幻想郷入りしたんで少女達を好き放題に犯します 作:writer
「はぁ...1日が充実しない...」
マンションの部屋の中で俺はそう呟いた。
この頃の俺の日常は、朝6時に出社、その後は会社に残って仕事をして夜12時に帰宅する生活だ。ちなみにこれは早い方だ。
上司は朝9時に出社、夜7時に帰宅している。
つまり俺はブラック企業に就職してしまった訳だ。
両親は既に他界しており、親友の殆んどもホワイトないい企業に入社して働いている。
そんな俺の唯一の楽しみは、R-18な同人誌やアニメ、漫画やビデオ観ることだ。
「仕方無い。今日はこれを見ようか...」
何時もの通りにAVを開いて再生しようと思った時だ。不意に何かの気配を感じて振り向いた。
その方向はベランダで、夏の暑さを逃がすために網戸にしてある。
風がカーテンを動かして外が見えるが、外は夜景が見えるだけで何もない。
俺はこの前の休みに手入れした父の形見...折り畳み式ストックのデ・リーズル・カービンを構えて見に行く。
何故実銃を持ってるかと言えば、祖父が旧日本軍でイギリス特殊部隊と交戦。その時の戦利品として持って帰ってきた物を、そのまま一家揃って所持していただけだ。
弾は米軍に占領されていた時に盗み取ってそのままだ。予備は40発で、マガジンもある。
警察にバレたらただ事ではないため、毎度毎度どう捨てようかと悩んでいたが、今程心強いと思ったことは初めてだった。
恐る恐る外に出ると、やはりそこは何も無い。下から強い風が吹く以外は。
ここは13階の部屋だが、その遥か下に何かが見えた。
紫の布の両端をリボンで結んだ、縦幅5mで横幅20mの物体が浮いている。その布の各所には目玉が見えた。
「何だありゃ...」
思わずそう呟くが、俺は何故か呼ばれている気がした。
もしそうでなくても、漂ってくる甘い匂いはとてもそそる物だった。
「...よし。決めたぞ」
俺は心に決めると、趣味で集めていたサバイバル用品や非常食。そして本や財布をバッグに詰めた。
幸いR-18指定の物は少数だったため、全てバッグに詰めれた。銃弾もお手製のケースに入れてライフルバッグに銃と一緒に入れた。
必要最低限とは言え、総重量は10kgを余裕で越えたが、体力だけは無尽蔵の俺にとっては軽い物だった。
最後に『今までありがとうございました。そして探さないでください』と書いた紙と、事前に渡された退職書類を書いてテーブルに置いた。
部屋中を見て周り、残す物が無い事を確認すると、そのままベランダに渡った。
窓の鍵を閉めるのには苦労したが、ちょっとした細工で上手く閉めれたのはラッキーだった。
しかし13階から落ちるとなると流石に怖い。だが行くしかないのだ。
最後に人が見てない事を確認し、目を瞑って覚悟を決める。
「行くぞっ...!」
荷物を両脇に抱え、ベランダから飛び降りる。
落ちると同時に目を開けて布を見る。
俺は本能的に、この布が布では無いことを察した。それは何かの異次元の扉なのだ。
「俺は聞いたことがあるぞ。『幻想郷』の話だ」
にやりと笑いながら独り言を呟く。
「そうだ。あれは『スキマ』だ。幻想郷に行き方の1つに、スキマに入ればいい...さらば、外の世界!」
スキマに飛び込んだ。どこに行き着くか知らないが、このまま行くしか無い。
そう思った瞬間、目の前が突如開けて岩に激突した。
ゴシャッ!
「イテテ...ここは?」
周りが暗い。どうも洞窟に出たようだ。
噂では幻想郷には幾つもの危険な場所がある。ここがその内の1つでは無い事を祈ってライトを点灯させた。
それは杞憂だったようだ。洞窟は短く、すぐに行き止まりになっていた。外を見ると、近くには森と川があり、自給自足には申し分無い所だ。さらにこの洞窟内には、出口と行き止まりの中間地点に通路の半分を占める岩があり、雨風すらしのげる物件だった。
「良い所だな。取り敢えず水を汲んでこよう」
実はまだ夜ご飯を食べていない。腹ペコだ。
幻想郷には、人間は勿論だが妖怪等も存在するとされていた。一部は能力も持っていると言われている。
そんな連中に見つからないように、音を立てずに川へ行く。匂いを嗅いだ後、水の澄み具合を見て飲める水と確認する。
水は冷たく、そして新鮮だった。
1口含むと、蛇口を捻って出てくる水とは違う味を堪能できた。
ガサガサ...
不意に対面する茂みから音がした。
水は汲み終わっていたので、すぐにこちらも茂みに隠れる。
「(何が来る...獣か?)」
一応服の上に落ち葉や枝を掛けて、一見何も居ないように見せかける。
程なくして音の正体が現れた。
俺は声を出すのを必死に我慢した。
今までに見たことの無いような美しい女性だった。
だが普通の女性ではなく、狼の様な耳と尻尾を生やした白い毛並みが特徴的な女性だった。
そして実る胸もそこそこ大きい。ボンッと飛び出す巨乳ではなく、控え目な巨乳だった。
「(ウッそだろ?メチャクチャ可愛いなあの女性)」
思わず見とれてしまったが、すぐに見る目を猟をした時に獲物を見る感覚で観察し始めた。
「(恐らく彼女は妖怪だろう...狼女か?...いや違うな...)」
俺はオカルトも好きだ。まだ学生だった頃、廃墟に行って心霊写真や映像を撮ってしまったり、妖怪辞典を読み漁る程だった。
そんな中で俺は結論を出した。
「(見た感じ日本女性な妖怪って所だな。ならば白狼天狗か...音や視線には注意せねばな)」
武器は持っていないにしろ、妖怪なら恐ろしい怪力を持っているのだろう。さっき気付かれなかったのは奇跡としか言いようがない。
「ハァ、ようやく今日の任務が終わった...」
白狼天狗が何か独り言をブツブツと呟き始めた。しかも服も脱ぎ始めた。
俺は噴出しそうな自身の気配を冷静に消しながら観察する。
すらりとした体型に少し大きな胸、日焼けすらしていない肌。
何を取っても綺麗だった。恐らく軽くリフレッシュしに来たのだろう。軽く身体に水を掛けて持ってきた手拭いで身体を拭き始めた。
「文さんも労いの言葉はいいんですけど...『椛。ご苦労様でした♪お礼の骨ですよ♪』って...」
どうやらあの女性は椛と言うらしい。そして新たな名前の『文』だが、天狗にも社会と言う物がある。そこから推察するに、文はカラス天狗辺りの存在だろうと俺は予想した。
「ま、その後に肉まんを貰えたので良かったけどね♪」
身体を拭き終わってサッパリしたのか、椛は服を着て去っていった。
「...行ったか。しかし幻想郷か...あんな女性が沢山いるのか...」
俺の頭には、さっきの椛の裸体が刻み込まれていた。そして更に、今まで見たAVやアニメで、自分が椛を犯す映像も浮かんできた。
「いやいや、何をバカな...能力無しじゃ出来んだろうが...」
1人バカなと思いながら、汲んだ水を秘密基地に運んだ。
その先に待ち受けていたのは、俺には衝撃的だった。
もう1人の『俺』がいたのだ。
「なっ!だ、誰だ!?」
「おや?ようやく来たのか」
相手は混乱せず、まぁ落ち着けと両手で俺を宥めた。
「落ち着いてくれ。俺は敵じゃない」
「落ち着けって...じゃあお前は何者だ?」
「幽霊やドッペルゲンガーじゃないさ。俺は紛れもなく君だよ」
「答えか?それ」
「ふむ...なら答えだ。俺はお前の能力によって生み出された分身だよ」
「...は?」
分身。いきなりそう言われてもよく分からない。それに能力とかも話し出されて、俺は混乱の極みに達した。
「能力?分身?どう言うことだ?」
「順を追って説明するよ」
俺の分身は1つ1つ丁寧に説明し始めた。
この世界では、『~程度の能力』と呼ばれるのがあるらしい。能力は限られた者にしか扱えないそうだ。俺もここに来た瞬間に能力が開花したのだと言う。しかも複数のだ。
目の前にいる俺の分身は、気付かない俺に説明するために勝手に出てきたのだと言う。余計なお世話だよコンチクショウ。
「つまりだ。お前は俺の能力の1つ。『分身を生み出す程度の能力』で生まれたんだな?」
「そうだ。と言っても最大で3人だがな。そしてお前はいくら『弾幕』出せない」
「弾幕?」
「そうだな...非殺傷の銃弾を無限に、しかも様々なアレンジで打ち出せる魔法みたいな物だ。花火みたいな感じと捉えて貰って構わない」
「銃はあるが、これじゃ無理か」
「アサルトライフルとかならまだしも、ボルトアクションで45口径だろ?無理だよ」
「ちぇ...」
「だがな。他の能力はお前がしたい事をさせてくれるぞ?」
次に説明されたのはこの世界の実力者や、俺自身の能力についてだ。
何とこの世界の実力者達は、神から人間まで様々だが全員女性らしいのだ。椛もその内の1人だし、他も綺麗で容姿も様々だと言う。
そして俺の能力についてだ。俺はそんなに変態だったかと頭を抱えかけだ、確かにしたい事が出来る能力ばかりだった。
「成る程。能力のおさらいをしていいか?」
「どうぞ」
「1つ目は『分身を生み出す程度の能力』
2つ目は『1度関わりを持った人物を服従させる程度の能力』。これはちょっした関係を持つだけでも発動させれる能力だな。
3つ目は『今まで見てきた映像や書物を実際に発動できる程度の能力』。これは人間や妖怪...人形を保ってるのは無理なんだな?」
「逆を言えば、それ以外は無機物でも生きてるのでも可能って事だ。触手とかな」
「...そして4つ目は『魂に干渉出来る程度の能力』か...これだけがよく分からん」
「例えばだな。魂を護る見えない壁を突破出来たら、後は己のやり方で魂を吸い出して弄って元に戻せたりするんだ」
「吸い出すって...どうするんだ?」
「まず対象が油断してる時に、ストローで吸い出す感覚をイメージして触れるんだ。そうしたら相手は力が抜けて、起きてるがボンヤリとした状態になるんだ。目を見ればハイライトが消えてるから分かると思う。後は肉体を刺激してやれば、魂が出てくる」
「それに俺の思いを込めてやればいいのか?」
「そうだな...もし抵抗されたくなかったら、相手の記憶を程よく塗り替えるのがいいな」
「その場合どうすれば?」
「お前が魂を戻す前に、仮初めの魂で対象を染めてやればいい。仮初めの魂の反応を見てから、対象の魂を込めてやれば...」
「それで堕ちるって事か...」
最初はバカなと思っていたが、気が付けば口角が上がって分身と同じ様なゲスい笑みを浮かべていた。
「ククッ...いい顔になったな」
「お前のお陰で色々知れたさ。やる時にはお前を先に呼ぶ。何て言えばいい?」
「そうだな...俺は単純に二郎でいい」
「そうか。俺は旭(あきら)だ。旭って呼んでくれ」
「よろしく旭。さぁ今日は食って寝よう。明日はすぐにここを出よう」
そう言うと二郎は消えた。俺は簡単に食事を済ませて寝た。
次の日起きるとすぐに行動を始めた。
まだ朝靄が漂う中、広げた荷物を片付けて川を辿って降りていった。
その間に二郎を呼び出し、あれこれ話ながら歩いた。
「最初の目的地は何処がいいだろう?旭」
「この世界には人里があるんだろ?そこに行って書店を探す」
「何故だ?」
「人里へ行くのは一時的な安全地帯と今後必要な護身用武器の確保だ。書店はこの世界の情報だ。主にどんな能力者がいるのか知りたい」
「納得した。デ・リーズル・カービン(以下、リーズルカービン)だけじゃ不味いからな」
二郎は俺の分身。よって俺の持ってる物もコピーしていた。同じくリーズルカービンを見せると、俺は自虐的な笑みを浮かべた。
「確かにそうだが言うなよ。親からの形見なんだからな」
「親の形見が銃ってのは変わってやがるな」
「だろ?」
流石に明るい道を選んで来たからか、視線を感じながらも何とか無事に人里への入り口に到達する事が出来た。
門番の人に事情を話し、中に入れてもらう。無論銃は仕舞ってある。
人里はかなり賑やかで、活気の溢れる江戸時代と明治時代を混ぜ合わせたような感じだった。
「ほぉ意外にもいい所だなここは」
「本当に賑やかだ。さてさて案内を依頼出来る人は居ないか...お?彼女が良さそうだな」
二郎は周囲を見渡すと、ふと目に止まった女性を指差した。指差す方向には、子供と仲良くふれ合う女性がいた。
「彼女は誰だ?」
「実際に見るのは初めてだが、確か上白沢慧音と言う名前だった筈だ。彼女も能力者で、ハクタクだよ」
ハクタク...確か中国の妖怪だったような気がする。しかし彼女のスタイルも中々いい。
「...ここは後々の為にも関係を持っとくか」
「賛成だ♪」
まぁこのままうだうだしていても仕方無い。俺は関係を持つと同時に、色々相談するために接触を図った。
「あの~。ちょっとすみません」
「はい。どうされましたか?って、見慣れない服装をしてますね」
「あぁ。自分らどうも迷い混んでしまったようで...」
「成る程。外の世界から来た人ですか。私は上白沢慧音と申します。寺子屋で教師をしています」
「ご丁寧にどうも。自分は旭と申します。こちらは...」
「二郎と申します」
「ん?双子なのか?」
よしよし、乗ってきたぞ。
「えぇそうですね。後普通にため口で構いませんよ?自分らその方が喋りやすいので」
「そうか?ならそうしよう♪」
何処が威厳がありつつ、優しい先生じゃないか慧音さん。今後が楽しみで仕方無い。っと思いつつ、ちょっとお願い事をする事にした。
「ありがとうございます♪実はちょっと困ってまして」
「大体の予想はつくが...行ってみてくれないか?」
「まずは自分らの家が無いんです。何処か借りれる部屋があれば嬉しいんですが...」
「それなら丁度いい空き家がある。そこに行こうか」
「後、この世界について色々書かれた本が見たいのですが...」
「小鈴や阿求の所...いや、阿求の所に寄るといい。私が案内しよう」
「何から何までありがとうございます♪」
簡単な交渉は成立した。これで空き家とこの世界の情報が手に入る。しかも思わぬ形で慧音と関係を持てたのは幸いだった。
「という訳で、先生は少し後でまた来るからね♪」
「「「は~い♪」」」
子供達も可愛らしい声で返事をする。懐かしい。昔はこんな頃があったものだ。
「旭お兄ちゃん達も後で遊ぶ?」
「ん~お兄ちゃん達はこの後色々お勉強しないといけないからね」
「今日は無理だね~」
「えぇ~」
子供達が残念そうにしているが、仕方無い事だ。
「でも色々終わったら、また遊びに来てあげるよ♪」
「ホント!?」
「やった~!」
「旭、本当にいいのか?」
「ははっ♪別に構いませんよ♪な?二郎」
「当然だな」
2人揃って胸を張って宣言する。確かに遊ぶと言うのは本当だ。だがその裏では、慧音の行動を把握するのが主となっている。
「だからお兄ちゃん達は今から頑張ってくるから、皆も頑張るんだぞ♪」
「「「は~い♪」」」
「ふふっ♪じゃあ案内するよ。旭、二郎」
「「お願いします」」
慧音の後に続き、人里の中を歩く。
程無くして空き家が見えてきた。中に入るといい所だと分かった。お風呂に洗面所、台所もある。
流石に俺も二郎も呆然とした。
「ちょっと慧音さん。本当にいいんですか?」
「この世界にはたまに君達のように外からやって来る人達がいる。そんな人達を受け入れる為に作っているのだから、別にいいんだよ」
「はぁ...」
永住したいと言ったら、慧音は少し難しい顔になった。
「私としては君達の意見を尊重したいが...霊夢がどんな事を言い出すか分からないぞ?」
「霊夢?」
「博霊霊夢。この幻想郷の異変を解決するこの世界の巫女だよ。私の知り合いだ」
ほうほう、博霊霊夢...また新しい名だ。しかしまた厄介だ。
「その異変とは?」
「この世界における摩訶不思議な事件だ。例えば、4月になっても冬景色のままだったりとか」
聞く限り、異変とやらはとんでもない内容の物ばかりだ。常人が聞いて納得できる筈がない。だが博霊霊夢やその仲間達は、その異変が起きた日には確実に終息させるのだと言う。
「そんな巫女様は、僕らを返そうとするんですか?」
「熱心にお願いすれば、向こうも折れると思うが...」
「旭。今は別の事を考えよう。慧音さん。取り敢えず僕らを阿求さんの所へ連れていってくれないか?」
「おっと、忘れていたよ。それと私の事は呼び捨てでいいよ」
「そうですか?じゃあ改めて...よろしく。慧音」
「こちらこそだ♪」
内心呼び捨て出来る仲になったのをほくそ笑みながら、次の目的地に移動する。
どうやら阿求はこの辺りでも有名な著作人であり、幻想郷の歴史を書き写すと言う仕事を、閻魔様に依頼されてるようだ。
阿求のいる屋敷に到着した。
立派な門が構えられたお屋敷で、京都にこんな有名な建物があるのでは?と思わせた。
慧音は臆する事なく門を跨いで入る。俺達も同じ様に入る。玄関では慧音と使用人が会話していた。
暫くすると、慧音が手招きしたので俺達も屋敷に入る。するとまだ小学生ぐらいの着物を着た少女が出迎えた。
「2人に紹介しよう。彼女がこの家の当主、阿求だ。阿求。この2人は外の世界からやって来た旭と二郎だ」
「初めまして。阿求と申します♪」
興味深そうに俺達を見つめると、ニッコリと笑って挨拶をした。
こちらもそれに習って挨拶をする。
「旭と申します。初めまして阿求さん♪」
「二郎です。初めまして♪」
「2人は幻想郷縁起を見たいらしいんだ」
「分かりました。案内しましょう」
「ありがとう。慧音は戻るのか?」
「あぁ。子供達が待ってるからね...これが空き家の鍵だ」
慧音はそう言うと鍵を渡す。俺はそれを受け取った。
「では私はこれで」
「また今度」
簡単な挨拶を交わして、俺達と慧音は別れた。
その後は阿求に案内され、書物がたくさん保存されてる所に入った。
「お~巻物が沢山...」
「ふふっ♪これでも少ないんですよ?」
阿求はそう言うと、近くのより古い本棚から1冊の本を取り出して渡してきた。
「こちらが幻想郷縁起です。本来でしたら私が色々解説したいのですが、あいにく書き物の途中でして...」
「あぁそんな...別に気にしてもいませんよ。僕らの都合で来ているので、阿求さんはそのまま今やっていることに取り組んでください」
「有難いお言葉です♪では何かございましたら、お呼びください♪」
そう言って阿求は去って行った。
「ふぅ...さて、始めるぞ」
俺は持ってきたバッグから、スマートフォンと直結出来る小型カメラが付いたダテ眼鏡を取り出した。
これで瞬き2回すれば、自動的に写真がスマートフォンに送られる訳だ。本当に便利な世の中になった。
単調な作業だったが、全ての項目を写すのに15分かかった。それだけでは色々怪しまれると思った俺と二郎は、幻想郷縁起を読む事にした。
能力者や能力名に説明、何処に住んでいるのか、また人間に対する友好度とやらに加え、何と容姿も描かれていた。
「こりゃまた凄い...」
「あぁ。詳しく書かれている...俺も初めてだ」
「しかし二郎...」
「旭。言わずとも分かるぞ...」
「「どんだけ美人でスタイルのいいのが居るんだ...」」
昨日見た白狼天狗の椛しかり、さっき案内してくれた慧音しかり、阿求しかり...そしてまだ会ったことは無いが、この世界に住む能力者達はかなり美しく、そしてスタイル抜群の者が多かった。
一部胸が発達していないのもいるが、それはそれでまた良いものだった。
「で、旭。最初の標的はどうする?やっぱり阿求か慧音とかか?」
「それもいいが、この人里は人が多いし、何よりもまだ出会ってない能力者が多い。ここを攻めるのは、鈴奈庵に行ってからだろう」
「阿求は小鈴と仲がいいらしい。2人同時にやれるな」
「だから最初は意外にも落としやすそうな所からやる」
「何処だ?」
「紅魔館だよ」
「レミリア・スカーレットとか言う吸血鬼がいる館か。何故だ?」
「まず俺の能力、『1度関わりを持った人物を服従させる程度の能力』だが、段々感覚で判ってきた。1度向こうから話しかけられれば、それで能力発動の条件がクリアされるみたいだ」
「ふむふむ。それで?」
「まずはこの門番。紅美鈴から落とすさ。寝てばかりらしいからな。魂弄って、中に入るさ」
「ふっ...ところで、旭の持ってるビデオカメラ。何に使うんだ?」
「言われなくても分かるだろ?」
「食えない野郎だ」
「お互い様さ。ふふっ」
「さてと、帰るか」
「資料は十分。後は...勘付かれ無いようにやろう。勘付かれても、手遅れにしておくんだ」
「目標は紅魔館。了解だ」
俺と二郎は部屋を出る。たまたま近くを通りかかった使用人に、そろそろ帰ることを伝えてから館を出た。
武器に関してだが、何と普通に武器屋があり、事情を話すと変わったアサルトライフルを2丁ずつと、旧式のハンドガンを無償でくれた。
アサルトライフルの名は『TKB-059』。ソ連の3連装アサルトライフルだ。しかもこの武器屋は妖怪とかと面識があるようで、この世界の弾幕が撃てるように魔力も秘めているらしい。
ハンドガンは『南部甲型自動拳銃』。パパ南部とか言われている物だ。8mm弾だが、撃って当たれば致命傷になるのは違いない。
武器屋の主人には今度礼を持ってくると言い残して店を出た。
「これから帰る訳だが...ここから紅魔館まではどれくらいだ?」
「今から出て、夜に到着するな」
「ならもう行くか」
「そうだな...行こう」
家に帰ると、俺達はすぐに準備を整えて出発した。
日はまだ高く、人里の入り口近くの往来は活発だったため、そのまま紅魔館に進路を取った。
俺は心がとてもウキウキしていた。外の世界では出来ない事が、俺自身の手の平の上だからだ。そしてその最初の犠牲となる女性達は、未だその事に気付かず、紅魔館はいつも通りのティータイムを楽しんでいた。
一応1マス開けたりしてるんですけど、反映されてなかったらゴメンなさい。
スマホでやってるので多分たいおう