金剛達が駐屯地で物資の回収を行っていた同時刻ーーーー
「高雄ちゃん、ちょっと待って」
愛宕が何かに気がついて96式装輪装甲車を停めた。
「愛宕、何か見付けた?」
私は愛宕の元へ戻った。
「高雄ちゃん、あれ」
愛宕が見つけたのは冷凍食品工場だった。
「彼処の会社の中に大型トレーラーが」
愛宕の言うとおり恐らくは冷凍食品工場だと思われる会社の倉庫に大型冷凍車が駐車していた。
「中を覗く価値ありそうじゃない」
愛宕がウインクして陸自の隊員達と降車し偵察を開始し始めた。
「提督、高雄です」
私は提督に無線を入れた、
「何かあったか?」
「愛宕が冷凍食品工場の保冷倉庫を見つけたので中の調査並び食料品等の確保に向かいます」
私は提督の許可を取ると冷凍食品工場の冷凍倉庫へと踏み込んだ。
「さっむーい!」
愛宕がガチガチ震えていた。
「まだ電力は供給されているみたいね…ならさっさと食べられそうな物を回収しましょう」
私達は手分けして冷凍倉庫内を探索した。
「高雄さん、結構残ってますね」
陸自隊員の言う通り、ハンバーグや肉団子と云った業務用食材が大量に残されていた。
「高雄ちゃん、こっちこっち〜」
愛宕が冷凍倉庫の奥から呼んでいた。
「何かあったの?」
愛宕が指差す其処には冷凍スイーツとフルーツが残されていた。
「これは是が否にも回収しないと!」
迷彩服の陸自隊員といえど年頃の女の子だった、嬉しそうにフォークリフトでトレーラーに積み込んでいった。
「愛宕、隣の工場も覗いてみましょう」
私はそう言うと工場へ繋がる扉を開けた。
扉を開いた瞬間、奴等が我々の血肉を求めてを迫って来た。
「!撃ち方ヨーイ」
私達は速やかに射撃姿勢を取るとそれらを実力にて排除した、幸いな事に奴等に噛まれた者はいなかった。
「思ったより少ないですね、何処に行ったんでしょうか?…あっ資材倉庫ありました」
同行していた陸自隊員が私を呼んだ。
「鳳翔さんから調味料を探して欲しいそうよ」
愛宕が資材倉庫を漁りだした。
「塩胡椒、砂糖はありますね…後はワインと料理酒…冷蔵庫ないでしょうか、多分其処にはバターやお味噌とかあるかと」
数名の隊員が付近の捜索を始めた。
「高雄さん!ありました、玉葱も傷んでいない物が大量に冷蔵庫に保管されてます」
「材料肉の冷凍庫ありました!牛肉と豚肉、鶏肉を搬出に掛ります」
私達は付近に放置されていたトラックに詰めるだけ積むと冷凍食品を満載したトレーラーと共に鎮守府へと帰還することにした、勿論この帰り道もアレは至る所にいた…私達はそれらを排除しながら鎮守府へと帰路を急いだのだった。
ーーーーーーーー鎮守府ーーーーーーーー
「高雄から報告!食品確保に成功です、尚鳳翔さん依頼の調味料も多少ではありますが確保したそうです」
無線機を操作していた千歳が私に報告をしてきた。
「助かった者も増えてきているから食料確保は急務だったから助かったな」
私は回収品の受け入れ体制の指揮を取ることにした。
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備考
鎮守府の生存者についての解説
とある地方都市の入江の最深部にあるそこそこ大きい鎮守府、艦娘は戦艦24名、空母14名、重巡洋艦24名、軽巡洋艦20名、駆逐艦80名、その他艦艇3名の合計165名、警備兵240名、工廠関係48名が勤務している。
現在迄に無事が確認出来た艦娘は、
戦艦4名 金剛、比叡、榛名、霧島
重巡8名 青葉、妙高、那智、羽黒、高雄、愛宕、最上、鈴谷
軽巡4名 神通、由良、大淀、夕張、北上
空母3名 鳳翔、隼鷹、千歳
駆逐13名 吹雪、深雪、浦波、磯波、綾波、敷波、雷、電、時雨、夕立、陽炎、不知火、黒潮
補助艦2名 明石、間宮
鎮守府職員34名(提督含む)
陸自隊員35名
艦娘海軍、陸自の合計103名(鎮守府関係者だけなら1/7にもみたない人数しか生き残っていない)
現時点で工廠と隣接する資材並びに冷凍冷蔵倉庫を中心に近隣の港湾施設からコンテナやテトラポットを防護にして籠城中。