あまりありふれていない役者で世界逆行 R18シーン集 作:田吾作Bが現れた
UAも39921、お気に入り件数も131件になりました。スゲぇ(語彙力負の無限)
そしてAitoyukiさん、OPPAIさん、こちらを評価及び再評価してくださってありがとうございます。エロ方面でもこうして評価してもらえるとホント嬉しいです。
時間軸的には幕間三十八の後、その日の晩のお話になります。それでは本編をどうぞ。
ハイリヒ王国の王宮のある一室、かつて反逆者と称された子供たちの内の一組の男女――中村恵里と南雲ハジメはがいた。ここはかつて彼が利用していた部屋であり、今は空き部屋となったここはかつてオルクス大迷宮で自作したベッドだけがポツンと置かれている状況だ。
他の家具を急いで搬入させようかと王妃から提案されたものの、殺風景でも二人でゆっくりしたいと言って断ったためこのようなことになっている。しかしそんなことも今の二人にとっては大して気になることではなかった。
「あー、気持ちいい……」
「ふふ。そう言ってもらえるなら改良を重ねた甲斐があったよ」
ハジメと一緒にお風呂に入ってしばしの間
彼お手製の金属の櫛は何度も手を加えられていたため、もう髪の毛が歯に引っ掛かることも無く自慢の長髪も櫛の動きに合わせてスーっと流れていく。それがたまらなく気持ちよくて、恵里は目を細めてため息を吐くばかりだった。
「はい。できたよ」
「ありがとう、ハジメくん。じゃあ今度はボクの番だね」
そして今度は立場を入れ替えて恵里がハジメの髪の毛をとかしていく。先程まで使っていたことで残っている彼の温もりがたまらなく嬉しくて、恵里は上機嫌になりながら櫛を使って彼の髪の毛を手入れしていく。
「鈴には改めて感謝しないとね。こうして二人きりでいさせてくれたことにさ」
そう。恵里の機嫌が青天井な理由の一つは鈴が気を利かせて別の部屋で寝てくれたことだ。ようやく自身の魂に仕掛けられた罠を解除出来たことは恵里にとってまたとない幸せであり、鈴も恵里が幸せを噛みしめていられるように今日ばかりは一緒に寝るのでなく二人きりになるよう取り計らったのだ。
別の日に鈴がハジメを独占することにはなったものの、こうして二人っきりでいさせてくれたことへの感謝が勝り、恵里は今こうしてハジメと二人で甘いひと時を過ごしているのである。
「うん。でもさ、恵里」
「? どうしたの、ハジメくん」
ふといきなり自分の名前を呼んだことに恵里はキョトンとしていると、すぐにハジメが振り返って彼女の櫛を持った腕を優しく掴み、空いた手で肩を掴んで軽く寄せて唇を奪う。
触れ合っていた時はほんの一瞬。けれども恵里の心臓を高鳴らせるには十分過ぎる時間を与えたハジメは少し唇を尖らせながらこうつぶやいた。
「鈴には悪いけど、今は僕と恵里しかいないんだよ?――僕だけを見て。ずっと、目をそらさないで」
真剣に、貪欲に。ただ自分を見つめてくれるこの少年に恵里の心は一層ときめく。
「……うん」
ああ、勝てない。こんな目で自分を求められたら何も言えない。トクントクンと心臓の音が聞こえるような気がしながらも、恵里は櫛をそっとベッドに置いて愛しいハジメと唇を重ねる。
「ちゅっ……ちゅう……ぴちゃ……じゅるっ」
「んふっ……んむっ……んぅぅ……ちゅうぅ……」
淫猥な水の音を響かせ、
お互いの口が触れ合っているところからそれが垂れても気にすることなく、ただ無我夢中で求め合う。
「ぷはっ……はぁ、はぁ……恵里、恵里……」
「はぁ……ハジメ、くん……ハジメくん……」
こうしてずっとキスを続けただけで恵里のおまんこはほんのりと湿り気を帯び、ハジメのズボンも軽くテントを張った。頬を上気させ、潤んだ瞳を二人は向け合う。
「まだちょっと足らないから……いやらしいボクのおまんこ、いじって?」
「じゃあ僕も……恵里の手で僕のチンチンをガチガチにしてよ」
ネグリジェを身に着けた少女と肌着とズボンだけを身に着けた少年はそう伝え合えば、また月明りの下で一つになる。
再度唇を貪りあって、邪魔な服を脱いで。彼の上にまたがって、自分の上にまたがった彼女に軽く勃ったペニスを見せて。互いに相手の性器を見て、自分の性器を見られて、一層頬を赤く染める。
「じゃあ、するね」
「うん、しよう」
互いにそう言うなり恵里はハジメのペニスに手を伸ばして亀頭に軽くキスをし、ハジメも割れ目に沿って人差し指を這わせる。
「んっ、ちゅっ……はぷっ」
愛する人におまんこを撫でられたことで走った甘い痺れに脳を蕩けさせられながらも、恵里は亀頭にもう一度キスをしてから口にくわえる。もちろんペニスも手で優しく包み、鈴口を舌でちろちろと舐めながら壊れ物を扱うように丁寧にシゴいていく。
「ちろっ、ぴちゃ……んふっ、れろぉ」
「うっ……相変わらず、上手い……っ」
先端だけとはいえ恵里の口の中で温く湿った刺激を受け、ハジメも思わず腰が動いてしまう。機会と体力があれば体を重ねていたことから恵里の舌使いも大分上手くなっている。
「じゃあ、おかえし。えいっ」
「んぶっ!……じゅるっ、れろっ、んんっ!」
とはいえハジメも受け一辺倒にはならず、片方の手で包皮の上からクリトリスを撫で、もう片方の手で割れ目をなぞる。まだ湿り気が足らないから優しく、腫れ物を扱うように。ハジメの亀頭をしゃぶって興奮している恵里はびくりと快感で震えつつも今度はハジメのペニス全部を口の中に含み、彼の金玉を空いた手で揉みこんでいく。
「うぅっ! そ、そこはダメだってば……!」
「んふっ……じゅるっ、じゅぷっ、じゅるるっ」
口の中で唾液まみれにされ、様々な方向から舌でなぶられ、手の代わりに歯で軽く噛むようにしてシゴかれる。ただ自分を悦ばせるためにしてくれる恵里の献身的な奉仕に今日も嬉しさと征服欲が昂っていったハジメは一層湿り気を帯びたおまんこに軽く指を突っ込む。
「んんっ! れろっ、ぴちゃっ、じゅるっ」
「ふふ、恵里も大分興奮してきたんだね。先端だけだけどもうおまんこは僕の指が入っちゃったよ。クリトリスももう皮をむいても大丈夫かもね」
「~~っ! ぴちゅ、じゅぷっ、ズズッ!!」
先っぽとはいえ指が入ったことで一層強い快感が駆け巡り、自分のおまんこの具合を説明されたせいで発した恥ずかしさをごまかそうと恵里は必死にハジメのペニスをねぶる。けれども彼の責めはここで終わらない。
「もう手は恵里の愛液でびちゃびちゃだし……もう、皮むいちゃうよ」
「ん~っ!! んぶっ、じゅぷっ! んんぅ~っ!!」
愛液でべとべとになった手で恵里はクリトリスの皮を優しく丁寧にむかれてしまう。クリトリス全体が空気に触れて軽く腰砕けになってしまいそうになるも、恵里は意識をそらすべく必死にハジメのペニスをしゃぶろうとする。
(やだやだやだ! そんなことされたらボクもう動けなくなっちゃうよぉ!! 気持ちいいのやだぁ!)
「――ふふっ。そうやって気持ちいいのを必死に耐えてる恵里かわいい」
「んんっ!! じゅるっ、ぴちゅ、じゅるるっ! れろっ、じゅぷっ!!」
頭が真っ白になってハジメにいいようにされるのを堪えながらも必死に奉仕しているのに、彼の甘い言葉が耳朶を打つ。優しくリズミカルにクリトリスを叩かれる。おまんこも指を浅く出し入れをされてかき回される。気持ち良すぎてもう動けなくなってしまいそうになる。
あくまでセックスをする準備まで、ハジメのペニスを勃起させるまでだったことも忘れてしまった恵里は頭に走る痺れから逃げようと既に準備万端となったペニスをしゃぶり続ける。
「こ、これ以上はもう……っ! えいっ!」
「~~~~~~っ!!!」
しかしこのままでは挿れる前に達してしまうと危機感を覚えたハジメは恵里のクリトリスをきゅっとつまむ。ほんの一瞬とはいえ頭を灼く痺れで腰が浮き、思わず背をのけぞらせた恵里は舌を出して声にならない声を上げてしまう。ビクビクと体を震わせ、それでもどうにかもう一度ペニスをしゃぶろうとするも、ハジメは更なる刺激を与えてくる。
「んぁっ! あんっ! やぁ、やだぁ!! やめ、てぇ! ハジメくんっ!!」
遂に指を根元まで出し入れするようになったのだ。たったの一本だけとはいえ、じゅぽじゅぽとおまんこをほじくり返されてはもう恵里も気持ちいいのを我慢出来なくなり、指を動かすのを止めて欲しいと懇願するしかなかった。
「ダメっ! 僕もうガマンできなくなって
「やぁ! やだやだやだっ! 指じゃなくておちんちんがいいよぉ!!」
「恵里のエッチ! もうおまんこに指が二本まで入っちゃってるよ! そんなに僕のチンチンが欲しいんだね!」
「うぅ、うぅぅ~~~!!」
愛する彼からもらう甘い鞭が恵里の頭をぐちゃぐちゃにしていく。もうおまんこにハジメのペニスを挿れてもらうことばかり考えてしまい、指でイきたくないとお願いしても容赦のない責めを続けられて恵里はもうされるがままであった。
「トントンやだぁ!! クニクニもゆびもやだぁ!! イッちゃう、イッちゃうよぉ!!」
クリトリスを指の腹で叩かれ、時には転がすように撫でられる。その上でおまんこへの指の出し入れは止まらない。こちらも指の腹でひだをひっかくように動かされ、もう恵里は考えることすら出来なくなるくらい気持ちよくさせられる。
「……よし」
「ぁひっ!?……ぁ、ぁぅ…………」
もう指だけでイかされそうになっていた時、いきなりおまんこから指を引き抜かれ、恵里は軽く達しそうになってしまった。腰をガクガクと震わせ、物欲しげにおまんこもくぽくぽと動く。大事なところで寸止めをされて、マトモに立つ力も無くなった恵里はそのままハジメの体の上に倒れこんでしまう。
「ハジメ、くん……?」
「恵里は欲しいって言ってたよね……じゃあ、僕のチンチン挿れてあげる」
「……あはっ」
息も絶え絶えになりながらも恵里はハジメに問いかければ、向こうも息を切らせながらも最高の答えを返してくれる。たったそれだけで恵里の頭は淫欲で染め上がり、お互いベッドの上を動いて一つに交わる準備をする。
「ハジメくん、ほら……ボクのおまんこ、もうハジメくんのおちんちんが欲しくておねだりしてるよ? ね?」
「ハァー、ハァー……」
ハジメに背を向ける形でお尻を突き出し、ヒクヒクとうごくおまんこを恵里は見せつける。瞳に涙を浮かべながら両手をおまんこの脇に添え、穴を広げて見せつける。早く欲しい、早く挿れてと無言のおねだりをする恵里にハジメも息を荒げながら恵里のお尻をガッチリと掴む。
「はや、く……はやく、はやくいれ――んひぃ!?」
そしてそのままガチガチに固くなった剛直でズブリと貫けば、待ち望んだ快感に恵里は襲われる。
「イ、くぅ~~~~~~~!!!」
イジめられ、焦らされたことで体に溜まっていた快感が一気に爆発し、頭の中が焼き切れていく。色欲が満たされ、気持ちよさで頭が塗りつぶされる。
「――んぁっ!? ぁんっ! あんっ!! あぁぁー!! や、やらぁ!! うごいちゃやらぁ!!」
「むり、むりだよっ!! ぼくも、がまんしてたんだから!!」
けれどそれは恵里だけの話。まだ達してないハジメが腰を動かせば更に高いところへと飛ばされそうになり、イヤイヤと恵里は頭を振るが、頭の中が射精のことでいっぱいのハジメはそんなことも聞き入れずに何度も何度もピストンを繰り返す。
「やだぁ!! またイッちゃう!! またイッちゃうよぉ!! あたまおかしくなるよぉ!!」
「いいよ! いくらでもおかしくなって! えっちなえりをいっぱいみたい!! だからもっと!!」
覆いかぶさりながら耳元でそう言ってくるハジメのせいで、一度は霧散したはずの色欲が昂っていく。おまんこはハジメのチンポをくわえて離さないし、そんなハジメのチンポも容赦なく自分の膣内を削っていき、とてつもない快感を与えてくる。
「ハジメくんのバカぁ!! えっち!! ヘンタイ!!」
「えりだってエッチだよ! こんなにぼくのチンポにおまんこがすいついちゃってさ!!」
気持ちいい。
「イくのやだ!! がまんできなくなっちゃうからやだぁ!! あたまおかしくなるからやだぁ!!」
「もっとなってよ!! エッチしてるときぐらいあたまバカになっちゃおうよ!!」
気持ちいい。
「ハジメくんのバカ!! きらい! だいすき!! だいすきぃ!!」
「えり、えり!! すき、だいすき!! もっともっとすき!!」
気持ちいいのが止まらない。
「イくっ! またイくイっちゃうぅ! もうだめ、だめぇ!!」
「イッちゃえ! なんどもなんどもイッちゃえ!!」
気持ちよすぎておかしくなる。いっぱいおまんこをじゅぽじゅぽされて、もう何も考えられなくなる。
「イッ――ぁあぁぁぁぁあああぁぁああぁ~~~~~!!」
頭がまっしろになる。まだ気持ちいいがおそってくる。トぶ。トんでしまう。
「ぼくも、もうっ……うっ!」
「ぁぎっ!? ぁ、ひん! あんっ、あぅ、ぅあぁぁああぁ!!」
「で、るぅうぅ!!」
あついのがいっぱいでてくる。もうなにもわからなくなる。ぜんぶがきもちいいになる。
頭のてっぺんからつま先まで快楽が駆け巡り、恵里のおまんこはハジメのペニスが出すザーメンを全て搾り取ろうとキツく締め付ける。ほとばしる快感。体を内側から炙る熱。それを享受しながら恵里はまた達する。ハジメと共に達してしまう。
「ハァ、ハァ……んっ」
「うっ、ふぅ……んぶっ」
幾度となく押し寄せた快楽は理性を飛ばすにはあまりに十分過ぎた。恵里はハジメの方を向き、彼の顎に手を当てて舌と舌を絡め合う。何度も何度も欲望のままに淫猥な水音を響かせる。
「――はぁ……もっとしてぇ。もっとぼくのおまんこ、ぐちゃぐちゃかきまぜてよぉ」
「――ぁっ……もっとするよ。えりのおまんこいっぱいあじわうから」
淫らな欲望で頭が焼け付いてしまった二人はまた互いの口の中を味わい、それに満足すると今度は対面になるように体位を変える。
「ハジメくんのおちんちん、入ってきてるぅ。ふぁぁ……」
「恵里のおまんこ、あいかわらず僕をしめつけて……ぅっ」
お互い欲望で濁った相手の瞳を見て、手を繋いで、恵里とハジメは再度体を重ね合わせる。おまんこに収まっているペニスが放つ存在感に恵里は身もだえし、ペニスを溶かしてそのまま飲み込んでしまいそうなおまんこの熱さにハジメは息を吐く。二人がそれだけで満足していたのは一秒にも満たなかった。
「あんっ、あっ、あぁん! もっと、もっとおまんこかき混ぜてよぉ!!」
「うっ、あっ。こんなに締め付けて、エッチすぎるおまんこめぇ!」
互いの腰がぶつかる音。結合部から漏れる水音。二人はいやらしい音を奏でながらただただ快楽を貪っていく。
「んぶっ、ぢゅるっ、ちゅぅ、んふぅぅ!」
「むふっ、じゅるる、ちゅぅぅぅ、んんんっ!」
どちらからともなく唇も重ね合わせ、荒々しいキスもして。手をつなぎ合い、お互い逃げられない状態でただただ相手の口内をねぶり倒して。それでも二人の淫欲はまだ収まりなどせずにただただ相手を求め合う。
「イく、イくっ、イっちゃう! ハジメくん、もっとぉ!!」
「いいよ、すきなだけイかせてあげる! もっともっとしてあげる!!」
イくことに恵里はもう恐怖を感じずに求め続け、ハジメも遠慮することなく恵里をイかせようとする。淫らな情念で燃え上がった二人はどこまでも淫蕩になり、ただ快楽の命ずるままに腰を振る。
「イくイくイくイくイっくぅうぅうぅぅ!!」
「うっ……もっと、もっとぉ!!」
「あぁんっ! イってるのにぃ! ハジメくんのおちんちん、いっぱいゴリゴリしてりゅぅ~!」
たとえ恵里がイッてもハジメはおまんこを抉るのを止めない。
「ぼく、ぼく、もう――うぁああぁああぁっ!!」
「ぁんっ。ハジメくんせーえきいっぱいでてるっ。もっと、もっとちょおだい?」
「ひんっ!? そんなこと、された、らぁっ!?」
たとえハジメがイッてしまっても恵里はペニスを刺激するのを止めない。
「ハジメくん、もっとおちんちんちょうだい。もっとキスしてぇ~」
「ぼくももっとキスしたい、えりのおまんこたのしみたい――んぶっ」
どちらか精魂尽き果てるまで。どちらも精魂尽き果てるまで。未だ燃え続ける欲望に身を焦がされ、二人はただただ交わり続けるのであった――。
「すぅ……すぅ……」
「くぅ……んっ……んぅ……」
夜の闇は未だ世界を覆い尽くしている。誰もが眠りについているこの時間、王宮の殺風景な一室にいた一組の男女もまた他の人間と同じように寝息を立てていた。寝る時に身に着けているはずであろう服は乱雑に床に放り出されたままで、どちらも生まれた時のままの姿で眠っている。
「ハジメ、くん……えへへ」
少年の腕を枕にして眠る少女の顔はどこかあどけなく、その顔はただ愛しい人と共に過ごせることを喜ぶ年相応のもの。その寝言は体を横たわらせ、愛しい彼の胸に自分の右手をポンと置いているが故に出たのか。
「えり……すず……ふふっ」
少女に腕枕をしている少年もまた穏やかな顔で寝言をつぶやいている。彼本人しか夢の中身などわかりはしないだろうが、その表情からして楽しいものであることは間違いない。
「もっと、なでて……もっと、ほめて……」
「すき……だいすき……えり、すず……」
けれどもいつだって夜は終わる。闇に包まれていた世界も地平線の彼方から昇ってくる太陽の光によってわずかながらも明るさを取り戻していき、ゆっくりと時間をかけてこの王宮も、彼らのいる部屋も照らし出していく。
「ぁ……んふふ」
「んー……えへへ」
お互い寝返りを打って抱き合う形になれば、夢の中の彼等もそうしたのか一層顔が緩んだ。そのまま腕枕にしていた少年の腕が少女の背に伸びれば、ただでさえ緩んでいた少女の表情がふにゃふにゃになってしまう。少年の方も満足げに笑みを浮かべている。
「「……ぁ」」
差し込んだ朝日によってほのかに明るくなったその時、二人そろって目を覚ます。寝ぼけまなこで互いの顔を見ることしばし、少しずつ意識が覚醒してきた少女と少年は今日もまたあいさつをする。
「おはよ、ハジメくん」
「おはよう、恵里」
もう何の憂いも心配も無く迎えることが出来た最初の朝。その喜びを噛みしめながら彼らはただ静かに抱きしめ合った。