルが良い。教祖が可愛がる女の条件を完璧に満たしている。
しかし、それ以外にも教祖の嗜虐心を満たすものがあった。それは敵の本拠地に堂々と乗り込み、敵将を討ち果たさんとする強烈な意思の強さ。簡潔に表現するなら、女教祖は大切な者のために身体を張ったシズルという少女の強さとその行動を気に入った。
「こういう我が強くて可愛い子ほど、じわじわと人形に近づけていく時間が堪らないのよねぇ……♥」
無論、それがシズルにとって良いことでないのは間違いない。本来なら一思いに意思を教祖へ奪われるところに、彼女は遊ぶ時間を設けられた。挙句気に入られたことで、シズルが許せなかった『コレクション』に彼女自身がなってしまうかもしれないという状況に貶められたのだ。
「あぇ……ぁぇ……あぁーー……」
そうとも知らないシズルは〝超低出力〟の洗脳でアヘ顔になって涎を垂らし、その間抜け面で呑気に言葉にならない声を上げている。
魔力球体の中で磔にしたシズルに簡易的な洗脳を施した女教祖は、杖の宝珠を彼女の下半身へと構えた。正確には純白のレオタードに包まれた下腹部、女体の中心である子宮のある箇所へ宝珠から細い光の線を放った。レーザーのようなピンクの光がシズルのレオタードに到達。
「……あ゛ァッ!?♥♥」
瞬間、光が当たった部分の衣服が消失し、シズルの生肌に証が刻まれる。そこから生じた強烈な快楽物質が脳髄に行き着くと、意識を朦朧とさせていたシズルが目を剥いて嬌声を上げた。しかし、教祖は構わず下腹部に紋様を刻みつけていく。
「気を付けた方がいいわよ。この淫紋はと・く・べ・つ♥ あなたの心が気持ちいい〜気持ちいい〜って感じる度に広がって、身体はどんどん快感と洗脳に弱くなっていって、全身に行き渡ったらわたくしの人形になっちゃうんだから……ま、聞こえてないと思うけど♥」
「あっあっあっあ、アァーーーーッ!?♥♥♥」
肉を焼く刻印の快感が声になって響き渡る。静寂に教祖の愉悦に満ちた声とシズルの嬌声が合わさる中、こうしてまた新しく美しい少女が教祖の手に渡ってしまったのだった。
◆
(……あ、れ? 確か私……教祖って人に……)
意識が浮上したシズルは、気を失う直前の記憶を朧気に浮かべながら瞼を開いた。自分は教団に乗り込み、教祖と戦い敗れ、そして――――――
「ようこそ、聖なる気を纏いながら迷える使徒よ」
「ッ!?」
なぜかその教祖に見下ろされながら目を覚ましたシズルは、悠長に語りかけてくる彼女から距離を取るため跳ねるように起き上がって距離を取り、武器を構えようとしてハッと息を呑んだ。
装備がない。教祖に敗北した際に武器は喪失し、格好も肌色成分が過多になった扇情的なレオタード。これでは到底戦えたものではない、絶体絶命だと唇を噛んだシズルに対し、女教祖は不気味なほど優しげな笑顔で声を発した。
「そう警戒なさらないで。わたくしたちとあなたは分かり合える……そう、誤解から不幸な行き違いをしてしまっただけなのですから」
「……?」
どうにも話が噛み合わない。が、シズルは笑顔の教祖がもたらすある提案を聞いた途端、頭の中で合点がいく。
「そこであなたに良き提案があるのです。我が教団への理解を深めてもらう体験入信……一ヶ月の時をいただければ、あなたにも信仰の素晴らしさを十二分に理解していただける。わたくしはそう考えています」
(やっぱりこの人……私が洗脳されてると思ってる!)
そう。シズルの頭の中では〝初めから〟その答えが決まっていたかのようにスっと入ってきた。
(ふふん、残念でした。弟くんへの愛は洗脳なんかじゃ挫けないんだから! けど、体験入信か……)
洗脳されていないのならシズルの考えは一択だ。催眠と洗脳の力を操り、さらにはシズルを一方的に下すほど力を行使する女教祖との相対。幸い周りに信徒はおらず、逃げ延びて体制を整えるにはうってつけだ。
逃げの一手。本来のシズルなら勇気の撤退を選ぶに違いない。
(うーん……まあ、そっちの方が都合いいかな? 悔しいけど正面からじゃ勝ち目はなさそうだし、隙を見つけるまでは教団に潜入。これで決まり!)
しかし、下腹部に堂々と淫紋が刻まれているシズルは違う。洗脳の力を振るう女教祖の傍に控える、という本来なら馬鹿馬鹿しいその提案を【不意打ちで倒す】などと机上の空論で飲み込み、誤った判断を下してしまった。
「……わか、りました。体験入信させて……もらいます」
「感謝いたします。ふふ、そう畏まらずとも結構ですよ。わたくしはあなたを心から歓迎いたしますよ……シズル♥」
このような外道に従うのは屈辱だが仕方がない。事実上の潜入捜査のため耐えるしかない。シズルは自分に降りかかるあらゆる不都合を思考できず、教祖の言葉にどれほど不条理であろうと〝YES〟と返してしまう自身の異常に気づくことができない。
洗脳。その二文字が頭に染み付いて離れないというのに、シズルは自分自身が術中にあるなど夢にも思えない。
「ではまず我が宗教の基本から体得していただきます。信仰の基本……裸になるのです」
「……えぇ!? な、なんでなの!?」
「我が信仰は清らかで偽りのない身体が基礎となります。故に、装束も相応のものでなければなりません。清められた物以外を纏うことができない以上、基本的には裸で過ごしていただきます」
「う、うぅ……恥ずかしいし、弟くん以外に見せるのは嫌だけど……教祖、様がそう言うなら」
シズルが汚れた衣服を脱ぎ捨てていく。明らかに異様な理由であり、たった今適当に考えたとしか思えないハリボテの信仰にもシズルは疑問を抱けない。怪しまれないため、という建前でシズルは素肌を晒していく。
崩れかけていた衣服の下にはシミ一つない透き通った白磁の肌。いつスキンシップをしてもいいように念入りに気を使い、陰毛まで几帳面な逆三角で整えられたシズルの裸身。
「ぬ……脱ぎました」
「よろしい。続いてはシズル、あなたに洗礼名を与えます」
「は、はい」
いつ彼女は〝シズル〟と名乗っただろうか。そういった疑問もなく、シズルは一矢纏わぬ魅惑的な身体を教祖の前に隠すことなく見せつける。教祖は直立した彼女の周りを歩き、舐め回すように裸を見続けた。
同性とはいえ裸をじっくりと見られていれば羞恥は芽生える。加えて仇敵からの視姦にシズルはどうしてか吐息が熱くなることを止められない。全ては彼女に施された簡易の洗脳、そして下腹部でドクンドクンと鼓動のような光を放つ淫紋の効力によるもの。しかし、シズル自身が施された洗脳を察することなど不可能だ。
洗脳されていないと思い込んでいる洗脳信徒のシズル。それを眺めて楽しむのが愉快で堪らないとくつくつと笑う教祖。上位者と玩具。明確に立場が分かれて決まっていると知りもしない玩具の背後に回った上位者の女は、そのたわわに実った肉尻をギュッと揉みあげた。
「んひゃぁっ!?♥」
淫紋の段々と快楽に弱くなっていく効果は覿面。胸に負けじと肉を弾ませる臀部を握られたシズルは、飛び跳ねるようにして甲高い声を上げてしまった。
「良いお尻……ああ、あなたの洗礼名は〈デカケツ〉に決まりね。これから一ヶ月、あなたはシズルではなく信徒〈デカケツ〉を名乗るのです」
「デカ……!?」
絶句も絶句。大事な名前を取り上げられるどころか、大きな肉尻を揶揄するような洗礼名を授かるなどシズルで無くとも耐えられるものではない。
「洗礼名は我が教団でも特別。言わば上級信徒に授けられるものなのです。誇りなさい、信徒〈デカケツ〉」
「……あ、ありがとうございます。信徒……で、〈デカケツ〉。洗礼名を授かり、教祖様の教団へと入信させていただきます」
けれどそれは未洗脳者のシズルであればの話であり、教祖の語る言葉に疑問を抱けない信徒〈デカケツ〉は真っ赤な顔で感謝を述べ、早くも迂闊な潜入捜査の洗礼を浴びていた――――もっともこれから先シズルが覚えることになる恥辱は、こんな生易しいものではないのであろうが。
(はぁ……服が着られなくて風邪引いちゃいそうだし、いきなりおかしな名前付けられちゃうし……前途多難だけど、あの教祖って人を倒して洗脳された子は必ず助け出さないとだね。そしたら弟くんに褒めてもらわないと♪)
一ヶ月の体験入信初日。シズルは教会内を潜入捜査の全裸淫紋で闊歩していた。道すがらローブを纏った信徒たちから意味深な笑いを向けられるが、今は気にせず彼のことだけを考える。
シズルが呼ばれたのは大聖堂。異様に立派で変人の教祖が持つには相応しくない大広間。奥にはズラリとローブの信徒たちが並び、その手前にはシズルと同じ姿――――つまりは洗脳された少女たちがズラリと並んでいた。
(みんな見覚えがある……行方不明になってた子たちが、教祖の信者にされてる。待っててね、必ず助けてあげるから)
ユカリ、ノゾミ、カスミ。元聖騎士、アイドル、探偵などやはり職業を問わず粒揃いの美少女たちが全裸で立ち並んでいる。表情は生真面目で姿勢も乱れ知らずの直立。どこからどう見ても教祖の洗脳を受けてしまっていた……そこまでは認識できるというのに、彼女たちと同じように全裸で並んだシズルは自分自身を〝おかしい〟と感じることができずにいる。
教祖と信者に逆らうこと、不都合なことを思考できない。限定的な自己の解放のみを許された無様なシズルが洗脳信徒の列に並ぶと、大聖堂の奥から見計らったように教祖が姿を現した。
(信者に囲まれた状態だとチャンスはなさそうかな……今は大人しくしてないとだね)
教祖に逆らうことができないというのに、教祖を打ち倒すチャンスを伺う。矛盾しかない思考を全裸直立で行い、油断なく教祖を睨みつけるシズルの姿は教祖から見てあまりに無様。笑わないよう必死に表情を抑えた教祖を迎えて、今朝の儀式が始まる。
「さあ我が愛しき信徒たち、その信仰を捧げなさい」
大仰な仕草で手を開いて声を張った教祖にシズルは眉根を顰めた。だが彼女以外の全裸信徒たちは女教祖の言葉に素早く反応を返す。
「「「信仰を捧げます!!♥」」」
「えっ!?」
ユカリたち全裸の信徒、シズルと同じ起立の姿勢で待機していた彼女たちが【信仰の姿勢】になって教祖へ信仰を捧げる。
「「「教祖様に信仰を捧げます!!♥」」」
「きょ、教祖様に信仰を捧げます!」
一人出遅れたシズルが怪しまれないよう慌てて【信仰の姿勢】を真似て同じように信仰を捧げる。
(な、何このポーズ!?)
腰を低く落とし、あれほど真っ直ぐ伸ばしていた膝をグッと曲げて足を斜めにしながらガバッと股を開く。両手は腋の下を光に照らす頭の後ろで組む降参の仕草。
シズルが震え上がるほど小っ恥ずかしい間抜けな姿勢。腋や下腹部の淫紋、股間や生尻の全てをわざと曝け出す屈服のガニ股腋見せポージング。まさかの無様ポーズにシズルは足を震えさせながら驚愕するが、全裸信徒たちは真面目な顔で股間と腋を見せつけて信仰を捧げている。
「真言を唱えなさい」
「「「はい! 信仰を捧げます、オー・マンコ!」」」
ヘコッ♥
「!?!?」
さらに【信仰の姿勢】から【真言】に繋いだ全裸信徒たちは、ガニ股で開かれた腰を振って『オー・マンコ』という卑猥で下品でみっともない信仰礼拝の詠唱を叫び上げた。
「「「信仰を捧げます! オー・マンコ! 信仰を捧げます! オー・マンコ!」」」
「え、え、えぇと……」
「「「教祖様に! 信仰を捧げます! オー・マンコ!!♥」」」
しかし如何に変態的で異常と言えど、この場において目立つのはシズルの戸惑いだ。教団の感性に染まって真剣な表情で腰を振る全裸信徒たちと、唯一正常な感性で困惑しているシズル。動きのあるガニ股腋見せポーズと動きのないガニ股腋見せポーズ。無様なのは一緒だが、悪目立ちするのは動きのないシズルだ。
「う、うぅぅー……」
人間として女として、性器の名前を叫びながら腰振りダンスなどしたくはない。自我と感性を奪われていないからこその葛藤だが、教祖と信者たちからの視線を無視はできないシズルは、意を決して突き出すように腰を振った。
「お、オー・マンコォ!!♥」
あまりに力を入れすぎて大聖堂に激しく響き渡る自分の声にシズルはカァと頬を赤らめる。だが、教祖に信仰を捧げる時間は始まったばかりだ。
「「「信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥ 信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥」」」
「教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥ 教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥」
教祖を絶対と崇める信徒たちもシズルの声量に負けじと声を張り上げ腰を振る。シズルも半ばヤケになって無心で真言を唱え、マンコを突き出すように腰を振る。
教祖と周りの信者たちが見守る中で、見た目美しい少女たちが裸になって下品なガニ股で品性のない言葉を発して無様に腰を振る。捻じ曲がった教祖の嗜好で言葉にするなら壮観というべきだろうか。
「神聖な装束を身に纏い、皆で祈りを捧げましょう。わたくしの【性教】に清らかで淫らな祈りを……」
もちろん、たったそれだけで教祖の楽しみは終わらない。次なる祈祷を指示されたシズルたちは、全裸からある衣装へと着替えさせられた。
裸でいるよりはマシ、と思ったら大間違いだ。それは着ている方が恥ずかしい布の装束。あるエルフの里で儀式のために用いられる白を基調とした【儀装束】に着替えさせられたシズルたちは、揃って祈りを捧げた。
「「「フレー、フレー! オー・マンコ! 頑張れ頑張れマ・ン・コ!」」」
「ふ、フレー、フレー……お、おー・まんこ♥ 頑張れ頑張れま、ん、こ!♥」
乳首が容易く透けて見えるエロティックな衣装で乳房を揺らすだけに留まらず、ラインダンスで足を勢いよく上げ下げすることでノーパン股上のミニスカを翻す。当然ながらマンコがチラリズムで露になり、両手で応援団のようなポンポンを持った祈り(踊り)にシズルは羞恥心で死んでしまいそうだった。
着ている方が恥ずかしい衣装で胸を揺らしてマンコを見せつけ、言葉にすることがはばかられるような祈りを一体いつまで唱え続ければいいのか。
「ふーりふりふり、ケツマンコ!♥ ケツ振れケツ振れプリップリ!♥」
今度は両手を横に広げ中腰で尻を突き出し、教祖に向かって巨尻を振る。信徒〈デカケツ〉冥利に尽きる祈りも、シズルからすれば恥辱極まりない行為だ。
華やかな少女たちの無様な洗脳芸。その中で自覚なき洗脳者であるシズルは、腹部の淫紋をじわじわと広げながら屈辱の時を過ごすのだった。
教団の荒波に揉まれた形のシズルだが、今のはあくまで〝今朝〟の祈祷である。即ち教団の活動はこれから始まるのだ。
祈祷を終えて激しい動きで体力を消耗したシズル。普段なら優れた体幹を持つシズルの息があの程度で上がりはしないのだが、絶大な羞恥心は必要以上の動きで体力、そして精神力を奪う。
「よく来てくれたわ、信徒〈デカケツ〉」
「……はい」
それでも誰かに呼び出されればシズルは応じる。それが教祖であるなら尚のことだ。無様な洗礼名に沈黙という吐息を挟んで返事をしたシズルに、彼女と同じく裸で水を浴びた教祖はニコリと言葉を重ねた。
「早速なのだけれど、わたくしの足拭きマットになってちょうだい」
「…………は?」
問いかけの意図が理解できないと訝しむシズルに対し、教祖はあくまで当然のように水浴び用の豪奢な噴水から上がり、楽しげな声音で語りかけた。
「だから、足拭きマットです。あなたの身体をわたくしの足を拭う道具にしなさい、と言っているのですよ、信徒〈デカケツ〉♥」
「え……けど、そんな……ッ!」
「御覧なさい」
いくら何でもその扱いは、とわざと残された理性の一面が躊躇いを見せるシズルに教祖は指で辺りを指し示す。
貢がれる潤沢な資産で作られた教会の水浴び場は煌びやかで豪奢だ。加えて相応の備品も取り揃えられている。
たとえば椅子。信徒〈パイパーン〉のアンが四つん這いになって美しい背中を晒している。
たとえば机。信徒〈バックニュー〉のクレジッタがブリッジをしながら物を置ける爆乳の価値を示している。
たとえば花瓶。信徒〈ムダーゲ〉のマコトが獣人もっさり剛毛マンコに花を刺し込み、逆まんぐり返しで飾られている。
「あのように、新しく入信を果たした信徒は先人たちの【家具】となり、苦労を学ぶことが必要とされています。あなたもいずれ、他の信徒たちの椅子や机となるでしょう。その前に、わたくしの足拭きマットとなって慣れておくことです」
「……わかりました。信徒〈デカケツ〉、教祖様の足拭きマットとして働かせていただきます」
教祖の理念は全くもって理解ができないシズルだったが、ああも〝実演〟をされた上で逆らうことができない教祖の言葉にこれ以上の抵抗は無意味と考えたのか、床に仰向けで寝転がって足拭きマットとして振る舞う。
「うぶっ!♥」
うつ伏せになるべきだった、とシズルが考えたのは濡れた教祖の足が容赦なく顔面を踏みつけた時だ。
「うっ、おっ!♥♥ むぶっ、んんん……ふごォッ!?♥」
グリグリ、フミフミと唇や頬を足裏で踏み躙られ、挙句の果てに鼻の穴を足指でほじくられる。あからさまに遊んでいる教祖に怒りの鉄槌を握るシズルだが、それを振り上げることは決してできない。潜入捜査という〝建前〟で自らを納得させる。
(な、何で顔を踏まれておまんこ濡れてるのぉ……は、鼻の穴広げるのやめてぇ♥)
しかもくぐもった悲鳴の中で官能が滲んでいたように、シズルは足蹴にされてマンコからトロトロと愛液を漏らしてしまっていた。感性が普通である思考と、快楽には敏感な反応を示しつつある身体。矛盾に気がつかないシズルの正常な思考は、淫紋の影響を受ける身体によってまるで変態になったかのような屈辱に苛まれた。
この後も大事な髪で水っけを拭われ【家具】として散々な扱いを受けるシズル。それから数日間、シズルは恥ずかしい礼拝と教祖や信者たちに家具として扱われる日々を過ごしていくのだった。
その最中だ。シズルは信者たちの集団に呼び出されたのは。
「これより信徒〈デカケツ〉の【異端審問】を始めます」
「…………」
手狭な部屋に押し込まれ、ローブを着た複数の信者に囲まれたシズルは怪しまれないよう全裸直立を維持しながらも、額に汗を滲ませていた。
異端審問。異教徒を排斥する一方的な裁判のようなものだ。まさか信者たちに洗脳されていないことがバレてしまったのか、と焦りを見せたシズルだったが、幸いにもその心配は無用だった。
「信徒〈デカケツ〉の信仰心を確かめるための審問。教祖様の【心眼】によって、我らも彼女の経歴を拝聴することができる。これは、今の彼女が生まれ変わることができたのかを問い質す機会なのです」
「ッ!?」
眼前の壁に光のモニタが映し出され、シズルは目を見開いた。信者たちの言う【心眼】とやらの正体は、教祖による記録映像。
『操られたりしないよ。弟くんのために戦うお姉ちゃんは、絶対無敵なんだから!!』
そこには体験入信の前、教祖を相手に剣を構えて啖呵を切るシズルの姿があった。真っ当な服を着た自分を見るのが久しい、などとシズルの思考は反れてもはや懐かしさすら覚えていた。
そんな懐かしい自らの未来、今は過去になった結果をシズルは知っている。教祖に戦いを挑んだその数十秒後――――――
『あばべべべべれべべッ☆☆☆☆ あががががががががッ☆ あびょーッ!?☆☆』
シズルはブリッジの姿勢で奇声を張り上げながら、身体を無様に痙攣させていた。そうすることしかできなかった。教祖の操る巨大な雷撃魔法に打たれた彼女は、剣を取りこぼしてボロボロになったスカートからレオタードの股間を突き出し、不規則に腰をガクガクと弾ませる。それだけで精一杯で、抵抗など考えられるはずもなかった。
「教祖様の法力による裁きの雷。これを浴びる最中、あなたは何を思いましたか?」
(……悪趣味すぎる。教祖〝様〟の考えに染まってるんだね)
半ば同情の視線を向けるシズルだが、ローブに顔を隠した信者たちの表情は伺えない。わかったところで苛立ちが増すだけだと、彼女は【異端審問】をくぐり抜けられる答えを口にした。
「自らの愚かさを自覚しました」
「それは何故ですか?」
「……教祖様の慈悲を受け、私は自分がどれほど愚かなことをしていたのかを悟りました。これは罰、教祖様に刃を向けた罪を洗い流されているのだと」
青白い雷に打たれ、白目を剥いて奇声を響かせる自分自身を見せつけられながら、裸淫紋のシズル自身はありもしない反省の言葉を促される。
何たる屈辱だろうか。だが、潜入捜査中と思い込んでいるシズルは信者たちの言葉に逆らえず、望むだけの言葉を恥じらいを押し殺して声を返していった。
「それだけではありませんね?」
『イググググググッ!?♥☆♥☆ イグイグーッ!!♥☆♥☆』
映像の中に在るシズルの反応が変化しても、彼女は告解を止めることなどできはしない。ブリッジで腰を浮き上がらせ、レオタードの下から透明な液体を噴水の如く打ち上げる恥知らずな売女の真実をシズルは語った。
「はい……私はその時、裁きの雷に身体を焼かれ、痺れていながら……マンコを濡らしていました♥」
思い出させられる今でもシズルにとって最大の屈辱。それでいながら、思い出して子宮がキュンと疼いて愛液が太股を伝うことを止められそうにない。
「身体中に電気が走って、まるで作り変えられているかのように身体がムズムズと性感帯になっていきました♥ いいえ、教祖様の愛によって本当に作り替えられたのでしょう♥ 乳首は勃ち、マンコは濡れ、陰核は皮を剥きケツアナは緩み……」
自分のものとは思えない聞くに絶えない卑猥な言葉遣いも、潜入捜査だと思えば大したことはない……自身の淫紋が既に臍の上と鼠径部を犯し始めているなど露ほども思わず、シズルは耳まで真っ赤になった真面目顔で反省の言葉を重ねた。
「何度もイッて、最初は苦しかったのに、最後にはイくことしか頭になかった。イク、イクって、絶頂の感覚に頭が一杯でした♥ これが本当のオーガズム♥ アクメ♥ 教祖様を崇める【性教】の教え……教祖様に信仰を捧げます、オー・マンコ♥」
ババッ♥
数日で染み込み、剣を握るより自然になった【信仰の姿勢】を瞬時に取り、濡れたマンコを突き出してデカケツとその穴を前から見えるようしたシズルは、巨乳を張って『私は異教徒ではなく教祖様に心を売った淫猥な信徒です』と恥ずかしげもなくハッキリと告げた。
否、死ぬほど恥ずかしいだろう。不思議に思えるくらいにスラスラと、教祖への信仰心を伴う言葉は紡ぐことができると言うのに、正常な感性と自我が異様な羞恥心と屈辱感を与えてくる。彼女はその淫紋がある限り、着実に快楽と洗脳に犯されながら今際まで決して心折られることはない。
「では、謝罪を。自らの過ちを悔いているのなら、教祖様へのお言葉をここで紡ぐのです」
「はい」
故に屈辱感と羞恥を取り繕い、偉大なる慈悲を与えてくださった教祖様への謝罪をシズルは迷うことなく行った。
曲げた膝を引いて床に貼り付け、手のひらを添えながら頭を下げる。洗礼名通りに大きな尻を揺らしながら、シズルは全裸土下座で声を発した。
「大変、申し訳ございませんでした。実力を見誤った愚かな女は、教祖様のお慈悲を受けて信徒〈デカケツ〉へと浄化されました。シズルとしての行いの全てを…………く、悔い。信徒〈デカケツ〉として教祖様に永遠の信仰を捧げます♥」
シズルとしての全てを悔いる。それは彼への愛を否定するも同然の行為だった。調子に乗っていたことを謝罪するだけなら安いものだが、彼への想いを否定することはシズルにとって拷問に等しい。それでも言葉で嘘をつくだけなら、と洗脳に抗った沈黙を挟んでシズルは言い切ってみせた。
「信徒〈デカケツ〉の謝罪、確かに。教祖様は全てを見ていられます。きっとあなたの罪をお許しになられるでしょう――――それでは続いて、浄罪の儀式を。マンコとケツアナから内なる罪を洗い流し、我らの聖水でその身を浄化いたします」
「………………へ?」
――――顔を上げたシズルを信者が取り囲んだ。その既視感をシズルは日を跨ぐまで繰り返すことになる。とても言葉にできない恥辱の嵐に、シズルの淫紋は快楽を蓄えていくのだった。
信仰心を試される機会はその一度のみではなかった。
【折檻】。一面がガラスで説教部屋に雁字搦めで立たされた日もあった。
「信徒〈デカケツ〉。あなたはわたくしの【愛】を拒絶した……そうですね?」
「い、いえ。それは……ひぎぃ!?」
バチィンッ!!
魔力で編み込まれた鞭で尻を打たれ、シズルが悲鳴を上げて前のめりになりかける。だが真っ直ぐ直立するよう縛られた足で何とか踏み止まり、ヒリヒリと痛む尻に涙目を見せながら言葉を返した。
「……はい。私は、教祖様の口付けを拒絶してしまいました……反省しています。どんな罰でも受ける所存、です……」
全身に縄の戒めを施され、特に胸と尻を強調する網目のような縛りに囚われたシズル。立っているのもやっとな格好で説教部屋に押し込まれたシズルの罪状は、教祖から与えられたキスを拒絶したこと。
(駄目。これは弟くんに……)
命令の直前で〝我に返った〟シズルはその手で教祖を突き放した。その罰を彼女は受けているのだ。愛を拒否したのならば折檻が必要だ、と信者たちの目が届くガラス張りの説教部屋に全身荒縄で立たされ、鞭打ちの刑。
「ふふ、少し暗示が甘かったかしら。まあいいわ。こういうのも楽しみの一つ、よ!」
「ひぃんっ! あぎっ、あ……くひぃぃぃぃぃぃんっ♥♥」
鞭で打たれる度に淫紋は僅かだが広がっていく。痛みすら快感に変わって、知らぬ間にシズルを追い詰めていく。
(勝手に、そう思ってくれた方が、都合がいい……私は、洗脳なんかされてない!)
洗脳が甘かったという〝本当のこと〟を理解することもできない。正気でない身体が刻まれる裂傷に官能の声を上げ、正気の倫理観が教祖を拒絶する。
「感じていますね、信徒〈デカケツ〉。ですがそれはいけないことではありません。我が【性教】は痛みさえ快楽に変える……さあ、身を委ねるのです」
「は、い……ぎぃっ♥ ひぁっ♥ あんっ、くぁ♥♥ あっあっ、んん、あぁぁんっ♥♥♥」
全ては教祖を打ち倒すため、美少女は教祖の手で踊り続けた。
「教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコ!」
神聖な雰囲気を醸し出す聖堂内で胸部と膝上まで鋭く卑猥な淫紋を走らせたシズルが、教祖と信者たちの前で【信仰の姿勢】で腰を振る。一見していつもの礼拝の儀式と取れる光景だが、不思議なことに全裸信徒はシズル一人であった。その理由を教祖が口にする。
「信徒〈デカケツ〉。体験入信から半月……あなたの率直な意見を教えてくださいませんか? わたくしの教団をどう思われたのかを、あなたの口から聞かせて欲しいのです」
全裸淫紋の真面目顔でガニ股腋見せポージング。内心は愉悦の笑みが零れて仕方ないであろうに、教祖は慈愛の聖母としての笑みでシズルに語りかける。彼女は自身の愉しみを味わうためならば、操った相手に平気な顔で対応できる。彼女がどう本性を表そうと認識できない洗脳をすることなど造作もないというのに、彼女はこういう縛りのある〝シチュ〟を好む人間なのだ。
「はい、そのことで私からお願いがあります」
「何でしょう?」
「――――私のオナニーを鑑賞して欲しいんです」
だが、さしもの教祖と言えどシズルの提案には目を丸くしてしまう。
(ふふ、驚いてる驚いてる。椅子にされてる時に聞いちゃったからねー。あなたの弱点が私たちのオナニーだ、って)
また先輩信者の椅子にされ、いつ振り落としてやろうかと出来もしないことを思案していたシズルは、信者同士の会話の中で教祖は『信徒のオナニーに弱い』と耳にした。
そこで舞い込んできた教祖たちによるシズルの面談。ここで仕掛けない手はない。以前の徹底的な〝謝罪〟や〝折檻〟の屈辱により怒りもシズルの後押しとなり、彼女は教祖を相手に一矢報いるオナニーを提案することが出来た。それによって教祖の驚愕を見ることが出来たのであれば、シズルのため息も下がり内心でニコニコとした笑みが止まらないというものだ。
「……ふ、ふふ。構いませんよ。存分にわたくしの前でオナニーを披露し、あなたが感じた【性教】の素晴らしさを体現してください」
まあもっとも、内心の笑みが止まらないのは〝思い通りに行き過ぎている〟女教祖も同じだろう。まだ人形に変えている最中にも関わらず、こうしてしっかりと踊って玩具になってくれるのは堪らないというものだ。
「はい。教祖様の慈悲に感謝を……」
教祖の嘲笑を苦し紛れだと判断したシズルは、ニヤリと唇を歪めると下品に開いたマンコに手のひらを添えた。気持ち深くなり、真言と信仰の腰振りで濡れてぐちゃりと張り付いた陰毛マンコに左の手のひらを這わせた。
「――――マンコ擦ります!♥」
クチュ、と卑猥な音を立てて手のひらに擦られるシズルのマンコ。
「マンコ擦ります!♥ マンコ擦ります、マンコ擦ります、マンコ擦ります!♥」
その行為を丁寧な言葉で間抜けに実況するシズルの顔は至って真面目。教団の教えである【実況オナニー】を守り、教祖の弱点である自慰行為を声高々に見せつけていく。
「胸を揉みます♥ ケツを揉みます♥ クリトリスが勃起しました♥ んおっ、クリ扱きます!♥ クリ扱きます!♥ お゛っお゛っお゛っ♥」
空いた片方の手で巨乳やデカケツを揉みしだき、激しいマンコの擦りに頭を出した陰核を指先で摘み、まるで男性器を扱くようにシュッシュッと擦り上げる。敏感な部位の過剰な快感にシズルの顔と声も次第に苛烈で下品なものになりつつあった。
「オナニーの気分はどうですか、信徒〈デカケツ〉」
「はいっ♥ 気持ちいいです♥ アソコ……オマンコ気持ちいいです♥ オッパイが感じます♥ クリトリスしこしこボッキしてます♥ お、おっほ♥ お、お尻の穴も感じます……んほぉ♥♥」
ぐちゅぐちゅしこしこずりゅずちゅずりゅりゅ♥
愛液に塗れた両手で身体のあちこちに触れていくシズル。陰核を扱きながら胸を弄り乳首を爪で掻き、ケツ穴に二本の指を突っ込んで広げて掻き回して、己の口をほの字にしながら官能の声を漏らす。
「お尻、ケツアナきもちいいです♥ アナル、感じます♥ んほほっ、ほほぉぉぉ〜〜♥♥♥ はぁ、はぁ……オマンコきもちいいです♥ オマンコきもちいいです♥ オマンコきもちいいですっ♥」
実況の声に余裕がなくなり、甲高いシズルの声に合わせて両手で弄るマンコの水音も激しくなる。表面とクリトリスを擦りながら、膣内に指を立てて浅瀬を刺激する。
「オマンコいいです♥ オマンコいいです♥ オマンコいいです♥ オマンコ……いいです♥ オマンコ……お、オマンコぉ……っっ!♥♥♥」
シズルの目が上擦り頬が我慢で引き攣る。おかしな我慢顔の彼女は爪先立ちで痙攣し、間抜けなO字を描いても元の身長に届かないへっぴり腰――――それを一気に突き上げた。
「イクッ!♥♥♥♥ おまんこイクッ♥ オマンコイク、イク、イクゥウゥウゥウゥウゥウゥゥ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」
教団の教えに従って『イク』宣言。快楽の頂点こそ【性教】の真髄にして身を浸すべき幸福の一瞬。アヘ顔でイキ潮を吹き上げたシズルも、教祖に憤りを感じながら理解はできるのではないだろうか。
「ふぅ、はぁ、ひぃ……おっほぅ♥♥」
だがまだ終わらない。体力がある限り、教祖にもっと有効な攻撃(オナニー)を続けなければ。
「おっ、おほっ♥ ケツアナ♥ アナルきもちいいです♥ アナルきもちいいです♥ アナルきもちいいです♥ ケツマンコいいです♥ ケツマンコいいです♥ ケツマンコいい……け、ケツマンコいくっ♥♥ ん゛お゛ッ、イグッ、イッグゥ!!♥♥♥♥♥」
指を突っ込んだアナルが正面から見えるほどに腰を突き出し、ケツアクメをキメたアヘ顔を披露するシズル。
教祖の欠点はオナニー。オナニーが恐ろしい、などという教祖が流した与太話を信じてアヘ顔オナニーをし続けるシズルを嘲笑が囲む。彼女は笑い声に包まれながら、失神するまで自慰行為に耽った。
(体験入信からもうすぐ一ヶ月……教祖様が私に洗脳の力を使う素振りはなし、かな)
信徒〈デカケツ〉として【性教】などという恥辱塗れの宗教に潜入して早一ヶ月。約束の期限が迫り、シズルの内心に焦りが生じ始めていた。
(やることと言えば毎日毎日【真言】を唱えたり、オマンコでオナニーさせたり、アナニーでケツアナから汚い音を出させたり、私たち信徒に一斉放尿させたり……ああもう、思い出すだけで恥ずかしい。弟くんには聞かせられないや)
ヒタヒタと慣れた素足で教会内を歩きながら、全身に光を帯びた身体を曲げてはぁとため息を吐くシズル。
教祖がなかなか隙を見せないため、シズルは正気のまま教団の理念に従うしかなかった――――屈辱感に耐えるうちに、下腹部の淫紋は足の先から首筋にまで至りシズルの顔を残すばかり。
一ヶ月という期間のリミット以外にも追い詰められているシズルだったが、そこまで耐え忍んだ彼女にもいよいよチャンスが巡って来た。
(教祖様の部屋に招かれるなんて初めて……体験入信の期間的に、これが最後のチャンスだよね。待っててね、弟くん。みんなお姉ちゃんが助け出してみせるから!)
礼拝を終えたシズルは教祖の私室に招かれるという最大の機会を得て、今まさに決戦へと向かおうとしていた。
この機会を逃せばもう教祖に近づき、不意を衝くチャンスはないかもしれない。そうした機会を幾度となく〝見過ごし〟たシズルは、自分の思考内で違和感なく紡がれる教祖〝様〟や淫らな言葉の数々をも見過ごし、教会奥にひっそりと作られた教祖の私室を訪れる。
「失礼しま……す……ッ!!?」
ノックをして扉を開き――――シズルは総毛立つような恐怖を覚えた。
人の形をした物を人形と呼ぶ。文字通りの意味ではあるが、それはあくまで物だ。裸になった生身の人間が、部屋の中にズラリと飾られている光景というものを人形と呼称して良いものか、甚だ疑問に思うものではあろう。
異様な光景にシズルでさえ一歩慄く。おぞましい人間の展示品たちは台座の上で虚ろな目で棒立ちになり、生気はあれど気力を感じない。それが何体も何体も並び立っている様を喜ぶのは、その中心で恍惚とした微笑みを浮かべた女教祖くらいなものだろう。
「教祖様、これは……」
「美しいでしょう……わたくしの素敵な人形コレクションよ。ここまで集めるのに苦労したわ。この子なんて、初めはあんなに自信に満ち溢れていたのにねぇ。だからお気に入りなのだけれど」
教祖は展示された洗脳人形の1体、長いピンク髪の先を巻いた少女の姿をした者の身体に触れ、慈しむように撫で上げた。かつては七冠と呼ばれた実力者の一人も、洗脳によって自我を奪われてしまえば力を発揮することなどできない。
間違いない。ここが噂されていた自我のない人形にされた少女たちの行き着く先。体躯の差に共通項はなく、ただ教祖が気に入った者たちを洗脳し人形のようにしてしまう傲慢なコレクション。
(……なら好都合。油断してる隙に、みんなを解放する!)
さしもの教祖と言えど、並んだ洗脳人形たちが一斉に解放れればタダでは済むまい。相手は完全に油断し切っている。加えて彼女の秘密を暴いた今しかチャンスはないと判断したシズルは、腰を僅かに低くして彼女の急所に狙いを定めた。
そして教祖は、全裸淫紋に染まりつつあるシズルへ満面の笑みで振り向いた。
「だからあなたも、ここに加わって欲しいの♥」
「へ――――お゛ぎょ!?♥☆♥☆♥☆」
洗脳の力がシズルの脳髄を焼き、素っ頓狂な悲鳴を上げて彼女は身体を硬直させる。そのままシズルは何のモーションも取らず〝最大出力の〟洗脳能力を叩きつけられた。
「ん゛ッお゛ほお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーッ゛!!?♥☆♥☆♥☆」
洗脳された者たちを救い、何よりここまで屈辱を味わわせてくれた教祖を打ち倒す。そういった強い意思が作り出していた凛々しい表情は、涙と鼻水と涎をあちこちに飛ばすみっともないアヘ顔へと変わってしまう。
足腰は崩れ落ちながら小便を勢いよく吐き散らし、膀胱から尿がなくなればイキ潮を吹き出す。野太い絶頂声を張り上げながら全身の体液を撒き散らし、シズルはのたうち回って無様という二文字がよく似合う姿を晒した。
「毎日楽しかったわぁ。こういう遊びをした子は久しぶりだったから♥ 凄く楽しませてもらったお礼に、わたくしの力で淫紋を完成させてあげる……今までと比べ物にならないくらいの気持ちよさでしょ?」
「やべッ♥ やべべべべべッ♥♥ いだいっ、ぎぼぢいいーッ!?♥♥ ぎもぢよずぎで、お゛がじぐなりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!?!?♥♥♥♥♥」
淫紋の完成を促す最も威力が強い洗脳の力。やろうと思えばいつでもシズルを人形にすることも、この力で快楽漬けにして狂わせることも可能だった。
そうしなかったのはもちろん、人形にしてしまう少女たちの〝生前〟を目に焼きつけることで愉悦をより極上の味へと昇華させるため。
「ブリッジなさい」
「いひーッ!?♥ ブリッジじま゛ずぅぅう゛うぅうう゛ぅうぅ♥♥♥♥♥」
無論、今もまだその醜悪な愉しみの真っ最中ではあるが。
今生味わうこともなかったであろう快楽地獄。淫紋完成間近で正気を保ちながら、最も快楽と洗脳に弱くなる瞬間。シズルが根を上げるほどの洗脳加速の中、教祖は何の躊躇いもなく命令を下した。
「そのままオナニーなさい」
「お゛ぉ゛ッ゛!♥♥ お゛まんごイグッ゛!!♥♥♥♥ ゲヅマンゴイグッ!!♥♥♥♥ お゛っぱいイグッ!!♥♥♥♥ グリ゛イグッ!!♥♥♥♥ デカゲヅイグッ!!♥♥♥♥ イグッイグッイグゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」
頭で支えを作ってブリッジをしたシズルが、おっぴろげて噴水を吹き出し続けるマンコ、アナルに両手の指を突っ込んで掻き回し、さらに全身のあらゆる性感帯を刺激して快楽を加速させる。当然【性教】で学んだオナニーの基礎は忘れず、淫紋完全による快楽も相まって死に物狂いでひり出す泣き叫びの喉声が部屋の中で響き渡る。
「最後はそうねぇ……人形みたいに立ち尽くして、淫紋の完成を待ちなさい♥」
「ひぃぃぃぃっ!♥♥ だずげッ、やだっ♥ 弟ぐん……ぞう゛♥♥ 弟ぐんのためならぁ゛ぁ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」
愛する彼のためなら耐えられる。自身の体液で水溜まりを作った床に直立不動で立ち尽くしながら、希望を見出したシズルがアヘ我慢というおかしな顔で歯を食いしばった。
(弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くんっ♥♥♥♥)
彼を思えばこんな洗脳や快楽は苦ではないのだ。彼を思えばどんな困難だって乗り越えられるし、お姉ちゃんは無限のパワーを得られる。だから力を貸して――――――――
「――――む゛り゛ぃぃいぃいぃいぃィ゛ィィィ゛!!♥♥♥♥ いヒッ゛♥♥ ひィ゛ィ゛♥♥♥ そんなのでだえられ゛ない゛のォ゛♥♥♥♥ ぎぼぢい゛ィ゛ーッ!!♥♥♥♥ イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグゥゥウ゛ゥウゥウゥゥウ゛ゥゥウゥウ゛ゥゥウゥッ゛!!♥♥♥♥♥♥」
そんな愛の力は洗脳快楽に容易く屈し、シズルは鼻を広げて伸ばして舌を伸ばした世界一みっともないアヘ顔でイキ続けた。
「ごべんなざい♥ おどう゛どぐん゛♥♥ おねえちゃんっ、まげる゛♥♥ これ゛む゛りィ゛♥ ぜんぶぎぼぢいいのッ♥ 弟くんよりきもちいい〜〜〜〜♥♥♥♥ ん゛お゛ッホォオオォオオオオォオォォォオォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥」
教会外まで響くような汚声を上げ、彼への愛が洗脳の快楽に屈したことを認めたその時、首筋まで及んだ淫紋が頬と額に鋭い紋様を刻み付け――――ふとシズルの表情が途切れた。
「…………」
あれほど惨めで無様に喚いてイキ潮を吹き上げていたシズルが、その表情から意志を消して虚ろな目でどこかを見つめていた。
全身は体液で塗れ、股間は未だポタポタと粘り気のある水を垂れ流している。だが、その行為自体にシズルの意識は介在していない。そんな様子が伝わってきた。
「ふふ、完成ね……真言を唱えてご覧なさい」
「はい。オー・マンコ」
そこに意志が介在するとするならば、それはシズルではなく教祖のもの。彼女からの命令で【信仰の姿勢】を取ったシズルは、虚ろな無表情で淫猥な真言を声にする。
「次の真言」
「ケッツ・アナー」
「足を舐めてご覧なさい」
「ちゅっ。れろっ、れろぉ……ちゅぱ、ちゅっちゅっ」
ガニ股中腰で尻の穴を広げる。水浸しでキツい匂いが濃い床に這いつくばって教祖の靴裏を丁寧に丁寧に舐める。
恥ずかしい、惨めったらしい、無様極まりない恥辱の行為。しかしシズルは動じない。淫紋に自我を奪われ、教祖が命じる言葉に従うだけの無様人形と成り果てたシズルに、もはや羞恥という感情や彼への愛もないのだから。
「いいわぁ……明日、丁寧に洗ってあげるからね。今日はそこでおやすみなさい」
「はい、教祖様」
そんな無様人形の向かう先は、彼女が助けようとした少女たちが飾り立てられた壁の前。
【無残クソ雑魚人形 洗礼名〈ドテイノー〉/ネネカ】
【鯨飲食ザー人形 洗礼名〈デッカパーイ〉/ペコリーヌ】
【淫乱増毛人形 洗礼名〈ワッキーゲ〉/ユイ】
【母性暴走人形 洗礼名〈ドッテマーン〉/サレン】
【幼児人形 洗礼名〈ロリマーン〉/ミミ】
【盲信人形 洗礼名〈チックビー〉/エリコ】
台座に設えられた下品な名札。シズルが台座に足を置いたその瞬間、無題の名札にタイトルが書き記された。
【無様洗脳奴隷 洗礼名〈デカケツ〉/シズル】
彼女たちは教祖の気が向いた時にのみ動くことを許され、それ以外は如何なる時もコレクションとして振る舞わなければならない。
女教祖のためだけにある無様な洗脳人形たち。美しい信徒たちが恥を晒す教会の深淵で、彼女たちはその無様を切り取られ飾られ続けるのだった――――教祖が望む限り、永遠に。