○月4日 雨
昨夜からサスケが何かに怯えたように吠えている。
私が何時もの様にダイニングに顔を出すとパパが今日は学校に行ってはいけないと言っていた、理由は教えてくれなかった。
だけど私は見てしまった、少しだけ開いていたカーテンの隙間から体中の至る所を噛み千切られて血塗れのサスケの姿を……。
○月5日
家中のシャッターを降ろして何かにパパとママが怯えていた……外からうめき声や悲鳴が聞こえる、怖いよ。
市役所の防災放送がなにか言ってる、自衛隊と艦娘海軍が救助活動がどうしたと。
○月6日
パパとママが私と弟を連れて空港へ向かうみたい、そこで自衛隊と艦娘海軍が救助活動をしているって話していた。
リュックにスマホとバッテリー、着替と少しの食べ物を詰め込んで、私はパパの運転する車で空港へと向った。
街は変な状態だった、死んだ魚の様な目をして、彷徨う人で溢れていた。
あの人達怖いよ、走りはしないけど私達に近寄ろうとする。
高速道路を使って何とか空港に着いた、ここも死んだ魚の様な目をした人達が沢山いた。
○月7日
空港に着いて初めての夜が明けた、朝から職員の人が家名簿作ってるのか名前とか聞いてきた、此処から出れるのかな。
○月8日
起きたら外からヘリコプターの音が聞こえる、パパが子供を連れてる家族から優先して乗せてくれるって話していた。
いきなり隣にいたお爺さんが私を階段から突き落として弟を何処かへ連れて行ってしまった、何故?
痛いよ、死んだ魚みたいな目をした人達が沢山集まってきだした、兎に角にげなきゃ、弟も探さなきゃ。
あれからどれ位経ったのかわからない、スマホのバッテリー切れて使えない。
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私は書きかけの日記を読んでいた。
『あの後私は受付カウンターにあったロッカーの中に隠れたんだった……』
私はまた日記の続きを読み出した。
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外で何か話し声語聞こえる、そして時折パンパンと連続した音も聴こえる。
『誰か生き残っている人はいますか』
呼びかける女の人の声が聴こえた。
私はロッカーから出ると声の方へ足を引き摺りながら向かう事にした。
『生存者です!』
迷彩服の女の人が私を受け止めてくれた。
『これで全員だそうだ』
私はヘリコプターみたいな飛行機に乗せられると機内でパパとママに再会した、でも…弟はいなかった、あの老人に連れ去られたらしい。
これから艦娘海軍の鎮守府へ避難すると言われた。
鎮守府と言う所に付くと怪我の有無や何かに噛まれた事は無いかとか色々と聞かれた。
私が検査を受けている間にパパとママが弟を探し出していてくれた。
私は弟に抱き着いて再会を喜んだ、自衛隊の人の話だと連れ去った老人はこの場所から出ていったらしい。
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私はここまで読むと日記を閉じた。
私に寄りかかるようにして弟は寝ている。