メイド長は見てしまった アズールレーン、母校のある日 作:ざぎねぅ
姉が指揮官と一緒になってどのくらいの時が経ったのだろう。自室で独り、ぼうっと部屋を見回す。記憶に遠くない、いつも目の前にあったはずの、彼女の家具の景色は無くなっていた。もちろん家具の行き先は彼の部屋だ。
いつしか千代田の部屋は、彼女だけの部屋となっていた。
そんなある日、彼が部屋にやってきた。
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ノックの音が過ぎ去り、がちゃりと扉が開かれると、彼の細い目が千代田に向いた。
—どうしたの、指揮官…?
呟くように言いながら、出来るだけ彼を見ないようにした。
用件を聞かされる。
—えっ…?
耳を疑うとは、正にこの事だった。
—で、でも…
最近、千歳が体を許してくれないという。セックスレス(?)というやつらしい。
—それは…
その原因は、自分が千歳を気持ちよくしてやれないからだという。だから、彼女のためにも練習させてくれと。
—そんな…
そんなものはただの言い訳だ。そんなものは自分だけでなんとかしろと言いたい気分にもなる。しかし、
—指揮官がそこまで言うなら…いいよ…
引き受けてしまった。
かつて自分がされたかった事だから。彼が彼女の元に行ってしまった今でもそうされたいと思っていたから。そしてその彼女のために彼は今ここにいる。
千代田にとっても言い訳なのだ。自分の黒い欲望の塊を、彼のためだという言い訳で包み隠しているだけ。そんな闇を腹に据えた彼女に、彼はじわりじわりと近付いた。
行き止まりに獲物を追い詰めたような彼の動きと床を擦る足音で、腹の底に溜まったものが熱くなるのを感じる。
ああ、犯されるんだ。彼に…
思った時には獣のように、いや、それよりは静かに息が荒いだ。
—はぁ……はぁ…
遂に彼は千代田の目の前に立つ。そして、辛うじて服の体裁を整えた布に支えられた、今にもこぼれ落ちそうな豊満な胸を、彼は両手で
—ん…んん…
彼の大きく熱い手につられて、顔に熱が帯びるのを感じる。
—んっ…
ゆっくりと味を確かめるように咀嚼する手が脳を蝕んでゆく。やがて、その指一本一本の動きを正確に把握できる程に、感覚が研ぎ澄まされていった。
—ん…っはぁ…
その感覚は、今まではくすぐったいものだった。しかし程なくすれば、それはじんわりとした快感に変わる。
—はぁ……んぁ…
快感は同時に、純粋な喜びも生んだ。
いつから彼に憧れていたのだろうか。そんな彼の手が自分の胸を揉みしだいている。自分を求めている。この事実に喜びを覚えないことがあろうか。
そして彼は、手の動きはそのままに唇を千代田の唇に近づける。
—ぁ…しきか…んんっ…
表面だけを撫でるような口付けはすぐに終わり、彼はより深く千代田を求めた。
—ぁ…んちゅ…ぇぁ…
彼は千代田の口の中で上手に舌を這わせた。
何故こんなに慣れているのだろう。何回、姉としたんだろう。
—ぁっ…あぁ…
そんな嫉妬と寂しさが入り混じる感情も、たびたび胸に電気のように走る快感を覚えると消えてしまう。
彼は舌と手で存分に千代田の味を堪能すると、彼女を布団に導いていく。
すとんと腰を下ろせば、彼は千代田の背もたれになるように後ろに座った。
—…
口と胸に今まであった温もりが消え寂しくなってしまう。彼はそれを察したか、胸を隠していた二つの帯を剥ぐと、今度は直にその胸を優しく弄っていく。
—んっ…んんっ……
先程より強くなった刺激に無意識的に出てしまう声を我慢する。しかし彼はそうさせんと言うか否か、千代田の胸の中心、その小さく膨らんだところを指で弾いた。
—んはっ…ぁあっ…
閉ざしていた口は彼の人差し指一本で簡単にこじ開けられてしまった。そこから響くのは彼を求める言葉にならないよがり声。
—ぁあっ…んんぁっ……はっ……ぁあっ…
彼の指が胸の先端を通り過ぎるたびに、悦びの音が喉から溢れ出ていく。それもしばらく過ぎると、彼の右手が動きを変えた。
—ぁぁ…
その手はゆっくりと、千代田の太腿を覆う赤い布に向かった。何秒とかからずその布はたくし上げられる。彼女が姉にしか見せたことのない、秘めたる部分を隠す布まで、彼に晒してしまった。
—んっ…んぅ……
変わらず胸を弄られてよがる千代田はぱたりと足を閉じる。しかしそれも虚しく、彼の指が股の隙間を押し広げて、足を無理矢理広げてしまった。当然、次の瞬間には彼の手が、彼女の秘部を布の上からなぞっていた。
—んっ…!……あっ……はっ……ぁあ!
優しく撫でていた手は理性を失ったように激しくなる。
—あっ…あっ……だめ…んぁあっ…!
そして気づいた。
彼の手が激しく動いている場所からぐちょぐちょと水音がしている。
いつの間にやら、彼を求める愛液が溢れていたようだ。
—しき…か…ぁあっ…だ…めぇっ…
これまで独りでしてきた自分の秘部への刺激。しかしその感覚は、それまでより強い快感であった。
彼の手が止まる。
—え…
思わずそう呟いてしまった。だめと言ったからだろうか。しかし彼の手で刺激される感覚に溺れんとした矢先に動きを止めてしまわれると、何とも切ない気分になった。
その時彼は優しく、しかし千代田に心の余裕を持たせる時間を待たずに、彼女の秘部を覆う布を摘んだ。
—ぁ…ぁぁ…
そして布は、やけにゆっくりと感じる速さでずらされた。少なくとも千代田の体感では数十秒に感じた。
遂に彼の前で、何も纏わない大切な部分を晒してしまった。
頬を燃やすようだった。鼓動は背中を越えて、彼の胸を叩く程に強く早くなっているだろう。しかしそんな緊張以上に、背徳的な興奮を覚えていた。これから、彼に直接触れられる。今までより過激な交わりが始まる。今までは"彼女"を触っていた手が、指が、今度は自分に触られるのだと思えば、股間の奥深くから愛液がマグマのように溢れ出していた。
彼はマグマの噴き出す位置を探り当て、二本の指でそれをすくう。てっきりそのまま中をかき混ぜるのかと思っていたが、彼のぬめりを帯びた指は少し上に移動して、小さく膨らんだ種を撫でた。
—んんっ…!
瞬間、そこに電流が流れた。静電気が発生した時よりは短く、しかし刺激はそれより強く、脳を襲った。
意識が飛びそうになる程の刺激は止まらない。彼は撫でただけの種を、今度はこねくり回した。布に覆われていた時より激しく、その肉の形を歪ませていく。
—んっ…ぁあっ…ぁぁあ!
電流が走っては脳を突き、どこかに行きそうな意識を無理やり繋げた。
しかしその度に、脳の奥の奥に、その奥の端に、小さく、そして大きな黒い感情が芽生え、育っていた。
—あぁぁ…んあっ……ぁあっ…はっ…あぁ…
腰をびくつかせて、彼を誘惑するように腰を振ってしまう。彼はその誘惑に乗るように指を動かした。
程なくして、千代田は腹に蓄えた快楽を全身に放出した。
—ぁ、だめっ…しきかっ…いくっ…だめ、いっくぅ…!……ぁぁあっ!
今までに感じたことのない悦びが全身を駆け巡り、そして体は意思とは関係なくびくんびくんと大きく脈打った。
—ぁあっ…あっ…んあっ……ぁぁぁ…
何回体が跳ねたか分からない。意識がどれほど残っているのかも分からないが、確かにはっきりとした思いもあった。
だから、なんでこんなに上手なの?何回、お姉ちゃんとしたの?
やはりそんな気持ちが出てきてしまう。彼には"彼女"がいるのに、こんなことを思ってしまう。
そして、千代田の痙攣がおさまった事を察した彼はいよいよ、彼女の熱く滾った肉の穴に指を潜らせた。
—あっ…だめっ…だめだめ…しきかん、わたしイッたばっかりだか…ぁあっ…!
抵抗の余裕も与えられることがない。身を逸らそうとすると彼の片腕がより強く絡みついた。そのまま遠慮なく千代田の中を乱し始める。
—ぁぁあ!…んあっ…んんんあっ…!
彼の指が動く度に、自分の奥から愛液が流れていくのが分かった。腰をびくびくと跳ねさせながら、彼を更に奥へと導くようにその指を咥え込む。彼に襲われながらも激しい興奮を覚えている事に自覚はするまでもない。しかし彼に全てを見られてしまっている事に恥ずかしさを増すばかりだった。
—しきかん…うあっ…あっ…ぁあっ…もっとぉ…んあっ…!
いつのまにかその恥は過ぎ去り、ただ彼からの刺激を求めるまでに至っていた。
—あっ…あっ…!……んぁあっ…!
—あっ…やば…だめぇ…しきかっ…も…んあっ…い…くうっ…!
数分か数十秒か、それとも数秒か。千代田は彼の指で絶頂に至った。
—ぁあああっ…!
今日1番の痙攣をその身に纏わせて、全身で悦びを味わう。そんな快楽を貪る時間もやがて過ぎ去り、少し冷静になれば、また黒い感情がココロを蝕んでいくのを感じた。
—はぁっ…はぁ…はぁ…
切れた息を整えながら次に起こる事を想像する。
—はぁ…はぁ…
いつの間にか横になっている。背もたれがわりになっていた彼はその隣で服を脱いでいた。間もないうちに、目に彼の大きくなったものが飛び込む。
ーぁ…
一度も見たことのない男のそれを目にした千代田は、小さく感嘆の溜息をついた。彼は仰向けに寝る彼女の股に、自らの欲望を近づけていく。当然それを目で追う千代田は同時に今までの出来事を脳裏に一瞬巡らせた。
はじめのうちは少し躊躇いながらも彼のなすがままにされていた。それも、彼が"彼女"とうまくいっていないと言うからその"手助け"として。そして今その手助けは最後の工程へと向かっていた。
彼の先端が、千代田の入り口を撫でる。
—んっ…
熱い洞窟はひくひくと脈打つようにうごめき、はやくはやくと彼を迎えていた。彼もそれを察したか、彼女の望みを叶えるため彼女に覆い被さった。彼のものが千代田の中を掻き分けて押し進む。歩くより早く、しかし走るより遅いような時間をかけて、彼は彼女の最奥に到達した。
喜びなのかどうか分からないが、とにかく大きな感動で千代田の口から息がこぼれた。
—あぁ…ぁぁ…
しかし、いざ自分が最も愛している、今なお愛してしまっている彼の欲望の全てが、自分の中に入ったその時だった。彼女は1つ、感じることがあった。
ーでも…ぁ…んぅ………でもでもぉ!
彼女が感じたのは1番求めていたはずの、彼からの愛ではなかった。かといって、いつも自分を慰めている時より強い快感でもなかった。感じるのは、いつの間にかココロの内に溜め込んできた黒い思い。
自分の姉を、自分が同じく愛する者の気持ちを裏切ったという罪悪感だった。
千代田は初めて神に祈った。姉を裏切った自分を許してくださいと。
しかし無駄なのだ。
ただの兵器に、しかし今はただの慰み物に与えられる愛は、安らぎは、神の加護などもっての外ない。
心の奥底から、天罰と言わんばかりに底なしに湧く自責の念は、涙の濁流と共に溢れ出した。
遂に、彼が自分の中に入ってきた。
今までに蓄積された黒い感情が解放された。
ーふぁぁぁああ…!
もう耐えられなかった。こんなのもう嫌だ。
泣き叫びながら力弱く暴れ、今自分を犯す彼を拒む。
しかし、彼は容赦なく自分の中を掻き乱す。
"彼女"と彼の間を喜んでいた気持ちと、彼を求める気持ちと、そしてココロのどこか奥底にあった、思ってはいけない"彼女"への妬みがぐちゃぐちゃに掻き混ぜられた。
ーあ…ああっ…んん!…あんっ…ぅぁああ!
彼は離してくれない。彼を拒めば拒む程、拘束する力が強まるだけだった。
ーい、いやぁ…!ごめ…なさっ……ぅああ!…しきか!……んあ!
何故、謝っているのかも分からない。
ーふぁっ…ぁあ!……んっ…んっ…あああ!
泣き声なのか喘ぎ声なのか判別がつかない叫びは、指揮官の、自分の中を掻き乱す速度が増す程、大きくなった。
ーんぁあああ!…んっ…あっあ!……あっ…!
やがてその速度は、知っているリズムは、千歳とのまぐわいの最後に聞くものとなっていった。
虚しいことに、千歳と彼のまぐわいを餌に自分を慰めていたことを思い出して、絶頂に至ろうとしていた。
ーぅあ!…しきかっ……もうっ…ぁああ!
とっくに彼と愛し合うことは諦めていたのだ。だからせめて、彼から自分を犯してもらえればとでも思っていたのだろう。しかもそれが現実となったのだ。ならばもう、存分に甘えようではないか。
ーしきかん!…あっ…いくっ……すきぃ…しきかんすきすきぃ!ぁぁあ!……ぁぁいくいくいくいく…………イッ……くぅ!!
股間から全身に広がる感覚は、今まで生きてきた中で1番気持ちが良かった。そして指揮官にイかせてもらったという幸福で、自分の全てが満たされた。
そして意識は、この上ない絶頂が全身を駆け巡った瞬間文字通り、途切れた。
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ー…はっ…!
気付くとそこは、自らの布団の上だった。今目の前に見えるのは、瞼に溜まった涙で歪んで見える天井だった。
ーゆめ…?
夢…そうだ夢だ。ああ良かった、あんな事が現実でなくて。
ー…
そして、夢だということに続いて気づいたのは、自分の下半身への違和感。
身を覆っていた布団を剥ぎ取る。
—…ぁ
寝巻きの太腿にまで、ありえないほどに大量の愛液で濡れているという状況が見てとれた。
ー…ふっ……ふふっ…
渇いた笑い声が小さく漏れた。
認めてしまったからだ。彼にあのような事をされたいと、何よりも正直に体に表してしまった事をまさか夢でなく現実で、認めてしまったからだ。
不思議な程自然に、右手が股間に伸びていた。
ーんぅ…だめ…しきかん…そんなとこ…
夢を思い出して、優しく柔らかい秘部を撫で始める。
彼女の彼を求める声は、夢の中より酷く甘い。
ーしきかん…ねぇ、もっとして…もっとほしいよ…しきかん…
やがて秘部を覆っていた布をずらして、自らの指を秘部の奥深くへ導いた。
ーあっ…!…だめっ…そんなにはげしくぅ…!…だめだめっ……もういっちゃう…!
ぐちょぐちょと、熱くなっていく部分を掻き乱し、ついに絶頂に至った。
ーあ…あ…いく…ぃく……いっ…….くぅ…………んん!
びくんびくんと体が波打つたびに、そこにはいないはずの指揮官からの、自分への愛を感じた。
ーぁぁぁぁ…またいく…いくいく………んあ!
何回か知らないが、夢から覚めてから1日中、彼女の右手が彼女を絶頂に至らせた。
もう一度夜が来る頃には、枕を絞れる程に涙が流れ出ていたということは、自分でさえ気付かなかった。
いや、気付こうとしなかった。
どんなところがよかったですか?
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