毎度のことながら大変長らくお待たせしました。今回はリクエストにあった、過労で倒れた仁を亜矢がメイド服で看病したらそのまま……、と言うお話です。
それは突然の事だった。
「あれ――――?」
「仁くん?」
何時も通り戦いと卒論研究に明け暮れていた仁だったが、突然視界が歪むのを感じ声を上げた。それに亜矢が気付いて彼の事を見た瞬間、彼は突然脱力しその場に倒れたのだ。
突然の出来事に一瞬思考が停止した亜矢だったが、直ぐに我に返ると倒れた仁に駆け寄り慌てた様子で声を掛けた。
「仁くん、仁くん!? どうしたんです? しっかりしてください!」
亜矢が声を掛けるが、彼からの返答はない。慌てて亜矢が救急車を呼び病院に連れて行った。
付き添いとして仁と共に病院へ向かい、仁と共に医師の診察結果を聞いた。
「過労、ですか?」
「えぇ。話を聞いた所、随分と無茶をされていたそうですね。睡眠時間もかなり削って、研究してたんだとか。その所為で疲労が溜まり、限界を超えてしまったようです」
医師の診断に亜矢が仁の事を見ると、彼は気まずそうにそっぽを向いた。日頃からあれだけ無理はするな健康には気を使えと言っておいたのにこれである。亜矢は仁に小言の一つや二つは言ってやりたかったが、医者の前なのでそれは控えておいた。
「まぁ他に異常がある訳ではありませんから、暫くの間絶対安静にしておけば大丈夫でしょう」
「そうですか……分かりました。ありがとうございます」
「ありがとうございます」
2人は病院を後にすると、タクシーで2人の自宅があるマンションへと向かった。
そしてマンションにつくと、亜矢は仁を彼の部屋に連れて行き問答無用でベッドに放り込んだ。
その際亜矢は仁に小言を言う事を忘れない。
「だからいつも言ってるじゃないですか。ちゃんと休息をとって、体を労ってくださいって」
「ただでさえ卒論研究で無茶してるのに、その上仮面ライダーとして戦ってるんですよ? 疲れが溜まって当然です」
「そもそも仁くんは自分を蔑ろにし過ぎなんです。仁くんは自分の事だから良いかもしれませんけど、仁くんの事を心配する人だってちゃんといるんです。その事を理解してください」
「仁くん、ちゃんと聞いてますか?」
「うん、うん……聞いてるよ、聞いてる」
ただでさえ体調が悪い所に、これでもかと小言を言われ仁の声に力がない。体調が悪くて気分が萎えている心に小言が沁みるようだ。
これ以上は流石に可哀想かと、亜矢は小言を止めると先程とは打って変わって穏やかな顔で仁の頭を撫でた。
「本当に……無茶しないでください。心配したんですよ、本当に」
「ん……ゴメン」
本当に分かっているのやら。亜矢は軽く苦笑すると取り合えず台所へ向かった。どんな体調不良だろうと、栄養を摂らなければ治るものも治らない。
亜矢は仁の自宅にあるもので適当にお粥を作り、仁に食べさせてやった。
「はい。とりあえず暫くは私が看病しますから。仁君は体を休める事に集中してください」
「え? 亜矢さん大学は?」
「仁くん、私も卒論だけだって事を忘れてませんか? 少しの間なら離れていても問題ありませんから、仁くんが治るまでの間は任せてください」
そう言って亜矢は自信満々に胸をドンと叩いた。その際に亜矢の豊満な胸がプルンと揺れたが、過労による熱で若干意識が朦朧としている仁はそれに反応するだけの余裕がない。
だがそれでも、珍しく体調を崩して少し精神的にも滅入っていたのだろう。柄にもなく心細く感じていた仁は、亜矢が付きっきりで看病してくれるとあってか安心感が心に広がるのを感じた。
「ありがと……。いただきます」
亜矢だって仁と共に戦っているから大変だろうに、付きっきりで看病してくれると言う。仁は彼女に感謝しつつ、お粥の味を噛み締めた。
そして食べ終わると、腹も満たされたからか眠気が襲ってきた。やはり体は休息を欲しているらしい。直ぐに意識が遠退いてきた。
「あふ……」
「眠いですか? 後片付けはしておきますから、仁くんはゆっくり休んでください。暫くは自分優先で、ですよ」
「ん……ありがと。おやすみ……」
亜矢の言葉に甘え、仁は意識を手放し眠りについた。
穏やかな寝息を立てる仁に亜矢は小さく笑みを浮かべると、空になった食器を台所に持っていき洗う。今仁は深く眠っているだろうからちょっとやそっとの事では起きないだろうが、それでも念の為にあまり音が立たない様に気を付けて洗う。
台所を中心に暫し食器を静かに洗う音だけが仁の部屋に響く。その最中に、真矢が亜矢に話し掛けた。
【ねぇねぇ、亜矢。折角だから仁くんの看病する時、”あれ”着て看病しようよ】
「(あれ? あれ…………って、”あれ”の事!?)」
”あれ”とは、最近真矢がネットで見つけ亜矢を説得して買った物である。最初亜矢は買う事に乗り気ではなかったのだが、”あれ”を使って情事に及ぶのも一興ではないかと真矢が説得した結果亜矢が折れて買ったのだ。
買ったはいいが、亜矢としては使うつもりの無かった”あれ”。しかし仁が過労で倒れ、他人からの世話を必要としている今、意図した訳ではないが”あれ”が役立つ時が来た。
『奉仕』を必要としている今の彼には、正にうってつけだ。
「(で、でも……本当に着るの?)」
【ここが使い時でしょ! 仁くん暫くはベッドの上から動けないんだから、せめて目で見て楽しませてあげないと】
仁に言わせれば、亜矢が看病してくれるだけで十分と言うだろう。だが亜矢と真矢は仁にもっと満足してもらいたかった。満足してもらいたいから、出来る限りのことはする。
真矢に説き伏せられ、亜矢は覚悟を決めた。
「(うん……そうだね)」
【よし! そうと決まれば早速取りに行こう!】
「ん…………」
それから暫くして、仁は目を覚ました。窓の外を見ると空が茜色に染まっている。結構長い間眠っていたようだ。
ふと室内を見渡すと、亜矢の姿が見当たらない。自室に戻ったのだろうか?
などと思っていると、玄関からこの部屋まで続く廊下の扉が開いた。どうやら帰ったわけではなかったらしい。
その事に安堵していた仁だが、扉から出てきた亜矢の姿に言葉を失った。
「え? 亜矢さん、それ…………」
扉の向こうから出てきた亜矢の格好は、いわゆるメイド服だった。それもメイド喫茶に居るような、フリルが多くてスカートの丈が短いものではない。古くからあるクラシックな給仕としてのメイド服だ。
仁が体を僅かに起き上がらせてメイド服を指さすと、亜矢は頬を赤く染めながら口を開いた。
「こ、これは、その……真矢が、仁くんを労う為にって…………えっと、似合いませんか?」
仁の反応から、自分にメイド服は似合わないかと不安になる亜矢。だが仁は、彼女が不安そうな顔になると慌ててそれを否定した。
「あ、いやゴメン。そういう意味で言ったんじゃないよ。ただその、ちょっと驚いただけで……その格好も、亜矢さんにはよく似合ってると思う」
仁の口から似合ってると言われた。そこに嘘偽りがない事が分かると、亜矢の顔に花が咲いたような笑みが浮かんだ。
「あ、ありがとうございます!……それじゃ、ご奉仕させていただきますご主人様。なんてね!」
真矢が表に出て、見様見真似にお辞儀をして仁に近付く。よく見るとその手には、お湯の入った桶とタオルが入っていた。
「過労で絶対安静だから、お風呂にも入っていられないでしょ? だから代わりに、体を拭いてあげようと思って。起きれる?」
真矢のサポートを受けて、動くのも億劫な体を起き上がらせた仁は寝巻の上と肌着を抜いだ。真矢は彼が上半身裸になったのを見ると、タオルをお湯で濡らし軽く絞ってまずは背中から優しく拭いていく。
「どう? 力加減大丈夫?」
「ん、大丈夫」
仁はそのまま真矢にされるがままに背中と両腕を拭かれた。
体を真矢に拭かれている間、仁は自らの煩悩と戦っていた。過労の影響で理性のタガが緩んでいるのだろうか、とにかく今の真矢が魅力的に見えて仕方ないのだ。
シックなメイド服は普段亜矢が着るような露出の少ない服だが、その服の上からでも彼女のスタイルの良さは手に取るように分かった。腰はくびれ、胸元は押し上げられている。そしてその胸が、背中や腕を拭く時に仁の体に瞬間的に密着して柔らかさを伝えてくるのだ。
過労で倒れたというのに、仁の息子は彼女の魅力に中てられて屹立している。今は仁の背中側を拭くことに集中してくれているので気付かれていないが、前側に回られたりしたら――――
「じゃあ次、前を拭いていきますね」
亜矢はそう言って仁の前側に移動した。そして一旦ゆすごうと桶にタオルを持っていく時…………視線が仁の股間に向いてしまった。
そこで彼女は、自己主張している仁の服に隠れた逸物を見てしまう。
「あ…………」
それを見て一瞬固まった亜矢は、次の瞬間に頬を赤らめた。まさかこんな状態で彼が欲情するとは思っていなかったのだ。
気まずそうに視線を逸らし、それでも気にはなるのか時折チラ見する亜矢。
その様子を見て疲れで緩んでいた仁の理性のタガが外れた。彼は徐に亜矢の手を掴むと引き倒した。引き倒された亜矢は仁の上に重なる様にベッドの上に乗ることになる。
「わっ!? んむっ!?」
ベッドの中に亜矢を引きずり込んだ仁は、そのまま彼女の唇を奪う。突然の事に目を白黒させた亜矢だが、唇を割って入って来た仁の舌が彼女の口の中を蹂躙し舌を絡めとると目を潤ませ身を委ねた。
「ん、んむ……ちゅ。ん、じゅる。んぐ……ぷぁっ!」
ある程度亜矢の唇を堪能した仁は、彼女の後頭部を押さえていた手をどかして彼女の口を解放した。押さえていた手がどかされたことで多少の自由を得た亜矢は、酸素補給の為に顔を上げた。
「はぁ、はぁ……じ、仁くん?」
「ゴメン。なんか、今の亜矢さんに奉仕されてるって思うと……我慢できなくなっちゃって」
「だ、駄目ですよ仁くん!? お医者さんに言われたじゃないですか、絶対安静って。今は疲れを癒さないと……」
そう、頭では今はそんな事をしている場合ではないと分かってはいる。分かってはいるのだが、体はどうしようもないくらい彼女を求めていたのだ。仁も頭では分かっているが、本能が理性を上回りもう止められない。
昂っている仁を亜矢は必死に宥めようとするが、真矢はその逆を考えた。
【ねぇ亜矢、いっその事このままヤっちゃえば?】
「いや駄目だって!? 過労で倒れたのにこれ以上体力使うようなことさせたら――」
【だからさ。仁君には横になってもらって、私達で仁君を慰めてあげればいいじゃない】
つまりは夜のご奉仕という訳だ。そう真矢が宣うと、亜矢は顔を赤くした。
【それに正直、私達もスイッチ入っちゃったじゃない? 下手に我慢するより、このまま仁君とシちゃった方がお互いの為になると思うけど?】
「う……あ~……」
「亜矢さん?」
真矢の言葉に亜矢の心は大きく揺れ動いた。真矢の言う通り、仁に抱き寄せられ激しくキスをされたことで、仁ほどではないが彼女の体も欲情している。実を言うと先程のキスで既に亜矢の膣からは愛液が滲みだしており、ショーツを薄っすらと濡らしていた。
このまま何もしないでいるのは確かに不完全燃焼過ぎて気持ちが悪い。いっその事発散させてしまいたいと言うのが本音であった。
今すぐ仁には抱かれたい。だが今彼に無茶をさせる訳にはいかない。
となると、答えは一つしかなかった。
「んん! 分かりました。ただし、仁くんはジッとしていてください」
「え?」
首を傾げる仁の前で、亜矢はメイド服の胸元を開け豊満な胸を露にし、勃起した仁の逸物を包んでいる彼の寝間着を下着毎引きずり下ろした。衣服と言う拘束から解放された仁の分身が、高々と天を指す。
そそり立つ逸物に亜矢は生唾を飲みながら、目元を蕩けさせつつ双丘で逸物を優しく包んだ。
「私が……私達が仁くんを満足させますから」
亜矢はそう言って胸で仁の逸物をしごきながら先端を優しく舐め上げる。
「れろ、はむ。んむ……じゅる、んく」
なるべく仁に負担を掛けないように、丁寧に優しく仁の逸物に触れる。張りがありながら柔らかい胸の感触と圧力が仁の逸物を優しく刺激し、丹念に口に含み舌で舐め、全体を唾液でコーティングすることで滑りを良くする。
それでいて時折仁を刺激する様に、鈴口を舌先でほじくる様にしたりして彼を飽きさせない。
亜矢の丹念な奉仕により、早くも仁は込み上げてくるものを感じていた。
「亜矢さん、そろそろ――!」
射精が迫ったことを告げると、亜矢はそれを全て受け止めようと口で咥え一気に吸い上げた。
それと同時に、あるいはそれに促されて、仁は亜矢の口の中に精液を吐き出した。
「うっ!」
「んん! んぶ、んぐ! ん……んく、んく……」
亜矢の口の中に放たれた精液。過労で倒れた体の筈なのにその勢いは普段と変わらず、喉に絡まる大量の精液に亜矢は嚥下するのに苦労した。
「んぐ……ぷはっ、けほっ」
漸く吐き出された精液を全て飲み下し、亜矢は一度仁の逸物から口を離し大きく呼吸する。頬を赤らめ、口の端から涎を垂らしながら肩で息をする姿は、意図してのものではないのだろうがとても扇情的だ。今射精したばかりだというのに再び血が股間に集まる。
呼吸を整える亜矢の目の前で、仁の逸物は再び硬さを取り戻しそそり立つ。その様子に真矢が表に出て蕩けた笑みを浮かべた。
「ふふっ、仁くんってば元気一杯ね。お医者さんの診断間違いだったんじゃない?」
言いながら真矢は仁の上に跨ると、スカートをたくし上げショーツを横にずらした。先程のフェラチオで完全にスイッチが入った彼女の秘裂は準備万端であり、愛液を滴らせて仁の逸物が入るのを今か今かと待っている。
真矢は濡れに濡れた膣口を指で広げると、腰を下ろし膣で仁の逸物を飲み込んだ。
「ん、くあぁっ!」
十分に解したとは言えない膣肉を仁のペニスが押し広げる感覚に、真矢はそれだけで軽い絶頂に近い快楽を感じた。頭の中に火花が散り、視界が僅かにチカチカする。一瞬平衡感覚を失いかけ、倒れるのを防ぐ意味も込めて仁の腹筋の上に手を置いた。逞しい腹筋が、真矢の手を支える。
「大丈夫?」
思わず心配になり尋ねる仁だったが、真矢は呼吸を整え淫靡な笑みを浮かべるとそのまま腰を上下に動かした。
「んく! あっ! ふあっ! あん!」
真矢が上下に動き、2人の腰がぶつかり合う度に仁のペニスの先端が真矢の子宮口を叩く。その瞬間の快楽に真矢は腰を上下させる度に嬌声を上げた。
「あん! あぁ! は、うあっ! んん! こ、これ、ホント、好きぃ! 仁くんが、私を奥まで、突いてくれてぇ!!」
もっと仁を感じたい、もっと仁を感じさせたい。その想いから真矢は腰の動きをさらに激しくした。仁が動く必要もないくらいに。
「あ! あ! あぁぁ! くぁっ! んん! もっと、もっとぉ! んんん!」
四つん這いに近い体勢で真矢は腰を上下させる。激しい彼女の動きに、むき出しの胸が大きく揺れ動く。
さらに彼女は、上下だけでなく前後左右と、円を描くように腰を動かした。膣の全体で、自分の好きな風に感じたい。そしてそれで仁が気持ちよくなってくれている。
その事実に亜矢は何時も以上に感じており、腰を打ち付ける毎に口から漏れる嬌声は大きくなっていった。
「ひぁっ! あん! うぁ! あぁぁっ!! じ、仁くん、どうですか、あん! き、気持ちいい、ですか?ふぁっ!」
「いいよ、亜矢さん。そろそろ、また射精そうだ」
「あふっ! ふぁっ! んん! い、いいよ、仁君、んあ! 射精して、全部! 私の膣内に、全部射精してぇ!!」
その言葉が終わると同時に、真矢が殊更強く腰を打ち付けた。それが合図となり、真矢だけでなく仁も絶頂し彼女の膣内に射精した。
「くぅっ!」
「あああああぁぁぁぁっ! すご、あつ、いぃぃ――!」
子宮の中を満たしていく仁の精液の熱に、真矢は断続的に絶頂し体を仰け反らせ大きくビクンビクンと痙攣させた。
真矢はしばらく仁の射精による絶頂を堪能し、快楽が落ち着くと脱力し仁の上に倒れこんだ。豊満な胸が仁の胸板の上で押しつぶされて形を変える。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
流石に少し疲れたのか、亜矢は仁の上で少し体を休めた。体重を仁に預け、逞しい胸板に頬擦りする。
自分に必死に奉仕してくれた亜矢を、仁は労うように優しく撫でた。
「はぁ……ふぅ……ふふっ」
頭を仁に撫でられる感覚に、亜矢は気持ちよさそうに目を細めた。
この瞬間、亜矢も真矢も完全に油断していた…………油断してしまっていた。仁は過労で疲れているから、一度発散させてしまえば少しは落ち着くだろうと。
それは大きな間違いだった。亜矢が油断した瞬間、仁は彼女と上下を入れ替えるとそのまま彼女に覆い被さり、ペニスを彼女の膣内を抉る様に腰を叩き付けた。ゴリュっという音を立てたかと思うほどの子宮口への強い衝撃に、亜矢は一瞬何が起こったのか理解できず呆けてしまう。
「――――え?」
最初呆けていた亜矢だが、二撃目が叩き込まれた瞬間、一撃目の物と合わせた快楽が一気に襲い掛かる。
「あ……あぁぁぁぁぁぁっ!!」
激しい快楽に体を痙攣させる亜矢に構わず、仁は何度も腰を振り亜矢の膣内を抉る。彼が腰を振る度に脳天まで突き抜ける快楽に、亜矢は彼にしがみつき背中に爪を立てた。
「うあっ!! あぁっ! くあぁっ! じ、仁くん! ま、待って! 少し、少し休ませてぇ!!」
必死に懇願する亜矢だが、仁は聞く耳持たず腰を振り続けた。膣内を抉られる感触、突き抜ける快楽を体が勝手に求める。
だが頭ではいけないと分かっていた。仁は休息を欲している身だ。無理をさせてはならない。
「待って!? 仁くん、駄目です! せめて、せめて私が動きますからぁ! だから、だからぁ!」
無理をしてはならないと仁に告げる亜矢だが、仁はその言葉を遮るようにキスをして舌で彼女の口の中を蹂躙した。
「んぐっ!? んんんんっ!! んくっ! じゅるるっ!」
【うあっ!? あぁぁっ! 亜矢、これダメぇ! 私、私もうイっちゃう!!】
「(私も、私もぉっ!! ダメ、仁くんに無茶させちゃダメなのに、気持ち良すぎて何も考えられなくなっちゃう!!)」
思考が快楽に押し流され、膣は仁を悦ばせようと蠢き締め付ける。それが引き金となり、三度目の射精が亜矢の膣内で行われた。
「んぐぅぅぅっ!!」
子宮内を精液が満たす快感に亜矢も激しく絶頂するが、嬌声は口を塞いでいる仁の口の中へと消えていった。
その後も仁は亜矢の体を貪り続けた。
「うあっ! あぁぁ! 仁君、これダメぇっ!?」
仁は亜矢を後ろから抱きかかえて窓辺に向かうと、彼女を窓に押し付けてそのまま腰を振った。むき出しの胸が冷たいガラスで押しつぶされる。
「仁君、こんな! はずかし、見えちゃうからぁ!!」
真矢の懇願に対して、仁は首筋を舐める事で答えた。膣から感じる快楽に加え、首筋に感じる仁の舌の感触に真矢の背筋をゾクゾクとした快楽が駆け抜ける。
「んんん!? じ、仁君、駄目だよ。これ以上は、仁君の体が……」
飽く迄も仁の体を気遣う亜矢と真矢だが、仁にとって大事なのは彼女との情事であり自分の体の事は二の次だった。彼は腰を打ち付けながら顔を首筋から上げ、こちらを向いている彼女の唇を貪った。
「んん! あふ、ひゃめ、仁……もう、ひゃめらって、んちゅ!?」
「ん……はぁ。無理。亜矢と真矢のそんな姿見たら、俺もう止まれない」
「ら、らからって、んぐっ!」
蕩けた顔で必死に仁を説得する亜矢と真矢だが、仁は彼女の制止を快楽で押し流した。
「亜矢、真矢、可愛いよ。その格好もすごく素敵だ」
「それは、嬉しいけどぉ! 仁、ほんとにもう、駄目だって!」
気付けば亜矢は自分で自分の体が支えられなくなり、窓ガラスと仁の腰に支えられて体を浮かせている状態だった。手は掴むものを探して、近くにあったカーテンを必死につかんでいる。
体を必死に支えようとしている亜矢に、仁は追い打ちをかけるように射精した。
「くぅぅっ!」
「うぁ、あぁぁぁぁ……じ、仁……わたし、もう、らめ……お腹の中、仁で一杯…………も、はいらな、いぃ……」
光を失った目で窓の外を見ながら亜矢はその晩崩れ落ちる。落ち着いた仁が彼女の膣からペニスを引き抜くと、彼女の中に納まりきらない精液が噴き出すように零れ落ち床に精液の水溜りを作っていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
精液の水溜りの上に崩れ落ちそうになる亜矢を仁は支え、彼女を抱き上げるとベッドへと運び一緒に布団にくるまった。
激しく求められた疲労からか、仁がベッドに上がり布団を被る頃には亜矢は静かに寝息を立てていた。
静かに眠る亜矢の姿に、仁も睡魔を感じ彼女の体温を感じながら目を閉じた。
そして――――――
***
「――――はい、仁くんはもう暫くお休みが必要みたいです。動くことも億劫みたいなので、私も暫くはお休みします。はい。何かあったら連絡してください。はい」
亜矢は電話を切ると、溜め息をつきながらベッドの上を見た。
そこには見るからに体調を悪そうにした仁の姿があった。
昨夜の情事はやはりと言うか仁の体に多大な負担をかけており、本来であれば数日の休息で済んだものをさらに延ばす結果となってしまった。
その要因の一端は亜矢にもあるので、あまり彼に対して強くいう事は出来ない。出来ないが、それはそれとして小言を言わずにはいられなかった。
「全く、仁くん? 今回の事で懲りたら少しは色々と自重してくださいね?」
「ん……」
分かっているのかいないのか、曖昧な返事を返す仁に亜矢は再び溜め息を吐く。
そんな彼女に、内側に引っ込んでいる真矢が声を掛けた。
【でも、なんだかんだで亜矢も楽しんでたじゃない】
「そう言う問題じゃないの!」
茶化すような真矢の言葉に返すと、ベッドの上でダウンしている仁に近付いた。半分眠っているのか、仁は規則正しく胸を上下させている。
亜矢はそんな彼の頭を優しく撫でると、彼の耳元に顔をそっと近づけた。
「――――言ってくれればいくらでもあの格好になってあげますから、今は体を治すことに専念してください。ね?」
亜矢はそういって仁の頬にキスをし、離れていった。
【や~っぱり亜矢も楽しんでたんじゃない。素直じゃないんだから】
内側から茶化してきた真矢の言葉に、亜矢はほんのり頬を赤らめずにはいられないのだった。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
執筆の糧となりますので、感想その他よろしくお願いします。
次回の更新もお楽しみに。それでは。