人物:符离集烧鸡(弟)×德州扒鸡(兄)
設定:空桑に行かない(行く前)の世界線
内容:「弟のリクエスト」の続き。長編の設定もちらっと使ってます
OoC等:寛容な心で読んでね
※公式設定で血の繋がりはないとされています
※注!>中盤~後半で変態行為・和姦的要素・流血表現があります。免疫のない方は閲覧をお勧めしません。あと危険なのでリアルでは絶対に真似しないでね。
徳州の服をシャツ以外すっかり脱がしてしまった符離は、無抵抗な兄の両脚を持ち上げてその秘部に己をあてがった。徳州は敏感な部分に触れられる感触に重い瞼を持ち上げる。
(まさか…)
悪い予感が脳裏をかすめた彼は、咄嗟に静止の声を上げた。
「符、待って――」
しかし時すでに遅く、符離は腰に力を込めて硬くなった肉棒を細すぎる穴に力ずくでねじりこんだ。
「あっああああああああーー!!」
符離のそれも濡らしていなかったため痛みを伴ったが、全ての感覚は徳州の深く鋭い悲鳴にかき消された。一瞬にして避けた割れ目から、血が符離の陰茎を伝ってポタポタと床にしたたり落ちる。
(痛い。痛すぎる!)
徳州は震える手を口元に運ぶと、親指の根元をしっかりと咥えて噛んだ。
その間に符離は零れ落ちた液体と自分の唾液で竿を濡らし、再び力を入れ、奥へと挿入を始めた。
肉が引き裂かれる気が狂うような痛みを、徳州は自分の指を噛みしめて耐えた。口の中に血の味が広がる。指が切れたのか唇が切れたのか、もはや感覚がパニックに陥っていてよくわからなかった。ただひたすら強く目を瞑り、痛みに耐えた。
符離は兄のそんな表情をみながら、無作法に突っ込んだ肉棒を動かしにかかった。
符離が動くたびに腸が裂け、新たな血が流れ、入り口がアイスピックでえぐられるような痛みが何度も何度も続く。気が狂いそうだった。
これは拷問だ。
陰部は全て埋まっただろうか?
あとどれくらい続くのだろうか?
終わるまで生きているだろうか?
希望のような疑問が次々と徳州の脳裏をかすめたが、無慈悲に襲い来る痛みの前にはどれも役に立たなかった。
徳州は全身に冷や汗をかき、ひたすら自分の指を噛んで息を殺し続けたが、いつの間にかぼんやりと見開かれた目から勝手に涙が溢れ、チカチカする視界と猛烈な痛みのために徐々に何も考えられなくなっていく。
符離は兄の腰を両手でつかみ、力を入れて持ち上げ直すと上から突き下ろすように深部を何度も突いた。
他人の体に入れたことのなかった符離は、聞きかじった知識を目の前の兄の体に重ね、無心に腰を動かし続けた。徳州の内部は熱く柔らかいが、全体が絶え間なく痙攣し、刺激的で気持ちがよかった。手でするよりずっと気持ちがいい。
「んっ、うっ、んうう…」
力強く出し入れするたびに血と腸液の交じり合った液体が泡立ち、水っぽくいやらしい音を立てた。その合間に徳州の押し殺したうめき声や、笛のように裏返った呼気音が挟まるが、ほとんどは息を止めているようだった。符離は動きながら、徳州の顔に再び視線を戻し、拘束された腕に手をかけた。
「声出せよ」
しかし、しっかりと噛みしめられた手は少し引っ張ってもびくともしなかった。そのぼんやりと塗りつぶされた瞳からは涙が止めどなく溢れ、秀麗な眉は限界までしかめられ、息を止めているというのに顔は血の気が引いて青ざめていた。
兄の表情を見てはっとした符離は急に胃を掴まれたように不安になり、腰を止めて尋ねた。
「…痛いのか?」
強く食いしばったからか痛みのせいか耳鳴りが酷く、その問いが聞こえなかった徳州は、べたついた冷や汗に不快感を感じつつも真っ白なつかの間の休息を噛みしめた。もうとても耐えられそうにない。
「なあ、何か言えよ…」
セックスは気持ちがいいものと聞いていたし、嫌いな徳州のプライドを折れれば気分が晴れるだろうと思った。
でも実際は想像していたのとはかなり違い、相手はただ痛みを噛み殺して本能的に震える体を持て余しているだけに見える。
痛くても我慢するのは、なんのためなんだ?泣くほど痛いのに?――誰のためなんだ?
突然動揺した符離は、さっきまでの威勢はどこへ行ったのか、萎えたそれを徳州の内部から引き抜いた。先端とともに、ドプリと音を立てて濁った赤い粘液が絞り出された。
血、血。
符離は急に怖くなった。恐る恐る徳州の顔をみやると、彼は真っ青な顔ですでに気絶していた。
(こんな風に惨めな兄貴が欲しかったのか…?)
符離の心は満たされなかった。
彼の心にあったのは好意と悪意が表裏一体となった愛憎であったから。
それを一番わかってなかったのは、符離自身だった。
***
符離はその夜、気を失った徳州を抱え上げ、流れ出る血にタオルを添え、体を拭いて寝間着を着せ、彼の部屋のベッドに運び入れた。
涙や涎や精液で汚れた顔回りも温タオルで綺麗に拭き取る。
その顔は苦しそうに青ざめていて、ソファで感じたような色気は微塵もなかった。ただ哀れなだけだった。
…自分は何をしたんだろう。符離は自問した。
欲望のままに兄が欲しいと思っただけだったのに、思い通りにしてみても、期待と現実はまるで違った。どうして?
たしかに独占できたし、兄のプライドを折れたし、徳州は自分を拒絶しなかった。例え最後までできなかったとしても。
しかし徳州がいつも自分にかけてくれる愛情とはまるで異質なものがそこにはあった。それが何か符離にはわからなかった。
(どうしてこうなったんだ?)
符離は青ざめた徳州の顔をそっと指でなぞって見つめ続けた。
彼は何のために声を押し殺し、誰のために我慢をしたのか。
(俺以外、いないだろ……)
符離は拒絶するなと言い、兄は同意した。お人好しの彼はその約束を守るために我慢し続けたのではないか――。状況はただ相手の優しさに付け入って痛めつけただけになってしまった。
(こんなはずじゃなかったのに…)
符離の紅の瞳から涙が溢れ出て滑り落ちた。それはしばらく止まりそうになかった。
***
翌朝徳州が目覚めると、下腹部は引きちぎれるように痛み、体は重く、脳内の熱で目がくらくらする有様だった。
(死にはしなかったな…)
どこか冷静な頭でそんなことを考えていたが、ふとそこが自分の部屋であることに気付いた。
記憶ではソファに居たはずだが、符離が運んでくれたのだろうか?
そこまで考えたとき、昨夜のなんともいえない悍ましい記憶が蘇った。
(どうして?)
何故あれほどまでに痛めつけられたのか、徳州にはまるで見当がつかなかった。とりあえず、二度と彼に酒を飲ませてはいけないと、硬く心に刻んだ。
徳州は何の気なく首を横に向け――ベッド脇に座ったまま寝ている符離の姿に気付いた。
途端、下腹部が引き裂くような痛みを再び訴え、徳州は思わず鋭い声で呻いた。
「うッ――!」
その声で目覚めたのか、符離がふらふらと頭を持ち上げ、一番に徳州を見やった。
痛みによって噴き出した汗を、手にしたタオルで素早く拭き取っていく。
「……。」
その気配を感じ取って、徳州は少し安心した。
よかった。昨晩のような彼ではなさそうだ…。
徳州は薄目を開けて符離に視線を移した。彼は戸惑っているようだった。
お互い、どう声をかけていいかわからない。
「符…」
「あのさ…」
声が被ってしまい、両者ともが黙った。
再び長い沈黙が場を支配する。
その沈黙を破ったのは符離だった。
「言えよ。罵れよ。馬鹿な弟を持ったって。なんなら切り捨ててくれて構わねえぜ…」
「…昨日のこと、覚えてるの?」
「わざと言ってんのか? 忘れるわけねーだろ…」
てっきりまた記憶が飛んだのだろうと思っていた徳州は、きまりの悪さに目を伏せ、符離の顔から視線を外した。
その様子を見て拒絶されたと思い込んだ符離は、怯んだように口をつぐんだ。
「お…お前がそうしたいなら…俺を追い出したって、構わねぇん……だぞ…」
そう虚勢を張る符離の紅の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
これは彼流の「ごめんなさい」なのだ。
独りぼっちになるのを何より恐れているのに、かたや自由に憧れ、かたや兄に見捨てられるのを怖がっている。符離とはそんな少年だった。
徳州はしばらく黙りこくったのち、やっと重い口を開いた。
「…お互い様だ」
自業自得、徳州は弟を責めずにそう思い込みたかった。
その時、徳州の枕元に勢いよく拳が叩き込まれた。枕が跳ね上がり、徳州はびくりと肩をすくませる。筋肉が強張り、再び下腹部が刺し込むように猛烈に痛み、徳州はとっさに強く唇を噛んで耐えた。
「そういうのやめろよ!!!」
符離の紅の瞳は怒りに燃えていた。
「血が出るほど痛かったのに、なんで黙ってたんだよ!どうして我慢できたんだ!声のひとつもあげれば、お、俺だって、気付いたかも…しれないのに」
「……。」
痛みで声をあげられなかった徳州は沈黙で答えた。
(あまり符に気遣わせてはいけない…)
震えながらも深呼吸をした後、徳州は答えない代わりにたどたどしい声で質問を投げ返した。
「オレを…どうしたかったの?」
符離は涙をこぼし続けたまま、沈黙した。
徳州は感情を込めないまま言葉を被せた。
「殺したかった?」
「違う!そんなわけない!違う!信じてくれ…」
ついに符離は泣き崩れてしまった。
彼の言い分に加担しないと決めていた徳州だったが、その姿に心が痛み、つい手を伸ばしてしまった。徳州は黙ってその蜂蜜色の髪を何度も撫でた。
彼はシーツに顔を伏せたまま、しゃくりあげて泣いていた。
「少しいたずら、してやろうと思った、だけなのに…。どうしてこうなっ、たのか…。俺も…わから…ない…。俺は兄貴が欲しいだけだった!」
徳州は複雑な胸中で弟の髪を撫で続けた。
「…何事も、度が過ぎるのはよくない…」
符離はシーツに顔を埋め、泣きじゃくりながら押し出すように謝った。
「ごめんな…さい…」
徳州は哀し気に目を伏せた。
「オレを恨んでもいいし殺したいと思ってもいい。オレも殺されても恨まないよ…」
「そんなわけ…」
「だけど」徳州は被せるように続けた。「乱暴に扱われたら、オレも傷つくよ…」
「……。」
符離は再び大粒の涙をこぼして、謝った。
「ごめんなさい……」
徳州の言葉でひとつ答えが見えた気がした。
兄はいつも自分を丁寧に扱ってくれるのだ。それが彼流だったとしても、そこにはいつも相手への思いやりがある。自分にはそれがなかったのだ。
「ごめん、徳州…」
「…もういいから」
徳州は気まずくなって話を打ち切った。相手の腰が低くなると強く言えなくなってしまうのも、彼の弱みだった。
「徳州…」
「もういいよ」
気まずさから、徳州はやや苛ついたように言い捨てた。
「キスしてもいい?」
「え?」
予想外の言葉に動揺する徳州の唇に、符離は返事を待たずにさっと唇を重ねた。それは春風のように優しいタッチで終わった。
「俺、もう少し思いやれる奴になる」
「…いいね」
「それにやっぱり…。徳州が好きだ」
照れくさそうに視線を外してそうこぼす弟は、たしかに可愛かった。
徳州はその顔を見つめながらぼんやりと息を吸った。
何かに気付いた符離が、再び徳州の顔に手を差し伸べる。その頬に滑り落ちた大粒の涙を指で掬い取り、慈しむようにその後何度も兄の顔を拭ったのだった。
まだ続きます。