※この作品はR-18です。

鎮守府 OF THE DEAD   作:屋根裏散歩

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金剛視点で話は進みます、後半の鎮守府内での話は隼鷹視点となります。


二日目……②

「金剛さんこちらです」

 

操縦席の陸自隊員が私を案内してくれた。

 

「戦車……大きいデース」

 

目の前には10式戦車がトレーラーに載せられて駐車していた。

 

「明石見てもらえる?」

「いいよ」

 

私の依頼に明石は軽く手を振ると戦車に取り付いていた。

 

「明石、どんな感じネー」

 

私は明石に戦車の状態を聞こうとしたその時だった、戦車のエンジンが始動した。

 

「チェックした限りでは単なる定期点検整備送りの可能性大ね」

 

明石が車長や運転席、砲手ハッチを出たり入ったりしながら答えた。

 

「金剛さん、これ持っていっても構いませんか?」

 

一人の隊員が私に持ち出しの許可を求めてきた。

 

「どれ?」

 

陸自隊員の指差す先には小型のコンテナの様なものがあった。

 

「あれは?」

「野外炊具2号(改)と言って移動式のキッチンです」

 

私は提督の判断を聞くまでもなく許可した。

 

「ノー・プロブレムデース、あれだけですか?」

「あと2台あるので全てトラックで牽引して持ち帰ります」

 

トラックの荷台に陸自隊員達が手際よく大量の物資を積んでいた。

 

「戦車はこのまま積載状態で鎮守府へ移送しましょう、弾薬は新たに確保した73式大型トラックに詰めるだけ積んで置きました」

 

そんな最中、私は背後から接近する気配に気が付いた。

 

「誰か背後から近づいてきますネー」

 

陸自隊員達が一斉に小銃を構えた。

 

「撃たないで!」

 

建物の影から10名ほどの女性隊員が姿を現した。

 

「みんな!無事だったの」

 

隊員の一人が駆け寄った。

 

「みんなトラックに乗って、艦娘さん達の鎮守府へ避難します」

 

作業に当たっていた隊員が新たな仲間を纏めてくれた。

 

 

ーーーー鎮守府、同時刻ーーーー

 

「生存者いませんね……」

 

新たに車輌保管所にて見付けたAAV7で生存者を捜索している隼鷹と警備兵。

 

「ん?」

 

隼鷹の視界に何か光るものがあった。

 

「あの建物の2階でなにか光ったような…!!あれっ!」

 

隼鷹が指さした場所には、生存者がいたのだった。

 

「今から車輌を下につけるから、何かロープになる物ある?」

 

隼鷹がテラスから顔を出していた艦娘に声を掛けた。

 

「シーツ位しか…」

「ならシーツを結び合わせて処々団子を作っていって」

 

同行していた陸自隊員が簡易縄梯子のつくり方を教えていた。

 

「ありがとう…」

 

8人の艦娘がAAV7の車内に保護された。

 

「提督、巡洋艦寮にて最上、鈴谷、青葉、妙高、那智、羽黒、神通、由良の8名を保護しました、これより駆逐艦寮へ向かいます、尚戦艦、空母寮は…」

 

 

陸自隊員が提督に無線を入れていた。

 

「了解です、今の内容から戦艦と空母は駄目でしたか、駆逐艦はすばしっこいから少しは期待出来そうだが…念の為に追加の車輌を送った、合流次第駆逐艦寮の捜索を頼む」

 

隼鷹は追加で来た千歳の隊と合同で捜索にあたった。

だが結果は想像以上に酷く、生存者は吹雪、深雪、浦波、磯波、綾波、敷波、雷、電、時雨、夕立、陽炎、不知火、黒潮の13名だけだった。

提督もその結果には表情を曇らせた。

 

「予想していたより酷いな…駆逐艦娘でも襲い合ってたのか……」

 

提督が無線の向こうで呟いていた。

 

 

ーーーー提督ーーーー

 

「本当か!吹雪、深雪、浦波、磯波、綾波、敷波、雷、電、時雨、夕立、陽炎、不知火、黒潮の13名も生存者が!」

 

私は隼鷹からの無線に驚いた。

隣では大淀が生存者発見の報にその表情を明るくした。

 

 

 

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