※この作品はR-18です。

真面目系スケベのアーミヤと発情期えっち   作:かよいの

4 / 8
本パートはエロ薄めです。

【前話のあらすじ】
スケベの絶頂で気絶したのを戦闘不能と誤認したアーミヤの肉体が白痴のキメラと変貌し、ドクターを精神的アーツの数々で陵辱する。機転を利かせたドクターが理性回復剤をキメラ化アーミヤに飲ませた事でどうにか落ち着いたが、一旦、心身ともに仕切り直す為に2人で風呂に入ることにした。


アーミヤ、ドクターとお風呂に入る

「いやぁ、お胸を見ないで……みないでくださぁい……」

 

幹部私室のバスルーム。

一般オペレーター向けのユニットバスではなく、洗い場と足を伸ばせる大きさのバスタブを備えた一室で、アーミヤは懇願していた。

 

「全部脱がすのヤケに嫌がると思ったら……源石の露出よか、おっぱい晒すの恥ずかしがってただけかよ……」

 

アーミヤが意固地にもトップスの脱衣を拒絶したので、とっ捕まえてひん剥けば、現れたのは健康的だが飾り気のない綿のスポブラ。

 

「ううっ、上も脱ぐんだったら、こっちも勝負下着を用意したのにぃ……」

「それはそれで年相応で可愛いから問題ないって」

"可愛い"の一言で、アーミヤの態度はやや軟化し、彼女は己の上半身を掻き抱きつつ首元に嵌められた制御リングを指先でつぅ、となぞる。

 

「このチョーカー、普段は煩わしく思うこともありますけど、ドクターに裸を見られちゃった今となっては感謝するしか無いですね……」

 

危惧していた源石の肌上露出は脇腹の一部に留まっており、ドクターは内心で胸をなでおろす。鉱石病患者としては重症の部類に入るアーミヤだが、症状を緩和できているのはこれらのリングのおかげでもある。

 

「でも、なんだか……この状態だとペットプレイの首輪みたい……」

「そーゆーマニアックな奴、興味あんの?」

「な、ないですよっ!」

「ははっ、じゃあそーゆー事にしておこう。今は、な」

 

首と両脚それに十指のリングを外すわけには行かないが、その拘束感がかえって少女の肢体に背徳的な印象を付与していた。

 

「んじゃっ、君も待ち望んでるみたいだし、本格的にやらしー事ヤッてくぞ!」

「ドクター、人が変わったかのように積極的になりましたね……」

「頭ン中のスケベを見抜いてくる精神感応者(アーミヤ)の前で紳士ぶっても意味ねーってわかったからな……もー我慢しねーし、もー遠慮もしねーよ、ほらっ、ラスト1枚とっとと覚悟決めて脱ごうか!」

「う、うぅっ、私が良いって言うまで、見ちゃダメですよ! 絶対ダメですよ!」

 

アーミヤはドクターに背を向け、もだもだと上半身に残ったスポブラに手をかける。なお、下半身は先刻のプレイでとっくに素っ裸。ぷりんと肉付きの良い臀部はもちろん丸見えで、尻の割れ目の付け根には、まんまるなウサギの尾が揺れている。

 

「おー、ふかふかのモフり具合がたまんねえなコレ……」

「ひきゃんっ?! い、いきなり何するんですかぁっ?!」

 

発情ウサギの欲望を脳に直接流し込まれ、未だ猛りが収まらないドクターのペニス。

それを少女の滑らかな背中に当てこすりつつ、柔らかな獣毛で包まれたしっぽを撫で回す。ふっくらとした毛玉の真ん中には肉芯が通り、それをつまむとアーミヤは悲鳴とともに向き直ったが、全裸となった今なお両手でギュッと胸元を隠している。

 

「触るなとは言われなかったからな。ていうか、乳よりまんこを隠せ。まんこを」

「それこそ今更でしょう……それに、生殖器はこういう時に見せたり触ったりは当然ですけど、乳房なんてただの授乳器官ですよっ!! 赤ちゃんでもないのに興味持つのはよっぽど変態では?!」

「君がそーゆー賢しげな事を言いだしたら、本音は他にあるって流石にもう解ってんぞ……で、何をそんな恥ずかしがってんだ?」

「だって、私のお胸……こんな半端な膨らみ方で……」

「いや、むしろアーミヤは体格からすると発育いいほうだろう?」

だから(・・・)ですよぉ……ドクターは小児性愛者ですから、3年前の私みたいにペタンコなお胸がお好みでしょう?」

「そ、そ、そこまでロリコンじゃねえよ!!!」

 

必死に否定するドクターを、アーミヤは疑い深そうな目でじっとりと睨み返す。

「御冗談を。テンニンカさんとかヴァーミルさんみたいな薄い体つきの方々の胸元をチラチラ見てるの、私、知ってるんですから」

「い、いや……たしかに彼女たちは軽装だし、目のやり場に困るなと思うことはあるが、ワザと視界に入れたりとかは……」

「そうですね、小児性愛専門ではなかったですね。シージさんやシュヴァルツさんの様な、より扇情的な格好をした成人女性の傍らでも落ち着き無いご様子でしたが?」

「いやアレは無理だって! 揺れたら見るって! 本能的に!!」

 

アーミヤにそこまで事細かに日々の様子を観察されていたのかと気付かされ、ドクターが自身の頭を抑え込むように身悶えていると、連れ立つようにアーミヤの兎耳も枯れ行く切り花のようにしおれていった。

 

「だけど、私、ドクターからそんな風に見られた事なくって魅力無いのかなぁって……」

「いや、違う。今にして思えば、の話だが……」

 

うなだれたアーミヤを前に、ドクターは慎重に言葉を選びながら続ける。

 

「今にして思えば、多分、君があまりにもド真ん中すぎて、性的な視線を向ける事を自らに禁じていたんだ、と思う」

「じゃっ、じゃあ……あのっ、そのっ……」

 

何かを決意したアーミヤはうろたえつつも、ゆっくり、ゆっくりと、胸元を覆っていた両腕を外していく。

 

「み、み、見てもいいですよ、許可します……」

決して大きくはない。

だが確かに"乳房"であるとはっきり認識できる程度に脂肪の乗った双丘が視界に入る。丸々と肥え太り男に媚びる成人女性の乳房にはありえぬ、未成熟だからこその凛とした佇まい。いずれは発育し失われる、留め置く事が出来ない少女ならではの美しさが、そこにあった。

 

「……乳首、勃ってんな」

だが清楚ささえ感じられる乳房全体の印象とは裏腹に、乳首は触れる前から既に勃起の兆候があり、充血し朱に染まる淫靡な表情を見せていた。

 

「もう、言わないでくださいぃ……とにかく、こんな中途半端なお胸でもちゃんと愛せるのかどうか、証明してほしいですっ! も、も、揉んでくださいっ!!」

 

そもそも慎ましやかな乳房は大好物なのでありがたく頂こうとドクターが手を伸ばしかけると、たちまち挙動不審になったアーミヤが意味不明な事を早口で喋り始めた。

 

「病的な巨乳かさもなくば絶壁の如き貧乳にしか価値が無いオソラやカルデアやボコウなどの地方とは違って、我がロドスでは標準的なサイズや発展途上のお胸にも人権が認められてるって、決めました! CEOの私がたった今きーめーまーしーたー!!!」

「恥ずかしさ極まって錯乱してんじゃねえか! まず落ち着け!」

 

わたわた暴れる仔ウサギの裸身を抱えあげ、洗い場のプラスチック椅子に強引に座らせる。

 

「洗ってやるから、じっとしてろ!」

「……えっちなお仕置き、しないんですか?」

「そのつもりだったが、君がちょっとした事でテンパったりするから、僕まで調子が狂う。理性回復剤の影響か?」

 

少し前、発情しすぎた余りに暴走したアーミヤに強引に服薬させ、なんとか正気を取り戻させたのだ。

 

「おそらくそうですね。私もその…えっちな事をしたいはしたいんですけど、羞恥心が何倍にもなってる感じで……」

「薬でブッ飛ぶ普通のキメセクとは逆なわけだ、ははっ」

「笑い事じゃありません! 大問題ですよ、製薬会社の重役ふたりが自社製品でこんな事っ!」

「まあ、ド直球オープンスケベな君もアレはアレで可愛いかったが……やっぱ女の子には恥じらいがなきゃぁな、違うか?」

「さっきの事、思い出させないでください、もおっ……」

 

性欲を剥き出しにして乱れた先刻の出来事が堪えるらしく、小さくイヤイヤを繰り返していたアーミヤが落ち着くのを待ち、ドクターはボディーソープを泡立てて少女の滑らかな素肌に塗りつける。

 

「……ぅ……ぁ……ゃぁ………んっ、んんっ……♡」

 

肩を、背中を、腰を、そして尻を。

石鹸の潤滑を生かしてアーミヤの体を撫で回せば、嬌声をこらえるような甘い吐息が断続的に唇から漏れ出してくる。

 

「洗ってるだけなんだから、あんまエロい声出すなって」

「し、仕方ないじゃないですかっ、発情期(さかり)の最中なんですから……」

 

そこでドクターは蘇っていた記憶との差異に気がついた。

 

「待てよおい、どうして発情抑制剤を飲んでないんだ? 君向けに開発してやったのがあるだろう?」

 

アーミヤは聞こえよがしに、あーあと大きなため息を付き、

「ええ、ドクターには感謝していますとも。今では我々(ロドス)の収益の柱でさえあります。私だけでなく、世界中の発情(さかり)が強く社会的に適応しづらかった種族(かたがた)が、機会を逸することなくキャリアの継続が可能になって……」

「茶化すな。君自身の話を聞いている。それともマン汁垂れ流しながら人前に出る趣味でもあったのか?」

「ありません……と、言いたい所ですが、下着を濡らしたままドクターを籠絡してたら、けっこう興奮しちゃってました。どうやら適正があったみたいです、困りましたね?」

「き、君っ、君なぁッ?!」

 

くす、くす、くす、くす。

思わぬ回答に狼狽えるドクターを嘲笑していた仔ウサギだったが、背を向けたままのその声が次第に悋気を帯びていく。

 

「私だって本当は、もっと普通にデートを重ねたりして、エッチなこともその……少しづつ段階を踏んでお付き合いしたかったですよ……ですけどっ、ですけどっ……ドクターを狙ってるの私だけじゃありませんでしたしっ!」

「いや、なんて? ……マジで?」

「……はぁ、本当に気づいておられないんですね。私、皆さんのそういった感情の流れが見えてしまいます(・・・・・・・・)し、強引に迫ってでもドクターと既成事実をと思い余っている女性が1人や2人ではない……と、わかっちゃえば、私も出遅れるわけには行きません」

「まって、待って待って待って……僕がそんなモテるわけないって……」

そんな(・・・)だからです。ドクターがそんなそんな(・・・)鈍いからです。だから(・・・)私は、他のどなたよりも先んじる必要がありました」

 

声こそ荒げていはいないものの、不意に噴出したロドス最高執行者の怒りは、仕置きの最中であるという立場を忘れさせ、ドクターの口をつぐませる程に激烈だった。

 

「……私、発情期(はつじょうき)って大嫌いです」

 

幸か不幸か、本質的には穏やかであるコータス娘(アーミヤ)の激情は持続せず、一言一句を確かめるかのようにポツポツと語り始めた。

 

「四六時中、いやらしい事ばっかり考えちゃいますし、心身ともにスペックが著しく衰えます。どうしてこんな生化学的トリックに自分の人生が左右されなきゃいけないのかってずっと思ってました……ですが、たった今。今日この日だけは感謝してます」

 

アーミヤは軽く首を巡らせ、横目でドクターを睨めつける。

 

「ドクターと結ばれるための勇気が、欲しかったんです。今夜だけは忌まわしい生理現象に頼ってでも、性的に奔放で明け透けな女でありたかった。その為には抑制剤(クスリ)は邪魔だっただけの話です。もっとも、自分があんなおバカになっちゃうなんて思ってませんでしたが……この回答で満足ですか(・・・・・)?」

 

年長者であるドクターに尋ねつつも、この幼き女主人は同意や共感を求めてはいない。

他者の上に立つ事に慣れた存在の恫喝であった。

 

「わかった、わかったって……ったく、ホントに怖い子だな君は」

 

ドクターが条件反射で頷いたのを見やると、アーミヤは満足げに背を預け、

 

「では、よろしくお願いします、三助さん。私、今夜はこの後、長年の想い人と結ばれる予定なんです。ぴかぴかに磨き上げてくださいね♡」

「へいへい、了解だ、ロドスのCEO様よぉ……」

 

アーミヤは肩をすくめて自嘲し、つられてドクターも苦笑しつつ、少女の柔肌を撫で回す手を動かせば、やがて小さな背中は真っ白に泡立った。

 

「ほれ、乳とまんこも洗ってやるから、こっち向け」

「い、いいですっ! しなくていいですッ!」

 

さっきまでの威勢はどこへやら。

局部の洗浄を提案すると、仔ウサギは激しい羞恥と共に拒絶する。

 

「1番汚れてるトコ流さないで、どーすんだよ」

「こ、心の準備っ……せめて心の準備をさせてくださいっ……!」

 

また錯乱されても困るので前半身への性的悪戯(クリーニング)は一時断念し、あわあわもこもこになった白い背中にシャワーを浴びせると、キメの細かいみずみずしい皮膚に弾かれた水流は珠となって肌上を転がり落ちていく。

 

「しゃーねー。先に頭洗うぞ、目ぇつむれ」

「えー、こんなシャンプーしか無いんですか?」

「男所帯に文句言うな」

「それにトリートメントは?」

「あるわけない。ザーメンまみれのガビガビの髪でココから帰りたいのか?」

「……むー」

 

それ以上の反論はなく、ドクターはアーミヤの髪を手に取り、流す。さらさらと手触りは良く、普段から良く手入れされている事が伺えた。この髪を洗って終わりではそれは不満もあるだろうし、彼女の部屋から必要な物を持ってくるようニューラルネット上のドローンに命じる。どうせこの後もう一戦はやらかす予定なのだ。

 

「……で、ご自慢のウサギ耳まで汁まみれだが、触っても大丈夫か?」

コータスの長耳は性感帯。つい先刻、悪さをカマしたアーミヤのウサギ耳を仕置き半分でイジメ抜いたら、そりゃもう酷い事になったのだ。

「その件なんですが……私の体調ってサーベイランスマシンを通じて常にケルシー先生がモニタリングしてるんですよ」

いかにも気まずそうな彼女の声。背を向けたままでも解る程。

「いや、おい……」

「アレは当然、重大インシデントなので、さっきから先生から鬼の様にPRTSコールがかかってるんですが、名目上、私のほうが権限が上なので全部着信拒否してましてぇ……」

アーミヤは首を巡らせ、申し訳無さそうな顔でドクターをちらりと見やる。

「ちょっ……」

「なので、業を煮やした先生が、そろそろナンバー3であるドクターの所に――」

 

 

アーミヤが言い終える前にPRTSがドクターの主観時間を強制加速。

 

 

《緊急》《緊急》《緊急》《緊急》

《緊急》《緊急》《緊急》《緊急》

《緊急》《緊急》《緊急》《緊急》

《緊急》《緊急》《緊急》《緊急》

 

 

ニューラルネットがドクターの視界を奪い、一面にレッドアラートを表示する。着拒できない上位者(ケルシー医師)からの緊急連絡だ。否応なしに通信が確立し、PRTS経由の思考通話が開始される。

 

『アーミヤは……アーミヤは無事か?』

ケルシーの声は平坦。だがいつにない焦燥感は伝わってくる。

「元気だよ……大暴れしたが、今は落ち着いてる」

『……なら良い。ついでにドクターも生きてるというわけだ』

「ついでかよ……」

『確認するが、今アーミヤは(ドクター)の私室だな?』

「そうだが……っつーかよォ、こんな時間に年頃の娘が男の部屋に来てるのを知ってるって事ァ、アーミヤをけしかけやがったのはケルシーじゃねーだろうな?!」

『思考通話だぞ、感情を昂ぶらせるな。アーミヤの発情(さかり)が仕事に差し支える状態だったのでな。期日までにつがう相手を探せなかったら、あの子にふさわしい男を勝手にあてがうと通告しただけだ。昨日今日は思い余った様子だったし、やはりドクターの所へ夜這いに行ってたか』

「タチ悪ぃ大人だなオイ……」

『タチが悪いのはお互い様だ。私はドクターとアーミヤがつがうのにはずっと反対している。研究者肌の丸耳なんぞ恋人としては最悪の部類だとな。(オトコ)のくせに交尾を出し惜しみする、女心の機微も全くわからない。どうせ"まだアーミヤが子供だからダメ"だのなんだのと一揉めしたんだろう』

「見てきたように言いやがる……その通りだよ、クソッ」

『実際、3年前から見てきたからな。もっとも、最終的にアーミヤがドクターを選んだと言うなら私だってその結果は尊重するが。先民(エーシェンツ)は大なり小なり自身の獣としての属性に折り合いを付けながら生きている。あの子はもう、自分が何をしているか、されているか、ちゃんと解っている1人の(オンナ)だ。そんな女が窮鳥懐に入れば猟師も殺さずの一念でドクターの所にやってきたんだ。ぐちゃぐちゃ言ってないでとっとと抱いてやれ』

「いや、良いのか? "このロリコン野郎"とでも軽蔑されると思ったが……」

『軽蔑してるに決まってる。"仔ウサギ1匹ロクに満足させてやれないタマナシ野郎"ってな……まあ、その話はもう良い。本題だ。こちらでアーミヤのキメラ化を観測した。何があった?』

「あー、それが……ちょっと激しいプレイでアーミヤをイカせて気絶させたら……」

『………!』

 

ケルシーは無言。だが回線越しにも伝わる確かな驚愕。

 

『馬鹿げた、実に馬鹿馬鹿しい話だ……だがあり得る。想定もしてなかった脆弱性だ。タマナシ野郎じゃなかったか』

「……うるせえ」

『どう対処した?』

「経緯は省略するが理性回復剤飲ませた」

『よくも何とかなったものだ』

「実際、取って食われるかと思ったよ……」

『経緯はどうあれアーミヤが思いを遂げられたんなら、それで良しとしよう……』

「それなんだが……ゴメン、まだ前戯っつーか、ハメてないっつーか……」

『………』

 

ケルシーは無言。だが回線越しにも伝わる確かな怒り。

 

『前言撤回だ。このタマナシヘナチン野郎。君たちが互いに今日の仕事を終えてから、ずいぶん時間が経ってるはずだが?』

「待てって。僕も収まりつかねえし、ちゃんと最後までヤるって! だから知恵を貸してくれ、このまま続けて大丈夫か?! ハメてる最中にまた暴走とかゴメンだぞ!」

『……アーミヤのリングを見ろ。蓄積されたアーツが開放されて白っぽくなっているはずだ。リチャージされて元の色に戻るまでは問題ない、概算ではザッと18時間と言う所だ。君らの明日午前の仕事はキャンセルしておいてやるから、正午までに2人揃って顔を出せ。たっぷり詳細を聞かせてもらうぞ』

「ありがたい、助かった……」

『黙れ。私は何も許していない。まったく(ドクター)という奴は、昔っからベッドの上でもちんたらちんたらと……』

「いや、なんでケルシーが"昔のドクター"のシモの事情を知ってんだ…?」

『……………! ……………………!!』

 

ケルシーは無言。だが回線越しにも伝わる強烈な動揺。

 

「おい、まさか……!」

『忘れろ。せっかく忘れていたんだから、そのまま全て忘れ続けろ!』

「マジかよ……勘弁してくれよ……」

『こっちだって本来は君など願い下げだ! あんなのは発情期(さかり)の気の迷いだ! (オンナ)の人生にどうしようも無く発生する事故の1つだ!』

「思考通話だぞ! 落ち着け! 考えがダダ漏れだ!!」

『…………………………………………』

 

ケルシーは長い沈黙の果てに言葉を絞り出したが、()にはまだ揺らぎが見られる。

 

『アーミヤは、キミと私2人で担ぎ上げた神輿だが――今やハリボテではない我らがロドスの立派な指導者だ。だがサカッたままでは使い物にならん。君の手腕(・・)はよく知ってる……あの子は初めてなんだから良い思い出にしてやってくれ』

「いや、ケルシーはそれで良いのか……?」

『自惚れるな。そして丸耳の常識で物を言うな。発情期の辛さは先民にしか解らん。私はアーミヤの苦痛を1つでも多く解消してやりたいだけだ。それに今の君は私のつがいでもなんでも無いし、所有権を主張するつもりもない……コレで満足か?』

「わかったよ……」

『切るぞ。ああもう余計な恥を晒した……』

 

 

《通話終了》《通話終了》《通話終了》

 

 

鈍化していた周囲の光景が通常速度へと回帰し、頭をふるって感覚のズレを調律させ、心配そうにドクターを見上げるアーミヤに問いかける。

 

「……何秒たった?」

「私の主観時間で20秒ほどです。ずいぶんと長話(・・)だったようですね」

「1番怖えぇトコだけ丸投げすんなよ……おかげでこってり絞られたぞ」

「えへへ……ごめんなさい。それで、どうでした?」

「まあ……僕らがスケベの真っ最中だってのはバレバレだったが、とりあえずこのままヤッても今夜のキメラ化は多分大丈夫だとよ……んで、明日午前の仕事はなんとかしといてくれるから、正午までに2人まとめて怒られに来いってさ」

 

それを聞いたアーミヤは、青い双眸を輝かせ嬉しげに声をはずませる。

 

「じゃぁ、じゃぁ、朝まではいっぱいエッ……一緒にいられますね?」

「……そうだな、いっぱいエッチなことが出来るな」

「え、えへへへへ……」

はにかみつつも、決して否定はしないアーミヤに、思わず呆れた声が出る。

 

「君さぁ、アーミヤさぁ、理性のあるなしに関係なく根本的にスケベだよな……」

 

 

 

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