※この作品はR-18です。

バンドリ外伝集   作:火の車

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本編のネタバレっぽいのがあります。


初夜(瑠唯×楓)

 彼と恋人になってから1か月

 

 私は変わってしまった

 

 最初はただ純粋な好意を抱いていたのに

 

 あの出来事から、彼にひどく執着するようになった

 

楓「__瑠唯さん、すごく楽しかったですね!」

瑠唯「えぇ。(はぁ......素敵な笑顔ね///)」

 

 けれど、彼は持ち前の鈍感さで気付かない

 

 ただ、純粋に私を慕ってくれていて

 

 今もデートの帰りで

 

 嬉しそうに手を握って、笑顔を向けてくれる

 

 暗くなって街灯に照らされる彼の姿はどこか儚くて

 

 いつの間にか、どこかに消えてしまいそうに思える

 

楓「瑠唯さん?どうかしましたか?(手を握る力、強くなった?)」

瑠唯「いえ、何でもないわ。」

楓「そうですか?まぁ、僕は嬉しいので全然かまいませんが。」

 

 無垢な表情でそう言ってくれる

 

 私のこの黒い感情に気付くことはなく

 

 その姿が、この上なく愛おしい

 

楓「そろそろ帰りましょうか。もう暗いですし。」

瑠唯「え、あ......」

楓「?」

 

 彼が駅に向かおうと歩いているのを私は止めた

 

 まだ返したくない

 

 なぜこんな事を思うのかは分からない

 

 もう時間も遅いと言うのに

 

瑠唯「......今日は、一晩帰らない事になっているの。」

楓「え?そうなんですか?」

瑠唯「えぇ、だから......」

 

 私は横の路地を指さし

 

 彼の目を真っすぐ見つめた

 

瑠唯「もう一か所だけ、付き合ってほしいの......ダメかしら?///」

楓「僕も親に連絡すれば大丈夫ですが、どこに行くんですか?」

瑠唯「来れば分かるわ......ふふっ///」

楓「はい?」

 

 私は彼の手を引き

 

 指さした路地に......

 

 いや、その奥にあるホテル街へと向かった

__________________

 

楓「こ、ここは......?」

瑠唯「ホテル街よ。」

 

 ホテル街は、カラフルな光が飛び交い、統一性のない建物が数多く並んでいる

 

 周りには私たち以外の男女の恋人もいる

 

 普通の人なら、ここがどういう場所か分かるのだけれど......

 

楓「ホテル街?つまり、宿泊施設が集合してる場所と言う事ですか?」

瑠唯「間違いではないわね。少し想像と違うと思うけれど。」

楓「どういうことですか?」

瑠唯「そうね......」

 

 なんて説明しようかしら

 

 彼に遠回しな言葉は通用しないし

 

 率直に言ってしまうのが正解ね

 

瑠唯「恋人同士が営みをするためのホテルよ。」

楓「営み?」

瑠唯「性行為よ。」

楓「えぇ!?」

 

 彼は愕然とした表情を浮かべた

 

 まぁ、今まで清いお付き合いをしてたもの

 

 こんな事を急に言われても仕方ないわよね

 

瑠唯「......ずっと、あなたのこと考えると眠れないの。もう大丈夫だと分かっているのに、不安になって......」

楓「っ!」

瑠唯「だから、安心させて欲しいの.....あなたの存在を、もっと近く感じたい。だから.....」

楓「瑠唯さん......」

 

 ズルいのは重々承知

 

 こんな脅すような真似なんてしたくない

 

 けれど、こんなことをしなければいけないほど、私は恐れてしまっている

 

 だから、こうするしかない......

 

楓「僕にはまだ、もしもの時に責任を取る能力はありません......」

瑠唯「......そう、かもしれないわね。」

楓「けど、それは、瑠唯さんを不安にさせた責任を取らない理由にはならないとも、思ってます。」

瑠唯「!」

 

 彼は控えめな声でそう言う

 

 これは、OKと言う事なのかしら?

 

瑠唯「......それじゃあ、こうしましょうか。」

楓「!?(う、腕に、当たってる......)」

瑠唯「......///」

 

 私は彼の腕に抱き着いた

 

 谷間に彼の細い腕が収まりそうになり

 

 つい、体が火照ってしまう

 

 ......痴女なのかしら、私

 

瑠唯「入りましょう?///」

楓「は、はい。分かりました。」

 

 彼が頷くと

 

 私達はすぐに近くのよさそうなホテルに入り

 

 下調べ通りにチェックインを済ませた

__________________

 

 ホテルの部屋は案外普通だった

 

 ラブホテルと言うくらいだから、ピンクなどの配色が多いと想像してたけれど

 

 日頃泊まるホテルとさほど変わらない

 

 むしろ、かなりしっかりしてる

 

楓「意外としっかりしてますね。」

瑠唯「そうね。」

楓「どうしますか?」

瑠唯「先にお風呂に入りましょう。」

 

 流石に、汚れた体を彼に見られたくはない

 

 今日1日デートで歩いて汗もかいてしまったし

 

楓「それじゃあ、お先にどうぞ。僕は待ってますから。」

瑠唯「いいの?」

楓「はい。少ししないといけない事があるので。」

瑠唯「そう?」

 

 しないといけない事......

 

 と言うと、ご両親への連絡かしら?

 

 それなら、私が先に入った方が効率的ね

 

瑠唯「そう言う事なら、先に入らせてもらうわ。」

楓「はい、ごゆっくり。」

瑠唯「えぇ。」

 

 そんな会話の後

 

 私は部屋の中にあるバスルームに入った

 

 ”楓”

 

楓「さて......」

 

 瑠唯さんがお風呂場に行った後

 

 僕は少し集中して部屋の中を見回した

 

 すると、すごい数の色が浮かび上がってきて

 

 色んな情報が入ってくる

 

楓(えっと......)

 

 その中で違和感のある色

 

 テレビの隙間とか照明の影

 

 後は観葉植物の葉と葉の間の隙間

 

 僕はそこらにある機械を手に取った

 

楓「色んな人が使う場所だから、一応、確認したけど......本当にあった。」

 

 これは所謂、隠しカメラ

 

 すごいなぁ、こんなの本当にあるんだ

 

 色を見れないと絶対に見つけられないね

 

 そんな事を思いながら、僕はカメラの電源を切った

 

楓「はぁ......」

 

 その後、僕はベッドに腰を下ろし

 

 全身の空気が抜けるくらい大きなため息をついた

 

 これは落胆とかそういうのじゃなくて

 

 ただ、死ぬほど緊張してるだけなんだけど......

 

楓(な、なんでこうなったんだろう?)

 

 瑠唯さんに言われるがままここに来ちゃった

 

 元はと言えば悪いのは僕なんだけど

 

 これは、少し早すぎるんじゃないだろうか

 

 だって、僕たちはまだ高校1年生だし......

 

楓(どうしよう、広町さんにアドバイスを......いや、こう言うので頼るのは違うし......でも僕にこういう知識は一切ないし......)

 

 緊張で吐きそうになってきた

 

 ただでさえ回らない頭も回らないし

 

 これからどうなるのか、分からない

 

楓「よ、よし、深呼吸だ。すぅー......」

瑠唯「__上がったわよ。」

楓「~っ!!げほ、げほ!!ごほっ!!!」

瑠唯「衛宮君!?」

 

 空気を吸い込んでこれから吐こうとした瞬間

 

 瑠唯さんがお風呂場から出て来て

 

 驚きのあまりせき込んでしまった

 

 もうそんなに時間経ってたんだ

 

瑠唯「だ、大丈夫!?また、発作が......」

楓「い、いえ、これは深呼吸の宿命みたいなものです......けほっ。」

瑠唯「そ、そうなの......?」

 

 瑠唯さんは目に涙を浮かべ

 

 僕の背中を優しくさすってくれてる

 

 い、いやぁ、我ながら情けない

 

楓「深呼吸をしようとすると、決まって誰かに見られるんですよね。あはは。」

瑠唯「ご、ごめんなさい......」

楓「いえいえ、大丈夫ですよ。前とは違って、もう倒れたりはしないので。」

瑠唯「そ、そうよね。」

 

 安心した様な声だ

 

 わざわざこんな事で心配させて申し訳ないな

 

 ひ弱な体が恨めしい......

 

楓「あ、僕もお風呂入ってきますね!」

瑠唯「えぇ。」

楓「すぐに戻って来ます!」

 

 僕はそう言い残し

 

 少し駆け足でお風呂場に向かった

__________________

 

 ”瑠唯”

 

 彼がお風呂に行って十数分ほど

 

 私はベッドに腰を下ろして

 

 さっきの光景を思い出し、小さくため息をついた

 

瑠唯「......衛宮、君......」

 

 消え入りそうな声で彼の名前を呼ぶ

 

 本当に、さっきは怖かった

 

 また、新しい病に犯されてしまったのかと

 

瑠唯(だ、大丈夫よ。今は病気も克服したもの......)

 

 彼は一度死の淵に立ったけれど

 

 奇跡的に病気は治癒され

 

 その事によって寿命もずっと延びた

 

 けれど、それでも普通の人よりは短命

 

 だから、彼の時間の重みは計り知れない

 

楓「__瑠唯さーん、って、どうしたんですか?」

瑠唯「え......?」

楓「ま、まだ泣いてたんですか!?す、すみません、気付かなくて!」

瑠唯「い、いえ、大丈夫よ。」

 

 彼は大袈裟に私を心配してる

 

 しくじったわ

 

 あの時を思い出して、気付かないうちに泣いてたのね

 

 そんな事を考えながら、私は涙を拭った

 

瑠唯「その、隣に座ってくれないかしら......?」

楓「は、はい(?)」

 

 私がそう言うと、彼は私の隣に腰を下ろした

 

 けど、特に会話をすることはなく

 

 隣からはお風呂上りから来る熱気とシャンプーの良い匂いを感じる

 

楓(ど、どうしたんだろう?何か喋った方がいいのかな?)

瑠唯「......焦り過ぎたわね。」

楓「......?」

 

 私はポツリとそう呟いた

 

 彼は訳が分からないと言った感じで首を傾げてる

 

 その様子を見て、話を続けた

 

瑠唯「困ってるでしょう......?いきなり、こんな場所に連れてこられて......」

楓「驚きましたけど、僕も吹っ切れたので、大丈夫ですよ?」

瑠唯「......そう。」

楓「!」

 

 彼は本当に優しい

 

 私の我が儘を全て許容してくれる

 

 こんなだから、変えられてしまう

 

 今まで積み上げた八潮瑠唯と言う人格が捻じ曲がる

 

瑠唯「衛宮君......!」

楓「る、瑠唯さん!?」

 

 私は彼に抱き着いた

 

 もう少し力を強めたら折れそうなほど細身で、少し頼りない

 

 けれど、あまりある優しさを感じる

 

瑠唯「......愛してるわ。」

楓「!」

瑠唯「この世の、誰よりも......」

 

 顔を隠したまま、私はそう言った

 

 愛してるは、そこまで純粋な言葉ではない

 

 私にとって愛とは執着で

 

 この抱擁も、消えてしまいそうな彼を拘束したいだけなのかもしれない

 

楓「僕も、愛していますよ。」

瑠唯「ありがとう......」

 

 そんな私を、彼は受け入れてくれる

 

 優しすぎて、私が私でなくなる

 

 もう、耐えられない

 

瑠唯「そろそろ、いいかしら?///」

楓「は、はい。」

瑠唯「じゃあ__んっ///」

 

 私は彼に確認を取り、キスをした

 

 触れるような軽いキス

 

 こんな触れ合いは彼との間では初めて

 

瑠唯「ちゅ、はっ、ぁ......///」

楓(なんだろ、これ......)

 

 そこから、私達は舌を絡めた

 

 甘い甘美な味わいにザラザラとした感触

 

 どれもが、今までになかった、初めての感覚

 

瑠唯「少し、過激すぎるわね......///」

楓「そ、そうですね、あはは。少し恥ずかしいです。」

 

 そう言って彼は照れくさそうに笑ってる

 

 本当に可愛らしい

 

 もっと、彼が欲しい

 

瑠唯「寝転んで。」

楓「は、はい。(あれ、僕ってこういう感じなの......?)」

瑠唯「服、脱がせるわよ。」

 

 私はそう言い、彼のバスローブをはだけさせた

 

 彼の細くて白い肌が顔を覗かせる

 

 男性の体なんて見たのは小学生以来だけれど

 

 流石に私とは全然違うわね

 

瑠唯「綺麗よ、衛宮君。」

楓「あ、あはは、男が言われるセリフじゃないですね。」

瑠唯「そうかしら?私は素直な感想を言ったまでよ。」

楓「それを言うなら、瑠唯さんも綺麗ですよ。まるで、芸術品みたいです。」

 

 芸術品......

 

 彼にそう言われるのは悪い気はしない

 

 彼の目は、常に絵画を見てるようなものだもの

 

 見る目は確かね

 

瑠唯「あなたになら、いくら見られても大丈夫よ......///」

楓「る、瑠唯さん!?だ、ダメですよ、こんなところで__」

瑠唯「こんな所で脱がないでどこで脱げばいいのかしら?///」

楓「あっ、そうでした。」

瑠唯「全くもう......///」

 

 バスローブを脱ぎ、彼の上に跨った

 

 彼は慌てた様子で見ないようにしてたけれど

 

 こんな状況だもの

 

 何か身に着けてる方がおかしい

 

瑠唯「それより、どうかしら......?///」

楓「え?」

瑠唯「その、私の体は......///」

 

 私がそう尋ねると

 

 彼はまじまじと私の体を見て

 

 少しして口を開いた

 

楓「なんか、すごいです(?)」

瑠唯「ふふっ、可愛い感想ね///」

楓「は、初めて見たもので......」

瑠唯「知ってるわよ///」

 

 本当に初心で可愛らしい

 

 けれど、いざとなれば誰よりも頑張れる

 

 こんな彼だから、愛してるのよね

 

瑠唯「衛宮君__ちゅ///」

楓「!」

 

 彼にキスをしながら

 

 自身の恥部に触れる

 

 ヌルヌルした液体が指に纏わりついてくる

 

瑠唯「そろそろ、いいわよね?///」

楓「えっと......はい。」

 

 彼の返事を聞いてから

 

 私は彼の下半身に軽く手を当てた

 

 そこには硬くなった、年相応のペニス

 

 サイズは......よく分からないけれど

 

 多分、一般的なサイズね

 

 私はそんな事を考えながら、彼のペニスにコンドームをつけた

 

瑠唯「入れるわね......?///」

楓「は、はい__ううっ......!」

瑠唯「つっ......!!」

 

 膣内にペニスが挿入されて最初に感じたのは痛み

 

 肌が裂けるような鋭い痛み

 

 初めてって、こんなに痛いのね

 

楓「る、いさん......大丈夫ですか?」

瑠唯「え、えぇ......問題ないわ......!あなたは、気にしないで......!」

 

 なんて言うけれど、私も必死

 

 慣れるように祈りながら、奥まで入った状態で止まってる

 

瑠唯「はぁ、はぁ、はぁ......っ///」

楓「瑠唯さん......?(色が......)」

瑠唯「段々、慣れて来たわ......ふふっ♡」

楓「そう、ですか......?」

瑠唯「えぇ、そろそろ、動くわね__はっ、あっ♡」

 

 私は腰を動かし始めた

 

 愛液が潤滑油になって、スムーズにペニスが膣内を行き来する

 

 グチュグチュという音が、静かな部屋に響いている

 

瑠唯「良くなってきたわ......♡」

楓「す、すごい、です......っ」

瑠唯「気持ちよさそうで、良かったわ......♡」

 

 腰の動きがどんどん激しくなる

 

 まるで下半身の感覚がなくなったようにフワフワする

 

 天にも昇るような、不思議な感覚ね

 

瑠唯「あっ♡あっ♡あっ♡楓......くん♡」

楓「瑠唯、さん......!」

瑠唯「愛してる、あなたを♡ずっと、死ぬまで、私の傍にいて♡」

楓「いますよ、ずっと。僕だって、一緒にいたいですからっ。」

 

 彼のペニスが少し膨らんだのを感じる

 

 この変化は、なにかしら

 

楓「瑠唯さん、何か、来ちゃいそうです......!」

瑠唯「大丈夫だから、それに身を任せて♡避妊は、問題ないからぁ!♡」

楓「う、うぅぅぅ!」

瑠唯「んんんっ♡」

 

 何かが子宮に向かって出された感覚

 

 背中がゾクゾクして、息が絶え絶えになる

 

 今回は避妊していたけれど

 

 膣内に出されてたら、どうなってたのかしら

 

瑠唯「どう、だったかしら......?///」

楓「なんだか、不思議です。」

瑠唯「そうね、私も同じよ。あんなに痛かったのに、気付いたらよくなってて、幸せで......///」

楓「そうですよね。」

瑠唯「えぇ__っ!」

楓「瑠唯さん!?」

 

 行為が終わり安心したからか

 

 力が抜けて、彼の上に倒れてしまった

 

 下半身に力が入らなくて動けない

 

瑠唯「ごめんなさい、もう動けそうにないわ。」

楓「じゃあ、このまま寝ちゃいましょうか。」

瑠唯「そうね。」

 

 そんな会話の後、私達は抱き合った

 

 暖かくて、瞼が重たくなる

 

 彼も同じみたいで、眠たそうにしてる

 

楓「愛してます、瑠唯さん。」

瑠唯「愛してるわ、楓君。」

 

 今夜、何度言い合ったか分からない言葉をもう一度言い合い

 

 そのままの姿で私達は眠りについた

 

 眠ってる間もずっと抱きしめられていたみたいで

 

 翌日、朝起きた時、彼に愛されていると思えた

 

 

 

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