薬売りの仕事があったので、遅刻してしまった。扉を開くと、会は始まっていた。むせ返るほどの性臭が嗅覚に飛び込んでくる。焚きしめられた香の香りと扇情的なBGM、薄桃色の照明が、否応なしに官能を刺激する。あちこちで男女が組んずほぐれつ交わっている。見ているだけで当てられてしまいそうだ。
兎は性欲の象徴として有名だ。永遠亭のイナバ達も、ご多分に漏れなかった。四六時中、助平したいと考えて過ごしているし、すぐ実行に移す。放っておけば、屋敷中であんあんパコパコとおっ始める始末だ。
外聞が悪すぎるからと、平時でのセックス禁止令が出るまでにさほど時間はかからなかった。代わりに、ガス抜きとして設けられたのがこの乱痴気騒ぎだ。乱交会と、身も蓋もない名で呼ばれている。
誰にも憚らず、堂々とセックスできるチャンスだ。もうちょっと回数を増やしてほしいと意見は出ているが、おおむね好意的に捉えられていた。
「あはぁ……」
地上の兎は痴情の兎だと、揶揄する言葉が月には存在する。言えたもんじゃないと、鈴仙は考える。玉兎である彼女もまた、肉欲を発散する機会を、大いに楽しんでいた。
入口付近に置いてある箱から、薬を取り出して服用する。八意永琳お手製の避妊薬だ。ただでさえ多産な兎なので、バースコントロールは必須だった。
なお、媚薬の効能も備わっている。効果は覿面で、身体がかっかと火照りだす。汗が滲み、服が肌に張り付く。どうせヤることをヤるからと、さっさと脱ぎ捨てた。
切れ長の瞳につんと尖った鼻は、人当たりの強さを感じさせる。軍人らしくスレンダーで引き締まった肢体も、その印象を強めていた。鍛えられた肢体に特有の躍動感が、よく現れている。かといって筋肉ばかりついてムキムキとなるわけでもなく、やわらかな輪郭を描いてもいた。
月面の優れた技術のおかげで、軍人であろうと古傷が残ることはない。肌は上等な絹で仕上げたかのごとく滑らかであり、薄桃色の照明を浴びて艶めかしく輝いていた。薄くかいた汗に光が乱反射し、宝石を思わせる。
ネックラインはすらりとして、視線を惹きつける。うっすら浮かんだ鎖骨は、僧帽筋と肩で行きあい優雅な稜線を描いている。
Dカップの乳肉はつんと上向き、均整の取れた美乳をなしている。しっかりした大胸筋の地盤に支えられているがゆえの、理想的なバストだった。呼吸のたびふるん、ふるんと小さく震えており、柔らかさと弾力がうかがえる。
乳輪はほんのり膨らんでいる。いわゆるパフィーニップルだ。肌の白さに対して、よく目立つ薄褐色をしている。見事なコントラストだ。
乳首は充血しており、ぴぃんと尖っている。一ヶ月間募ってきた色欲の重さを感じさせた。
腹回りはシュッとくびれており、わずかに腹筋の輪郭がうかがえる。スレンダーな印象の出所となっていた。マスキュリンになりすぎず、必要十分なだけの脂肪を纏った様は、まさしくアスリートの体つきと呼ぶに相応しい。
ともすれば筋肉質なだけで終わってしまいそうな身体は、骨盤の豊かな広がりによって女性らしさを獲得している。上半身のきびきびしたラインと繋がって、メリハリのきいたシェイプをなしている。
薄紫色の陰毛は丁寧に整えられている。身だしなみに気を遣っているがゆえだった。
裂け目はすでに花開いて、湿り気を帯びている。蠱惑的なオンナのフェロモンを漂わせている。今こうしている間にも潤いを増す様は、肉体が発情のさなかにあることを示していた。
後ろへ回れば、背中は白く、脊柱がフェティッシュな窪みを作っている。さらに下へ向かえば、尻が視界に飛び込んでくる。
兎といえば素早さだが、玉兎も例外ではない。その要因となっているのは、しっかりした大臀筋・中臀筋・梨状筋だ。上からほどよく脂肪が被さることで、ぷりぷりした魅力的な尻肉が生まれていた。
美しいのは脚もだ。大腿四頭筋・ハムストリングス・腓腹筋が見事なハーモニーを奏でて、しゃぶりつきたくなるほどのレッグラインを描いていた。臀部から引き続いて、芸術的な下半身を形成していた。
顔だけみても、抜群の美少女だ。体つきも、男好きのするものとくれば、乱交会の参加者が放っておくわけもない。案の定、すぐに声をかけられた。
「おっ、鈴仙ちゃんじゃん。今一人ィ~?」
屋敷の警備を担当する、雄兎の一人だった。こちらが内勤もしくは薬売りなので、職務上での付き合いはほとんどない。一方で、乱交会では大いに「突き合って」いた。なんといっても、そのボディが好みに合致していたがゆえに。
セックスするのに服着る必要ある? という考えのもと、乱交会では全裸がドレスコードとなっている。彼もそれに従い、真っ裸だった。
日焼けた赤銅色の肌に包まれた、筋肉質な肉体だ。鈴仙は元軍人であり、男相手でも簡単に遅れを取らない。だからこそ、こうした男に組み伏せられ、いいようにされるシチュエーションへ、ある種の憧れを抱いていた。
体つきだけでなく、男根もまた好みだった。十インチ近い大業物で、おそろしいほど雄々しく、猛々しい。赤黒い肉傘をぎんぎんと張り出させ、己の存在をアピールしている。
エラは深く、穿たれると気持ちいいぞと訴えている――実際、その通りだと彼女は知っていた。びきびきといきり勃った竿はわずかに湾曲している。血管が蛇のごとく表面を這っていた。
えげつない凶器の根元で、ずっしりと重たげな玉袋が鎮座している。睾丸二つが、たっぷり詰まった中身を吐き出すべく煮えたぎっていた。
「何、また私とシたいの? たまには他のオンナでも捕まえればいいのに」
「そうは言っても、鈴仙ちゃんほど気持ちよくイかせてくれるオンナ、そういねえしな。鈴仙ちゃんだってそうだろォ?」
いくら好みのボディをしていても、カラダの相性というものがある。その点、彼は良い。舌技・指技・腰技。およそ全てにおいて、相性抜群だった。そんなわけで、毎月毎月、粘膜を擦り合わせている。
「ふふ。どれだけ溜めてんの……」
いきり勃つ竿へ、大胆にも手を近づけていく。そっと撫で上げれば、いつも通り、火傷しそうなほど熱かった。
ムワムワと立ち上る雄フェロモンですら、湯気のごとく感じられる。竿本体などは言うまでもない。もちろん、物理的にはせいぜい摂氏三十何℃くらいだ。雌としての本能が、錯覚させているのだ。
「はぁん……」
「ぉッお、おぅッ」
恍惚を覚えながら、何度も指先を上下させる。
つつ……つつつ……と、裏筋を撫でくりまわす。
じわじわと焦らす刺激は、彼のような偉丈夫でも堪えがたいらしい。低く唸りながら、腰をカクつかせている。
あまり嬲るのも可哀想だと、肉魔羅に指を絡ませる。根元から先端にかけて、親指と人差し指で輪っかを作り、ゆっくりと扱きあげていく。
毎月たっぷりセックスしているおかげで、鈴仙の性技は相当な域に達している。絶妙な力加減で搾り上げる手つきを、ただの手淫と侮るのは愚か者のすることだ。同じ永遠亭の兎でなければ、とっくに吐精していただろう。
「ほぉれ、鈴仙ちゃんよ」
「んふ……あむっ、んちゅッ、ぢゅる、んふぅ……」
男の顔が近づいてくる。日に焼けた精悍な顔立ちだ。恋愛対象としてはともかく、セックスの相手としては申し分なかった。
柔らかで艶めいた唇が奪われた。当然のごとく、舌を差し込んでくる。ねっとりと、口腔内部を舐め回してくる。
もちろん、されてばかりではない。こちらからも舌を差し出し、絡ませあう。ぬちゅっ、くちゅっと、ねばついた音が唇の隙間から響く。
「ん……ふ、んちゅっ、く、んむっ」
唾液を送り込まれる。自分のぶんを送り返す。体液を交換しながら、身体をぴったりと重ね合う。Dカップの理想的美乳をむにゅりと押しつける。厚い胸板の感触が好ましかった。
「ぅんッ! んふ、んぅ……」
むっちりした太腿の間に、手が差し込まれる。剥き出しの恥丘へと、指が伸びる。むろん、拒むわけもなかった。
秘めやかなる裂け目を、中指の腹がなぞり上げてくる。尺取虫に似た動きで、擦ってくる。ぬちっ、くちっと、小さく愛汁の音が鳴る。すでに濡らしているのだと、よく分かる音だった。
「んっふ、んぅうん、くっぅ、んっんっ、ふぅうう……ッ」
十分に解れていることを感じ取るなり、指は体内に侵入してくる。期待に疼く敏感なる肉襞を、焦らすように刺激してくる。ヌルリヌルリと、性感神経が嬲られる。喉の奥から、鼻がかった甘い声が漏れる。
「くぅンッ!」
何度も粘膜同士を触れあわせてきたおかげで、一番良いところも見抜かれている。人差し指と中指でゾリゾリと擦られれば、がくんと身体が跳ねる。蜜はとめどなく滴り、男の手を濡らしていく。
「ゥォッ、オッ、オオッ」
鈴仙とて、玉兎としてのプライドがある。されてばかりでは済まさない。白く長い指で、男の玉袋を絡め取る。やわやわと揉みしだきながら、もう片手で亀頭を責める。
敏感なる二大器官への、容赦ない的確な責めだ。いくらセックスに長ける永遠亭の兎といえど、堪えかねるらしい。腰をガクガクと揺らしながら、低い唸り声をあげている。
至近距離で、視線を交わし合う。ここからは意地のぶつけ合いだぞ――というところで、声をかけられた。
「あはっ。鈴仙じゃん。どう? 楽しんでる?」
あどけない見た目とは裏腹な、蓮っ葉な言葉遣い。因幡てゐだ。
他の連中と同じく、一糸まとわぬ姿を晒している。むしろ随分「お楽しみ」だったようで、濃厚な性臭を纏っていた。
くりっとした丸い瞳に、柔らかな鼻筋。林檎のごとく赤い、「ほっぺた」と呼ぶべきぷにぷにの頬。文句のつけようもなく、愛くるしい顔立ちだ。口を閉じていれば誰もがいとけない幼女と思うだろう。
実際のところ、地上の兎の最年長であり、底意地の悪さでは群を抜く。自他共に認める悪戯兎だった。
セックスのセの字も知りませんとばかりの見た目をしておきながら、性経験は豊富だ。今も、全身にほんのり汗を滲ませて、情交の残り香をぷんぷんと漂わせていた。両脚の狭間からは、愛蜜と精液の混合汁がとろとろと滴っている。童女然とした外見と噛み合わぬ様が、退廃的な淫靡さを醸し出していた。
柔らかな首筋に、胸鎖乳突筋の輪郭はうかがえない。鎖骨もぎりぎり見えるか否かといったところで、二次性徴前の肉体であることを窺わせる。
胸郭にはほとんど肉がついていない。わずかに膨らんでいるかいないかといった程度であり、乳「房」と称するのもおこがましい。うっすらとあばらのうかがえる、なだらかなる平野だった。
乳輪は広めで、先端もぷっくり尖っている。勃起しているのだ――このような体つきでも、性的興奮を覚えるのだ。
腹回りにくびれはなく、ストンと落ちる稜線を描いている。ぽっこりと膨れているのは、腹膜の力が弱いからだ。胃下垂、いわゆるイカ腹だ。なんとも小児的であり、だからこそ下半身の猥雑なる様とのミスマッチが背徳感を演出する。
骨盤など広がっているわけもなく、胸からのラインはまさしく寸胴と称するに相応しい。陰毛も生えておらず、無毛の恥丘はつるりとその姿を晒している。
一方で、ぷにぷにとした陰唇は、淫猥に咲き誇っていた。今日だけで、何人の雄を咥え込んだのだろう。色街の娼婦でも漂わせない雌フェロモンをまき散らして、雄を手当たり次第に誘引している。立っているだけでもトロリ……と溢れる白い汁は、彼女がどれほど「楽しんで」いるかを暗示していた。
よくよく見れば、口元に縮れ毛がへばり付いている。全身てらてらと輝いているのは、彼女の体液だけではないだろう。
「まぁね。そっちも楽しんでるみたいじゃない?」
「そりゃもちろん。いっぱい子をこさえるのはあたし達の種族としての生存戦略なんであって、そのための行為をしたくなるのは本能だからね」
「ンなこと言って、若い子食い散らかしたいだけでしょ? あんた……またそんな子連れ歩いて」
「いいでしょ? かわいーんだから、ねぇ、坊や?」
後腐れなく誰とでも交わるのがてゐの流儀だ。今日連れていたパートナーは、彼女と外見年齢が同じくらいに見える。人間でいうなら、まだ寺子屋にも通っていないくらいだ。妖獣となったのもごく最近だろう。とんでもない年の差であり、少年趣味もここまでいくと犯罪的だった。
下半身に期待の持てそうな若者に、早い内からツバをつけておくのが彼女のやり口だ。神代から生きてきた妖怪の性欲に付き合うの自体、相当なスパルタ性教育である。結果として、一級品の一物を持つセックスマスターが育つ――鈴仙の相手をしている彼のような。
「おいおい鈴仙ちゃん、こっちに集中してくれよ?」
「あんっ」
肩をグイと押され、その場に座らされる。眼前に、張り詰めた雄棒がくる形だ。
行為の途中で呑気に世間話など始めたものだから、収まりがつかなくなったのだろう。ぎんぎらぎんにいきり勃つモノは、今にもはち切れんばかりだった。
若干の申し訳なさを感じるとともに、唇の疼きを感じた。逞しき棒をぜひ迎え入れたいと、心が騒ぎ始める。羽目を外すべき場で大人しくしているほど、彼女は間抜けでもなかった。
「んふふ……んちゅっ」
艶めくリップを、亀頭の先端に捧げる。食事の前にいただきます、外出の前に行ってきますと言うのと同じ。今から口淫しますよと知らせる、当然の作法だ。
そうした挨拶は、ともすれば形式的なものに成り下がりがちだ。が、彼女は違った。響いたのは、むちゅぅッ……という、熱烈極まるリップノイズだ。
「あはぁ……」
すんすんっと、人間などよりはるかに優れた嗅覚で、漂う陰茎臭を楽しむ。清潔にしてはいるが、そうはいってもペニスなのだ。ムワムワとまき散らされる雄フェロモンは隠しようもないし、隠してくれなくていい。官能を蕩かす臭気は、なんといっても素晴らしかった。
「れろぉ……んちゅ、れろっ、れるっ」
唇の隙間から、ピンクの舌が蛇のごとくのぞく。曲刀のごとく反り返った竿を、れろぉおお……と舐め上げていく。たっぷり唾液を纏った舌で、ぬらり、ぬらりとねぶり回す。ビクン、ビクンと幹は脈動し、睾丸がぐつぐつと煮えたぎっている。
「あむっ」
適当なところで、先端を口腔へと迎え入れる。硬く張り詰めたソレは、ゴムを巻いた鉄芯を思わせる感触だ。人体がどうしてこれほど硬く、熱くなるのかと、驚かずにはいられない。
「んぢゅるっ、ぢゅぷっ、れろぉ……っぢゅるるぅ、んふぅ」
胸の高鳴るままに、頭を前後させ始める。頬を窄め、唇で肉幹を扱きたてる。くっぽくっぽと音を立てながら、バキュームで圧をかけていく。
口内では、レロレロと舌が踊り回っている。裏筋やカリ首を自由自在に責め立てる動きは、独立したそういう生物であるかのようだった。
「んふぅん……」
目尻が垂れ下がっていると、自分でも分かる。味覚を満たす独特の味は、決して快くはない。それでも、雌の本能へと強烈に訴えかけ、股座をきゅんきゅんと疼かせた。
「んぢゅるぅッ、ぢゅるッ、くぷ、んふぅッ、れろれろれろ……っ」
「あっ、あっ、てゐお姉ちゃんっ」
ふと隣を見れば、てゐとその連れの少年が楽しんでいた。体格に比してえらく立派なモノを、ぷっくりした唇で包み込んでぢゅるぢゅると責め立てている。神の時代から生き抜いてきた兎による口淫だ。並大抵の男では、堪えられるわけもない。案の定、少年は変声期前の嬌声をあげながら、かくかくと腰を揺らしていた。
「ふふ……」
「うぉッ、おっおっおっ!?」
こちらも、負けてはいられない。むちゅむちゅと唇を奉じながら、根元でグツグツと沸騰する玉袋を優しく揉みほぐしてやる。ただでさえ限界フル稼動している陰嚢を、もっと頑張れとばかりにマッサージしていく。
男は腰を引くが、がっしりと抱きしめて逃がしてやらない。いくら警備担当といっても、急所を舐め回されながら元軍人のホールドから逃げるなど容易ではなかった。
「おほッ、楽しそうなことしてんなぁ鈴仙ちゃん。俺も相手してくれよ~」
「お? んじゃ俺はてゐ様に相手してもらおうかなぁ」
永遠亭でも図抜けた美人である二人の熱烈なる口淫は、否応なしに耳目を集めた。手の、もとい竿の空いていた男達が、おこぼれに預かろうとぞろぞろと群がってくる。
「んふッ」
こっちも頼むぜとばかりに、一物を突き出してくる。そんなやつが何人もいるせいで、ペニスにぐるりと取り囲まれてしまった。漫画でもなかなか見ない光景に、思わず笑いがこみ上げてくる。
とはいえまあ、勃起しているのだ。ならば、こちらに対し興奮、ひいては性的魅力を覚えているのだろう。相手してくれというなら、やぶさかではなかった。
てゐと視線を交わす。あちらも同じく考えているらしかった。
「んぽっ」
「んはッ」
目の前のモノから口を離す。たっぷりと唾液に塗れて、ヌラヌラと輝いている。少し待っててね、という意味を込めて、亀頭に軽く口づけてやった。
「えぁッ――あむぅっ」
「んふっ、んぢゅるっ」
二人それぞれ、手近なものを咥え込む。真っ直ぐ伸びた力強い一物を、口内に受け入れる。
ほんのりとした塩気とともに、雄臭が肺を満たす。それぞれ微妙に違いながらも、どれも立派にペ二スだ。高まる性的興奮とともに、ぢゅるぢゅるとしゃぶり立てていく。
「んふぅッ、ぐぷッ、んぢゅるッ、ぐぽッ、んふぅん」
「ぢゅるるッ、んぢゅッ、くぷっ、んちゅ、んぅんっ」
情熱的な口淫だ。ぐぷッ、ぐぽっと、濃厚なフェラチオサウンドがユニゾンを奏でる。二人仲良く頬を窄めて、唇で肉竿を扱きあげる。根元から先端まで、ぬろりぬろりと舐め回す。色街でいくら積んでも受けられない、熱烈極まるサービスだった。
「んはっ……んぷッ、れろッ、んぢゅるっ、くぷぅ」
「んっふ、れろれろれろ……んちゅッ、んぅッ、ちょっともう」
「おっと、すいませんねっと」
せっかちな奴がいて、むにむにと頬に亀頭を押しつけてくる。大人しくしてろと軽く睨み付けるも、へらへらと受け流すばかりだ。
まあ、一人にばかり尽くしすぎた感もある。いったん、口を離す。また別のモノにかぶりついた。
「ぢゅるッ、ぢゅぽッ、んふぅッ、んくっ、んくぷッ、れろッ」
「ぢゅぷ、んぷっ、んっぽ、かぷ……んふ、れろれろれろ……」
そうして次から次へ、しゃぶり倒していく。手当たり次第とはこのことだ。一般常識に照らし合わせれば、とんでもない行為なのだろう。この乱交会においては、大変正しい振る舞いだった。
「んちゅッ……」
「ンッ……ああ」
不意に、てゐと唇が重なる。たまたま、同じ竿に奉仕しようとしたのだ。一瞬、沈黙が場を支配した。どちらともなく、にやりと口元を歪める。
どちらかが譲る、ということはない。二人揃って、仲良く一本の竿を満足させにかかる。
「うぉッ、おッ、うっわ、ぉおおッ~……!」
一本の魔羅を、左右から仲良く横向きに咥えて、むちゅりむちゅりと尽くしていく。美少女二人による、熱烈極まるダブルフェラだ。目の前に広がる光景の魅力も、下半身に走る快感も、群を抜いている。
至福の景色であり、尽くされる男もただ唸りながら腰を突き出すしかなかった。かくかくと膝が笑っているあたり、どれほど感じているかを端的に示している。
「むちゅッ、んちゅッ、んちゅ――れろれろれろ……」
「んふぅん、ちゅッ、んふっ、んくぅん、んちゅ……」
肉竿を介して、情熱的なレズキッスを交わしている。舌同士がヌルヌルと絡み合う。それはそのまま、男根への濃厚な奉仕となっていた。ビクッ、ビクッと、むちむちした二つのリップの狭間で、肉竿が脈動している。
もちろん、ただ一人に尽くし続けはしない。それでは先ほどの二の舞になってしまうからだ。
両手を、それぞれ手近なモノに捧げる。根元から先端にかけて、ゆっくり搾り上げるように扱き上げていく。フェラチオによりまぶされた唾液が、ニッチャニッチャと音を立てる。
「んふふ……」
興奮の極致にある雄茎は、火傷しそうなほど熱い。が、手が離れることはなかった。むしろ、磁石で吸い寄せられているかのごとく、ぴったりと張り付いている。あらゆる雌を魅了する雄の誘引力が、これでもかと放たれていた。
「おッ、おッ、そろそろ出る……」
「こっちもだ、ほら鈴仙ちゃんこっち向いてコッチ」
「んふふッ……」
美女二人の痴態は、それだけで十分すぎるほどの「おかず」になる。あぶれた連中は、一生懸命自らの一物を扱き上げていた。
限界に至るまで、さほど時間はかからない。一人が射精欲を訴えたのを皮切りに、我も我もと続く。
それぞれ、丁寧に相手してやるだけの暇はなかった。仕方ないので、全員分まとめて受け止めてやることにする。二人並んで顔を上向ける。口を大きく開き、舌をれろりと突き出す。掌を添えるおまけ付きだ。
射精を受け止めるための作法だった。れろっれろっと舌を蠢かし、エアフェラチオまで披露する。男達が感極まるのは、当然のことだった。
「ぉッおッ、出るッ、出る!」
「へへ、てゐ様の顔面、ザーメン塗れにしてやるっ」
「あっは、あああぁ……っ!」
「あんッ、はぁ、ああッ……」
向けられた一物が、一斉に吐精を始める。びゅくッ、びゅくッと、濁液をぶちまけていく。大きく開かれた口腔へ、どくどくと注ぎ込まれていく。
「へへ、ぶっかけだ、ぶっかけ」
ここを狙えとばかりに口が開かれているが、彼らが素直に従うわけもない。顔面や身体にもびゅるびゅると粘液をぶちまけていく。
もはや説明するまでもなく、兎の性欲とは凄まじい。射精量も、人間などとは比較にもならない。溺れそうな量の欲が、二人へぶちまけられていく。
花のかんばせはアッという間に遺伝子にまみれ、えげつないほどの雄臭を放ち始める。何人、何十人の汚濁が混じったザーメンパックで、顔が覆われていく。
「おお、出した出した」
「んっふぅ……」
「あはぁん……」
全員が一通り射精を終えるころには、二人揃って真っ白になっていた。目も開けられないほどだ。口はスペルマのプールとなっているので、鼻で息をする。嗅覚神経から猛烈な精臭が伝わってくる。呼吸するだけで達してしまえそうだった。
興奮のまま、口腔を満たす何発分ものザーメンカクテルを飲み干す――前に、することがあった。手探りでてゐを探す。どちらからともなく、唇を重ねた。
「んふッ、んぢゅるッ、ぢゅる、くぷぅっ……」
「んぢゅぷッ、くぽッ、ぢゅぷッ、んふぅ……」
むちゅむちゅと、本日二度目のレズキッスを交わす。唾液をやりとりする代わりに、頬をリスのごとく膨らますヘドロを交換する。DNAのスープを、舌で攪拌しあう。ぬちゅッ、ぬぢゅっと、卑猥なる音が響き渡る。繋がった唇から、どろぉ……と汚濁が滴り落ちていく。
「んっく、んふッ、んぅん、んっんっ……」
餅のごとく粘つく汁をゆっくりと嚥下しながら、昂ぶる身体を重ね合わせる。濁液にまみれた肌と肌とが触れあい、ぬちゅッぬちゅっと猥褻ノイズを鳴らす。てゐの甘い吐息の音が、聴覚にじくじくと染み入っていた。
「んふぅんッ、んっ、ぅん……」
形のよいDカップバストが、むにゅんむにゅんと形を変える。乳首同士・クリトリス同士がひっかかって、甘い官能を与えてくれる。
「あんッ! あはッ、あん、はぁッ!」
「はあ、あっは、あんッ、あぁッ、ん!」
どちらからともなく口を離し、姿勢を変える。脚と脚を絡め、秘唇と秘唇を擦り合わせる、いわゆる貝合わせを始める。
魅惑の三角地帯二つが、ぬちゅッぬちゅッと淫音をたてる。白濁と愛蜜が混じり合った恥丘は、卑猥で済まない姿を晒していた。
「ははっ、たまんねぇ、おッ、出る出る……!」
先ほどの一斉射精に乗り遅れた連中が、ペニスを扱き、結合部めがけて自ら射精する。繋がり合った粘膜に、ホワイトコーティングが施されていった。
「そら二人とも、レズりあうのは結構だけど、そろそろ俺らのことも相手してくれよぉ?」
「あんっ、もう。もうちょっと楽しませてくれてもよくない?」
いつまでも楽しめそうだったが、そういうわけにもいかなかった。目の前で濃密なレズビアンショーを見せられた男達の一物は、もはや我慢ならぬとばかりにいきり勃っている。雌穴に子種を放たなければ、決して収まりはしないだろう。
二人はスペルマでどろどろだが、誰ひとり気にもとめない。乱交会では多かれ少なかれ、誰もがこうなるのだ。
「ほら、これでいいでしょ?」
「んふふ。私みたいなちんちくりんとシたいなんてさぁ。変態揃いだよね?」
二人並んで、四つん這いになり、仲良く男達に尻を向ける。片やぷりっむちっと肉の載った、しゃぶりつきたくなる魅惑的な美尻。片や肉付きは薄く幼くも、淫猥なる香りをむわむわと漂わせる背徳尻。
指先を引っかけて、秘唇を割り開く。淫猥粘膜は子種汁に塗れ白く濡れそぼち、ヒクヒクと蠢いている。今すぐ突っ込んでほしいのと、言葉ではなくその蠕動でもって訴えていた。
「こらこら、喧嘩しないの」
見ようと思って、見られる光景ではない。男達は当然あてられ、性器をねじこむべく我先にと群がっていく。てゐが苦笑し、たしなめるほどだった。
「おっほ、ヌッルヌルだ。普段おすまし顔のわりに、とんだエロマンコだよなぁ」
「あはッ、ンッ、は、あんっ、あはっ」
「うひょお、こんなロリボディでヌレヌレにしちまって、ほんとドエロいよな?」
「やんっ、あっあっ、はぁん、あぁあ」
熾烈な競争を勝ち抜いた幸運な二人が、二つのヴァギナへそれぞれ己の一物を押し当てる。先ほど射精したことなど忘れたかのごとき、ぎんぎんと張り詰めた亀頭で、性粘膜を擦り上げる。
肉棒の熱さに、甘い声が抑えられない。無意識のうちにくねくねっと腰を躍らせ、期待を表していた。
「あはぁッ、早くぅ……」
「そう焦るなって、今ブチ込んで、やるから、よッと!」
「あっは、あぁあああああッ!」
「あぁん、んぁあああああん!」
腰が突き出される。ぬぶんッ! とねばっこい音とともに、肉竿は物理法則に従い体内への侵入を果たす。膣口を割り開き肉穴を押し広げ、ゾリゾリゾリッと襞をめくり上げる。焦れに焦れた快楽神経を思い切り刺激され、あがるのは情熱的な嬌声二つだ。聞いただけで勃起を誘われる、魅惑的なキャンディボイスだった。
「うぉッ、めっちゃ締まる、おッ、おおッ」
「あんッ、あ! はッ、あぁんッ、あんッ、あぁんッ」
「ひんっ、くは、あぁッ、あぉっ! は、くふううッ」
性交のもたらす本能的悦びに、雌穴は己を埋める雄棒をきゅうきゅう締め付ける。どれほどの偉丈夫であろうと、到底堪えられるものではない。まして一ヶ月間の禁欲を経た雄兎となれば、すぐさま腰を振りたくるのは当たり前だった。
ぱんッ! ぱんッ! と、小気味良い破裂音が会場に響き渡る。ぢゅぶッ、ぐぷッ、ぬぼっと、蜜をかき混ぜる音も続く。
勇ましいカリ高ペニスに肉襞をめくり返され、えぐられ、たまらない快感が背骨を伝わって脳天を直撃する。普段ならば決してあげない、媚びた猥褻声をあげながら、セックスの悦びに浸っていた。
ピストンには最初から容赦がなかった。体重の乗ったストロークをぶつけられるたび、ぷりぷりとした尻肉の形が歪む。てゐに至っては、体格が小さいぶん、突き飛ばされそうな勢いだった。
「はぁん、あぁんッ、あっあっ、いいッ、そこ、っ、そこもっと擦ってぇッ」
コリコリコリ……と、亀頭が膣道半ばの腹側を責め立てている。鈴仙最大の性感帯だ。嬲られるたび、ぢゅくッ、ぢゅくっと、結合部から蜜が飛び散る。どれほどの悦びを覚えているかを、端的に示していた。
「ほぉらぁ、もっと、もっとズポズポして、んあっ、できるでしょ? アンタは、私が直々に仕込んであげたんだから」
てゐもてゐで、小さな身体で重量級の抽送を受け止めながら、快楽に酔いしれている。心の底から粘膜接触を受け入れているのがうかがえる声色だった。
「うぉッ、やっべぇ、マジでッ……!」
もちろん二人も、されるばかりではない。むしろ積極的に、交尾を愉しんでいた。
ピストンに合わせて、柳腰をくねっ、くねっと躍らせる。形のよい美尻が、ぷりぷりと弾んでいる。きゅんッ、きゅんっと締め付ける膣肉の感触に、男達は唸り声をあげていた。
「へへ、なあおい、味比べしねぇか?」
「おッ、いいね、それじゃ……」
「んは、ッ、あぁんッ、あんッ、あッ……んんぅう……」
ぱんッぱんッと、軽快なテンポでセックスサウンドが鳴り響いていた。それが、鈴仙を貫いていた男の思いつきにより、止まる。男達が、目の前の魅惑穴から己の竿を引き抜いたのだ。悦びに浸っていた膣口は、離れたくないとばかりに、ヂュポンッと音を鳴らす。
ぬるぬると絡みつき愛撫する淫猥穴から竿を抜くなど、鋼鉄の精神をもっても難しい。そうできたのは、大変素晴らしい思いつきがあったからだ。
男達が、オンナを取り替える。鈴仙の相手がてゐに、てゐの相手が鈴仙に、それぞれついた。
「鈴仙ちゃんにとっちゃチンポ比べか。そらッ、愉しんでくれよな!」
「ほぉらてゐ様、アイツよりもでけぇのねじ込んであげますよッと!」
「あっは、あぁッ、あぁあああんッ!」
「はひッ、んは、あっ、あぉおおん!」
ペニス恋しさにじくじくと疼く粘膜が、再び埋められる。先ほどまで、てゐにねじ込まれていたモノで、だ。こうした乱交の場ならではのプレイ――味比べが始まった。
一人一人に個性があるように、ペニスの形も千差万別だ。曲刀のごとく反り返った魔羅は、ゾリゾリゾリッと肉襞をめくり返し、快楽神経を容赦なく刺激した。先ほどまでとは系統の異なる強烈な性感に、視界がばちばちとスパークする。
てゐも同様であるらしかった。真っ直ぐ伸びる雄々しき一物に、幼い狭穴をずっぽりと埋められたのだ。本能に訴えかける雌の悦びに、背を反らし裏返った声をあげて感じ入っていた。
「あっはぁッ! ああぁんッ、アッ、アッ、あああッ!」
「はひぃん、あぅッ、あっあっ、ひぃん、くはああん!」
すぐさま、ピストンが始まる。下から上へ、掬い上げしゃくり上げる腰使いだ。先ほどのような勢いはないが、技巧に長けている。夢中になって、切ない声をあげる。結合部から、愛蜜がしぶきとなって飛び散っている。
タイプの違う抽送だからこそ、快感が強くなる。甘いものを食べたあとは、塩気を感じるのと同じだった。はしたない声をあげながら、ずぼずぼと己の肉穴を耕す肉竿をきゅうきゅう締め付ける。
くねっ、くねっと、柳腰が躍る。相手を愉しませようとか、そういう殊勝な発想によるものではない――結果的にはそうなったが。繁殖を求める本能のなせるわざだった。
「はっ、あは、てゐ、んぁッ、は、あぁんっ、あぁっ」
「ンアッ、あ、ハッ、あぁん、鈴仙ッ、は、アぁんッ」
お互いに視線を交わす。後ろからずんずんと突き上げられながら、手を握り合う。互いに竿姉妹となったことで、奇妙な親愛が生まれていた。
「はッ、あ、んふッ、れろッ、ちゅるッ、んふぅッ、んぅうん」
「あむぅ、くちゅッ、ヂュルッ、ぢゅぷッ、んぅんっ、んんぅ」
それでも足りず、唇を触れあわせる。下の口では男と交わりあいながら、ぬちゅぬちゅとレズ接吻に浸る。さきほど陰茎をたっぷりしゃぶりおろし、未だその風味が残る口内を、お互いに舐め回す。快感に狂い乱雑な舌遣いで、ぢゅくぢゅくと唾液を口端から滴らせる。
「はは、ホントエッロいよなぁ……!」
「ぉんッ、んふぅッ、んぅ、く、んっふ、んぅんッ、んんんんんっ……!」
目の前の――挿入れられているのは後ろからだが――のペニスに集中しろとばかりに、勢いよく小突き上げてくる。一番いいところをごりごりと抉られて、もう何も考えられない。猛然と腰を振りたくりながら、セックスの獣と成り果てる。
「ぅおッ、おッ、上ってきた、出る出る、お、おおお……ッ!」
「こっちもだ、へへ、てゐ様に中出しできるなんてなぁ……!」
ストロークが、さらに激しさを増していく。とろとろと留処なく分泌される雌汁がなければ、粘膜が擦り切れていただろう勢いだ。男根は根元から先端にかけて膨れ上がり、いっそう硬くなっている。何を示す兆候であるか、知らぬものはなかった。
「んはッ、出して、出してぇ、孕ませてッ、私に赤ちゃん産ませてぇッ!」
「あはッ、いーよ中出しして、いっぱい産み産みしたげるから、あはぁ!」
口を離し、淫らではしたない言葉でもって、男達へ膣内射精をねだる。
実のところ、万に一つも「命中」する可能性はない。乱交会の参加者は全員、八意永琳お手製の避妊薬を服用済みだからだ。とはいえ、兎は繁殖欲旺盛な生き物で、ずば抜けた性欲もそこに根ざしている。子を仕込み、産むという営みを連想させる言葉は、彼ら彼女らの本能を大いに刺激する。
つまりは、興奮を煽るリップサービスの一環だった。効果は覿面で、男達は目を血走らせて、猛然とピストンを繰り出していた。
肉洞のもっとも深く、女性最大のプレジャーポイント、すなわち子宮口が突き上げられている。コツコツコツと体の内側から音が聞こえるたび、狂ってしまいそうな快感が全身を貫く。このために生きているのだと思わせた。
「そら、出すぞ出すぞ、地上の兎の子供産ませてやるッ、おッ、おおおッ!」
「へへッ、ロリマンコにぶちまけてボテ腹にするぞッ、イクイク、おおッ!」
「あっは、アッ、イく、イくイくぅうんっ、あ――あぁあぁああああんッ!」
「はぁあッ、ッ出して、だして、せいしちょうだい、あぁあああああああ!」
より深くへ、腰が突き出される。同時に、肉棒が体内で炸裂した。
どッ、どッと力強くペニスが脈動する。煮えたぎる溶岩のごとき汚濁が、勢いよく解き放たれる。無数の精虫から構成される濃厚汁が、子宮を埋めていく。
視界がピンク色に染まり、脳みそが幸福に染まる。身体を思い切りそらして、セックスの悦びを謳い上げる。二人そろって、膣内射精で絶頂を迎えていた。こんなに気持ちよかったら、いくら八意永琳の薬が効いていようとも孕むに違いない。そう直感するほどのエクスタシーが、全身を突き抜けていった。
「んひ、は、孕んだ、孕んじゃったぁ……」
「あぁん、はッ、は、あぁッ、あぁあ――」
アクメの波が引いていき、心地よい余韻が爪先から頭頂まで満たす。ぐったりと床に突っ伏す。硬い床板の冷たい感触が心地よかった。
「お、お、ぉ……やっべ、金玉の中身全部持ってかれるかと思ったわ」
腰が引かれ、男根が抜ける。きゅうきゅうと絡みつく肉穴は、ぢゅぽんと音を立てる。蛞蝓のごとくヌラヌラと輝く粘膜は、ヒクッ、ヒクッと収縮を繰り返していた。
「へへ、次は俺の番だ」
「いや俺だね、あんあんよがらせまくってやる」
「ぼ、僕が……!」
一ヶ月ぶりの粘膜交尾。たっぷりと楽しめた。何より素晴らしいのは、まだ終わりではないということだ。繰り広げられた激しい性交に、男達は当てられていた。我先にと、二人に群がっていく。まだまだ楽しめそうだ――期待に胸を疼かせて、二人は口元をにやりと歪めた。