忘却のビッチ~ルプスレギナ&ソリュシャン~
リ・エスティーゼ王国、王都リ・エスティーゼ。
総人口九百万とも言われるこの国家の首都は、簡潔に言えば古びた都市と評されている。それは歴史ある落ち着いた佇まいと好意的に受け取る者もいる一方で、古めかしいだけのしょぼくれた都市だと見做すものもいる事を示している。
そんな王都中央部の治安のいい場所からは離れた、薄汚れた雰囲気を纏った路地にある無秩序に建ち並ぶ建物の一つ──ワーカー達が利用する宿屋を兼業した酒場の一室から、女の艶やかな喘ぎ声が漏れ聞こえていた。
聞いているだけで男の股間を熱く滾らせるような嬌声を上げているその女は、美しいという言葉すら霞むような美女であった。
最高級のサファイアを思わせる鮮やかな蒼の瞳は淫靡な熱を帯びていて、髪留めて纏めている金髪は黄金のような輝きを備えた艶やかさだ。
着ている服装は彼女の美貌には不釣り合いな、タンクトップにショートパンツという簡素なもの。しかし、それが帰って彼女の美しさを際立たせている。
「あぁっ♡ い、良ぃよ♡ もっと……もっと膣奥まで突いてぇ♡」
安っぽいベッド上で四つん這いの体勢で背後から犯されている彼女は、さらなる性の快楽を求めて男に懇願していた。
「おう! 俺のチンポでガンガン突きまくって、アンアン喘がせまくってやるよ、ソーイ!」
「あっ♡ あぁ♡ あぁぁんっ♡」
ずんぐりとしながらも逞しい体つきをしている男が、背後からのしかかって犯している女──ソーイの肉付きの良い丸みを帯びた尻肉を無骨な両手で掴んで荒々しく揉みしだきながら、いきり立った逸物で彼女の膣内を激しく擦り上げる。
逸物を根元まで押し込んでは亀頭が抜けてしまいそうになるギリギリまで引き抜き、再び根元まで勢いよく突き込む。テクニックなど感じさせない荒々しい行為。しかし、ソーイはタンクトップを押し上げている豊満な胸を揺らし、結合部からは彼女の愛液と男の白濁液が混じり合ったものを溢れさせ快楽に耽っていた。
「あぁぁぁっ♡ あんたのぶっといおチンポにぃ♪ あたしのおマンコが拡げられてるぅ♡」
「お前の身体を知っちまったら、安い娼婦じゃ満足できなくなっちまったぞ! 責任取れよ、おらぁ!」
「あひっぃいん♡ はひっ♡ はっはぁぁんっ♡ らめぇ……おっぱい弱いんだよぉ♡」
「そんなに悦んでいるんだったら、なおさらこのデカパイを苛め倒してやらねえとなぁ! マンコも俺のチンポを舐めるように搾り取りに来てやがるぜ!」
男は毛むくじゃらな両手をソーイのタンクトップの内側に潜り込ませると、彼女の豊満な乳房を鷲掴みにして力強く揉みしだきはじめた。
ソーイの乳房は男の武骨な指先によってグニグニと形が歪むほど揉みしだかれ、しこり立った乳首を摘ままれ捩じられる度に、彼女は甲高い嬌声を上げる。
「あぁぁっ♡ イ、イクぅ……イッちゃうぅぅ♡ ひぃん♡」
「
「あはぁ♪ 来てぇ♡ あたしのおマンコに、あんたの濃くてドロッドロなザーメン頂戴よぉ♡」
「おぉぉぉ……!」
「ああぁぁぁっ、あっぁぁっぁあぁっぁ♡」
男が呻き声を上げながら両手で爪を立てるかのようにソーイの双丘を握りしめ、彼女の膣奥まで突き込んだ逸物の先端から劣情で煮えたぎる白濁液を解き放った。
逸物が脈動してビュクビュクと精液をソーイの膣内へと流し込む度に、彼女は背筋を弓なりに反らしてビクビクと身体を震わせて絶頂する。
「ふへへ……こんな別嬪で強い女が、夜は男漁りが趣味な淫売だなんてなぁ」
「ぁん♡ ふふ、ビッチなのは嫌いかい?」
「まさか、大好物だ。まだまだ俺のチンポはギンギンだぜ!」
長い射精を終えた男の逸物はその硬度を損なっておらず、性行為に何ら支障をきたさないことを物語っていた。
これで三度目の膣内射精。前戯としての口内射精も含めれば今夜だけで四度の射精を済ませているが、精力が衰えない事に男は不思議に思ってはいない。
何せソーイという絶世の美女を抱くときはいつもこのくらいは当たり前なのだ。
始めの頃は訝しんでいたかもしれないが、それだけ犯しがいのある女だと彼女を抱く男たちはそう結論付けている。
そもそも、ソーイという女について分かっているのは、非常に優れた盗賊のワーカーである事と男漁りが趣味の淫売である事。彼女個人に関してはそれ以上はほとんど知らないし、知る必要もない。
強いて気になるとすれば、ソーイの相方である褐色の女神官戦士も相当な淫売なので、出来れは同時に侍らせて抱き比べとかしてみたいくらいだ。
男はそのような事を考えながら、腰の律動を再開してソーイを喘ぎ声に聞き惚れていた。
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ソーイが男との情事に耽っている頃、そこから少し離れた裏路地にある今はうち捨てられた教会でも似たような情事が繰り広げられていた。
本来ならば神聖で厳かであるべき教会にある長椅子に仰向けになった男に跨っている女は、初めてみた者の目をくぎ付けにするほどの美しさを備えた、三つ編みに結った鮮やかな紅髪と金色の瞳を持つ褐色の女だ。
頭に被っている二股の帽子以外は一糸まとわぬ姿で、M字騎乗位の体位で己の膣内に男の逸物を迎え入れたまま上下に揺さぶる度に、褐色の肌にピンク色の乳首が際立つ豊満な乳房が男の目の前でプルプルと踊る。
「あはっ♪ 私の膣内でビクビクしているっすよ~♡ 堪え性のない糞雑魚オチンチンっすね~♪」
「あふっ……だ、だってよぉ。ルプーのマンコが良すぎるんだから、うぅ……しょうがねえじゃねえか」
「にひひ……視線もおっぱいに釘付けでそんなにママのおっぱいが欲しいでちゅか~?」
「くそぉ……治療代さえ払えていれば、今頃ルプーをアンアン喘がせていたのに」
絶世の美女に奉仕されていながら男が悔しがっている理由。それはこの教会を訪れる理由になった治療の代金を支払えなかったために、ルプーと呼ばれている女を好きに抱けないからである。
ルプーの細い両腕で男の腕は拘束されていて、彼女の張りのある美乳を揉みしだくことは叶わない。
ルプーと呼ばれている女の正しい名前はルプスレギナ。この王都でソーイと組んでワーカー兼闇営業の神官を営んでいる神官戦士だ。
相方であるソーイはベッドの上では男の性欲処理に使われることを悦ぶマゾヒストであるのに対して、ルプスレギナは男に組み敷かれることを悦ぶマゾヒストと男を組み敷くことを悦ぶサディストの両面を有している。
自分からベッドに誘った時や法外な治療代を払った男に対しては従順な性処理肉便器として奉仕する一方で、法外な治療代を払えない男への代替案としてのセックスでは主導権を握っている。
彼女の神官としての実力は王国に
「残念っすね~♪ ちゃんと治療代を支払えていたら、朝まで私を好きにできたっていうのに。ほらほら~、此処が良いんっすよね~♡」
「おほぉっ!」
逸物全体に絡みつくように膣壁で締め上げたまま、亀頭が抜ける寸前まで尻を持ち上げては一気に根元まで咥え込むように腰を下ろす。
腰を振り下ろす度に快楽と悔しさで呻く男の表情を、ルプーは逸物からもたらされる性的快楽とは別種の快感を感じながら眺めていた。
「出ちゃうっすか? もうすぐ出ちゃうっすか♡ まだ一時間もたっていないのにもう三度目の射精とか、糞雑魚チンポ王者決定戦の有力株っすよ~♪」
膣内で責め立てている男の逸物が痙攣し始めたのを感じ取ったルプーは、さらなる言葉責めを浴びせながら上下運動だけでなく横方向への円運動なども加えて搾り取りにかかる。
ただでさえ敏感になっている男の逸物はさらなる責めによってあっけなく陥落し、ルプーの膣内に熱く滾った白濁液を解き放った。
「あぁ~っ♡ これこれ♪ ザーメンが私のおマンコに無責任に種付けしようとする感覚、堪らないっす♡」
「あはぁぁ……すっげえ気持ちいぃ」
「ふぅ……ちょっと喉が渇いてきたっすね~。ちょっと唾液貰うっすよ~♪」
ルプーはそう言って己の唇で男の唇を塞ぐと、舌を男の口内へと差し入れて舌先で舐り始めた。
「んんぅ、ちゅる。じゅるる、こくん……」
男の口の中を舐めしゃぶるように貪りながら、股間の結合部でも半萎えになった逸物を奮い立たせようと腰を動かし膣内を蠢かせて快楽を刷り込んでいく。
ルプーが充分に男の唾液を堪能した頃には、逸物は元気を取り戻して臨戦態勢が整っていた。
「ぷはっ♪ このオチンチンの具合なら、後二~三回は楽しめそうっすね♡ 糞雑魚早漏チンポの割には頑張ってるじゃないっすか♪ 頑張って私を孕ませるっすよ~♡」
「は、孕まっ!」
「まあ、避妊処置はしっかりしているっすから、今まで出したザーメンは本懐を果たせずに全部無駄死にっすけどね~♪」
そうやって慌てる男をおちょくりながら、男の逸物を味わうためにルプーは腰を大きく動かし始めるのであった。
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教会での情事を終えたのは翌日の早朝。それから半日ほどが経過し、ルプーとソーイは廃教会でおしゃべりに興じていた。
「にっひひ~♪ 今朝の男は糞雑魚早漏だったっすけど、代わりに回数は楽しめたから弄りがいがあったっすね~♪ 最終的に一夜で八回搾れたから、中々楽しめたっす♪」
「あんまりイジメすぎちゃだめよ? ちゃんと美味しい思いもさせてあげなきゃ」
「分かってるっすよ~。ちゃんと治療代を支払ってくれていれば、私の身体を好きにさせてあげたんだから、自業自得っす」
ルプーを諫めるソーイの口調には情事の時とのガサツな言い方はなく、寧ろ貴族令嬢を思わせるような話し方だ。
ルプーが仕事の内容でルプスレギナと使い分けているのと同様に、ソーイもワーカーとして働いている時ともう一つの仕事の時で名前だけでなく対応も使い分けている。
どちらが本当の彼女というのではなく、どちらも彼女たちの一面性という話だ。
「それじゃあ、今夜は酒場で何人か誘って乱交しない?」
「良いっすね~♪ 今夜は苛められたい気分っすから、穴という穴をオチンチンで塞がれたいっす♡」
「ワーカーとしてのお仕事は明日また見繕うためにも、今夜も英気を養わないとね♪」
卑猥な話で盛り上がっている二人だが、彼女たちは人間ではない。ソーイは人間の姿に擬態したスライム系の、ルプスレギナは
そして彼女たちにはこの国に現れる以前の数年前以前の記憶がない。思い出そうとすると頭が痛くなって涙が止まらなくなるので、過去の事に関しては思い出さないようになった。
二人がこうやってつるむようになったのも、大体一年位前からだ。
出会うまでお互いの存在も知らない赤の他人のはずで、性格も大違い。なのになぜか気が合う。なぜか懐かしい感じがするのだ。
「じゃあ、どの酒場にするっすか? 私としては──」「そうなると、丁度良い酒場は──」
乱交に出かけるのは規定路線。既にどこを漁り場にするかを相談していた二人だったが、廃教会の扉をノックする音が聞こえてきたので中断する。
扉を二回ノックして、二拍置いたのちに三回ノック。
二人の表情から、先ほどまでの和気あいあいとしたものが消え、仕事人としての表情が宿る。
これは闇営業をしている神官としての仕事が求められている時、その中でも緊急の要件であることを示す符丁だ。
ルプーからルプスレギナへ、ソーイもソリュシャンへと意識を切り替えて、内側から扉を三回ノックして三拍置いたのちに二回ノックする。その際に二人とも自らの能力を用いての警戒を怠らない。
廃教会の扉を開けて入ってきたのは、胸に瀕死の女性を抱えた老執事であった。
彼の名はセバス・チャン。リ・エスティーゼ王国に三組しかいないアダマンタイト級冒険者チームにして、唯一個人でそこまで駆け抜けた「鋼の黒執事」の二つ名を持つ人物である。
彼と知り合ったのは三か月前。自分たちを勧誘しようとした八本指を精魂果てるまで搾り取った末に勧誘を蹴った事で刺客が送られてきた際に、たまたま居合わせた彼が助けてくれたのだ。
実力的には助けがなくても何ら問題はなかったが、アダマンタイト級冒険者という肩書を持つ相手と良好な関係を築く事はメリットがあるし、なによりも彼からは自分たちと同様の懐かしい感じがしたのだ。
それから、ちょくちょくこの廃教会を拠点とする自分たちの所に訪れては、保護したりした人間の治療を頼んでくるようになった。
「おや、これはセバス様。二週間ぶりでございますね」
「ええ、ルプスレギナ様、ソリュシャン様。本日は彼女を健康な状態に戻していただきたくてお伺いしました」
セバスから様付けされると、何故だか違和感を感じる。恐らくは雰囲気的に高貴な出自の存在だからだろうか?
「彼女とはどういった御関係で?」
「つい先ほど、保護しました」
「ふむ……まあ良いでしょう。私としては対価を支払ってくださるならば関係ありませんし」
余計な事は詮索しない。トラブルを引き込むきっかけになるから……ではなく、単純に彼女に興味がないからだ。
「それでは、診断と治療を行います」
酒場によって乱交相手を漁る予定はキャンセル。この国でここまで人間をボロボロにするような状況に置く相手と言えば、十中八九、八本指の連中だろう。
自分たちもあれからは目の敵にされているが、セバスが動いたという事は、状況も大きく変わってくるはず。
ならば、これを機に此方からも動くべきだろうか……。
ルプスレギナとソリュシャンは今後の展開がどうなっていくのかを考えながら、セバスからの要望を叶える準備を進めるのであった。
○ルプスレギナ・ベータ
リ・エスティーゼ王国の王都を拠点とするワーカー兼闇営業の神官
仕事に対しては真摯だが、闇営業の神官として要求する報酬は法外で、自身の性欲処理で返済を代替することもできる。
ルプスレギナから誘ってきたときのセックスでは相手の好きにさせるが、返済代わりのセックスの際はドS
王都に巣食う八本指に対しては無関心だが、八本指からは警戒されている
○ソリュシャン・イプシロン
リ・エスティーゼ王国の王都を拠点とするワーカー兼闇医者
闇医者として活動するときは、主に堕胎。
よく仕事明けに他のワーカーを誘ってはセックスしている。