「ふぅん? 長期の護衛任務、ね」
鉄血のエースにして母港の主力艦船の一人、プリンツ・オイゲン。彼女は指揮官に告げられた任務を興味深いとも冷ややかとも取れる目で見返していた。
艦船に与えられる委託任務。哨戒から実戦まで多岐に渡る任務ではあるが、時に重要人物の護衛という依頼を請け負うこともある。オイゲンに告げられた任務はまさにその重要人物の護衛任務……なのだが、その重要人物こそ彼女が納得すると同時に冷たい視線を向ける理由でもあった。
「上層部の息子〝さん〟、何やら悪い噂しか聞かないようだけれど。そもそもKAN-SENを必要とするような護衛任務なのかしら? ……ふふ、わかってる。知っていて聞いたのよ。指揮官の困っている顔、なかなか笑わせてくれるじゃない」
滅多に笑わないオイゲンがクスリと微笑を零すほど指揮官の表情は渋い。それだけで、この任務は母港にとって小難しいものだと伝わるだろう。無論、難しいのではなく簡単すぎる、という意味でだ。
上層部の〝ドラ〟息子の護衛任務。高々一人息子が旅行に出かける程度で母港の艦船を護衛に付けるなど、一体何を考えているのか、と指揮官は頭を悩ませていた。それもオイゲンは母港の重鎮にしてエース。おいそれと無駄とわかる任務に付けていい人材ではない。
「無駄ではないから悩んでいるんでしょう。まあ、うちの指揮官はまだ若いし、些細なことで上層部に目をつけられるのは避けたいわよねぇ?」
執務室の机に豊満な尻肉を乗せ、指揮官を煽るような言葉を向けるオイゲン。自らも関わることだと言うのに、彼女は酷く楽しげだった。いつも相手を手玉に取るオイゲンらしいと言えばらしい、と指揮官はため息を吐く。
そう、無駄ではあるが無駄ではない。セイレーンなど未知の敵と相対する母港として無駄ではあるが、その母港を維持していくためのパイプ作りとして無駄ではないということだ。権力者という連中は思う以上に厄介ではあるが、利用する価値は十二分にある。
そしてオイゲンはその価値を無駄に思う艦船ではない。冷静に見えて、その実熱い想いを秘めた彼女に指揮官は言葉を続けた。
「引き受けるか……ですって? 愚問よ。まさか、私がこの程度の些事をこなせない無能と思ったりしてないでしょう――――直ぐに終わらせて帰って来てあげるわ」
オイゲンの不敵な微笑みは作り物か、それとも指揮官に対しての信頼が生み出したものか。どうであれ、オイゲンは指揮官の信頼を受けて権力者の息子の護衛任務に当たることとなった。
それが思いもよらぬ結果を引き起こすことになると、オイゲンは認知すらできないと知らずに。
数日後、旅行先の別荘でオイゲンは件の息子と対面していた。
セイレーンに幾つもの海を奪われた情勢で、豪勢なプライベートビーチを確保できる胆力と慢心に呆れ、これは確かに〝護衛〟が必要かもねとため息を吐くオイゲンの前に現れた息子は――――如何にも遊んでいます、という印象を彼女に覚えさせる言葉を発した。
「君が僕の護衛を引き受けてくれたKAN-SEN? ひゅー、めっちゃ美人さん……パパに無理言って正解だったよ」
「パパ、ねぇ……私はプリンツ・オイゲン。今日から短い付き合いだろうけど、よろしく」
指揮官とさして変わらぬ若さ、精々二十歳を超えた程度だろうか。身なりや衣服には金を使い、外見も悪くはない。しかし、子供っぽさが抜け切らない彼の雰囲気と言動に冷笑すら浮かべる気にならないオイゲンは、事務的に挨拶を返した。
「はは、そんな他人行儀じゃなくていいよ。これから数日も、一緒にいるんだからさぁ……」
しかし、彼の方はオイゲンのように事務的な、とはいかないようだ。下卑た視線を隠すことなく、さらにオイゲンの魅力的な身体にさり気なく手を伸ばそうとしている。
オイゲンは人の目から見て絶世の美少女だ。流麗に靡く銀髪に劣らぬ美貌。鉄血艦船としての衣装に飾られた肢体は、見るものの目を奪う色香を醸し出している。豊満な胸は大胆に愛らしいホクロを露出させ、スカートも短くガーターベルトが彩るむっちりとした太股など男が手を伸ばすには十分な代物であろう。
「……な!?」
ただしそれは、オイゲンが魅力的と認めた男が相手であれば、の話だ。初対面から色気と雰囲気だけに当てられ、セクハラを試みるような人間に渡すものではない。
伸ばされた手を軽々と叩き落とし、払い除けたオイゲンは冷静かつ論理的な言葉を彼に返した。
「生憎、私が受けた任務は護衛であって慰め役じゃない。私を笑わせたいのなら、もう少し冗談の質を上げることね。おまえ……ふぅ、貴方じゃ到底無理な話だと思うけれど」
「な、な……」
「あら、顔が真っ赤よ? もしかして熱? 折角の旅行なのだし、奇っ怪なことをするより早めに休んだ方が良いんじゃないかしら。私は貴方の手が届かないところで、貴方の護衛をしているから……ま、休暇を存分に楽しんでいらっしゃいな」
にべもなく、反論をさせない徹底的な言葉の雨。要約すると『自分が受けた任務は護衛であり、売春婦の役割は拒否する』という意思表示だ。
KAN-SENという存在をどういったものと勘違いしたのか。人の形をした都合のいい生物兵器とでも思って呼び出したのかもしれないが、オイゲンたちはれっきとした感情を持った艦船。彼のような態度で、都合よく使われようと思う艦船は一人足りとも存在していない。
ヒラヒラと手を振って彼から離れていくオイゲン。その髪の靡きと尻肉の揺れを、彼は悔しげに拳を握って見送るしかなかった。
「――――どういうことだよパパ! 話と違うじゃないか!」
そうしてオイゲンにこき下ろされた男は、自室に篭って情けなく父親に泣きつくように連絡を入れていた。
今頃はオイゲンを心ゆくまで、そう思っていたというのに彼は泣き言を口にし、護衛が自室に入ったことでオイゲンはソファーに寝そべり寛いでいるだろうか。どうであれ、権力者の息子である彼が惨めな立場にあることに変わりはなかった。
――――彼は生まれた時から何でも手に入れられた。
権力者の息子という立場は、本当にそれを可能としていた。彼が望むものが与えられ、彼が望むだけの物、場所、人間……そういったものが際限なく手に入る環境が用意されていたのだ。そんな彼が次に手にしたいと考えたのが、キューブから生まれる美しい少女たち『KAN-SEN』。無論、彼が求めているのはその圧倒的な力ではなく人にはない魅力を持つ容姿に他ならない。
だが、普通に考えれば手に入るはずがないのだ。人間が矮小なものに見えてしまうほど艦船の力は圧倒的であり、彼女たちは権力に屈する質ではない。立場で呼び出すことはできても、それはあくまで任務の一環ということに過ぎず、その任務自体が〝無駄〟と思われるほどに彼は魅力に欠けていた。
つまるところ、初めから艦船たちの好感度は最低値。今回ばかりは彼も諦めるしかない。
「……え? それなら部屋の中にいいものがあるって?」
――――というわけではないらしい。
「やあオイゲン。待たせたね」
「ふふ、ずっと部屋に引きこもってもらっても、構わなかった……?」
十数分後、リビングスペースで予想通り寛いでいたオイゲンの前に現れた男は、彼女が首を傾げるほど自信に満ち溢れていた。
徹底的な拒絶をされた悔しげな態度は消え失せ、彼のヒステリックな態度を少ない余興にしようと考えていたオイゲンが拍子抜けするほどの変わりよう。彼の突然の豹変は如何にオイゲンと言えど、想像以上の楽天家だったと認識せざるを得ないほどだ。
「……何か良いことでもあったのかしら?」
ここまで物分りのいい人間が、あのような考えなしのセクハラに及ぶとは到底思えないのだが、とオイゲンは訝しむ。気色の悪い上機嫌な態度に目を細めて問いかけた彼女に、男はニヤニヤとした笑い顔を返した。
「ああ。……いや、これから良いことがあるんだ。とってもいいことがね」
「あら、そ。おぼっちゃまの機嫌が良くなって何よりね」
その態度で僅かに芽生えた興味を失ったのかもしれない。訝しんでいたオイゲンは、どうせ馬鹿馬鹿しいことだろうと彼から距離を取って護衛任務に注力する。
「おっと、ストップだ」
その時、男がポケットの中に入れた手に僅かな力を込めた。何かのボタンを押したような仕草だ。
「……!?」
瞬間、オイゲンの鼓膜をキィンと甲高い音が震わせ、思わず顔を顰めてしまう。しかしそれは本当に一瞬のことであり、数秒足らずでオイゲンは元通り余裕のある挑発的な雰囲気を取り戻す。
「何かしら? 私にはおぼっちゃまの護衛という大切な任務があるのだけれど?」
「そうだね。僕の護衛は大切だ……だからもっと近づいて、僕に――――キスをしておくれよ」
「……は?」
突拍子のない指示にオイゲンが珍しい表情を浮かべる。彼の意味不明な言動に呆気に取られ、目を丸くして立ち竦む。もっとも、それはまたしても一瞬のこと。怒りを通り越して侮蔑の冷ややかな視線をオイゲンは投げかける。
「同じことを二度言わせるのかしら? 私の役目は護衛任務であって……」
「え? できないのかい? 僕の【些細な要請】に鉄血のエース艦ともあろう君が応えられないなんて、酷い【屈辱】だとは思わないのかな?」
「ッ!?」
実に安い挑発だった。人間の感情を持つオイゲンにとってキスはそれだけの価値があり、彼女には彼女なりのプライドもある。少なくとも、どんな命令を受けたとしても彼のような下衆でクズな人間にくれてやれる唇はない。
「はぁ……仕方ないわね――――ちゅっ♥」
そのはずだった。だが、オイゲンは仏頂面とは言え男にキスをした。ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべる彼の顔に両手を添え、僅かに背伸びをして顔を近づけて唇と唇と合わせる。
「んちゅっ、ちゅるっ♥ ちゅぱっ、れろぉ♥ ん……ちゅぅ……んっ、ちゅっ♥」
しかもオイゲンの考えた接吻は単に軽いものではなく、男と女が深い愛情を交わすようなディープなもの。口を舌で割って入り、歯茎から歯の隙間、相手の舌根と絡ませる蠱惑的な口付け。
とても会って一時間にも満たない嫌悪感を抱く男にするものではない。そんな情熱的な口淫をたっぷり数十秒は行ったオイゲンが、扇情的な唾液の糸を繋ぎながら唇を離した。
「これで満足、おぼっちゃま?」
「うん。凄く良いキスだったよ」
相変わらず愛想のない皮肉げな表情だが、彼は気にしない。オイゲンが抵抗なくこのようなことをしている、というありえない光景に比べれば彼女の対応など可愛いもの。否、間抜け極まるものでたろう。
「さすがパパ。こんなものを用意してくれるなんて……」
言って、彼がポケットをまさぐる手で触れたのは小型の発振器――――KAN-SENの思考能力を改竄する超音波を繰り出す禁忌の兵器。
指揮官にすら情報が届いていない特殊兵器。万が一にもKAN-SENが暴走ないし反逆を企てるような有事に備え、秘密裏に開発された彼女たち専用の催眠兵装。
小型化された超音波により、キューブから生まれた艦船たちの中枢に介入、改竄する。言うなれば自由自在な【催眠】状態を生み出すことができる。しかもその状態は超音波を起動した人間が解除しなければ、半永久的に継続する恐ろしいものだ。
そんな知られざる禁忌の兵装を個人、それも何をしでかすかわからないドラ息子に与える盲愛は愚かとしか言い様がない。それに巻き込まれたオイゲンは、知らずして彼の玩具と成り果てる。
「じゃあ、護衛は僕の許可があるまで同じ姿勢でいなきゃいけないよね?」
「ええ」
「護衛は僕の質問に正直に答えること。特に君の弱点や性感帯なんかは、恥ずかしがらずに答えるんだよ?」
「おぼっちゃまに言われなくてもわかってるわよ」
「それと……護衛任務中は許可なく排泄したりイッたりすることは常識とは言えないよねぇ」
「……何当たり前のことを言ってるのかしら。私がそんな間抜けな粗相をする女に見える?」
現在進行形で催眠にかかり、あらゆる命令を受領して間抜けな直立不動を維持するオイゲンの言葉には何ら説得力はなく、妖艶な雰囲気も打ち消されつつある。
こうなってしまっては、オイゲンに残るものはその恵まれた容姿と類稀なスタイルだけ。手厳しい拒絶から打って変わって、完全に無防備な姿を晒したオイゲンの身体を彼は抱きしめるようにして味わう。
「うひゃあ、重くて大きいのに形と張りまで今までのおっぱいでダントツじゃん」
「つまらない感想ね」
ムニュッ♥ モミモミ♥ ムニュムニュドッタプンッ♥
自慢の巨乳を揉みしだかれながら、自らがくだらない感想を口にしてしまうオイゲン。一切の遠慮も配慮もなく、彼女の巨乳が男の手のひらで遊ばれていく。
元々から際どい衣装であるため、その乳房の全貌はあっさりと顕になる。厚い衣服が谷間に挟まれ、どっぷりと肥えた巨乳輪と小さな乳首が開帳された。
「すっご……ふぅ、ふぅ……いい、いいよぉ……」
「っ……はっ、まるで、赤ん坊、ねっ♥ 一度ママのおっぱいを吸いに戻った方がいいっ♥ んじゃ、ない、のっ♥」
顕になった乳房に正面から顔を埋め、手で揉みしだきながら口にその乳肌や乳首を含んで吸い付く。子供のような吸入をオイゲンは笑うが、性感帯を吸われる感覚に直立させた身体を痙攣させ、言葉の端々に官能の吐息が零れていてはどちらが笑われるべき存在かわかったものではない。
「ちっ……」
オイゲンのたわわな果実が唾液でコーティングされ、今すぐ拭いたい不快な衝動に駆られる。だが彼女は動くことができない。鉄血艦の誇りに懸けて、こんな矮小な男の極めて些細な要請を破るほどオイゲンは落ちぶれていない。
そう思い込まされているオイゲンの下着が乱雑に下ろされ、髪色と同じ銀の恥毛とピンクの秘所が彼の眼前に映り込む。
「へぇ、下の毛も銀髪かぁ。こんなエロい見た目してるのにあんまり遊んでない感じ? 経験人数は?」
「……0よ」
「オナニーは? 一週間に何回くらい? 胸とお尻とアソコはそれぞれどれくらい敏感?」
「二回。胸は普通。肛門は知らないわ。女陰は……それなりに敏感よ」
見た目に反して経験はなし。気を良くした彼の問いかけは加速し、オイゲンは多少の躊躇いを頬の熱で顕にしながらもしっかりと正直に答えていく。
女として魅力的でありながら、ほとんど手を出されていない希少な状態。益々彼女を呼びつけて正解だったと考えた彼は、剥き出しの秘部から顔を離して新たな指示を出す。
「オイゲン、もっと効率よく僕を護衛できる姿勢になるんだ。僕が物を取ってくる間にね」
「了解。精々ごゆっくりどうぞ」
短い時間とはいえドラ息子の一々細かい要請から解放され清々する、とオイゲンはため息を吐きながら護衛として効率がいい姿勢に身体を動かした。
両足を横に開きながら腰を深く落とし、両手は頭の後ろに。中腰で膝を水平かつ限界まで外側にし、乱れた衣服故に胸も秘部も尻穴もくっきりと曝け出す――――下品な腋見せガニ股屈服ポーズでオイゲンは彼を待つ。
(まったく、護衛の姿勢まで指摘するなんて……本当に繊細なおぼっちゃまだこと。さぞモテないんじゃないかしら? ま、私には関係ないけど)
男としての魅力に欠け、権力を振りかざす見た目だけが成長した子供。オイゲンは辟易としながら、そんな子供の指示に従って無様で下品なガニ股ポージングを維持し続けた。
「お待たせ〜……ぶはっ! マジでやってくれてる」
「? こんな取るに足らないことが私にできないとでも思った?」
幸い、ガニ股腋見せポーズの体勢は艦船の体幹で特別苦痛なものではない。確かに笑われるくらいに間抜けかもしれない姿勢だが、彼の些事をこなせない屈辱に比べれば取るに足らないことだ。
自身を侮辱するような命令を不当なものだと認識できない。完全に催眠の領域下に呑み込まれたオイゲンに向かって嘲笑を隠すことなくひけらかし、彼は持ち込んだものをオイゲンと周囲に設えた。
「……ん゛ッ。何の、つもり?」
「何って、君のマンコにバイブを挿入れただけじゃないか? 何か不都合なことでもあるのかい?」
「そういう、わけじゃっ、ないわ♥ ほんと、おかしなこと……おっ♥ する、わねっ♥」
独特の駆動音を鳴らし、引き上げられた下着を伸ばしながら不規則に動き回る機械の棒。艦船の耐久力によって大した痛みは生じていないが、異物感はあっただろう。誰だって秘部に許可なくバイブを差し込まれれば何をしているのだ、と怒りを顕にするはずだ。
もっとも、オイゲンにとって彼の行動や言動は些細なもの。たとえガニ股の股座でバイブが暴れ、敏感な膣壁を擦り来ようと彼女が怒声を発することはない。
――――そして失禁と絶頂もすることはない。なぜならそれは常識的ではなく、鉄血のエース艦として恥を晒すことになるのだから。
「後はシートを敷いて、と。じゃあ僕は少し外の空気を吸ってくるよ。近場で買い物もしてくるから、もしかしたら遅くなるかもね」
「な……!?」
今度はオイゲンが絶句する番だった。最初の意趣返しとばかりの言動をした彼が、心底愉快だと笑みを蓄えて言葉を重ねる。
「じゃあまた。……鉄血のエース様がマンコのバイブが辛いからって休んだり、まさかお漏らしやイッたりはしないと思うけど、一応忠告しておくよ」
「ふ、ん……ご忠告、どうも。不要な心配をしてる暇があるなら、さっさと行ってきたら? 私からも忠告……護衛の意味がなくなるようなことは控えた方が、いいわよ?」
「くく、そうだね。早めに帰ってくることにするよ。まあここは平和だから、君の心配は的外れだろうけど」
「ちっ……ん、ふぅっ♥」
ガニ股でバイブを耐えなければいけないとなれば、さしものオイゲンも皮肉に切れ味が見られない。先ほどまでは彼がいなくて清々すると考えていたというのに、早期の帰宅を望む言葉を吐いてしまったことを彼女は悔いている。
催眠でしがらみのない人形じみた従順な女にもできるだろうに、そうしないのはやはり彼なりの嗜好と意趣返しなのだろう。そうして彼が護衛を別荘に放置して外に繰り出すこと――――約四時間。
「ただいまぁ〜……おぉ、凄いことになってるねぇ」
リビングスペース全体に広がった噎せ返るような女の匂い。どれほど熱く濃厚な蜜月の夜を過ごしたとしても、これほど性臭が匂い立つことはまずないだろう。
「くぅぅ、あぁぁぁ……あっ、あくっ♥♥ ふーっ、ふぅー……あひっ♥♥♥ く、ぐぅぅ……あ゛♥ はぁぁぁ……ふぅっ!?♥♥♥ ふ、ふーッ♥」
その中心地にオイゲンはいた。敵を薙ぎ倒し寄せ付けぬ絶対の盾を持つ彼女が、膣内に侵入を許したバイブに翻弄された真っ赤な顔でおかしな我慢顔を見せながら、下着と吸水シートが変色するほど多量の愛液を流すことで、この濃密な雌臭を実現していた。
約四時間もの時をガニ股腋見せポーズで過ごしていたオイゲンは、衣服が汗でべちゃりと濡れて腋や秘所からは雨漏りのように汗と膣液が滴り続けている。顔面は涎と鼻水でぐちゃぐちゃになり、必死の形相での我慢顔は彼女の美貌をして見るに堪えない無様なものであった。
「頑張ってるねぇ、オイゲン」
「っ……はっ、貴方のお遊びは、終わりぃっ!?♥♥♥ ……か、かしら。もう少し、時間をかけても……私は、構わなかった……っ〜〜〜〜〜♥♥♥」
ヴィィと断続的に鳴き続けるバイブに減らず口が止まる様は、快楽によって悶絶しているとしか言い様がない。それもこれも、解消したいのにできない絶頂感が故であろう。
許可がなければイクことができない。許可なき絶頂は鉄血艦船として生き恥を晒す。誰が見ているわけでもない状況で、【催眠】状態のオイゲンは男の言葉に嘘偽りなく従った。仮に絶頂回数を問うたとしても、彼女は正直に〝一度もイッていない〟と答えるに違いない。
自力の寸止めを行わせ、焦らしに焦らしたオイゲンから彼は意気揚々とバイブを引きずり出した。
「んおぉっおっおぅ♥♥♥」
それによって顔を反らし、跳ねるような喉声をひり出すオイゲン。間抜けな嬌声には、イッてしまわないよう耐える彼女の取り繕えない必死な感情が乗っている。
「お、今のでもイかないか〜」
「フーッ♥ フーッ♥ と、当然、でしょ♥ 私を、誰だと、思ってる……ッ♥」
たった四時間バイブを咥え込んだ程度で、プリンツ・オイゲンの矜恃を打ち砕かせてなるものか。
今の彼女は全裸で土下座をしろと言われても、行動自体の屈辱感より実行できないことによる恥辱の感情が勝る。鉄血のエースとして恥を晒すことでプライドを守る、何とも矛盾した矜恃をオイゲンは貫き通すつもりなのだ。
「いやぁ、鉄血のエース様は凄いや。これなら僕との勝負も余裕なんじゃない?」
「んっ……勝負? 私と?」
「そうそう――――正々堂々、セックス勝負さ」
そうして催眠にかかった見た目の良い馬鹿な女に仕掛ける勝負は、やはりと言うべきか彼が得をするだけの淫猥なゲームであった。
「セックスをして、先に規定の回数イッた方が負け。負けた方は勝った側の言うことをこの旅行中、ああ君は護衛任務の最中ね。とにかく負けた方は何でも言うことを聞く、って言うのはどう?」
「……へぇ、面白いじゃない」
とはいえ、これまでは一方的に〝些細な〟頼み事を聞くだけだったオイゲンにとって、彼の勝負内容は渡り船と言えるものだった。たとえ初めての性交渉をこのような男に渡すとしても、それによって彼を屈服させ黙らせることができるのなら悪いものではない。
「受けて立ってやろうじゃない――――私の膣内を、おまえ如きのペニスが破れるとは思えないけど♥」
報酬だけ見れば対等なように思えるが、オイゲンが些事だと思い込まされている指示を鑑みれば、そうでないことは一目瞭然だった。しかし、そうとは知らずオイゲンは自信に満ちた声色で尻肉を彼に向かって突き出した。
「了承してくれたね? よし、ゲーム……スタート!」
「くっ!♥ ん、ふぅぅぅぅっ!♥♥」
ズリュズリュズリュ、とオイゲンの秘所に男のペニスが挿入される。ガニ股中腰の姿勢で、一方的に膣内が濡れた状態で、四時間にも渡る自主的な寸止めを行ったオイゲンと彼のセックス勝負が始まった。
「くぁっ、これは……初物とは思えない締め付けぇ……僕のチンポが持っていかれそうだ!」
「っ♥ っっ……あっ♥ んあっ♥♥ あっあっ♥ うあっ♥ はぁぁ……♥」
パンパンパンパンッ♥ ぱちゅんッ♥ ぱちゅんッ♥ ぱちゅんッ♥
結合部から汁が弾け飛び、一人充実した休憩を挟んでいた男の勢いのあるピストンの音色が響き渡り、そこにオイゲンの艶やかな嬌声が重なり合う。
極限の寸止めに加えてガニ股中腰という不安定な姿勢。オイゲンは支えのない姿勢の維持にも気を使わなければならないと言うのに、男はただ赴くままに腰を振ってペニスを彼女の膣内に押し付けるだけでいい。
公平という言葉を打ち捨てたセックス勝負。催眠で捻じ曲げられたものとはいえ、曲がりなりにもプライドを守るオイゲンとプライドなどあってないような男の戦い。
「はぁ、はぁ! く、ヤバい……っ!」
だが、絶対的な好条件であるにも関わらず、彼はいの一番、真っ先に果ててしまいそうな声を上げて悶えていた。
「んっ♥ ふっ♥ はっ、やっぱりこの程度……とんだ早漏のようね、おぼっちゃま♥」
対してオイゲンは余裕をたっぷりと見せている。四時間の耐久といい、凄まじい精神力で絶頂感を遠ざけながら膣壁でペニスを刺激し射精を煽る。ガニ股腋見せポーズで巨乳をピストンによる衝撃で振り乱すという行為も、彼女の立場や美貌により背徳感や倒錯的な官能の興奮を引き出しているのかもしれない。
どうであれ、彼はこのままでは絶対的に有利な状況から無様に敗北してしまうだろう。心地よいのに苦悶の表情を浮かべる男を肩口から見据え、自身の優勢と勝利を確信したオイゲン――――の膣内から、男はゆっくりとペニスを引き抜いた。
「あんっ♥ ……あら、どうしたの? もう降参? もう少し楽しませてくれると思っていたのに……♥」
カリ首に膣口が引っかかる官能をわざと艶やかな声に変え、玉の汗が滴る尻肉をフリフリと振って挑発するオイゲン。
ガニ股中腰と合わせて非常に下品な誘いポーズだが、男のペニスを誘惑するには十分すぎた。どっぷりと膨らんだ睾丸から精液が供給され、ビクビクと脈動する竿は今にも絶頂の液を吐き出してしまいそうだった。
勝利を目前にしたオイゲンは相手の逃亡を嘲り笑う。
「……何を言ってるんだい? 僕は勝負の途中で好きなだけ休憩できるんだよ。その代わり、僕の休憩中に君は常にオナニーをしていること。そういうルールだろう?」
だが、ニヤリと小物臭く笑った男はオイゲンの勝利を非道な手段で遠ざけた。表面上の形だけは公平さを保っていた勝負にルールの〝追加〟。さもそういう条件だった、と言わんばかりの男にオイゲンは眉根を顰めるも、僅かな時間目の光を虚ろにした彼女の思考に改竄が引き起こされる。
「…………そう、だったかしら。まあ、おぼっちゃまがそう言うなら、そうなのよね。はぁ、仕方ない……んあっ♥♥」
記憶すら騙し通す【催眠】の力によって、オイゲンの手は数時間ぶりの移動を許された。右手はじっとりと濡れた乳房に添えられ、指で乳首を擦り弾く。左手は陰毛がべちゃりと張り付いた秘部に当てがい、手マンの要領で膣壁に指先を突き立てる。
「あっ♥ あっあっ、あぁぁっ♥♥ んんっ、おっ♥ あっ、あっ、ンンッ、ふぅぅぅ〜〜〜〜♥♥」
「はぁぁ、休憩休憩〜」
硬くなった乳首を掠めるように爪で弾いて、ペニスで解された膣内の浅い部分を指で掻き回す。男が高級なソファーで寛いでいる間、オイゲンは変色した下着と吸水シートに夥しい量の蜜液を吐き出していく。
片や優雅な休憩。片や惨めな我慢顔で激しくオナニー。態度は逆転し、立場は崩れ、オイゲンにあのクールな余裕は見られない。
「はぁっ♥♥ あんっ、あ……こんな、ことで♥ 私が、達すると――――んお゛ぉ゛ぉぉッ!?♥♥♥♥」
それでも残されていた余力が完全に削り取られたのは、オナニーでの絶頂を堪えることだけに集中していたオイゲンを穿つ男の一撃。
背後に回った彼の腰突きはトロトロに蕩けたオイゲンのマンコ、その奥深くまで突き立てられて脳髄に快楽物質を急速に伝える。有り体に言えば、オイゲンは彼の不意の一撃でガニ股からイキ潮を上げ、仰け反り舌出し濁声アクメを決めてしまった。
「くく、まず一回だ」
「ま、まへ♥ こ、こんな……おっ♥♥ お゛♥♥ ん゛ッほォ♥♥♥」
オナニーの真っ最中に挿入は卑怯とでも言いたかったのかもしれないが、男のピストンは構わずオイゲンの子宮を叩く。文句を言えたとしても、挿入前にオナニーを止めなかったオイゲンの過失だと言いくるめられてしまうだろうが。
「はォ゛……ッ♥♥♥ ほぉっ、おっおっお♥♥ んおォォ〜〜〜〜っ♥♥♥ ぶ、ぐっ、お゛……ッ♥♥ ん゛っ、う゛ぅ゛ぅ゛ぁ゛……オ゛ォ゛ッ♥♥♥」
「声に随分余裕がなくなって、来たみたいだね! 僕のモノに突かれて汚い声が漏れてるよ?」
ドチュンッ♥ ドチュンッ♥ ドッチュンッッッ♥♥
四時間の焦らしで蓄えられ、不意の一撃で崩壊した絶頂感。一度崩れた牙城を立て直すことはオイゲンをもってしても困難。果てた余韻に浸る前に亀頭に子宮を強く圧迫され、カリ首で膣壁を擦り捲られてたオイゲンの復帰は困難を通り越し不可能の領域だった。
気力と体力の体幹で保たれていた両足が内股と外股を高速で行き来し、喉の奥からは冷静な声色に変わって野太く下品な汚声が迸る。
「ぐ、おォ♥♥♥ この程度、でぇッ♥♥ まだ、だ……ッ♥」
しかし、オイゲンは尚も追い縋るようにペニスを締め付け、絶頂を抑え込む。戦場で見せる勇ましき声色で、彼女は挑まれた勝負を真っ向から受けて立った。
「まだ粘るんだねぇ……なら、こうだ!」
もっとも、勝負自体が不当であり卑怯な手段や行動を躊躇わない男に正面からという言葉はない。子供のような全能感を持つ青年の手がオイゲンの乳首を挟み込み、強く握りながら抓り上げた。
「まっ――――ふお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」
プシャァァァァァァァッ!♥♥♥
咄嗟に零れかけた恥晒しの制止は阻止された。その代償として鼻の下を存分に伸ばしたオイゲンのイキ顔と潮吹きがぶちまけられたが、それこそ些細なことだろう。
「ん゛イ゛ッ♥♥♥ イ゛ィィィィッ♥♥♥ お゛っお゛っほぉ゛っ、んお゛ぉぉお゛ぉぉ〜〜〜〜ッ゛!?♥♥♥♥」
「はい九回目〜。あはは、こんな〝ハンデ〟まであげてるのに、ちょっと弱すぎない? 君が九イキする間、僕は一回もイッてないんだけどなぁ〜」
――――勝負はあまりに一方的であった。そうなるようにいつでも仕込みができるのだから、当然ではあるが。
姿勢を維持できなくなったオイゲンは地面に這い蹲り、セックス勝負を継続するという〝ハンデ〟を受けながら圧倒されている。普通に考えればハンデどころか、オイゲンにとって多少公平になっただけのものではあるが、今の彼女にとっては情けをかけられたようなもの。
「ぐぞっ♥ この゛♥♥ お、おぉぉぉぉぉほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」
それでいて一度も男をイかせられず、四つん這いにすらなれない身体を仰け反らせて自らはイキかけている。オイゲンからすれば、あまりの屈辱に涙も出てくるというものだ。
「よーし、そろそろ楽しんだし終わりにしようか。十回で負け! 負ける時には例の〝宣言〟をよろしく!」
対する男はまだまだ余裕である上に、事実上の勝利宣言を行う。時には外で、時には膣内で休ませていたペニスはここぞという瞬間の射精を待ちわびている。
「ぐ……まだ、私はやれるっ! あんた如きに、あんたみたいな粗チンに負けるわけ……ん゛ッお゛♥♥♥」
そんな休息と運動を繰り返して精を蓄えた十全なペニスに対し、オイゲンのマンコは解れに解れて子宮はキュンキュンと熱を帯びて種付けの準備は整っている。九回の絶頂でみっともない喘ぎ声を漏らすことしかできないアヘ顔と共に、今にもイキ果ててしまいそうだ。
「グッ、オ゛ォ゛♥♥♥ ん゛ほっ♥♥ お゛ッ♥♥ おおぉぉぉおおぉおぉ♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥ く、ぞッ♥♥」
そしてオイゲンはその前にしなければならないことがあった。勝負の前――あくまでオイゲンの思考では――に鼻で笑った〝宣言〟を彼女は声にして吐き出す。
「わ、私はっ♥ 鉄血のエースという立場に溺れっ♥ お゛っほ♥♥ ご、ご子息様に、失礼な態度を取った挙句♥ ん゛ッ、セックス勝負でご子息様のおちんぽに手も足も出せず、ムッツリスケベなマンコを突かれてイキまくったクソザコ淫乱女ですっ♥ ここにっ♥ はいぼくォォッ♥♥ せんげん、しますっ♥♥ も、もう゛、イグッ゛♥♥♥ む゛り゛っ♥♥♥」
豊満な尻肉をプレスして繋がるセックスの快感に耐えながらの敗北宣言。
「うぉぉぉぉ! 最後まで、言えよ! 僕も出るっ、出る出るぅぅぅぅ!」
ドピュッ♥ ビュクビュクビュクビュクッ♥ ブビュルルルルルルルルルルッ♥
そして子宮口をこじ開けて犯し尽くす若く勢いのあるザーメンに、オイゲンの美貌は完全に崩壊した。
「う゛お゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜ッ゛!♥♥♥♥♥ イグッ♥ プリンツ・オイゲン、おまんこイクゥッ!♥♥♥♥ イクイクッイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――ッ!♥♥♥♥♥♥」
目を上擦らせ穴を開いた鼻下を伸ばし、舌根を出し尽くして深く大きく仰け反る。敗者が如何なるものかを示す徹底的なアヘ顔でアクメを叫び上げ、プリンツ・オイゲンは矮小な人間のチンポに逆転敗北を決められたのであった。
◆
「……んっ、そおいう、こほよ♥ じゅるっ……だから、まひゃかかりほう♥ じゅぽっ♥」
頬を膨らませたオイゲンが両手を両手を忙しなく動かし、たぱんたぱんと肌がぶつかり歪む音を立てながら通信機に向かって言葉を吐く。
「ぢゅぷっ、ぽっ♥ んん? なひをふぁめへるっへ? ……ちゅぽっ♥ 飴よ、飴。あのお坊ちゃんといると口にストレスが溜まるから、こういう時でもないと発散できないの……お゛ごっ♥♥」
口から引き抜いた棒はとても飴の長さと太さではなく、通信機を持っていない空いた手で頭を掴まれて再度その生意気な口の奥に呑まされた際にも、全く同じことが言えるだろう。
頭を押さえつけられたオイゲンは通信機の持ち主を忌々しげに睨みつけるも、口を窄めて胸を揺らしながら構わず舌足らずな声を発した。
「ふぁから……じゅぽっじゅっぽ♥ ぢゅるる……もうふほひ、こっひにひるわ♥ ぢゅう、ぢゅうぅぅぅ〜〜♥ おぼっひゃんのわがひゃふぁ、に……むぶっ!?♥」
ドップッ♥ びゅるびゅるびゅるっ、ぶびゅるるるるるる♥♥
「ほっ、ふぉういうこほひゃからっ♥ ん、んぶぶぶ、んん〜〜♥♥」
ドプンドプンとオイゲンの頬が弾けんばかりに膨れ、慌てて『通信を切れ』と意思表示が行われる。相変わらず癪に障る笑みを浮かべた男の手で通話が断ち切られると、オイゲンはようやく口の中に溜まったモノ……男のザーメンを喉奥に嚥下させ始めた。
「んくっ、んくっ……ごきゅっ♥ んぷっ……じゅるっ、んちゅちゅるれろぉれろぉ……ずぢゅるるるるる……ぷっぽ♥♥ はぁ、はぁ……あんた正気なの? チンポしゃぶらせながら、指揮官に連絡送らせるなんて……」
鼻の穴に逆流した分まで押し戻して飲み切ったオイゲンは、丁寧な吸引と舌使いで竿を掃除して口から取り出してから、男を見上げて文句を言う。
――――プライベートとはいえビーチという野外で、リクライニングチェアに座った男にパイズリフェラで奉仕したことへの疑問は見て取れない。
「いいじゃんいいじゃん。何も隠すことないし。オイゲンがイク〜とか言って、僕に負けちゃったのが原因でしょ?」
「……今に見ていろ。おまえ如きが私を御し切れると思わないことだ」
――――御し切れるも何も、ハミ毛するほど下品なVストリングの黒水着を違和感なく纏っている時点で、彼女の屈服は明らかだろう。
「おー怖いなぁ。それよりほら、街に行く前にちゃんと約束通りよろしく〜」
そして唇にザーメンを塗りつけながら眉根を顰め、プリンツ・オイゲンはチャラチャラとした男にあることをする。
旅行期間は延長された。オイゲンは勝負に敗北した。故に彼女はそのプライドに懸けて事を成さねばならない。
「……おちんぽ敗北プリケツおまんこオイゲンは♥ ご主人様に絶対の忠誠を……ち、誓いますっ♥ どうか、最弱敏感クソザコマンコごと……よろしく、お願い、いたします!!♥」
陽光が照りつけて燃え盛る砂浜に頭を擦り、尻を振って土下座の媚び売り運動――――――侮辱と屈辱の意味を書き換えられたオイゲンの痴態は、まだまだ終わる気配がないようだ。