短編で出すことにしたせいで、
逆転の要素がいまいちピンと来ない可哀想な書き物。
一発もの。なぜか反響があったら続きは考える。
予定(予定は未定)
ふと目が覚めると、ここが見慣れない寝室であることを悟る。窓の外を眺めれば、満月が地平線の向こうへ隠れようとしていて、空が淡く白ばんできている。もう少しで朝なのだろう。
窓の近くに敷物を敷いて寝ている人を一人発見した。もとより、自分がなぜここにいるか分からない。確か、あの村から逃げ出して、森の中を抜けようとしたことまでは覚えているのだけれど。
この穏やかな息を立てている人は同じような境遇の方だろうか、それとも自分を助けてくれた人だろうか。
自分は、おとこ“とはいえ”体格もしっかりしている方。他の男子の多くがちんまりとしていたのをみると、自分はよく発達した方だと言える。一方でこの人はさすがに平均よりは体つきはしっかりしているがそれでも線が細く、自分が森の中で倒れているのを運ぶのは難儀しそうだ。
おとこ…だろう。
沈む前に輝きを増した満月の光の中で浮かび上がるかれの顔はひどく綺麗に映える。かれのしなやかな手や整った顔つき、そして程よい肉付きを持つ体躯からは流麗と称してもあまりある瑞々しさが醸し出されている。
しばらく呆然と眺めていると、体の奥の方で何が滾り始めた感覚を覚えた。その熱は広がりを持ち始め、今や自分の体全体を蝕み始める。こんな感覚はあの村で成人の儀の予行をした時以来だ。
普段立ち上がることのない逸物が屹立する。
あつい。
つらい。
この人の“なか”はすごくあったかそう…。
前後不覚に陥った自分は、ふらっとかれが寝ている側まで近づき…その張り艶のある唇に接吻する。
あぁ、すごく柔らかくて、ふわふわする。
「むぅ…」
と、かれがもぞもぞと寝る位置をかえる。
この人が自分にとってどんな人か一体わからない今、というかそれ以前に同性でもおとこのひとを襲う真似なんかしてはいけない。
とはわかっているものの、この綺麗な人はきっと許してくれる、とか、“入れても”ばれないさと、都合の良いことだけがぐるぐると頭を回る。
次の接吻は、触れ合うようなものではなく、己の欲望をぶつけるようなものだった。
「ちゅむ、ちゅむ、ちゅむ…ちゅぱ…んふ」
かれの口内を犯し、丹念に歯茎まで舐め回していく。
ぺろ、とこぼしそうになる唾液をなめとると、艶やかさを増したこの人の唇が、さらに己の滾りを増す。そしてかれは悶えるような顔をした。
「あうぁ…。あ、あなたがわるいんです…。…そんな顔をされると抑えられないじゃないですか」
典型的な責任転嫁の言葉を小声で口にし、かれに被さっての行為はエスカレートしていく。
ふりふりとした下着を脱いで、そしてかれの寝巻きも脱がせる。サラシを巻いた胸と、黒いパンツが、日の出前のひんやりとした外気に触れる。最後の堤防たるサラシも、無防備に晒されたのではかれの胸も守れない。
おとこは胸を弄られると、性交にむけて“できあがる”という。それを防ぐためのサラシをずり下げ、ピンク色の乳首を露出させ…舐めとっていく。
「ちゅる、ちゅる…ちゅぱん」
手でかれの乳首をこね回し、潰したり、時には甘噛みし、丹念に舐め回していく。悪戯心であえて乳首を避けるように手を這わせていくと、えも言われぬむず痒さにかれの整った眉がさがり、ますます悶えて、かれの胸が浮く。
かわいい。
かれを乱す性技は女性に奉仕するために仕込まれたもの。かなり嫌々だったけれども、この人が気持ちよくなれているなら、仕込まれた甲斐もあったというもの。
立ち上がり始めたかれの逸物に触れ、コスコスと上下運動を始める。鈴口や、カリ裏を丹念にしごいていき痛すぎない力加減で奉仕しく。
あ、ピクピクし始めた。
ぴゅるっと、かれのペニスから白い液体が出てきた。自分の手についたそれを舐めとってみると、すこし、甘い。
おとこの人は魔力で命の元となるものを包んでいるようで、自らの興奮が最高潮に達した時、元となるものを包んで、出すそうな。
それまでは、少し扱かれて出たとしてもむしろ透明な場合が多い。それは、魔力を出しすぎないようにするためで、さらにいえば性への抵抗感を増すために、おとこの人のペニスは敏感に、むしろ乱雑に扱うと痛いくらいにできている。
かれの興奮具合は上々だけれど、自分はもう、自分のを出したい衝動に駆られている。教えられた「出すなら下の口の中へ」という言葉の通りにかれの地味ながらもしっとりと濡れたパンツへと手を伸ばす。
ごくり、と唾を飲み込み、己の滾りを押さえつける。汗ばみ、物欲しそうにするかれの顔とひくつきはじめたかれの下の口は、自分を深い快へと導く誘い。ただ、あまりに乱暴に突っ込むと、起きてしまいそうなのも事実。
慎重にかれのアナへと狙いを定め、
そしてゆっくりと入れていく。
「かはっ…」
いいところに当たったようだ。かれの爪先がピンと伸びて、空気を求めるように口をパクパクと動かしている。なかの圧迫感はそれなりだろう。
「はぁ…はぁ……、ん…ふぇ」
侵入を受けたことのないかれの直腸が惑い、そして自分の逸物へと絡んでくる。思わず腰が抜けてしまいそうなほどの気持ちよさ。抜けてしまいそうになると、かれのアナがしまる。それはまるで、行かないでとごねているみたいで。
これは…はまる。
かれに覆い被さった影は、腰を振るスピードをどんどん速めていく。自分の欲望を、目の前のかれへとぶつけることしか考えておらず、その腰の振り方は身勝手そのもの。
かれの手持ち無沙汰な手と恋人繋ぎをすると、これが両思いの繋がりのように錯覚させられる。
「ひゃあ………ぁ、やぁ…」
いいところに当たったかもしれない。かれがますます乱れていく。起きたかもしれないがもう、構わない。反応が良くなる中のコツコツとしたところを狙ってカリ首を押し付けていく。
お、またビクンってなった。
「んふ…。でます…でます!ちゃんと受け止めてください!わたしを感じてください!病みつきになっちゃって、毎日感じちゃいましょう!」
捲し立てるように、そして縋るようにかれの張りのある胸へと顔をうずめ、興奮が最高潮に達する。
どぴゅる、とかれが出した比ではない量の白濁液が、かれの中へと注ぎ込まれていく。しばし自分のペニスが震え、出し終わるのを待つ。
改めてかれの顔を見ると、呆然としているようで、焦点が定まっていない。寝起き眼でまだ今のことを把握できていないようだ。
あれ…。
そしてかれは、今の状態を、つまりは寝ている間に中にどえらい濃い性を注ぎ込まれたことを認識したようで…。
ハッとした様子で、
「ふぇ!?…………な、ナニをしているんですか!?」
目を逸らすしかない。
やばみ。
この二人の事は、後で書くかもです。