「――――おまえたち、いい加減にしなさい」
それはいつものオイゲンが発する超然とした声色ではなく、相手を威圧し萎縮させる高圧的な声色。
鉄血のエース。プリンツ・オイゲンがそうまでして威圧を行う相手はそう多くはない。強大な敵に立ち向かうためか――――あるいは、威圧的なオイゲンを前にしてもヘラヘラと笑う子供たちに対してか、だ。
「へへ〜、いくら怒ったって怖くないよー! 姉ちゃん、俺らに手を出せないもんねぇー!」
「次はこれ使おうぜ! 姉ちゃんも一緒にやろうよ!」
「ダメだよ。オイゲンの姉ちゃんは俺と遊ぶんだからさ!」
「…………はぁ」
らしくもなく深々と嘆息するオイゲンの顔には、ありありとした疲労が見て取れた。それも純粋な肉体的疲労ではなく、彼らのような子供も請け負うことになった精神的な疲労の形だ。
(あの指揮官、何を考えてるのかしら。私にこんな子守りを命令して……)
いいや、単なる子守りであればどれほど楽だったかと思わざるを得ない。オイゲンが覚える指揮官への苛立ちは、彼らのような子供をなぜKAN-SENであるプリンツ・オイゲンが担う必要があるのか、というものに収束している。
期間は一ヶ月。その間、オイゲンは母港で預かることになった子供たちの面倒を見ろ、という命令を指揮官から受けてしまったのだ。
当然、なぜ自分がそのようなことをと抗議したオイゲンだったが、彼らは特別だから丁重に扱う必要がある。そのため、思慮深いオイゲンが適任だと言われてしまえば、彼女も強くは出れなかった。
指揮官が〝特別〟だと言うほどの子供だ。事情はそれとなく察することができる。ならばオイゲンではなく他に適任の艦船がいると思えるかもしれないが、であれば初めからオイゲン以外に頼むはずだ。
そして引き受けて一番頭を悩ませたのは、子供たちの我儘っぷりだ。
あちらに行くなと言えば遠慮なく踏み込み、踏み荒らす。専用の大部屋を用意してやれば、なんと狭苦しいと文句を言い出す。仕方なくオイゲンが遊んでやれば、こっちに来いあっちに行けと容赦のない我儘放題な命令。その我儘っぷりに堪忍袋の緒が切れれば、オイゲンの怒りなど歯牙にもかけない態度を取る。
総じて悪戯小僧ども、という表現がよく似合う。まさか手を上げるわけにもいかず、一騎当千のオイゲンは高々子供の集団に悪戦苦闘を強いられていた。
「まさか、私がここまで手を焼くなんてね……」
常に余裕をもって動くオイゲンが、額に手を当てた珍しいくらいの辟易を見せる。
一筋縄ではいかないと思ってはいたが、それでも所詮は子供だと甘く見ていた。が、悪童も数人寄れば大人以上に厄介だ。彼らは大人と違い自制心がない。言葉を聞く知性がありながら、それを御する理性がない。
手で止めようにも荒事には出来ず、さりとて加減をしたところでオイゲンの両手は二本しかない。荒れ放題の大部屋に立ち、どうしたものかと思案するオイゲンに、ある一人の少年が声をかけた。
「ねぇオイゲン、困ってる?」
「あら……そうね。私を呼び捨てにするような悪い子に、困り果ててはいるかもしれないわね」
その一人は身なりがよく、子供の中では聡明に見える。だが見るからに甘やかされて育ってきた彼は、オイゲンすら見下す性根が見え隠れしていた。正確には、オイゲンのことを使用人程度にしか感じていないのかもしれない。
彼は子供たちのリーダー格のような少年だ。しかし、所詮は子供の中で浅知恵が回る程度だ、とオイゲンからも彼を見下す素振りを見せていた。この時点では、だが。
「ならさ、勝負しようよ。オイゲンと僕たちで、勉強や運動でさ――――オイゲンが勝ったら、困ってることを解決してあげる」
浅知恵の働く子供らしい小生意気な言い回しだ。要するに、オイゲンが勝てば素直に言うことを聞くという条件を提示しているのだ。
自分を見上げる少年に唇を歪め、妖艶に微笑みながらオイゲンは顔を近づける。
「へぇ、面白いじゃない。なら、私が負けたら罰ゲームかしら」
「そういうこと。受けてくれるよね?」
子供の遊びから逃げるわけがないよね、とリーダー格の少年は小憎たらしい笑みを浮かべて挑発をする。
だが、オイゲンは尚も不敵に微笑んでいた。当然だ。彼女はKAN-SEN。大人の肉体を持つ少女が、子供と勉強や運動で負ける理由はないだろう。プライドを鑑みる必要もなく、負けるはずのない好条件の勝負に乗らない間抜けがどこにいるというのか。
「いいわ。子供の浅知恵に乗ってあげる。せいぜい私を楽しませて、罰ゲームを受けさせてちょうだいな。ふふ、うふふふ……」
子供に負けることなどありえない。オイゲンは妖艶な大人の微笑を纏いながら、大喜びする子供の自由な遊びに付き合うことになった。
それが鉄血のエースと呼ばれた彼女の転落劇になるとも知らずに、プリンツ・オイゲンは子供たちを見下して笑っていた。
「――――やりぃ! 俺の勝ちだー!」
「……っ!?」
オイゲンは初め、隣の机から立ち上がって大喜びする少年の言っている意味が理解できなかった。
雰囲気が欲しいと母港の教室に移動させられ、答案用紙を使ってテストもどきの勝負をした。ここまではいい。
「じょ、冗談でしょ……」
オイゲンが本当に初めて見せるであろう動揺が、その唇を震わせる声色によって顕となる。
そう。プリンツ・オイゲンは勝負に負けた。たかが子供、教室に合わせて計算するなら小学生低学年。そんな子供が簡単に解ける問題集での勝負に、プリンツ・オイゲンは完膚なきまでに敗北したのだ。
(馬鹿な! そんな馬鹿なことがあるはずがない……!)
喜ぶ子供たちに構う余裕もなく、オイゲンは自分の答案用紙と対戦相手の答案用紙を見比べて焦燥した様子を見せる。
だが結果は変わらない。オイゲンの答案用紙はほとんど白紙で、達筆だがお粗末な回答しか記されていない。対して子供の方は乱雑な文字ながら見事全問正解。この問題集は彼らの年齢よりさらに下のテストもどきなのだから、それも当然だと言えるだろう。
もっとも、今のオイゲンに答案の〝合否〟すら理解できるかは怪しいものだが。
「へへ、指揮官のおっちゃんの言った通りになったな!」
「うん。艦船の能力を制御できる技術」
「……難しいことはわかんねぇけど、とにかくオイゲンの姉ちゃんが〝バカ〟になってるってことだよな!」
艦船の能力制御。その意味を正しく理解しているのは、多少知恵が発達したリーダー格の少年くらいなものだろう。それでもオイゲンの聡明な頭脳には遠く及ばない――――本来ならば、だ。
彼らが語った通り、オイゲンにはあるリミッターが掛けられている。特定の条件において、彼女の能力が〝子供以下〟になる制限機能だ。この場合、プリンツ・オイゲンの学力が彼ら以下になったことで、彼女は問題集と向き合った瞬間から、数秒で終わらせられる全ての計算を何十分と使わなければならなくなっていた。
そして、オイゲンはそのリミッターを知覚できない。彼女の異常を大声で話しているにも関わらず、オイゲン自身は答案用紙を持ったまま茫然自失の状態にある。たとえ耳元で能力の制限を教えられようと、オイゲンの脳は言葉を子供たちにとって都合のいいものに書き換えて正常な能力であると認識してしまう。
「これで罰ゲームだな!」
「っ、待ちなさい。こんなの認められないわ。私が子供に負けるなんて……」
「おーじょーぎわが悪いよ。それでも大人なの?」
子供に往生際の悪さを指摘され、オイゲンの表情が怒りと羞恥に歪む。彼女からすれば正常な能力で子供に敗北し、その上みっともない悪足掻きをしている。彼女が彼女自身のプライドを許せなくなる、なんと浅ましい行為であろうか。
勝って当然の勝負にドヤ顔で挑み、完膚なきまでに惨敗したクソザコ艦船。立っているどころか、生きていることが恥ずかしいくらいの屈辱を味わいながら、それ以上恥を晒すという行動をオイゲンはすることができない。
そうしてオイゲンが硬直しているうちに、全ての事情を知る子供たちは戸惑いなくオイゲンを取り囲んだ。彼女のリミッターにはさらに仕掛けがあり、子供たちを相手に攻撃的な行動を取れないというプログラムがなされている。彼女が子供だから、と見逃していたという認識は、初めから当然のように仕込まれたものだったのだ。
「く……ふぅ。ふふ、どんな罰ゲームを受けさせてくれるのかしら?」
しかし、鉄血の栄光ある艦船がいつまでも醜態を晒すと思ったら大間違いだ。机の上に上半身を置き、下半身を突き出すように押さえつけられながら、オイゲンは醜態を晒し続けてなるものかと超然とした態度を取る。
まあもちろん、そんな態度すら嘲笑の対象でしかない。無自覚に抵抗できない大人の女が、パンツ丸出しでケツを向けている光景に子供たちの笑いが止まらない。
なぜ彼らがこんなことをするかと言えば、一重に艦船が美しいからであろう。如何に彼らが特別な存在とはいえ、大人の女を好きに弄べる場は限られる。
けれど、艦船は話が別だ。美しく、そして逆らわない。彼女たちは指揮官の権限一つで、その思考と能力を縛られる哀れ極まりない下等な存在だ。そうとも知らず、偉そうな口と態度を取る彼女たちを存分に弄びたい。
「そうやってよゆーぶってろよ。行くぞー!」
「っ!?」
オイゲンの下着がペロンとずり下げられた。元々から際どいスカートのため、彼女の尻はガーターベルトを残した扇情的な生肌を晒してしまう。
ピンク色の秘部も丸裸だ。が、両手の人差し指を重ね合わせた少年が狙うのはその真上。ヒクヒクと蠢く極小の穴。皺に囲まれた窪みの中に――――指先を全力で突き立てた。
ズボッ!♥
「んほーーーーっ!?♥♥」
瞬間、オイゲンの口からあられもない嬌声が跳ね上がった。その顔は寄り目になって口を震わせた、まさに悶絶の表情だ。腕を抑えられていなければ、彼女は尻穴を両手で守ろうとマヌケなポーズを取ったことだろう。
ズップンとアナルに深く突き刺さった〝カンチョー〟に無様な悶絶姿を晒してしまうオイゲン。だが、彼女の恥晒しはこんなものでは済まされない。
「んほー、だって。変な声!」
「よーし、もっと出してやるぜ! くらえ、くらわえー! カンチョー100回の罰ゲームだ!」
「んぎっ!?♥♥ や、やめなさ、ん゛んッ!?♥」
二度目は耐えた。だがそれでカンチョーが止まるわけではない。ズボッ、ズボッ、ズボッとオイゲンのアナルを幾度となく指が穿つ。その度に歯を食いしばりながら声を堪える必要があった。
中まで行けば直腸の壁を擦り、外側に出れば入口を捲る。艦船の傷つくことの無い小さな肛門と少年の細指は、カンチョーという最適解とも言える。勝負に勝って調子づいた少年の指先をオイゲンは無抵抗で受け入れる他なかった。
「ん゛っ♥ ぐ、お゛っ♥♥ お゛ぉ……んほーッ!?♥♥♥」
次第に喉奥から迸る下品な声が抑えられなくなる。その声には官能が混じっていた。肛門を穿られるという被虐的な快感に、オイゲンの身体が確かな反応を示していた。
超然として余裕のあったオイゲンがカンチョーで喘いでいる。そんな無様極まりない彼女の声に尻穴を穿つ少年の手は加速し、その下品な顔に他の子供たちの嘲笑は大声になって溢れた。
「ん゛ひぃっ♥♥ おっほ、んお゛ぉぉぉっ!♥♥♥ まて、やべろっ♥♥ これ以上、は、んほーッ!?♥♥♥」
大きくなったのは子供たちばかりではなく、オイゲンの嬌声もだ。一度溢れ出せば抑えが効かず、指先が尻穴をくぐり抜ける、引き抜かれる、またくぐり抜けると繰り返す度に屈辱に塗れた喜悦の声が溢れ出す。
腸汁が絡まって滑りが良くなり、奥まで出し入れしても違和感がなくなる。尻穴から生じる熱が脳髄に痺れるような火花を散らす。
ズボボボォ!♥
「ん゛お゛――――お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
遂に耐えられなくなった次の瞬間、指の根元まで差し込まれた尻穴が激しく収縮し、オイゲンは目を剥いて野太い叫びを上げた。
両足が崩れるような形でガクガクと震え、椅子にびしゃびしゃびしゃっと愛液を撒き散らす。オイゲンはカンチョー連打の罰ゲームで果ててしまった。子供の手で、お尻の穴で、何よりも深い屈辱を味わったのだ。
「うわ、オイゲン姉ちゃんおもらししてやんのー!」
「だっせぇー! 俺らより子供じゃーん!」
子供たちが愛液と絶頂という概念をどこまで理解してやっているのかは定かでないが、少なくともオイゲンが死ぬほどの恥を晒したことに変わりはない。
彼女は尻穴を穿られ、アヘ顔を作って下品にイッた――――その事実は変えようがないからこそ、オイゲンは涙目で気丈に子供たちを睨みつけた。
「……こ、これで満足なのかしら? もっと、もっとだ――――私を楽しませなさい」
このままでは終われない。終わってなるものか。鉄血のエリート艦船が子供に舐められたまま終わっていいはずがないと、彼女は本来の目的さえ忘れて勝負の続きを望んだ。
それがどのような結果をもたらすかをオイゲン自身は知らずにいる。
「うん、いいよ。オイゲンが満足するまでやろう。次はあの子と運動勝負ね」
けれど、その結果を知り尽くしている少年はニコニコと笑って彼女の願いを受け入れる。自分たちに絶対に敵わない、弱くて惨めで無知な美しい艦船のマヌケ極まりない挑発を笑って受け入れたのだ。
以降の勝負は、否、以降の勝負〝も〟オイゲンが愕然としてしまうほど一方的なものだった。
「やったー、僕の勝ちだー!」
「はぁ、はぁ……クソ、なんで……」
「あーもう、オイゲン姉ちゃん弱すぎ! おっぱい揺らすだけで息切れしてるじゃん」
教室から出てグラウンドに出ればいくらでも勝負ができる。運動神経なら必ず勝てる……そう意気込んだオイゲンは50メートル走で息を荒らげて敗北するという醜態を見せつけてしまった。
見栄えの良さといえば横乳が魅力的な巨乳が荒らげた息によって弾む程度のもの。それ以外は、両手を膝につけて、上がった息を整えなければ歩けもしない体たらくだ。
無論、これも能力のリミッターが掛けられているが故の醜態だ。それを自覚できない彼女は、なぜ負けたのか理由がわからないうちに罰ゲームへ挑むことになる。
「じゃあ僕は……バットでお尻叩きだー!」
「はぁ!? ま、まちなさ――――おぎぃんっ!?♥♥」
疲労の直後に玩具のバットで尻を思いっきりぶっ叩かれ、姿勢を維持するためにガニ股の見るに堪えないポーズでオイゲンが嬌声を上げた。
「1回、2回、3回!」
「うひっ、んぎっ、お゛ぎょぉ!?♥♥♥」
金属ではない玩具のバットとはいえ、子供が全力で振るう威力はなかなかのものだ。カンチョーですっかり被虐に目覚めたオイゲンの弱々しい身体は、尻肉が赤く腫れる痛みに喜びを感じるようになっている。
勝負はまだまだ続く。結果はどれも言うまでもなくオイゲンの大敗であり、彼女はその度に罰ゲームを受けてさらなる無様を味わった。
「おらっ、もっと頭下げろよ! 俺に負けたんだからさぁ!!」
「ぶぎっ♥ も、申し訳……ございません、でした……!♥ クソザコ艦船、敗北、しました……♥」
少し力が強いだけのガキ大将に負け、頭を砂に擦り付けて土下座を強要される。ただの土下座ならまだしも、服を脱いで裸になってケツを『フリフリ♥』と振る媚び売りのような全裸土下座を強制されていた。
何度も敗北し、繰り返し挑む。いつの間にか挑まれる側から挑む側に回っていたオイゲンは、たとえ不利な勝負であろうと挑まざるを得なかった。
複数人のハンデ戦。オイゲンならば何人の子供に挑まれようが一蹴することができる……と、リミッターの存在を知らないオイゲンはプライドを守るためにハンデありの勝負を受け入れた。
「ぐぎっ!?♥ ぎぃぃ!?♥♥ 千切れっ、伸び……いぐっ、ぎぃぃぃ!♥♥ ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥」
当然、結果は敗北以外の何物でもない。乳首と陰核を硬い紐で結び付けられ、それを複数の少年に引っ張られながら全力疾走。
「もっとペース上げるぞー!」
「えー、それよりこっちを走ろうよ。それー!」
「ひっぎぃぃぃぃぃぃぃ!?♥ ちぎ、ちぎれりゅっ♥♥ 別の方に引っ張るなぁァァァァァァッ!♥♥♥」
子供たちは非常に気まぐれだ。複数の紐をそれぞれが保持しているせいで、オイゲンの行き先が均等にならない。左乳首が右に引っ張られ、右乳首が左に引っ張られ、陰核は正面に引っ張られる。あべこべで規則性の欠片もない引き回しに、オイゲンは持てる全力を尽くして足を振り上げながら悲鳴を叫び上げた。
勝負を挑んでは負け、醜態を晒し、また勝負を挑んでは負け、醜態を見せつける。裸になっても懲りないオイゲンの姿は、プライドを守ると言うよりはそのプライドを表に晒して踏み躙ってもらうという表現が正しいだろう。
何度も繰り返される罰ゲームと醜態。自分たちより弱い女が、みっともない悪足掻きをし続けて従う。それは子供たちをして〝格付け〟を終えるには十分すぎた。
「艦船って大人だと思ってたけど、なんか俺らよりガキみてーだなー。ずっと変な声出してだっせーの!」
「あの女の人もそうなのかな? ほら、おっぱいが頭よりでっかいイラストリアス……だったっけ? 指揮官のおじさんに言えば〝くれる〟よね」
「同じようなものでしょ――――くれるかどうか、こいつで試してみようよ」
大人の女性から子供未満の【雌豚】への格下げ。罰ゲームで幾度となく絶頂する姿を指差しで大笑いされるオイゲンは、己の価値が勝手に決りつつあることさえ知る由もなかった。
オイゲンが罰ゲームで大敗北して以来、彼女の立場は一変した。元々からなかったような礼儀が喪失した、というのが正しいかもしれない。
「オイゲン、お菓子なくなったから買ってきてよ」
「は?」
ある日、今日も子供の世話かと辟易しながら大部屋に来たオイゲンは、信じられない命令を受けて目を丸くした。
リーダー格の少年以外からの呼び捨て、と言うだけなら驚きはしない。それだけの醜態を晒した自覚はオイゲン自身にもあり、こうして顔を出しているのは半ば意地のようなものだからだ。
が、だからといって小さな子供に買い出しの命令を受ける謂れはない。それは子供の面倒を見るというより、子供の舎弟として〝パシリ〟にされるようなものだ。
「……お断りよ。ついて行ってあげるから、ちゃんと自分で買いなさ――――――」
この歳になって一人で買い物ができないなどという泣き言を聞く気はなく、何よりオイゲンのことを舐め切った命令を受け入れる理由がなかった。
腕を組んでそっぽを向き、命令を拒絶しようとするオイゲン。だが、そんな彼女の生意気な態度に子供たちは目を光らせていた。
「んんっ!?♥」
一人がケツを鷲掴みにし、オイゲンの身動きを封じる。
「あぁんっ♥♥♥」
そしてもう一人がオイゲンの巨乳を掴み、揉みしだいて身悶えさせる。さらにもう一人、一番初めの罰ゲームでオイゲンにカンチョーをした少年が睨むような視線を見せ、その人差し指を重ねて彼女に向けて構えた。
「いいから行けよ。まだカンチョーされ足りないの?」
睨むと言っても、所詮は子供の凄みなど可愛いものだ。やっていることも言っていることも、子供ができる悪戯の息を越えるようなものではない。
「ん゛ぃっ♥♥♥ ……わ、わかったわよ♥ イく、直ぐに行ってくるから♥」
だが、オイゲンはそんな彼らの行動に恐怖して震え上がった。痙攣したのが恐怖によるものだけか、といえばかなり怪しいもので、オイゲンの下着はぐっしょりと濡れて汁が突き抜けるように垂れているが。
兎にも角にも、オイゲンは子供たちの凄みに震え上がって恐怖し、軽く絶頂までしてしまった。
(私が、こんな子供に……ありえない、ありえないわね。絶対、そんなこと、ありえるはずが……)
内心で否定しながらも、オイゲンの身体は子供たちに指示されたものを買いに行くための〝パシリ〟として動いている。
――――年端もいかない少年たちに屈しつつある恐怖を抱いても、オイゲンは自身の異常に気が付くことができないでいた。
「おい、これ言ったのと違うじゃん」
だからオイゲンは堕ちる。さらに難癖を付けられ、彼女は目を見開いて言葉を返した。
「……はぁ!? そんなわけな……」
「あと買い物行くだけで長すぎる。どんだけ使えないのさ」
「それはおまえたちが無駄なものを指定したからで」
とんだ言いがかりもいいところだ。特定の条件以外でオイゲンの頭脳は元のままであり、子供たちが指定した買い物を彼女はあちこち駆けずり回って完璧に済ませてきた。
それをやれ間違っているだの遅いだの、好き放題に言いがかりをつける悪童たちにオイゲンの視線が唸るように鋭くなり。
ズボッ♥
「ンッホーーーーッ!?♥♥♥♥」
一瞬にして見事な寄り目無様なオホ顔に変化し、尻を抑えながら前のめりに倒れ込みイキ潮をぶちまけた。
彼女の尻穴を一閃したカンチョーによって、オイゲンは反論の余地もなく悶絶絶頂してしまう。この時点でオイゲンと子供たちのパワーバランスは完全崩壊、あってないようなものだ。
「ブタの癖にまだ生意気なこと言いやがってさー、立場わかってないだろ」
「仕方ないよ。子供の僕たちに負けるくらい弱っちぃんだし」
「じゃあバカってことだよな? 言ってわからないなら、からだにわからせればいい、って父ちゃん言ってたぜ!」
しかし、それでは気に入らない。オイゲンをよりわかりやすく屈服、ひいては上下関係を構築するには彼らに理解しやすいものが必要だ。
吹けば消える風前の灯となったオイゲンの貧弱な身体に対して、理性の歯止めがない彼らの暴力的な行為が襲いかかる。
「そうだね。バカなオイゲンに〝上下関係〟っていうのを罰にして教えてあげないと。」
「おっ、ほ……ま、待てっ! どこに連れて……や、やめ、やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
それは即ち態度の矯正。カンチョーで悶絶絶頂した挙句身悶えして動けないオイゲンの身体を、子供たちの無慈悲な手が掴んで運んでいく。両足を引きずられ、ありもしない救いを求めるオイゲンの涙声が虚しく響き渡った。
「ぶごぉぉぉぉぉっ!?♥♥」
罰という名の調教中、オイゲンの悲鳴は品性の欠片も感じられないものであった。
「ぶごっ、おごっ、んご♥ お゛ぉ、やめ……っ♥」
「ふごふご煩いなぁ。何か口塞ぐものないの?」
「じゃあこいつのパンツでいいじゃん。濡れて汚れてるしさ」
「ん゛む゛ォ゛ォ゛っ!?♥♥」
それもそのはずだ。腕を縄で無理やり後ろ手に縛られた挙句、顔面にはどこから持ち出したのか鼻フックを取り付けられ、左右と上の三方向から鼻孔を捲るような形で拘束された。
その上で開脚バーで強引にガニ股立ちされ、脱がされたパンツを顔面に被せられ、口まで封じられた。豚のように平たく大きく開いた鼻の穴が、黒いショーツのクロッチ部にくっきりと浮かんだ顔は実に不細工で無様だ。
本気を出せるのなら、この程度の拘束は艤装を展開すれば振り解ける。縄を引き千切り、開脚バーを破壊し、鼻フックを外して子供たちを振り払う……それができればオイゲンはこれほど無様な姿を晒してはいないのだろうけれど。
「ちょーきょースタートだ! 俺はマンコな!」
「ん゛ッぶぉ!?♥♥♥」
四の五の言わずに調教は始まる。オイゲンの意見は濡れた下着を被った不細工な変態顔に封じ込められ、ガニ股で下品な股座に指を勢いよく差し込まれる。
水音を響かせるオイゲンのマンコは、既に服従精神を丸出しにしていると言っていい。手マンで解れ、絶頂まで導かれる数秒前だ。
(ふざけるな。こんなクソガキどもに私がイかされるはずが……!)
服従したマンコに比べ、その精神と腰はまだ従順とは言えないようだ。子供の小さな指から逃れるため、オイゲンが必死に腰を後退りさせる。それは傍から見ればガニ股を開いて腰を『ヘコッ♥』と踊らせる品のないものだった。
ズプズプズププッ!
「ん゛っぶぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥♥」
「へへ、自分から来るなんてマジでバカだなこいつ!」
が、それだけの恥を晒して逃れた先には背後に控えた子供の人差し指、カンチョーが待ち構えていた。鼻先を覆う自身の下着に向かって眼球が寄り、オイゲンがイキ潮を噴射する。
カンチョーのされすぎで完全な雑魚アナルと化している。堪らず腰を『ヘコッ♥』とさせて前に逃れようとする。それによってアナルからは指を引き抜くことができた。
「ぶぶーッ!?♥♥♥♥」
「バーカバーカ! マンコにいるからケツ穴に逃げたんだろ? 頭悪すぎだって〜」
バカ、マヌケと連呼されても否定できない醜態だ。カンチョーから逃げようと腰を振って手マンが襲い、手マンから逃れようと腰を振ってカンチョーが襲う。
屈辱と快感で頭が回らず、オイゲンは自分から腰を『ヘッコヘッコ♥』とみっともなく前後させながら、子供の指を出し入れするだけでイク変態艦船の光景を生み出していた。
「ぶぼっ♥ ぜっふぁい、ゆるさ、ぶぼぉーッ!?♥♥♥♥」
「豚が鳴いてるぜ。もっともーっとやっちまえー!」
「ん゛ッお゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥」
雌豚がガニ股で腰と巨乳を振り乱してイキ狂う。鼻水と唾液で自身の下着を濡らしながら、その濡れた下着を纏ってアヘ顔を浮かべながら、子供の指に好き放題されてイキ果てながら――――鉄血のプリンツ・オイゲンは、一ヶ月もの時を恥辱と共に過ごした。
「今日でお別れなんて寂しいね、オイゲン」
「……名前を呼ばないで貰えるかしら。耳が腐りそうだわ」
最終日。リーダー格の子供と相対するように立ったオイゲンは、初日以上に辛辣な声色を彼に向けていた。
彼女からすれば屈辱極まりない一ヶ月だっただろう。それは尻に太股、ギチギチと音を立ててはみ出しそうな横乳に書き記された下品な落書き群が如実に表している。
バカ、アホ、マヌケ程度なら安いものだ。しかしどこからか学んだ淫語が大量に書き出され、尻の表面にはデカデカと『雌豚』と達筆な字で落書きされているとなれば、今すぐ徹底的に洗い流したくもなろう。
けれど、できない。本当に落書きらしい落書きから、丁寧に読めるように書かれた卑猥な文字。後者を書き記した少年がニコリと笑って声を発した。
「雌豚、伏せ」
「ッ!♥」
身体がその声に従った。彼を見下すように立っていたオイゲンが股を開いてしゃがみ、エロ蹲踞のポージングを取る。
「ケツ」
「ふっ♥」
そのまま反転し、スカートを捲ってケツを見せる。胸に負けじと大きい巨尻が顕になり、達筆な『雌豚』の二文字がムチムチの尻に煌々と輝いている。
リーダー格の少年はエロ蹲踞でケツを突き出すオイゲンに向かって指を向けると、振りかぶりながら声を発した。
「そのまま、イけ!」
「イグーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」
ズボォッ、と二本指がオイゲンの縦割れアナルに突き刺さると、以前にも増して下品で無様になった野太い絶頂声が大部屋に響き渡った。
衣服や態度こそ正常なものに戻して貰えたオイゲンだったが、調教によって身体はどんな無茶な命令にも反射で従うようになり、当人には制御できない調教され切った状態に成り果ててしまっていた。
「ぷくくく……艦船って面白いなぁ。オイゲンみたいなのばっかりなら、たくさん欲しくなってきちゃった」
「ん゛……お、覚えていろ。今日が終わったら、おまえたちを必ず潰す。子供だからと容赦すると思ったら大間違いだ……!」
だが心までは奪われていない。本気も本気の高圧的な口調で子供への報復を宣言するオイゲン。火照ったケツ穴を晒し、アクメの余韻に息を荒らげながら凄んだところで子供以下の迫力しかないが、彼女は至って大真面目だった。
この件を指揮官に報告すればタダでは済まない。子供といえどしてはいけないことの分別は必要だろう。
「あはは、ほんっとオイゲンってバカだよねぇ」
そんな常識的な考えを持っているから、子供如きの策略から抜け出せない。
「おーい、頼んできたぜ!」
「ん、どうだった?」
「もちろんオッケー! ――――そいつ、俺たちに〝くれる〟ってさ!」
「……は?」
もっとも、子供が異常なほどの〝力〟を持っていることなど、能力を縛られた艦船〝如き〟に想像できるはずもないのだが。
「バカなオイゲンに教えてあげるけど、僕たちの親は指揮官さんと仲がいいんだ。だから君を譲って欲しいって言ったら、二つ返事で許可してくれたよ……ってことでいいんだよね?」
「おう! 指揮官のおっちゃん、ニコニコ笑って『あんなのでいいならプレゼントしよう』って言ってくれたぜ!」
「ぁ、あ……?」
つまるところオイゲンは、捨てられた。否、彼らの親と指揮官が友好関係を築き続けるための捨て駒になった、という図式がわかりやすい。
オイゲンにそれを察する余力は無い。彼女は今日で終わると思っていたこの関係が、一瞬にして永久のものとなったことを受け入れられない。
「……ひぃ!!」
慌てて逃げ出そうと四つん這いで駆け出した。脇目も振らず、子供たちが入ってきた部屋の出口を目指す。
「待て!」
「ひゃいっ♥」
だが、主人の許可なくして奴隷が外に出ていいと思っているのだろうか。まあこの場合、可愛らしい悲鳴を上げてピタリと止まったオイゲンを取り囲む子供たちは、彼女の親分と言うべきだろう。
「こいつ逃げようとしたぜ。バッカだなぁ」
「そうだね。こいつは一生、僕たちの子分なのにさ」
覚えている言葉を繰り返し使う子供たちの――――身窄らしい女子分。
「ひぃ、ひぃぃぃ……やめ、たすけ……ゆる――――」
「雌豚、チンチン!」
それが、プリンツ・オイゲンの辿った無様な結末だ。
「ぶひっ、ぶひぶひ〜〜〜〜♥♥♥♥」
転がって股座を広げ、豚鼻を作って鳴らすアヘ顔のオイゲンは、その調教され切った姿で子供たちの子分として付き従う。彼らが飽きるまで永遠に、その所有権が譲られることはない――――――