「ただいまー。かえったわよ」
由紀子の性的満足度は、如実にお土産に反映される。両手に余るほどのお土産を提げ、帰ってきたのに数日後には、宅急便でまたお土産品が配達された。
「おい。おい。由紀子これはちょっと多すぎないか?」
「大丈夫ですよ。冷凍しておきますから」
嫁の小百合は、お土産のおかげで料理の手間が省けるものだから大助かりだ。夕食の惣菜もののもう一品を考えなくても冷蔵庫さえ開ければ、それなりのものが庫内を圧倒している。
「おとうさん、肩をマッサージしてくれない?」
洋間のリビングに、家庭用のマッサージ機が備えられているのだが、近頃は妙に肩こりが激しく、マッサージ機では満足しなくなった由紀子。
入浴後はそのマッサージ機に座り、夫である直之から由紀子はマッサージを受けている。
「おとうさん、本当にお上手ですね・・・」
「そんなに褒めても何も出ないぞ」
そんな時、風呂から上がってきたばかりの嫁 小百合が、ふたりの前を横切った。
「小百合さんも、おとうさんからマッサージをしてもらうといいわよ」
「いいえ、わたしは・・・。そんな結構ですよ」
「遠慮しなくてもいいわよ。お金はいただきませんから」
義母 由紀子の好意なのだろうが、少し強引ともとれる勧めで小百合はマッサージ機に座った。
直之が、小百合の肩をつかみマッサージをしていると、夜着の襟もとが乱れ、胸元から乳房の谷間が覗けるようになった。
大ぶりではないが、それなりの豊かさを持った魅力的な乳房に、直之の視線は目がつい胸元へいく。
密かに沸き起こる男ならでは欲情は抑えきれない。
マッサージを施している小百合の肩を不必要に動かし、目を泳がせている直之に気づいた由紀子は口を開いた。
「おとうさん、どうなさったの?」
「いやー、小百合さんの肌は張りがあるなぁと思ってなぁ・・・」
吐いたことばをしまったと後悔したときはもう遅かった。
「そうでしょうよ!わたしのような婆の肌は、どうせ、しわくちゃでしょうよ」
「いや、そんなつもりで・・・」
マッサージを受け難くなったのは小百合だった。
「お義父さん、どうもありがとうございます。おかげで、肩がずいぶんと軽くなりましたよ」
名残り惜しいのは、久しぶりに、張りがある乳房に目がくらんだ、直之だった。
この日を境に、直之は、新鮮な肉体を持つ嫁の小百合に、深い関心を寄せるようになってしまった。
「おとうさん、翔太が出張に出かけて、もうどのくらいになりますかねぇ」
「もうすぐ、帰ってくるのではないか」
「どうして?わかるの」
「だって、今日の小百合さんを見ていたらなんとなくそんな気がしたよ」
普段は、鼻歌など口ずさまない嫁の小百合が、にこやかな笑顔を浮かべ、歌っていたのを直之は陰から聞いていた。
「まっ、近頃のおとうさんは、やけに小百合さんのことになると、細かく見てらっしゃいますね」
直之本人も、そう感じていたので弁解する気持ちもなかった。
「なぁ、そんなことよりたまにはどうだ・・・・・・」
「そうですね。たまにはですね」
若い者同士のような、愛の交換が無理なふたりは、抱き合い唇を重ね、直之は妻、由紀子の胸に手を乗せ、乳房の感触を味わえれば、それで十分だった。たまには、挿入迄発展することもあるが、そこまでは望まない直之だった。
由紀子も、夫の直之の股間に手を忍ばせ、感触を得られればそれ以上は求めなかった。それに、直之に勃起不全の兆候が表れている事にも気づいていた。
このような形の愛もあると思い、朝を迎えるふたりだった。
「小百合さん、そろそろ翔太が出張から戻ってくるはずでは・・・・・・」
「わたしも、そのように思っていたし、連絡ももらっていましたからねぇ」
三人でそんな会話をしていた日の夜だった。
「おとうさん、ちょっと起きてくださいよ」
「なんだー、由紀子?」
「何か物音が聞こえません・・・・・・?」
深夜、ふたりで耳を澄ませば、確かに原因不明の怪しい物音が確かに聞こえている。
「おとうさん、ちょっと見てきてくださいよ」
直之は、野球のバットを持ち、懐中電灯で足元を照らしながら、音の聞こえる方向に足を進めた。
二階に通じる階段のところまできて直之は足を止めた。これから先の階段は、直之たちにとっては立ち入り禁止区域だった。
息子夫婦たちの寝室に続く廊下は、愛の交換が行われていれば、ふたりの睦声が聞こえる範囲にある。
しかし、その部屋に不審な輩がいて、何らかの犯罪を起こしていれば、立ち向かわなければならない直之だった。
音を消して廊下を歩くのか、それとも、威嚇の意味を込めわざと音を出すべきなのか、迷った直之は、足音を消しふたりの寝室の方へと向かった。
嫁、小百合が眠っているはずの部屋から、不審な物音は確かに聞こえる。直之は身体をかがめ寝室のドアについている鍵穴から部屋の様子をうかがった。
(あっ!・・・・・・嫁が・・・・・・小百合さんが・・・・・・)
直之は、思いもよらなかった現場を覗くことになった。
視線は、小さな鍵穴に集中されていった。鍵穴から見えるベッドには、膝を崩し座っている嫁、小百合の姿がある。
白くて細い指を使い、着ているネグリジェの上から、先日、直之が偶然覗いた乳房の上に置かれ、優しく撫でている姿がある。
「あ~・・・・・・」
はっきりは聞こえないが、艶めかしい声で自慰に耽っているのはわかる。
中腰で覗けば、腰に負担がかかると思った直之は、楽な姿勢をと手を廊下の板につけ、四つん這いになった。
上から揉んでいた手を休め、ネグリジェの前面についているボタンに手をかけ、半分くらい外すと、ネグリジェの裾を背面から持ち上げ、頭を前方に倒し脱ごうとしている。
そして完全に脱ぎ終わった小百合は、ドアに背を向け、ネグリジェをベッドの角に丸めておいた。
ドアに向かっている小百合の胸は、先日の乳房よりも豊かに見える。
その豊かな双丘に、両手を使い下から持ち上げるようにして、丸く揉んでいるかと思えば、時には荒々しく、ふくらみがつぶれそうになるくらいまで、手のひらで押さえつけている。
可哀そうに、胸の柔らかい乳房が「キュー」と、音を立て苦しんでいるようにも見える。そんな姿に魅入っている、直之の額には、汗とは異なる熱いものが、したたり落ちているみたいだ。
(小百合さん、そんなに乳房を苛めないでおくれ・・・・・・)
小百合はベッドの後方に片手をつき、態勢を支えると、足の膝を折り曲げ太ももを広げ、穿いている白いショーツの上に指をのせた。
直之にはラビアの縦筋に沿って乗せられたような気がする。
「あ~・・・・・・あっ、・・・・・・」
仰け反り明らかに喘ぎとわかる声を出している。
覗いてみている直之は、自らの股間を覗けば、近頃、勃起を見なかったペニスに、勃起とみられる兆候がある。
(おっ!・・・・・・)
小百合は腰をわずかに浮かすと、ショーツに手をかけスルっと腰から剥いだ。
直之が目を凝らせば、小百合は手と膝をベッドにつけ、丸っこい臀部をドアに向けた。
視界の先に見えるのは、股間の隙間から覗ける小百合の陰毛だった。
小百合のなまめかしい声とともに、腰が妖しく左右に振られている。最初は正確な時を刻むように、滑らかに動かされていた腰が、時間の経過とともに、激しく時には乱暴に動かされている。
「あ~はっ。は~・・・・・・早く来てエ・・・・・・」
エクスタシーを、迎えようとしているときに聞こえた人の名は、息子の名ではなかったような気がした直之だった。
小百合と、覗いていた直之のペニスからも、少量だが白濁の色した粘液性の液体が出てきた。
部屋の中には、ドアの方に向け足を大きく開いて、ラビアをさらけ出しティッシュペーパーで、事後処理をしている小百合の姿があった。
直之は、小用と事後処理を兼ね、トイレに行くとペニスの先についている滴を、トイレット・ペーパーで拭きとり部屋へ戻った。