アンケートを取ると雌雄が圧倒的に伸びていますが、とりあえず先にこちらを更新です。
今回は書きたいシーンが先にあってのものなので、少々まとまりが悪い気がして何度かき直しました。
正直今でも書き直したいですが、悪癖なのでもうあげちゃいます。
もっとうまく描写できるようにしたい! 視点を完全に統一した方がいい気がする!!
ではどうぞ。
※性別反転有、R18、おねショタ
ひどい。
ひどすぎる。
あんまりだ。
アイズ・ヴァレンシュタインは日夜明け暮れる鍛錬の合間、自分の股を見下ろしていた。
鍛錬の合間というのは主に食事、入浴、睡眠の三つを指すのだがこの時は自室で眠る時間だ。
大人用のかなり大きい寝台に座りこんだ様子は途方にくれた様子にみえる。
それもそのはず、アイズはこの日で二十日、自慰行為を禁止されていた。
性に目覚めたばかりの、年頃の男の子であるアイズにとって一人でしてはならないという枷は耐え難いものであった。
ただでさえ好きになった女性がすぐそばにいるのに一人ですることもできない──してはならないと思えば思うほど欲求不満は増した。
最初はよかった。フィンやガレスを相手に鍛錬にうちこんだり、ダンジョンに潜っていればそんな欲求を感じる余裕はなくなる。そうしてお腹を空かせれば性欲より食欲が勝り、疲れ果ててしまえば睡眠欲が勝る。
(最初だけは、それでよかった。意識しないようにできた……けど)
疲れているはずなのに眠ることを許してくれない自分の“おちんちん”を見下ろしてアイズは情けなくなる。自分でも驚くほど固くなったソレはダンジョンに潜っていない限りそうなっていると言ってもいいほどに限界であった。
最初はうまくいったとアイズは思う。だが、性欲を上回る睡眠欲を引き出そうといつも以上に無茶を重ねた結果、それを見かねたリヴェリアたちにより制限をかけられてしまった。ペースダウンしたせいでこうなってしまうほどに体力的余裕ができてしまった。
「無茶をするなと言っているだろう。休むことも覚えろ」
好きな人にそんなふうに言われては抜けだしてまで無茶はできない。
リヴェリアが自分の意思を汲んで鍛錬禁止とは言ってないのは分かっていたし、毎日倒れるように眠る自分を心配してのことだと思うと嬉しいし、心配させていると思うと情けない。立派な男に育ったと思われたいのに評価を下げたくはないのだ。
「う~~……」
情けない唸り声のような、泣きべそをかいたような声が漏れる。
アイズはアリシアを恨んだ。
アリシアが一月の禁止を言い渡した時の声が思い出される。
──ただの欲望の吐け口にしているから、耐えられないとでもいうわけですか?
そんな想いじゃない。
信じてほしかったし、自分でも信じたかった。
大好きなリヴェリアを邪な目で見ているだけではないのだと。
だからこそ我慢するのも必要だと思っていた。流石に部屋に忍び込んで寝台の上で“する”のはどうかと思っていたのだ。バレたら取り返しがつかない。
「でも、一月は長い。長いよ……うう」
とはいえいくらなんでも長すぎる。
最近では余裕がある時はリヴェリアを避けてしまっている。
近くにいてみっともない姿をさらすわけにはいかないからだ。
ここ数日はリヴェリアと話してもいない。
もしやこれが目的ではないかと思うほどだ。
頭の片隅で目を真っ赤にして荒い吐息をもらす欲望にまけているアイズが囁く。
(バレナイって。バレないからしちゃってスッキリしよう)
「バレない……」
分からなければどうということはない。
してしまえばいい。
だが、もう片方で眼鏡をかけた冷静なアイズがそれに待ったをかける。
(バレナイ自信がある……? 絶対にばれるよ)
「バレる……」
バレてしまえば終わりである。
そしてアリシアに嘘をついてバレない自信はない。
アリシアが言っていた通り、嘘をつくのは──それが後ろめたいものであれば、まったく得意ではない。隠しきれたことがないのだ。
バレてしまえばリヴェリアにあのことを報告されてしまう。そうすればどうなるか。
「うう……」
報告されたら間違いなく軽蔑される。
アリシアにされたように頬をひっぱたかれるかもしれない。
そんな結末だけは嫌だ。
頭の中からバレナイバレナイと囁く悪魔アイズを追い出して毛布をかぶりぎゅっと目を閉じる。
悶々とした想いと硬くなった“おちんちん”を持てあまして、アイズは眠れない夜を過ごすのであった。
◇◆◇
ええっと……私がアイズとその、関係をもったのはその一月後の夜でした。
い、いえ! 関係を持ったといってもその日に身体を許したわけではありません。
その日の夜は、えっと、そのぉ……て、手で! 致しました!
ち、違うのですっ。あの、えっと……私にとってはアイズが約束を守って禁欲していたのは予想外だったのです。絶対に一人でしているだろうと、それを咎めてリヴェリア様への想いを諦めさせよう、そう思っていたのです。ですが……一人でしているアイズのその様子が、その、あまりにもリヴェリア様への欲望に満ちていたと言いますか、その……と、とにかく、見過ごせるようなものに見えなかったのですっ。ですから、私がしっかり監視ないと! と……も、申し訳ありませんっ。
顔が真っ赤になる。熱があがって頭がくらくらする。
思わず手で顔を覆ってしまう。そのくせ指の合間からしっかりそれを見てしまう。
(あ、あんなに、大きく、立派になるものなのですか……!?)
アリシアは目も前で行われている行為から目が話せない。
予想外の結果に予想外の光景が広がって、アリシアはどうしたらいいのか分からなくなっていた。
アイズが約束を守っていたことは本当に予想外で、そして許可せざるおえなくなった行為も予想外すぎた。
「す、き……ん、すき……!」
小さく漏れる声が誰を想像しているか伝えてくるその様は本来やめさせてしかるべき、許されない行為だった。だが、それを咎めるよりも先にアイズの硬く立ちあがった“おちんちん”に驚愕し、それをしごく様はとてつもない秘事を覗き見ているようでアリシアを赤面させていた。
はやく吐きだしてしまいたいという必死さが伝わってくる自慰行為に面喰ってると、白く濃厚な液体が広げた手ぬぐいの上に吐き出される。脈打つようにどぷどぷと射精する様は心底気持ち良さそうに見えた。
(わ、ぁ……この匂い……っ)
途端に部屋の中に広がる濃密な雄の匂いを嗅いだ瞬間、胎の奥が疼いた気がして強烈な恥ずかしさが襲ってくる。
首を横に振って一瞬感じた感覚を追い出すと驚いたような表情のアイズと目があった。
「ど、どうか、した……?」
ちょっと怯えをみせるその様子は何かマズイことをことをしたのかと気にしているようであった。
「い、いえ。その、アイズ? それで、その……も、もう鎮まりましたか?」
終わったのなら次の禁欲期間を設定せねばならない。一月では上手くいかなかった以上、次は三カ月は見た方がいいだろうか。
アリシアがそんな拷問のような計画を考えているとは思ってもいないアイズは問いの答えに窮していた。
「……お、お」
「お?」
おわって──なんか、ない!
首をかしげてとぼけたように見えるアリシアにアイズは怒鳴りたい気持ちになった。
見てわかる癖に! と言いたかった。
“おちんちん”の硬さは一度の射精をへてむしろ強まっていた。
普通の一般人なら一度の射精で鎮まるものかもしれないが、アイズは高レベルの冒険者である。神の恩寵によって普通のヒューマンの限界を超えた能力はここでも発揮されているのだ。
先程の射精はいうなれば蓋が外れたようなものでまだまだアイズにとってはまだまだ出し足りないほどに溜っているのだ。
「……あ」
そんなアイズの様子が”おちんちん”越しにアリシアにも伝わった。
明らかに衰えていないその様子はまだしたりないようにしか見えなかった。
「あの、アイズ? どれだけ出せば、満足するのですか?」
「……ま、満足するまで?」
「で、ですから! それは何回ほどなんですか!」
「わ、わからない。いつもならあと……」
「いつもなら、何回ほどなんですか?」
「六、七回……か、な? 数えたことなんてない」
「ろっ、しち……!? おおすぎでは、ないのですか?」
「し、しらない! リヴェリアのこと想ったら、で、でちゃうの!」
多すぎかどうかなんて二人とも分からない。
アイズからしてみれば普通のことだが、もしかしたらフィンたちはもっと少ないのかもしれないと思い、アリシアからしてみれば本当にさっぱり想像もできないので判断できない。
だがアリシアには一つ確かに分かったことがあった。それはアイズのこの性欲の危険性である。
(これがもしリヴェリア様にむかえば……)
誇り高い王族であるリヴェリア様のことだ、きっと断る──とはアイズとリヴェリアの関係を知らないエルフであれば言えるだろう。しかし、おなじファミリアとして二人をみてきたアリシアにはそうは思えなかった。
(リヴェリア様のことですから、御身体をお許しになるなんてことはないでしょうが……その、手ほどきなどをされる可能性は……ある)
二人の間に親子のような愛情があるのは【ロキ・ファミリア】の団員なら誰でも知っている。
アイズがどうしようもない想いに苦しんでると知ればリヴェリアの母性がソレを許してしまうのではないか? そんな懸念が湧き出てくる。
(い、いけませんっ。それこそアイズの欲望でリヴェリア様を汚す行為! 許してはいけない! やはり禁欲させて元から断ったほうが……あ)
やはり、禁欲させるのが一番効果的なのかもしれないと思ったところでアリシアはあることに気がついた。リヴェリアであればアイズの想いをけっして無碍にはしないだろうと。
受け入れはしないものの、それを持てあまさせるような真似にはきっとさせないだろう。
(リヴェリア様であれば……相手がアイズなら)
手でする、くらいのことはするかもしれない。
アイズの年頃を考えればそれが暴走しないようにしっかり管理するくらいのことは当然しそうな気がするのだ。
(……いや、それでもリヴェリア様にそれはさせたくありません)
リヴェリアであればするかもしれない、と思いつつも崇拝する存在に穢れた行為をさせてしまうわけにはいかない。となればリヴェリアに変わって自分がその役割を担えばいい。
アリシアは急に黙った自分に不審げな視線をむけているアイズの──“おちんちん”を見た。それは放置するにはあまりにも危険に見えた。
「……アイズ」
「? はい?」
「その……もし、ですよ? 私が、て、手で、その…………してあげると言ったら、もっと早く終わりますか?」
「え? ……あっ」
ビクン。
なんで急にそんな話になるのか──。
疑問の方が強かったアイズだが身体の方は正直すぎた。
自分以外の誰かに、女性に、しかも美しいエルフの──愛しい女性に近しい存在にしてもらえるかもしれない。そんな期待に勝手に反応を返してしまった。
そんな素直すぎる自分の身体にアイズは泣きそうになった。
(鎮まって……!)
アイズにはアリシアの問いが罠のようにしか思えなかった。素直な反応を返せば「やはり誰でもいいのですね」と冷たく返されそうな気がしたのだ。そして身体はそんな思惑通りにビクビクと興奮をあらわしてしまった。
「う、う……」
「……してほしい、ですか?」
「…………は、い」
嘘をついてもバレるのは間違いない。
アイズは観念して頷いた。
逃げ場をふさがれて追い詰められた兎のような気分だった。
(終わった……う、うう)
こんなに悲しいのに溜めこんだ性欲が“おちんちん”を硬くしてるのが本当に情けなく、アイズはこんな自分だからこうなるのだとアリシアを憎らしく思うこともなかった。元をただせばリヴェリアの寝所で一人でするという暴挙に出た自分が悪いのである。
泣きそうになり膝を抱えてうつ向いていると背中から抱きしめられた感触がありアイズは驚いて振り返った。そこには顔を真っ赤にしてまるで熱病にでもかかったアリシアがいた。
「アリシア……?」
「ア、アイズ……して、ほしいのでしたら……じょ、条件があります」
へ?
話の流れが見えず、アイズは何の反応も返せなかった。
アリシアの中では結論が出た論理でもアイズにとっては当然どうしてそうなるのか分からないのである。
「今後、自分では絶対にしないと約束なさい。そ、そうすれば、私が、その……代わりにしてあげますっ。どうですか?!」
くらくらするほど顔を赤面させていたアリシアの雰囲気に押されてアイズは訳も分からずに頷いた。
こうして二人が結ばれるに至る最初の約束が結ばれたのである。
◇◆◇
はじめて他人にしごかれるというのは戸惑いやもどかしさを感じることの方が強かった。
ましてアリシアはまったく不慣れであった。
「こ、こう、ですか?!」
「いたっ!?」
「ご、ごめんなさい!」
もつ場所がおかしかったり、強すぎたり、爪を立てたりと、快感よりも逃げ出したくなるような痛みのほうが強かった。
だがそれでも、アリシアにしてもらえるというのは興奮した。
触られているだけでも自分でやるのとは違うもどかしい快感があった。
最初はそれを上回るほどの痛みが多発していたが、もともと器用で学習能力が高いアリシアは一度失敗したことは二度犯さなかった。
最初の一晩の、最初の射精。
そこにだけ手間取っただけで、どうすればいいかコツをつかんだ後はスムーズだった。
そして一月もたった頃には。
「さ、アイズ、もう、でるころではありませんか? 我慢してもいいですが、いつだしてもいいのですよ」
よしよし。
アリシアは既にしていない手でアイズの頭を撫でるほどの余裕ができていた。
「ぅん……っ」
アリシアの胸枕に頭をうずめ、そのどこか甘い匂いに包まれながらアイズはこの日十二回目の射精を吐き出されていた。
射精を受け止めるために敷いている手ぬぐいは既に三枚目。
折りたたんで横にどけられた二枚の手ぬぐいはアイズが吐き出した性欲がしみこみ、部屋の雄の匂いを強く匂わせていた。
「これで十二回目……アイズ、私がしはじめてからどんどんできる回数が増えていませんか? 私がすることで早く終わると思っていたのですが……」
「し、しらない……!」
「まぁ、赤くして。恥ずかしがることはありませんよ? 気持ちよくなってきたのでしょう?」
「う……うん」
アリシアの手淫による射精管理が始まった当初はその不慣れさもあり今ほど一夜で射精していたわけではない。タマを握りつぶされそうになった時などはあまりの恐怖と痛みに縮みあがってしまったが、回数をこなすことでアリシアは上達し、今では痛みを感じさせることもなく、その美しく細い指先で丹念にアイズの“おちんちん”を愛撫していた。
「では、これで今夜は終わりですね。アイズ。この手ぬぐいはいつものようにしっかり処理しておくのですよ」
「はい……おやすみ。アリシア」
「おやすみなさい。アイズ。よく眠るのですよ」
しっかり出しきらせてアリシアはいつものように窓から庭に飛び降り、自室へともどった。
部屋に戻れば水差しで雄の匂いが残る手を洗い、着替えを済ませて寝台に横になる。
アイズの射精管理をし始めてからほとんどこんな日々である。
「我ながら……どうかとは思いますが……」
恋人同士でもないのにこんな関係を続けていいものかと思わなくはないのだがリヴェリアという清らかな存在を守るためには必要なことだ。
「アイズもいまではすっかり私の愛撫が気に入っているようですし……このままリヴェリア様のことは諦めてくれればいいのですが……? 諦めたら、それは、私……?」
眠気に抵抗せずに落ちようとしていたアリシアはほぼ寝言のように呟いた自分の言葉で起き上がってしまった。
アイズが自分を気に入ってリヴェリアを諦めるということがどういうことにつながるのか。
それはアイズが自分を好きになるということなのではないか?
「……相手は子供です。気の迷いです」
多感な子供が暴走しないようにしているだけだとアリシアは浮かんだ考えをすぐに消して眠りについた。眠ろうと思えば眠れるのも冒険者の必須技能である。この時はまだすぐに眠れるほど深く思うことはなかったのである。
◇◆◇
アリシアが再びアイズとの関係に悩むことになったのは関係が三カ月に及んだ頃だ。
いつものようにアイズの部屋に忍び込み寝台の上で後ろから愛撫をしていたアリシアはアイズが必死に耐えようとしていることに気がついたのだ。握った“おちんちん”はもちろんのこと背筋を震わせて、歯を食いしばって射精しないように我慢していた。
アリシアはなぜそうするのか問いただした。
するとアイズは答えた。
「一晩、我慢できたら、リヴェリアへの想いを認めてほしい。私、リヴェリアが好き。いつか、相応しい男になってプロポーズしたいの。一番近くにいたい」
アイズは今にも射精しそうなくらい感じつつも、はっきりとそう言った。
その時、アリシアの胸中を表現しがたい感情が渦巻いた。
アリシアはとっくにアイズがリヴェリアのことを真剣に想ってることは分かっていた。
だが、それでも、自分の愛撫に気持ちよく喘ぎ、精を放っていたのも見てきた。
──そろそろリヴェリア様のことを諦めてこの関係に満足するのではないか。
そんなふうに思っていたのだ。
だからなのか。アリシアはアイズの言葉を聞いて──ひどく裏切られたような気がしたのだ。
「──こんなふうに、びくびくさせて、今にも射精するくせに、なにを言っているんですか?」
だから、返事は言葉ではなくもっと激しい愛撫だった。
指をカリにひっかけこすりあげ、何度も何度もアイズの気持ちいいところを責め続けた。
「アイズ、あなたはリヴェリア様に邪な想いを抱いているだけです。リヴェリア様を本当に愛してなどいません。その証拠に……ほら、もう出てきますよ。ほら」
堪えようと身をよじるアイズに止めを指すように両手を使って責めあげ、アリシアはアイズの“おちんちん”が勃ちあがらなくなるまで愛撫をやめなかった。タマから絞り出すように根こそぎその精を吐き出させた。
気がつく頃には広げっぱなしの手ぬぐいがアイズの精液を水溜りのように浮かべていた。
「みなさい。アイズ。こんなにだして。こんなに……欲情して。それなのにリヴェリア様が好き? いつかプロポーズしたい? あなたはエルフの女性なら誰にだって欲情するのではないのですか?」
「ち、ちがう!」
「違いません。違うのでしたら我慢できるはずです」
「だから……我慢する」
「……いいでしょう。一晩、日が昇るまで我慢できたら貴方の気持ちを認めてあげます」
情けない様を晒しても、言葉を曲げないアイズの態度にアリシアは胸が締め付けられるような気がしてムキになった。
絶対に我慢などさせるものかとその夜から愛撫は搾精にかわった。
夜、部屋にいっては堪えようとするアイズを無視して無理やり射精させ続けた。
アイズの弱いところ、感じるところがまさに手に取るように分かっているアリシアにとって一晩という時間内にアイズをイカせることなど容易だった。
「ほら、みなさい。今晩もこんなに出してしまいましたよ?」
精液溜りを作り、それを見せつける。
それを毎晩繰り返し続けた。
だが、アイズは折れなかった。幾ら情けない様を晒しても否定し、リヴェリアのことが好きだと言い続けた。
その結果、徐々にアイズは一晩の射精回数を減らしはじめていった。
最初は一晩に両手の指で数えられないほど射精していたアイズだったが関係が始まって半年が過ぎた頃にには三回ほどしか射精しなくなっていた。
そして関係が始まって七カ月が過ぎたこの日の夜、アリシアは信じられない思いで必死にアイズの弱点を責め立てていた。
早朝と深夜、どちらが近いと言われれば既に早朝の方が近い。なのにアイズはまだ一回も射精していなかったのだ。
(うそうそうそうそ!)
先走りの液はずぅと垂れ出てきてそれを潤滑油にしてしごき続けている。
なのに射精する気配がない。
パンパンに膨れ上がったタマの中にはいつもならとうの昔に吐き出されていたはずの精液が詰まっている。なのにそれが出てこない。
(嘘です……! なんで!?)
窓の外がほんの少しだけ明るくなってきている。
もうじき夜が明ける。
このまま夜が明ければ……終ってしまう。
同じように窓に目を向けていたアイズと視線が合う。アイズは息も絶え絶えのあり様で、唇を噛んでいたのか血を流している。
(そこまでして……我慢したいんですか?)
アリシアはそんなアイズの様子に痛みを覚えるほどのショックを受けて手が止まる。
手の中では限界が近いはずなのに射精を我慢し続けてる“おちんちん”がビクンビクンと震えていた。
「ありしあ、やくそく、だよ」
息も絶え絶えのアイズはもう言葉を発する余裕もない有様だった。だが、耐えきる覚悟をはっきりとその瞳に映していた。
「そんなに……そんなに、ですか!」
どうして私で満足してくれない!
アリシアは怒りに任せて、初めて口を使った。
唇と舌で“おちんちん”の中にある精液を吸いだすように吸い上げた。
じゅるうぅっちゅぅうっじゅうるッ!
「ひっ、ぁ! ん~~~っ」
初めての口を使った愛撫から感じられる味わったことがない快感。
アイズは指が掌に食い込むほど必死に耐えた。もうすぐ日が昇るのが見えた。あと少しなのだと言い聞かせた。
(だしなさい!)
朝靄に外が包まれそうになる。
それが分かっているから、アリシアは初めての口の愛撫でも躊躇なく吸い上げた。
もうすぐそこまで出てきそうな手ごたえがあった。
(私で満足なさい!)
ぎゅうっと膨れあがったタマを押し込んで潰す勢いで押し出させようとする。
無理やりでも出させようと絞り続ける。
激痛を伴うその責めにアイズは声を殺して、必死に耐えた。耐えきった。
どぷぅ……どぷ、どぴゅ……びゅぷ……。
「か……は、ぁ」
「ん、ぐ、んぐ、う……ごふっ、ん、むぅ」
朝靄が夜闇から世界をほんの少し曝け出す。
それは夜が終わり朝を迎えた証だった。
「朝、まで……我慢、したよね?」
「けふぉっ。はぁ、はぁ、はぁ……朝、に……」
朝を迎えてから解き放たれた精液は濁流のようで、初めて口にした味も分からぬままにアリシアの口内を汚し、満たし、溢れさせて、顔中に白濁とした化粧をほどこしていた。
アリシアは窓の外を見て何とも言えない悲しさに襲われた自分に戸惑っていた。精液まみれの自分が気にならないほどの感じたことがない痛みを伴う切ない思いだった。
「朝に……そ、う、ですね。……よく、我慢できましたね」
「アリシアが鍛えてくれたから。……ずっと気持ちよくてすごく大変だった」
アリシアは自分の目の前にそびえる“おちんちん”をすこし指でなぞった。
あれだけだしたのにまだ硬い。それもそうだろうと思う。
アイズは我慢しないなら両の指で数えられないほどできるのだから、我慢していたとはいえ一度の射精で萎えるようなことはないはずだ。
「……認めます。アイズは本当に、リヴェリア様のことが好きなのですね」
「うんっ。……リヴェリアを守れる男になりたいんだ。そのために強くなる」
恥ずかしそうに喜ぶアイズを見ているとなんだか悔しくなり、自分が育てた“おちんちん”を舐めてみる。苦いというより無味無臭なのか、なんだか変な味とにおいが急に広がってきた。
「ん。これが男の人の味なのですね……? 変な味です」
「!? あ、アリシア……なにを?」
「ものは試しです。手だけでなく、これからは……口でもしてさしあげます。勢いでしたことですし構いません」
「え、いや、あの……認めてくれたんじゃ……?」
アイズの疑問が浮かんだ表情が時折快感にピクリと震えるのが嬉しくて微笑んでしまう。
なぜかアイズの顔が引きつった。
「ええ、認めました。ですから……リヴェリア様に相応しい殿方になるようにこれからみっちり訓練しましょう」
「え、ええ?」
「勘違いしないように。別に射精管理するだけが訓練とは言いません。例えば……アイズ、泳げませんよね? それではもしリヴェリア様が水浴びの最中に異変が生じた際に助けに行けません。なので泳げるようになりましょう。そういった上達しないといけないことを私が教えて差し上げます」
「で、でも、一人でするのを、その、管理するのは必要……?」
「必要です。……王族に仕える従者には恥をかかせぬようにと王族やその相手に夜伽を教える仕事があります。リヴェリア様と結ばれようというあなたに教えることは当然必要なことです」
そんな仕事が!? と驚くアイズを安心させるように微笑む。
嘘はなにも言ってない。王族に仕える側仕えの者であれば間違いなくそういう役目がある。
仕える相手が男性ならばその初めての相手に選ばれるであろうし、女性であれば夜伽の様を見学させたり教えを授けたりするものだ。
ただ、アリシアはリヴェリアの従者でもなければそういう役割を命じられたわけではないのだが。
「安心なさい。公にすることではありませんが、これも必要なことです。リヴェリア様に怒られることはありません」
「ほ、本当……?」
「はい。というか教えられないまま初夜を迎えた際に、あなたは上手に出来ますか? 女性を導くのは殿方の務めです。悪戯に辱めても駄目ですし、乱暴に傷つけても駄目です。どうです? できると思いますか?」
「う……」
アイズにはとてもできる自信はない。
アイズがふるふると首をふるのを見て、アリシアはほっとした。
なんとか説得できそうだ、と。
「では、これからはあなたをリヴェリア様に相応しい殿方にするために、夜伽役として側にいます。……その、いずれは本番もさせてあげますから、た、楽しみにしているように」
「は、はいっ。……あ」
本番という言葉にお互いに顔が赤くなる。
ピクンとアイズの“おちんちん”が跳ねるように動いた。
「……まだ出し足りませんか?」
自分が育てたソレを両の手で優しくさすりながらアリシアはアイズを見上げた。
膝をついたその姿勢は先程までとは違い、奪い搾り取るのではなく、奉仕しする者の姿だった。
「……うん。して、くれる?」
“おちんちん”越しに視線を重ねてアイズはアリシアの纏う雰囲気の変化に気が付き、よけいに硬くした。跪いたアリシアの姿がやけに煽情的に感じられた。
「では……先ほど言った通り、ものは試しです。優しく、口でして……ご奉仕させていただきます。旦那様」
夜伽役として相手に敬意をはらうのは当然のこと。
この日から二人の夜の営みの立場は逆転し、アイズの希望に応えるよう奉仕するアリシアの姿がみえるようになる。
愛おしそうに大事そうにアイズのを咥えるアリシアがそこにいた。
もうじきに朝早い団員が……リヴェリアたちが起きだしてくる。もう片付けてしまわなければならない。そんな当たり前なことに二人が気がつくのはアイズが出しきった頃、度重なる射精でアリシアの全身を染め上げた時だった。
この日、アイズのサポーターバックに入れられたアリシアはダンジョンの泉で身を清めることになる。
剣騎アイズ・ヴァレンシュタインの我慢 fin 続く。
お読みくださりありがとうございます。
次回でアリシア編はひと段落の予定です。
アイズの成長に従って徐々に抱擁する側からされる側になっていきます。
アリシア編のあとのヒロインも既に決めていてそれはおそらく一番驚かれると思われます。
ですが一番書きごたえがありそうだと思っているので剣騎シリーズはもっと一杯書くことになりそうですね。
リヴェリアのももっと書きたいです。経験積んだリヴェリアはアイズに勝るはず。リヴェリアが終始アイズの上で終わるのとか、いい。
未来の小話とかも交えていきたいところです。今回は過去の話ということで交えていませんが子供たちから見た親のイメージとか。子供を溺愛するアイズに喝を入れる嫁たちとか。
うん。一杯書けますね。
基本的には雌雄と剣騎は並列して書いてます。
先にできた方をあげる形です。
なので次回更新は早くかけた方になりますのでどちらかはわかりません。
たぶん、雌雄かなぁ……。
よければご感想くださいです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。