さて、朝食も作り終えたことだしこれからのことを話し合いでもしながら食べますかと思いでディエーラを呼んで一緒に食事をしていた。
「そうだ、ディエーラ。これからのことで話をしたいのだけど良いかな」
そう言うとディエーラは顔を真っ赤にしながら自分に対して答えてくれたのだが返ってきた答えが自分が求めていたものと全然違っていた。
「はい、子供は三人ぐらいは最低でも欲しいです。でも雅也さんがそれ以上に求めていましたら全然構いません。男の子ならば・・・」
「待ってください、ディエーラ。自分が話したいことは自分たちのことではなくて国のことで話し合いをしたいのだ。もちろんそのことも落ち着いたらするつもりだけどさ」
そう言うとディエーラは少しばかりしょんぼりとしていた。期待させて悪かったけど今は子供ができても安全に暮らせる国を創りたいのだ。だから我慢をしてくれと思いながら食事を続けていた。
それで今度こそ本題に入るのだった、そもそもディエーラを仲間にしたかった理由はその可愛さもあるけどそれ以上に商人としての力が欲しかったのだ。この事をでぃええーらに伝えるとそこまで必要なことでしょうかと聞いてきたので自分はすぐに
「もちろんだ、商いで栄えていたら農業が弱くても国としては強くなれる。商いで物も買える上に商いで物が売れる。これをうまくやるだけで利益が出てくるのだ、自分が治めている場所は農業はそこそこあるが商業に関しては全然栄えていないのだ。だからディエーラ、君の力が欲しいのだ。国を栄えるために」
それを聞いたディエーラは目つきが変わり商人としての目に変わっていたのだった。そうしてすぐに自分の国で都市になりそうな場所はどこですかと聞いてから自分はそこを刺すとすぐに
「そこは交易するときにあんまりよい地形と思えませんね、この辺は地形が激しいので出来る限り、内陸部ではなく沿岸部のほうがよろしいと思います。時間はかかりますが水路などを作れば物の移動などが楽になりその上に費用も掛かりません。最初こそはお金が必要かもしれないですが長い目を見れば投資とも言えますので私はこの場所を中心に動いたほうがよろしいかと思います。それにこの場所ならば外敵が攻めてきても守りやすい地形になっており本拠地にうってつけです」
マジでいろいろと言って来て助かるのですがなるほど水路を使うか、確かに自分がいた世界でも江戸などは水路を使って物を移動をしていたこともあるのでこれは確かにその通りだなと考えていた。
それにディエーラは投資だとも言っていたから商人として何か考えがあるのだなと感じていた。ならば都市開発は彼女に任せても良いかもしれない、自分は彼女の手伝いをしながら作業をしようと考えていた。
そうして商人として覚醒をしたディエーラは話を続けて今後の行動をある程度にまとめることに成功した。本当に彼女は有能すぎませんか、自分がアーリマン様に仕えていた時代でもここまでの者はいなかったと言うか周りが知識がない者が多いせいで自分が一番の知識持ちだったのでアーリマン様から政務官に任命をされてしまったのですけど。
でも絶対にこの時代の政務官は優秀だろうな・・・そう言えばアンナさんも政務官だから弟子入りをして教えてもらおうかなと考えていたらディエーラが少し顔を膨らませながら自分に対して
「今、ほかの女性のことを考えていたでしょう。女はそんなところに敏感なんだから怒ってしまいますよ」
すみませんがいつディエーラは心を読む能力を覚えたのですか、何も話していないのにわかるとは恐ろしいものだな。そう言えば昔にアーリマン様に仕えていたころにも女性の幹部たちに自分の考えが読まれていたよな。
女性とはそのような生き物なのであろうかと思ってしまう。それは置いといて女性を増やすなと言っているのであろうがこの世界の優秀な人はほとんどが女性だから無理ですと言いたかったがそれを言うとディエーラから何をされるのかが分からないので言わないで置いた。
そうして食事も終えたので今日の食材をどこから調達をしようかなと考えていた。そうだ、偵察も含めて王子たちがいる城に向かってみますかと思いでディエーラに対して食材を調達に向かうから休んでくれと伝えてから自分は王城に向かって走り出した。
それから20分後、自分は王城近くに到着したので近くの場所で崖に自分が入れるぐらいの穴を掘ってからそこに入り、葉っぱなどで入り口を隠してから自分は良く昔に偵察で使っていた方法を久しぶりに出したのである。
それは幽体離脱をした、体から離れて魂だけで敵陣営を偵察をしていた昔を思い出す。もちろんこれが出来るということはほかの体に侵入して憑依をすることも可能である。
無論、憑依元の主が強すぎれば動かすことなどはできない。でもこの時代ならばほとんどの者が憑依に成功できると思っている。それは今回は使うか分からないがまあ、どうなってもいい様に準備だけはしっかりとと思いながら魂のみ王城に飛んでいった。
そこでは流石、王子軍と言うべきだろうが女性ばかりでしかも美人、美少女しかおらずここは大奥ですかと言いたくなった。それもしながら王子を探していた、どんなことをしているのかなと思って探していると王子がいた場所は古い本などが保存されている場所にいたのである。
何か調べ者かなと思ってみているとそこに書かれてあった内容はアーリマン様やその配下たちに関する本であり明らかに自分に対して調べているなと思いながら見ていると
「アンナ、あのアパオシャに関することで分かったことがあるか」
「王子、調べていますがあんまりその悪魔に関する情報が少なすぎます。わかることはアーリマンに対して忠誠を誓っていた悪魔でとても有能だとしかありません」
凄い、少ししかないけど自分がしっかりと本に書かれてあって嬉しいかな。けれどそこまでは詳しくは書かれてないみたいだ。戦国時代で例えるならば名前が出てくるモブ武将位だけどそれでも嬉しい。
そんな時に書物など管理している部屋に入ってきたのは元暗黒騎士のユリナであった。今では聖騎士になっており立派な騎士になっている。そんな彼女が昔の記憶で暗黒騎士団にいた時に聞いた話をした。
「王子、私は知っていると思いますがもともとは暗黒騎士団にいました。その時に聞いた話なのですがそのアポオシャは始まりの暗黒騎士とも呼ばれており暗黒騎士団の最初の団長になったと言われております。その彼が滞在していた場所が今では魔物たちですら近寄らないあの毒の川の先にある砦跡地だと言われています。もしかしたらそこに向かえば何かあるかもしれません」
確かに昔はそこで滞在をしていたな、懐かしいな。あそこでアーリマン様に仕えている時のほとんどをその場所で過ごしたぐらいだ。だって毒の川が天然の要塞となって敵が攻めてくることはほとんどなかった。と言うかまだ跡地と言えるぐらいに残っているのかな。
そこは怪しいけど確かに行ってみる価値はあるな、自分ももしかしたら過去に持っていたものが見つかるかもしれない。少し落ち着いたら行ってみることにしようかと思うのだった。
そうして帰る前に敵の陣営を見ておこうかなと思いながら移動をしている時にこちらを見てくる女性がいたのである。
その女性とはソーマちゃんでまるでこちらの魂が見えているように見てきていた。でもまさか、こちらの魂など見ることができるのは巫女などの素質がないと見えないから大丈夫だと思っていた。
しかし、いくら移動をしてもソーマちゃんは自分の魂を見ていたのでもしかしてこの子、巫女としての素質があったりしてと思いながら見ていた。自分が高速に移動をするとそれを追いかけてみていたので自分は
(これ、かなりやばい状況になったのですけど今はバレていないから良いけどこれでは潜入調査ができないではないか、今は浮遊霊みたいにして逃げるしかない)
と思いながらその場から逃げ去るのだった。この状態で戦ったら負けるかもしれないからね。