「提督、海兵隊中尉からモールスを受信」
青葉がモールス信号の内容を書き写した紙を持ってきた。
「これは本当なのか!」
私は思わず声をあげた。
「間違いありません、2回繰り返して受信しました」
その内容はこうだった、
『今回の正体不明ウイルスのワクチンの開発に成功した企業あり、ウィルファーマ社……………残存航空機により全世界に技術者とワクチンの輸送と派遣を開始、鎮守府には本日中到着予定、受け入れ許可を求む』
私は如月大尉を呼ぶとこの通信文を見せた。
「本当ですか、今日到着予定とは手廻しが……………良すぎると言うか、なんというか」
如月大尉の懸念も最もだった、
「しかしこのワクチン、感染前後どちらで有効なのか……………」
私は通信文を再度見ていた。
そして夕方
「提督、こちらに接近する航空機複数確認!」
双眼鏡で周囲を監視していた監視員から無線が入った。
「接近する航空機より入電『ウィルファーマの技術者とワクチンを輸送中、基地への着陸と受け入れを許可されたし』です」
大淀が無線機を操作しながら報告した、私は大淀の肩に手を乗せると黙って頷いた。
「こちら鎮守府、着陸と受け入れを承認します、誘導灯を点灯します」
私は明石に照明の点灯を指示した。
そして一時間後。
「受け入れありがとうございます」
そう言うと一人の女性が握手を求めてきた。
「私がこの鎮守府の責任者の提督です」
「ウィルファーマ社生物化学兵器対策部のアニー・ホプキンズです」
私は彼女達の滞在の為にまだ空いていた港湾施設付近の施設を提供した。
「提督ありがとうございます、それと海兵隊中尉から聞いたのですが、アンブレラのウイルス開発プラントを発見したそうですが……………そのそれを我々に案内してはいただけないでしょうか、ウイルスの正体の解明にはそちらのほうが有利ですので……………」
私は少し考えると、
「わかりました、ご案内いたしましょう、但し条件がいくつか有ります」
「条件……………ですか、どのような」
「かんたんです、プラントからの如何なる物も持ち帰らない、それとプラントでの宿泊は禁止とするが条件です」
アニー・ホプキンズが何故という顔をしていた。
「理由は以前コンピュータを持ち帰った際に謎の部隊に襲撃を受けて保管場所は壊滅、証拠も大半を失いました、それとプラントにはまだあれが多数潜んでいます、無防備な就寝時に襲われたらひとたまりもないからです」
彼女はそれを聞いて納得した様子だった。
「今、大半とおっしゃいましたか………ということは残っている資料もあるということですね」
「紙ベースのコピーとPCデータのクローンこれについては近隣にある別の陸自駐屯地に保管しています」
「本当ですか、それは助かります」
この日はこれで会談は終了した。